JP4330958B2 - ゴルフボール製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面にディンプルを備えたゴルフボールの製造方法に関する。
ゴルフボールの成形には、射出成形法又は圧縮成形法が採用される。いずれの場合も、半球状のキャビティを備えた上型及び下型からなる成形型が用いられる。成形時には、上型と下型のパーティングラインから成形材料が漏れ出す。この漏れ出しに起因して、ボール本体の表面には、パーティングラインに相当する部分(以下、「シーム」と称される)にリング状のバリが生じる。射出成形法では成形型のパーティングライン上にゲートが設けられるが、このゲートに相当する部分にもバリが生じる。これらのバリは、除去される必要がある。
ボール本体が回転させられつつバリが研削具に当接させられることで、バリが除去される。研削具として、サンドベルト、砥石、サンドペーパー等が用いられる。このような除去方法は、特開昭60−232861号公報に開示されている。
ゴルフボールは、その表面に多数のディンプルを備えている。ディンプルの役割は、飛行時のゴルフボール周りの空気の流れを乱すことによって乱流剥離を起こさせることにある。乱流剥離によって空気のゴルフボールからの剥離点が後方に下がり、抗力係数(Cd)が小さくなる。乱流剥離によってバックスピンに起因するゴルフボールの上側と下側とにおける剥離点の差が助長され、ゴルフボールに作用する揚力が高められる。抗力の低減と揚力の向上とによって、ゴルフボールの飛距離が増大する。
図9は、成形後のボール本体2の一部が示された断面図である。この図9において二点差線Eで示されているのは、赤道である。この赤道Eは、パーティングラインに相当する。赤道Eには、バリ4が生じている。図9において符号6で示されているのは、赤道Eの近傍に位置するディンプルである。
図10は、図9のボール本体2から得られたゴルフボール8が示された断面図である。ボール本体2からバリ4が研削・除去されることで、このゴルフボール8が得られる。バリ4の研削に伴い、ボール本体2の一部も研削される。図10において二点差線Mで示されているのが、研削前のボール本体2である。研削の影響を受けるという点において、ゴルフボール8の赤道Eの近傍は特異な領域である。赤道Eの近傍の特異性が考慮されたディンプルを備えたゴルフボールが、特開平3−80876号公報に開示されている。
特開昭60−232861号公報 特開平3−80876号公報
図11は、図10のゴルフボール8のディンプル6が示された正面図である。研削により、ディンプル6の赤道E側のエッジが、図11において二点差線で示された位置から実線で示された位置へ移行する。換言すれば、研削により、ディンプル6が変形する。変形により、ゴルフボール8の外観不良が生じる。変形がゴルフボール8の空力特性に悪影響を与えることもある。
本発明の目的は、外観に優れたゴルフボールが得られる製造方法の提供にある。
本発明に係るゴルフボール製造方法は、
経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きなディンプルを赤道近傍に備えたボール本体が成形型で成形される成形工程
及び
この赤道線近傍が研削されることで、成形型に起因してシームに生じたバリが除去されると共に上記ディンプルの経線方向サイズが減じられる除去工程
を備える。
好ましくは、成形工程で得られたディンプルにおける経線方向サイズと緯線方向サイズとの差は、0.01mm以上0.50mm以下である。
好ましくは、成形工程で得られたディンプルは、その深さ方向がボール本体の法線方向と異なる形状を呈する。好ましくは、ボール本体の法線方向に対する深さ方向の角度は、0.2°以上2.0°以下である。
この製造方法では、バリの研削に伴う変形によって、ディンプルが好ましい形状となる。この製造方法で得られたゴルフボールは、外観に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法によって得られたゴルフボール10が示された模式的断面図である。このゴルフボール10は、球状のコア12と、カバー14とを備えている。カバー14の表面には、多数のディンプル16が形成されている。ゴルフボール10の表面のうちディンプル16以外の領域は、ランド18である。このゴルフボール10は、カバー14の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの図示は省略されている。
このゴルフボール10の直径は40mmから45mm、さらには42mmから44mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされる範囲で空気抵抗が低減されるという観点から、直径は42.67mm以上42.80mm以下が特に好ましい。このゴルフボール10の質量は40g以上50g以下、さらには44g以上47g以下である。USGAの規格が満たされる範囲で慣性が高められるという観点から、質量は45.00g以上45.93g以下が特に好ましい。
コア12は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点からポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア12の架橋には、通常は共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物には、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
ゴム組成物には、充填剤、硫黄、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。ゴム組成物に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア12の直径は30.0mm以上42.0mm以下、さらには38.0mm以上41.5mm以下である。コア12が、2以上の層から構成されてもよい。
カバー14は、合成樹脂組成物から成形されている。カバー14の基材樹脂としては、アイオノマー樹脂、熱可塑性スチレンエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが例示される。
カバー14には、必要に応じ、着色剤、充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。比重調整の目的で、カバー14にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー14の厚みは0.3mm以上6.0mm以下、さらには0.6mm以上2.4mm以下である。カバー14が、2以上の層から構成されてもよい。
ディンプル16の直径は、2.0mm以上8.0mm以下、特には2.5mm以上7.0mm以下である。仮想球面からディンプル16最深部までの深さは、0.15mm以上0.50m以下、特には0.20mm以上0.40mm以下である。仮想球面とディンプル16とに囲まれた部分の容積の合計は、300mm以上700mm以下、さらには350mm以上650mm以下、特には350mm以上600mm以下である。ディンプル16の表面積の合計が仮想球の面積に占める比率は、65%以上90%以下、特には75%以上85%以下である。ディンプル16の総数は200個以上500個以下、特には220個以上450個以下である。
図2は、図1のゴルフボール10のための成形型20が示された断面図である。この成形型20は、上型22及び下型24を備えている。この上型22及び下型24は、半球状のキャビティ面26を備えている。キャビティ面26には、多数のピンプル28が形成されている。上型22及び下型24が合わされることで、球状のキャビティが形成される。球状キャビティの上端及び下端は、地球儀の極点に相当する。極点の緯度は、90°である。上型22及び下型24のパーティングライン30は、地球儀の赤道に相当する。赤道の緯度は、ゼロである。
成形には、射出成形法又は圧縮成形法が採用される。射出成形法では、まずゴム組成物が架橋されることで球状のコア12が得られる。次に、このコア12が成形型20に投入され、成形型20が閉められる。次にコア12は、図示されていないサポートピンにより、キャビティの中央に保持される。次に、キャビティ面26とコア12との間隙に、図示されていないゲートを通じて溶融樹脂組成物が射出される。この樹脂組成物が凝固し、カバー14が形成される。次に成形型20が開かれ、ボール本体32が成形型20から取り出される。ボール本体32は、表面に多数のディンプル16を備えている。ディンプル16は、ピンプル28の形状が反転された形状を呈する。
圧縮成形法では、まずゴム組成物が架橋されることで球状のコア12が得られる。一方、樹脂組成物からなるハーフシェルが成形される。次に、コア12が2つのハーフシェルで覆われる。次に、このコア12及びハーフシェルが成形型20に投入され、成形型20が閉められる。次に、成形型20からの熱を受けて樹脂組成物が溶融し、流動する。この樹脂組成物が凝固し、カバー14が形成される。次に成形型20が開かれ、ボール本体32が成形型20から取り出される。ボール本体32は、表面に多数のディンプル16を備えている。ディンプル16は、ピンプル28の形状が反転された形状を呈する。
射出成形法でも圧縮成形法でも、上型22と下型24とのパーティングライン30から溶融樹脂組成物が漏れ出す。漏れ出した樹脂組成物により、ボール本体のシームには環状のバリが生じる。バリは、研削されて除去される。
図3は、成形後のボール本体32の一部が示された断面図である。この図3において二点差線Eで示されているのは、赤道である。この赤道Eは、パーティングライン30に相当する。赤道Eには、バリ34が生じている。図3に示されているディンプル16は、赤道Eの近傍に位置している。このディンプル16の断面形状は、底近傍の円弧36とこの円弧36に連続するエッジ近傍の円弧38とから構成される。底近傍の円弧36とエッジ近傍の円弧38とは、滑らかに連続している。底近傍の円弧36の曲率半径はR1であり、エッジ近傍の円弧の曲率半径はR2である。このディンプル16は、いわゆるダブルラジアスディンプルである。
図3には、対比の目的で、従来のディンプル6が二点差線で示されている。このディンプル6の平面形状は、円である。従来のディンプル6では、深さ方向線40(底近傍の円弧の中心においてこの円弧と直交する線)は、ボール本体32の法線と一致する。
ディンプル16は、従来のディンプル6がその最高緯度点Pを中心として回転させられ、かつ円弧38がその曲率半径R2のまま延長された形状を呈する。回転の方向は、赤道Eに対する深さ方向線40の傾きが小さくなる方向である。回転後の深さ方向線40aは、回転前の深さ方向線40(ボール本体32の法線でもある)に対して傾斜している。傾斜角度は、αである。回転により、ディンプル16の下端Qは点Qaへと移動する。回転によって得られたディンプル16では、経線方向サイズ(図3の略上下方向距離)が、従来のディンプル6のそれに比べて大きい。このディンプル16では、経線方向サイズが緯線方向サイズ(図3における紙面垂直方向距離)よりも大きい。このディンプル16は、縦長である。
成形型20は、マスター型が転写されて製作される。マスター型は、その表面に多数のディンプルを備えている。このディンプルの形成には、切削工具(エンドミル、放電加工用電極等)が用いられる。前述のように、ボール本体32のディンプル16は、成形型20のピンプル28の形状が反転された形状を呈する。一方、成形型20のピンプル28は、マスター型のディンプルの形状が反転された形状を呈する。換言すれば、ボール本体32のディンプル16の形状は、マスター型のディンプルの形状を反映する。マスター型用の切削工具の軸方向が傾斜されることにより、図3に示された形状のディンプル16が得られる。切削工具の傾斜角度は、αである。
図4は、図3のボール本体32から得られたゴルフボール10が示された断面図である。ボール本体32からバリ34が研削・除去されることで、このゴルフボール10が得られる。バリ34の研削に伴い、赤道線E近傍のボール本体32も研削される。図4において二点差線Mで示されているのが、研削前のボール本体32である。
図5は、図4のゴルフボール10のディンプル16が示された正面図である。この図5において上下方向が経線方向であり、左右方向が緯線方向である。研削により、ディンプル16の赤道E側のエッジが、二点差線で示された位置から実線で示された位置へ移行する。換言すれば、研削により、経線方向サイズが減少する。前述のように、研削前のディンプル16は縦長なので、経線方向サイズの減少によって、ディンプル16の平面形状が真円に近づく。図5において実線で示されたディンプル16の形状は、図10において実線で示されたディンプル16の形状よりも真円に近い。このゴルフボール10は、外観に優れる。
本明細書において「赤道近傍のディンプル」とは、その中心の緯度が15°以下であるディンプルを意味する。下記数式で示される比率Rは30%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、90%以上が特に好ましい。
R = (N2 / N1) ・ 100
この数式においてN1は、その中心の緯度が15°以下であり、研削前の段階で赤道Eと中心で交差しないディンプルの数を表す。この数式においてN2は、その中心の緯度が15°以下であり、研削前の段階で赤道Eと中心で交差せず、かつ研削前の段階で経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きなディンプルの数を表す。比率Rは、理想的には100%である。
赤道Eと交差するディンプル16であっても、研削前の段階で経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きくされることで、研削による外観低下が防止されうる。なお、その中心が赤道Eの上にあるディンプル16の場合は、経線方向サイズと緯線方向サイズとが同等とされる。
ボール本体32の法線方向に対する深さ方向線40aの傾斜角度αは、0.2°以上2.0°以下が好ましい。傾斜角度αが上記範囲未満であると、研削によるディンプル16の変形による外観低下が顕著である。この観点から、傾斜角度αは0.3°以上がより好ましく、0.5°以上が特に好ましい。傾斜角度αが上記範囲を越えると、研削後においても経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きいことによって外観が不十分となることがある。この観点から、傾斜角度αは1.5°以下がより好ましく、1.0°以下が特に好ましい。
研削前の段階における経線方向サイズD1と緯線方向サイズD2との差(D1−D2)は、0.01mm以上0.50mm以下が好ましい。差(D1−D2)が上記範囲未満であると、研削によるディンプル16の変形による外観低下が顕著である。この観点から、差(D1−D2)は0.02mm以上がより好ましく、0.03mm以上が特に好ましい。差(D1−D2)が上記範囲を越えると、研削後においても経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きいことによって外観が不十分となることがある。この観点から、差(D1−D2)は0.40mm以下、さらには0.35mm以下、さらには0.30mm以下、さらには0.20mm以下が好ましい。
パーティングライン30が凹凸状である成形型20が用いられることがある。この場合も、研削前の段階で経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きなディンプル16が赤道Eの近傍に設けられることで、研削による外観低下が防止されうる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る製造方法におけるボール本体42の一部が示された断面図である。この図6には、赤道Eと、この赤道Eの近傍のディンプル44と、バリ46とが示されている。このディンプル44の断面形状は、単純な円弧である。この円弧の曲率半径はR1である。このディンプル44は、いわゆるシングルラジアスディンプルである。
このディンプル44は、従来のディンプル48(二点差線で示されている)がその最高緯度点Pを中心として回転させられ、かつ円弧がその曲率半径R1のまま延長された形状を呈する。回転の方向は、赤道Eに対する深さ方向線50の傾きが小さくなる方向である。回転後の深さ方向線50aは、回転前の深さ方向線50(ボール本体42の法線でもある)に対して傾斜している。傾斜角度は、αである。回転により、ディンプルの下端Qは点Qaへと移動する。回転によって得られたディンプル44では、経線方向サイズが、従来のディンプル48のそれに比べて大きい。このディンプル44では、経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きい。このディンプル44は、縦長である。
バリ46が研削・除去されることで、赤道線E近傍のボール本体42も研削される。研削により、図3及び図4に示されたケースと同様に、ディンプル44の赤道E側のエッジが移行する。移行により、経線方向サイズが減少する。前述のように、研削前のディンプル44は縦長なので、経線方向サイズの減少によって、ディンプル44の平面形状が真円に近づく。このボール本体42から得られたゴルフボールは、外観に優れる。
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法におけるボール本体52の一部が示された断面図である。この図7には、赤道Eと、この赤道Eの近傍のディンプル54と、バリ56とが示されている。図7には示されていないが、このディンプル54の平面形状は六角形である。このディンプル54は、平坦な底面58と、側壁60とからなる。図7において両矢印D1で示されているのは経線方向サイズであり、両矢印Lbで示されているのは底面58の経線方向サイズである。
このディンプルは、従来の六角形ディンプル62(二点差線で示されている)がその最高緯度点Pを中心として回転させられ、かつ側壁60が延長された形状を呈する。回転の方向は、赤道Eに対する深さ方向線64(底面中心で底面と直交する線)の傾きが小さくなる方向である。回転後の深さ方向線64aは、回転前の深さ方向線64(ボール本体の法線でもある)に対して傾斜している。傾斜角度は、αである。回転により、ディンプルの下端Qは点Qaへと移動する。回転によって得られたディンプル54では、経線方向サイズが、従来のディンプル62のそれに比べて大きい。このディンプル54では、経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きい。このディンプル54は、縦長である。
バリ56が研削・除去されることで、赤道線E近傍のボール本体52も研削される。研削により、図8に示されるように、ディンプル54の赤道E側のエッジが、二点差線で示された位置から実線で示された位置へ移行する。換言すれば、研削により、経線方向サイズが減少する。前述のように研削前のディンプル54は縦長なので、経線方向サイズの減少によって、ディンプル54の平面形状が正六角形に近づく。このボール本体52から得られたゴルフボールは、外観に優れる。
非円形ディンプルの場合は、図8に示されるように、経線方向線分60と幾何学的に等価な線分であってかつ緯線に対する傾斜角度が最も少ない線分62が決定され、この線分62の長さが緯線方向サイズD2とされる。非円形ディンプルの場合も、経線方向サイズD1と緯線方向サイズD2との差(D1−D2)は、0.01mm以上0.50mm以下が好ましい。
研削後のディンプルの形状は、三角形、四角形、五角形、楕円、長円、卵形等であってもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
いずれも半球状キャビティと8個のピンプルとを備えた上型及び下型からなる成形型を用意した。この成形型に球状のコアを投入し、このコアとキャビティ面との間に溶融樹脂を射出して、カバーを成型した。ピンプルにより、下記表1に示される仕様のディンプルが形成された。こうして得られたボール本体のシームに生じたバリを、サンドベルトで研削した。このボール本体に塗装を施し、ゴルフボールを得た。
[実施例2から10及び比較例1]
成形型を変更した他は実施例1と同様にして、ゴルフボールを得た。研削前のディンプルの仕様が、下記の表1に示されている。
[外観の観察]
ゴルフボールを目視により観察し、外観をAからDの4段階にランク付けした。
Figure 0004330958
表1に示されるように、実施例のゴルフボールの外観は比較例のゴルフボールの外観よりも良好である。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボール製造方法により、外観に優れたゴルフボールが得られる。この製造方法は、ゴルフボールの品質及び生産性の向上に寄与しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法によって得られたゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、図1のゴルフボールのための成形型が示された断面図である。 図3は、図2の成形型で得られたボール本体の一部が示された断面図である。 図4は、図3のボール本体から得られたゴルフボールが示された断面図である。 図5は、図4のゴルフボールのディンプルが示された正面図である。 図6は、本発明の他の実施形態に係る製造方法におけるボール本体の一部が示された断面図である。 図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法におけるボール本体の一部が示された断面図である。 図8は、図7のボール本体から得られたゴルフボールのディンプルが示された正面図である。 図9は、従来の製造方法におけるボール本体の一部が示された断面図である。 図10は、図9のボール本体から得られたゴルフボールが示された断面図である 図11は、図10のゴルフボールのディンプルが示された正面図である。
符号の説明
10・・・ゴルフボール
12・・・コア
14・・・カバー
16・・・ディンプル
20・・・成形型
22・・・上型
24・・・下型
26・・・キャビティ面
28・・・ピンプル
30・・・パーティングライン
32・・・ボール本体
34・・・バリ
E・・・赤道

Claims (3)

  1. 経線方向サイズが緯線方向サイズよりも大きなディンプルを赤道近傍に備えたボール本体が成形型で成形される成形工程
    及び
    この赤道線近傍が研削されることで、成形型に起因してシームに生じたバリが除去されると共に、上記ディンプルのうちシームに近い部分が切削されてこのディンプルの経線方向サイズが減じられ、ディンプルの平面形状が真円に近づく除去工程
    を備えており、
    上記成形工程で得られたディンプルにおける、経線方向サイズと緯線方向サイズとの差が0.17mm以上0.34mm以下であるゴルフボール製造方法。
  2. 上記成形工程で得られたディンプルが、その断面形状が底近傍の円弧とこの円弧に連続するエッジ近傍の円弧とを備えたダブルラジアスディンプルであり、且つ、この底近傍の円弧の中心においてこの円弧と直交する方向である深さ方向がボール本体の法線方向と異なる形状を呈する請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記ボール本体の法線方向に対する深さ方向の角度が0.2°以上2.0°以下である請求項2に記載の製造方法。
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