JP2000325499A

JP2000325499A - ゴルフボール

Info

Publication number: JP2000325499A
Application number: JP11136683A
Authority: JP
Inventors: Atsunori Kasashima; 厚紀笠嶋; Kazuto Maehara; 和人前原; Keisuke Ihara; 敬介井原
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 1999-05-18
Filing date: 1999-05-18
Publication date: 2000-11-28

Abstract

(57)【要約】【解決手段】内部に球状キャビティが形成されると共
に、該キャビティ壁面にディンプルを型付けする多数の
突起を備え、キャビティの赤道に実質上相当する位置に
パーティング面を有する金型を用いて成形されたゴルフ
ボールにおいて、上記ディンプルは、該ディンプルと交
差しない大円が１本も存在しないように配置されている
と共に、ボールの赤道近傍領域に形成されたディンプル
の平均深さが、赤道近傍領域以外に形成されたディンプ
ルの平均深さより深く形成されてなることを特徴とする
ゴルフボールを提供する。【効果】本発明のゴルフボールは、シンメトリー性に
優れ、特にポール打ちとシーム打ちでもほぼ同様の弾道
が得られ、ショット箇所による飛び性能にバラツキのな
い、空気力学的性能に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シンメトリー性に
優れたゴルフボールに関し、特にポール打ちとシーム打
ちで同じ弾道が得られ、ショット箇所による飛び性能に
バラツキのない、空気力学的性能に優れたゴルフボール
に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールにおいて、ディンプル配列やディンプル形状（直
径、深さ、断面形状等）はゴルフボールの飛び特性に大
きな影響を与えるため、従来からゴルフボール表面に多
数のディンプルを均等に或いは密に配列させる配列法が
種々提案されている。このようなディンプル配列法とし
ては、従来、正多面体配列及び半球をその中心より１〜
７等分割する方法などが知られており、特に３〜６等分
割する方法が一般的である。

【０００３】また、ディンプル形状を調整し、ゴルフボ
ールをポール打ち（回転軸が赤道面上）した場合とシー
ム打ち（回転軸がポールを結ぶ線）した場合とで、ディ
ンプルの実効総容積がほぼ同じとなるようにする試みも
なされている（特公平６−７８７５号公報）。

【０００４】しかしながら、ゴルフボールは、通常、互
いに２等分に分割された割型を分離可能に接合すること
により、内部に球状キャビティを形成した成型金型によ
り成形されており、軸対称に成形加工するため、両金型
のキャビティ内の頂点間を結んだ線に相当するポール軸
の回りについては真円度が高くなり、逆に金型の割面に
相当するシームライン（通常、ボールの赤道に相当）で
囲まれた面上に存在する軸の回りについては真円度が低
くなる傾向がある。このため、従来のゴルフボールは、
その真円度の違いから、ショットする位置の違いにより
飛び性能に差が生じる場合があり、ルールによって特別
の場合以外はボールを動かすことができず、あるがまま
の状態でボール打撃しなければならないゴルフ競技にあ
っては、上記飛び性能のバラツキは大きな問題となる。

【０００５】即ち、ゴルフボールを打撃すると、クラブ
の番手により回転数は異なるもののいずれも所謂バック
スピンが生じ、この場合、図５（Ａ），（Ｂ）に示した
ように、ボールの打撃箇所によって、ゴルフボールａの
シームラインｂ上に互いに対向する２点ｃ，ｃ及び中心
点ｄの３点を結ぶ直線ｅを回転軸とするバックスピンを
生じるようにボールａを打撃ｆする所謂ポール打撃（Ａ
図）と、ボールａのシームラインｂを円周線とする円形
平面ｇと直交し、かつボールａの中心ｄを通る直線ｈを
回転軸とするバックスピンを生じるようにボールａを打
撃ｉする所謂シーム打ち（Ｂ図）とに大別されるが、上
述したように、上記ポール打ち（Ａ図）の場合は、回転
軸ｅの回りが真円でないため、余計な揚力や抗力を受け
やすく、一方シーム打ち（Ｂ図）の場合は、回転軸ｈの
回りが真円に近いため、ゴルフボールに余計な揚力や抗
力がほとんど生じることがなく、このため、単にポール
打ちとシーム打ちとでディンプルの効果が等しくなるよ
うに設計した場合には、ポール打ちのほうが真円度の乱
れによりディンプルの効果が大きくなり、ゴルフボール
に余計な揚力や抗力が生じ、シーム打ちした場合とは飛
び性能が異なることとなり、ショット箇所による飛び性
能にバラツキが生じることとなる。

【０００６】従って、ショット箇所による飛び性能にバ
ラツキのないシンメトリー性に優れたゴルフボールを得
るためには、ボールの形状、即ちボールの真円度をも考
慮してディンプル配置、ディンプル形状を設計し、ディ
ンプル効果を最適化することが望まれるが、未だ十分に
要望に応えるには至っていない。

【０００７】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ポール打ちとシーム打ちとで同じ弾道が得られ、シ
ョット箇所により飛び性能にバラツキを生じさせるよう
なことのないシンメトリー性に優れたゴルフボールを提
供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、下記のゴルフボール
を提供する。請求項１：内部に球状キャビティが形成されると共に、
該キャビティ壁面にディンプルを型付けする多数の突起
を備え、キャビティの赤道に実質上相当する位置にパー
ティング面を有する金型を用いて成形されたゴルフボー
ルにおいて、上記ディンプルは、該ディンプルと交差し
ない大円が１本も存在しないように配置されていると共
に、ボールの赤道近傍領域に形成されたディンプルの平
均深さが、赤道近傍領域以外に形成されたディンプルの
平均深さより深く形成されてなることを特徴とするゴル
フボール。請求項２：上記赤道近傍領域が、ゴルフボールの赤道を
緯度０°とした場合、緯度±１０°範囲内の領域を示す
請求項１記載のゴルフボール。請求項３：赤道近傍領域に形成されるディンプルの平均
深さが、赤道近傍領域以外の位置に形成されるディンプ
ルの平均深さより５〜５０μｍ深い請求項１又は２記載
のゴルフボール。請求項４：ボール全体の体積をディンプルがないものと
仮定した仮想ボール体積に対するディンプルの容積が占
める割合を体積占有率ＶＲとした場合、ＶＲが０．６５
〜１．５％である請求項１乃至３のいずれか１項記載の
ゴルフボール。請求項５：ディンプルの総数が３８０、４２０、４３２
又は４５２個であり、これらディンプルが正多面体配列
された請求項１乃至４のいずれか１項記載のゴルフボー
ル。

【０００９】即ち、本発明者は、ゴルフボールのディン
プル配置をディンプルに交差しない大円が１本も存在し
ないように、即ちいずれの大円線もディンプルと交差す
るようにすると共に、赤道近傍領域、特にゴルフボール
の赤道を緯度０°とした場合、緯度が±１０°の範囲に
ある領域に存在するディンプルとして、他の領域に存在
するディンプルの深さよりも深いディンプルを多数設け
ることにより、上記赤道近傍領域のディンプルの平均深
さをそれ以外の領域のディンプルの平均深さよりも深く
形成すること、この場合、好ましくは平均深さで５〜５
０μｍ深く形成することにより、意外にもシンメトリー
性に優れたゴルフボールが得られることを見出し、本発
明をなすに至ったものである。

【００１０】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のゴルフボールは、ゴルフボール表面に形成
されたディンプルが適正化されたもので、ディンプルと
交差しない大円線が存在せず、シンメトリー性に優れた
ものである。

【００１１】ここで、本発明のゴルフボールについて図
面を参照して説明する。図１は本発明の一実施例を示す
ゴルフボールの正面図、図２は図１に示すゴルフボール
を成形するときに使用する成型金型の断面図、図３は上
記金型の下型部分の断面図、図４は図３の金型のパーテ
ィング面部分の部分拡大図である。

【００１２】本発明の一実施例にかかるゴルフボール
は、図１に示されるように、その表面に大きさ（直径及
び／又は平均深さ等）が異なる複数種のディンプルＤが
多数実質上均等に配列されている。図示の例では、ディ
ンプルＤ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４の順に直径が大きい。ま
た、ディンプル配列において、ディンプルと交差しない
大円が１本も存在しない。図１上では、大円の一種とし
ての赤道Ｅ（緯度０°線）と交差するディンプルが明確
に図示されている。

【００１３】本発明のゴルフボールは、赤道近傍領域の
ディンプル平均深さをそれ以外の区域のディンプル平均
深さより深くするものである。

【００１４】ここで、本発明の赤道近傍領域とは、赤道
Ｅの近傍領域のことをいい、より明確にするために便宜
上赤道（金型パーティング面に相当）Ｅを中心としてこ
れを緯度０°とした場合、緯度±１０°の範囲内にある
領域Ａを赤道近傍領域として定義することができる。

【００１５】本発明のディンプルは、上記赤道近傍領域
に形成されるディンプルの平均深さ、特に、上記±１０
°の赤道近傍領域Ａ内のディンプルの平均深さが、残余
の区域のディンプルの平均深さよりも深いものであり、
この場合、深さの差は、通常５〜５０μｍ、特に１０〜
４０μｍ深いものであることが推奨される。

【００１６】なお、ディンプルの配列態様の如何によっ
ては、領域内外の境界線を交差するディンプルが配列さ
れることもあるが、このように境界線を交差するディン
プルは、その面積の大半以上（５０％以上）が赤道側に
存在するものは赤道近傍領域のディンプルとし、赤道側
に存在する部分の面積が５０％に達しないディンプルは
赤道近傍領域外のディンプルとする。

【００１７】本発明において、上記赤道近傍領域に形成
されるディンプルがそれ以外の領域に形成されるディン
プルの平均深さより深いこと、特に平均深さの差が５〜
５０μｍあることは、脱型直後の研磨前及び研磨後を通
じて上述した数値範囲内にあることが好ましい。金型で
型付けされたままの脱型直後における赤道上を含む緯度
±１０°の領域内のディンプルの平均深さが、両極近傍
を含む残余の区域内のディンプルの平均深さより５〜５
０μｍ深い場合は、バリ研磨の際に陸部Ｌを不必要に研
磨することは避けるべきであり、５０μｍより深い場合
は、陸部Ｌを若干研磨して５０μｍ以下の平均深さにす
るものであるが、いずれの場合にあっても、研磨後、平
均深さの最小限を５μｍ以上とするものである。

【００１８】なお、本発明において、赤道近傍領域の平
均深さが深いということは、この赤道近傍領域に存在す
るディンプルのすべてが他の領域に存在するディンプル
の深さよりも深いということを必ずしも意味しない。赤
道近傍領域に存在するディンプルのうちのいくつかが、
他の領域に存在するディンプルの深さより浅いものを含
んでいても差し支えなく、赤道近傍領域に存在するディ
ンプルの多数が深く形成されて、赤道近傍領域に存在す
るディンプルの平均深さが他の領域に存在するディンプ
ルの平均深さより深ければよい。

【００１９】ここで、平均深さの求め方は、単純に対象
区域内のディンプルの数とそれらのディンプルの深さ
（最大深さ）を合計し、深さ合計／ディンプル数で表
す。

【００２０】また、ディンプルの平均深さの設定は、緯
度０°±１０°区域内を一様に深く、残余の区域（赤道
近傍領域以外の区域）内を一様に浅くしたり、緯度０°
近傍から９０°に向かって平均深さを漸減したり、また
緯度０°近傍から９０°近傍までステップ状に、例えば
０°±１０°区域、南北緯１０〜３０°、同じく３０〜
５０°、５０〜７０°、７０〜９０°と区域毎ステップ
状にディンプル平均深さを変化（浅くする）することが
できる。

【００２１】なおまた、本発明において、ディンプル深
さは０．０５〜０．４ｍｍ（５０〜４００μｍ）、特に
０．１〜０．３ｍｍ（１００〜３００μｍ）の範囲で選
定することが好ましく、この場合、上記赤道近傍領域に
おけるディンプルの平均深さは、上記範囲においてその
他の区域におけるディンプルの平均深さより深くし、好
ましくは５〜５０μｍより深く形成する。更に、ディン
プルの直径は２．０〜５．０ｍｍ、特に２．５〜４．５
ｍｍの範囲で選定でき、互いに直径の異なるディンプル
を２〜６種、特に３〜５種設けることが好ましい。

【００２２】本発明のディンプルは、ボール全体をディ
ンプルが存在しないと仮定したときの仮想ボールの体積
に対するディンプルの総容積の占める比率を体積占有率
ＶＲ（％）とした場合、ＶＲが０．６５〜１．５％、特
に０．７〜１．２％にすることが推奨される。ＶＲが
０．６５％未満であると、ふけ上がる弾道になり、一
方、１．５％を超えると、弾道が低すぎることになる場
合がある。

【００２３】更に、ディンプルの数及び配列は特に制限
されるものではないが、２５０〜６００個、特に３００
〜５００個の範囲が好ましく、例えば、３８０、４２
０、４３２又は４５２個とすることができる。これらデ
ィンプルは、正多面体配列にすることが好ましく、公知
の正多面体配列が採用され、具体的には、正８面体配
列、正１２面体配列、正２０面体配列等が挙げられる。

【００２４】本発明のゴルフボールを成形する場合に
は、例えば、図２に示す金型を使用することができる。

【００２５】即ち、この金型１は、内部に球状キャビテ
ィ２を形成し、このキャビティ２の赤道Ｅに相当する位
置で上型３と下型４とに分割・組み立てができるタイプ
であり、分割位置であるパーティング面Ｐ上には、キャ
ビティ２を取り囲むように放射状にランナー５が設けら
れており、このランナー５からキャビティ２へ連通する
ゲート６を通じ、赤道Ｅの周上を等間隔に（例えば８箇
所）カバー材の射出成形が行えるように構成されてい
る。

【００２６】この金型１を使用してゴルフボールＧを得
る際、例えば、ゴルフボールＧがソリッドタイプの場
合、予め球状に成形した硬質ゴムのコア７を金型キャビ
ティ２の中心部に上下からサポートピン８で支持し、コ
ア７とキャビティ壁面９に形成された空所１０に、カバ
ー材として例えばアイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂を
導入し、ランナー５、ゲート６を通じ圧入する。そし
て、圧入完了とほぼ同時にサポートピン８をキャビティ
壁面９のレベルまで後退させ、成形を終了する。なお、
図２には、南極，北極位置にガス抜きのためのベント手
段１１が設けられている。また、サポートピン８は、上
型、下型共ベント手段１１を中心とする同心円上に１２
０°間隔で３本（本実施例）ずつ設けられているが、例
えば、９０°間隔で４本ずつ、７２°間隔で５本ずつな
どにしてもよい。また、図２には図示を省略している
が、キャビティ壁面９には、ディンプルを型付けするた
めの突起１２が具備されている。同時にサポートピン８
の先端部もディンプル形成のための突起の形をなしてい
る。

【００２７】本発明のゴルフボールは、ディンプルと交
差しない大円線が存在しないゴルフボールであり、ゴル
フボール成型金型でも大円線にディンプルを形成できる
構造を有するものが使用される。

【００２８】図３，４は、本発明のゴルフボールを成形
するのに好適な下型４の要部を示している。即ち、図２
では図示を省略しているが、この下型４には、赤道上に
備わるディンプルを成形するための突起１２ａを示し、
突起１２ａはキャビティ壁面９からその先端が突出し、
かつパーティング面Ｐからその半分が上方にはみ出して
おり、突起１２ｂはキャビティ壁面の所定の位置に突設
されている。

【００２９】下型４のパーティング面Ｐは、上記突起１
２ａの周りに突起の形状に沿った形状に形成される。即
ち、図４に示すように、キャビティの内側から見た場
合、パーティング面Ｐは直線１３（突起がない部分）と
凸曲線１４（突起まわりの部分）の組み合わせとなる。
なお、上型の突起１２ａに対応する部分は図示を省略し
ているが、上記凸曲線１４に対応する凹曲線が下型と同
様にして形成される。また、赤道Ｅ上の突起１２を上型
に設ける場合、下型は突起１２に対応する凹曲線のパー
ティング面Ｐを部分的に設ける必要があることは勿論で
ある。

【００３０】このような金型１で成形したゴルフボール
は、金型パーティング面Ｐに対応する位置にカバー成形
樹脂のバリ（はみ出し）が生じがちで、バリが生じたと
きはトリミング研磨を行い除去する。

【００３１】図３，４に示す上記金型で成形したゴルフ
ボールのバリの発生は、赤道上に存在するディンプル位
置においては、ディンプルの縁に沿って発生するが、デ
ィンプル内にはバリがないので、他の陸部と同様にして
研磨除去することができる。

【００３２】なお、本発明において、コアはソリッドコ
アでも糸巻きコアでもよく、本発明はソリッドゴルフボ
ール、糸巻きゴルフボールのいずれに対しても適用され
る。

【００３３】

【発明の効果】本発明のゴルフボールは、シンメトリー
性に優れ、特にポール打ちとシーム打ちでもほぼ同様の
弾道が得られ、ショット箇所による飛び性能にバラツキ
のない、空気力学的性能に優れたものである。

【００３４】

【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。

【００３５】〔実施例，比較例〕ソリッドコアにアイオ
ノマー樹脂にて同一厚さのカバーを被覆形成することに
より、表１に示されるディンプルを具備してなる直径４
２．９４ｍｍのゴルフボールを得た。

【００３６】なお、実施例と比較例のゴルフボールは、
所定区域におけるディンプルの深さのみが相違し、この
ディンプルはカバー成形と同時に形成された。各ディン
プルの形状は表１に示す通りである。また、ディンプル
の配列態様は、実施例，比較例共に正２０面体配列で、
図１に示す通りである。

【００３７】得られたゴルフボールについて、ヘッドス
ピード４５（ｍ／ｓ）でドライバーにてポール打ちとシ
ーム打ちとを行い、それぞれのキャリー及びトータルを
測定した。結果を表１に併記する。

【００３８】

【表１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるゴルフボールを示す
正面図である。

【図２】本発明のゴルフボールを成形するための金型を
示す断面側面図である。

【図３】同金型の下型を示す断面図である。

【図４】同下型のパーティング面部分を示す部分拡大図
である。

【図５】ボール打撃時についての説明図で、（Ａ）はポ
ール打撃、（Ｂ）はシーム打撃を示す。

【符号の説明】

ＧゴルフボールＡ赤道近傍領域Ｅ赤道ＤディンプルＰパーティング面１金型２球状キャビティ３上型４下型５ランナー６ゲート７コア８サポートピン９キャビティ壁面１０空所１１ベント手段１２，１２ａ，１２ｂ突起１３直線１４凸曲線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内部に球状キャビティが形成されると共
に、該キャビティ壁面にディンプルを型付けする多数の
突起を備え、キャビティの赤道に実質上相当する位置に
パーティング面を有する金型を用いて成形されたゴルフ
ボールにおいて、上記ディンプルは、該ディンプルと交
差しない大円が１本も存在しないように配置されている
と共に、ボールの赤道近傍領域に形成されたディンプル
の平均深さが、赤道近傍領域以外に形成されたディンプ
ルの平均深さより深く形成されてなることを特徴とする
ゴルフボール。
【請求項２】上記赤道近傍領域が、ゴルフボールの赤
道を緯度０°とした場合、緯度±１０°範囲内の領域を
示す請求項１記載のゴルフボール。
【請求項３】赤道近傍領域に形成されるディンプルの
平均深さが、赤道近傍領域以外の位置に形成されるディ
ンプルの平均深さより５〜５０μｍ深い請求項１又は２
記載のゴルフボール。
【請求項４】ボール全体の体積をディンプルがないも
のと仮定した仮想ボール体積に対するディンプルの容積
が占める割合を体積占有率ＶＲとした場合、ＶＲが０．
６５〜１．５％である請求項１乃至３のいずれか１項記
載のゴルフボール。
【請求項５】ディンプルの総数が３８０、４２０、４
３２又は４５２個であり、これらディンプルが正多面体
配列された請求項１乃至４のいずれか１項記載のゴルフ
ボール。