JP4404035B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置に関し、特に、光源からのレーザビームをポリゴンミラーで走査して感光体などの記録媒体に書き込む機能を有する画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの電子写真方式の各種の画像形成装置において、その画像形成動作は、帯電、露光、現像、転写、定着という各プロセスを経て行われる。
具体的には、まず、画像データに基づいて変調された光ビーム(レーザビーム)の照射により、帯電された感光体ドラムの表面に、画像形成する画像の静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像装置によってトナー像として現像される。このトナー像は、転写ローラによって転写材(記録紙)に転写され、定着装置において、定着熱により、転写材上のトナー像が定着されることで、転写材に画像が形成される。
転写材にトナー像を定着する際、定着熱によって転写材の水分が吸い取られ、転写材が収縮するという現象が起こる。特に、両面画像形成を行う場合、表面定着時の転写材収縮により、表面と裏面の画像サイズが異なり、表面と裏面の見当(表裏レジスト)がずれてしまうという不具合が生じる。
このような場合に、画素クロックの周期を変えると共に、ポリゴンミラーの回転速度を変更することで対処することが可能である。
なお、ポリゴンミラーの回転速度を変更する場合に、カラー画像形成装置では、ポリゴンミラーの回転速度の変更を実行するだけでなく、その後に、カラーレジスト調整のためにポリゴンミラーの面位相の制御を実行する。
すなわち、各色用の複数のポリゴンミラーによって形成される各色画像を重ねることによりカラー画像を形成している場合に、各ポリゴンミラーの面位相を揃えることによって色ズレの発生を防止する必要がある。
このようにポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とに言及されたものとして、たとえば、以下の特許文献1が存在している。
特開2003−262991号公報(第1頁、図1)
以上のようにポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを行う場合、ポリゴン駆動クロックを生成するポリゴン駆動クロック生成部ではPLL(Phase Locked Loop)回路を使用して正確かつ安定したクロックを得るようにしている。
そして、このポリゴン駆動クロック生成部のPLL回路では、回転速度制御や位相制御が完了した時点から予め定められた所定の時間(規定値)経過により安定回転に達するとしている。なお、以上の所定の時間(規定値)は、PLL回路を構成する集積回路など毎に製造者が予め定めたものである。
この規定値は、画像形成装置においては、ポリゴンミラーを用いた結果として形成される画像の品質に基づき設定される。従来、回転速度制御と位相制御を行った場合のいずれも、安定するまでこの規定値の時間の経過を待つ構成としていた。
ところが、本件出願の発明者らが鋭意検討を重ねた結果、以上のように安定回転に達するとして定められている所定の時間(規定値)は、前述のように回転速度制御と位相制御とを連続して行う場合には無駄が多く生産性を悪化させる原因となっていることを見いだした。
本発明の課題は、ポリゴンミラーの速度制御を行う画像形成装置において、十分な画質を得られるとともに、画像形成の生産性を向上させることである。そのために、画像形成倍率調整時のような、ポリゴンミラーの回転速度の変更を行う際に、安定回転のための最適な待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能な画像形成装置を実現することを目的とする。
すなわち、課題を解決する手段としての本発明は以下に説明するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、光ビームを走査するためのポリゴンミラーと、PLL制御に基づいてポリゴン駆動クロックを生成するポリゴン駆動クロック生成部と、前記ポリゴン駆動クロックに基づいて前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴン駆動部と、前記ポリゴン駆動クロック生成部に対して、前記ポリゴンミラーの回転速度制御と面位相制御との指示を与え、前記ポリゴンミラーを所定の回転速度であって所定の面位相を維持しつつ回転させる制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポリゴンミラーの回転速度を変更する場合に、回転速度制御の後に面位相制御を行うと共に、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として規定値t0が定められている場合に、前記回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラーの回転が安定するための待ち時間t2を、PLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係として制御する、ことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、上記(1)において、感光体を有し、前記光ビームは、前記感光体を走査するものであることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、上記(1)または(2)において、前記ポリゴンミラーの回転速度の変更は、画像形成倍率調整に伴って実行するものであることを特徴とする。
(4)なお、上記(1)〜(3)において、前記制御部は、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値t0に基づき、t1<t2=t0の関係となるt1、およびt2にて制御する、ことを特徴とする。
(5)請求項記載の発明は、上記(1)〜(4)において、前記制御部は、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1、およびt2を決定する、ことを特徴とする。
(6)請求項記載の発明は、上記(1)〜(5)において、前記制御部は、面位相制御の開始時に、PLL制御において位相ズレ量が検知可能なレベルまでポリゴンミラーの回転が安定するようにt1を決定する、ことを特徴とする。
(7)請求項記載の発明は、上記(1)〜(5)において、記録紙の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、前記制御部は、一方の面の画像形成のための光ビーム走査から他方の面の画像形成のための光ビーム走査への移行に際して前記ポリゴンミラーの回転速度を変更するものである、ことを特徴とする。
(8)請求項記載の発明は、上記(7)において、前記回転速度の変更は、一方の面と他方の面に形成される画像倍率調整のために行うことを特徴とする。
(9)請求項記載の発明は、上記(7)において、前記画像倍率調整は、一方の面を記録後の記録用紙の収縮率に基づいて行う、ことを特徴とする。
(10)請求項記載の発明は、上記(1)〜(8)において、記録紙の両面にカラー画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、PLL制御に基づいて各色毎のポリゴン駆動クロックを生成する各色毎のポリゴン駆動クロック生成部と、前記ポリゴン駆動クロックに基づいて各色毎のポリゴンミラーを回転駆動する各色毎のポリゴン駆動部と、を備え、前記制御部は、一方の面の画像形成から他方の面の画像形成への移行に際しての画像形成倍率調整に伴って、各色のポリゴンミラーの回転速度の変更を実行する場合に、前記t1を決定し、回転速度制御の後に各色のポリゴンミラーの位相が揃うように、前記各色のポリゴン駆動部に対して面位相制御を行う、ことを特徴とする。
(11)請求項10記載の発明は、記録紙の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、光ビームを走査するためのポリゴンミラーと、PLL制御に基づいてポリゴン駆動クロックを生成するポリゴン駆動クロック生成部と、前記ポリゴン駆動クロックに基づいて前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴン駆動部と、前記ポリゴン駆動クロック生成部に対して、前記ポリゴンミラーの回転速度制御と面位相制御との指示を与え、前記ポリゴンミラーを所定の回転速度であって所定の面位相を維持しつつ回転させる制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、一方の面の画像形成のための光ビーム走査から他方の面の画像形成のための光ビーム走査への移行に際して前記ポリゴンミラーの回転速度を変更する場合、回転速度制御の後に面位相制御を行うと共に、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として規定値t0が定められている場合に、前記回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラーの回転が安定するための待ち時間t2を、PLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係で制御する、ことを特徴とする。
(12)請求項11記載の発明は、上記(11)において、感光体を有し、前記光ビームは、前記感光体を走査するものであることを特徴とする。
(13)請求項12記載の発明は、上記(11)または(12)において、前記ポリゴンミラーの回転速度の変更は、前記一方の面と他方の面との間の画像形成倍率調整のために実行するものであることを特徴とする。
(14)なお、上記(11)〜(13)において、前記制御部は、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値t0に基づき、t1<t2=t0の関係となるt1、およびt2で制御する、ことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の画像形成装置の発明によれば、ポリゴンミラーの回転速度の変更を行う際に、従来であればt1=t2=t0となっていた待ち時間を、t1<t2=t0としているため、ポリゴンミラーの制御時間を短縮させるとともに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
(2)請求項2記載の画像形成装置の発明によれば、感光体を走査して画像形成を行う際の画像形成生産性を上げるとともに、ポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
(3)請求項3記載の画像形成装置の発明によれば、画像倍率調整を行う際の画像形成生産性を上げるとともに、ポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
(4)また、上記(1)の画像形成装置の発明によれば、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値t0を参照し、t1<t2=t0の関係となるt1およびt2にて制御するようにt1,t2を設定することで、従来であればt1=t2=t0となっていた待ち時間を、t1<t2=t0としており、ポリゴンミラーの制御時間を短縮させつつ、安定回転のための最適な待ち時間を定めて、ポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
(5)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、PLLロックが外れない範囲でt1を決めることで、t1,t2を短縮でき、ポリゴンミラー制御の効率を高められる。
(6)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、t1<t2の範囲で、より適正なt1を決定することが可能となる。
(7)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、両面画像形成における表裏面の画質を向上させるとともに、短縮時間の短縮が可能となる。
(8)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、両面画像形成における表裏面の画質を向上させるとともに、短縮時間の短縮が可能となる。
(9)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、記録する用紙の収縮率を両面画像形成における表裏面の画質を向上させるとともに、短縮時間の短縮が可能となる。
(10)請求項記載の画像形成装置の発明によれば、両面でカラー画像形成する際に、表裏の画像サイズ合わせだけでなく、裏面での色ずれを抑止することが可能になる。
(11)請求項10記載の画像形成装置の発明によれば、両面記録に伴ってポリゴンミラーの回転速度の変更を行う際に、従来であればt1=t2となっていた待ち時間を、t1<t2としているため、ポリゴンミラーの制御時間を短縮させるとともに、画像形成生産性を落とさずに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。更に、両面の画像での画像形成が効率的に行える。
(12)請求項11記載の画像形成装置の発明によれば、感光体を走査して画像形成を行う際、画像形成生産性を落とさずに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
(13)請求項12記載の画像形成装置の発明によれば、両面画像記録に際して、記録紙の表裏での画像倍率調整を効率よく行え、表裏での位置ズレを防止できる。
(14)また、上記(11)の画像形成装置の発明によれば、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値t0を参照し、t1<t2=t0の関係となるt1およびt2にて制御するようにt1,t2を設定することで、従来であればt1=t2=t0となっていた待ち時間を、t1<t2=t0としており、ポリゴンミラーの制御時間を短縮させつつ、安定回転のための最適な待ち時間を定めて、ポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(実施形態)を詳細に説明する。本実施形態が適用される画像形成装置は、記録紙の両面にカラー画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、PLL制御に基づいて各色毎のポリゴン駆動クロックを生成する機能を有する画像形成装置である。
まず、本実施形態の画像形成装置100が適用される複写機等の装置の機械的構成を先に説明する。
図2は、本実施形態を適用したカラー複写機等の画像形成装置GH(画像形成装置100)の断面図である。この図2に示すように、画像形成装置GHは、記録色(ここでは、YMCK)に応じた複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、転写を行う転写部20、定着を行う定着手段としての定着装置30、両面画像形成のための再給紙再給紙機構(ADU機構)を含む給紙搬送部40(40A、40B、40C)を備えて構成されている。
Y(イエロー)色の画像を形成する画像形成部10Yは、露光ユニット1Y、Y色像の像担持体としての感光体ドラム2Y、現像装置3Y、像形成体クリーニング手段4Y等を備える。ここで、露光ユニット1Yは、本実施形態を適用した後述の制御に従って、図示しないポリゴンミラーにより、光ビーム(レーザビーム)を感光体ドラム2Y上に走査する。また、感光体ドラム2Yは、露光ユニット1Yから投射されたレーザ光により、感光体ドラム2Yの表面上に静電潜像を形成する。現像装置3Yは、感光体ドラム2Y上に形成された静電潜像を、Y色のトナーにより現像する。像形成体クリーニング手段4Yは、感光体ドラム2Yの周面上に残った転写残トナーをクリーニングする。
M(マゼンタ)色の画像を形成する画像形成部10Mは、露光ユニット1M、M色像の像担持体としての感光体ドラム2M、現像装置3M、像形成体クリーニング手段4M等を備える。C(シアン)色の画像を形成する画像形成部10Cは、露光ユニット1C、C色像の像担持体としての感光体ドラム2C、現像装置3C、像形成体クリーニング手段4C等を備える。K(ブラック)色の画像を形成する画像形成部10Kは、露光ユニット1K、色像の像担持体としての感光体ドラム2K、現像装置3K、像形成体クリーニング手段4K等を備える。そして、これら画像形成部10M、10C、10Kも、画像形成部10Yと同様の工程により、各色毎の画像形成を行う。
転写部20は、中間転写ベルト20Bを回動させ、画像形成部10で形成された各画像を、1次転写ローラ20Y、20M、20C、20Kにより、回動する中間転写ベルト20B上に逐次転写(1次転写)し、各色を合成させたカラー画像(カラートナー画像)を形成する。記録紙Pが2次転写ローラ20Sに搬送されると、転写部20は、2次転写ローラ20Sにより、中間転写ベルト20B上に形成されたカラートナー画像を、記録紙P上の一方の面(表面)に一括して転写(2次転写)する。
定着装置30は、カラートナー画像が表面に転写された記録紙Pに対し、熱ローラと加圧ローラとで挟持搬送することによる熱定着処理を実行することで、カラートナー画像を記録紙Pに安定した状態で定着させる。
給紙搬送部40は、循環通紙路40A、反転搬送路40B、再給紙搬送部40Cにより構成され、裏面画像形成時、定着装置30から排出された記録紙Pを、循環通紙路40Aを通過させ、反転搬送路40Bに記録紙Pが到達すると、反転搬送路40Bの回転ローラの回転方向を逆にし、記録紙Pを再給紙搬送部40Cに搬送する。記録紙Pが再給紙搬送部40Cを通過する時点で、定着処理済みの面(表面)は上側になる。再給紙搬送部40Cを通過した記録紙Pは、給紙ローラ50により表裏が反転されて、再度、2次転写ローラ20Sに搬送され、記録紙Pの他方の面(裏面)にカラー画像が一括転写されることになる。
以下、本実施形態の画像形成装置100の第1の実施形態の電気的な構成を、図1に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施形態では、PLL制御に基づいて各色毎のポリゴン駆動クロックを生成して記録紙の両面にカラー画像を形成する際に、一方の面の画像形成から他方の面の画像形成への移行に際しての画像形成倍率調整に伴って、各色のポリゴンミラーの回転速度の変更を実行するための動作を行うのに必要な、露光ユニットにおける構成要件を中心に説明する。したがって、画像形成装置として一般的であり、周知となっている構成要件については省略している。
なお、図1においては、説明を簡略にするため、1つの露光ユニット1の制御系を例にして説明するが、ここでの説明は、各色の露光ユニット1Y、1M、1C、1Kの制御系に適用される。
本実施形態の画像形成装置100の露光ユニット1では、図1に示すように、制御部101、水晶発振部102、画素クロック生成回路103、水晶発振部104、ポリゴン駆動クロック生成部105、水平同期部106、PWM(Pulse Width Modulation)生成部107、LD駆動部108、インデックスセンサ115、LD(Laser Diode)109、モータ駆動部111、ポリゴンモータ112、ポリゴンミラー113、を備えている。
ここで、制御部101は、図示されないデータメモリに格納された画像形成装置用の制御プログラムに従って、画像形成に関する各種の制御動作を行う。
具体的には、制御部101は、両面画像形成の際の定着処理によって生じる記録紙Pの収縮の度合い(収縮率)に基づいて、裏面作像時の紙送り方向の倍率調整のための各種制御を行う。
より具体的には、制御部101は、両面画像形成の際の定着処理によって生じる記録紙Pの収縮の度合い(収縮率)に基づいて、裏面作像時の紙送り方向の倍率調整のために、裏面作像時のポリゴン駆動クロックの周波数(以下、ポリゴン駆動クロック周波数と称す)の値の設定変更を行う。このとき、制御部101は、各色のポリゴン駆動クロック周波数を個別に変更するが、各色のポリゴン駆動クロック周波数の変更率は同一である。そして、制御部101は、ポリゴン駆動クロック生成部に対し、変更されたポリゴン駆動クロック周波数を有するポリゴン駆動クロック信号の生成を指示する制御信号を出力する。
ポリゴン駆動クロック周波数の変更により、ポリゴン駆動クロック周波数の値が大きくなると、ポリゴンミラー113の回転速度が大きくなり、ポリゴンミラー113によりレーザ光を感光体ドラム上で主走査する際の速度(主走査速度)が大きくなる。即ち、プロセス速度一定のとき、主走査速度が大きくなれば、形成画像は縮まり、主走査速度が小さくなれば、形成画像は伸びることになる。
上記ポリゴン駆動クロック周波数変更によって主走査速度を変更する場合、主走査方向の倍率も変化するため、制御部101は、更に、主走査方向の倍率調整のために、裏面作像時の画素クロック信号の周波数(以下、画素クロック周波数と称す)の値の設定変更を行う。定着による転写材(記録紙)の収縮は、主走査方向にも発生するため、制御部101は、転写材の主走査方向の収縮による主走査方向の倍率調整を含めて、画素クロック周波数の設定変更を行っている。このとき、制御部101は、各色の画素クロック周波数を個別に変更するが、各色の画素クロック周波数の変更率は同一である。制御部101は、画素クロック生成回路103に対し、変更された画素クロック周波数を有する画素クロック信号の生成を指示する制御信号を出力する。
例えば、図3に示すように、定着前の記録紙Pが、縦(紙送り方向)の長さがLmm、横(主走査方向)の長さがWmm(図3(a))であり、記録紙Pの表面の定着によって、縦がL'mm、横がW'mmに収縮(図3(b))したとする。このとき、表面作像時のポリゴン駆動クロック周波数をF0、裏面作像時のポリゴン駆動クロック周波数をFとすると、F=(L/L')F0となる。また、表面作像時の画素クロック周波数をf0、裏面作像時の画素クロック周波数をfとすると、f=(L/L')・(W/W')f0となる。
制御部101は、各色のポリゴン駆動クロック周波数の値を個別に設定変更するが、各色のポリゴン駆動クロック周波数の変更率(L/L')は同一である。同様に、制御部101は、各色の画素クロック周波数の値を個別に設定変更するが、各色の画素クロック周波数の変更率(L/L')・(W/W')は同一である。
また、制御部101は、ポリゴン駆動クロック周波数の変更に応じて、プロセス間ギャップの調整値に相当する色ずれ調整値を変更することで、各色の画像形成のタイミング関係を変更する。これは、プロセス速度を変えずに、紙送り方向(副走査方向)の倍率調整を行うことで、プロセス間ギャップに相当するライン数が変化するためである。プロセス間ギャップは、色ずれ調整値という形で、図示しないメモリに保持されている。
この色ずれ調整値は、表面の画像形成に合わせて設定されたもので、副走査方向の倍率調整を行って裏面の画像形成を行う場合、副走査方向の収縮率(変更率)に応じて、この色ずれ調整値を変更しなければ、色ずれが発生してしまう。従って、表面作像時と裏面作像時で異なった色ずれ調整値が使用できるようにする。
また、制御部101は、画像形成倍率調整に伴ってポリゴンミラー113の回転速度を変更する場合には、回転速度制御の後に面位相制御を行う。その際、制御部101は、回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラー113の回転が安定するための待ち時間t2を用いて制御する。
ここで、制御に用いられるt1,t2は、t1<t2の関係が成立する値とする。また、望ましくは、制御に用いられるt1,t2は、ポリゴンミラー113の回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値をt0としたとき、t1<t2=t0の関係が成立する値とする。さらに望ましくは、制御に用いられるt1,t2は、ポリゴンミラー113の回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値をt0としたとき、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係が成立する値とする。
また、図1において、水晶発振部102は、画素クロック信号を生成するための基準となる所定の周波数の基準クロック信号を生成しており、画素クロック生成回路103に対して出力する。
そして、画素クロック生成回路103は、制御部101から出力された制御信号に従って、水晶発振部102から出力された基準クロック信号から、露光ユニット1内のレーザ光を駆動させるための画素クロック信号を生成する。
また、水晶発振部104は、ポリゴン駆動クロック信号を生成するための基準となる所定の周波数の基準クロック信号を生成して、ポリゴン駆動クロック生成部105に対して出力する。
そして、ポリゴン駆動クロック生成部105は、制御部101から入力される制御信号に従って、水晶発振部104から出力された基準クロック信号から、感光体ドラムにレーザ光を走査照射するポリゴンミラー113を駆動するためのポリゴン駆動クロック信号を生成する。なお、ポリゴン駆動クロック生成部105の詳細については、後述する。
水平同期部106は、画素クロッククロック生成回路103で生成された画素クロック信号を、インデックスセンサ115で検出されたインデックス信号(後述)に同期させ、PWM信号生成回路107に出力する。
PWM信号生成回路107は、水平同期部106から出力された画素クロック信号に基づいて、画像メモリ10からの画像データに応じたPWM信号を生成し、LD駆動部108に対して出力する。
露光ユニット1内のインデックスセンサ115は、図示されないインデックスミラーによって、ポリゴンミラー113により照射されるレーザ光の主走査基準信号(インデックス信号)を検出し、水平同期部106に出力する。
LD駆動部108は、PWM信号生成回路107から出力されたPWM信号に基づいて、光源としてのLD109を発光駆動するための駆動信号を生成してLD109に供給する。そして、LD109は、LD駆動部108から出力された駆動信号に従って、レーザ光を発生する。
一方、ポリゴンモータ112は、ステップモータなどの同期モータであり、ポリゴン駆動クロック生成部105から出力されたポリゴン駆動クロック信号に応じてポリゴンミラー113を回転駆動させる。
次に、図1のポリゴン駆動クロック生成部105について説明する。図1に示すように、ポリゴン駆動クロック生成部105は、制御部101からの指示により後述するPLL部が出力する信号の周波数(ポリゴンミラー113の回転数)の制御(回転速度制御)を行う速度制御部105aと、制御部101からの指示により後述するPLL部が出力する信号の位相(ポリゴンミラー113の回転位相)の制御(面位相制御)を行う面位相制御部105bと、以上の速度制御部105aと面位相制御部105bとの指示を受けてPLL(Phase Locked Loop)制御により所定の周波数で所定の位相の信号(ポリゴン駆動クロック信号)を生成するPLL部105c、とを備えて構成されている。
なお、このPLL部105cは、VCOと、分周器と、位相比較器と、ループフィルタとから構成されており、水晶発振部104からの基準クロック信号が図示されない分周器で分周された信号と、VCOの発振信号が図示されない分周器で分周された信号との周波数や位相を比較し、この際に、制御部101の制御によって分周器の分周比が設定されることで、所望の周波数であって所望の位相のポリゴン駆動クロック信号を生成する。
なお、制御部101の制御によって速度制御部105aから分周器の分周比が設定されることで、所望の周波数のポリゴン駆動クロック信号が生成される。
また、制御部101の制御によって面位相制御部105bから分周器の分周比が設定されることで、所望の面位相のポリゴン駆動クロック信号が生成される。なお、この際に面位相制御部105bは、インデックスセンサ115からのインデックス信号を参照して、所望の位相を得るように制御する。
このため、制御部101は、両面画像形成の裏面作像に際して、裏面作像時の紙送り方向の倍率調整のために、各色のポリゴン駆動クロック周波数を変更する。そのために、制御部101は、各分周回路での分周比の設定変更を行う。また、制御部101は、両面画像形成の裏面作像に際して、裏面作像時のレジストズレ調整のために、各色のポリゴン駆動クロック信号の位相を揃えるべく変更するために、各分周回路での分周比の設定変更を行う。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施の形態の動作を説明する。ここでは、図1に示したポリゴン駆動クロック生成部105が適用される場合の両面画像形成時の動作を説明する。また、以下の動作説明では、表面定着によって、図3に示したように記録紙Pが収縮する場合について説明する。
画像形成装置GH上でのキー操作やタッチパネル操作により、自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿gの両面プリントが指定されると、原稿gは、搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により、原稿gの両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
この読み込まれた画像は、CCDにより光電変換される。CCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部(図示せず)により、Y、M、C、Kの各色成分に分解され、色毎の画像データとして画像メモリ10に蓄えられる。
まず、PWM信号生成回路107(107Y〜107K)では、水平同期部106(106Y〜106K)から出力された画素クロック信号に基づいて、画像メモリ10に蓄えられた各色の画像データに応じて、LD109(109Y〜109K)を駆動するための各色のPWM信号が生成される。
露光ユニット1内のLD駆動部108(108Y〜108K)では、PWM信号生成回路107(107Y〜107K)で生成された各色のPWM信号に基づいて、各色のLD109(109Y〜109K)にてそれぞれレーザ光を発光させるための駆動信号が生成される。
ポリゴンモータ112(112Y〜112K)では、ポリゴン駆動クロック生成部105(105Y〜105K)で生成された各色のポリゴン駆動クロック信号に基づいてポリゴンミラー113(113Y〜113K)が回転駆動され、上記駆動信号により発光駆動されたレーザ光が感光体ドラム2(2Y〜2K)に向けて走査される。
これにより、感光体ドラム2Y上には、ポリゴンミラー113Yによるレーザ光の走査によりY色用の静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム2Y上の静電潜像は、現像装置3Yから供給されるY色のトナーにより現像される。
露光ユニット1M、1C、1Kにおいても同様の処理が行われ、感光体ドラム2M、2C、2K上には、それぞれ、M色、C色、K色用の静電潜像が形成される。これら感光体ドラム2M、2C、2K上の静電潜像は、それぞれ、現像装置3M、3C、3Kから供給されるM色、C色、K色のトナーにより現像される。
画像形成部10Yで形成されたY色のトナー画像は、回動する中間転写ベルト20Bに転写(1次転写)される。感光体ドラム2Yの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段4Yによりクリーニングされ、次の画像形成サイクル(裏面の画像形成サイクル)が開始される。
次いで、回動する中間転写ベルト20B上に、画像形成部10Mで形成されたM色のトナー画像が、転写済みのY色のトナー像に重ねて転写される。M色の転写が終了すると、感光体ドラム2Mの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段4Mによりクリーニングされ、次の画像形成サイクル(裏面の画像形成サイクル)が開始される。
次いで、回動する中間転写ベルト20B上に、画像形成部10Cで形成されたC色のトナー画像が、転写済みのY色、及びM色のトナー像に重ねて転写される。C色の転写が終了すると、感光体ドラム2Cの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段4Cによりクリーニングされ、次の画像形成サイクル(裏面の画像形成サイクル)が開始される。
次いで、回動する中間転写ベルト20B上に、画像形成部10Kで形成されたK色のトナー画像が、転写済みのY色、M色、C色のトナー像に重ねて転写される。K色の1次転写が終了すると、感光体ドラム2Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段4Kによりクリーニングされ、次の画像形成サイクル(裏面の画像形成サイクル)が開始される。
制御部101により、画像形成部10Yによる表面(第一面)作像が終了したと判断されると、表面作像時のY色用ポリゴン駆動クロック周波数にL/L'を乗じた値が、裏面(第二面)作像時のY色用ポリゴン駆動クロック周波数として設定され、ポリゴン駆動クロック生成部105に周波数制御信号(速度制御信号)が出力される。
ポリゴン駆動クロック生成部105では、制御部101から出力された周波数制御信号(速度制御信号)に従って、裏面作像用のYポリゴン駆動クロック信号が生成され、露光ユニット1Y内のポリゴンモータ112に出力される。
また、Y色用のポリゴン駆動クロック周波数の設定変更に加えて、表面作像時のY色用画素クロック周波数に(L/L')・(W/W')を乗じた値が裏面作像時のY色用画素クロック周波数として設定され、画素クロック生成回路103に周波数制御信号が出力される。
PWM信号生成回路107では、周波数が変更された画素クロック信号に基づいて、画像メモリに蓄えられた裏面用のY色画像データに応じたPWM信号が生成される。露光ユニット1Y内のLD駆動部108では、PWM信号生成回路107で生成されたPWM信号に基づいてレーザ光が発光される。ポリゴンモータ112では、裏面作像用のYポリゴン駆動クロック信号に基づいてポリゴンミラー113が回転され、上記レーザ光が感光体ドラム2Yに向けて走査される。
画像形成部10M、10C、10Kによる表面作像が終了した際も、裏面作像のために、ポリゴン駆動クロック周波数、及び画素クロック周波数の設定変更が行われ、画像形成部10Yと同様に裏面作像が開始される。
このように、両面画像形成に示したポリゴン駆動クロック生成部105が適用された場合の表裏倍率調整のタイミングチャートは、図5に示すようになる。すなわち、図5のタイミングチャートに示すように、各色のポリゴン駆動クロック信号の周波数制御(速度制御)と面位相制御は、それぞれ、タイミングα、β、γ、δで行われる。
まず、制御部101の制御により、所定のキャリブレーションモード時などに、各トレイに収容される各種の記録紙について、両面画像形成の際の定着処理によって生じる収縮の度合いを収縮率として予め測定し、図示されないデータメモリなどに格納しておく。
収縮率は、記録条件により異なる場合がある。これに対応するのは、紙質、紙サイズ毎に収縮率を予め測定しておき、データメモリに記憶しておけばよい。
そして、制御部101は、表裏倍率調整時に画像形成倍率調整に伴ってポリゴンミラー113の回転速度を変更すべく、回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラー113の回転が安定するための待ち時間t2とについて、ポリゴンミラー113の回転調整後に安定するまでの時間として予め定められている規定値t0を参照し、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係が成立するようにt1を決定する(図4S1)。
なお、PLLロックが外れても速度制御および位相制御は可能であるが、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1を決定するのが望ましい。PLLロックが外れない範囲でt1を決めることで、t1をより短縮することが可能となる。さらに、このPLLロックが外れない範囲でt1<t2=t0の関係が成立するように、最小のt1を決定するのが望ましい。
すなわち、ここで、制御に用いられるt1,t2は、t1<t2の関係が成立する値とする。従来であればt1=t2となっていた待ち時間を、t1<t2としているため、ポリゴンミラーの制御時間を短縮させるとともに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
また、ここで、制御に用いられるt1,t2は、ポリゴンミラー113の回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値をt0としたとき、t1<t2=t0の関係が成立する値とする。すなわち、従来であればt1=t2=t0となっていた待ち時間を、t1<t2=t0としているため、ポリゴンミラーの制御時間を確実に短縮させるとともに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
さらに、ここで、制御に用いられるt1,t2は、ポリゴンミラー113の回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値をt0としたとき、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係が成立する値とする。このようにすると、画質を維持しながら、画像形成生産性を落とさずに、安定回転のための最適な待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
また、以上のようなt1の決定は、画像形成時に行ってもよいし、予め行っておいて、t1の値もデータメモリなどに格納しておいてもよい。
そして、第一面の作像が完了したタイミングで、制御部101は上述した周波数制御信号(速度制御信号)を速度制御部105aに与え、速度制御部105aがPLL部105c内部の分周器の分周比などを制御することで、所望の周波数のポリゴン駆動クロック信号が生成される(図4S2、S3)。この場合、PLL部105cでPLLロックが外れないように、例えば、PLLロックが外れない範囲で段階的に速度制御を行うことが、短時間でPLL制御を実行する上で望ましい。このPLL部105cでの速度制御が終了した後、制御部101の指示により、次の面位相制御を開始するまで、待ち時間t1だけ待機する(図4S4、S5)。
そして、第一面の作像が完了したタイミングで、制御部101は上述した周波数制御信号(速度制御信号)を速度制御部105aに与え、速度制御部105aがPLL部105c内部の分周器の分周比などを制御することで(図4S2、S3)、所望の周波数のポリゴン駆動クロック信号が生成される。このPLL部105cでの速度制御が終了した後、制御部101の指示により、次の面位相制御を開始するまで、待ち時間t1だけ待機する(図4S4、S5)。
そして、待ち時間t1が経過した時点で(図4S5でY)、制御部101は上述した面位相制御信号を面位相制御部105bに与え、面位相制御部105bがPLL部105c内部の分周器の分周比などを制御することで(図4S6、S7)、所望の周波数であって所望の位相のポリゴン駆動クロック信号が生成される。
この場合、PLL部105cでPLLロックが外れないように、例えば、PLLロックが外れない範囲で段階的に面位相制御を行うことが、短時間でPLL制御を実行する上で望ましい。このPLL部105cでの速度制御が終了した後、制御部101の指示により、表裏倍率調整の制御を終了するまで、待ち時間t2だけ待機する(図4S8、S9)。
この実施形態では、ポリゴンモータ112によって回転駆動されるポリゴンミラー113を用いて光ビームを感光体上に走査して画像を形成する際に、PLL制御に基づいてポリゴン駆動クロックを生成している場合において、画像形成倍率調整に伴ってポリゴンミラー113の回転速度を変更する場合には、回転速度制御の後に面位相制御を行うと共に、回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラーの回転が安定するための待ち時間t2とについて、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として定められている規定値t0を参照し、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係が成立するようにt1を決定している。
この結果、画像形成倍率調整に伴ってポリゴンミラーの回転速度の変更を行う際に、従来であればt1=t2=t0となっていた待ち時間を、t1<t2=t0としている。これにより、画像形成生産性を落とさずに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。この場合、従来であれば、合計2t0の待ち時間が必要であったが、本実施形態によれば、t2−t1分の短縮が可能となる。特に本例ではt0=t2としているので、t0−t1分だけ短縮することが可能になり、生産性を向上させることが可能になる。
なお、このようにして、t1を決定する際に、面位相制御の開始時に、PLL部105cでのPLL制御において位相ズレ量が検知可能なレベルまでポリゴンミラーの回転が安定するようにt1を決定することが望ましい。このようにすると、画質を維持しながら、安定回転のための最適な待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になる。
なお、以上は、第1面(表面)に続いて、収縮した第2面(裏面)の画像形成を例としてポリゴンミラ−の速度制御および位相制御について説明した。収縮した第2面(裏面)に続いて、次の用紙の第1面を記録する場合の速度変更する場合も、本実施の形態に基づくt1、t2を適用してポリゴンミラ−の速度制御および位相制御を行う構成とすればよい。
次に、図6のグラフを用いて説明する。このグラフは、ポリゴンミラー113の回転速度を変更した場合の速度変化の様子を示している。グラフの縦軸は、ポリゴンミラー113の速度、横軸は経過時間である。センター値は、変更後の速度(目標値)である。
たとえば、図6に示すように、ポリゴンモータ112のジッタ測定値が±0.02%となる時間によりt0が規定されている場合、t2=t0とするものの、面位相制御の開始時にPLL部105cでのPLL制御において位相ズレ量が検知可能なレベル、例えば、ジッタの測定値が0.05%となる時間により速度制御後の待ち時間t1を定めるようにすればよい。
なお、この数値は一例であり、使用するPLL部105cのPLL能力やポリゴンモータ112やポリゴンミラー113などによって適した値を選択すればよい。発明者が実験を行った画像形成装置の場合、t0=t2=300m秒、t1=200m秒となった。これにより、100m秒の時間短縮が可能になった。
なお、本例では、ポリゴンミラー113の速度を下げる制御の例を用いて説明したが、速度を上げる場合も同様に考えればよい。
〈その他の実施形態(1)〉
なお、以上の実施形態の動作は、モノクロの両面画像形成についても適用することができるが、カラーの両面画像形成の場合には、裏面作像時のレジストズレ調整ができるため画質に関して良好な結果を得ることが出来る。
すなわち、記録紙の両面にカラー画像を形成する際に、一方の面の画像形成から他方の面の画像形成への移行に際しての画像形成倍率調整に伴って、各色のポリゴンミラーの回転速度の変更を実行する場合に、回転速度制御の後に各色のポリゴンミラーの位相が揃うように、各色のポリゴン駆動部に対して面位相制御を行う。
この結果、画像形成生産性を落とさずに、安定回転のために適した待ち時間を定めてポリゴンミラーの回転速度制御と位相制御とを実行することが可能になり、表裏の画像サイズ合わせだけでなく、裏面での色ずれを抑止して画質を向上させることが可能になる。
〈その他の実施形態(2)〉
以上の実施形態では、レーザビームをポリゴンミラーによって走査する電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、レーザビームをポリゴンミラーによって走査して印画紙に露光を行うレーザイメージャなど、各種の画像形成装置に本発明の各実施形態を適用することが可能であり、良好な結果を得ることが可能である。
本発明の一実施形態の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の機械的構成を示す断面構成図である。 本発明の一実施形態における記録紙の収縮の様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作状態を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作状態を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作状態を説明する特性図である。
符号の説明
100 画像形成装置
101 制御部
102 水晶発振部
103 画素クロック生成回路
104 水晶発振部
105 ポリゴン駆動クロック生成部
105a 速度制御部
105b 面位相制御部
105c PLL部
106 水平同期部
107 PWM生成部
108 LD駆動部
109 LD
115 インデックスセンサ
111 モータ駆動部
112 ポリゴンモータ
113 ポリゴンミラー
115 インデックスセンサ

Claims (12)

  1. 光ビームを走査するためのポリゴンミラーと、
    PLL制御に基づいてポリゴン駆動クロックを生成するポリゴン駆動クロック生成部と、
    前記ポリゴン駆動クロックに基づいて前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴン駆動部と、
    前記ポリゴン駆動クロック生成部に対して、前記ポリゴンミラーの回転速度制御と面位相制御との指示を与え、前記ポリゴンミラーを所定の回転速度であって所定の面位相を維持しつつ回転させる制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ポリゴンミラーの回転速度を変更する場合に、回転速度制御の後に面位相制御を行うと共に、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として規定値t0が定められている場合に、前記回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラーの回転が安定するための待ち時間t2を、PLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係として制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体を有し、前記光ビームは、前記感光体を走査するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ポリゴンミラーの回転速度の変更は、画像形成倍率調整に伴って実行するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、回転速度制御後の面位相制御でPLLロックが外れない範囲で、t1、およびt2を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、面位相制御の開始時に、PLL制御において位相ズレ量が検知可能なレベルまでポリゴンミラーの回転が安定するようにt1を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記録紙の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、
    前記制御部は、一方の面の画像形成のための光ビーム走査から他方の面の画像形成のための光ビーム走査への移行に際して前記ポリゴンミラーの回転速度を変更するものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記回転速度の変更は、一方の面と他方の面に形成される画像倍率調整のために行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像倍率調整は、一方の面を記録後の記録用紙の収縮率に基づいて行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 記録紙の両面にカラー画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、
    PLL制御に基づいて各色毎のポリゴン駆動クロックを生成する各色毎のポリゴン駆動クロック生成部と、
    前記ポリゴン駆動クロックに基づいて各色毎のポリゴンミラーを回転駆動する各色毎のポリゴン駆動部と、を備え、
    前記制御部は、一方の面の画像形成から他方の面の画像形成への移行に際しての画像形成倍率調整に伴って、各色のポリゴンミラーの回転速度の変更を実行する場合に、前記t1を決定し、回転速度制御の後に各色のポリゴンミラーの位相が揃うように、前記各色のポリゴン駆動部に対して面位相制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 記録紙の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置であって、
    光ビームを走査するためのポリゴンミラーと、
    PLL制御に基づいてポリゴン駆動クロックを生成するポリゴン駆動クロック生成部と、
    前記ポリゴン駆動クロックに基づいて前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴン駆動部と、
    前記ポリゴン駆動クロック生成部に対して、前記ポリゴンミラーの回転速度制御と面位相制御との指示を与え、前記ポリゴンミラーを所定の回転速度であって所定の面位相を維持しつつ回転させる制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、一方の面の画像形成のための光ビーム走査から他方の面の画像形成のための光ビーム走査への移行に際して前記ポリゴンミラーの回転速度を変更する場合、回転速度制御の後に面位相制御を行うと共に、ポリゴンミラーの回転調整後に安定するまでの時間として規定値t0が定められている場合に、前記回転速度制御が終了したタイミングの後の面位相制御開始までの待ち時間t1と、面位相制御が終了したタイミングの後のポリゴンミラーの回転が安定するための待ち時間t2を、PLLロックが外れない範囲で、t1<t2=t0の関係で制御する
    ことを特徴とす画像形成装置。
  11. 感光体を有し、前記光ビームは、前記感光体を走査するものであることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記ポリゴンミラーの回転速度の変更は、前記一方の面と他方の面との間の画像形成倍率調整のために実行するものであることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の画像形成装置。
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