JP4403993B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取った読取画像の画像データの処理に関するものである。
複写機などで読み取らせる原稿としては、例えば、新聞や雑誌やプリント用カラー紙などのように、用紙が色つきのものがある。このような場合、その後の画像形成のために、原稿の紙色情報をより正確に抽出する画像処理を行う必要がある。
このため、読取画像から原稿の紙色情報を抽出するにあたり、読取画像の色ヒストグラムを算出して解析する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、読み取り画像の色ヒストグラムを解析し、この色ヒストグラムにおいて、頻度が高くかつ明度が高い色値を原稿の紙色として抽出している。
特開2003−51946号公報
ところで、原稿を読み取らせる際に、読み取り範囲に対して原稿サイズが小さい場合や、傾いて原稿が配置される場合があり、このような場合の原稿の読取画像では、その周縁に、余分な画像部分が存在することとなる。
したがって、その読取画像の画像領域を参照して色ヒストグラムを解析すると、この色ヒストグラムに、原稿以外の余分な画像部分の色(例えば、原稿の裏側のプラテンカバーの白色)が検出されてしまい、高精度な原稿紙色抽出結果を取得することができないことがある。また、画像を読み取らせる原稿としては、その原稿面と比較して着色された紙色の領域が小さい場合(例えば、用紙に新聞の切り抜きを貼り付けたスクラップ原稿など)もある。このような場合、実際の原稿の色に対して原稿以外の余分な画像部分の色の頻度が高くなり、いずれが本当の原稿の色であるかが識別できず、紙色抽出結果の精度が低下することがある。
そして、このように原稿色抽出結果の精度が低下すると、この原稿色抽出結果を用いた紙色変換処理や読取画像における不要画像の除去処理を高精度に行うことができなくなる。
詳しくは、精度の低い原稿色抽出結果に基づいて紙色変換処理を行うことにより、紙色が原稿とは異なった色に変色してしまったり、あるいは紙の色を白色に変更してしまう地肌色除去が出来なかったり、あるいは読取画像における不要部分の残存、原稿部分の欠落を生じてしまうことがあった。
特に、裏面に印刷が施された原稿の画像を読み取ることによる裏写りを良好に補正して除去することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、原稿の紙色情報を高精度に抽出し、読取画像からの裏写り情報の除去あるいは不要部分の削除を的確に行うことを可能とする画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色を判定する紙色判定手段を備えた画像処理装置であって、前記紙色判定手段は、前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出し、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出し、さらに前記分析領域の色出現頻度情報を算出し、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定することを特徴とする。
この画像処理装置によれば、読取画像における紙色の判定を分析領域にて行うことにより、原稿の外側の画像の色を排除して原稿の紙色情報を高精度に抽出することができる。
つまり、小さい原稿を読み取ったり、あるいは読み取り時にて原稿に傾きやずれが生じていたとしても、原稿の外側の画像による影響を抑え、紙色の判定を高精度に行うことができる。
そして、高精度に求めた紙色情報に基づいて、読取画像からの裏写り情報の除去あるいは不要部分の削除を的確に行うことができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記エッジ情報から外殻のエッジを選択し、これら外殻エッジで囲まれる領域を前記分析領域とする。
これにより、紙色の判定に用いる分析領域を、原稿内における外殻エッジで囲まれた文字や図形が存在する範囲とするので、原稿の画像の読み込み時に原稿が斜めになっていたり、ずれていたとしても原稿の紙色情報を高精度に抽出することができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記読取画像に対して複数方向からエッジを検索して外殻エッジを選択する。
これにより、外殻エッジに基づく分析領域を確実に割り出すことができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記読取画像を、X−Y座標系のX軸及びY軸に平行な辺を有する矩形の短冊状に分割するとともに、前記読取画像におけるエッジ情報に基づいて、分割した短冊状の長手部分における最外方のエッジに挟まれた領域を割り出し、この領域を前記分析領域とする。
このように、読取画像を単純に短冊状に分割してエッジ間の領域を分析領域とするので、分析領域を求めるための演算を簡略化することができ、分析の処理速度を速めることができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記矩形状の短冊状部分は、その長辺がX軸に平行とされ、X座標における最小位置及び最大位置のエッジによって挟まれた領域が前記分析領域とされている。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記矩形状の短冊状部分は、その長辺がY軸に平行とされ、Y座標における最小位置及び最大位置のエッジによって挟まれた領域が前記分析領域とされている。
これにより、分析領域を有する短冊状部分をX−Y座標系にて容易に割り出すことができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高頻度の色値を原稿の紙色とする。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高明度の色値を原稿の紙色とする。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高頻度且つ高明度の色値を原稿の紙色とする。
このように、色出現頻度情報における高頻度、高明度の両者あるいはいずれか一方に基づいて、原稿の紙色を高精度に求めることができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、判定した紙色の色値に対して色空間上における近傍の色値を紙色の色値に変換する。
これにより、読取画像から裏写り情報などの不要な画像情報を確実に除去することができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、判定した紙色に対して色空間上の所定距離内に存在する色値から、前記読取画像の原稿枠を設定し、この原稿枠の外側部分の色値を所定の色値に変換して出力する。
これにより、原稿枠の外側の画像を適正な色として出力することが可能となる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、前記紙色判定手段は、前記原稿枠の外側部分に存在する画像を削除する。
これにより、原稿枠の外側における不要な画像情報だけを確実に除去することができる。
また、本発明の画像処理装置は、その好適な態様として、原稿の画像を読み取り、画像データとして出力する画像読取手段を備える。
これにより、用紙などの記録材に印刷された原稿の画像を容易に読み取り、画像データとして紙色判定手段へ送り、紙色判定を行わせることが可能となる。
また、本発明は、上記画像処理装置に、画像を記録材上に形成する画像形成手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
この画像形成装置によれば、画像処理装置から出力される画像データの画像を用紙などの記録材に印刷することができる。
また、本発明は、原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色を判定する画像処理方法であって、前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出し、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出し、さらに前記分析領域の色出現頻度情報を算出し、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定することを特徴とする画像処理方法を提供する。
この画像処理方法によれば、読取画像における紙色の判定を分析領域にて行うことにより、原稿の外側の画像の色を排除して原稿の紙色情報を高精度に抽出することができる。
つまり、小さい原稿を読み取ったり、あるいは読み取り時にて原稿に傾きやずれが生じていたとしても、原稿の外側の画像による影響を抑え、紙色の判定を高精度に行うことができる。
そして、高精度に求めた紙色情報に基づいて、読取画像からの裏写り情報の除去あるいは不要部分の削除を的確に行うことができる。
さらに、本発明は、原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色の判定を、コンピュータに判定させるプログラムであって、前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出する機能と、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択する機能と、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出す機能と、前記分析領域の色出現頻度情報を算出する機能と、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定する機能と、を実現させることを特徴とするプログラムを提供する。
このプログラムによれば、コンピュータによって、読取画像における紙色の判定を分析領域にて行わせることにより、原稿の外側の画像の色を排除して原稿の紙色情報を高精度に抽出させることができる。
つまり、小さい原稿を読み取ったり、あるいは読み取り時にて原稿に傾きやずれが生じていたとしても、原稿の外側の画像による影響を抑え、紙色の判定を高精度に行わせることができる。
そして、高精度に求めた紙色情報に基づいて、読取画像からの裏写り情報の除去あるいは不要部分の削除を的確に行わせることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100を示したブロック図である。
図に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、紙色判定部1と、操作部2と、ネットワークI/F部3と、記憶部4と、印字部5と、画像読取部6とを備えている。
印字部5は、図示せぬ感光体、露光部、現像部、転写部及び定着部等を備え、紙色判定部1より供給された画像データに基づいたトナー像を形成し、記録材である用紙上に定着させる。
操作部2は、図示せぬ液晶ディスプレイからなる表示手段や各種のボタン等を備え、ユーザからの指示を受ける。ユーザは、操作部2を用いて使用する用紙を選択したり、印刷の設定指示を行うことができる。
画像読取部6は、図示せぬ読取面に載置された用紙の画像をスキャンし、画像データとして出力する。
記憶部4は、画像読取部6によって読み取られた画像データ等を記憶する。
そして、上記紙色判定部1、操作部2、記憶部4、印字部5及び画像読取部6等の間が、ネットワークI/F部3によってデータ通信可能とされている。
紙色判定部1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12及びROM(Read Only Memory)13を備えており、画像形成装置100の各部を制御するほか、入力された画像データに対して各種の画像処理を行うための各種の演算を実行する。このとき、画像データはRAM12に一時記憶される。また、ROM13には、画像データの分析に必要な各種の画像処理プログラムPRGが記憶されている。
次に、上記構成の画像形成装置100の動作例を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。なお、ここでは、原稿の画像を読み取り、その画像の印刷を行う場合を例にとって説明する。
まず、CPU11は、画像読取部6の読み取り面(図示せず)に配置された原稿の読み取りを開始させ、読み取り範囲における画像を読み取る(ステップS01)。
ここで、図4(a)に示すものは、画像読取部6によって読み取った画像の一例であり、図に示すように、読取画像G1は、画像読取部6における読み取り範囲の全体の画像であり、この読取画像G1内に、読み取り面に配置した原稿の画像G2が写り込む。そして、この読取画像G1における原稿画像G2の外側部分の領域の非原稿画像G3は、原稿の背面に配設されたプラテン(図示略)の画像であり、通常、プラテンカバーは白色であるので、白色の画像となる。
次に、CPU11は、画像読取部6にて読み取った画像の画像データを紙色判定部1へ送信し、この紙色判定部1は、送信された画像データに対してエッジ抽出処理を行う(ステップS02)。
つまり、紙色判定部1は、画像データに対して分数階微分などの微分処理を施すことにより、画像における文字や図形との境界部分であるエッジ情報を、エッジ画素あるいはエッジラベルとして抽出する。
次に、CPU11は、紙色判定部1で抽出したエッジ情報に基づいて、外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、図4(b)に示すように、これら外殻エッジを頂点あるいは辺とする凸多角形の分析領域A1を割り出す(ステップS03)。
次いで、CPU11は、紙色判定部1で割り出した凸多角形の分析領域A1内における画素に対する色出現頻度情報を算出する(ステップS04)。
その後、CPU11は、紙色判定部1における分析領域A1の色出現頻度情報に基づいて、高明度且つ高頻度の色値を原稿の紙色として判定する(ステップS05)。
ここで、図5に示すものは、画像読取部6における読取画像G1の色出現頻度情報である色ヒストグラムであり、図6に示すものは、分析領域A1の色出現頻度情報である色ヒストグラムである。
図5に示すように、読取画像G1の色ヒストグラムでは、白色側から順に頻度のピークP1、P2が現れる。一つ目の色値のピークP1は、白色のプラテンの画像である非原稿画像G3の色が現れたものであり、二つ目の色値のピークP2は、原稿画像G2における紙色が現れたものである。また、裏面の画像が裏写りすることにより紙色よりも若干濃い色となる裏写り部分の色値がピークP3として紙色の色値のピークP2に隣接して現れる。
これに対して、図6に示すように、紙色判定部1が色出現頻度情報を算出する分析領域A1における色ヒストグラムでは、非原稿画像G3の色値のピークP1が除かれ、原稿画像G2における紙色のピークP2及び裏写り部分のピークP3が現れる。
つまり、紙色判定部1が分析領域A1の色ヒストグラムにおける最明度かつ最頻度のピークP2を検出することにより、原稿の紙色の判定が確実に行われる。
さらに、CPU11は、紙色判定部1において判定した原稿の紙色に基づき、裏写りなどによる不要な画像情報である不要色情報を除去すべく、この不要色情報の色変換処理を行う(ステップS06)。
これにより、紙色のピークP2に隣接して現れる裏写り情報などの不要色情報部分のピークP3の色値が紙色の色値に変換され、不要色情報が除去される。
具体的には、判定した紙色の色値に対して色空間上における所定距離内に存在する色値の画素を抽出し、これら抽出した画素の色値を紙色の色値に変換する。
その後、CPU11は、紙色判定部1で判定した紙色の色値に基づいて、読取画像G1における原稿枠を設定する(ステップS07)。
さらに、CPU11は、読取画像G1における設定した原稿枠の外側部分に存在する画像を削除する(ステップS08)。
CPU11は、使用者により操作部2にて印刷が指令されたことを検知すると、紙色判定部1にて処理された画像データが印字部5へ出力し、印字部5を用いてその画像データの画像を用紙に印刷する(ステップS09)。これにより、用紙には、裏写り部分や原稿外側の不要部分の画像が除去された高品質な画像の印刷が行われる。
このように、上記実施形態によれば、読取画像G1における紙色を、外殻エッジによって囲われた分析領域A1内の色出現頻度情報における高頻度且つ高明度の色値から求めることにより、原稿の外側の非原稿画像G3の色を排除して原稿の紙色情報を高精度に抽出することができる。
つまり、小さい原稿を読み取ったり、あるいは原稿の読み取り時にて原稿に傾きやずれが生じていたとしても、原稿の外側の非原稿画像G3の色値による影響を抑え、紙色の判定を高精度に行うことができる。
そして、紙色判定部1が、高精度に求めた紙色の色値に対して色空間上における近傍の色値を紙色の色値に変換するので、読取画像G1から裏写り部分を確実に除去することができる。
さらに、紙色判定部1が、紙色として判定した色値に基づいて、読取画像の原稿枠を定めるので、その原稿枠の外側の不要な画像情報だけを確実に除去することができ、印字部5にて印刷した際に、不要な画像が除去された良好な印刷画像を得ることができる。また、画像データ出力する場合には、不要な画像が除去されることにより、画像データ量が削減出来ることになる。
なお、紙色判定部1によって紙色の判定が行われる分析領域A1を、外殻エッジで囲まれる領域の周縁からさらに所定量内側の領域として絞り込むことにより、より高精度な紙色情報の抽出を行うことができる。
また、外殻エッジの選択を、読取画像G1に対して複数方向からエッジを検索して行うことにより、外殻エッジに基づく分析領域A1の割り出しをより確実に行うことができる。
なお、紙色の判定としては、分析領域A1の色出現頻度情報における高頻度、高明度のいずれか一方に基づいて行っても良い。
また、上記実施形態では、紙色判定部1が、凸多角形の分析領域A1を求め、この分析領域A1における色出現頻度情報から紙色を判定したが、色出現頻度情報の分析に用いる分析領域としては凸多角形の領域に限定されない。
ここで、他の分析領域を用いて紙色の判定を行う場合について、図7に示すフローチャートに沿って説明する。
CPU11は、画像読取部6に読み取り面(図示せず)に配置された原稿の読み取りを開始させる。このようにすると、画像読取部6が読み取り範囲における画像を読み取る(ステップS11)。
CPU11は、画像読取部6にて読み取った画像の画像データが、紙色判定部1へ送信され、紙色判定部1によって、画像データに対するエッジ抽出処理が行われる(ステップS12)。
CPU11は、紙色判定部1により、図8に示すように、読取画像G1を、所定幅の矩形の短冊状の領域に分割し、各領域における両側のエッジEに挟まれた領域を分析領域A2とするブロック処理を行う(ステップS13)。
なお、矩形の短冊状の領域は、読取画像G1のX−Y座標系のX軸及びY軸に平行な辺を有するように割り出すのが好ましく、このようにすると、短冊状部分をX−Y座標系にて容易に割り出すことができる。
ここでは、矩形の短冊状部分の長辺がX軸に平行とされている。したがって、この場合、分析領域A2を形成するエッジEとしては、X座標における最小位置及び最大位置のエッジが用いられる。
さらに、CPU11は、紙色判定部1にて全ての短冊状領域にてエッジEで挟まれた分析領域A2における色出現頻度情報の内の最明度且つ最頻度の色値の明度値及び頻度値を算出して計上する(ステップS14)。
その後、CPU11は、紙色判定部1により明度値及び頻度値の計上結果に基づいて、原稿の紙色の色値を判定する(ステップS15)。
さらに、CPU11は、紙色判定部1で判定した原稿の紙色に基づき、裏写りなどによる不要な画像情報である不要色情報を除去すべく、この不要色情報の色変換処理を行う(ステップS16)。
その後、CPU11は、紙色判定部1で判定した紙色に基づいて、読取画像G1における原稿枠を判定する(ステップS17)。
さらに、CPU11は、紙色判定部1で読取画像G1における設定した原稿枠の外側部分に存在する画像を削除する(ステップS18)。
CPU11は、使用者により操作部2にて印刷が指令されると、紙色判定部1にて処理された画像データが印字部5へ出力し、印字部5は、その画像データの画像を用紙に印刷する(ステップS19)。これにより、用紙には、裏写り部分や原稿外側の不要部分の画像が除去された高品質な画像の印刷が行われる。
そして、上記処理を行う場合も、前述と同様に、読取画像G1における紙色を、矩形の短冊状部分にてエッジEによって挟まれば分析領域A2内の色出現頻度情報における高頻度且つ高明度の色値から求めることにより、原稿の紙色情報を高精度に抽出することができ、読取画像G1から裏写り情報などの不要画像情報を確実に除去することができる。
また、単純に矩形の短冊状の領域に分割して分析するので、分析領域を求めるための演算を簡略化することができ、分析の処理速度を速めることができる。
なお、上記の例では、矩形の短冊状部分の長辺をX軸に平行としたが、矩形の短冊状部分は、その長辺をY軸に平行なものとしても良く、この場合、分析領域A2を形成するエッジEとしては、Y座標における最小位置及び最大位置のエッジが用いられる。
なお、上述の実施形態においては、本発明は、画像形成装置100の形態で実施されるものとして説明したが、このような形態に限定されるものではない。例えば、本発明は上述の画像形成装置100における紙色判定部1の部分のみの機能を有する画像処理装置として提供されることも可能である。この場合、画像処理装置は、上述の紙色判定部1の機能を備えたASIC(Application Specific Integrated Circuit)であっても良い。また、本発明は、上述の画像データを処理する画像処理プログラムPRGを、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAM等の種々の記録媒体に記録した状態で提供することも可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示したブロック図である。 同実施形態に係る画像形成装置の紙色判定部の構成を示したブロック図である。 紙色判定部における画像データの分析処理を示すフローチャートである。 紙色判定部における分析処理を説明する画像データの画像を示す図である。 紙色判定部における分析処理を説明する画像の色ヒストグラムである。 紙色判定部における分析処理を説明する画像の色ヒストグラムである。 紙色判定部における画像データの他の分析処理を示すフローチャートである。 紙色判定部における他の分析処理を説明する画像データの画像を示す図である。
符号の説明
1…紙色判定部(紙色判定手段)、5…印字部(画像形成手段)、6…画像読取部(画像読取手段)、100…画像形成装置、A1,A2…分析領域、E…エッジ、G1…読取画像、G2…原稿画像、G3…非原稿画像。

Claims (16)

  1. 原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色を判定する紙色判定手段を備えた画像処理装置であって、
    前記紙色判定手段は、前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出し、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出し、さらに前記分析領域の色出現頻度情報を算出し、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記紙色判定手段は、前記エッジ情報から外殻のエッジを選択し、これら外殻エッジで囲まれる領域の周縁から所定量内側の領域を前記分析領域とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記紙色判定手段は、前記読取画像に対して複数方向からエッジを検索して外殻エッジを選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記紙色判定手段は、前記読取画像を、X−Y座標系のX軸及びY軸に平行な辺を有する矩形の短冊状に分割するとともに、前記読取画像におけるエッジ情報に基づいて、分割した短冊状の長手部分における最外方のエッジに挟まれた領域を割り出し、この領域を前記分析領域とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記矩形状の短冊状部分は、その長辺がX軸に平行とされ、X座標における最小位置及び最大位置のエッジによって挟まれた領域が前記分析領域とされている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記矩形状の短冊状部分は、その長辺がY軸に平行とされ、Y座標における最小位置及び最大位置のエッジによって挟まれた領域が前記分析領域とされている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高頻度の色値を原稿の紙色とする
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高明度の色値を原稿の紙色とする
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記紙色判定手段は、前記色出現頻度情報における高頻度且つ高明度の色値を原稿の紙色とする
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記紙色判定手段は、判定した紙色の色値に対して色空間上における近傍の色値を紙色の色値に変換する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記紙色判定手段は、判定した紙色に対して色空間上の所定距離内に存在する色値から、前記読取画像の原稿枠を設定し、この原稿枠の外側部分の色値を所定の色値に変換して出力する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記紙色判定手段は、前記原稿枠の外側部分に存在する画像を削除する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 原稿の画像を読み取り、画像データとして出力する画像読取手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置に、画像を記録材上に形成する画像形成手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色を判定する画像処理方法であって、
    前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出し、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出し、さらに前記分析領域の色出現頻度情報を算出し、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  16. 原稿の画像を読み取った読取画像に対して前記原稿の紙色の判定を、コンピュータに判定させるプログラムであって、
    前記読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出する機能と、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択する機能と、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出す機能と、前記分析領域の色出現頻度情報を算出する機能と、該色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定する機能と、を実現させる
    ことを特徴とするプログラム。
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