JP4405173B2 - ゴルフボール用成形型及びゴルフボール製造方法 - Google Patents

ゴルフボール用成形型及びゴルフボール製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフボール用成形型及びゴルフボール製造方法に関する。詳細には、本発明は、ゴルフボールのカバーの成形に用いられる成形型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ツーピースゴルフボールは、コアとこのコアの表面を被覆するカバーとから構成されている。ツーピースゴルフボールの製造には、半球状のキャビティを共に備えた上型及び下型を備えた成形型が用いられる。上型と下型とが合わされることにより、球状キャビティが形成される。この成形型は、キャビティに対して進退可能なサポートピンと、キャビティと外気とを連通するためのベントピンとを備えている。ベントピンは、上型及び下型の極点に設けられる。前進したサポートピンによって、キャビティの中心にコアが保持される。そして、樹脂組成物が射出成形機に投入されて溶融され、複数のゲートを通じてキャビティに向かって注入される。溶融樹脂組成物は、キャビティ面とコアとの間に充填される。この溶融樹脂組成物はコアの周りを被覆し、やがて凝固してカバーを形成する。
【0003】
コアがサポートピンで保持された段階では、キャビティ面とコアとの間にエアーが存在している。溶融樹脂組成物がキャビティに注入されるに従い、キャビティ内のエアーが外部へと排出される。排出は、サポートピン及びベントピンのクリアランスから行われる。多孔質材料からなるサポートピンが用いられ、このサポートピンからエアーが排出される成形型も提案されている(特開2000−37480公報)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−37480公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エアーの排出が不十分であると、ベアーの発生、カバーへのエアーの咬み込み、樹脂の焼け、ウエルドマークの発生等の不良が生じる。薄いカバーの成形では溶融樹脂組成物が流動しにくいので、特に不良が生じやすい。
【0006】
第一のゲートから注入された溶融樹脂組成物は、これと隣接する第二のから注入された溶融樹脂組成物と合流する。合流箇所には、エアーが残存しやすい。キャビティ全体への溶融樹脂組成物の充填が完了する前に溶融樹脂組成物が極点のベントピンのクリアランスを塞いだ場合は、合流箇所にエアーが残存する可能性が高い。
【0007】
2以上の層からなるカバーを備えたゴルフボールも存在する。このゴルフボールの各層の成形においても、エアー残留が問題となる。
【0008】
本発明の目的は、エアーが排出されやすいゴルフボール用成形型の提供にある。他の目的は、高品質なゴルフボールが得られ、かつ歩留まりが高いゴルフボール製造方法の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るゴルフボール用成形型は、上型及び下型からなる。この成形型は、実質的に球状のキャビティと、このキャビティに注入されるポリマー組成物が通過する複数のゲートと、その中心の緯度θが45°以上85°以下である複数の中間ベントピンとを備えている。この成形型では、1つのゲートの経度φとこのゲートと隣接する他のゲートの経度φとの中心値を有する経線が中心経線とされたとき、上型及び下型のそれぞれにおいて、キャビティ面に存在する全ての中心経線が中間ベントピンと交差するか又は接する。この成形型では、エアーの残留が生じにくい。
【0010】
好ましくは、上型及び下型のそれぞれにおいて、中心経線のすべてが中間ベントピンと交差する。その交差幅が中間ベントピンの半径に占める比率Rは、経度換算で50%以上である。この成形型では、ポリマー組成物の合流箇所におけるエアーの残留が抑制される。
【0011】
好ましくは、中心経線と交差するか又は接する中間ベントピンの数は、上型及び下型のそれぞれにおいて、6本以上18本以下である。ポリマー組成物の円滑な流動の観点から、中心経線と交差するか又は接する中間ベントピンの全てが固定ピンであることが好ましい。
【0012】
中心経線と交差するか又は接する中間ベントピンが、固定ピンと、キャビティに対して進退可能なサポートピンとを含んでもよい。上型及び下型のそれぞれにおいて、中心経線と交差するか又は接するサポートピンの数は3本以上6本以下であり、中心経線と交差するか又は接する固定ピンの数は3本以上10本以下である。好ましくは、中心経線と交差するか又は接するサポートピンの数は3本又は4本である。
【0013】
他の発明に係るゴルフボール製造方法は、
(1)上型及び下型からなり、実質的に球状のキャビティと、複数のゲートと、その中心の緯度θが45°以上85°以下である複数の中間ベントピンとを備えており、1つのゲートの経度φとこのゲートと隣接する他のゲートの経度φとの中心値を有する経線が中心経線とされたとき、上型及び下型のそれぞれにおいて、キャビティ面に存在する全ての中心経線が中間ベントピンと交差するか又は接する成形型に、コアが投入される工程
及び
(2)キャビティ内に存在するエアーが中間ベントピンのクリアランスから排出されつつ、ゲートを通じてポリマー組成物がキャビティに注入される工程
を含む。この製造方法により、高品質なゴルフボールが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用成形型1が示された断面図である。この成形型1は、上型U及び下型Lを備えている。上型U及び下型Lのそれぞれは、半球状のキャビティ面3を備えている。図1では、上型Uと下型Lとが合わされることにより、球状キャビティが形成されている。キャビティ面3には、多数のピンプル5が形成されている。ピンプル5は、ディンプルの形状が反転した形状を呈する。この成形型1では、上型Uのキャビティ面3の最深部が地球儀の北極点と仮定され、下型Lのキャビティ面3の最深部が地球儀の南極点と仮定されたとき、上型Uと下型Lとの間のパーティングライン7は赤道に相当する。本明細書では、キャビティ面3の上の位置は、球面極座標(θ,φ)によって表される。θは、地球儀の北緯又は南緯に相当する。緯度θの範囲は、0°から90°である。φは、地球儀の経度に相当する。経度φの範囲は、0°から360°である。
【0016】
図2は、図1の成形型1の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図2が上下反転された形状を呈する。この上型U及び下型Lのそれぞれは、6本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、60°である。図2において二点鎖線で示されているのは、中心経線Mである。中心経線Mは、パーティングライン7と極点とを結ぶ円弧である。中心経線Mの経度φは、この中心経線Mを挟んで隣接する2つのゲートGのそれぞれの経度φの中心値である。例えば、経度φが240°であるゲートGと経度φが300°であるゲートGとの間に位置する中心経線Mの経度φは、270°である。中心経線Mの長さは、円の1/4である。図2に示された下型Lは、6本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、60°である。図示されていないが、上型Uも同様に6本の中心経線Mを備えている。
【0017】
上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、3本のサポートピンS、3本の第一固定ピンF及び3本の第二固定ピンfを備えている。サポートピンS、第一固定ピンF及び第二固定ピンfは、いずれも中間ベントピンである。本明細書において中間ベントピンとは、その中心(緯度方向中心)の緯度θが45°以上85°以下であるベントピンを意味する。図2から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、F、fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、F、fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は0本である。中心経線Mの上に存在する固定ピンF、fの数は6本である。
【0018】
極ベントピンPの先端は、キャビティ面3の極点と一致している。換言すれば、極ベントピンPの先端の緯度θは、90°である。3本のサポートピンSは、等間隔で配置されている。隣接するサポートピンS同士の経度差は、120°である。各サポートピンSの緯度は、互いに同一である。3本の第一固定ピンFは、等間隔で配置されている。隣接する第一固定ピンF同士の経度差は、120°である。各第一固定ピンFの緯度は、互いに同一である。3本の第二固定ピンfは、等間隔で配置されている。隣接する第二固定ピンf同士の経度差は、120°である。各第二固定ピンfの緯度は、互いに同一である。極ベントピンP及び中間ベントピンS、F、fは、炭素鋼、合金鋼等からなる。極ベントピンP及び中間ベントピンS、F、fが、多孔質材料から形成されてもよい。
【0019】
図1に示されるように、極ベントピンPは、ピン孔9に挿入されている。極ベントピンPとピン孔9とのクリアランスは、成形型1の外部と球状キャビティとを連通している。サポートピンSは、ピン孔11に挿入されている。サポートピンSとピン孔11とのクリアランスは、成形型1の外部と球状キャビティとを連通している。第一固定ピンFは、ピン孔13に挿入されている。第一固定ピンFとピン孔13とのクリアランスは、成形型1の外部と球状キャビティとを連通している。図1には示されていないが、第二固定ピンfも第一固定ピンFと同様にピン孔に挿入されており、そのクリアランスは成形型1の外部と球状キャビティとを連通している。図1に示されるように、極ベントピンPの先端は平坦であり、サポートピンS及び第一固定ピンFの先端は凸状である。図1には示されていないが、第二固定ピンfの先端も凸状である。極ベントピンP、サポートピンS、第一固定ピンF及び第二固定ピンfの横断面は、円形である。
【0020】
サポートピンSは、キャビティに対して進退可能である。サポートピンSは、図示されない手段(例えば油圧シリンダー)によって動かされる。極ベントピンP、第一固定ピンF及び第二固定ピンfは、不動である。
【0021】
この成形型1が用いられた射出成型法でゴルフボールが製造されるには、まず下型Lのキャビティにコアが投入される。次に型締めがなされ、サポートピンSが前進する。前進によりサポートピンSがコアを保持する。コアは、球状キャビティの中心に位置する。キャビティ面3とコアとの間には、エアーが存在している。次に、溶融樹脂組成物がゲートGを通過し、球状キャビティに注入される。溶融樹脂組成物は、極点に向かって流動する。流動に伴い、キャビティ面3とコアとの間に存在するエアーが徐々に外部に排出される。排出は、極ベントピンP、サポートピンS、第一固定ピンF及び第二固定ピンfのクリアランスからなされる。溶融樹脂組成物の注入が完了する直前に、サポートピンSが後退する。サポートピンSの先端はコアから離れるが、コアとキャビティ面3との間には樹脂組成物が存在しているので、コアはほとんど移動しない。溶融樹脂組成物の注入が完了してこの樹脂組成物が凝固した後に成形型1が開かれ、ゴルフボールが取り出される。このゴルフボールは、コアと、樹脂組成物からなるカバーとを備えている。カバーの表面には、ピンプル5が反転した形状のディンプルが形成される。サポートピンS、第一固定ピンF及び第二固定ピンfの先端によっても、ディンプルが形成される。ゴルフボールの表面には、クリアランスに相当する箇所にバリが生じる。バリのサイズが大きい場合は、このバリが研削によって除去される。
【0022】
6個のゲートGからは、ほぼ同時に溶融樹脂組成物が注入される。溶融樹脂組成物は、経度方向に広がりつつ、極点へ向かって流動する。1つのゲートGから注入された溶融樹脂組成物と、このゲートGと隣接する他のゲートGから注入された溶融樹脂組成物とは、合流する。合流箇所は、パーティングライン7近傍から極点に向かって移動する。合流箇所の軌跡は、ウエルドラインと称されている。ウエルドラインは、中心経線Mとほぼ一致する。従来の成形型1では、ウエルドライン上にエアーが残留しやすい。図1及び図2に示された成形型1では、前述のように、中心経線Mの上に少なくとも1つの中間ベントピンS、F、fが存在するので、この中間ベントピンS、F、fからの排出によってエアーの残留が抑制される。この成形型1により、品質の高いゴルフボールが得られる。この成形型1が用いられた製造方法では、歩留まりが高い。
【0023】
理想的には、各ゲートGから注入されたそれぞれの溶融樹脂組成物は、ほぼ同一の速度で流動し、ほぼ同時に極点に到達する。流動の課程で中間ベントピンS、F、fのクリアランスは溶融樹脂組成物により塞がれ、その後は極ベントピンPのクリアランスからエアーの排出が行われる。何らかの事情でゲートバランスが崩れ、1つのゲートGから注入された溶融樹脂組成物が極点に到達する前に、他のゲートGから注入された溶融樹脂組成物が極ベントピンPのクリアランスを塞いだ場合でも、中心経線Mの上に存在する中間ベントピンS、F、fが多数であることにより、エアー残留が抑制される。
【0024】
極ベントピンPの先端がディンプルに相当する場合は、この先端が凸状とされる。サポートピンS、第一固定ピンF又は第二固定ピンfの先端がランド(ゴルフボールの表面におけるディンプル以外の領域)に相当する場合は、この先端が平坦とされる。
【0025】
図3は、図2の下型Lの一部が示された拡大図である。この図3には、1つの中間ベントピン(例としてサポートピンS)と中心経線Mとが示されている。図3において、上側が極点側であり、下側がパーティングライン7側である。中心経線Mは、図3の上下方向に延びている。図3において両矢印rで示されているのは、サポートピンSの半径である。一方、両矢印wで示されているのは、中心経線MとサポートピンSとの交差幅である。交差幅wがサポートピンSの半径rに占める比率Rは50%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。比率Rが大きいほど、エアーの残留が生じにくい。比率Rは、理想的には100%である。換言すれば、理想的には、中心経線MはサポートピンSの中心を通過する。半径r及び交差幅wは、経度換算で算出される。サポートピンSのうち最も経度φが小さい箇所F1の経度がφ1とされ、最も経度φが大きい箇所F2の経度がφ2とされたとき、半径rは、((φ2−φ1)/2)である。一方、中心経線Mの経度φがφ3とされたとき、交差幅wは(φ3−φ1)である。従って、比率Rは、下記数式によって算出される。
R=((φ3−φ1)/(φ2−φ1)) ・ 200
中心経線MがサポートピンSの中心よりも右側を通過するときは、比率Rは、下記数式によって算出される。
R=((φ2−φ3)/(φ2−φ1)) ・ 200
【0026】
上型U及び下型Lのそれぞれにおいて、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンS、F、fの数は、6本以上18本以下が好ましい。数が上記範囲未満であると、エアーの残留が生じやすい。この観点から、数は8本以上がより好ましい。数が上記範囲を越えると、成形型1の構造が複雑となる。この観点から、数は15本以下がより好ましい。
【0027】
中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンのすべてがサポートピンでもよく、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンのすべてが固定ピンでもよい。サポートピンが前進した段階では、このサポートピンの先端はキャビティ面3から突出しており、溶融樹脂組成物の流動を阻害するおそれがある。流動阻害は、カバーの偏肉の原因となる。ウエルドライン上で流動が阻害されると、エアーが残留しやすい。残留抑制の観点からは、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンのすべてが固定ピンであることが好ましい。図2に示された成形型では、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンのすべてが固定ピンF、fなので、流動阻害が抑制される。
【0028】
一方、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンのすべてが固定ピンである場合は、これら固定ピンとは別にサポートピンが設けられる必要があり、成形型1の構造が複雑化する。経済性の観点からは、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンとして、サポートピンと固定ピンとの両方が設けられるのが好ましい。上型U及び下型Lのそれぞれにおいて、中心経線Mと交差するか又は接する中間ベントピンの数が6本以上18本以下とされ、中心経線Mと交差するか又は接する固定ピンの数が3本以上10本以下とされ、中心経線Mと交差するか又は接するサポートピンの数が3本以上8本以下とされるのが好ましい。成形型1の製作が容易であるとの観点から、中心経線Mと交差するか又は接する固定ピンの数は6本以下がより好ましい。溶融樹脂組成物の流動が阻害されにくいとの観点から、中心経線Mと交差するか又は接するサポートピンの数は4本以下がより好ましい。
【0029】
前述のように、中間ベントピンS、F、fの中心の緯度θは、45°以上85°以下である。緯度θが上記範囲未満であると、溶融樹脂組成物の注入の初期においてクリアランスが塞がれてしまう。この観点から、緯度θは50°以上がより好ましく、52°以上がさらに好ましく、60°以上が特に好ましい。緯度θが上記範囲を越えると、ゲートバランスが崩れた場合のエアー残留が生じやすい。この観点から、緯度θは83°以下がより好ましく、80°以下がより好ましく、79°以下が特に好ましい。
【0030】
中間ベントピンS、F、fのクリアランス(ピン孔の内径とピンの外径との差の半分)は、5μm以上100μm以下が好ましい。クリアランスが上記範囲未満であると、エアーが排出されにくい。この観点から、クリアランスは10μm以上がより好ましい。クリアランスが上記範囲を越えると、サイズの大きなバリが生じやすい。この観点から、クリアランスは50μm以下がより好ましく、40μm以下が特に好ましい。
【0031】
上型U及び下型LのそれぞれにおけるゲートGの数は、4以上16以下が好ましい。ゲートGの数が上記範囲未満であると、カバーの偏肉が生じやすい。この観点から、ゲートGの数は6以上がより好ましい。ゲートGの数が上記範囲を越えると、成形型1の構造が複雑となる。この観点から、ゲートGの数は12以下がより好ましく、10以下がさらに好ましく、8以下が特に好ましい。
【0032】
この成形型1は、厚みが薄いカバーの成形に適している。具体的には、厚みが0.3mm以上1.4mm以下であるカバーの成形に適している。カバーは、通常は、アイオノマー樹脂又は熱可塑性エラストマーを主成分とする。熱可塑性エラストマーの具体例としては、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性スチレンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー及び熱可塑性ポリエステルエラストマーが挙げられる。特に、カバーがアイオノマー樹脂又は熱可塑性ポリウレタンエラストマーを含むことが好ましい。アイオノマー樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー又はこれらの混合物が用いられる場合、アイオノマー樹脂及び熱可塑性ポリウレタンエラストマーの合計量が全基材ポリマーに占める比率は50質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましい。
【0033】
本発明に係る成形型は、2層以上のカバーを備えたゴルフボールの、内側カバーの成形にも用いられうる。内側カバーが成形される場合、キャビティ面にはピンプルは設けられない。内側カバーが成形される場合、全てのベントピンP、S、F、fの先端は平坦である。本発明に係る成形型は、ゴム組成物からなるカバーの成形にも用いられうる。
【0034】
図4は、本発明の他の実施形態に係る成形型の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図4が上下反転された形状を呈する。この上型U及び下型Lのそれぞれは、6本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、6本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、3本のサポートピンS、3本の第一固定ピンF及び3本の第二固定ピンfを備えている。サポートピンS、第一固定ピンF及び第二固定ピンfは、いずれも中間ベントピンである。図4から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、F、fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、F、fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は0本である。中心経線Mの上に存在する固定ピンF、fの数は6本である。この成形型では、第一固定ピンF及び第二固定ピンfによってエアーの残留が抑制される。
【0035】
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図5が上下反転された形状を呈する。この上型U及び下型Lのそれぞれは、6本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、6本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、3本のサポートピンS及び3本の第一固定ピンFを備えている。サポートピンS及び第一固定ピンFは、いずれも中間ベントピンである。図5から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、Fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、Fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は3本である。中心経線Mの上に存在する第一固定ピンFの数は3本である。この成形型では、サポートピンS及び第一固定ピンFによってエアーの残留が抑制される。
【0036】
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図6と同等である。この上型U及び下型Lのそれぞれは、8本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、45°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、8本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、45°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、4本のサポートピンS及び8本の第一固定ピンFを備えている。サポートピンS及び第一固定ピンFは、いずれも中間ベントピンである。図6から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、Fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、Fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は0本である。中心経線Mの上に存在する第一固定ピンFの数は8本である。この成形型では、第一固定ピンFによってエアーの残留が抑制される。
【0037】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図7が上下反転された形状を呈する。この上型U及び下型Lのそれぞれは、6本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、6本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、3本のサポートピンS及び3本の第一固定ピンFを備えている。サポートピンS及び第一固定ピンFは、いずれも中間ベントピンである。図7から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、Fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、Fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は3である。中心経線Mの上に存在する第一固定ピンFの数は3本である。この成形型では、サポートピンS及び第一固定ピンFによってエアーの残留が抑制される。
【0038】
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型Lが示された平面図である。上型Uの底面図は、図8が上下反転された形状を呈する。この上型U及び下型Lのそれぞれは、10本のゲートGを備えている。これらゲートGは、等間隔で配置されている。隣接するゲートG同士の経度差は、36°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、10本の中心経線Mを備えている。隣接する中心経線M同士の経度差は、60°である。上型U及び下型Lのそれぞれは、1本の極ベントピンP、5本のサポートピンS及び5本の第一固定ピンFを備えている。サポートピンS及び第一固定ピンFは、いずれも中間ベントピンである。極ベントピンPの先端は凸状であり、この先端によってディンプルが形成される。図8から明らかなように、1つの中心経線Mの上には、少なくとも1つの中間ベントピンS、Fが存在する。換言すれば、全ての中心経線Mが中間ベントピンS、Fと交差するか又は接している。中心経線Mの上に存在するサポートピンSの数は5本である。中心経線Mの上に存在する第一固定ピンFの数は5本である。この成形型では、サポートピンS及び第一固定ピンFによってエアーの残留が抑制される。
【0039】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0040】
[カバー材料の調製]
以下の表1に示されるタイプA及びタイプBのカバー材料を調製した。
【0041】
【表1】
Figure 0004405173
【0042】
[実施例1]
図2に示された成形型に、直径が41.1mmのソリッドコアを投入し、このコアの周りにタイプAのカバー材料を射出して、ゴルフボールを得た。このゴルフボールのカバー厚みは、0.8mmであった。
【0043】
[実施例2及び8]
コアの直径を異ならせた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。カバーの厚みが、下記の表2及び3に示されている。
【0044】
[実施例3から7及び比較例1]
下記の表2及び3に示される成形型を用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。比較例1で用いた金型では、図9に示されるように、中心経線Mの上に中間ベントピンが存在していない。
【0045】
[実施例9]
タイプBのカバー材料を用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。
【0046】
[不良発生数のカウント]
下記表2及び3に示される数ゴルフボールを作成し、ベアー、エアー咬み込み及びウエルドマークの発生数を目視でカウントした。この結果が、下記の表2及び3に示されている。
【0047】
[偏肉度の測定]
ゴルフボールをX線で検査し、カバー厚みの最大箇所と最小箇所とを特定した。最大箇所の厚みから最小箇所の厚みを減じた値を、偏肉度とした。100個のゴルフボールについて得られた偏肉度の平均値が、下記の表2及び3に示されている。
【0048】
【表2】
Figure 0004405173
【0049】
【表3】
Figure 0004405173
【0050】
表2及び3において、中心経線の上に中間ベントピンが存在しない比較例1の成形型では、不良率が高い。中心経線の上に5本のサポートピンが存在する実施例7の成形型では、ベアーが発生しやすく、偏肉も生じやすい。これは、サポートピンが溶融樹脂組成物の流動を阻害しているためと推測される。さらに、第一固定ピンの緯度が大きな実施例4の成形型では、エアーの咬み込み及びウエルドマークが若干発生している。これは、極ベントピンのクリアランスがふさがった段階で残留しているエアーが排出されにくいためと推測される。
【0051】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明の成形型ではエアーが排出されやすい。この成形型により、高品質なゴルフボールが得られる。この成形型が用いられた製造方法では、歩留まりが高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用成形型が示された断面図である。
【図2】図2は、図1の成形型の下型が示された平面図である。
【図3】図3は、図2の下型の一部が示された拡大図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施形態に係る成形型の下型が示された平面図である。
【図5】図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型が示された平面図である。
【図6】図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型が示された平面図である。
【図7】図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型が示された平面図である。
【図8】図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る成形型の下型が示された平面図である。
【図9】図9は、本発明の比較例1に係る成形型の下型が示された平面図である。
【符号の説明】
1・・・ゴルフボール用成形型
3・・・キャビティ面
5・・・ピンプル
7・・・パーティングライン
9、11、13・・・ピン孔
f・・・第二固定ピン
F・・・第一固定ピン
G・・・ゲート
L・・・下型
M・・・中心経線
P・・・極ベントピン
S・・・サポートピン
U・・・上型

Claims (5)

  1. 上型及び下型からなり、
    実質的に球状のキャビティと、キャビティに注入されるポリマー組成物が通過する複数のゲートと、複数の中間ベントピンとを備えており、
    全てのゲートが上型と下型とのパーティングライン上に位置しており、
    上型のキャビティ面の最深部が地球儀の北極点と仮定され、下型のキャビティ面の最深部が地球儀の南極点と仮定されたとき、上記中間ベントピンの緯度θが45°以上85°以下であり、
    1つのゲートの経度φとこのゲートと隣接する他のゲートの経度φとの中心値を有する経線が中心経線とされたとき、上型及び下型のそれぞれにおいて、キャビティ面に存在する全ての中心経線が中間ベントピンと交差するか又は接しており、
    上記中心経線と交差するか又は接する中間ベントピンが、固定ピンと、キャビティに対して進退可能なサポートピンとを含んでおり、
    上型及び下型のそれぞれにおいて、中心経線と交差するか又は接するサポートピンの数が3本以上8本以下であり、中心経線と交差するか又は接する固定ピンの数が3本以上10本以下であるゴルフボール用成形型。
  2. 上記上型及び下型のそれぞれにおいて、中心経線のすべてが中間ベントピンと交差しており、
    この中間ベントピンの、最も経度が小さい部分と最も経度が大きい部分とのうち中心経線に近い方と、中心経線との間の幅である交差幅が中間ベントピンの半径に占める比率Rが、経度換算で50%以上である請求項1に記載の成形型。
  3. 上記中心経線と交差するか又は接するサポートピンの数が3本又は4本である請求項1又は2に記載の成形型。
  4. (1)上型及び下型からなり、
    実質的に球状のキャビティと、複数のゲートと、複数の中間ベントピンとを備えており、
    全てのゲートが上型と下型とのパーティングライン上に位置しており、
    上型のキャビティ面の最深部が地球儀の北極点と仮定され、下型のキャビティ面の最深部が地球儀の南極点と仮定されたとき、上記中間ベントピンの緯度θが45°以上85°以下であり、
    1つのゲートの経度φとこのゲートと隣接する他のゲートの経度φとの中心値を有する経線が中心経線とされたとき、上型及び下型のそれぞれにおいて、キャビティ面に存在する全ての中心経線が中間ベントピンと交差するか又は接しており、
    上記中心経線と交差するか又は接する中間ベントピンが、固定ピンと、キャビティに対して進退可能なサポートピンとを含んでおり、
    上型及び下型のそれぞれにおいて、中心経線と交差するか又は接するサポートピンの数が3本以上8本以下であり、中心経線と交差するか又は接する固定ピンの数が3本以上10本以下である成形型に、コアが投入される工程
    及び
    (2)キャビティ内に存在するエアーが中間ベントピンのクリアランスから排出されつつ、ゲートを通じてポリマー組成物がキャビティに注入される工程
    を含むゴルフボール製造方法。
  5. 上記中間ベントピンの緯度θが52.6°以上である請求項1から3のいずれかに記載の成形型。
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