JP4406501B2 - フィルタエレメント及びこれを用いたエアクリーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属や合成樹脂を使用せず、軽量で焼却可能なフィルタエレメントを使用したエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば内燃機関のエアクリーナとして特開平7−217510号に開示されたものが知られており、そのフィルタエレメントには、金属や発泡ウレタン等の合成樹脂が用いられることが多い。その例を図1に示す。フィルタエレメント20はひだ折り濾紙21の周囲を金属板でなる長方形の枠板22で囲み、その下端縁に、下端側方へ突出したエレメントパッキン23が発泡ウレタンで形成されている。この他にも、円形エレメントは、一般に、上下に金属製の端板が用いられてひだ折りされた濾紙の端面を閉塞している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際には以下に説明する技術課題があった。すなわち、上述した従来のフィルタエレメントは、ひだ折りされた濾紙の端面を閉塞する金属製の端板は重量が重く、自動車の軽量化が叫ばれている時代に逆行するばかりでなく、焼却にも問題があった。金属ばかりでなくエレメントに用いられる樹脂類もその焼却には問題があった。
【0004】
この発明は、以上の問題点を解決するものであって、濾過材で成形した同形状の椀状体の大開口部の平面状の鍔部同士を接合することによってフィルタエレメントとして、軽量で、しかも焼却に適したフィルタエレメントを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1の発明に係るフィルタエレメントは、不織布を素材とする濾過材からなる二つの椀状体(13,14)で構成されるフィルタエレメントであって、これらの二つの椀状体(13,14)は、いずれも一端面(3)を大開口部(4)としてその周縁に平面状の鍔部(12)が形成され、前記大開口部(4)の周壁は、周方向に沿って凹凸状に折り曲げられ、前記一端面(3)と反対側の他端面(8)には、その壁面が内方に折り返されてなる管状の垂直部(9)及びこの垂直部(9)の管口を塞ぐ有底のカップ部(10)からなる突出部(11)が設けられ、一方の椀状体(13)のカップ部(10)を切断して小開口部(16)を形成することにより垂直部(9)を取付部(17)とし、かつ、二つの椀状体(13,14)の大開口部(4,4)を重ね合わせて前記鍔部同士(12,12)を接合することにより一体化したことを特徴とする。この発明によれば、軽量で、しかも焼却に適したフィルタエレメントを提供することができる。
【0006】
請求項2の発明に係るフィルタエレメントは、請求項1に記載のフィルタエレメントを用いたエアクリーナであって、入口部と出口部とを有するフィルタケースにエレメント接続管(24)が設けられ、当該エレメント接続管(24)の外周部には、抜け防止部(30)及び一または複数のシール突起(29)が形成されており、前記フィルタエレメントの取付部(17)が、前記エレメント接続管(24)に取り付けられていることを特徴とする。この発明によれば、フィルタエレメントとフィルタケースとの間をシールするために通常用いられる樹脂製のパッキンを使用しなくてよいエアクリーナを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を図1〜図6を用いて詳細に説明する。同図のフィルタエレメント1は、図1,3に示すように、不織布等の濾過材2からなる同一形状を有する二つの椀状体13,14が組み付けられて成っている。それぞれの椀状体13,14は、一端面3を大開口部4として円形状の周囲の立壁部5を図4,5に示すように周方向に沿って凹凸6,7状に折り曲げられている。一方、図1に示すように、他端面8には、フィルタエレメント1の補強と濾過面積の増大とを果たすべく、内方に垂直部9及びこれに連接する有底のカップ部10を有した突出部11が設けられている。大開口部4には、その周縁に平面状の鍔部12が設けられている。
【0008】
二つの椀状体13,14は、図1,2に示すように、一端面3を対立面として両方の椀状体13,14を重ね合わせて対向させ、椀状体13,14の平面状の鍔部12,15を超音波接合や接着剤による接合等で接合して一体とするとともに、一方の椀状体13の突出部11のカップ部10を図2に示すように切断することにより小開口部16とし、小開口部16に接続した垂直部9をフィルタエレメント1の取付部17とした構成になっている。
【0009】
なお、上記形態では、円形状の椀状体13について説明したが、図6に想像線18で示すように六角形のものであってもよく、また他の多角形で構成されていてもよい。
【0010】
上記実施の形態において、フィルタエレメント1は不織布等の濾過材2のみで構成されているので、汚れた空気はフィルタエレメント1の周囲どこからでもフィルタエレメント1に流入通過して濾過されて清浄にすることができ、また金属や樹脂が使用されていないので、軽量で、しかも焼却に適したフィルタエレメント1とすることができた。
【0011】
図7,8は、上記フィルタエレメント1を用いたエアクリーナの好適な実施の形態を示している。図7に示すように、フィルタエレメント1はエアクリーナ19内に収納されている。エアクリーナ19はフィルタエレメント1の固定ガイド20を有するカバー21、入口パイプ22、出口パイプ23、フィルタエレメント1を取付けるエレメント接続管24を有する仕切板25から成るボディ部26がフランジ部27でパッキン28を介して接続されている。図8に示すように、フィルタエレメント1の取付部17は不織布等の弾力性の材料で構成されているため、エレメント接続管24に嵌め込まれてシール突起29でシールされ、抜け防止部30で固定されてゴムや合成樹脂などのパッキン材なしでエアクリーナ19に取付られている。これにより、焼却に適したフィルタエレメント1を使用したエアクリーナ19とすることができた。
【0012】
【発明の効果】
以上の構成によれば、フィルタエレメントは不織布等の濾過材のみで構成されているので、汚れた空気はフィルタエレメントの周囲どこからでも流入通過して濾過されて清浄にすることができ、また金属や樹脂が使用されていないので、軽量で、しかも焼却に適したフィルタエレメントとすることができる。
【0013】
また、フィルタエレメントの取付部は不織布等の弾力性の材料であるため、エレメント接続管に嵌め込まれてシール突起でシールされ、かつ抜防止部で固定されることにより、ゴムや合成樹脂などのパッキン材なしでエアクリーナに取付られているので焼却に適したフィルタエレメントを使用したエアクリーナとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるフィルタエレメントの椀状体を接合した断面を示す図である。
【図2】同フィルタエレメントの断面を示す図である。
【図3】同フィルタエレメントの椀状体の斜視図である。
【図4】図1のA−A視図である。
【図5】B−B断面拡大図である。
【図6】同フィルタエレメントの他の実施例を示す図である。
【図7】同フィルタエレメントを取付けたエアクリーナの断面を示す図である。
【図8】同フィルタエレメントの取付部を示す拡大断面である。
【符号の説明】
2 濾過材
4 大開口部
5 立壁部
6,7 凹凸
10 カップ部
12 鍔部
13,14 椀状体
16 小開口部
17 取付部
19 エアクリーナ
24 エレメント接続管
29 シール突起
30 抜け防止部
Claims (2)
- 不織布を素材とする濾過材からなる二つの椀状体(13,14)で構成されるフィルタエレメントであって、
これらの二つの椀状体(13,14)は、いずれも一端面(3)を大開口部(4)としてその周縁に平面状の鍔部(12)が形成され、前記大開口部(4)の周壁は、周方向に沿って凹凸状に折り曲げられ、前記一端面(3)と反対側の他端面(8)には、その壁面が内方に折り返されてなる管状の垂直部(9)及びこの垂直部(9)の管口を塞ぐ有底のカップ部(10)からなる突出部(11)が設けられ、
一方の椀状体(13)のカップ部(10)を切断して小開口部(16)を形成することにより垂直部(9)を取付部(17)とし、かつ、二つの椀状体(13,14)の大開口部(4,4)を重ね合わせて前記鍔部同士(12,12)を接合することにより一体化したことを特徴とするフィルタエレメント。 - 請求項1に記載のフィルタエレメントを用いたエアクリーナであって、
入口部と出口部とを有するフィルタケースにエレメント接続管(24)が設けられ、当該エレメント接続管(24)の外周部には、抜け防止部(30)及び一または複数のシール突起(29)が形成されており、前記フィルタエレメントの取付部(17)が、前記エレメント接続管(24)に取り付けられていることを特徴とするエアクリーナ。
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