JP4402234B2 - 油量検出装置および冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧縮機のケース内の潤滑油量を検出する油量検出装置、およびその油量検出装置が搭載された冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機等の冷凍装置における圧縮機は、ケース内に潤滑用の油を充填している。この潤滑油は、圧縮機が冷媒を吸い込んで吐出するのに伴い、一部が冷媒と共に冷凍サイクル中に流出するため、圧縮機において潤滑油不足を生じることがある。潤滑油が不足すると、ケース内の摺動部が油切れの状態となり、圧縮機の寿命に悪影響を与えてしまう。
【0003】
このような不具合に対処する手段として、例えば特開平5-164417号公報に示されるようなフロートスイッチ方式の油面調節器が知られている。この油面調節器は、ケース内の潤滑油を均油管により容器内に取り込み、容器内の油面に浮かぶフロートの上下動によって油面(油量)を検出する構成となっている。
【0004】
一方、圧縮機から冷媒と共に吐出される潤滑油を圧縮機のケース内に戻す手段として、油分離器(オイルセパレータ)が知られている。例えば特開平4-184048号公報に示されるものでは、圧縮機の冷媒吐出側配管に油分離器を設け、冷媒と一緒に吐出される潤滑油を油分離器で捕捉し、圧縮機が潤滑油不足となった場合に油分離器に溜まった潤滑油を圧縮機の冷媒吸込側配管に戻す構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のフロートスイッチ方式の油面調節器のように、油面を機械的なフロートスイッチによって検出するものでは、故障を生じ易い。
また、圧縮機の停止時、冷媒が液化して圧縮機のケース内や冷凍サイクルの配管中に溜まり込む、いわゆる冷媒寝込みを生じることがある。この場合、液冷媒が潤滑油に混入して潤滑油が希釈状態となり、ケース内の油面が実際量より高い位置まで上昇してしまう。このような状況において、上記の油面調節器では、液冷媒を含めた見かけ上の油面を検出することになり、正確な検出が不可能となる。実際には潤滑油不足を生じているのに、そのまま圧縮機の運転が継続し、結局は圧縮機の寿命に悪影響を与えてしまうことがある。
【0006】
一方、上記の油分離器の例では、油分離器に溜まった潤滑油が圧縮機に一旦戻された後、次に油分離器に所定量(圧縮機の油面保持に必要な油戻し量)の潤滑油が溜まるまでに長い時間がかかり、このため圧縮機での潤滑油不足を迅速に解消することができず、結局は圧縮機の寿命に悪影響を与えてしまう。圧縮機の油面保持に必要な十分な油戻し量を確保するために油分離器の容量が大きくなってしまい、装置全体の大形化を招くという問題もある。
【0007】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、圧縮機のケース内の油量を機械的なスイッチを用いることなく高い信頼性をもって的確に検出することができる信頼性にすぐれた油量検出装置を提供することにある。
また、この発明は、圧縮機のケース内の油量を冷媒の混入に影響を受けることなく正確に検出することができ、これにより圧縮機での油不足の解消を可能として圧縮機の寿命向上および信頼性向上に大きく寄与し得る油量検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、油の余剰分を油分離器とは別に常に蓄えておくことができ、その蓄えた油を必要時あるいは定期的に圧縮機に補充することを可能として圧縮機での油不足を迅速に解消することができ、これにより圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れるとともに油分離器の容量の縮小化が図れて装置全体の小形化に寄与できる冷凍装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、この発明は、複数台の圧縮機における油不足を相互補完的にしかも迅速に解消することができ、これにより各圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れる冷凍装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の油量検出装置は、ケース内に潤滑用の油を充填してなる圧縮機を備えたものにおいて、上記ケースに連通された保油タンクと、上記圧縮機から吐出される冷媒の一部を上記保油タンクから油を流出させるための加圧用として同保油タンクに導く加圧管と、この加圧管に設けられた開閉弁と、上記保油タンクから流出する油を上記ケースに戻す戻し管と、上記加圧管から前記戻し管にかけて接続されたバイパス管と、このバイパス管に設けられた減圧器と、上記バイパス管に導かれる冷媒の温度を検知する第1温度検知手段と、上記戻し管における上記バイパス管の接続部より上流側で上記保油タンクから流出する流体の温度を検知する第2温度検知手段と、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の上記第1温度検知手段の検知温度と上記第2温度検知手段の検知温度との対比により上記ケース内の油量を検出する検出手段と、を備える。
【0014】
請求項2に係る発明の油量検出装置は、請求項1に係る発明において、検出手段について次のように限定している。検出手段は、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の上記第1温度検知手段の検知温度と上記第2温度検知手段との差から上記保油タンク内の油の有無を検知し、その検知結果に基づいて上記ケース内の油量が適正か否かを検出する。
【0015】
請求項3に係る発明の油量検出装置は、請求項1に係る発明において、検出手段について次のように限定している。検出手段は、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の上記第1温度検知手段の検知温度と上記第2温度検知手段の検知温度との差の時間的変化に基づいて上記ケース内の油量が適正か否かを検出する。
【0016】
請求項4に係る発明の油量検出装置は、請求項1に係る発明において、検出手段について次のように限定している。検出手段は、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の上記第1温度検知手段の検知温度の立ち上がりから上記第2温度検知手段の検知温度の立ち上がりまでの時間を検出し、その検出時間と設定値との比較により前記ケース内の油量が適正か否かを検出する。
【0017】
請求項5に係る発明の油量検出装置は、請求項1に係る発明において、検出手段について次のように限定している。検出手段は、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の第1温度検知手段の検知温度TK1の変化量ΔTK1を逐次に捕らえてその変化量ΔTK1が所定値β以上になったとき、または検知温度TK1が初期値TK1(0)より所定値α以上高くなったとき、タイムカウントtnを開始し、その後、第2温度検知手段の検知温度TK2の変化量ΔTK2を逐次に捕らえてその変化量ΔTK2が所定値ΔT以上になったとき、あるいはタイムカウントtnが設定値tsに達した時点の検知温度TK1をTK1maxとして記憶して検知温度TK2の初期値TK2(0)からの変化量が上記初期値TK1(0)と上記TK1maxとの差以上となったとき、そのときのタイムカウントtnが設定値tns以上であればケース内の油量が適正と判定し、タイムカウントtnが設定値tns未満であればケース内の油量が不足と判定する。
【0018】
請求項6に係る発明の油量検出装置は、請求項5の発明において、設定値ts、所定値ΔT、および設定値tnsについて次のように限定している。設定値ts、所定値ΔT、および設定値tnsは、圧縮機における冷媒の圧縮比あるいは高圧側圧力と低圧側圧力の差をパラメータとして可変設定される。
【0019】
請求項7に係る発明の冷凍装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかに係る発明の油量検出装置を搭載したものであり、次の構成を備えている。保油タンクと圧縮機の冷媒吸込側配管との間に油回収管を接続し、その油回収管の導通制御により保油タンク内の油を上記圧縮機に補充する制御手段を設けている。
【0020】
請求項8に係る発明の冷凍装置は、ケース内に潤滑用の油を充填してなる複数台の圧縮機を備えたものであって、上記各ケースにそれぞれ連通された保油タンクと、上記各圧縮機から吐出される冷媒の一部を上記各保油タンクから油を流出させるための加圧用として同保油タンクにそれぞれ導く加圧管と、この加圧管に設けられた開閉弁と、上記各保油タンクから流出する油を前記各ケースにそれぞれ戻す戻し管と、上記加圧管から前記戻し管にかけて接続されたバイパス管と、このバイパス管に設けられた減圧器と、上記バイパス管に導かれる冷媒の温度をそれぞれ検知する第1温度検知手段と、上記戻し管における上記バイパス管の接続部より上流側で上記保油タンクから流出する流体の温度を検知する第2温度検知手段と、上記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の上記第1温度検知手段の検知温度と上記第2温度検知手段の検知温度との対比により上記ケース内の油量を検出する検出手段と、上記各保油タンクと上記各圧縮機の冷媒吸込側配管との間にそれぞれ接続された油回収管と、この各油回収管の相互間に接続された油バランス管と、上記各油回収管の導通制御により上記各保油タンク内の油を上記各圧縮機に補充する制御手段と、を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
[1]以下、本発明の冷凍装置に関する第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、1はセンタ室外機で、低圧型の圧縮機10を備えている。圧縮機10は、密閉形のケース10cを有する。このケース10cに、可変速度モータM0および定速度モータM1が収容されるとともに、摺動部の潤滑用として油(以下、潤滑油と称す)が充填されている。
【0022】
四方弁15がオフ(図示の状態)のとき、圧縮機10から吐出される冷媒(ガス)が、2つの冷媒吐出側配管11、逆止弁12、高圧側配管13、油分離器14、および四方弁15を介して室外熱交換器16に流れる。室外熱交換器16に流入した冷媒は、室外空気に熱を放出して液化する。室外熱交換器16を経た冷媒(液冷媒)は、膨張弁17、受液器18、パックドバルブ19、液側配管20、および各流量調整弁21を介して各室内機3に流れる。各室内機3に流入した冷媒は、それぞれ室内空気から熱を奪って気化する。これにより、被空調室内が冷房される。各室内機3を経た冷媒(ガス)は、ガス側配管22、パックドバルブ23、上記四方弁15、液分離器24、および冷媒吸込側配管25を介して圧縮機10に吸い込まれる。
【0023】
四方弁15がオンされると、圧縮機10から吐出される冷媒(ガス)が、各冷媒吐出側配管11、逆止弁12、高圧側配管13、油分離器14、四方弁15、パックドバルブ23、およびガス側配管22を介して各室内機3に流れる。各室内機3に流入した冷媒は、それぞれ室内空気に熱を放出して液化する。これにより、被空調室内が暖房される。各室内機3を経た冷媒(液冷媒)は、各流量調整弁21、液側配管20、パックドバルブ19、受液器18、および膨張弁17を介して室外熱交換器16に流れる。室外熱交換器16に流入した冷媒は、室外空気から熱を汲み上げて気化する。室外熱交換器16を経た冷媒(ガス)は、四方弁15、液分離器24、および冷媒吸込側配管25を介して圧縮機10に吸い込まれる。
【0024】
油分離器14と四方弁15との間の高圧側配管に、高圧冷媒の圧力Pdを検知する圧力センサ(高圧センサ)26が取り付けられている。室外熱交換器16に温度センサ(熱交換器温度センサ)27が取り付けられている。室外熱交換器16の近傍に室外ファン28が設けられている。四方弁15と液分離器24との間の低圧側配管に、低圧冷媒の温度を検知する温度センサ29が取り付けられている。冷媒吸込側配管25に、低圧冷媒の圧力Psを検知する圧力センサ(低圧センサ)30が取り付けられている。
【0025】
油分離器14に溜まった潤滑油は、キャピラリチューブ31を介して冷媒吸込側配管25に流れる。油分離器14と四方弁15との間の高圧側配管から、四方弁15と液分離器24との間の低圧側配管にかけて、開閉弁32を介したレリースバイパスが接続されている。膨張弁17と受液器18との間の液側配管から、四方弁15と液分離器24との間の低圧側配管にかけて、流量調整弁33を介したクーリングバイパスが接続されている。
【0026】
一方、センタ室外機1と並んで複数台のターミナル室外機2が設置されている。各室外機2は、低圧型の圧縮機10を備えている。圧縮機10は、密閉形のケース10cを有する。このケース10cに、2台の定速度モータM1,M2が収容されるとともに、潤滑油が充填されている。
【0027】
各室外機2は、定速度モータM1,M2を有する点、各冷媒吐出側配管11にそれぞれ逆止弁12が設けられている点、各冷媒吐出側配管11から冷媒吸込側配管25にかけて開閉弁34,35を介したガスバランスバイパスがそれぞれ接続されている点を除いて、センタ室外機1と同じ構成である。これら室外機2が、液側配管20およびガス側配管22を介してセンタ室外機1にそれぞれ並列に接続されている。
【0028】
室外機1および各室外機2にそれぞれパックドバルブ51が設けられ、その各パックドバルブ51の相互間に油バランス管50が接続されている。
【0029】
このような構成のマルチタイプの空気調和機において、室外機1および各室外機2にそれぞれ油量検出装置が設けられている。油量検出装置は、圧縮機10のケース10c内の潤滑油量を検出する。この油量検出装置の具体的な構成を図2に示している。
【0030】
ケース10c内に潤滑油OILが溜まっている。このケース10cに、油移動管41および圧力バランス管43を介して保油タンク40が連通されている。油移動管41はケース10cの適正油面位置に接続され、圧力バランス管43は適正油面位置より上方の部位に接続されている。
ケース10c内の圧力(低圧)と保油タンク40内の圧力とが圧力バランス管43を通じて同じになるので、ケース10c内の潤滑油OILの余剰分が油移動管41を通して保油タンク40に迅速かつスムーズに移動する。また、ケース10cの適正油面位置に油移動管41が接続されているので、ケース10c内の油面が適正油面以下になった場合は、ケース10cから保油タンク40への潤滑油OILの余計な移動が未然に防止される。
【0031】
油移動管41には、保油タンク40からケース10cへの油の逆流を阻止する逆止弁42が設けられている。圧力バランス管43には、保油タンク40からケース10cへの冷媒の流入を阻止する逆止弁44が設けられている。
【0032】
保油タンク40の油流出口に油回収管45の一端が接続され、その油回収管45の他端が吸込側配管25に接続されている。この油回収管45に、開閉弁Va、ケース10cから保油タンク40への逆圧(保油タンク40に油回収管45側から圧力が加わること)を阻止する逆止弁46、およびキャピラリチューブ47が順次に設けられている。なお、キャピラリチューブ47に対し、開閉弁Vbおよび逆止弁48がそれぞれ並列に接続されている。
【0033】
油回収管45における逆止弁46とキャピラリチューブ47との間に、上記パックドバルブ51を介して上記油バランス管50が接続されている。
【0034】
高圧側配管13と保油タンク40の冷媒流入口との間に加圧管52が接続されている。加圧管52は、圧縮機10から吐出される冷媒の一部を保油タンク40から潤滑油OILを流出させるための加圧用として保油タンク40に導くためのものである。この加圧管52に、開閉弁Vcが設けられている。
【0035】
保油タンク40の油流出口(油回収管45の一端部)に戻し管53の一端が連通され、その戻し管53の他端が上記圧力バランス管43の一部を介してケース10cに連通されている。戻し管53は、保油タンク40から流出する潤滑油OILをケース10cに戻すためのものである。この戻し管53に減圧器たとえばキャピラリチューブ54が設けられている。
【0036】
加圧管52の中途部(開閉弁Vcの下流側)から戻し管53の中途部(キャピラリチューブ54の下流側)にかけてバイパス管55が接続され、そのバイパス管55に減圧器たとえばキャピラリチューブ56が設けられている。加圧管52から保油タンク40への冷媒の流れ込み量が減少しても、加圧管52内の冷媒はバイパス管55を経由して常に流れる。このバイパス管55に温度センサ(第1温度検知手段)61が取り付けられている。温度センサ61は、加圧用の冷媒(ガス)の温度TK1を検知する。
【0037】
戻し管53の一端部に温度センサ(第2温度検知手段)62が取り付けられている。温度センサ62は、保油タンク40から流出する潤滑油OILの温度TK2を検知する。油移動管41に温度センサ63が取り付けられている。温度センサ63は、ケース10cから保油タンク40へ移動する潤滑油OILの温度TK3を検知する。
なお、油量検出装置の配管構成の具体例を図2と同一部分に同一符号を付して図3に示している。
【0038】
また、油量検出装置を含む空気調和機全体の制御回路を図4に示している。
図4において、70はセンタ室外機1に搭載された室外制御部、80は各ターミナル室外機2に搭載された室外制御部、90は各室内機3に搭載された室内制御部である。これら室外制御部70,80および室内制御部90がデータ伝送用のバスライン66を介して相互接続されている。
【0039】
室外制御部70は、各室内制御部90からの指令に応じて当該センタ室外機1および各ターミナル室外機2を統括的に制御するもので、CPU71、制御プログラム及びデータを記憶するメモリ72、時間カウント用のタイマ73などを備える。
とくに、CPU71は、油量検出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との対比によりケース10cの潤滑油OILの量を検出する検出手段を備える。具体的には、温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との差から保油タンク40内の潤滑油OILの有無を検知し、その検知結果に基づいてケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出する。
【0040】
この室外制御部70に、インバータ74、開閉接点75、開閉弁Va,Vb,Vc、温度センサ61,62,63が接続されている。インバータ74は、商用交流電源65の電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧をスイッチングにより室外制御部70からの指令に応じた所定周波数およびレベルの交流電圧に変換し、出力する。この出力が可変速度モータMoに駆動電力として供給される。インバータ74の出力周波数が変化するのに伴い、可変速度モータMoの回転数が変化する。開閉接点75は、商用交流電源65と定速度モータM1との間の通電路に挿接されている。この開閉接点75がオンされると定速度モータM1が一定の回転数で動作し、開閉接点75がオフされると定速度モータM1の動作が停止する。すなわち、可変速度モータMoの回転数変化、および定速度モータM1の運転オン・オフにより、センタ室外機1における圧縮機10の容量が変化する。
【0041】
各室外制御部80は、センタ室外機1からの指令に応じて当該ターミナル室外機2を制御するもので、CPU81、制御プログラム及びデータを記憶するメモリ82などを備える。
とくに、CPU81は、油量検出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との対比によりケース10c内の潤滑油量を検出する検出手段を備える。具体的には、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との差から保油タンク40内の潤滑油OILの有無を検知し、その検知結果に基づいてケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出する。
【0042】
この室外制御部80に、開閉接点84,85、開閉弁Va,Vb,Vc、温度センサ61,62,63が接続されている。開閉接点84は、商用交流電源65と定速度モータM1との間の通電路に挿接されている。この開閉接点84がオンされると定速度モータM1が一定の回転数で動作し、開閉接点84がオフされると定速度モータM1の動作が停止する。開閉接点85は、商用交流電源65と定速度モータM2との間の通電路に挿接されている。この開閉接点85がオンされると定速度モータM2が一定の回転数で動作し、開閉接点85がオフされると定速度モータM2の動作が停止する。すなわち、定速度モータM1,M2の運転オン・オフにより、ターミナル室外機2における圧縮機10の容量が変化する。
【0043】
各室内制御部90は、当該室内機3を制御するもので、CPU91、制御プログラム及びデータを記憶するメモリ92などを有する。この室内制御部90に、被空調室内の温度Taを検知する室内温度センサ93、上記流量調整弁21、および受光部94が接続されている。受光部94は、リモートコントロール式の操作器(以下、リモコンと略称する)95から発せられる運転条件設定用の赤外線光を受け、その受光データを室内制御部90に入力する。リモコン95は、運転のオン・オフ、運転モード(冷房・除湿・暖房・送風等)および室内温度設定値Tsなどの各種運転条件を設定するための赤外線光を使用者の操作に応じて発する。
【0044】
以下、空気調和機の全体的な動作について図5を参照しながら説明する。
各室内機3は、リモコン95で設定される室内温度設定値Tsと室内温度センサ93で検知される室内温度Taとの差を要求能力(空調負荷とも称す)として求め、その要求能力に応じて流量調整弁21の開度を制御するとともに、要求能力および運転モードをセンタ室外機1に知らせる。
【0045】
センタ室外機1は、各室内機3から知らされる運転モードに応じて当該センタ室外機1および各ターミナル室外機2におけるそれぞれ四方弁15を制御するとともに、各室内機3から知らされる要求能力の総和を求め、その総和に応じて当該センタ室外機1および各ターミナル室外機2の運転容量(各圧縮機10の容量)の総和を制御する。すなわち、センタ室外機1の圧縮機10における可変速度モータMoの回転数制御が基礎として実行され、その上で、各圧縮機10における定速度モータM1,M2の運転オン・オフ(運転台数)が制御される。たとえば、要求能力の総和が増えると、室外機1,2の運転容量(各圧縮機10の容量)の総和が増大される。要求能力の総和が減ると、室外機1,2の運転容量(各圧縮機10の容量)の総和が減少される。
【0046】
次に、油量検出装置の動作について図6のフローチャートを参照しながら説明する。
圧縮機1のケース10c内の油面が移動管41の接続位置より高ければ、その接続位置より高い分の余剰潤滑油OILが移動管41を通って保油タンク40に移動する。
【0047】
各室外制御部70,80のタイマ73,83の計時に基づく定期的な油量検出タイミングにおいて、温度センサ61の検知温度TK1が初期値TK1(0)として記憶される(ステップ101)。温度センサ62の検知温度TK2が温度センサ63の検知温度TK3以上の状態にあれば(ステップ102のYES)、そのときの検知温度TK2が初期値TK2(0)として記憶される(ステップ103)。検知温度TK2が検知温度TK3より低ければ(ステップ102のNO)、そのときの検知温度TK3が検知温度TK2に代わり初期値TK2(0)として記憶される(ステップ104)。
【0048】
続いて、油回収管45の開閉弁Vaが開放され(ステップ105)、同時にタイムカウントt1が開始される(ステップ106)。開閉弁Vaが開くと、保油タンク40の油流出口が油回収管45を通して冷媒吸込側配管25に連通される。
【0049】
タイムカウントt1が3秒に達すると(ステップ107のYES)、加圧管52の開閉弁Vcが開放され(ステップ108)、同時にタイムカウントt2が開始される(ステップ109)。そして、タイムカウントt2が1秒に達したとき(ステップ110のYES)、開閉弁Vaが閉成される(ステップ111)。なお、ここでの開閉弁Vaの開放、3秒後の開閉弁Vcの開放、1秒後の開閉弁Vaの閉成は、タンク加圧時の逆止弁42,44への衝撃波防止のための遅延動作である。
【0050】
開閉弁Vcの開放により、圧縮機10から吐出される冷媒の一部が保油タンク40に注入される。保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていれば、その潤滑油OILが冷媒の注入に基づく加圧作用を受けて保油タンク40の油流出口から流出する。保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていなければ、注入された冷媒がそのまま保油タンク40の油流出口から流出する。流出する潤滑油OIL(または冷媒)は、油回収管45、戻し管53、および油バランス管43を通ってケース10cに流れる。
【0051】
このとき、保油タンク40に注入される冷媒(ガス)の温度TK1が温度センサ61で検知され、保油タンク40から流出する流体(潤滑油OILまたは冷媒)の温度TK2が温度センサ62で検知される。そして、両検知温度TK1,TK2の差ΔTKが求められる(ステップ112)。
保油タンク40に潤滑油OILが溜まっている場合、検知温度TK1の立ち上がりに対し、検知温度TK2の立ち上がりが遅れる。温度差ΔTKが設定値ΔTKs以上であれば(ステップ113のYES)、保油タンク40内に潤滑油OILが有ると判定され(ステップ114)、これに基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正であると判定される(ステップ115)。
【0052】
保油タンク40に潤滑油OILが溜まっていない場合、検知温度TK1の立ち上がりに対し、検知温度TK2がすぐに追従して立ち上がる。温度差ΔTKは設定値ΔTKs未満であり(ステップ113のNO)、保油タンク40内に潤滑油OILが無いと判定され(ステップ116)、これに基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が不足であると判定される(ステップ117)。
【0053】
油量が適正か不足かの判定結果が得られたとき、あるいは圧縮機10の運転が停止したとき、あるいはターミナル室外機2の場合はセンタ室外機1から均油制御開始指令を受けたとき、検出終了動作が実行される。
【0054】
すなわち、検出終了動作では、開閉弁Vcが開放状態のまま開閉弁Vaが開放される。この開閉弁Vaの開放により、保油タンク40内の圧力が油回収管45を介して冷媒吸込側配管25にパージされる。そして、開閉弁Vaの開放から5秒後、開閉弁Vcが閉成される。この30秒後、開閉弁Vaが閉成される。
【0055】
油量が不足しているとの判定結果がセンタ室外機1で得られた場合、センタ室外機1から各ターミナル室外機2の全てに均油制御開始が指令される。均油制御開始指令を受けた各ターミナル室外機2では、開閉弁Vaが開放される。この各開閉弁Vaの開放により、各油回収管45が導通し、各ターミナル室外機2の保油タンク40に溜まっている潤滑油OIL(=余剰分)が油バランス管50に流れる。
【0056】
センタ室外機1では、開閉弁Vbが開放されており、各ターミナル室外機2から油バランス管50に流れた潤滑油OILが油回収管45および開閉弁Vbを通って冷媒吸込側配管25に取り込まれる。これにより、センタ室外機1における圧縮機10の潤滑油不足が解消される。
油量が不足しているとの判定結果が各ターミナル室外機2のいずれかで得られた場合は、そのターミナル室外機2からセンタ室外機1に油不足が報知される。この報知に基づき、油量不足の生じたターミナル室外機2を除く他のターミナル室外機2の全てにセンタ室外機1から均油制御開始が指令される。センタ室外機1および均油制御開始指令を受けた各ターミナル室外機2では、開閉弁Vaが開放される。この各開閉弁Vaの開放により、各油回収管45が導通し、センタ室外機1および同各ターミナル室外機2の保油タンク40に溜まっている潤滑油OIL(=余剰分)が油バランス管50に流れる。
【0057】
油量不足の生じたターミナル室外機2では、開閉弁Vbが開放されており、センタ室外機1および他のターミナル室外機2から油バランス管50に流れた潤滑油OILが油回収管45および開閉弁Vbを通って冷媒吸込側配管25に取り込まれる。これにより、ターミナル室外機2における圧縮機10の潤滑油不足が解消される。
【0058】
以上のように、圧縮機10のケース10cに保油タンク40を連通し、圧縮機10から吐出される冷媒の一部を加圧管52により保油タンク40に導くことで保油タンク40に溜まった潤滑油OILを流出させ、流出する潤滑油OILを戻し管53によりケース10cに戻しながら、保油タンク40に導かれる冷媒の温度TK1を温度センサ61で検知し、かつ保油タンク40から流出する潤滑油OILの温度TK2を温度センサ62で検知し、両検知温度TK1,TK2の対比を行うことにより、従来のフロートスイッチ方式の油面調節器のような機械的なフロートスイッチを用いることなく、よって故障の心配なく、しかも保油タンク40の容量および形状に何ら影響を受けることなく、ケース10内の油量を高い信頼性をもって的確に検出することができる。
検出中は保油タンク40から流出する潤滑油OILが戻し管53を通ってケース10cに戻るので、油量検出が何度繰り返されても問題はない。
【0059】
保油タンク40とケース10cとを移動管41および圧力バランス管43の2本で連通しているので、ケース10c内の潤滑油OILを余剰分として保油タンク40に迅速かつスムーズに移動させることができる。そして、各保油タンク40に蓄えた潤滑油OILの余剰分を、潤滑油不足が検出された圧縮機10に必要時あるいは定期的に補充することができる。すなわち、各圧縮機10での潤滑油不足を相互補完的にしかも迅速に解消することができて、圧縮機10の寿命向上および信頼性向上に大きく寄与することができる。
【0060】
潤滑油OILの余剰分を油分離器14とは別の保油タンク40に常に蓄えておく形となるので、油分離器14の容量の縮小化が図れ、ひいては冷凍装置全体の小形化に寄与することができる。
【0061】
[2]第2の実施形態について説明する。
室外制御部70のCPU71は、油量検出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との対比によりケース10cの潤滑油OILの量を検出する検出手段を備える。具体的には、温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との差の時間的変化に基づいて保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出する。要するに、検知温度TK1の立ち上がりから検知温度TK2の立ち上がりまでの時間tnを検出し、その検出時間tnと設定値tnsとの比較により保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出するようにしている。
【0062】
各室外制御部80のCPU81は、油量検出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との対比によりケース10c内の潤滑油量を検出する検出手段を備える。具体的には、加圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との差の時間的変化に基づいて保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出する。要するに、検知温度TK1の立ち上がりから検知温度TK2の立ち上がりまでの時間tnを検出し、その検出時間tnと設定値tnsとの比較により保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出するようにしている。
他の構成は第1の実施形態と同じであり、その説明は省略する。
【0063】
油量検出装置の動作について図7のフローチャートおよび図8を参照しながら説明する。
定期的な油量検出タイミングにおいて、温度センサ61の検知温度TK1が初期値TK1(0)として記憶される(ステップ201)。温度センサ62の検知温度TK2が温度センサ63の検知温度TK3以上の状態にあれば(ステップ202のYES)、そのときの検知温度TK2が初期値TK2(0)として記憶される(ステップ203)。検知温度TK2が検知温度TK3より低ければ(ステップ202のNO)、そのときの検知温度TK3が検知温度TK2に代わり初期値TK2(0)として記憶される(ステップ204)。
【0064】
続いて、油回収管45の開閉弁Vaが開放され(ステップ205)、同時にタイムカウントt1が開始される(ステップ206)。開閉弁Vaが開くと、保油タンク40の油流出口が油回収管45を通して冷媒吸込側配管25に連通される。
【0065】
タイムカウントt1が3秒に達すると(ステップ207のYES)、加圧管52の開閉弁Vcが開放され(ステップ208)、同時にタイムカウントt2が開始される(ステップ209)。そして、タイムカウントt2が1秒に達したとき(ステップ210のYES)、開閉弁Vaが閉成される(ステップ211)。なお、ここでの開閉弁Vaの開放、3秒後の開閉弁Vcの開放、1秒後の開閉弁Vaの閉成は、タンク加圧時の逆止弁42,44への衝撃波防止のための遅延動作である。
【0066】
開閉弁Vcの開放により、圧縮機10から吐出される冷媒の一部が保油タンク40に注入される。保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていれば、その潤滑油OILが冷媒の注入に基づく加圧作用を受けて保油タンク40の油流出口から流出する。保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていなければ、注入された冷媒がそのまま保油タンク40の油流出口から流出する。流出する潤滑油OIL(または冷媒)は、油回収管45、戻し管53、および油バランス管43を通ってケース10cに流れる。
【0067】
このとき、保油タンク40に注入される冷媒(ガス)の温度TK1が温度センサ61で検知され、保油タンク40から流出する流体(潤滑油OILまたは冷媒)の温度TK2が温度センサ62で検知される。
保油タンク40に潤滑油OILが溜まっていた場合には、図8に示すように、先ずは検知温度TK1が立ち上がり上昇し、その検知温度TK1が安定するころ、今度は検知温度TK2が立ち上がり上昇し、やがて検知温度TK2も安定する。つまり、検知温度TK1と検知温度TK2との差は、一旦は増大方向に変化し、やがて徐々に減少していく形となる。
ここで、検知温度TK1が立ち上がってから検知温度TK2が立ち上がるまでの時間は、保油タンク40内の潤滑油OILに液冷媒が混じっているかどうかにかかわらず、保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量に対応する。
【0068】
上記ステップ212における開閉弁Vaの閉成後、タイムカウントt3が開始される(ステップ212)。このタイムカウントt3が1秒進むと、そのときの検知温度TK1,TK2がTK1(1) ,TK2(1)としてそれぞれ記憶される。タイムカウントt3がさらに1秒進むと、そのときの検知温度TK1,TK2がTK1(2) ,TK2(2)としてそれぞれ記憶される。こうして、タイムカウントt3が1秒進むごとに、検知温度TK1がTK1(1),TK1(2),…TK1(n)として順次に記憶され、かつ検知温度TK2がTK2(1),TK2(2),…TK2(n)として順次に記憶されていく(ステップ213)。なお、検知温度TK2が初期値TK2(0)より低い場合は、初期値TK2(0)が検知温度TK2として採用される。
【0069】
タイムカウントt3が10秒に達したとき(ステップ214のYES)、それまでの10秒間の検知温度TK1の変化量ΔTK1[=TK1(10)−TK1(0)]が求められ(ステップ215)、同じく10秒間の検知温度TK2の変化量ΔTK2[=TK2(10)−TK2(0)]が求められる(ステップ216)。
【0070】
求められた変化量ΔTK1が所定値β(例えば3℃)以上になったか否かが判定される(ステップ217)。この判定は、検知温度TK1の立ち上がりを検出するためのものである。また、検知温度TK1が初期値TK1(0)より所定値α(例えば10℃)以上高くなったか否か(別の言い方をすれば、検知温度TK1の初期値TK1(0)からの変化量が所定値α以上になったか否か)が判定される(ステップ218)。この判定も、検知温度TK1の立ち上がりを検出するためのものである。
【0071】
ステップ217,218の判定が共に否定(NO)の場合、タイムカウントt3の1秒アップに合わせて、現時点までの新たな10秒間における最新の変化量ΔTK1を求める処理が実行される。すなわち、タイムカウントt3の1秒アップに合わせて、上記記憶されたTK1(1),TK1(2),…TK1(10)がTK1(0),TK1(1),…TK1(9)として更新記憶され、現時点の検知温度TK1がTK1(10)として更新記憶される(ステップ219)。そして、ここで更新されたTK1(0),TK1(2),…TK1(10)に基づき、現時点までの新たな10秒間における検知温度TK1の変化量ΔTK1[=TK1(10)−TK1(0)]が求められる(ステップ220)。
これは、10秒間の変化量ΔTK1を1秒毎に更新する処理であり、ステップ217,218の判定が共に否定(NO)の場合に繰り返し実行される。
【0072】
ステップ217,218の判定のいずれか一方が肯定(YES)の場合(検知温度TK1の立ち上がり検出タイミング)、タイムカウントtnが開始される(ステップ221)。
【0073】
続いて、上記求められた変化量ΔTK2が所定値ΔT以上になったか否かが判定される(ステップ222)。この判定は、検知温度TK2の立ち上がりを検出するためのものである。
【0074】
このステップ222の判定が否定(NO)の場合に、タイムカウントtnが設定値tsに達すると(ステップ223のYES)、そのときの検知温度TK1がTK1maxとして記憶される(ステップ224)。
【0075】
タイムカウントtnが設定値tsに達しないうちは(ステップ223のNO)、TK1maxがまだ記憶されていないとの判定の下に(ステップ225のNO)、タイムカウントt3の1秒アップに合わせて、現時点までの新たな10秒間における最新の変化量ΔTK2を求める処理が実行される。すなわち、タイムカウントt3の1秒アップに合わせて、上記記憶されたTK2(1),TK2(2),…TK2(10)がTK2(0),TK2(1),…TK2(9)として更新記憶され、現時点の検知温度TK2がTK2(10)として更新記憶される(ステップ227)。そして、ここで更新されたTK2(0),TK2(2),…TK2(10)に基づき、現時点までの新たな10秒間における検知温度TK2の変化量ΔTK2[=TK2(10)−TK2(0)]が求められる(ステップ228)。
これは、10秒間の変化量ΔTK2を1秒毎に更新する処理であり、ステップ222の判定が否定(NO)の場合に繰り返し実行される。
【0076】
タイムカウントtnが設定値tsを超えた後は(ステップ223のNO)、TK1maxがすでに記憶済みであるため(ステップ225のYES)、検知温度TK2の初期値TK2(0)からの変化量[=TK2−TK2(0)]が検知温度TK1の初期値TK1(0)と上記TK1maxとの差[=TK1−TK1(0)]以上となったか否かが判定される(ステップ226)。この判定も、検知温度TK2の立ち上がりを検出するためのものである。
このステップ226の判定が否定(NO)の場合、上記ステップ227,228の処理(10秒間の変化量ΔTK2を1秒毎に更新する処理)が繰り返し実行される。
【0077】
検知温度TK2の立ち上がりを検出するためのステップ222,226の判定のいずれか一方が肯定(YES)の場合(検知温度TK2の立ち上がり検出タイミング)、タイムカウントtnが終了される(ステップ229)。これまでのタイムカウントtnは、すなわち、検知温度TK1が立ち上がってから検知温度TK2が立ち上がるまでの時間であり、保油タンク40内の実質的な潤滑油OILの量に比例する。このタイムカウントtnと設定値tnsとが比較される(ステップ230)。
【0078】
タイムカウントtnが設定値tns以上であれば(ステップ230のYES)、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正であると判定される(ステップ231)。タイムカウントtnが設定値tns未満であれば(ステップ230のNO)、ケース10c内の潤滑油OILの量が不足であると判定される(ステップ232)。
【0079】
なお、設定値ts、所定値ΔT、および設定値tnsについては、圧縮機10における冷媒の圧縮比Px(=高圧側圧力Pd/低圧側圧力Ps)あるいは高圧側圧力Pdと低圧側圧力Psの差をパラメータとして、かつ運転モードの違い(冷房運転か暖房運転か)をパラメータとして、可変設定される。この可変設定用のテーブルが各室外制御部70,80のメモリ73,83にそれぞれ格納されている。たとえば、所定値ΔTについては、圧縮比Pxが大きいほど、あるいは高圧側圧力Pdと低圧側圧力Psの差が大きいほど、高い値が設定されている。
【0080】
油量が適正か不足かの判定結果が得られた後の処理は第1の実施形態と同じであり、その説明は省略する。
以上のように、圧縮機10のケース10cに保油タンク40を連通し、圧縮機10から吐出される冷媒の一部を加圧管52により保油タンク40に導くことで保油タンク40に溜まった潤滑油OILを流出させ、流出する潤滑油OILを戻し管53によりケース10cに戻しながら、保油タンク40に導かれる冷媒の温度TK1を温度センサ61で検知し、かつ保油タンク40から流出する潤滑油OILの温度TK2を温度センサ62で検知し、両検知温度TK1,TK2の対比を行うことにより、従来のフロートスイッチ方式の油面調節器のような機械的なフロートスイッチを用いることなく、よって故障の心配なく、しかもタイムカウントtnに対する設定値tnsを適宜に定めることにより保油タンク40の容量および形状に何ら影響を受けることなく、ケース10内の油量を高い信頼性をもって的確に検出することができる。とくに、ケース10c内の潤滑油OILに液冷媒が混入していても、その液冷媒の混入に影響を受けることなく、ケース10c内の潤滑油OILの実質的な量を正確に検出することができる。
【0081】
検出中は保油タンク40から流出する潤滑油OILが戻し管53を通ってケース10cに戻るので、油量検出が何度繰り返されても問題はない。
【0082】
保油タンク40とケース10cとを移動管41および圧力バランス管43の2本で連通しているので、ケース10c内の潤滑油OILを余剰分として保油タンク40に迅速かつスムーズに移動させることが可能である。こうして、各保油タンク40に蓄えた潤滑油OILの余剰分を、潤滑油不足が検出された圧縮機10に必要時あるいは定期的に補充することができる。すなわち、各圧縮機10での潤滑油不足を相互補完的にしかも迅速に解消することができて、圧縮機10の寿命向上および信頼性向上に大きく寄与することができる。
【0083】
潤滑油OILの余剰分を油分離器14とは別の保油タンク40に常に蓄えておく形となるので、油分離器14の容量の縮小化が図れ、ひいては冷凍装置全体の小形化に寄与することができる。
【0084】
なお、上記各実施形態では、空気調和機への適用について説明したが、他の冷凍装置にも同様に適用可能である。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、
圧縮機のケース内の油量を機械的なスイッチを用いることなく高い信頼性をもって的確に検出することができる信頼性にすぐれた油量検出装置を提供できる。
また、圧縮機のケース内の油量を冷媒の混入に影響を受けることなく正確に検出することができ、これにより圧縮機での油不足の解消を可能として圧縮機の寿命向上および信頼性向上に大きく寄与し得る油量検出装置を提供できる。
【0086】
さらに、油の余剰分を油分離器とは別に常に蓄えておくことができ、その蓄えた油を必要時あるいは定期的に圧縮機に補充することを可能として圧縮機での油不足を迅速に解消することができ、これにより圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れるとともに油分離器の容量の縮小化が図れて装置全体の小形化に寄与できる冷凍装置を提供できる。
【0087】
また、複数台の圧縮機における油不足を相互補完的にしかも迅速に解消することができ、これにより各圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れる冷凍装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態の全体的な構成を示す図。
【図2】各実施形態における油量検出装置の構成を示す図。
【図3】各実施形態における油量検出装置の配管構成の具体例を示す図。
【図4】各実施形態の制御回路のブロック図。
【図5】各実施形態における各室内機の要求能力と各室外機の運転容量との関係を示す図。
【図6】第1の実施形態における油量検出制御を説明するためのフローチャート。
【図7】第2の実施形態における油量検出制御を説明するためのフローチャート。
【図8】第2の実施形態における検知温度TK1,TK2の変化の例を示す図。
【符号の説明】
1…センタ室外機
2…ターミナル室外機
3…室内機
10…圧縮機
10c…ケース
40…保油タンク
41…移動管
43…圧力バランス管
45…油回収管
52…加圧管
53…戻し管
55…バイパス管
61,62,63…温度センサ
70,80…室外制御部
90…室内制御部
Claims (8)
- ケース内に潤滑用の油を充填してなる圧縮機を備えたものにおいて、
前記ケースに連通された保油タンクと、
前記圧縮機から吐出される冷媒の一部を前記保油タンクから油を流出させるための加圧用として同保油タンクに導く加圧管と、
この加圧管に設けられた開閉弁と、
前記保油タンクから流出する油を前記ケースに戻す戻し管と、
前記加圧管から前記戻し管にかけて接続されたバイパス管と、
このバイパス管に設けられた減圧器と、
前記バイパス管に導かれる冷媒の温度を検知する第1温度検知手段と、
前記戻し管における前記バイパス管の接続部より上流側で前記保油タンクから流出する流体の温度を検知する第2温度検知手段と、
前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度と前記第2温度検知手段の検知温度との対比により前記ケース内の油量を検出する検出手段と、
を具備したことを特徴とする油量検出装置。 - 請求項1に記載の油量検出装置において、
前記検出手段は、前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度と前記第2温度検知手段の検知温度との差から前記保油タンク内の油の有無を検知し、その検知結果に基づいて前記ケース内の油量が適正か否かを検出する、
ことを特徴とする油量検出装置。 - 請求項1に記載の油量検出装置において、
前記検出手段は、前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度と前記第2温度検知手段の検知温度との差の時間的変化に基づいて前記ケース内の油量が適正か否かを検出する、
ことを特徴とする油量検出装置。 - 請求項1に記載の油量検出装置において、
前記検出手段は、前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度の立ち上がりから前記第2温度検知手段の検知温度の立ち上がりまでの時間を検出し、その検出時間と設定値との比較により前記ケース内の油量が適正か否かを検出する、
ことを特徴とする油量検出装置。 - 請求項1に記載の油量検出装置において、
前記検出手段は、前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度TK1の変化量ΔTK1を逐次に捕らえてその変化量ΔTK1が所定値β以上になったとき、または検知温度TK1が初期値TK1(0)より所定値α以上高くなったとき、タイムカウントtnを開始し、その後、前記第2温度検知手段の検知温度TK2の変化量ΔTK2を逐次に捕らえてその変化量ΔTK2が所定値ΔT以上になったとき、あるいはタイムカウントtnが設定値tsに達した時点の検知温度TK1をTK1maxとして記憶して検知温度TK2の初期値TK2(0)からの変化量が前記初期値TK1(0)と前記TK1maxとの差以上となったとき、そのときのタイムカウントtnが設定値tns以上であれば前記ケース内の油量が適正と判定し、タイムカウントtnが設定値tns未満であればケース内の油量が不足と判定する、
ことを特徴とする油量検出装置。 - 請求項5に記載の油量検出装置において、
設定値ts、所定値ΔT、および設定値tnsは、前記圧縮機における冷媒の圧縮比あるいは高圧側圧力と低圧側圧力の差をパラメータとして可変設定されることを特徴とする油量検出装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の油量検出装置を搭載した冷凍装置において、
前記保油タンクと前記圧縮機の冷媒吸込側配管との間に接続された油回収管と、
この油回収管の導通制御により前記保油タンク内の油を前記圧縮機に補充する制御手段と、
を具備したことを特徴とする冷凍装置。 - ケース内に潤滑用の油を充填してなる複数台の圧縮機を備えた冷凍装置において、
前記各ケースにそれぞれ連通された保油タンクと、
前記各圧縮機から吐出される冷媒の一部を前記各保油タンクから油を流出させるための加圧用として同保油タンクにそれぞれ導く加圧管と、
この加圧管に設けられた開閉弁と、
前記各保油タンクから流出する油を前記各ケースにそれぞれ戻す戻し管と、
前記加圧管から前記戻し管にかけて接続されたバイパス管と、
このバイパス管に設けられた減圧器と、
前記バイパス管に導かれる冷媒の温度をそれぞれ検知する第1温度検知手段と、
前記戻し管における前記バイパス管の接続部より上流側で前記保油タンクから流出する流体の温度を検知する第2温度検知手段と、
前記開閉弁を定期的に開放し、その開放中の前記第1温度検知手段の検知温度と前記第2温度検知手段の検知温度との対比により前記ケース内の油量を検出する検出手段と、
前記各保油タンクと前記各圧縮機の冷媒吸込側配管との間にそれぞれ接続された油回収管と、
この各油回収管の相互間に接続された油バランス管と、
前記各油回収管の導通制御により前記各保油タンク内の油を前記各圧縮機に補充する制御手段と、
を具備したことを特徴とする冷凍装置。
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