JP4404516B2 - 多層ポリエステルシート及び成形品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層ポリエステルシート及び成形品に係り、詳しくは自動販売機内のバックライト付き広告表示板や成形品等に好適に使用される多層ポリエステルシート及び成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動販売機内の広告表示板用の基材シートは、太陽光やバックライトあるいは飲料の加熱ヒーター等の熱に耐えるため耐熱性が要求されており、従来はポリカーボネートが多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ポリカーボネートを使用した場合は次のような問題があった。例えば、耐溶剤性が悪く印刷インキによるクラックの発生が生じたり、樹脂のガラス転位温度が高く成形温度域が高くなり成形が容易でなかった。また、滑りが悪いためカット板にしたときブロッキングを起こし、傷も付き易いので、マスキングフィルムが貼られている場合が多く、印刷等を行う際、作業効率が著しく悪かった。また、滑りを改良するため、表面形状をマット調にしたシートも有るが、印刷を行った際、印刷のインキの抜け等が発生する等の問題点があった。
【0004】
そのため、自動販売機内の熱に耐え得る耐熱性と、印刷性や成形性等の2次加工性及び作業性とを兼ね備えたシートが要望されている。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は耐熱性を備え、印刷性(インキ密着性)や成形性等の2次加工性に優れ、特に自動販売機内のバックライト付き広告表示板や成形品等に好適に使用できる多層ポリエステルシートを提供することにある。また、第2の目的はそのシートから得られる成形品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分とからなるエチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂Aが0〜90重量%と、前記エチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂Bが100〜10重量%とからなる樹脂成分で基体層を形成し、前記基体層のポリエステル樹脂Bの主成分が、ナフタレンジカルボン酸100〜30モル%及びテレフタル酸0〜70モル%からなる酸成分と、エチレングリコールからなるグリコール成分とからなるポリエステル樹脂であり、前記基体層の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂の主成分がテレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコール95〜20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5〜80モル%からなるポリエステル樹脂成分で形成された被覆層を積層した結晶化度が10%以下のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシートである。ここで、「主成分とする」とは、モル比率で50%以上含まれることを意味する。また、「実質的に非結晶性のシート」とは、結晶化度が10%以下のもので、例えば、溶融状態の樹脂をキャストロールで急冷固化する製法で得られるようなものを意味する。
【0006】
この発明の多層ポリエステルシートは、自動販売機内の熱に耐え得る耐熱性を備えている。また、1,4−シクロヘキサンジメタノール系ポリエステル樹脂を被覆層に使用しているため、ポリエチレンテレフタレート等と比べて印刷インキとの馴染みが良くなり、インキの密着性が向上する。また、成形温度域での弾性率が比較的高いため、成形加工をする際、ドローダウンや結晶化による白化を防止でき、成形性の面でも優れている。また、この発明では、前記ポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂を低コストで得られる。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆層のポリエステル樹脂成分100重量部に対し、平均粒径が3〜15μmで、屈折率が1.4〜1.7である不活性粒子が0.05〜0.5重量部添加されている。この発明では、シートの外観や透明性の悪化を招かずに、印刷等の2次加工時の給紙性が充分となる。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の発明において、前記被覆層の厚さがシート全体の厚さの1〜30%の範囲にある。この発明では、多層ポリエステルシートの使用環境によらず、変形等の不具合が生じるのを防止できる。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記被覆層の表面に絵柄層を有する。この発明では、被覆層が絵柄層を有することにより、種々の模様を多層ポリエステルシートに形成でき、意匠性を高めることができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシートにブリスター成形を行った。この発明の成形品は、自動販売機内のバックライト付き広告表示板等に好適に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を説明する。
図1(a),(b)は本発明の多層ポリエステルシートの模式図である。
【0014】
多層ポリエステルシート11は、基体層12と、基体層12の少なくとも片面に積層された被覆層13とからなる。図1(a)の多層ポリエステルシート11は基体層12の両面に被覆層13が積層され、図1(b)の多層ポリエステルシート11は基体層12の片面に被覆層13が積層されている。図1(c)に示す多層ポリエステルシート11は、図1(a)の構成に加えて、一方の被覆層13の表面に絵柄層14が設けられている。
【0015】
基体層12は、エチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂A(以下、ポリエステル樹脂Aと呼ぶ)が0〜90重量%と、該ポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂Bが100〜10重量%とからなる樹脂成分で形成されている。そして、多層ポリエステルシート11は実質的に非結晶性の多層ポリエステルシートとなっている。
【0016】
ポリエステル樹脂Aは、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分とからなる
【0017】
本発明において使用されるポリエステル樹脂A及びポリエステル樹脂Bは、ジカルボン酸成分とジオール成分とを等モルで縮重合させることによって得られたものである。
【0018】
本発明に好ましく用いられるジカルボン酸成分の代表的なものとしては、テレフタル酸が挙げられるが、テレフタル酸の一部を他のジカルボン酸で置換してもよい。他のジカルボン酸成分としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ネオペンチル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸等が挙げられる。ここで、ネオペンチル酸とはネオペンチルグリコールの水酸基をカルボキシル基に置き換えたものである。なお、用いられる他のジカルボン酸成分は、一種でも二種類以上の混和物であってもよく、また、置換させる他のジカルボン酸の量も適宜選択することができる。
【0019】
本発明に好ましく用いられるジオール成分の代表的なものとしては、エチレングリコールが挙げられるが、エチレングリコールの一部を他のジオール成分で置換してもよい。他のジオール成分としては、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、メトキシポリアルキレングリコール等が挙げられる。なお、用いられる他のジオール成分は、一種でも二種類以上の混和物であってもよく、また、置換させる他のジオール成分の量も適宜選択することができる。なお、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロール等の3価以上の多価アルコールをジオール成分として使用してもよい。
【0020】
本発明の基体層12に用いられるポリエステル樹脂Aとしては、具体的には、テレフタル酸とエチレングリコールとを縮重合させたポリエチレンテレフタレートがコストの観点から好ましい。しかし、その他にテレフタル酸の一部を他のジカルボン酸成分又はエチレングリコールの一部を他のジオール成分に変更したエチレンテレフタレート系共重合ポリエステル樹脂が使用できる。
【0021】
エチレンテレフタレート系共重合ポリエステル樹脂としては、ジカルボン酸成分の60%以上がテレフタル酸であり、残りのジカルボン酸成分が他のジカルボン酸成分で置換されたジカルボン酸成分と、ジオール成分とを縮重合させたポリエステルが挙げられる。本発明の基体層12に用いられるポリエステル樹脂は、ポリエチレンテレフタレートと上記のエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルとの混合物であっても差し支えない。
【0022】
また、基体層12に用いられるポリエステル樹脂Bとしては、ジカルボン酸成分がナフタレンジカルボン酸を含むポリエチレンナフタレート系ポリエステルがガラス転位温度の高さ及びコストの面で好ましい。具体的には、ジカルボン酸成分がナフタレンジカルボン酸100〜30モル%と、テレフタル酸0〜70モル%であり、グリコール成分がエチレングリコールからなるポリエステル樹脂が挙げられる。ガラス転位温度がポリエステル樹脂Aより20℃以上高ければ、一部が他のジカルボン酸成分や、グリコール成分に置換されていても、複数のポリエチレンナフタレート系ポリエステルの混和物であっても差し支えない。
【0023】
また、被覆層13として使用されるポリエステル樹脂は、テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコール95〜20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5〜80モル%からなるグリコール成分を縮重合させたポリエステル樹脂を使用する。1,4−シクロヘキサンジメタノール系ポリエステル樹脂を片面又は両面の被覆層13に使用する理由は、ポリエチレンテレフタレート等と比べ、やや有機溶剤の溶解性が高いため、印刷等を行う際に印刷インキとの馴染みが良くなり、インキの密着性が向上するためである。また、結晶性が低いかほとんどなく、成形温度域での弾性率が比較的高いため、成形加工をする際、ドローダウンや結晶化による白化を防止できる等の成形性の面でも優れているためである。
【0024】
なお、基体層12及び被覆層13に使用するポリエチレンテレフタレート樹脂は、その固有粘度(極限粘度数)が0.4以上のものを採用することが好ましく、0.5以上のものを採用することがより好ましい。なぜならば、0.4未満の固有粘度のものを使用した場合、製品の機械的強度が不十分となり、特に低温状態での衝撃強度が低くなり、実用上使用するのが難しくなる。
【0025】
ポリエステル樹脂に不活性粒子を用いる場合は、例えば、シリカアルミノシリケート、タルク等の無機系粒子やスチレン系樹脂の架橋粒子等を使用することができる。また、複数の不活性粒子を組み合わせて使用しても差し支えない。
【0026】
被覆層13へ添加する不活性粒子の平均粒径は3〜15μmである。平均粒径が3μm未満の場合は、シートにしたときに表面の凹凸が小さく、印刷等の2次加工時の給紙性が不充分であり好ましくない。また、平均粒径が15μmを超える場合は、前記凹凸が大きくなり、シートの外観や透明性が悪くなり好ましくない。なお、ここで不活性粒子の平均粒径とは、コールカウンター(日本化学機械社製)を使用して計測し、累積重量分率が50%になるときの平均粒径を意味する。
【0027】
また、不活性粒子は、その屈折率が1.4〜1.7のものを選択使用する。なぜならば、ポリエステル樹脂の屈折率は1.57前後であり、ポリエステル樹脂の屈折率と差が大きな不活性粒子を使用すと、シートの外観や透明性が悪くなり好ましくない。屈折率が既知の液体中に不活性粒子を浸した際、不活性粒子と液体との混和物の屈折率はそれぞれの成分自体の屈折率と不活性粒子の割合とに依存する。そこで、不活性粒子の屈折率は、この不活性粒子を浸した液体の屈折率をアッベの屈折率計で測定し、不活性粒子と液体との割合から屈折率を算出する方法で求めた。
【0028】
不活性粒子の添加量は、被覆層13に使用するポリエステル樹脂100重量部に対して、0.05〜0.5重量部である。0.05重量部未満の添加量では、シートの滑りの改善効果が少なく、0.5重量部を超える添加量では、シートの外観や透明性が悪くなり好ましくない。
【0029】
ポリエステル樹脂に不活性粒子を配合する方法としては種々の方法があり、特に限定されるものではない。例えば、重合時に添加したり、重合後の樹脂にブレンダーを使用して混合したり、不活性粒子等の高濃度のマスターバッチを予め調製し、希釈して樹脂に混合したりすることにより、配合することができる。
【0030】
多層ポリエステルシート11の厚さは特に規定しないが、例えば、50〜2000μm、好ましくは150〜1000μmの範囲で選ぶことができる。また、被覆層13の厚さも特に規定しないが、被覆層13の厚さが多層ポリエステルシート11全体の厚さに対して、好ましくは1〜30%の範囲で選ぶことができる。この範囲を逸脱すると、多層ポリエステルシート11の使用環境によっては、変形等の不具合が生じる可能性がある。
【0031】
多層ポリエステルシート11は、実質的に非結晶性で、例えば、溶融状態で押出機のTダイより押し出し、キャストロールで急冷固化する製法で得られ、結晶化していないかほとんど結晶化していない状態の無延伸シートである。ここで「無延伸シート」とは、シートの強度を高める目的の積極的な延伸をしないシートを意味し、例えば、押出成形の際に延伸ロールによって2倍未満に延伸されたものは、無延伸シートに含まれる。
【0032】
多層ポリエステルシート11を製造する方法には種々有るが、次の4種の方法のいずれかによるのがよい。(1)予め基体層12及び被覆層13をシート成形した後、熱又は接着剤により貼り合わせる方法。(2)予めシート成形した被覆層13を、基体層12を構成するシートを押出機のTダイから押し出した直後に熱接着する方法。(3)基体層12及び被覆層13をそれぞれ別の押出機で溶融押出し、ニップロールで溶融接着する方法。(4)基体層12及び被覆層13をそれぞれ別の押出機で溶融し、多層ダイを用いて溶融積層し、積層シートとして押し出す方法。
【0033】
多層ポリエステルシート11は、シート化した後、カット装置を通して枚葉状にカットしてもよいし、コイル状に巻き取ってもよい。
多層ポリエステルシート11は、被覆層13の上に印刷を施して絵柄層14を形成したり、印刷した後、成形加工を行い、広告用表示板や成形品に加工される。そして、例えば、耐久性が要求される自動販売機内の電飾POP用の広告用基材シートに好適に用いることができる。
【0034】
(実施例)
以下、実施例及び比較例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例及び比較例においては、下記に示すポリエステル樹脂及び不活性粒子等を使用した。
【0035】
[ポリエステル樹脂]
A:テレフタル酸とエチレングリコールとを縮重合させて得られたポリエチレンテレフタレート(ガラス転位温度69℃、固有粘度0.75)
B:ジカルボン酸成分としてのテレフタル酸と、ジオール成分としてエチレングリコール95%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5モル%の混合物とを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度70℃、固有粘度0.8)
C:ジカルボン酸成分としてのテレフタル酸と、ジオール成分としてエチレングリコール70%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール30モル%の混合物とを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度81℃、固有粘度0.8)
D:ジカルボン酸成分としてのテレフタル酸と、ジオール成分としてエチレングリコール30%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール70モル%の混合物とを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度89℃、固有粘度0.8)
E:ジカルボン酸成分としてのテレフタル酸と、ジオール成分としてエチレングリコール97%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール3モル%の混合物とを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度70℃、固有粘度0.8)
F:ナフタレンジカルボン酸と、ジオール成分としてのエチレングリコールとを縮重合させて得られたポリエステル(ガラス転位温度122℃、固有粘度0.6)
G:ジカルボン酸成分としてのナフタレンジカルボン酸92モル%及びテレフタル酸8モル%の混合物と、ジオール成分としてのエチレングリコールとを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度117℃、固有粘度0.65)
H:ジカルボン酸成分としてのナフタレンジカルボン酸30モル%及びテレフタル酸70モル%の混合物と、ジオール成分としてのエチレングリコールとを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度92℃、固有粘度0.65)
I:ジカルボン酸成分としてのナフタレンジカルボン酸8モル%及びテレフタル酸92モル%の混合物と、ジオール成分としてのエチレングリコールとを縮重合させて得られた共重合ポリエステル(ガラス転位温度81℃、固有粘度0.65)
[不活性粒子]
a:アルミノシリケート(屈折率1.50、平均粒径8μm)
b:アルミノシリケート(屈折率1.50、平均粒径2μm)
c:アルミノシリケート(屈折率1.50、平均粒径18μm)
d:シリカ (屈折率1.46、平均粒径8μm)
e:タルク (屈折率1.60、平均粒径8μm)
f:スチレン架橋樹脂 (屈折率1.58、平均粒径8μm)
[評価方法]
1.耐熱性試験
加熱伸縮性試験、JIS K−7133に準拠して、枚葉状のサイズ100mm×100mmのサンプルを採取し、100℃×10分で加熱収縮率を測定した。シートの伸縮率と、シートの変形性(反りや浮き)を下記の基準で評価し、記号「○」、「△」、「×」で示した。記号「○」及び「△」は、実用可能レベルである。
【0036】
「○」…加熱伸縮率が±0.5%以内かつ、平面にシートを置いたときの反りや浮きが2mm以下。
「△」…加熱伸縮率が±1%以内かつ、平面にシートを置いたときの反りや浮きが4mm以下。
【0037】
「×」…加熱伸縮率が±1%を超えるか、平面にシートを置いたときの反りや浮きが4mmを超える。
2.透明性外観
得られたシートの透明性をJIS K−7105に準拠し、ヘーズメーターにより確認した。ヘーズが10%以下のものは、実用可能レベルである。
【0038】
3.2次加工性確認
(印刷適性)
得られたシートにUVオフセット印刷を行い、シートの滑り性(印刷機への給紙性)と、インキの密着性(テープ剥離試験)を確認した。下記の基準で評価し、記号「○」、「△」、「×」で示した。記号「○」及び「△」は、実用可能レベルである。
【0039】
滑り性(印刷機への給紙性)
「○」…印刷機への給紙がスムーズで、給紙トラブルが発生しなかった。
「△」…印刷前に入念にシートを捌けば、給紙がスムーズであった。
【0040】
「×」…印刷前に入念にシートを捌いても、スムーズな給紙ができないか、2枚給紙等のトラブルが頻発した。
インキ密着性(テープ剥離試験)
「○」…テープ剥離試験で、インキが全く剥がれないか、剥離試験面の0〜10%未満が剥がれた。
【0041】
「△」…テープ剥離試験で、インキが剥離試験面の10%以上、30%未満が剥がれた。
「×」…テープ剥離試験で、インキが剥離試験面の30%以上剥がれた。
【0042】
[多層ポリエステルシートの作製及び成形試験]
表1(実施例)及び表2(比較例)に示す原料を用意し、2台の2軸ベント式押出機にて、それぞれの原料を溶融混合して、2種3層又は2種2層(実施例18のみ)のTダイを用いて押出し後、40℃の鏡面のキャストロールで急冷し、非結晶性のポリエステル系樹脂シートを得た。得られたシートについて、各種評価を行った結果を表3(実施例)及び表4(比較例)に示す。
【0043】
さらに、耐熱性や透明性外観が良好で、印刷インキも問題なく密着したシート(実施例1〜実施例18)について、110〜140℃の範囲にてブリスター成形機へ供給し、成形試験を行ったところ、シートによって良好な成形温度域には差があるが、いずれも問題なく成形加工を行うことができた。ブリスター成形機とは、プラスチックシートを真空成形等により1個又は複数の凹部を有する成形品に加工する成形機である。
【0044】
【表1】
Figure 0004404516
【0045】
【表2】
Figure 0004404516
【0046】
【表3】
Figure 0004404516
【0047】
【表4】
Figure 0004404516
表1及び表2から明らかなように、請求項1の要件を満たす実施例1〜実施例18では、耐熱性試験、透明性外観(ヘーズ(%))、二次加工性のうちの印刷性(インキ密着性)のいずれも、実用可能な満足できる評価結果が得られた。また、不活性粒子を添加しなかった実施例1を除いて、印刷性(滑り性)も良好となった。更に、実施例1〜実施例18のシートは、いずれも110〜140℃の範囲でのブリスター成形においても問題なく、成形加工できた。
【0048】
これに対し、比較例1〜8の多層ポリエステルシートでは、耐熱性試験、透明性外観(ヘーズ(%))、滑り性、インキ密着性のうち少なくとも一つが不合格(×)の評価となった。
【0049】
比較例1は、基体層12を構成するポリエステル樹脂A及びポリエステル樹脂Bの組合せ(種類)は同じであるが、ポリエステル樹脂Bの割合が5重量%と少ないため、耐熱性が不充分となった。比較例2は、ポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bとの配合割合は発明の範囲であるが、ポリエステル樹脂Bのガラス転位温度がポリエステル樹脂Aのガラス転位温度より20℃以上高いという要件を満たしていないため、耐熱性が不充分となった。また、比較例4では基体層12の厚さが多層ポリエステルシート11全体の厚さの60%と薄いため、耐熱性が不充分となった。
【0050】
その他の比較例は耐熱性は合格レベルであったが、比較例3は被覆層13を構成するポリエステル樹脂に、ジオール成分として1,4−シクロヘキサンジメタノールを含まないポリエチレンテレフタレートを使用しているため、インキ密着性が不合格となった。
【0051】
比較例5は不活性粒子の添加量が0.03重量部と、実施例16の添加量0.05重量部より低い点を除き他の条件は実施例16と同じであるが、滑り性が悪かった。このことから、良好な滑り性を確保するには、不活性粒子の添加量の下限を請求項2の要件である0.05重量部とすることに意味があることが裏付けられる。また、比較例7は、添加した不活性粒子の平均粒子径が2μmと、請求項2の平均粒子径が3μm以上という要件より小さく、給紙性を良好にすることができなかった。
【0052】
また、比較例6は不活性粒子の添加量が0.7%と多過ぎるため、ヘーズが10%以上となり透明性が悪くなった。また、比較例8は不活性粒子の平均粒子径が18μmと大き過ぎるため、やはりヘーズが10%以上となり透明性が悪くなった。
【0053】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 多層ポリエステルシート11が、エチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂Aが0〜90重量%と、該ポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂Bが100〜10重量%とからなる樹脂成分で基体層12を形成し、基体層12の少なくとも片面に被覆層13を積層した。そして、被覆層13をポリエステル樹脂の主成分がテレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコール95〜20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5〜80モル%からなるポリエステル樹脂成分で形成した。
【0054】
従って、多層ポリエステルシート11は自動販売機内の熱に耐え得る耐熱性を備えている。また、多層ポリエステルシート11は結晶性が低いかほとんどなく、実質的に非結晶性であり、成形温度域での弾性率が比較的高いため、成形加工をする際、ドローダウンや結晶化による白化を防止でき、成形性の面でも優れている。さらに、1,4−シクロヘキサンジメタノール系ポリエステル樹脂を被覆層13に使用しているため、ポリエチレンテレフタレート等と比べて印刷インキとの馴染みが良くなり、インキの密着性が向上する。
【0055】
(2) 被覆層13のポリエステル樹脂成分100重量部に対し、平均粒径が3〜15μmで、屈折率が1.4〜1.7である不活性粒子が0.05〜0.5重量部添加されている。従って、シートの外観や透明性の悪化を招かずに、印刷等の2次加工時の給紙性が良好(充分)となる。
【0056】
(3) 基体層12のポリエステル樹脂Bの主成分が、ナフタレンジカルボン酸100〜30モル%及びテレフタル酸0〜70モル%からなる酸成分と、エチレングリコールからなるグリコール成分とからなるポリエステル樹脂である。従って、基体層12を構成するポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂を低コストで得ることができる。
【0057】
(4) 被覆層13の厚さが多層ポリエステルシート11全体の厚さの1〜30%の範囲にある。従って、多層ポリエステルシート11の使用環境によらず、変形等の不具合が生じるのを防止できる。
【0058】
(5) 被覆層13の表面に絵柄層14を設けた場合、種々の模様を多層ポリエステルシート11に形成でき、意匠性を高めることができる。
(6) 絵柄層14を有する多層ポリエステルシート11にブリスター成形を行うことにより、自動販売機内のバックライト付き広告表示板等に好適に使用できる。
【0059】
(7) 多層ポリエステルシート11は、溶融状態で押し出され、キャストロールで急冷固化することにより製造されたものである。従って、実質的に非結晶性の多層ポリエステルシートを容易に入手できる。
【0060】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
〇 多層ポリエステルシート11を構成するポリエステル樹脂に、本発明の趣旨を損なわない限り、有機系の滑剤、ワックス、帯電防止剤、紫外線吸収剤、衝撃改良剤等を添加しても、多層ポリエステルシート11の表面に帯電防止剤、シリコーン、ワックス等をコーティングしても差し支えない。
【0061】
○ 基体層12や被覆層13のポリエステル系樹脂に顔料を添加して着色してもよい
【0062】
記実施の形態から把握される発明(技術的思想)について、以下に記載する。
【0063】
(1) 上記発明において、前記基体層及び被覆層の厚みの合計は、50〜2000μmである。
(2) 上記発明の多層ポリエステルシートは、シートの強度を高める目的での積極的な延伸を行うことをせずに形成されたシートである。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように発明によれば、耐熱性を備え、印刷性(インキ密着性)や成形性等の2次加工性に優れ、特に自動販売機内のバックライト付き広告表示板や成形品等に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(c)は多層ポリエステルシートの模式図。
【符号の説明】
11…多層ポリエステルシート、12…基体層、13…被覆層、14…絵柄層。

Claims (5)

  1. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分とからなるエチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂Aが0〜90重量%と、前記エチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂Aよりガラス転位温度が20℃以上高いポリエステル樹脂Bが100〜10重量%とからなる樹脂成分で基体層を形成し、前記基体層のポリエステル樹脂Bの主成分が、ナフタレンジカルボン酸100〜30モル%及びテレフタル酸0〜70モル%からなる酸成分と、エチレングリコールからなるグリコール成分とからなるポリエステル樹脂であり、前記基体層の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂の主成分がテレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコール95〜20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5〜80モル%からなるポリエステル樹脂成分で形成された被覆層を積層した結晶化度が10%以下のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシート。
  2. 前記被覆層のポリエステル樹脂成分100重量部に対し、平均粒径が3〜15μmで、屈折率が1.4〜1.7である不活性粒子が0.05〜0.5重量部添加されている請求項1に記載のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシート。
  3. 前記被覆層の厚さがシート全体の厚さの1〜30%の範囲にある請求項1又は請求項2に記載のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシート。
  4. 前記被覆層の表面に絵柄層を有する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシート。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のバックライト付き成形品用多層ポリエステルシートにブリスター成形を行った成形品。
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