JP2001201219A - 油量検出装置および冷凍装置 - Google Patents

油量検出装置および冷凍装置

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JP2001201219A JP2000013194A JP2000013194A JP2001201219A JP 2001201219 A JP2001201219 A JP 2001201219A JP 2000013194 A JP2000013194 A JP 2000013194A JP 2000013194 A JP2000013194 A JP 2000013194A JP 2001201219 A JP2001201219 A JP 2001201219A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2700/03Oil level

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機のケース内の油量を機械的なスイッチ
を用いることなく高い信頼性をもって的確に検出するこ
とができる信頼性にすぐれた油量検出装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機10のケース10cにその内部の
潤滑油OILが移動し得る保油タンク40を連通し、圧縮
機10から吐出される冷媒の一部を加圧管52により保
油タンク40に導くことで保油タンク40から潤滑油OI
Lを流出させ、流出する潤滑油OILを戻し管53によりケ
ース10cに戻しながら、保油タンク40に導かれる冷
媒の温度TK1を温度センサ61で検知し、かつ保油タ
ンク40から流出する潤滑油OILの温度TK2を温度セ
ンサ62で検知し、両検知温度の対比により保油タンク
40内の潤滑油OILの有無を検知し、その検知結果に基
づいて、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否か
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮機のケース
内の潤滑油量を検出する油量検出装置、およびその油量
検出装置が搭載された冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機等の冷凍装置における圧縮機
は、ケース内に潤滑用の油を充填している。この潤滑油
は、圧縮機が冷媒を吸い込んで吐出するのに伴い、一部
が冷媒と共に冷凍サイクル中に流出するため、圧縮機に
おいて潤滑油不足を生じることがある。潤滑油が不足す
ると、ケース内の摺動部が油切れの状態となり、圧縮機
の寿命に悪影響を与えてしまう。
【0003】このような不具合に対処する手段として、
例えば特開平5-164417号公報に示されるようなフロート
スイッチ方式の油面調節器が知られている。この油面調
節器は、ケース内の潤滑油を均油管により容器内に取り
込み、容器内の油面に浮かぶフロートの上下動によって
油面(油量)を検出する構成となっている。
【0004】一方、圧縮機から冷媒と共に吐出される潤
滑油を圧縮機のケース内に戻す手段として、油分離器
(オイルセパレータ)が知られている。例えば特開平4-
184048号公報に示されるものでは、圧縮機の冷媒吐出側
配管に油分離器を設け、冷媒と一緒に吐出される潤滑油
を油分離器で捕捉し、圧縮機が潤滑油不足となった場合
に油分離器に溜まった潤滑油を圧縮機の冷媒吸込側配管
に戻す構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のフロートスイッ
チ方式の油面調節器のように、油面を機械的なフロート
スイッチによって検出するものでは、故障を生じ易い。
また、圧縮機の停止時、冷媒が液化して圧縮機のケース
内や冷凍サイクルの配管中に溜まり込む、いわゆる冷媒
寝込みを生じることがある。この場合、液冷媒が潤滑油
に混入して潤滑油が希釈状態となり、ケース内の油面が
実際量より高い位置まで上昇してしまう。このような状
況において、上記の油面調節器では、液冷媒を含めた見
かけ上の油面を検出することになり、正確な検出が不可
能となる。実際には潤滑油不足を生じているのに、その
まま圧縮機の運転が継続し、結局は圧縮機の寿命に悪影
響を与えてしまうことがある。
【0006】一方、上記の油分離器の例では、油分離器
に溜まった潤滑油が圧縮機に一旦戻された後、次に油分
離器に所定量(圧縮機の油面保持に必要な油戻し量)の
潤滑油が溜まるまでに長い時間がかかり、このため圧縮
機での潤滑油不足を迅速に解消することができず、結局
は圧縮機の寿命に悪影響を与えてしまう。圧縮機の油面
保持に必要な十分な油戻し量を確保するために油分離器
の容量が大きくなってしまい、装置全体の大形化を招く
という問題もある。
【0007】この発明は、上記の事情を考慮したもの
で、その目的とするところは、圧縮機のケース内の油量
を機械的なスイッチを用いることなく高い信頼性をもっ
て的確に検出することができる信頼性にすぐれた油量検
出装置を提供することにある。また、この発明は、圧縮
機のケース内の油量を冷媒の混入に影響を受けることな
く正確に検出することができ、これにより圧縮機での油
不足の解消を可能として圧縮機の寿命向上および信頼性
向上に大きく寄与し得る油量検出装置を提供することを
目的とする。
【0008】さらに、この発明は、油の余剰分を油分離
器とは別に常に蓄えておくことができ、その蓄えた油を
必要時あるいは定期的に圧縮機に補充することを可能と
して圧縮機での油不足を迅速に解消することができ、こ
れにより圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図
れるとともに油分離器の容量の縮小化が図れて装置全体
の小形化に寄与できる冷凍装置を提供することを目的と
する。
【0009】また、この発明は、複数台の圧縮機におけ
る油不足を相互補完的にしかも迅速に解消することがで
き、これにより各圧縮機の寿命向上および信頼性向上が
格段に図れる冷凍装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の油
量検出装置は、圧縮機のケースに保油タンクを連通し、
圧縮機から吐出される冷媒の一部を加圧管により保油タ
ンクに導くことで保油タンクから油を流出させ、流出す
る油を戻し管によりケースに戻しながら、保油タンクに
導かれる冷媒の温度を第1温度検知手段で検知し、かつ
保油タンクから流出する油の温度を第2温度検知手段で
検知し、両検知温度の対比によりケース内の油量を検出
する。
【0011】請求項2に係る発明の油量検出装置は、請
求項1に係る発明の保油タンクについて次のように限定
している。保油タンクは、油移動管を介してケースの適
正油面位置に連通されるとともに、圧力バランス管を介
してケースの適正油面位置より上方の部位に連通されて
いる。
【0012】請求項3に係る発明の油量検出装置は、請
求項2に係る発明において、さらに次の構成を備えると
ともに、一部の構成について次のようい限定している。
油移動管および圧力バランス管にそれぞれ逆止弁を設け
るとともに、加圧管の中途部から戻し管にかけてバイパ
ス管を接続し、戻し管におけるバイパス管の接続部より
上流側に減圧器を設け、かつバイパス管に減圧器を設け
ている。戻し管は、一端が保油タンクに連通され、他端
が圧力バランス管の一部を介してケースに連通されてい
る。第1温度検知手段は、バイパス管を流れる冷媒の温
度を検知する。第2温度検知手段は、戻し管を流れる油
の温度を検知する。
【0013】請求項4に係る発明の油量検出装置は、請
求項1、請求項2、および請求項3のいずれかに係る発明
において、さらに次の構成を備えるとともに、一部の構
成について次のように限定している。加圧管に開閉弁を
設けている。検出手段は、この開閉弁を定期的に開放
し、その開放中に検出を実行する。
【0014】請求項5に係る発明の油量検出装置は、請
求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のいずれ
かに係る発明において、検出手段について次のように限
定している。検出手段は、上記第1温度検知手段の検知
温度と上記第2温度検知手段との差から上記保油タンク
内の油の有無を検知し、その検知結果に基づいて上記ケ
ース内の油量が適正か否かを検出する。
【0015】請求項6に係る発明の油量検出装置は、請
求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のいずれ
かに係る発明において、検出手段について次のように限
定している。検出手段は、上記第1温度検知手段の検知
温度と上記第2温度検知手段の検知温度との差の時間的
変化に基づいて上記ケース内の油量が適正か否かを検出
する。
【0016】請求項7に係る発明の油量検出装置は、請
求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のいずれ
かに係る発明において、検出手段について次のように限
定している。検出手段は、上記第1温度検知手段の検知
温度の立ち上がりから上記第2温度検知手段の検知温度
の立ち上がりまでの時間を検出し、その検出時間と設定
値との比較により前記ケース内の油量が適正か否かを検
出する。
【0017】請求項8に係る発明の油量検出装置は、請
求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のいずれ
かに係る発明において、検出手段について次のように限
定している。検出手段は、第1温度検知手段の検知温度
TK1の変化量ΔTK1を逐次に捕らえてその変化量ΔT
K1が所定値β以上になったとき、または検知温度TK1
が初期値TK1(0)より所定値α以上高くなったとき、
タイムカウントtnを開始し、その後、第2温度検知手
段の検知温度TK2の変化量ΔTK2を逐次に捕らえて
その変化量ΔTK2が所定値ΔT以上になったとき、あ
るいはタイムカウントtnが設定値tsに達した時点の
検知温度TK1をTK1maxとして記憶して検知温度TK
2の初期値TK2(0)からの変化量が上記初期値TK1
(0)と上記TK1maxとの差以上となったとき、そのとき
のタイムカウントtnが設定値tns以上であればケー
ス内の油量が適正と判定し、タイムカウントtnが設定
値tns未満であればケース内の油量が不足と判定す
る。
【0018】請求項9に係る発明の油量検出装置は、請
求項7の発明において、設定値ts、所定値ΔT、およ
び設定値tnsについて次のように限定している。設定
値ts、所定値ΔT、および設定値tnsは、圧縮機に
おける冷媒の圧縮比あるいは高圧側圧力と低圧側圧力の
差をパラメータとして可変設定される。
【0019】請求項10に係る発明の冷凍装置は、請求
項1ないし請求項9のいずれかに係る発明の油量検出装
置を搭載したものであり、次の構成を備えている。保油
タンクと圧縮機の冷媒吸込側配管との間に油回収管を接
続し、その油回収管の導通制御により保油タンク内の油
を上記圧縮機に補充する制御手段を設けている。
【0020】請求項11に係る発明の冷凍装置は、各圧
縮機のケースに各保油タンクを連通し、各圧縮機から吐
出される冷媒の一部をそれぞれ加圧管により各保油タン
クに導くことで各保油タンクから油を流出させ、流出す
る油をそれぞれ戻し管により各ケースに戻しながら、各
保油タンクに導かれる冷媒の温度をそれぞれ第1温度検
知手段で検知し、かつ各保油タンクから流出する油の温
度をそれぞれ第2温度検知手段で検知し、各第1温度検
知手段の検知温度と各第1温度検知手段の検知温度との
対比により各ケース内の油量を検出する。さらに、各保
油タンクと各圧縮機の冷媒吸込側配管との間にそれぞれ
油回収管を接続し、その各油回収管の相互間に油バラン
ス管を接続し、各油回収管の導通制御により各保油タン
ク内の油を各圧縮機に補充する。
【0021】
【発明の実施の形態】[1]以下、本発明の冷凍装置に
関する第1の実施形態について図面を参照して説明す
る。図1において、1はセンタ室外機で、低圧型の圧縮
機10を備えている。圧縮機10は、密閉形のケース1
0cを有する。このケース10cに、可変速度モータM
0および定速度モータM1が収容されるとともに、摺動
部の潤滑用として油(以下、潤滑油と称す)が充填され
ている。
【0022】四方弁15がオフ(図示の状態)のとき、
圧縮機10から吐出される冷媒(ガス)が、2つの冷媒
吐出側配管11、逆止弁12、高圧側配管13、油分離
器14、および四方弁15を介して室外熱交換器16に
流れる。室外熱交換器16に流入した冷媒は、室外空気
に熱を放出して液化する。室外熱交換器16を経た冷媒
(液冷媒)は、膨張弁17、受液器18、パックドバル
ブ19、液側配管20、および各流量調整弁21を介し
て各室内機3に流れる。各室内機3に流入した冷媒は、
それぞれ室内空気から熱を奪って気化する。これによ
り、被空調室内が冷房される。各室内機3を経た冷媒
(ガス)は、ガス側配管22、パックドバルブ23、上
記四方弁15、液分離器24、および冷媒吸込側配管2
5を介して圧縮機10に吸い込まれる。
【0023】四方弁15がオンされると、圧縮機10か
ら吐出される冷媒(ガス)が、各冷媒吐出側配管11、
逆止弁12、高圧側配管13、油分離器14、四方弁1
5、パックドバルブ23、およびガス側配管22を介し
て各室内機3に流れる。各室内機3に流入した冷媒は、
それぞれ室内空気に熱を放出して液化する。これによ
り、被空調室内が暖房される。各室内機3を経た冷媒
(液冷媒)は、各流量調整弁21、液側配管20、パッ
クドバルブ19、受液器18、および膨張弁17を介し
て室外熱交換器16に流れる。室外熱交換器16に流入
した冷媒は、室外空気から熱を汲み上げて気化する。室
外熱交換器16を経た冷媒(ガス)は、四方弁15、液
分離器24、および冷媒吸込側配管25を介して圧縮機
10に吸い込まれる。
【0024】油分離器14と四方弁15との間の高圧側
配管に、高圧冷媒の圧力Pdを検知する圧力センサ(高
圧センサ)26が取り付けられている。室外熱交換器1
6に温度センサ(熱交換器温度センサ)27が取り付け
られている。室外熱交換器16の近傍に室外ファン28
が設けられている。四方弁15と液分離器24との間の
低圧側配管に、低圧冷媒の温度を検知する温度センサ2
9が取り付けられている。冷媒吸込側配管25に、低圧
冷媒の圧力Psを検知する圧力センサ(低圧センサ)3
0が取り付けられている。
【0025】油分離器14に溜まった潤滑油は、キャピ
ラリチューブ31を介して冷媒吸込側配管25に流れ
る。油分離器14と四方弁15との間の高圧側配管か
ら、四方弁15と液分離器24との間の低圧側配管にか
けて、開閉弁32を介したレリースバイパスが接続され
ている。膨張弁17と受液器18との間の液側配管か
ら、四方弁15と液分離器24との間の低圧側配管にか
けて、流量調整弁33を介したクーリングバイパスが接
続されている。
【0026】一方、センタ室外機1と並んで複数台のタ
ーミナル室外機2が設置されている。各室外機2は、低
圧型の圧縮機10を備えている。圧縮機10は、密閉形
のケース10cを有する。このケース10cに、2台の
定速度モータM1,M2が収容されるとともに、潤滑油が
充填されている。
【0027】各室外機2は、定速度モータM1,M2を
有する点、各冷媒吐出側配管11にそれぞれ逆止弁12
が設けられている点、各冷媒吐出側配管11から冷媒吸
込側配管25にかけて開閉弁34,35を介したガスバ
ランスバイパスがそれぞれ接続されている点を除いて、
センタ室外機1と同じ構成である。これら室外機2が、
液側配管20およびガス側配管22を介してセンタ室外
機1にそれぞれ並列に接続されている。
【0028】室外機1および各室外機2にそれぞれパッ
クドバルブ51が設けられ、その各パックドバルブ51
の相互間に油バランス管50が接続されている。
【0029】このような構成のマルチタイプの空気調和
機において、室外機1および各室外機2にそれぞれ油量
検出装置が設けられている。油量検出装置は、圧縮機1
0のケース10c内の潤滑油量を検出する。この油量検
出装置の具体的な構成を図2に示している。
【0030】ケース10c内に潤滑油OILが溜まってい
る。このケース10cに、油移動管41および圧力バラ
ンス管43を介して保油タンク40が連通されている。
油移動管41はケース10cの適正油面位置に接続さ
れ、圧力バランス管43は適正油面位置より上方の部位
に接続されている。ケース10c内の圧力(低圧)と保
油タンク40内の圧力とが圧力バランス管43を通じて
同じになるので、ケース10c内の潤滑油OILの余剰分
が油移動管41を通して保油タンク40に迅速かつスム
ーズに移動する。また、ケース10cの適正油面位置に
油移動管41が接続されているので、ケース10c内の
油面が適正油面以下になった場合は、ケース10cから
保油タンク40への潤滑油OILの余計な移動が未然に防
止される。
【0031】油移動管41には、保油タンク40からケ
ース10cへの油の逆流を阻止する逆止弁42が設けら
れている。圧力バランス管43には、保油タンク40か
らケース10cへの冷媒の流入を阻止する逆止弁44が
設けられている。
【0032】保油タンク40の油流出口に油回収管45
の一端が接続され、その油回収管45の他端が吸込側配
管25に接続されている。この油回収管45に、開閉弁
Va、ケース10cから保油タンク40への逆圧(保油
タンク40に油回収管45側から圧力が加わること)を
阻止する逆止弁46、およびキャピラリチューブ47が
順次に設けられている。なお、キャピラリチューブ47
に対し、開閉弁Vbおよび逆止弁48がそれぞれ並列に
接続されている。
【0033】油回収管45における逆止弁46とキャピ
ラリチューブ47との間に、上記パックドバルブ51を
介して上記油バランス管50が接続されている。
【0034】高圧側配管13と保油タンク40の冷媒流
入口との間に加圧管52が接続されている。加圧管52
は、圧縮機10から吐出される冷媒の一部を保油タンク
40から潤滑油OILを流出させるための加圧用として保
油タンク40に導くためのものである。この加圧管52
に、開閉弁Vcが設けられている。
【0035】保油タンク40の油流出口(油回収管45
の一端部)に戻し管53の一端が連通され、その戻し管
53の他端が上記圧力バランス管43の一部を介してケ
ース10cに連通されている。戻し管53は、保油タン
ク40から流出する潤滑油OILをケース10cに戻すた
めのものである。この戻し管53に減圧器たとえばキャ
ピラリチューブ54が設けられている。
【0036】加圧管52の中途部(開閉弁Vcの下流
側)から戻し管53の中途部(キャピラリチューブ54
の下流側)にかけてバイパス管55が接続され、そのバ
イパス管55に減圧器たとえばキャピラリチューブ56
が設けられている。加圧管52から保油タンク40への
冷媒の流れ込み量が減少しても、加圧管52内の冷媒は
バイパス管55を経由して常に流れる。このバイパス管
55に温度センサ(第1温度検知手段)61が取り付け
られている。温度センサ61は、加圧用の冷媒(ガス)
の温度TK1を検知する。
【0037】戻し管53の一端部に温度センサ(第2温
度検知手段)62が取り付けられている。温度センサ6
2は、保油タンク40から流出する潤滑油OILの温度T
K2を検知する。油移動管41に温度センサ63が取り
付けられている。温度センサ63は、ケース10cから
保油タンク40へ移動する潤滑油OILの温度TK3を検
知する。なお、油量検出装置の配管構成の具体例を図2
と同一部分に同一符号を付して図3に示している。
【0038】また、油量検出装置を含む空気調和機全体
の制御回路を図4に示している。図4において、70は
センタ室外機1に搭載された室外制御部、80は各ター
ミナル室外機2に搭載された室外制御部、90は各室内
機3に搭載された室内制御部である。これら室外制御部
70,80および室内制御部90がデータ伝送用のバス
ライン66を介して相互接続されている。
【0039】室外制御部70は、各室内制御部90から
の指令に応じて当該センタ室外機1および各ターミナル
室外機2を統括的に制御するもので、CPU71、制御
プログラム及びデータを記憶するメモリ72、時間カウ
ント用のタイマ73などを備える。とくに、CPU71
は、油量検出に関する主要な機能として、圧縮機10の
運転中に油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加
圧管52の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の
温度センサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検
知温度TK2との対比によりケース10cの潤滑油OIL
の量を検出する検出手段を備える。具体的には、温度セ
ンサ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度
TK2との差から保油タンク40内の潤滑油OILの有無
を検知し、その検知結果に基づいてケース10c内の潤
滑油OILの量が適正か否かを検出する。
【0040】この室外制御部70に、インバータ74、
開閉接点75、開閉弁Va,Vb,Vc、温度センサ6
1,62,63が接続されている。インバータ74は、
商用交流電源65の電圧を直流電圧に変換し、その直流
電圧をスイッチングにより室外制御部70からの指令に
応じた所定周波数およびレベルの交流電圧に変換し、出
力する。この出力が可変速度モータMoに駆動電力とし
て供給される。インバータ74の出力周波数が変化する
のに伴い、可変速度モータMoの回転数が変化する。開
閉接点75は、商用交流電源65と定速度モータM1と
の間の通電路に挿接されている。この開閉接点75がオ
ンされると定速度モータM1が一定の回転数で動作し、
開閉接点75がオフされると定速度モータM1の動作が
停止する。すなわち、可変速度モータMoの回転数変
化、および定速度モータM1の運転オン・オフにより、
センタ室外機1における圧縮機10の容量が変化する。
【0041】各室外制御部80は、センタ室外機1から
の指令に応じて当該ターミナル室外機2を制御するもの
で、CPU81、制御プログラム及びデータを記憶する
メモリ82などを備える。とくに、CPU81は、油量
検出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に
油回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52
の開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度セン
サ61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度T
K2との対比によりケース10c内の潤滑油量を検出す
る検出手段を備える。具体的には、加圧管52の開閉弁
Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の
検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との
差から保油タンク40内の潤滑油OILの有無を検知し、
その検知結果に基づいてケース10c内の潤滑油OILの
量が適正か否かを検出する。
【0042】この室外制御部80に、開閉接点84,8
5、開閉弁Va,Vb,Vc、温度センサ61,62,
63が接続されている。開閉接点84は、商用交流電源
65と定速度モータM1との間の通電路に挿接されてい
る。この開閉接点84がオンされると定速度モータM1
が一定の回転数で動作し、開閉接点84がオフされると
定速度モータM1の動作が停止する。開閉接点85は、
商用交流電源65と定速度モータM2との間の通電路に
挿接されている。この開閉接点85がオンされると定速
度モータM2が一定の回転数で動作し、開閉接点85が
オフされると定速度モータM2の動作が停止する。すな
わち、定速度モータM1,M2の運転オン・オフによ
り、ターミナル室外機2における圧縮機10の容量が変
化する。
【0043】各室内制御部90は、当該室内機3を制御
するもので、CPU91、制御プログラム及びデータを
記憶するメモリ92などを有する。この室内制御部90
に、被空調室内の温度Taを検知する室内温度センサ9
3、上記流量調整弁21、および受光部94が接続され
ている。受光部94は、リモートコントロール式の操作
器(以下、リモコンと略称する)95から発せられる運
転条件設定用の赤外線光を受け、その受光データを室内
制御部90に入力する。リモコン95は、運転のオン・
オフ、運転モード(冷房・除湿・暖房・送風等)および
室内温度設定値Tsなどの各種運転条件を設定するため
の赤外線光を使用者の操作に応じて発する。
【0044】以下、空気調和機の全体的な動作について
図5を参照しながら説明する。各室内機3は、リモコン
95で設定される室内温度設定値Tsと室内温度センサ
93で検知される室内温度Taとの差を要求能力(空調
負荷とも称す)として求め、その要求能力に応じて流量
調整弁21の開度を制御するとともに、要求能力および
運転モードをセンタ室外機1に知らせる。
【0045】センタ室外機1は、各室内機3から知らさ
れる運転モードに応じて当該センタ室外機1および各タ
ーミナル室外機2におけるそれぞれ四方弁15を制御す
るとともに、各室内機3から知らされる要求能力の総和
を求め、その総和に応じて当該センタ室外機1および各
ターミナル室外機2の運転容量(各圧縮機10の容量)
の総和を制御する。すなわち、センタ室外機1の圧縮機
10における可変速度モータMoの回転数制御が基礎と
して実行され、その上で、各圧縮機10における定速度
モータM1,M2の運転オン・オフ(運転台数)が制御
される。たとえば、要求能力の総和が増えると、室外機
1,2の運転容量(各圧縮機10の容量)の総和が増大
される。要求能力の総和が減ると、室外機1,2の運転
容量(各圧縮機10の容量)の総和が減少される。
【0046】次に、油量検出装置の動作について図6の
フローチャートを参照しながら説明する。圧縮機1のケ
ース10c内の油面が移動管41の接続位置より高けれ
ば、その接続位置より高い分の余剰潤滑油OILが移動管
41を通って保油タンク40に移動する。
【0047】各室外制御部70,80のタイマ73,8
3の計時に基づく定期的な油量検出タイミングにおい
て、温度センサ61の検知温度TK1が初期値TK1
(0)として記憶される(ステップ101)。温度センサ
62の検知温度TK2が温度センサ63の検知温度TK
3以上の状態にあれば(ステップ102のYES)、そ
のときの検知温度TK2が初期値TK2(0)として記憶
される(ステップ103)。検知温度TK2が検知温度
TK3より低ければ(ステップ102のNO)、そのと
きの検知温度TK3が検知温度TK2に代わり初期値T
K2(0)として記憶される(ステップ104)。
【0048】続いて、油回収管45の開閉弁Vaが開放
され(ステップ105)、同時にタイムカウントt1が
開始される(ステップ106)。開閉弁Vaが開くと、
保油タンク40の油流出口が油回収管45を通して冷媒
吸込側配管25に連通される。
【0049】タイムカウントt1が3秒に達すると(ス
テップ107のYES)、加圧管52の開閉弁Vcが開
放され(ステップ108)、同時にタイムカウントt2
が開始される(ステップ109)。そして、タイムカウ
ントt2が1秒に達したとき(ステップ110のYE
S)、開閉弁Vaが閉成される(ステップ111)。な
お、ここでの開閉弁Vaの開放、3秒後の開閉弁Vcの
開放、1秒後の開閉弁Vaの閉成は、タンク加圧時の逆
止弁42,44への衝撃波防止のための遅延動作であ
る。
【0050】開閉弁Vcの開放により、圧縮機10から
吐出される冷媒の一部が保油タンク40に注入される。
保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていれば、その
潤滑油OILが冷媒の注入に基づく加圧作用を受けて保油
タンク40の油流出口から流出する。保油タンク40内
に潤滑油OILが溜まっていなければ、注入された冷媒が
そのまま保油タンク40の油流出口から流出する。流出
する潤滑油OIL(または冷媒)は、油回収管45、戻し
管53、および油バランス管43を通ってケース10c
に流れる。
【0051】このとき、保油タンク40に注入される冷
媒(ガス)の温度TK1が温度センサ61で検知され、
保油タンク40から流出する流体(潤滑油OILまたは冷
媒)の温度TK2が温度センサ62で検知される。そし
て、両検知温度TK1,TK2の差ΔTKが求められる
(ステップ112)。保油タンク40に潤滑油OILが溜
まっている場合、検知温度TK1の立ち上がりに対し、
検知温度TK2の立ち上がりが遅れる。温度差ΔTKが
設定値ΔTKs以上であれば(ステップ113のYE
S)、保油タンク40内に潤滑油OILが有ると判定され
(ステップ114)、これに基づき、ケース10c内の
潤滑油OILの量が適正であると判定される(ステップ11
5)。
【0052】保油タンク40に潤滑油OILが溜まってい
ない場合、検知温度TK1の立ち上がりに対し、検知温
度TK2がすぐに追従して立ち上がる。温度差ΔTKは
設定値ΔTKs未満であり(ステップ113のNO)、
保油タンク40内に潤滑油OILが無いと判定され(ステ
ップ116)、これに基づき、ケース10c内の潤滑油
OILの量が不足であると判定される(ステップ117)。
【0053】油量が適正か不足かの判定結果が得られた
とき、あるいは圧縮機10の運転が停止したとき、ある
いはターミナル室外機2の場合はセンタ室外機1から均
油制御開始指令を受けたとき、検出終了動作が実行され
る。
【0054】すなわち、検出終了動作では、開閉弁Vc
が開放状態のまま開閉弁Vaが開放される。この開閉弁
Vaの開放により、保油タンク40内の圧力が油回収管
45を介して冷媒吸込側配管25にパージされる。そし
て、開閉弁Vaの開放から5秒後、開閉弁Vcが閉成さ
れる。この30秒後、開閉弁Vaが閉成される。
【0055】油量が不足しているとの判定結果がセンタ
室外機1で得られた場合、センタ室外機1から各ターミ
ナル室外機2の全てに均油制御開始が指令される。均油
制御開始指令を受けた各ターミナル室外機2では、開閉
弁Vaが開放される。この各開閉弁Vaの開放により、
各油回収管45が導通し、各ターミナル室外機2の保油
タンク40に溜まっている潤滑油OIL(=余剰分)が油
バランス管50に流れる。
【0056】センタ室外機1では、開閉弁Vbが開放さ
れており、各ターミナル室外機2から油バランス管50
に流れた潤滑油OILが油回収管45および開閉弁Vbを
通って冷媒吸込側配管25に取り込まれる。これによ
り、センタ室外機1における圧縮機10の潤滑油不足が
解消される。油量が不足しているとの判定結果が各ター
ミナル室外機2のいずれかで得られた場合は、そのター
ミナル室外機2からセンタ室外機1に油不足が報知され
る。この報知に基づき、油量不足の生じたターミナル室
外機2を除く他のターミナル室外機2の全てにセンタ室
外機1から均油制御開始が指令される。センタ室外機1
および均油制御開始指令を受けた各ターミナル室外機2
では、開閉弁Vaが開放される。この各開閉弁Vaの開
放により、各油回収管45が導通し、センタ室外機1お
よび同各ターミナル室外機2の保油タンク40に溜まっ
ている潤滑油OIL(=余剰分)が油バランス管50に流
れる。
【0057】油量不足の生じたターミナル室外機2で
は、開閉弁Vbが開放されており、センタ室外機1およ
び他のターミナル室外機2から油バランス管50に流れ
た潤滑油OILが油回収管45および開閉弁Vbを通って
冷媒吸込側配管25に取り込まれる。これにより、ター
ミナル室外機2における圧縮機10の潤滑油不足が解消
される。
【0058】以上のように、圧縮機10のケース10c
に保油タンク40を連通し、圧縮機10から吐出される
冷媒の一部を加圧管52により保油タンク40に導くこ
とで保油タンク40に溜まった潤滑油OILを流出させ、
流出する潤滑油OILを戻し管53によりケース10cに
戻しながら、保油タンク40に導かれる冷媒の温度TK
1を温度センサ61で検知し、かつ保油タンク40から
流出する潤滑油OILの温度TK2を温度センサ62で検
知し、両検知温度TK1,TK2の対比を行うことによ
り、従来のフロートスイッチ方式の油面調節器のような
機械的なフロートスイッチを用いることなく、よって故
障の心配なく、しかも保油タンク40の容量および形状
に何ら影響を受けることなく、ケース10内の油量を高
い信頼性をもって的確に検出することができる。検出中
は保油タンク40から流出する潤滑油OILが戻し管53
を通ってケース10cに戻るので、油量検出が何度繰り
返されても問題はない。
【0059】保油タンク40とケース10cとを移動管
41および圧力バランス管43の2本で連通しているの
で、ケース10c内の潤滑油OILを余剰分として保油タ
ンク40に迅速かつスムーズに移動させることができ
る。そして、各保油タンク40に蓄えた潤滑油OILの余
剰分を、潤滑油不足が検出された圧縮機10に必要時あ
るいは定期的に補充することができる。すなわち、各圧
縮機10での潤滑油不足を相互補完的にしかも迅速に解
消することができて、圧縮機10の寿命向上および信頼
性向上に大きく寄与することができる。
【0060】潤滑油OILの余剰分を油分離器14とは別
の保油タンク40に常に蓄えておく形となるので、油分
離器14の容量の縮小化が図れ、ひいては冷凍装置全体
の小形化に寄与することができる。
【0061】[2]第2の実施形態について説明する。
室外制御部70のCPU71は、油量検出に関する主要
な機能として、圧縮機10の運転中に油回収管45の開
閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の開閉弁Vcを定
期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検知温度
TK1と温度センサ62の検知温度TK2との対比によ
りケース10cの潤滑油OILの量を検出する検出手段を
備える。具体的には、温度センサ61の検知温度TK1
と温度センサ62の検知温度TK2との差の時間的変化
に基づいて保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量
を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基
づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを
検出する。要するに、検知温度TK1の立ち上がりから
検知温度TK2の立ち上がりまでの時間tnを検出し、
その検出時間tnと設定値tnsとの比較により保油タ
ンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液冷媒の混入に
かかわらず検知し、その検知結果に基づき、ケース10
c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検出するようにし
ている。
【0062】各室外制御部80のCPU81は、油量検
出に関する主要な機能として、圧縮機10の運転中に油
回収管45の開閉弁Vaを閉じた状態で、加圧管52の
開閉弁Vcを定期的に開放し、その開放中の温度センサ
61の検知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK
2との対比によりケース10c内の潤滑油量を検出する
検出手段を備える。具体的には、加圧管52の開閉弁V
cを定期的に開放し、その開放中の温度センサ61の検
知温度TK1と温度センサ62の検知温度TK2との差
の時間的変化に基づいて保油タンク40内の潤滑油OIL
の実質的な量を液冷媒の混入にかかわらず検知し、その
検知結果に基づき、ケース10c内の潤滑油OILの量が
適正か否かを検出する。要するに、検知温度TK1の立
ち上がりから検知温度TK2の立ち上がりまでの時間t
nを検出し、その検出時間tnと設定値tnsとの比較
により保油タンク40内の潤滑油OILの実質的な量を液
冷媒の混入にかかわらず検知し、その検知結果に基づ
き、ケース10c内の潤滑油OILの量が適正か否かを検
出するようにしている。他の構成は第1の実施形態と同
じであり、その説明は省略する。
【0063】油量検出装置の動作について図7のフロー
チャートおよび図8を参照しながら説明する。定期的な
油量検出タイミングにおいて、温度センサ61の検知温
度TK1が初期値TK1(0)として記憶される(ステッ
プ201)。温度センサ62の検知温度TK2が温度セ
ンサ63の検知温度TK3以上の状態にあれば(ステッ
プ202のYES)、そのときの検知温度TK2が初期
値TK2(0)として記憶される(ステップ203)。検
知温度TK2が検知温度TK3より低ければ(ステップ
202のNO)、そのときの検知温度TK3が検知温度
TK2に代わり初期値TK2(0)として記憶される(ス
テップ204)。
【0064】続いて、油回収管45の開閉弁Vaが開放
され(ステップ205)、同時にタイムカウントt1が
開始される(ステップ206)。開閉弁Vaが開くと、
保油タンク40の油流出口が油回収管45を通して冷媒
吸込側配管25に連通される。
【0065】タイムカウントt1が3秒に達すると(ス
テップ207のYES)、加圧管52の開閉弁Vcが開
放され(ステップ208)、同時にタイムカウントt2
が開始される(ステップ209)。そして、タイムカウ
ントt2が1秒に達したとき(ステップ210のYE
S)、開閉弁Vaが閉成される(ステップ211)。な
お、ここでの開閉弁Vaの開放、3秒後の開閉弁Vcの
開放、1秒後の開閉弁Vaの閉成は、タンク加圧時の逆
止弁42,44への衝撃波防止のための遅延動作であ
る。
【0066】開閉弁Vcの開放により、圧縮機10から
吐出される冷媒の一部が保油タンク40に注入される。
保油タンク40内に潤滑油OILが溜まっていれば、その
潤滑油OILが冷媒の注入に基づく加圧作用を受けて保油
タンク40の油流出口から流出する。保油タンク40内
に潤滑油OILが溜まっていなければ、注入された冷媒が
そのまま保油タンク40の油流出口から流出する。流出
する潤滑油OIL(または冷媒)は、油回収管45、戻し
管53、および油バランス管43を通ってケース10c
に流れる。
【0067】このとき、保油タンク40に注入される冷
媒(ガス)の温度TK1が温度センサ61で検知され、
保油タンク40から流出する流体(潤滑油OILまたは冷
媒)の温度TK2が温度センサ62で検知される。保油
タンク40に潤滑油OILが溜まっていた場合には、図8
に示すように、先ずは検知温度TK1が立ち上がり上昇
し、その検知温度TK1が安定するころ、今度は検知温
度TK2が立ち上がり上昇し、やがて検知温度TK2も
安定する。つまり、検知温度TK1と検知温度TK2と
の差は、一旦は増大方向に変化し、やがて徐々に減少し
ていく形となる。ここで、検知温度TK1が立ち上がっ
てから検知温度TK2が立ち上がるまでの時間は、保油
タンク40内の潤滑油OILに液冷媒が混じっているかど
うかにかかわらず、保油タンク40内の潤滑油OILの実
質的な量に対応する。
【0068】上記ステップ212における開閉弁Vaの
閉成後、タイムカウントt3が開始される(ステップ2
12)。このタイムカウントt3が1秒進むと、そのと
きの検知温度TK1,TK2がTK1(1) ,TK2(1)
としてそれぞれ記憶される。タイムカウントt3がさら
に1秒進むと、そのときの検知温度TK1,TK2がT
K1(2) ,TK2(2)としてそれぞれ記憶される。こう
して、タイムカウントt3が1秒進むごとに、検知温度
TK1がTK1(1),TK1(2),…TK1(n)として順
次に記憶され、かつ検知温度TK2がTK2(1),TK
2(2),…TK2(n)として順次に記憶されていく(ステ
ップ213)。なお、検知温度TK2が初期値TK2(0)
より低い場合は、初期値TK2(0)が検知温度TK2と
して採用される。
【0069】タイムカウントt3が10秒に達したとき
(ステップ214のYES)、それまでの10秒間の検
知温度TK1の変化量ΔTK1[=TK1(10)−TK1
(0)]が求められ(ステップ215)、同じく10秒間の
検知温度TK2の変化量ΔTK2[=TK2(10)−TK
2(0)]が求められる(ステップ216)。
【0070】求められた変化量ΔTK1が所定値β(例
えば3℃)以上になったか否かが判定される(ステップ
217)。この判定は、検知温度TK1の立ち上がりを
検出するためのものである。また、検知温度TK1が初
期値TK1(0)より所定値α(例えば10℃)以上高く
なったか否か(別の言い方をすれば、検知温度TK1の
初期値TK1(0)からの変化量が所定値α以上になった
か否か)が判定される(ステップ218)。この判定も、
検知温度TK1の立ち上がりを検出するためのものであ
る。
【0071】ステップ217,218の判定が共に否定
(NO)の場合、タイムカウントt3の1秒アップに合
わせて、現時点までの新たな10秒間における最新の変
化量ΔTK1を求める処理が実行される。すなわち、タ
イムカウントt3の1秒アップに合わせて、上記記憶さ
れたTK1(1),TK1(2),…TK1(10)がTK1
(0),TK1(1),…TK1(9)として更新記憶され、現
時点の検知温度TK1がTK1(10)として更新記憶され
る(ステップ219)。そして、ここで更新されたTK
1(0),TK1(2),…TK1(10)に基づき、現時点まで
の新たな10秒間における検知温度TK1の変化量ΔT
K1[=TK1(10)−TK1(0)]が求められる(ステッ
プ220)。これは、10秒間の変化量ΔTK1を1秒毎
に更新する処理であり、ステップ217,218の判定
が共に否定(NO)の場合に繰り返し実行される。
【0072】ステップ217,218の判定のいずれか
一方が肯定(YES)の場合(検知温度TK1の立ち上
がり検出タイミング)、タイムカウントtnが開始され
る(ステップ221)。
【0073】続いて、上記求められた変化量ΔTK2が
所定値ΔT以上になったか否かが判定される(ステップ
222)。この判定は、検知温度TK2の立ち上がりを
検出するためのものである。
【0074】このステップ222の判定が否定(NO)
の場合に、タイムカウントtnが設定値tsに達すると
(ステップ223のYES)、そのときの検知温度TK1
がTK1maxとして記憶される(ステップ224)。
【0075】タイムカウントtnが設定値tsに達しな
いうちは(ステップ223のNO)、TK1maxがまだ記憶
されていないとの判定の下に(ステップ225のNO)、
タイムカウントt3の1秒アップに合わせて、現時点ま
での新たな10秒間における最新の変化量ΔTK2を求
める処理が実行される。すなわち、タイムカウントt3
の1秒アップに合わせて、上記記憶されたTK2(1),
TK2(2),…TK2(10)がTK2(0),TK2(1),…
TK2(9)として更新記憶され、現時点の検知温度TK
2がTK2(10)として更新記憶される(ステップ22
7)。そして、ここで更新されたTK2(0),TK2
(2),…TK2(10)に基づき、現時点までの新たな10
秒間における検知温度TK2の変化量ΔTK2[=TK
2(10)−TK2(0)]が求められる(ステップ228)。
これは、10秒間の変化量ΔTK2を1秒毎に更新する
処理であり、ステップ222の判定が否定(NO)の場
合に繰り返し実行される。
【0076】タイムカウントtnが設定値tsを超えた
後は(ステップ223のNO)、TK1maxがすでに記憶済
みであるため(ステップ225のYES)、検知温度T
K2の初期値TK2(0)からの変化量[=TK2−TK
2(0)]が検知温度TK1の初期値TK1(0)と上記TK1
maxとの差[=TK1−TK1(0)]以上となったか否か
が判定される(ステップ226)。この判定も、検知温度
TK2の立ち上がりを検出するためのものである。この
ステップ226の判定が否定(NO)の場合、上記ステ
ップ227,228の処理(10秒間の変化量ΔTK2
を1秒毎に更新する処理)が繰り返し実行される。
【0077】検知温度TK2の立ち上がりを検出するた
めのステップ222,226の判定のいずれか一方が肯
定(YES)の場合(検知温度TK2の立ち上がり検出
タイミング)、タイムカウントtnが終了される(ステ
ップ229)。これまでのタイムカウントtnは、すな
わち、検知温度TK1が立ち上がってから検知温度TK
2が立ち上がるまでの時間であり、保油タンク40内の
実質的な潤滑油OILの量に比例する。このタイムカウ
ントtnと設定値tnsとが比較される(ステップ23
0)。
【0078】タイムカウントtnが設定値tns以上で
あれば(ステップ230のYES)、ケース10c内の潤
滑油OILの量が適正であると判定される(ステップ23
1)。タイムカウントtnが設定値tns未満であれば
(ステップ230のNO)、ケース10c内の潤滑油OIL
の量が不足であると判定される(ステップ232)。
【0079】なお、設定値ts、所定値ΔT、および設
定値tnsについては、圧縮機10における冷媒の圧縮
比Px(=高圧側圧力Pd/低圧側圧力Ps)あるいは
高圧側圧力Pdと低圧側圧力Psの差をパラメータとし
て、かつ運転モードの違い(冷房運転か暖房運転か)を
パラメータとして、可変設定される。この可変設定用の
テーブルが各室外制御部70,80のメモリ73,83
にそれぞれ格納されている。たとえば、所定値ΔTにつ
いては、圧縮比Pxが大きいほど、あるいは高圧側圧力
Pdと低圧側圧力Psの差が大きいほど、高い値が設定
されている。
【0080】油量が適正か不足かの判定結果が得られた
後の処理は第1の実施形態と同じであり、その説明は省
略する。以上のように、圧縮機10のケース10cに保
油タンク40を連通し、圧縮機10から吐出される冷媒
の一部を加圧管52により保油タンク40に導くことで
保油タンク40に溜まった潤滑油OILを流出させ、流出
する潤滑油OILを戻し管53によりケース10cに戻し
ながら、保油タンク40に導かれる冷媒の温度TK1を
温度センサ61で検知し、かつ保油タンク40から流出
する潤滑油OILの温度TK2を温度センサ62で検知
し、両検知温度TK1,TK2の対比を行うことによ
り、従来のフロートスイッチ方式の油面調節器のような
機械的なフロートスイッチを用いることなく、よって故
障の心配なく、しかもタイムカウントtnに対する設定
値tnsを適宜に定めることにより保油タンク40の容
量および形状に何ら影響を受けることなく、ケース10
内の油量を高い信頼性をもって的確に検出することがで
きる。とくに、ケース10c内の潤滑油OILに液冷媒が
混入していても、その液冷媒の混入に影響を受けること
なく、ケース10c内の潤滑油OILの実質的な量を正確
に検出することができる。
【0081】検出中は保油タンク40から流出する潤滑
油OILが戻し管53を通ってケース10cに戻るので、
油量検出が何度繰り返されても問題はない。
【0082】保油タンク40とケース10cとを移動管
41および圧力バランス管43の2本で連通しているの
で、ケース10c内の潤滑油OILを余剰分として保油タ
ンク40に迅速かつスムーズに移動させることが可能で
ある。こうして、各保油タンク40に蓄えた潤滑油OIL
の余剰分を、潤滑油不足が検出された圧縮機10に必要
時あるいは定期的に補充することができる。すなわち、
各圧縮機10での潤滑油不足を相互補完的にしかも迅速
に解消することができて、圧縮機10の寿命向上および
信頼性向上に大きく寄与することができる。
【0083】潤滑油OILの余剰分を油分離器14とは別
の保油タンク40に常に蓄えておく形となるので、油分
離器14の容量の縮小化が図れ、ひいては冷凍装置全体
の小形化に寄与することができる。
【0084】なお、上記各実施形態では、空気調和機へ
の適用について説明したが、他の冷凍装置にも同様に適
用可能である。その他、この発明は上記実施形態に限定
されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実
施可能である。
【0085】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、圧
縮機のケース内の油量を機械的なスイッチを用いること
なく高い信頼性をもって的確に検出することができる信
頼性にすぐれた油量検出装置を提供できる。また、圧縮
機のケース内の油量を冷媒の混入に影響を受けることな
く正確に検出することができ、これにより圧縮機での油
不足の解消を可能として圧縮機の寿命向上および信頼性
向上に大きく寄与し得る油量検出装置を提供できる。
【0086】さらに、油の余剰分を油分離器とは別に常
に蓄えておくことができ、その蓄えた油を必要時あるい
は定期的に圧縮機に補充することを可能として圧縮機で
の油不足を迅速に解消することができ、これにより圧縮
機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れるとともに
油分離器の容量の縮小化が図れて装置全体の小形化に寄
与できる冷凍装置を提供できる。
【0087】また、複数台の圧縮機における油不足を相
互補完的にしかも迅速に解消することができ、これによ
り各圧縮機の寿命向上および信頼性向上が格段に図れる
冷凍装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態の全体的な構成を示す図。
【図2】各実施形態における油量検出装置の構成を示す
図。
【図3】各実施形態における油量検出装置の配管構成の
具体例を示す図。
【図4】各実施形態の制御回路のブロック図。
【図5】各実施形態における各室内機の要求能力と各室
外機の運転容量との関係を示す図。
【図6】第1の実施形態における油量検出制御を説明す
るためのフローチャート。
【図7】第2の実施形態における油量検出制御を説明す
るためのフローチャート。
【図8】第2の実施形態における検知温度TK1,TK
2の変化の例を示す図。
【符号の説明】
1…センタ室外機 2…ターミナル室外機 3…室内機 10…圧縮機 10c…ケース 40…保油タンク 41…移動管 43…圧力バランス管 45…油回収管 52…加圧管 53…戻し管 55…バイパス管 61,62,63…温度センサ 70,80…室外制御部 90…室内制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に潤滑用の油を充填してなる圧
    縮機を備えたものにおいて、 前記ケースに連通された保油タンクと、 前記圧縮機から吐出される冷媒の一部を前記保油タンク
    から油を流出させるための加圧用として同保油タンクに
    導く加圧管と、 前記保油タンクから流出する油を前記ケースに戻す戻し
    管と、 前記保油タンクに導かれる冷媒の温度を検知する第1温
    度検知手段と、 前記保油タンクから流出する流体の温度を検知する第2
    温度検知手段と、 前記第1温度検知手段の検知温度と前記第2温度検知手
    段の検知温度との対比により前記ケース内の油量を検出
    する検出手段と、 を具備したことを特徴とする油量検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油量検出装置におい
    て、 前記保油タンクは、油移動管を介して前記ケースの適正
    油面位置に連通されるとともに、圧力バランス管を介し
    て前記ケースの適正油面位置より上方の部位に連通され
    ている、 ことを特徴とする油量検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の油量検出装置におい
    て、 前記油移動管に設けられ、前記保油タンクから前記ケー
    スへの油の逆流を阻止する逆止弁と、 前記圧力バランス管に設けられ、前記保油タンクから前
    記ケースへの冷媒の流入を阻止する逆止弁と、 前記加圧管の中途部から前記戻し管にかけて接続された
    バイパス管と、 前記戻し管における前記バイパス管の接続部より上流側
    に設けられた減圧器と、 前記バイパス管に設けられた減圧器と、 をさらに備え、 前記戻し管は、一端が前記保油タンクに連通され、他端
    が前記圧力バランス管の一部を介して前記ケースに連通
    されている、 前記第1温度検知手段は、前記バイパス管を流れる冷媒
    の温度を検知する、 前記第2温度検知手段は、前記戻し管を流れる油の温度
    を検知する、 ことを特徴とする油量検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、および請求項3のい
    ずれかに記載の油量検出装置において、 前記加圧管に設けられた開閉弁をさらに備え、 前記検出手段は、前記開閉弁を定期的に開放し、その開
    放中に検出を実行する、 ことを特徴とする油量検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載の油量検出装置において、 前記検出手段は、前記第1温度検知手段の検知温度と前
    記第2温度検知手段の検知温度との差から前記保油タン
    ク内の油の有無を検知し、その検知結果に基づいて前記
    ケース内の油量が適正か否かを検出する、 ことを特徴とする油量検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載の油量検出装置において、 前記検出手段は、前記第1温度検知手段の検知温度と前
    記第2温度検知手段の検知温度との差の時間的変化に基
    づいて前記ケース内の油量が適正か否かを検出する、 ことを特徴とする油量検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載の油量検出装置において、 前記検出手段は、前記第1温度検知手段の検知温度の立
    ち上がりから前記第2温度検知手段の検知温度の立ち上
    がりまでの時間を検出し、その検出時間と設定値との比
    較により前記ケース内の油量が適正か否かを検出する、 ことを特徴とする油量検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載の油量検出装置において、 前記検出手段は、前記第1温度検知手段の検知温度TK
    1の変化量ΔTK1を逐次に捕らえてその変化量ΔTK1
    が所定値β以上になったとき、または検知温度TK1が
    初期値TK1(0)より所定値α以上高くなったとき、タ
    イムカウントtnを開始し、その後、前記第2温度検知
    手段の検知温度TK2の変化量ΔTK2を逐次に捕らえ
    てその変化量ΔTK2が所定値ΔT以上になったとき、
    あるいはタイムカウントtnが設定値tsに達した時点
    の検知温度TK1をTK1maxとして記憶して検知温度T
    K2の初期値TK2(0)からの変化量が前記初期値TK
    1(0)と前記TK1maxとの差以上となったとき、そのと
    きのタイムカウントtnが設定値tns以上であれば前
    記ケース内の油量が適正と判定し、タイムカウントtn
    が設定値tns未満であればケース内の油量が不足と判
    定する、ことを特徴とする油量検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の油量検出装置におい
    て、 設定値ts、所定値ΔT、および設定値tnsは、前記
    圧縮機における冷媒の圧縮比あるいは高圧側圧力と低圧
    側圧力の差をパラメータとして可変設定されることを特
    徴とする油量検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の油量検出装置を搭載した冷凍装置において、 前記保油タンクと前記圧縮機の冷媒吸込側配管との間に
    接続された油回収管と、 この油回収管の導通制御により前記保油タンク内の油を
    前記圧縮機に補充する制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍装置。
  11. 【請求項11】 ケース内に潤滑用の油を充填してなる
    複数台の圧縮機を備えた冷凍装置において、 前記各ケースにそれぞれ連通された保油タンクと、 前記各圧縮機から吐出される冷媒の一部を前記各保油タ
    ンクから油を流出させるための加圧用として同保油タン
    クにそれぞれ導く加圧管と、 前記各保油タンクから流出する油を前記各ケースにそれ
    ぞれ戻す戻し管と、 前記各保油タンクに導かれる冷媒の温度をそれぞれ検知
    する第1温度検知手段と、 前記各保油タンクから流出する油の温度をそれぞれ検知
    する第2温度検知手段と、 前記各第1温度検知手段の検知温度と前記各第2温度検
    知手段の検知温度との対比により前記各ケース内の油量
    を検出する検出手段と、 前記各保油タンクと前記各圧縮機の冷媒吸込側配管との
    間にそれぞれ接続された油回収管と、 この各油回収管の相互間に接続された油バランス管と、 前記各油回収管の導通制御により前記各保油タンク内の
    油を前記各圧縮機に補充する制御手段と、 を具備したことを特徴とする冷凍装置。
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