JP4403113B2 - 定電圧電源 - Google Patents

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Description

本発明は、出力側に位相補正用の容量素子が接続されたシリーズレギュレータなどの定電圧電源に適用され、その起動時に突入電流が生じないようにするための技術に関するものである。
携帯型の電子機器の電圧供給源として使用されるバッテリーは、充電/放電量によって出力電圧が変動してしまう。そこで電子機器の内部には、そこに組み込まれた機能回路や装置などに供給する駆動電圧を安定化するため、シリーズレギュレータなどの電圧安定化機能を持つ定電圧電源が設けられている。
図4は、電子機器内のバッテリー101と定電圧電源102(=シリーズレギュレータ)と負荷103(=機器内に組み込まれた機能回路や装置)の概略の位置関係を示している。定電圧電源102の入力端子INはバッテリー101の高電位側電極に接続され、出力端子OUTは負荷103の一端に接続され、バッテリー101の低電位側電極と定電圧電源102のグランド端子GNDと負荷103の他端は基準電位ライン104に接続されている。定電圧電源102の出力端子OUTと基準電位ライン104の間には位相補正用のコンデンサC1が接続されている。そして、定電圧電源102の電源供給端子Vccは、負荷102の状態に応じてオンオフするスイッチSW1を介してバッテリー101の高電位側電極に接続されている。
最近の電子機器、例えば携帯電話やデジタルカメラなど、には様々な機能が付加されており、機器の使用時には、それら機能のオンオフが頻繁に行われる。具体的には、必要される機能回路や装置だけに駆動電源が供給されるようになっていたり、一定時間以上操作されない状態が続くと機器全体あるいは特定の部分への電源供給が停止されるようになっていたりする。このため、機器の内部に設けられた定電圧電源は、機能回路や装置の動作に合わせて起動と停止を繰り返す事になる。
図4では図示を省略してあるが、実際の回路では負荷103の入力側にデカップリングコンデンサが設けられていたり、線路上に様々な浮遊容量が存在したりする。このため、定電圧電源102と負荷103の間に存在する全ての静電容量を等価的にコンデンサC1に合成して考えると、コンデンサC1の容量値は非常に大きいものとなり、定電圧電源102の起動直後には、図5に示すような大きな突入電流が発生することになる。図5において、太線は定電圧源102の出力端子OUTにおける電圧、細線は出力端子OUTから流出する電流を示している。
大きな突入電流の発生はバッテリー101の劣化を早め、あるいはまた定電圧電源102の動作を不安定化するといった問題を引き起こす。そこで従来においては、特許文献1にも開示されているように、定電圧電源102の内部に設けられる基準電圧発生源に抵抗とコンデンサによる時定数回路(遅延回路、積分回路とも言う)を付加し、これにより起動時には基準電圧を時間経過と共に徐々に上昇させ、大きな突入電流の発生を抑制していた。
特開2001−84044号
定電圧電源を構成する誤差増幅器は、しきい値電圧の低いバイポーラトランジスタを使用して構成される場合が多い。ここで一般的な集積回路上においては、縦型のNPNトランジスタが主なトランジスタとして構成され、横型あるいはサブストレート型のPNPトランジスタは補助的なトランジスタとして構成される。当然のことながら、主として構成される縦型のNPNトランジスタの方が補助的に構成されるPNPトランジスタよりも、電流増幅率や動作速度などの点で高性能な素子となる。
具体的に、誤差増幅器内部の差動回路および主要部分がNPNトランジスタで構成されていた場合、その誤差増幅器は、特別なバイアス回路が付属して設けられていない限り、入力端子に供給される信号電圧が約0.7V(=ベース・エミッタ間電圧Vbeに相当する電圧値)を越えた時点で動作可能となる。このため、内部の差動回路がNPNトランジスタで構成された一般的な誤差増幅器を使用する定電圧電源では、基準電圧の上昇速度を時定数回路で遅くする対策を施していても、非反転入力端子(+)の基準電圧が0.7Vを越えて誤差増幅器が動作した直後に突入電流が発生してしまう。
一方、誤差増幅器内部の差動回路および主要部分をPNPトランジスタで構成する、あるいは差動回路を構成するNPNトランジスタに特別なバイアス回路を付加するなどの対策を施せば、信号電圧がゼロボルトを越えた時点から動作可能となる誤差増幅器(以下、ゼロボルト検出型誤差増幅器と呼ぶ)を構成できる。しかしゼロボルト検出型誤差増幅器を備える定電圧電源であっても、内部に存在する浮遊容量やオフセットバランス、トランジスタの動作遅延、等に起因して、起動してから回路各部が完全な定常動作状態になるまでに多少のタイムラグが生じるのは避けられない。すると、起動直後のわずかな時間の間であるが、ゼロボルト検出型誤差増幅器が上昇過程にある基準電圧に出力電圧を追随させようとして大きな信号を出力してしまい、充分に突入電流の発生を抑制できないということが有った。
例えば、基準電圧源に付加する時定数回路を調節し、基準電圧の上昇速度を前出のタイムラグに比して十分に遅くすれば、ほぼ突入電流の発生を防止することが出来る。しかし基準電圧の上昇速度が遅くなると定電圧電源の起動が遅れ、ひいては当該定電圧電源から電源の供給を受ける機能回路や装置の起動も遅れてしまう。頻繁に起動と停止を繰り返す機能回路や装置に電源を供給する場合には起動時間の短縮が重要になるため、突入電流を充分に抑制できないことがあった。
そこで本発明は、起動時間の短縮を図った場合にも効果的に突入電流の発生を抑制できる定電圧電源を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、直列制御用トランジスタを通過する電流を制御することによって出力電圧を安定化する定電圧電源において、 安定した第1の基準電圧を発生させる基準電圧源と、 第1の基準電圧の供給を受けるように基準電圧源に接続され、起動時には電圧値が時間と共に上昇し、所定の時間経過後に第1の基準電圧に応じた電圧値に安定する第2の基準電圧を発生させる時定数回路と、 第2の基準電圧と電源の出力電圧に応じた電圧検出信号を受信し、直列制御用トランジスタを駆動するための信号を出力する誤差増幅器とを具備し、 ここで誤差増幅器が、該第2の基準電圧と該電圧検出信号が同じ大きさの場合において、相対的に第2の基準電圧を低く、あるいは相対的に電圧検出信号を高く判定するようなオフセットを持つことを特徴とする。
相対的に第2の基準電圧を低く、あるいは相対的に電圧検出信号を高く判定するようなオフセットを持たせたゼロボルト検出型の誤差増幅器は、出力電圧がゼロの定電圧電源の起動直後において、時定数回路から供給される第2の基準電圧がオフセットの電圧値よりも大きくなるまで、パワートランジスタを導通させるような信号を出力しない。これにより生じるわずかな時間の間に定電圧電源内の各部は定常動作状態になることができ、突入電流の発生を抑制しながら出力電圧を上昇させることが可能となる。
入出力端子間にパワートランジスタの主電流路を接続し、パワートランジスタの制御端子に駆動回路を介して誤差増幅器の出力端子を接続する。誤差増幅器の一方の入力端子は出力電圧に応じた電圧信号が得られる回路接点に接続し、誤差増幅器の他方の入力端子は時定数回路を介して基準電圧に接続する。ここで時定数回路は、基準電圧源が出力する第1の基準電圧を受電し、起動時において時間の経過と共に上昇し、起動から所定時間経過後には安定した一定の電圧値になる第2の基準電圧を出力するものとする。そして誤差増幅器は、ゼロボルト検出を可能とする回路構成を持つものとし、更に、一方の入力端子に供給される電圧検出信号と他方の入力端子に供給される第2の基準電圧の電圧レベルが同じである時、相対的に第2の基準電圧を低く、あるいは相対的に電圧検出信号を高く判定するようなオフセットを持つものとする。
前記誤差増幅器に要求されるオフセットを実現するに当たっては、第1の方法として、誤差増幅器の一方の入力端子から供給される信号に応じて動作するトランジスタ(A)と他方の入力端子から供給される信号に応じて動作するトランジスタ(B)を形状の異なるものとする。具体的にはトランジスタ(A)の形状をトランジスタ(B)よりも大きいものとする。第2の方法として、トランジスタ(A)に供給する電流とトランジスタ(B)に供給する電流の大きさが異なるようにする。具体的には、トランジスタ(A)に供給するバイアス電流をトランジスタ(B)に供給するバイアス電流よりも大きいものとする。
突入電流を効果的に抑制することを可能とした本発明による定電圧電源の等価回路を図1に示した。図1において、IN1、OUT1、GND1、CON1は、それぞれ図4の定電圧電源104のIN、OUT、GND、CONに相当する入力端子、出力端子、グランド端子、外部制御端子である。入力端子IN1と出力端子OUT1の間にはパワートランジスタPTrの主電流路を接続し、パワートランジスタPTrのベースは駆動回路DRVを介してゼロボルト検出型の誤差増幅器AMPの出力端子に接続する。ここで誤差増幅器AMPは、2つの入力端子に供給される信号電圧が同じであっても、反転入力端子(−)側が非反転入力端子(+)よりも相対的に高いと判定するようなオフセット(VOFS)を持つものとする。
出力端子OUT1とグランド端子GND1の間に抵抗R1と抵抗R2とトランジスタQ1を直列に接続し、抵抗R1とR2の共通接続点(分圧点)を誤差増幅器AMPの反転入力端子(−)に接続する。誤差増幅器AMPの非反転入力端子(+)とグランド端子GND1の間にトランジスタQ2の主電流路を接続し、トランジスタQ2のベースを抵抗R2とトランジスタQ1の共通接続点に接続する。ここでトランジスタQ1とQ2は、定電圧電源の動作が停止された時、非反転入力端子(+)の電位を素早く下げるためのリセット回路RESを構成する。
基準電圧源VRFを設け、基準電圧源VRFの電圧出力端子(=第1の基準電圧を出力する出力端子)とグランド端子GND1の間に抵抗R3と抵抗R4を直列に接続する。抵抗R4に対して並列にコンデンサC2を接続し、抵抗R3と抵抗R4の共通接続点を誤差増幅器AMPの非反転入力端子(+)に接続する。ここで抵抗R3と抵抗R4とコンデンサC2は、定電圧電源の起動時において、誤差増幅器AMPの非反転入力端子(+)に供給される基準電圧(=第2の基準電圧)が時間の経過と共に上昇するように制御するための時定数回路TIMを構成する。
外部制御端子CON1は抵抗R5を介してトランジスタQ3のベースに接続し、トランジスタQ3のベースはトランジスタQ4の主電流路を介してグランド端子GND1に接続する。トランジスタQ4のベースはトランジスタQ3のエミッタに接続し、トランジスタQ4のベース、エミッタ間には抵抗R6を接続する。トランジスタQ3のコレクタはダイオード接続されたトランジスタQ5を介して入力端子IN1に接続する。トランジスタQ5とカレントミラー回路を構成するように、それぞれベースがトランジスタQ5のベースに接続され、エミッタが入力端子IN1に接続された3つのトランジスタQ6、Q7、Q8を設ける。トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ1のベースに接続し、トランジスタQ7はコレクタは基準電圧源VRFに接続され、トランジスタQ8のコレクタは誤差増幅器AMPに接続される。ここでトランジスタQ3〜Q8と抵抗R5および抵抗R6は、定電圧電源の稼動/停止を制御するための動作制御回路OPEを構成する。
以上のような構成とした図1の回路において、外部制御端子CON1にハイレベルの信号が入力されるとトランジスタQ3はオン状態になり、カレントミラー回路を構成しているトランジスタQ5〜Q8に電流が流れる。すると基準電圧源VRFと誤差増幅器AMPは電源が供給されることにより起動し、動作を開始する。この時、リセット回路RESは、トランジスタQ6から電流の供給を受けてトランジスタQ1がオン状態となり、抵抗R2の一端をグランド端子GND1に接続すると共にコンデンサC2を短絡するトランジスタQ2をオフ状態とする。この結果、定電圧電源は動作可能な状態となる。
基準電圧源VRFが起動し、基準電圧源VRFから第1の基準電圧の出力が開始されると、時定数回路TIMは、時間と共に電圧値が上昇し、所定の時間後には電圧値が一定になる第2の基準電圧を生成し、それを誤差増幅器AMPの非反転有力端子(+)に供給する。誤差増幅器AMPは非反転入力端子(+)に供給された第2の基準電圧と反転入力端子(−)に供給された電圧検出信号に応じた信号を駆動回路DRVに供給する。駆動回路DRVは誤差増幅器AMPから供給される信号に応じてパワートランジスタPTrのベース電流を引き込み、パワートランジスタPTrを駆動する。
以上の動作が進行することにより、定電圧電源の出力電圧は、時間の経過と共に上昇し、所定時間の経過後には規定の電圧値に達し、その電圧値で安定することになる。
ここで誤差増幅器AMPは、その内部に存在するオフセット(VOFS)により、仮に第2の基準電圧と電圧検出信号の電圧レベルが同じであっても相対的に第2の基準電圧を低く、あるいは相対的に電圧検出信号を高く判定する。このため誤差増幅器AMPは、定電圧電源の起動直後において、時定数回路TIMから供給される第2の基準電圧がオフセットの電圧よりも大きくなるまでパワートランジスタPTrを導通させる信号を出力しない。これにより生じるわずかな時間の間に定電圧電源内の各部は定常動作状態になることができ、突入電流の発生を抑制しながら出力電圧を上昇させることが可能となる。なお、誤差増幅器AMPのオフセットは、条件によって異なるが、出力電圧が数V程度の携帯機器用の小容量電源である場合には数mVから数十mVでも突入電流抑制の効果が期待できる。
図1の定電圧電源に使用される誤差増幅器AMPは、例えば図2に示すような回路により提供される。
差動回路を構成するためのトランジスタQ11とQ12のエミッタは共通接続し、そのエミッタの共通接続点を電流源S11を介して電源供給端子VCに接続する。トランジスタQ11のコレクタはトランジスタQ13の主電流路を介してグランドに接続し、トランジスタQ12のコレクタはトランジスタQ14の主電流路を介してグランドに接続する。トランジスタQ13とQ14のベースは共通接続し、トランジスタQ14のコレクタ、ベース間を接続する。
トランジスタQ11のベースはトランジスタQ15の主電流路を介してグランドに接続し、トランジスタQ15のベースは反転入力端子(−)に接続する。トランジスタQ12のベースはトランジスタQ16の主電流路を介してグランドに接続し、トランジスタQ16のベースは非反転入力端子(+)に接続する。
トランジスタQ11とQ13のコレクタの共通接続点をトランジスタQ17のベースに接続し、トランジスタQ17のエミッタはグランドに接続し、トランジスタQ17のコレクタは電流源S12を介して電源入力端子VCに接続する。トランジスタQ17のコレクタをトランジスタQ18のベースに接続し、トランジスタQ18のエミッタはグランドに接続し、トランジスタQ18のコレクタは信号出力端子EOに接続する。
この図2の誤差増幅器AMP1は、その回路構成だけを見ると一般的なゼロボルト検出型誤差増幅器と同じである。しかし、トランジスタQ16にトランジスタQ15よりも大きな形状(エミッタサイズ等)の素子を適用している点で異なっている。
例えば、図2の回路においてトランジスタQ15とQ16の各ベースに同一の信号が供給されている場合、トランジスタQ16の形状がトランジスタQ15よりも大きければ、当然、トランジスタQ16を通過する電流の方がトランジスタQ15を通過する電流よりも大きくなる。
すると、トランジスタQ15とQ16に同じ大きさの電流が流れている時に比べ、トランジスタQ12のコレクタ電流は相対的に大、トランジスタQ11のコレクタ電流は相対的に小、トランジスタQ17のコレクタ電流は相対的に小、トランジスタQ18のコレクタ電流は相対的に大(=信号出力端子EOの電位が低下)、となる。これは、オフセットが存在しない誤差増幅器において、反転入力端子(−)に供給される信号の電圧レベルを非反転入力端子(+)に供給される信号よりも高くした時の状態と等価的に同じである。従って、トランジスタQ16にトランジスタQ15よりも大きな形状の素子を適用することで、非反転入力端子(+)に供給される第2の基準電圧を相対的に低く、あるいは反転入力端子(−)に供給される電圧検出信号を相対的に高く判定するという、本発明で要求されるオフセットが得られることになる。
非反転入力端子(+)に供給される第2の基準電圧を相対的に低く、あるいは反転入力端子(−)に供給される電圧検出信号を相対的に高く判定するためのオフセットは、図3に示すような構成の誤差増幅器AMP2でも実現できる。
作動回路を構成するためのトランジスタQ21とQ22のエミッタは共通接続し、そのエミッタの共通接続点を抵抗R21を介してグランドに接続する。トランジスタQ21のコレクタはダイオード接続したトランジスタQ23の主電流路を介して電源供給端子VCに接続し、トランジスタQ22のコレクタはダイオード接続したトランジスタQ24の主電流路を介して電源供給端子VCに接続する。
トランジスタQ23のベースはトランジスタQ25のベースに接続し、トランジスタQ24のベースはトランジスタQ26のベースに接続する。トランジスタQ25とQ26のエミッタは共に電源供給端子VCに接続し、トランジスタQ25のコレクタはトランジスタQ27の主電流路を介して、トランジスタQ26のコレクタはトランジスタQ28の主電流路を介して、それぞれグランドに接続する。トランジスタQ27とQ28のベースは共通接続し、トランジスタQ27のコレクタはそのベースの共通接続点、トランジスタQ28のコレクタは信号出力端子EOに接続する。
トランジスタQ21のベースと電源供給端子VCに電流源S21を接続し、トランジスタQ21のベースとグランドの間にトランジスタQ29の主電流路を接続する。トランジスタQ22のベースと電源供給端子VCに電流源S22を接続し、トランジスタQ22のベースとグランドの間にトランジスタQ30の主電流路を接続する。トランジスタQ29のベースは反転入力端子(−)に接続し、トランジスタQ30のベースは非反転入力端子(+)に接続する。
図2の誤差増幅器AMP1は、トランジスタQ15とQ16の形状を異ならせることにより本発明で要求されるオフセットを発生させていた。これに対して図3の誤差増幅器AMP2は、電流源S21からトランジスタQ29に供給する電流と電流源S22からトランジスタQ30に供給する電流の大きさを異ならせることにより、具体的には、電流源S21からトランジスタQ29に供給される電流を電流源S22からトランジスタQ30に供給される電流よりも大きくすることにより、本発明で要求されるオフセットを発生させている。
すなわち、反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)を介してトランジスタQ29とトランジスタQ30の各ベースに同一の信号が供給されている場合、電流源S21からトランジスタQ29に供給される電流の方が相対的に大きいため、トランジスタQ21のベースにはトランジスタQ22よりも大きなバイアスが供給される。すると、トランジスタQ21のコレクタ電流が相対的に大、トランジスタQ22のコレクタ電流が相対的に小、トランジスタ24、Q26のコレクタ電流が小(=信号出力端子EOの電位が低下)、となる。これは、オフセットが存在しない誤差増幅器において、反転入力端子(−)に供給される信号の電圧レベルを非反転入力端子(+)に供給される信号よりも高くした時の状態と等価的に同じである。
ちなみに、電流源S21と電流源S22のそれぞれの供給電流の大きさは、例えば、電流源の構成要素に抵抗素子が含まれている時にはその抵抗素子の抵抗値、電流源の構成要素にカレントミラー動作を行うトランジスタ素子が存在する時にはそのトランジスタ素子の形状を変化させる事により設定することが出来る。
従って、図3の回路も図2の回路と同様に、電流源S21に電流源S22よりも供給電流の大きい回路(あるは素子)を適用することで、非反転入力端子(+)に供給される第2の基準電圧を相対的に低く、あるいは反転入力端子(−)に供給される電圧検出信号を相対的に高く判定するという、本発明で要求されるオフセットが得られることになる。
本発明の実施例による定電圧電源の回路図。 本発明を実現するための誤差増幅器の第1の例の回路図。 本発明を実現するための誤差増幅器の第2の例の回路図。 電子機器内部に設けられた従来の定電圧電源とその周辺のブロック図。 従来の定電圧電源の起動時に生じる突入電流の波形図。
符号の説明
AMP:誤差増幅器(ゼロボルト検出型)
CONT1:外部制御端子
DRV:駆動回路
GND1:グランド端子
IN1:入力端子
OUT1:出力端子
OPE:動作制御回路
PTr:パワートランジスタ
RES:リセット回路
TIM:時定数回路
VRF:基準電圧源
OFS :オフセット

Claims (7)

  1. 直列制御用トランジスタを通過する電流を制御することによって出力電圧を安定化する定電圧電源において、
    安定した第1の基準電圧を発生させる基準電圧源と、
    該第1の基準電圧の供給を受けるように該基準電圧源に接続され、起動時には電圧値が時間と共に上昇し、所定の時間経過後に第1の基準電圧に応じた電圧値に安定する第2の基準電圧を発生させる時定数回路と、
    該第2の基準電圧と電源の出力電圧に応じた電圧検出信号を受信し、該直列制御用トランジスタを駆動するための信号を出力する誤差増幅器と、
    を具備し、
    ここで該誤差増幅器が、該第2の基準電圧と該電圧検出信号が同じ大きさの場合において、相対的に該第2の基準電圧を低く、あるいは相対的に該電圧検出信号を高く判定するようなオフセットを持つことを特徴とする定電圧電源。
  2. 前記誤差増幅器が、互いに差動回路を構成する第1と第2のトランジスタを具備し、該第1と第2のトランジスタのそれぞれのサイズを異ならせることによりオフセットを生じさせていることを特徴とする、請求項1に記載の定電圧源。
  3. 前記誤差増幅器が、互いに差動回路を構成する第1と第2のトランジスタを具備し、該第1と第2のトランジスタのそれぞれに供給するバイアスの大きさを異ならせることによりオフセットを生じさせていることを特徴とする、請求項1に記載の定電圧源。
  4. 前記誤差増幅器が、更に前記第1のトランジスタの制御端子に接続される第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタの制御端子に接続される第4のトランジスタとを具備し、該第3のトランジスタと第4のトランジスタのサイズを異ならせることにより、該第1と第2のトランジスタのそれぞれに供給するバイアスの大きさを異ならせることを特徴とする、請求項3に記載の定電圧電源。
  5. 前記誤差増幅器が、更に前記第1のトランジスタの制御端子に接続される第3のトランジスタと第1の電流源の直列回路と、前記第2のトランジスタの制御端子に接続される第4のトランジスタと第2の電流源の直列回路とを具備し、該第1の電流源で生じる電流の大きさと該第2の電流源で生じる電流の大きさを異ならせることにより、該第1と第2のトランジスタのそれぞれに供給するバイアスの大きさを異ならせることを特徴とする、請求項3に記載の定電圧電源。
  6. 前記第1と第2の電流源が抵抗素子からなることを特徴とする、請求項5に記載の定電圧電源。
  7. 前記時定数回路が、前記第1の基準電圧を分圧する第1と第2の抵抗の直列回路と、該第1と第2の抵抗の共通接続点に接続されたコンデンサと、該コンデンサに並列接続された、電源の動作停止時には該コンデンサの蓄積電荷を放電するように少なくとも一定時間オン状態となり、電源の起動時には速やかにオフ状態となるスイッチと、
    を具備することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載した定電圧電源。
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