JP2005304794A - ゴルフボール製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバー成形時の不良が低減されるゴルフボール製造方法の提供。
【解決手段】コア4は、多数の筋溝32を備えている。この筋溝32の数は、4本以上24本以下である。この筋溝32は、経線方向に延在している。筋溝32は、一方のポールP(南極)の近傍から他方のポールP(北極)の近傍にまで至っている。上型及び下型からなる成形型に、この上型と下型とのパーティング面にコア4の赤道面が一致するように、コア4が投入される。成形型が締められ、赤道Eの近傍のゲートを通じて、キャビティに溶融樹脂組成物が流入する。この樹脂組成物は、筋溝32を通じてポールPの近傍へと進行する。この樹脂組成物が凝固して、カバーが得られる。樹脂組成物が円滑に流動するので、カバーにおける不良の発生が抑制される。
【選択図】図3
【解決手段】コア4は、多数の筋溝32を備えている。この筋溝32の数は、4本以上24本以下である。この筋溝32は、経線方向に延在している。筋溝32は、一方のポールP(南極)の近傍から他方のポールP(北極)の近傍にまで至っている。上型及び下型からなる成形型に、この上型と下型とのパーティング面にコア4の赤道面が一致するように、コア4が投入される。成形型が締められ、赤道Eの近傍のゲートを通じて、キャビティに溶融樹脂組成物が流入する。この樹脂組成物は、筋溝32を通じてポールPの近傍へと進行する。この樹脂組成物が凝固して、カバーが得られる。樹脂組成物が円滑に流動するので、カバーにおける不良の発生が抑制される。
【選択図】図3
Description
本発明は、ゴルフボール製造方法に関する。詳細には、本発明は、コアとカバーとを備えたゴルフボールの製造方法に関する。
ツーピースゴルフボールは、コアとこのコアの表面を被覆するカバーとから構成されている。ツーピースゴルフボールの製造には、球状のキャビティを備えた成形型が用いられる。この成形型は、キャビティに対して進退可能なサポートピンを備えている。前進したサポートピンによって、キャビティの中心にコアが保持される。そして、樹脂組成物が射出成形機に投入され、溶融される。溶融樹脂組成物はキャビティに向かって射出され、ゲートを通過する。ゲートは通常、赤道に設けられる。ゲートからキャビティに流入した樹脂組成物は、ポールに向かって流動する。やがて、キャビティ面とコアとの間隙が樹脂組成物で満たされる。この樹脂組成物が凝固して、カバーが得られる。
ゲートからポールに向かう樹脂組成物の流動が円滑でないと、ベアーの発生、カバーへのエアーの咬み込み、樹脂の焼け、ウエルドマークの発生等の不良が生じる。これら不良は、特にポール近傍において発生する。薄いカバーの成形では、キャビティ面とコアとの間隙が狭いので、樹脂組成物が流動しにくい。薄いカバーを備えたゴルフボールにおいて、特に不良が生じやすい。
特開2000−116821公報には、サポートピンの圧力によってコアが変形させられつつ樹脂組成物がキャビティに充填されるゴルフボール製造方法が開示されている。この製造方法では、コアのポール近傍が圧縮されるので、このポール近傍におけるキャビティ面とコアとの距離が大きくなる。この製造方法では、ポール近傍に達した樹脂組成物は十分に流動しうる。しかしこの製造方法では、コアのショルダーが膨出するので、このショルダーにおけるキャビティ面とコアとの距離が小さくなる。ショルダーの膨出は、ポール近傍への樹脂組成物の到達を阻害する。この製造方法では、不良率が十分には低減されない。
特開2001−309996公報には、少ない不良率で薄いカバーを備えたゴルフボールが得られる製造方法が開示されている。この製造方法では、まず厚いカバーが成形される。次に、研磨によってこのカバーの厚みが減じられる。この製造方法では、工程数が多く、しかも材料の歩留まりが悪い。この製造方法は、高コストである。この製造方法は、量産の観点から、現実的でない。
特開2000−116821公報
特開2001−309996公報
特開平10−337340号公報
本発明の目的は、カバー成形時の不良が低減されるゴルフボール製造方法の提供にある。
本発明に係るゴルフボール製造方法は、
(1)経線方向に延在する筋溝を備えたコアが準備される工程、
(2)共に半球状のキャビティを備えた上型及び下型からなる成形型に、この上型と下型 とのパーティング面にコアの赤道面が一致するようにコアが投入される工程、
(3)このコアとキャビティ面との間に、射出成形機から射出された溶融ポリマー組成物 が充填される工程
及び
(4)このポリマー組成物が凝固してカバーが形成される工程
を含む。
(1)経線方向に延在する筋溝を備えたコアが準備される工程、
(2)共に半球状のキャビティを備えた上型及び下型からなる成形型に、この上型と下型 とのパーティング面にコアの赤道面が一致するようにコアが投入される工程、
(3)このコアとキャビティ面との間に、射出成形機から射出された溶融ポリマー組成物 が充填される工程
及び
(4)このポリマー組成物が凝固してカバーが形成される工程
を含む。
好ましくは、筋溝のポール側端点の緯度は、50°以上である。好ましくは、コアの北半球及び南半球のそれぞれにおける筋溝の数は、4本以上24本以下である。好ましくは、筋溝の幅は0.5mm以上4.0mm以下であり、この筋溝の深さは0.3mm以上2.0mm以下である。好ましくは、凝固によって得られるカバーの公称厚みは、0.3mm以上1.4mm以下である。
本発明に係る製造方法では、筋溝に沿って溶融ポリマー組成物が流動する。このポリマー組成物は、ポール近傍にまで円滑に到達する。この製造方法では、不良が生じにくい。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で得られたゴルフボール2が示された断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、カバー6とを備えている。カバー6の表面には、多数のディンプル8が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル8以外の部分は、ランド10である。このゴルフボール2は、カバー6の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下が好ましく、42.80mm以下がより好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上が好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。典型的には、コア4の基材ポリマーとして、ポリブタジエンが用いられる。コア4が2以上の層を備えてもよい。コア4の全部又は一部が、樹脂組成物から形成されてもよい。
カバー6は、ポリマー組成物からなる。典型的には、カバー6の基材ポリマーとして、アイオノマー樹脂又は熱可塑性エラストマーが用いられる。アイオノマー樹脂と熱可塑性エラストマーとがブレンドされてもよい。
図2は、図1のゴルフボール2の製造に用いられる成形型12が示された断面図である。この成形型12は、上型14、下型16、2本のベントピン18、複数本のサポートピン20及びゲート22を備えている。ベントピン18は、上型14のポールと下型16のポールとに位置している。サポートピン20は、上型14及び下型16のそれぞれにおいて、ポールから等距離に位置している。上型14及び下型16のそれぞれにおけるサポートピン20の数は、通常は3本から8本である。図2では、上型14及び下型16のそれぞれにおいて2本ずつのサポートピン20が図示されている。ポールに位置するベントピン18に代えて、又はポールに位置するベントピン18と共に、ポール以外に位置するベントピン18が設けられてもよい。
上型14及び下型16は、それぞれ、ボディ24と、キャビティ面26と、ベントピン孔28と、サポートピン孔30とを備えている。キャビティ面26は、半球状である。成形型12が締められると、図2に示されるように上型14のキャビティ面26及び下型16のキャビティ面26によって球状キャビティが形成される。ベントピン孔28及びサポートピン孔30は、外部から球状キャビティに向かってボディ24を貫通している。ベントピン孔28及びサポートピン孔30の内周面の断面形状は、円形である。ベントピン18は、ベントピン孔28を貫通している。ベントピン18とベントピン孔28とのクリアランスは、2μm以上80μm以下である。サポートピン20は、サポートピン孔30を貫通している。サポートピン20とサポートピン孔30とのクリアランスは、5μm以上100μm以下である。図示されていないが、キャビティ面26には多数の突起が形成されている。この突起により、ディンプル8が形成される。
図3は図1のゴルフボール2のコア4が示された正面図であり、図4はその平面図である。このコア4は、多数の筋溝32を備えている。コア4が地球儀と見なされたとき、筋溝32は経線方向に延在している。筋溝32は、一方のポールP(南極)の近傍から他方のポールP(北極)の近傍にまで至っている。図4から明らかなように、筋溝32は等ピッチで配置されている。
このコア4は、キャビティ面に筋山を備えたコアモールドによって成形されうる。筋溝32は、筋山の形状が反転した形状を呈する。コア4の表面が削られることにより、筋溝32が形成されてもよい。
このゴルフボール2の製造方法では、筋溝32が上下方向に延在するようにコア4の姿勢が決定される。この姿勢が保持されつつ、コア4が下型16に投入される。次に、型締めがなされる。型締めにより、コア4の赤道面が上型14と下型16とのパーティング面33に一致する。型締めの直後に、サポートピン20が前進する。図5には、サポートピン20が前進した状態が示されている。前進によりサポートピン20がコア4を保持する。コア4は、球状キャビティの中心に位置している。キャビティ面26とコア4との間には、エアーが存在している。
次に、射出成形機から溶融樹脂組成物34が射出される。樹脂組成物34は図示されないランナーを通過し、更にゲート22(図2参照)を通過してキャビティに流入する。樹脂組成物34は、ゲート22からポールPに向かって流動する。図5に示されるように、筋溝32の底とキャビティ面26との間隔は大きいので、樹脂組成物34は筋溝32を通じてポールP近傍へと進行する。換言すれば、筋溝32は樹脂組成物34の流動を促進する。やがて樹脂組成物34は筋溝32からあふれ出す。こうして、キャビティ面26とコア4との間隙が徐々に樹脂組成物34で充填される。充填に伴い、キャビティ面26とコア4との間に存在するエアーが徐々に外部に排出される。排出は、ベントピン18とベントピン孔28とのクリアランス及びサポートピン20とサポートピン孔30とのクリアランスを通じてなされる。樹脂組成物34の充填が完了する直前に、サポートピン20が後退する。サポートピン20はコア4から離れるが、コア4とキャビティ面26との間には樹脂組成物34が存在しているので、コア4はほとんど移動しない。
樹脂組成物34の充填が完了したのち、この樹脂組成物34は凝固する。凝固により、カバー6が形成される。その後に成形型12が開かれ、ゴルフボール2が取り出される。このゴルフボール2は、コア4と、樹脂組成物34からなるカバー6とを備える。筋溝32に相当する部分は、カバー6が厚い。このゴルフボール2は、局所的な厚肉部を備える。カバー6の全体に占める厚肉部の比率は小さいので、厚肉部がゴルフボール2の性能に与える悪影響はほとんどない。
本発明に係る製造方法は、薄いカバー6の成形に適している。薄いカバー6の成形ではコア4とキャビティ面26との間隙が小さいので、樹脂組成物34の流動が阻害されやすい。筋溝32を備えたコア4が用いられることにより、不良を伴うことなく、薄いカバー6が成形されうる。本発明に係る製造方法は、公称厚みが1.4mm以下、さらには1.2mm以下、特には1.0mm以下のカバー6の成形に適している。公称厚みは、通常は0.3mm以上である。公称厚みは、厚肉部及びディンプル8を避けて測定される。
図6は、図3のコア4の一部が示された拡大断面図である。この図6において、符号Pで示されているのはポールPであり、符号Eで示されているのは赤道である。この図6において両矢印θpで示されているのは、筋溝32の端点36の緯度である。緯度θpが大きいほど、ポールPの近傍への溶融樹脂組成物34の流動が円滑である。この観点から、緯度θpは50°以上が好ましく、60°以上がより好ましく、70°以上が特に好ましい。緯度θpの上限は、90°である。
樹脂組成物34の流動の観点から、コア4の北半球及び南半球のそれぞれにおける筋溝32の数は4本以上が好ましく、6本以上がより好ましく、8本以上が特に好ましい。筋溝32の数が過大であると厚肉部がゴルフボール2の性能に悪影響を与える。この観点から、筋溝32の数は24本以下が好ましい。
樹脂組成物34の流動の観点から、筋溝32の幅は0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましい。幅が過大であると厚肉部がゴルフボール2の性能に悪影響を与える。この観点から、幅は4.0mm以下が好ましい。筋溝32の端点36がサポートピン20よりもポールP側に位置するときは、筋溝32の幅はサポートピン20の外径よりも小さく設定される。これにより、サポートピン20の先端が筋溝32に入り込むことが防止される。緯度に応じて幅が変動してもよい。
樹脂組成物34の流動の観点から、筋溝32の深さは0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。深さが過大であると厚肉部がゴルフボール2の性能に悪影響を与える。この観点から、深さは2.0mm以下が好ましい。緯度に応じて深さが変動してもよい。
図7(a)は図3のコア4の姿勢決定のためのカップ38が示された平面図であり、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿った断面図である。このカップ38は、半球状のキャビティ面40を備えている。このキャビティ面40の内径は、コア4の外径よりも若干大きい。キャビティ面40には、多数の筋山42が形成されている。この筋山42の形状及び位置は、コア4の筋溝32の形状及び位置と対応している。このカップ38にコア4が投入され、カップ38に振動が与えられる。振動により、コア4がカップ38に対して転動する。筋山42が筋溝32にちょうど入り込んだ段階で、転動が停止する。この状態では、筋溝32が上下方向に延びている。この姿勢が維持されたまま、コア4が成形型12に投入される。
図8は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボール製造方法に用いられるコア44の一部が示された断面図である。このコア44は、北半球に存在する筋溝46と、南半球に存在する筋溝48とを備えている。筋溝46、48は経線方向に延在している。このコア44では、溶融樹脂組成物は、赤道EからポールPに向かい、筋溝46、48を通じて進行する。北半球及び南半球のそれぞれにおける筋溝の数は4本以上が好ましく、6本以上がより好ましく、8本以上が特に好ましい。筋溝の数は、24本以下が好ましい。
筋溝46、48のポールP側端点50の緯度θpは50°以上が好ましく、60°以上がより好ましく、70°以上が特に好ましい。筋溝46、48の赤道E側端点52の緯度θeは、30°以下が好ましく、20°以下がより好ましく、10°以下が特に好ましい。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るゴルフボール製造方法に用いられるコア54の一部が示された断面図である。このコア54は、第一筋溝56と第二筋溝58とを備えている。第一筋溝56及び第二筋溝58は、経線方向に延在している。第一筋溝56と第二筋溝58とは、交互に配置されている。第一筋溝56のポールP側端点の緯度は、第二筋溝58のそれよりも大きい。このコア54では、溶融樹脂組成物は、赤道EからポールPに向かい、第一筋溝56及び第二筋溝58を通じて進行する。北半球及び南半球のそれぞれにおける筋溝56、58の数は4本以上が好ましく、6本以上がより好ましく、8本以上が特に好ましい。筋溝56、58の数は、24本以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR730」)、32質量部のアクリル酸亜鉛、7質量部の酸化亜鉛、所定量の硫酸バリウム及び0.7質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を金型に投入し、170℃の温度下に18分間保持して、常温での直径が40.3mmであるコアを得た。このコアは、その表面に図3に示されるような12本の筋溝を備えている。筋溝の端点の緯度θpは、90°である。筋溝の幅は2.0mmであり、筋溝の深さは1.0mmである。一方、70質量部の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(BASFポリウレタンエラストマーズ社の商品名「エラストランXNY97A」)、30質量部の熱可塑性ポリアミドエラストマー(アトフィナ・ジャパン社の商品名「ペバックス5533」)及び3質量部の二酸化チタンを混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を射出成形機のシリンダーに投入し、加熱して溶融した。次にコアを、コアの赤道が成形型のパーティング面と一致するように、成形型に投入した。次に、射出成形機から溶融樹脂組成物を射出し、この樹脂組成物をコアとキャビティ面との間に充填した。この樹脂組成物を凝固させて、公称厚みが1.2mmであるカバーを備えたゴルフボールを得た。
100質量部のポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR730」)、32質量部のアクリル酸亜鉛、7質量部の酸化亜鉛、所定量の硫酸バリウム及び0.7質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を金型に投入し、170℃の温度下に18分間保持して、常温での直径が40.3mmであるコアを得た。このコアは、その表面に図3に示されるような12本の筋溝を備えている。筋溝の端点の緯度θpは、90°である。筋溝の幅は2.0mmであり、筋溝の深さは1.0mmである。一方、70質量部の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(BASFポリウレタンエラストマーズ社の商品名「エラストランXNY97A」)、30質量部の熱可塑性ポリアミドエラストマー(アトフィナ・ジャパン社の商品名「ペバックス5533」)及び3質量部の二酸化チタンを混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を射出成形機のシリンダーに投入し、加熱して溶融した。次にコアを、コアの赤道が成形型のパーティング面と一致するように、成形型に投入した。次に、射出成形機から溶融樹脂組成物を射出し、この樹脂組成物をコアとキャビティ面との間に充填した。この樹脂組成物を凝固させて、公称厚みが1.2mmであるカバーを備えたゴルフボールを得た。
[実施例2]
端点の緯度θpが60°である筋溝を備えたコアを用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。
端点の緯度θpが60°である筋溝を備えたコアを用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。
[比較例]
筋溝を備えていないコアを用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。
筋溝を備えていないコアを用いた他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。
[外観観察]
100個のゴルフボールを目視で観察し、不良の有無を確認した。実施例1及び2の製造方法で得られたゴルフボールには、不良が全く生じていなかった。一方、比較例の製造方法で得られた2個のゴルフボールには、ウエルドマークが生じていた。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
100個のゴルフボールを目視で観察し、不良の有無を確認した。実施例1及び2の製造方法で得られたゴルフボールには、不良が全く生じていなかった。一方、比較例の製造方法で得られた2個のゴルフボールには、ウエルドマークが生じていた。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る製造方法は、2層のカバーを備えたゴルフボールの内側カバー及び外側カバーの成形にも適している。すなわち、本発明に言う「カバー」の概念には、内側カバーが含まれる。本発明に係る成形型は、種々のポリマー組成物からなるカバーの成形に適している。
2・・・ゴルフボール
4、44、54・・・コア
6・・・カバー
12・・・成形型
20・・・サポートピン
22・・・ゲート
32、46、48、56、58・・・筋溝
33・・・パーティング面
34・・・溶融樹脂組成物
36・・・端点
38・・・カップ
42・・・筋山
E・・・赤道
P・・・ポール
4、44、54・・・コア
6・・・カバー
12・・・成形型
20・・・サポートピン
22・・・ゲート
32、46、48、56、58・・・筋溝
33・・・パーティング面
34・・・溶融樹脂組成物
36・・・端点
38・・・カップ
42・・・筋山
E・・・赤道
P・・・ポール
Claims (5)
- 経線方向に延在する筋溝を備えたコアが準備される工程と、
共に半球状のキャビティを備えた上型及び下型からなる成形型に、この上型と下型とのパーティング面にコアの赤道面が一致するようにコアが投入される工程と、
このコアとキャビティ面との間に、射出成形機から射出された溶融ポリマー組成物が充填される工程と、
このポリマー組成物が凝固してカバーが形成される工程と
を含むゴルフボール製造方法。 - 上記筋溝のポール側端点の緯度が50°以上である請求項1に記載の製造方法。
- 上記コアの北半球及び南半球のそれぞれにおける筋溝の数が4本以上24本以下である請求項1又は2に記載の製造方法。
- 上記筋溝の幅が0.5mm以上4.0mm以下であり、この筋溝の深さが0.3mm以上2.0mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
- 上記カバーの公称厚みが0.3mm以上1.4mm以下である請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
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