JP4404582B2 - 枕 - Google Patents

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Description

本発明は枕に関する。更に詳しくは、重量感にあふれ、高級感のあるラバーライクな触感を有しながらも、通気性に優れ、更には首や脊髄にあまり負担をかけずに、理想的な寝姿勢を維持することが可能な高機能性を有した枕に関する。
従来から、ウレタンフォームは加工性に優れているので、所定の形状に加工されて、各種クッション、寝具、特に枕等の芯材として多用されている。
特に最近では、首や脊椎に負担をかけないように頭を載せる上面部に大小の隆起部を有する(2こぶ)形状をもった低反発ウレタンフォームを使用した枕が量販店等で多く見られる。
しかしながら、低反発ウレタンフォームは通気性に乏しい為、特に夏場には使用中に枕内部に汗や熱がこもり、不快感を訴えるユーザーが少なくなかった。そこで、ウレタンフォームの上面部に大小の隆起部を有する形状の枕に貫通孔を複数個開けたものが提案されている(特許文献1,2)。
特許文献1は、図3に示すように、頭を載せる上部面に大小の湾曲部2,3を有するとともに複数の通気孔4を有する,ウレタンフォームからなる芯材5と、備長炭を収納した網袋6と、芯材5の周囲を覆う外布7とから構成される枕を示す。
特許文献2は、図4に示すように、弾発性を備えた材質により所望の形状に一体成形したクッション体8にその表面の一箇所よりクッション体内部を通って他の箇所に貫通する通気孔9を多数設けた枕を示す。
特許第3403704号(段落[0009]〜[0010]及び図1) 特開2002−233441号(段落[0013]〜[0015]及び図1)
しかし、低密度の低反発ウレタンフォームを使用した枕は、比較的柔らかく、又枕の高さがかなり低いものであるため、実際に使用したときには頭の重みで貫通孔がほとんど塞がれてしまう。従って、十分な通気性が得られず、さらなる改良が望まれていた。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、ウレタンフォームを所定の形状に加工して複数の上下に貫通する貫通孔を開ける際、前記ウレタンフォームの厚さ、密度、硬さ及び貫通孔の直径及び開口部領域、開口部割合を適宜に設定し、さらに少なくとも一辺に傾斜をつけた構成にすることにより、重厚感を有しながらも、通気性に優れ、更に首や脊椎に負担をかけることがなく、背骨のゆるやかなS字状のカーブを保つことができる理想的な寝姿勢を維持しえる枕を提供することを目的とする。
本発明は、ウレタンフォームを所定の形状に加工し複数の上下に貫通する貫通孔が開いている枕であり、下記1)〜5)の要件、即ち
1)厚さが5〜20cmで、少なくとも1辺に傾斜がつけられていること、
2)前記ウレタンフォームの密度が20〜60kg/m,硬さが30〜60Nであること、
3)前記貫通孔の直径が5〜50mmであること、
4)前記貫通孔により形成される開口部領域が枕上面部面積に対して25〜45%であること、
5)前記貫通孔による開口部割合が枕上部面積に対して10〜40%であること、
を満足することを特徴とする枕である。
以下、本発明に更に詳しく説明する。
本発明においては、上述したように、密度:20〜60kg/m,硬さ:
30〜60Nのウレタンフォームを用いる。なお、これらの物性はJIS K 6400を用いて測定した。このような物性を持つウレタンフォームは非常に柔らかい高級感のあるラバーライクな触感を有し、高密度で低硬度のウレタンフォームを選択することにより重厚感を実現できる。
上記密度が20kg/m未満の場合は、十分な重厚感がなく、本願の要求を満たさない。また、密度が60kg/mを越えると、上述したように貫通孔を設けて軽量化を図っても、日常に取り扱いにおいて重すぎる。
上記硬さが30N未満の場合、柔らかすぎるので、頭の重みを支え切れず枕に沈み、十分な寝心地が得られない。また、硬さが60Nを越えると、硬すぎて首等への圧迫感が感じられ快適な寝心地が得られにくく、枕本来の機能を果し難い。なお、上記ウレタンフォームは、原料イソシアネートにMDI系のものを主として使用して製造することにより容易に得られる。
本発明において、貫通孔を開けることにより、重厚感を損ねずに通気性を高めることができる。また、貫通孔の外側の支柱(ウレタンフォーム部分)が点状に頭を支えることになり、全面が当らずにふわっとした触感でありながら、しっかりと頭を支えて基本的な寝姿勢を維持することができる。
前記貫通孔の直径は、上述したように5〜50mm好ましくは15〜40mmとする。これは、貫通孔の直径が5mmより小さいと、貫通孔の外側の支柱となる部分が大きすぎて、圧迫感が強く寝心地がよくなく、50mmより大きいと、頭を支える力が弱く、不安定な寝心地となるからである。また、貫通孔の形状は図1(A)に示すように円形に限らず、三角形状、四角以上の多角形状や星形等でもよい。更に、貫通孔の数も任意に設定すればよいし、貫通孔の大きさを大小組み合わせて設定してもよい。
本発明において、ウレタンフォームの厚さは5〜20cm好ましくは8〜18cmに裁断し、少なくとも一辺(首が当る部分)には傾斜をつける必要がある。このように、高さを規定したのは、この範囲でないと適度な重厚感を出すことができないからである。また、首に当る一辺に傾斜をつけることで、首等への圧迫感を減じることができる。
本発明において、前記貫通孔により形成される開口部領域は、枕上面部面積に対して25〜45%であり、かつ前記貫通孔による開口部割合は枕上面部面積に対して10〜40%となるようにすることが好ましい。
ここで、開口部領域とは、最も外側の貫通孔の中心点を結んだ領域を指す。この領域が25%に満たないと首等への圧迫感が強く、45%を越えると頭が沈みすぎるとともに日常において取り扱いずらい。また、開口部割合が10%に満たないと、貫通孔の外側の支柱(ウレタンフォーム部分)が太すぎてふわっとした触感を達成できない。更に、40%を越えると、支柱が少なすぎて頭をしっかりと支えることができなくなる。なお、前記開口部形状は図1(A)に示すように四角形に限らず、十字形やハート形としてもよい。
上記傾斜は、枕上面部だけでなく下面部の少なくとも一辺にもつけることが好ましい。これにより、比較的厚いものであっても、首や脊髄に負担をかけないものとすることができる。また、首側の一辺だけでなく頭頂部側にもつけることにより、枕に方向性を与えず、使用者が使用方向を自由に選択できる度合が向上するために好ましい。このときの傾斜は夫々の辺において統一してもよいし、異なってもよい。
なお、ウレタンフォーム厚さ(枕高さ)が10cmを越えていて、中央部付近のみ貫通孔が開いている場合には、頭の両サイド(頬側)の枕上面部か枕下面部の少なくともどちらか一方にも傾斜をつけることが好ましい。これは、貫通孔が開いている部分に頭が載って、沈みこんだ際に顔の両サイドがウレタンフォームで圧迫されないようにするためである。
ここで、前記傾斜角度(図2の角度θ)が3〜25°好ましくは5〜20°となるように構成することが好ましい。これにより、首や脊椎に負担をかけない理想的な寝姿勢を維持しやすくなる。
以上詳述した如く本発明によれば、ウレタンフォームを所定の形状に加工して複数の上下に貫通する貫通孔を開ける際、前記ウレタンフォームの厚さ、密度、硬さ及び貫通孔の直径を適宜に設定し、さらに少なくとも一辺に傾斜をつけた構成にすることにより、重厚感を有しながらも、通気性に優れ、更に首や脊椎に負担をかけることがなく、理想的な寝姿勢を維持しえる枕を提供できる。
以下、この発明の一実施の形態に係る枕について、図1(A),(B),(C)及び図2を参照して説明する。ここで、図1(A)は本発明の枕の平面図、図1(B)は図1(A)の正面図、図1(C)は図1(A)の側面図である。また、図2は、図1(A)のX−X線に沿う断面図を示す。なお、下記実施例における構成部材の数値等は一例を示すもので、これにより本発明の権利範囲が特定されるものではない。
図中の付番11は、密度:35kg/m,硬さ:45Nのウレタンフォームを所定の形状に加工して得られた高さ13cm、幅(W)55cm、長さ(L)33cmのクッション体を示す。このクッション体11の中央部には、上下に貫通する円形の貫通孔12が横、縦方向に10×10=100個、開けられている。ここで、貫通孔12の直径は26mmであり、枕上面部面積に対して開口部領域は36.5%、開口部割合は27.5%であった。開口部領域Sは幅(W)265mm、長さ(L)265mmとなっている。
前記クッション体11の、一辺(首が当る部分)13a、その反対側の辺(頭頂部が当る部分)13b及びそれらの裏側の辺13c,13dには、夫々コンターカッティングマシーン(ボイマー社製の型番OFS−222CNC)を用いて12°の角度で傾斜がつけられている。
また、頭の両サイド(頬側)の枕上面部に相当する辺14a,14b、及び枕下上面部に相当する辺14c,14dにも12°の傾斜がつけられている。これは、貫通孔が開いている部分に頭が載って、沈みこんだ際に頭の両サイドがウレタンフォームで圧迫されないようにするためである。
上記実施の形態に係る枕15によれば、以下に述べる効果を有する。
1)クッション体11の中央部には、上下に貫通する貫通孔12が多数設けられている為、重厚感を損ねずに通気性を高めることができる。また、貫通孔の外側の支柱(ウレタンフォーム部分)16が点状に頭部を支えることになり、全面が当らずにふわっとした触感でありながら、しっかりと頭部を支えて理想的な寝姿勢を維持することができる。
2)クッション体11の一辺(首が当る部分)13aに傾斜がつけられていて、なおかつ開口部領域と開口部割合が所定の範囲になっているので、ウレタンフォーム厚さが13cmとかなり厚めの枕でありながらも、首や脊椎に負担をかけない理想的な寝姿勢を維持することができる。また、他の辺13b,13c,13dにも傾斜が辺13aと同じような傾斜がつけられているので、首などに負担がかからず、更には枕に方向性を与えず、使用者が使用方向を自由に選択できる度合が向上する。
3)頭の両サイド(頬側)の枕上面部に相当する辺14a,14b、枕下面部に相当する辺14c,14dに傾斜がつけられているので、貫通孔12が開いている部分に後頭部が載って、沈みこんだ際に頭の両サイドがクッション体11で圧迫されるのを回避できる。
なお、上記実施の形態では、クッション体の密度、硬度、及び厚さを任意の値に設定したものを用いる場合について述べたが、これに限らず、上述のように設定した範囲の値に適宜設定してもよい。
また、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の一実施の形態に係る枕の説明図。 図1(A)のX−X線に沿う断面図。 特許文献1に係る枕の説明図。 特許文献2に係る枕の説明図。
符号の説明
11…クッション体、 12…貫通孔、
13a,13b,13c,13d,14a,14b,14c,14d…辺、
15…枕、 16…支柱(ウレタンフォーム部分)。

Claims (3)

  1. ウレタンフォームを所定の形状に加工し複数の上下に貫通する貫通孔が開いている枕であり、下記1)〜5)の要件、即ち
    1)厚さが5〜20cmで、少なくとも1辺に傾斜がつけられていること、
    2)前記ウレタンフォームの密度が20〜60kg/m,硬さが30〜60Nであること、
    3)前記貫通孔の直径が5〜50mmであること、
    4)前記貫通孔により形成される開口部領域が枕上面部面積に対して25〜45%であること、
    5)前記貫通孔による開口部割合が枕上面部面積に対して10〜40%であること、
    を満足することを特徴とする枕。
  2. 枕上面部と枕下面部の夫々少なくとも1辺に傾斜がついていることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の枕。
  3. 傾斜がつけられた角度が3〜25°であることを特徴とする請求項1もしくは2いずれか記載の枕。
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