JP4402205B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動部材を光軸方向にガイドするガイドバーの傾き調整が可能な光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような光学機器では、従来、ガイドバーの端部に段付け加工を行い、この加工によって形成された小径部を、機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた調整板の穴に嵌合させている。
【0003】
そしてこの調整板は、機器本体に対して光軸直交方向に位置調整されることによりガイドバーの位置(傾き)調整を可能とするとともに、ガイドバーのスラスト受けとして用いられる。
【0004】
図7および図8には、従来のレンズ鏡筒(光学機器)の構成を示している。これらの図において、101は前玉フォーカスレンズ群、102は前玉フォーカスレンズ群101を保持するフォーカス移動環、103はフォーカス移動環102を光軸方向にガイドするガイドバー、104はガイドバー103の端部(段付き小径部)が嵌合する調整板、105は鏡筒本体106に回転可能に取り付けられるとともに調整板104に形成された長穴に嵌合する第1偏芯コロ、107は鏡筒本体106に回転可能に取り付けられるとともに調整板104に形成された円形穴に嵌合する第2偏芯コロ、109は調整板104を鏡筒本体106に対して仮固定する仮固定ビス、108は仮固定ビス109の頭部と調整板104との間に配置されて、調整板104を鏡筒本体106に対して押圧する波ワッシャである。
【0005】
なお、図9には、第2偏芯コロ107を示している。この第2偏芯コロ107は、3段形状に形成されており、最上段107aおよび最下段107cに対して、調整板104に係合する中段107bが偏芯している。
【0006】
このように構成されるレンズ鏡筒では、第1偏芯コロ105を回転させることにより調整板104を第2偏芯コロ107を中心にして旋回移動させることができる。これにより、ガイドバー103の端部103aが光軸直交方向に移動し、ガイドバー103の傾き調整を行うことができる。
【0007】
ガイドバー103の傾き調整により、このガイドバー103に嵌合しているフォーカス移動環102を移動させて、前玉フォーカスレンズ群101の光学調整を行うことができる。
【0008】
なお、第2偏芯コロ107を回転させることにより、調整板104を第1偏芯コロ105が嵌合する長穴の長手方向に移動させることができ、ガイドバー103を第1偏芯コロ105の回転による傾き調整方向とほぼ直交する方向に傾き調整を行うことができる。
【0009】
ところで、調整板104は、その位置調整時にスムーズに動き、かつ位置調整後は、その後に鏡筒本体106に対する接着固定やネジ締め固定されるまで簡単に動かない程度に位置保持される必要がある。このため、波ワッシャー108を仮固定ビス109と調整板104との間に介在させることにより、調整板104の位置保持力(摺動抵抗力)を発生させている。
【0010】
なお、位置調整後の調整板104は、上記偏芯コロ105,107との2箇所の嵌合部に接着剤を塗布したり、調整板104における複数個所に接着剤を塗布したりして鏡筒本体106に固定される。これは、1箇所の接着等による固定では、光軸直交方向に2次元的に移動可能な調整板104を確実に固定できないためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のレンズ鏡筒では、ガイドバー103の端部103aに段付け加工が必要であったり、偏芯コロ105,107を設ける必要があったり、また調整板104の位置保持力を発生させる波ワッシャー108等が必要であったり、調整板104の位置調整後に複数箇所の接着又はビス締めよる固定が必要であったりして、部品点数が多くなるとともに、部品製作や組立作業に手間がかかり、コストアップにつながる要因が多いという問題がある。
【0012】
そこで、本発明では、ガイドバーの端部の段付き加工、偏芯コロ、波ワッシャー等を不要とし、さらには位置調整後の接着・ビス締め等による固定個所が1箇所で済むようにした光学装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、光学系を構成する可動部材を光軸方向にガイドするガイドバーを有するとともにガイドバーを嵌合させて機器本体に対し光軸直交方向に位置調整されることにより前記ガイドバーの位置調整を可能とする調整部材が機器本体に取り付けられる光学機器において、ガイドバー調整部材を貫通し、機器本体、調整部材よりも光軸方向先方に位置して調整部材を貫通したガイドバーの軸方向端部が突き当てられる突き当て部を有し、調整部材は、少なくとも機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生し、この弾性力を用いて調整部材が機器本体に対して仮固定されることを特徴とする
また、本発明では、光学系を構成する可動部材を光軸方向にガイドするガイドバーを有するとともに、ガイドバーを嵌合させて機器本体に対し光軸直交方向に位置調整されることによりガイドバーの位置調整を可能とする調整部材が機器本体に取り付けられる光学機器におけるガイドバーの位置調整方法であって、ガイドバーに調整部材を貫通させ、機器本体に、調整部材よりも光軸方向先方に位置して調整部材を貫通したガイドバーの軸方向端部が突き当てられる突き当て部を設け、調整部材に、少なくとも機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生させ、この弾性力を用いて調整部材を機器本体に対して仮固定することを特徴とする。
【0014】
すなわち、調整部材をガイドバーの位置(傾き)調整のためにのみ使用し、ガイドバーのスラスト受けは機器本体の突き当て部に行わせる。このため、ガイドバーに、調整部材にスラスト受けを行わせるための段付き加工を施す必要がなく、全長にわたって同一径を有するガイドバーを使用することが可能となる。しかも、調整部材を、機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生するように形成し、この弾性力を用いて調整部材の機器本体に対する光軸直交方向位置の仮固定(ある程度の摺動抵抗力を生じさせる押圧)を行わせるようにしているので、波ワッシャー等の部品を不要とすることができる。
【0016】
また、調整部材(特に、調整部材におけるガイドバーとの嵌合部分から離れた長手方向端部の近傍等)に、機器本体に係合してこの機器本体に対する調整部材の光軸直交方向のうちいずれかの方向への移動を規制する規制部を設けて、調整部材の位置調整後の機器本体への固定を、上記規制部以外の一箇所(例えば、規制部およびガイドバーとの嵌合部分からできるだけ離れた一箇所)で行えるようにするのが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図6には、本発明の実施形態であるレンズ鏡筒(光学機器)の構成を示している。
【0019】
図1および図2において、1は鏡筒本体としてのCCDホルダー、2はCCDホルダー1のピント面側の端面(外面)に光軸直交方向に位置調整可能に仮固定ビス14により仮固定される調整板、3はそのピント面側の端部近傍部分が調整板2に形成された嵌合穴2bに貫通嵌合するガイドバーである。
【0020】
図1、4、5に示すように、CCDホルダー1には、ピント面側の端面よりもさらにピント面方向先方に延び、調整板2を貫通したガイドバー3のピント面側の端面の突き当てを受けるスラスト受け部(突き当て部)1aが一体形成されている。
【0021】
このため、従来のようにガイドバーの端部を段付け加工して得られた小径部分を調整板に嵌合させ、調整板をガイドバーのスラスト受けとしても用いていた場合に比べ、ガイドバー3として、全長にわたって同一径を有するストレートバーを用いることができる。また、本実施形態では、調整板2にガイドバー3のスラスト受けとしての役割は持たせていないので、調整板2にそれほど大きな強度は必要ない。
【0022】
10はフォーカシングと全光学系のいわゆる片ボケ調整を行うフォーカスレンズ、4はフォーカスレンズ10を保持し、ガイドバー3により光軸方向に移動ガイドされるフォーカス移動環である。
【0023】
また、5は光量調整を行う絞り装置、11はアフォーカルレンズ、6はアフォーカルレンズ11を保持する固定のアフォーカル環、7はフォーカス移動環4の回転規制を行うUバー、12はバリエーターレンズ、8はバリエーターレンズ12を保持し、不図示のガイドバーにより光軸方向に移動ガイドされるバリエータ移動環、13は前玉レンズ、9は前玉レンズ13を保持する固定筒である。
【0024】
本レンズ鏡筒の光学系はズームレンズ光学系であり、バリエータ移動環8を光軸方向に移動させることによってズーミングが行われる。また、フォーカス移動環4が、Uバー7により回転止めされている状態で、ガイドバー3にガイドされながら光軸方向に移動することにより、フォーカシングが行われる。
【0025】
ところで、上記各部品の製造誤差等により、例えば前玉レンズ13を保持している固定筒9の平行度の狂いやバリエータ移動環8のガイドバー3との嵌合部の倒れ等が生じ、光学系全体で片ボケやコマフレアー等の像の劣化が問題となる場合がある。これは、最近のレンズ鏡筒やこれを備えたカメラ等の光学機器のコンパクト化により、光学系の敏感度が高くなり、従来では問題とならない程度の倒れ等が発生しても、劣化に大きく影響する光学系を選択せざるを得ない事情があるためである。
【0026】
そして、これを解消するために、一部の光学部材の平行偏芯補正や倒れ補正によって光学調整を行う必要がある。
【0027】
このため、本実施形態では、仮固定ビス14によりCCDホルダー1に光軸直交方向に位置調整可能なように仮固定された調整板2を、例えば図1に示すようにガイドバー3が光軸に対して平行となる位置から、図5に示すようにガイドバー3のピント面側の端部を固定筒9との嵌合部3aを支点として光軸平行位置よりも下げる位置に調整することができるようにしている。
【0028】
このように調整板2の位置調整によりガイドバー3の位置(傾き)調整を行うと、ガイドバー3に嵌合したフォーカス移動環4も上記支点を中心に光軸に対して移動する。このため、フォーカスレンズ10は、光軸に対し、ガイドバー3の傾きと同等の傾きと光軸がずれる平行偏芯の両方が加わった移動を行う。
【0029】
光学系にもよるが、本レンズ鏡筒の光学系の場合、平行偏芯の全光学系に影響が大きく、傾きによる光学系への影響は少ない上に微少であるため、平行偏芯による光学系の調整が行える構造となっている。
【0030】
この場合、フォーカスレンズ10の光軸方向の可動範囲との関係が問題となるが、ガイドバー3の長さを長めに設定し、その中の一部の範囲のみをフォーカス移動環4の可動範囲として使用することにより、上記平行偏芯による光学系の調整が可動範囲全体で有効となる。
【0031】
なお、上記光学調整、すなわち調整板2の位置調整は、光学系により形成される画像の状況を確認しながら、調整板2を移動させることにより行う。これにより、片ボケ調整やコマフレアー調整が可能となる。
【0032】
図3および図4には、本実施形態にて用いている調整板2の形状を示している。調整板2は、図3に示すように、ピント面側から見ると、左右(光軸直交方向一方)に長く、上下方向に短い形状を有している。嵌合穴2bは、調整板2の右端近傍に形成されており、2aはこの嵌合穴2bの斜め上方に形成されて後述する調整工具15の駆動ピンを係合させる係合穴である。
【0033】
また、2eは調整板2の左右方向中央に形成され、仮固定ビス14を受けるビス受け部である。また、2cは左右方向に延びるよう形成された長穴(規制部)であり、ビス受け部2eを挟んで嵌合穴2bと反対側ほぼ等距離の位置、つまり嵌合穴2bからできるだけ大きく離れた左端近傍部分に形成されている。この長穴2cには、図4に示すように、CCDホルダー1に突出形成された規制ピン1bが嵌合する。これにより調整板2は、規制ピン1bを中心とする光軸直交面内での回動と長穴2cの長さ範囲内での左右方向移動のみが許容され、上下方向の平行移動は規制される。
【0034】
さらに、2dは調整板2の右側端の下部、つまり嵌合穴2bからも長穴2cからもできるだけ離れた位置に形成され、位置調整後にCCDホルダー1に接着固定される接着部である。
【0035】
図4には、調整板2のCCDホルダー1に対する取付前および取付後の形状を示している。この図から分かるように、調整板2は仮固定ビス14を締め付ける前までは、左右方向中央を頂点とする山形状となるように若干反っている。
【0036】
このため、仮固定ビス14を調整板2のビス受け部2eを通してCCDホルダー1に締め付けることにより、上記反りが戻され、調整板2に弾性力が発生する。そして、この弾性力により調整板2のCCDホルダー1に対する摺動摩擦が発生し、調整板2の位置調整時から接着部2dでのCCDホルダー1への接着固定が完了するまでに容易に位置がずれるのを防止できる(つまり、調整板2をCCDホルダー1に仮固定することができる)。したがって、調整板12をCCDホルダー1に押しつける波ワッシャ等の部品は不要である。
【0037】
以上のように構成されるレンズ鏡筒において、仮固定された調整板2の位置調節を行うときは、図6に示す調整工具(位置調整装置)15を、その固定部15d、15eをCCDホルダー1に咬ませることにより固定する。さらに、調整板2の係合穴2aに調整工具15の駆動ピン15aを係合させる。
【0038】
そして、マイクロメーターの送り機構であるマイクロメーター部15b、15cを回転させることにより、駆動ピン15aが上下方向又は左右方向に移動し、これに係合している調整板2もCCDホルダー1に対して移動する。こうして調整板2のCCDホルダー1に対する位置調整が行われ、上記のように光学系の調整が行われる。
【0039】
このように、本実施形態では、着脱可能な調整工具15を用いて調整板2の位置調整駆動を行うようにしているので、従来のようにレンズ鏡筒自体に偏芯コロを取り付ける必要がない。
【0040】
こうして調整板2およびガイドバー3の位置調節が終了すると、調整工具15を取り外し、その後、調整板2の接着部2dとCCDホルダー1との間に接着剤を塗布してこれを硬化させる。接着剤硬化後は、この1箇所の接着部分および長穴2cと規制ピン1bとの嵌合部分の2箇所をもってCCDホルダー1に対して位置決め固定される。これにより、本レンズ鏡筒の光学調整が完了した状態を維持することができる。
【0041】
なお、本実施形態では、CCDホルダー1に形成した規制ピン1bを調整板2に形成した長穴2cに嵌合させる場合について説明したが、CCDホルダーに形成した長穴に調整板2に形成した規制ピン1bを嵌合させるようにしてもよい。
【0042】
また、本実施形態では、調整板2を接着剤を用いてCCDホルダー1に固定する場合について説明したが、調整板2をビス締め等、他の方法によりCCDホルダー1に固定してもよい。
【0043】
さらに、本実施形態では、調整板2の位置調整によるフォーカス移動環4のガイドとなるガイドバー3の位置調整を行う場合について説明したが、本発明は、フォーカス移動環以外の可動部材、例えばバリエータ移動環をガイドするガイドバーの位置調節を行う場合にも適用することができる。
【0044】
また、本発明は、上記実施形態のようなレンズ鏡筒だけでなく、光学系を構成する可動部材をガイドバーによって光軸方向に移動ガイドする全ての光学機器に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調整部材をガイドバーの位置(傾き)調整のためにのみ使用し、ガイドバーのスラスト受けは機器本体の突き当て部に行わせるようにすることができる。このため、ガイドバーに、調整部材にスラスト受けを行わせるための段付き加工を施す必要がなく、全長にわたって同一径を有するガイドバーを使用することができる。しかも、調整部材を、機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生するように形成し、この弾性力を用いて調整部材の機器本体に対する光軸直交方向位置の仮固定を行わせるようにするので、波ワッシャーのように調整部材を仮固定させるための専用部品を不要とすることができる。
【0047】
また、調整部材(特に、調整部材におけるガイドバーとの嵌合部分から離れた長手方向端部の近傍等)に、機器本体に係合してこの機器本体に対する調整部材の光軸直交方向のうちいずれかの方向への移動を規制する規制部を設ければ、調整部材の位置調整後の機器本体への固定を、上記規制部以外の一箇所(例えば、規制部およびガイドバーとの嵌合部分からできるだけ離れた一箇所)で行うことができる。
【0049】
そして、以上の発明により、ローコストで、コンパクトな高い光学性能を有する光学機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるレンズ鏡筒の主要断面図。
【図2】上記レンズ鏡筒をピント面側から見た図。
【図3】上記レンズ鏡筒に用いられる調整板をピント面側から見た図。
【図4】 上記調整板の鏡筒本体に対する仮固定前後の形状を示す説明図。
【図5】上記調整板の位置調整によるガイドバーおよびフォーカス移動環の移動説明図。
【図6】上記レンズ鏡筒に調整工具を取り付けたようすを示す図。
【図7】従来のレンズ鏡筒を前玉側から見た図。
【図8】従来のレンズ鏡筒の断面図。
【図9】従来のレンズ鏡筒に用いられる偏芯コロの図。
【符号の説明】
1 CCDホルダー
2 調整板
3 ガイドバー
4 フォーカス移動環
5 絞り装置
6 アフォーカル環
7 Uバー
8 バリエータ移動環
9 固定筒
10 フォーカスレンズ
11 アフォーカルレンズ
12 バリエータレンズ
13 前玉レンズ
14 仮固定ビス

Claims (4)

  1. 光学系を構成する可動部材を光軸方向にガイドするガイドバーを有するとともに、前記ガイドバーを嵌合させて前記機器本体に対し光軸直交方向に位置調整されることにより前記ガイドバーの位置調整を可能とする調整部材が機器本体に取り付けられる光学機器において、
    前記ガイドバー前記調整部材を貫通し
    前記機器本体、前記調整部材よりも光軸方向先方に位置して前記調整部材を貫通した前記ガイドバーの軸方向端部が突き当てられる突き当て部を有し、
    前記調整部材は、少なくとも前記機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生し、この弾性力を用いて前記調整部材が前記機器本体に対して仮固定されることを特徴とする光学機器。
  2. 前記調整部材、前記機器本体に係合してこの機器本体に対する前記調整部材の光軸直交方向のうちいずれかの方向への移動を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記調整部材の前記機器本体に対する位置調整後の固定を、前記規制部以外の一箇所で行ったことを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  4. 光学系を構成する可動部材を光軸方向にガイドするガイドバーを有するとともに、前記ガイドバーを嵌合させて前記機器本体に対し光軸直交方向に位置調整されることにより前記ガイドバーの位置調整を可能とする調整部材が機器本体に取り付けられる光学機器におけるガイドバーの位置調整方法であって、
    前記ガイドバーに前記調整部材を貫通させ、
    前記機器本体に、前記調整部材よりも光軸方向先方に位置して前記調整部材を貫通した前記ガイドバーの軸方向端部が突き当てられる突き当て部を設け、
    前記調整部材に、少なくとも前記機器本体に光軸直交方向に位置調整可能に取り付けられた状態にて弾性力を発生させ、この弾性力を用いて前記調整部材を前記機器本体に対して仮固定することを特徴とするガイドバーの位置調整方法。
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