JP4400679B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
燃料タンク内の燃料の残量が減少しても、安定して燃料を供給する燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の燃料供給装置は、燃料タンクに収容されている。この燃料供給装置は、燃料タンクの燃料の一部を蓄積するサブタンクと、サブタンクに収容されサブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、サブタンク外の燃料を吸引しサブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプとを備える。第1、第2ポンプ部の吸引口には、それぞれ吸引される燃料中の異物を捕捉する袋状の濾材を備えたフィルタ部材が設けられている。
第2ポンプ部の吸引口からは、サブタンクに形成された開口部を通してサブタンク外へ汲み上げ用の管が延出し、この汲み上げ用の管の入口に袋状の濾材が固定されている。したがって、第2ポンプ部は、袋状の濾材からサブタンク外の燃料を吸引し、汲み上げ用の管を通して第2ポンプ部の吸引口に吸引する。
米国特許第5596970号明細書
ところが、上記燃料供給装置のフィルタ部材は、上記第1ポンプ部の吸引口に接続されるフィルタ部材と、上記第2ポンプ部の吸引口に接続されるフィルタ部材の2つのフィルタ部材からなっている。
この構成では、1つの燃料供給装置を製造するのに2つのフィルタ部材を用意しなければならず、また、2つのフィルタ部材を有しているため燃料供給装置の組み立て工数が増加し、燃料供給装置のコストが高くなる。
さらに、これらの2つのフィルタ部材では、それぞれ、袋状の濾材を備えた2つのフィルタ部材を使用するため、第2ポンプ部の吸引口と汲み上げ用の管の入口との距離、即ち、第2ポンプ部からの汲み上げ用の流路長が長くなる。このため、第2ポンプ部に高い吸引力が必要となるという問題が生じている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、本発明第1の目的は、サブタンク内の燃料を燃料消費装置に供給する第1ポンプ部とサブタンク外の燃料をサブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部の2つのポンプ部を有する燃料ポンプを備えた燃料供給装置の製造コストを低減することにある。
本発明第2の目的は、サブタンク内の燃料を燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、サブタンク外の燃料をサブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部の2つのポンプ部を有する燃料ポンプを備えた燃料供給装置において、第2ポンプ部からの汲み上げ用の流路長を短くすることにある。
請求項1に記載の発明によれば、燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、サブタンク外の燃料を吸引しサブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、燃料ポンプの第1ポンプ部の第1吸引口および第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、燃料消費装置に供給する供給用燃料、およびサブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、第1流路に設けられ供給用燃料を濾過する第1濾材と、第2流路に設けられ汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、フィルタ部材のケースは、第1流路の第1入口部がサブタンク内に開口し、第2流路の第2入口部がサブタンクの底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口するようにサブタンクの底面に取り付けられることを特徴としている。
この構成によれば、1つのケースの内部に仕切り壁を設けることで、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される。さらに、第1流路には供給用燃料を濾過する第1濾材が設けられ、第2流路には汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材が設けられている。これにより、燃料供給用のフィルタ部材と汲み上げ用のフィルタ部材とを1つの部材とすることが可能となり、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。
さらに、第1入口部はサブタンク内に開口しているので、第1流路はサブタンク内の燃料を第1ポンプ部に導くことができる。また、第2入口部はサブタンクの底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口しているので、燃料タンク内の燃料を可能な限りサブタンクに汲み上げることができる。
請求項に記載の発明によれば、サブタンクの底面には開口部が形成され、フィルタ部材のケースは、開口部に挿入されて固定されることを特徴としている。一方向から挿入するだけで、サブタンクに燃料ポンプにフィルタ部材を装着した状態のものを取り付けることができ、燃料供給装置の組み付け工数が減少し、安価な燃料供給装置が提供できる。
請求項に記載の発明によれば、ケースの側壁には開口部よりも外径が大きく、ケースを開口部に挿入させたとき、サブタンクの底面に当接するフランジ部が形成されており、第1入口部はフランジ部よりもサブタンク側に形成され、第2入口部はフランジ部よりもサブタンクの外側に形成されることを特徴としている。この構成によれば、フィルタ部材が組み付けられた燃料ポンプをサブタンクの底面に向けてセットするだけで、第1、第2入口部の位置決めを容易にすることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1濾材は、第1入口部に設けられ、第2濾材は、第2入口部に設けられていることを特徴としている。この構成によれば、第1、第2濾材は、いずれも第1、第2入口部に設けられているので、ケース内には常に濾過を通過した燃料で満たされるので、ケース内に異物が蓄積されるのを抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成され、第2濾材は、第2入口部および燃料通路を覆うようにして設けられていることを特徴としている。
燃料中に含まれる水分は、比重が燃料よりも大きいため、水分が燃料タンクの底に溜まり易い。第2入口部が燃料タンクの底面に向かって開口していると、燃料タンクの底に溜まった水分が氷結したとき、燃料をサブタンクに汲み上げることができなくなるおそれがある。
この構成によれば、第2入口部の側壁には、燃料通路が形成され、第2濾材は第2入口部および燃料通路を覆うようにして設けられているので、水分が氷結して第2入口部から燃料を汲み上げることができなくとも、第2入口部の側壁に設けられた燃料通路から燃料を汲み上げることが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、サブタンク外の燃料を吸引し前記サブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、燃料ポンプの第1ポンプ部の第1吸引口および第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、燃料消費装置に供給する供給用燃料、およびサブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンクに形成された開口部を通してサブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、第1流路に設けられ供給用燃料を濾過する第1濾材と、汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、第2濾材は、開口部を覆うように設けられ、フィルタ部材のケースは、第1流路の第1入口部がサブタンク内に開口し、第2流路の第2入口部がサブタンクの底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口するようにサブタンクの底面に取り付けられることを特徴としている。
この構成によれば、1つのケースの内部に仕切り壁を設けることで、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンクに形成された開口部を通してサブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される。さらに、第1流路には供給用燃料を濾過する第1濾材が設けられ、汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材が開口部を覆うように設けられている。
これにより、燃料供給用のフィルタ部材と、汲み上げ用のフィルタ部材の内第2流路とを1つのケースに一体化させることが可能となり、汲み上げ用のフィルタ部材の内第2濾材を開口部を覆うように設けるという簡単な構成によって、汲み上げ用燃料を濾過させることが可能となる。このため、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。
さらに、第1入口部はサブタンク内に開口しているので、第1流路はサブタンク内の燃料を第1ポンプ部に導くことができる。また、第2入口部はサブタンクの底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口しているので、燃料タンク内の燃料を可能な限りサブタンクに汲み上げることができる。
請求項に記載の発明によれば、開口部は、サブタンクの底面に形成され、フィルタ部材のケースは、開口部に挿入されて固定されることを特徴としている。一方向から挿入するだけで、サブタンクに燃料ポンプにフィルタ部材を装着した状態のものを取り付けることができ、燃料供給装置の組み付け工数が減少し、安価な燃料供給装置が提供できる。
請求項に記載の発明によれば、ケースの側壁には開口部よりも外径が大きく、ケースを開口部に挿入させたとき、サブタンクの底面に当接するフランジ部が形成されており、第1入口部はフランジ部よりもサブタンク側に形成され、第2入口部はフランジ部よりもサブタンクの外側に形成されることを特徴としている。この構成によれば、フィルタ部材が組み付けられた燃料ポンプをサブタンクの底面に向けてセットするだけで、第1、第2入口部の位置決めを容易にすることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1濾材は、第1入口部に設けられていることを特徴としている。この構成によれば、第1濾材は、第1入口部に設けられ、第2濾材は、開口部を覆うように設けられているので、ケース内には常に濾過を通過した燃料で満たされるので、ケース内に異物が蓄積されるのを抑制することができる。
請求項10に記載の発明によれば、第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成されていることを特徴としている。
燃料中に含まれる水分は、比重が燃料よりも大きいため、水分が燃料タンクの底に溜まり易い。第2入口部が燃料タンクの底面に向かって開口していると、燃料タンクの底に溜まった水分が氷結したとき、燃料をサブタンクに汲み上げることができなくなるおそれがある。
この構成によれば、第2入口部の側壁には、燃料通路が形成され、第2濾材は開口部を覆うように設けられているので、水分が氷結して第2入口部から燃料を汲み上げることができなくとも、第2入口部の側壁に設けられた燃料通路から、濾過を通過した燃料を汲み上げることが可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、サブタンク外の燃料を吸引しサブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、燃料ポンプの第1ポンプ部の第1吸引口および第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、燃料消費装置に供給する供給用燃料、およびサブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンクに形成された開口部を通してサブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、供給用燃料を濾過する第1濾材と、第2流路に設けられ汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、第1濾材は、第1流路に設けられ、第2濾材は、サブタンクにおいて開口部が形成された内面に対して平行に配置されており、内面は、サブタンクの底面であり、フィルタ部材のケースは、第1流路の第1入口部がサブタンク内に開口し、第2流路の第2入口部が底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口するように底面に取り付けられることを特徴としている。
この構成によれば、1つのケースの内部に仕切り壁を設けることで、サブタンク内の燃料を第1吸引口に導く第1流路と、サブタンクに形成された開口部を通してサブタンク外の燃料を第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される。さらに、第2流路には汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材が設けられている。これにより、燃料供給用のフィルタ部材の内第1流路と、汲み上げ用のフィルタ部材とを1つのケースに一体化させることが可能となり、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。
また、この構成によれば、第2濾材は、サブタンクにおいて開口部が形成された内面に対して平行に配置されている。このため、第2濾材の配置によって第2流路の流路長が長くなることを抑えることが可能となり、第2流路の流路長を短くすることが可能となる。即ち、第2ポンプ部からの汲み上げ用の流路長を短くすることが可能となる。
請求項11に記載されているように、第1濾材は、第1流路に設けられているため、燃料供給用のフィルタ部材と汲み上げ用のフィルタ部材とを1つの部材とすることが可能となり、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。また、第1入口部はサブタンク内に開口しているので、第1流路はサブタンク内の燃料を第1ポンプ部に導くことができる。また、第2入口部はサブタンクの底面から外側に突出し、かつ燃料タンクの底面に向かって開口しているので、燃料タンク内の燃料を可能な限りサブタンクに汲み上げることができる。
請求項12に記載の発明によれば、第1濾材は、第2濾材と平行に配置されていることを特徴としている。このため、第2流路の流路方向においてケースの長さが、第1濾材の配置によって長くなることを抑えることが可能となり、第2流路の流路長を短くすることが可能となる。即ち、第2ポンプ部からの汲み上げ用の流路長を短くすることが可能となる。
請求項13に記載の発明によれば、第1濾材と第2濾材は、板状の濾材であることを特徴としている。このため、第2流路の流路長をより短くすることが可能となり、即ち、第2ポンプ部からの汲み上げ用の流路長をより短くすることが可能となる。
請求項14に記載の発明によれば、フィルタ部材のケースは、開口部に挿入されて固定されることを特徴としている。一方向から挿入するだけで、サブタンクに燃料ポンプにフィルタ部材を装着した状態のものを取り付けることができ、燃料供給装置の組み付け工数が減少し、安価な燃料供給装置が提供できる。
請求項15に記載の発明によれば、ケースの側壁には開口部よりも外径が大きく、ケースを開口部に挿入させたとき、サブタンクの底面に当接するフランジ部が形成されており、第1入口部はフランジ部よりもサブタンク側に形成され、第2入口部はフランジ部よりもサブタンクの外側に形成されることを特徴としている。この構成によれば、フィルタ部材が組み付けられた燃料ポンプをサブタンクの底面に向けてセットするだけで、第1、第2入口部の位置決めを容易にすることができる。
請求項16に記載の発明によれば、第1濾材は、第1入口部に設けられ、第2濾材は、第2入口部に設けられていることを特徴としている。この構成によれば、第1、第2濾材は、いずれも第1、第2入口部に設けられているので、ケース内には常に濾過を通過した燃料で満たされるので、ケース内に異物が蓄積されるのを抑制することができる。
請求項17に記載の発明によれば、第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成され、第2濾材は、第2入口部および燃料通路を覆うようにして設けられていることを特徴としている。
燃料中に含まれる水分は、比重が燃料よりも大きいため、水分が燃料タンクの底に溜まり易い。第2入口部が燃料タンクの底面に向かって開口していると、燃料タンクの底に溜まった水分が氷結したとき、燃料をサブタンクに汲み上げることができなくなるおそれがある。
この構成によれば、第2入口部の側壁には、燃料通路が形成され、第2濾材は第2入口部および燃料通路を覆うようにして設けられているので、水分が氷結して第2入口部から燃料を汲み上げることができなくとも、第2入口部の側壁に設けられた燃料通路から燃料を汲み上げることが可能となる。
請求項18に記載の発明によれば、燃料ポンプの第1吸引口および第2吸引口が、燃料ポンプの一端部に形成されており、第1吸引口と接続される第1流路の第1出口部および第2吸引口と接続される第2流路の第2出口部が、燃料ポンプの一端部と対向する端部に形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、第1、第2出口部が形成されている端部を、燃料ポンプの第1、第2出口部が形成されている一端部に向けて移動させるだけで、互いを容易に接続することができる。
請求項19に記載の発明によれば、第2流路には、サブタンク外からサブタンク内への燃料の流通のみを許容する逆止弁が設けられていることを特徴としている。この構成によれば、サブタンク内に汲み上げられた燃料が再び第2流路を通じてサブタンク外に流出するのを抑制することができる。
請求項20に記載の発明によれば、逆止弁は、第2濾材よりも下流側に設けられていることを特徴としている。この構成によれば、燃料中に含まれる異物が逆止弁の弁体と弁座との間に侵入することによる逆止弁の機能低下の発生を抑制することができる。
請求項21に記載の発明によれば、ケースは、上側仕切り壁を有する上側ケースと、下側仕切り壁を有すると共に上側ケースと組み付けられてケースを形成する下側ケースとを備え、上側仕切り壁と下側仕切り壁は、上側ケースと下側ケースを互いに組み付けてケースを形成することによって、仕切り壁を形成することを特徴としている。
この構成によれば、上側仕切り壁を上側ケースに設け、下側仕切り壁を下側ケースに設け、上側ケースと下側ケースを互いに組み付けてケースを形成することによって、上側仕切り壁と下側仕切り壁が、仕切り壁を形成するようにしている。このように構成することによって、内部に仕切り壁が設けられることにより第1流路と第2流路が形成される1つのケースを、簡単な構造とすることが可能となる。したがって、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。
請求項22に記載の発明によれば、上側ケースと下側ケースを圧入によって互いに組み付けて、ケースを形成することを特徴としている。この構成によれば、上側ケースと下側ケースを圧入によって互いに組み付けているため、第1流路と第2流路が形成される1つのケースを、より簡単に構成できる。したがって、燃料供給装置の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置を提供することができる。
請求項23に記載の発明によれば、第1濾材の濾過面積と比較して、第2濾材の濾過面積を大きく設定していることを特徴としている。
燃料は、第2濾材で濾過された後に第1濾材で濾過されるため、第1濾材と比較して、第2濾材に濾過物が蓄積され易く、このため、第2濾材の濾過能力は、第1濾材の濾過能力と比較して速く低下するおそれがある。
この構成によれば、第1濾材の濾過面積と比較して、第2濾材の濾過面積を大きく設定しているため、第1濾材の濾過能力と比較して、第2濾材の濾過能力が速く低下することを抑えることができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一若しくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、燃料供給装置1が燃料タンク2内に設置された状態を示す断面図である。図1中の矢印に示される上下方向は、車両に搭載された状態の燃料タンク2の重力方向を示す。燃料供給装置1は、燃料タンク2内の燃料を燃料消費装置(例えば内燃機関)に供給する装置である。図1に示すように燃料供給装置1は、燃料タンク2の開口部21から燃料タンク2内に挿入して配置されており、燃料タンク2の底面22に設置されている。開口部21には、フランジ3が取り付けられ、開口部21が閉塞される。
燃料供給装置1は、燃料タンク2内に収容されるサブタンク4にポンプユニット5等を組み付けて構成されている。サブタンク4は、シャフト34によってフランジ3と連結されている。
フランジ3は樹脂製であり、略円盤状に形成されている。フランジ3は、燃料吐出管31および電気コネクタ32が一体的に樹脂成形されている。燃料吐出管31は、サブタンク4内に収容されているポンプユニット5とホース33を介して接続されており、ポンプユニット5から吐出された燃料を燃料タンク2外の内燃機関に供給する。
電気コネクタ32は、リード線および図示しない給電コネクタにより、ポンプユニット5に設けた図示しない電気コネクタ32と電気的に接続し、ポンプユニット5に電力を供給する。
サブタンク4は樹脂製であり、略円盤状の底面41と、該底面41の外周縁部から上方に延びる側壁42とから構成され、燃料タンク2内の燃料の一部を蓄積する。側壁42の内壁面には、フランジ3のサブタンク4側の端部に圧入等で固定されたシャフト34を挿入する挿入部(図示しない)が形成されている。シャフト34は挿入部内で軸方向に移動可能に挿入されている。
フランジ3とサブタンク4との間には、サブタンク4を下方に付勢し、サブタンク4を燃料タンク2の底面22に押し付けるコイルスプリング35が設けられている。このスプリング35は、一端がフランジ3に支持され、他端がサブタンク4の挿入部に支持されている。
これにより、樹脂製の燃料タンク2が、温度変化による内圧の変化や燃料量の変化で膨張または収縮することで、燃料タンク2の開口部21と底面22との距離が変動しても、サブタンク4は底面22の位置変動に追従できる。
サブタンク4の底面41には開口部43が形成されている。その開口部43の周囲には燃料タンク2の底面22に向かって延びる脚部44が形成されている。この開口部43には、フィルタ部材としてのフィルタアッシー7が挿入される。
ポンプユニット5は、図示しない支持機構によってサブタンク4の側壁42に支持されている。ポンプユニット5は、燃料ポンプ6、燃料フィルタ52、プレッシャレギュレータ67、およびフィルタアッシー7から構成されている。燃料ポンプ6は、サブタンク4内の燃料を吸引し内燃機関に供給する第1ポンプ部としての供給用ポンプ部65、サブタンク4外の燃料をサブタンク4内に汲み上げる第2ポンプ部としての汲み上げ用ポンプ部66、および両ポンプ部65、66を駆動する電動モータ部63から構成されている。
供給用、汲み上げ用ポンプ部65、66には、それぞれ流路が形成される。それぞれの流路には、1つずつ羽根部が収容されている。羽根部は、1枚の円盤状のインペラ64に形成されており、このインペラ64は電動モータ部63にて回転駆動される。インペラ64が回転駆動されると、上記流路に吸入された燃料が昇圧される。
燃料ポンプ6の下端部には、供給用ポンプ部65の流路に連通する第1吸引口としての供給ポンプ吸引口651が形成されるとともに、汲み上げ用ポンプ部66の流路に連通する第2吸引口としての汲み上げポンプ吸引口661が並んで形成されている。また、燃料ポンプ6の下端部には、上記2つの吸引口651、661とは別に、汲み上げ用ポンプ部66にて汲み上げた燃料をサブタンク4内に吐出する汲み上げポンプ吐出口662が形成されている。そして、燃料ポンプ6の上端部には、供給用ポンプ部65にて汲み上げた燃料を吐出する供給ポンプ吐出口652が形成されている。
燃料ポンプ6の下端部には、供給ポンプ吸引口651および汲み上げポンプ吸引口661から吸引される燃料を濾過するフィルタアッシー7が取り付けられている。電動モータ部63を作動させインペラ64を回転駆動させることにより、供給用ポンプ部65および汲み上げ用ポンプ部66には吸引力が発生する。すると、供給ポンプ吸引口651にはフィルタアッシー7を介してサブタンク4内の燃料が吸引され、汲み上げポンプ吸引口661には、フィルタアッシー7を介してサブタンク4外の燃料が吸引される。
供給ポンプ吸引口651から吸引された燃料は供給ポンプ吐出口652から吐出され燃料フィルタ52に供給される。汲み上げポンプ吸引口661から吸引された燃料は汲み上げポンプ吐出口662から吐出されサブタンク4内に供給される。
フィルタケース51は、内部に供給ポンプ吐出口652から吐出された燃料を濾過する燃料フィルタ52を収容する。フィルタケース51は樹脂製であり、燃料フィルタ52を収容する略円環状のスペースを有している。フィルタケース51は、その略円環状のスペースのさらに内周側のスペースに燃料ポンプ6が収容されるように構成されている。フィルタケース51の上端部は、供給ポンプ吐出口652を接続する接続部を有している。接続部と上記略円環状のスペースとは燃料通路にて連通しており、供給ポンプ吐出口652から吐出された燃料が燃料フィルタ52に供給される。
フィルタケース51の下端部には、具体的には上記略円環状のスペースの下端部には、プレッシャレギュレータ67が設けられている。プレッシャレギュレータ67は、燃料フィルタ52を通過した燃料の圧力を調整する。プレッシャレギュレータ67にて圧力が調整された燃料は、フィルタケース51に形成されている吐出口68から吐出される。吐出口68から吐出された燃料は、ホース33および燃料吐出管31を通じて燃料タンク2外の内燃機関に供給される。燃料ポンプ6から吐出される燃料の圧力が所定値以上となる場合には、その過剰圧力燃料は、プレッシャレギュレータ67の図示しないドレンポートから流出してサブタンク4内に戻る。
次に、フィルタアッシー7を図2から図4に基づいて詳細に説明する。図2は、フィルタアッシー7の断面図であり、図3は、図2中のIII方向の矢視図であり、図4は、図2中のIV−IV線の断面図である。
フィルタアッシー7は、燃料ポンプ6に接続され、燃料ポンプ6の供給用ポンプ部65が吸引する燃料、および汲み上げ用ポンプ部66が吸引する燃料を1つの部品にて濾過するものである。
フィルタアッシー7は樹脂製であり、図2に示すように、上側ケース8と下側ケース9とを有している。下側ケース9は、上下方向の端部が開口する円筒部91から構成されており、その円筒部91の略中央付近には、円筒部91を上下に区切る第1仕切り壁93が形成されている。そして、円筒部91の略中央部付近の外壁面には、外周側に延びるフランジ部96が形成されている。
フランジ部96よりも下側の円筒部91は、サブタンク4の底面41に形成された開口部43に挿入可能となっている。開口部43と接触する円筒部91の外壁面には、溝部97が形成されている。その溝部97には円筒部91と開口部43とのシール性を確保するOリング98が装着されている。
円筒部91の下側の下側開口部92は、下側ケース9がサブタンク4の開口部43に挿入されたとき、底面41よりも外側に突出し、かつ、燃料タンク2の底面22に向いて開口している。その開口部43には、第2濾材としての汲み上げ燃料フィルタ99が設けられている。汲み上げ燃料フィルタ99は、板状の、例えば、略円盤状の不織布であり、下側開口部92の外周縁部に溶着等で接合されている。汲み上げ燃料フィルタ99は、サブタンク4において開口部43が形成された底面41に対して略平行に配置されている。
汲み上げ燃料フィルタ99は、例えばポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、またはポリアセチレンなどの樹脂を繊維化したものから構成されている。これらの材料は、燃料に対して比較的高い耐久性を有しているので、汲み上げ燃料フィルタ99として使用することによりフィルタアッシー7の寿命を長期化することができる。
図2、および図4に示すように、第1仕切り壁93の上側の面には、その面を左側の面と、右側の面に区切る突起部94が形成されている。図2および図4中、突起部94よりも右側の面には、第1仕切り壁93を貫通する貫通孔95が複数個、円周上に並んで形成されている。そして、その面にはさらに、円筒部91の下側から上側に向かう燃料の流れのみを許可する逆止弁100が設けられている。
逆止弁100は、図2に示すように、傘状に形成されており、傘の柄の部分に当たる部位が第1仕切り壁93の孔に差し込まれ、傘の外周部分に当たる部位が第1仕切り壁93の上側の面に当接するように構成されている。これにより、貫通孔95が閉塞される。
貫通孔95よりも下側の燃料圧力が上側の圧力よりも高くなると、逆止弁100は上記上側の面から離れ、第1仕切り壁93よりも下側の燃料が貫通孔95を介して上側に流通する。
上側ケース8は、下側ケース9の円筒部91の上側の開口部を塞ぐように形成されている。上側ケース8の上端部81の第1仕切り壁93と対向する面には、第1仕切り壁93の突起部94に向かって突出する第2仕切り壁82が形成されている(図3中の破線部分参照)。上側ケース8を下側ケース9に組み付けることにより、図2に示すように、上側ケース8の上端部、下側ケース9の第1仕切り壁93で形成される2つの空間が形成される。第2仕切り壁82は、請求項に記載の上側仕切り壁に相当し、突起部94は、請求項に記載の下側仕切り壁に相当し、第2仕切り壁82と突起部94は、請求項に記載の仕切り壁に相当する。
上端部81には、図2中の左側の空間に連通する上側開口部83が形成されている。この開口部83には、第1濾材としての供給燃料フィルタ86が設けられている。供給燃料フィルタ86も、汲み上げ燃料フィルタ99と同様に、板状に形成され、供給燃料フィルタ86は、汲み上げ燃料フィルタ99と略平行に配置されている。なお、供給燃料フィルタ86の濾過面積と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99の濾過面積を大きく設定している。即ち、図2と図3に示すように、供給燃料フィルタ86と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99の大きさを大きくしている。
この供給燃料フィルタ86は、上記汲み上げ燃料フィルタ99と同様の材料で形成される不織布である。供給燃料フィルタ86は、例えば、溶着や、インサート成形によって上側開口部83に接合される。
そして、上端部81には、図2中の左側の空間に連通する第1接続部84が形成されている。この第1接続部84は、上記燃料ポンプ6の供給ポンプ吸引口651に接続される。さらに、上端部81には、図2中の右側の空間に連通する第2接続部85が形成されている。この第2接続部85は、上記燃料ポンプ6の汲み上げ吸引口661に接続される。
上記のように構成された上側ケース8と下側ケース9とが組み付けられることにより、フィルタアッシー7には、上側開口部83が第1入口部となり、第1接続部84が第1出口部となる第1流路としての供給燃料流路71、下側開口部92が第2入口部となり、第2接続部85が第2出口部となる第2流路としての汲み上げ燃料流路72の2つの流路が形成される。
次に、燃料ポンプ6を作動させたときのフィルタアッシー7内での燃料の流れについて説明する。
燃料ポンプ6を作動させると、供給用ポンプ部65および汲み上げ用ポンプ部66に吸引力が発生する。すると、サブタンク4内の燃料は、供給燃料フィルタ86を介して上側開口部から供給燃料流路71に流入する。供給燃料流路71に流入した燃料は、第1接続部84を通って燃料ポンプ6の供給ポンプ吸引口651に吸引される。
サブタンク4外の燃料は、サブタンク4に形成された開口部43を通して、汲み上げ燃料フィルタ99を介して下側開口部92から汲み上げ燃料流路72に流入する。汲み上げ燃料流路72に流入した燃料は、貫通孔95を通り、そして、第2接続部85を通って燃料ポンプ6の汲み上げポンプ吸引口661に吸引される。即ち、汲み上げ燃料流路72は、サブタンク4に形成された開口部43を通してサブタンク4外(燃料タンク2内)の燃料を汲み上げポンプ吸引口661に導く流路といえる。
本実施形態では、従来技術とは異なり、1つのケース(上側ケース8と下側ケース9とを組み付けた状態のもの)の内部に第1、第2仕切り壁93、82、および突起部94を設けることにより2つの流路(供給燃料流路71と、汲み上げ燃料流路72)を形成し、さらに、それぞれの流路71、72に供給燃料フィルタ86、汲み上げ燃料フィルタ99を設けたフィルタアッシー7を燃料ポンプ6に接続している。
これにより、従来技術のように燃料ポンプに形成されている各吸引口に一つずつフィルタ部材を設ける構造のものと比べ、部品点数を削減し、燃料供給装置1の構造を簡単とすることができる。その結果、安価な燃料供給装置1を提供することができる。
また、本実施形態では、第2仕切り壁82を上側ケース8に設け、突起部94を下側ケース9に設け、上側ケース8と下側ケース9を互いに組み付けて1つのケースを形成することによって、第2仕切り壁82と突起部94が、仕切り壁を形成するようにしている。このように構成することによって、内部に仕切り壁が設けられることにより供給燃料流路71と汲み上げ燃料流路72が形成される1つのケースを、簡単な構造とすることが可能となる。したがって、燃料供給装置1の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置1を提供することができる。
また、本実施形態では、フィルタアッシー7の上端部81に第1、第2接続部84、85を並んで形成させているので、燃料ポンプ6の一端部に供給ポンプ吸引口651、汲み上げポンプ吸引口661が並んで形成されている場合には、フィルタアッシー7を両吸引口651、661に向けて移動させるだけで、容易に、両接続部84、85と両吸引口651、661とを接続することができる。
さらに、フィルタアッシー7は、サブタンク4に形成された開口部43に挿入することにより固定されるため、燃料ポンプ6の端部にフィルタアッシー7を装着した状態のポンプユニット5をサブタンク4の開口部側から挿入するだけで、サブタンク4にポンプユニット5を容易に組み付けることができる。
また、フィルタアッシー7は、フランジ部96を有し、フランジ部96よりも上側にサブタンク4内の燃料が流入する上側開口部83が形成され、フランジ部96よりも下側にサブタンク4外の燃料が流入する下側開口部92が形成されている。このため、フィルタアッシー7をサブタンク4の開口部43に組み付けるとき、フランジ部96がサブタンク4の底面に当接するまで挿入させるだけで、両開口部83、92を適正な位置に配置させることができる。
汲み上げ燃料流路72途中には、下側開口部92から第2接続部85への燃料の流れのみを許容する逆止弁100が設けられているので、サブタンク4に汲み上げた燃料が逆流してサブタンク4外に流出するのを抑制することができる。
また、その逆止弁100は、汲み上げ燃料フィルタ99よりも下流側に設けられているので、燃料中の異物が逆止弁100と第1仕切り壁93との間に挟まることによる逆止弁100の機能低下の発生を抑制することができる。
そして、本実施形態では、上側開口部83に供給燃料フィルタ86が設けられ、下側開口部92に汲み上げ燃料フィルタ99が設けられているので、フィルタアッシー7内には、常に両フィルタ86、99を通過した燃料で満たされることとなり、フィルタアッシー7内に燃料中の異物が蓄積されるのを抑制することができる。
また、下側開口部92は、サブタンク4の底面41から外側に突出し、かつ、燃料タンク2の底面22に向かって開口しているため、燃料タンク2内の燃料を可能な限りサブタンク4に汲み上げることができる。
なお、第2仕切り壁82と突起部94との間は、接着剤等で接合してもよいが、第2仕切り壁82と突起部94との隙間を燃料が通る際の圧損が、逆止弁100と第1仕切り壁93との隙間を燃料が通る際の圧損よりも大きければ、当該隙間を通じて供給燃料流路71の燃料が汲み上げ燃料流路72へ流出するのを抑制できるため、第2仕切り壁82と突起部94とは、接着剤等で接合せずに当接しておくだけでもよい。
なお、図2において、汲み上げ燃料フィルタ99を、底面41に対して傾斜させて配置させると、燃料流路72の流路長が長くなり、このため、汲み上げ用ポンプ部66に高い吸引力が必要となるという問題が生じる。これに対して、本実施では、汲み上げ燃料フィルタ99を、サブタンク4において開口部43が形成された底面41に対して略平行に配置しているため、汲み上げ燃料フィルタ99の配置によって汲み上げ燃料流路72の流路長が長くなることを抑えることが可能となる。即ち、汲み上げ燃料流路72の流路長を短くすることが可能となる。つまり、汲み上げ用ポンプ部66からの汲み上げ用の流路長を短くすることが可能となるため、汲み上げ用ポンプ部66に高い吸引力が必要となるという問題を抑えることができる。
また、図2において、供給燃料フィルタ86を、底面41に対して略平行に配置されている汲み上げ燃料フィルタ99に対して傾斜させて配置させると、汲み上げ燃料流路72の流路方向(図2において上下方向)において、上側ケース8と下側ケース9とからなるケースの長さが、長くなる。これに対して、本実施では、供給燃料フィルタ86を、底面41に対して略平行に配置されている汲み上げ燃料フィルタ99に対して略平行に配置している。このため、供給燃料フィルタ86の配置によって、汲み上げ燃料流路72の流路方向において、上側ケース8と下側ケース9とからなるケースの長さが、長くなることを抑えることが可能となる。したがって、汲み上げ燃料流路72の流路長を短くすることが可能となり、即ち、汲み上げ用ポンプ部66からの汲み上げ用の流路長を短くすることが可能となる。このため、汲み上げ用ポンプ部66に高い吸引力が必要となるという問題を抑えることができる。
また、供給燃料フィルタ86と、汲み上げ燃料フィルタ99を、袋状のフィルタでなくて、板状のフィルタとしているため、汲み上げ燃料流路72の流路長をより短くすることが可能となる。即ち、汲み上げ用ポンプ部66からの汲み上げ用の流路長をより短くすることが可能となるため、汲み上げ用ポンプ部66に高い吸引力が必要となるという問題をより抑えることができる。
なお、燃料は、汲み上げ燃料フィルタ99で濾過された後に供給燃料フィルタ86で濾過されるため、供給燃料フィルタ86と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99に濾過物が蓄積され易く、このため、汲み上げ燃料フィルタ99の濾過能力は、供給燃料フィルタ86の濾過能力と比較して速く低下するおそれがある。
これに対して、本実施では、供給燃料フィルタ86の濾過面積と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99の濾過面積を大きく設定しているため、供給燃料フィルタ86の濾過能力と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99の濾過能力が速く低下することを抑えることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5および図6を用いて説明する。図5は第2実施形態によるフィルタアッシーの断面図であり、図6はフィルタアッシーに設けられる汲み上げ燃料フィルタの平面図である。
図5および図6に示すように、汲み上げ燃料フィルタ99aは、略円環状のリング部材991に第1実施形態と同様の不織布から構成されるフィルタ本体992を設けたような構造となっている。本実施形態の汲み上げ燃料フィルタ99aは、リング部材991を下側ケース9の円筒部91の内壁に圧入することにより固定される。これにより、容易にフィルタアッシー7に汲み上げ燃料フィルタ99aを取り付けることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7および図8を用いて説明する。図7は第3実施形態によるフィルタアッシーの断面図であり、図8はフィルタアッシーに設けられる汲み上げ燃料フィルタの平面図である。
図7および図8に示すように、汲み上げ燃料フィルタ99bは、略円環状のリング部材993、リング部材993の略中央に配置される円盤部材994、およびリング部材993と円盤部材994とを接続するハブ部材995とを有し、リング部材993と円盤部材994との間のスペースには、第1実施形態と同様の不織布から構成されるフィルタ本体996が設けられている。本実施形態の汲み上げ燃料フィルタ99bは、リング部材993を下側ケース9の円筒部91の内壁に圧入することにより固定される。これにより、容易にフィルタアッシー7に汲み上げ燃料フィルタ99bを取り付けることができる。
また、本実施形態の汲み上げ燃料フィルタ99bは、略中央部に設けられる円盤部材994とハブ部材995によりフィルタ本体996を支える構造となっているため、フィルタ99bの強度が向上する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図9および図10を用いて説明する。図9は第4実施形態によるフィルタアッシーの断面図であり、図8は、フィルタアッシーの要部側面図である。
図9に示すように、下側ケース9のフランジ部96には、円筒部91よりも外周側に略円環状の突出部91aが形成される。この突出部91aは、サブタンク4の開口部43に支持される。
図10に示すように、円筒部91の下側開口部92付近の側壁には、円筒部91の外壁と内壁とを連通するような複数の溝部91bが形成されている。この溝部91bが請求項に記載の燃料通路となる。
下側開口部92に設けられる汲み上げ燃料フィルタ99cは、図9に示すように、溝部91bを覆うように設けられる。汲み上げ燃料フィルタ99cは、フィルタ99cの端部が樹脂リング997にて固定されている。
燃料中に含まれる水分は、比重が燃料よりも大きいため、水分が燃料タンク2の底面22に溜まり易い。第1から第3実施形態のように、下側開口部92が燃料タンク2の底面22に向かって開口していると、底面22付近に溜まった水分が氷結したとき、下側開口部92から燃料を吸い込むことができなくなるおそれがある。
本実施形態のフィルタアッシー7では、円筒部91の側壁に溝部91bが形成されているので、下側開口部92から燃料を吸い込むことができなくともこの溝部91bから燃料を吸い込むことが可能となる。
また、図11に示すように、円筒部91の側壁に図10に示すような溝部91bではなく、貫通孔91cを形成し、その貫通孔91cに、下側開口部92に設けられる汲み上げ燃料フィルタ99とは異なるフィルタ998を設けてもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図12から図16を用いて説明する。
本実施形態では、燃料ポンプ6の下端側に、被係止穴601が形成された腕部60を形成し、フィルタアッシー7Pに、被係止穴601に係止される係止爪701Pを形成する。係止爪701Pを被係止穴601に係止させることによって、フィルタアッシー7Pの接続部84P,85P(図14)と燃料ポンプ6の吸引口651,661の接続を強固なものにできる。係止爪701Pは、図13〜15に示すように、下側ケース9Pに形成される。
フィルタアッシー7Pは、図14に示すように、ケース70Pと、供給燃料フィルタ86Pと、汲み上げ燃料フィルタ99Pと、逆止弁100を備える。フィルタアッシー7Pは、円筒部91Pをサブタンク4の開口部43に圧入することによって、サブタンク4に固定される。溝部97とOリング98を廃止し、圧入によって、円筒部91Pと開口部43とのシール性を確保している。
ケース70Pは、上側ケース8Pを、下側ケース9P内に圧入することによって形成される。圧入によって、上側ケース8Pと下側ケース9Pとのシール性を確保している。なお、上述の実施形態のケース8,9の場合と異なり、本実施形態では、下側ケース9Pに係止爪701Pを形成しているため、上側ケース8Pを、下側ケース9P内に組み付ける構成としている。なお、下側ケース9Pには、フランジ96Pが形成されている。
本実施形態でも、第2仕切り壁82Pを上側ケース8Pに設け、突起部94Pを下側ケース9Pに設け、上側ケース8Pと下側ケース9Pを互いに組み付けてケース70Pを形成することによって、第2仕切り壁82Pと突起部94Pが、仕切り壁702Pを形成するようにしている。第2仕切り壁82Pは、突起部94Pに嵌合し、これにより、仕切り壁702Pが形成される。
突起部94Pは、図16に示す形状で形成され、図示しないが、第2仕切り壁82Pも、突起部94Pと同様の形状で形成される。図16に示すように、下側ケース9Pにおいては、突起部94Pによって区分けされて供給燃料流路71Pと汲み上げ燃料流路72Pが形成される。図示しないが、上側ケース8Pにおいても、突起部94Pと同様の形状に形成された第2仕切り壁82Pによって区分けされて、供給燃料流路71Pと汲み上げ燃料流路72Pが形成される。
このように構成することによって、内部に仕切り壁702Pが設けられることにより供給燃料流路71Pと汲み上げ燃料流路72Pが形成される1つのケース70Pを、簡単な構造とすることが可能となる。したがって、燃料供給装置1の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置1を提供することができる。
汲み上げ燃料フィルタ99Pは、第2実施形態の汲み上げ燃料フィルタ99aと同様にして、略円環状のリング部材991Pに第1実施形態と同様の不織布から構成されるフィルタ本体992Pを設けたような構造となっている。本実施形態の汲み上げ燃料フィルタ99Pは、リング部材991Pを下側ケース9Pの円筒部91Pの内壁(下側開口部92P)に圧入することにより固定される。これにより、容易にケース70Pに汲み上げ燃料フィルタ99Pを取り付けることができる。
供給燃料フィルタ86Pも、汲み上げ燃料フィルタ99Pと同様の材料で形成される不織布であり、例えば、溶着によって上側開口部83Pに接合される。なお、図3に示す上側開口部83と比較して、図13に示す上側開口部83Pを大きくしている。供給燃料流路71Pにおいて、上側開口部83Pを最大限大きくし、これにより、供給燃料フィルタ86Pの濾過面積を大きくしている。供給燃料フィルタ86Pの濾過面積を大きくすることにより、供給燃料フィルタ86Pのフィルタ寿命を長くできる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図17〜19を用いて説明する。
本実施形態のフィルタアッシー7Qでも、供給燃料フィルタ86Qは、フィルタ86,99,86P,99Pと同様の材料で形成される不織布であり、インサート成形によって上側開口部83Qで上側ケース8Qに接合される。ケース70Qにおいて、上側ケース8Qの上側開口部83Qに3個の切り欠き部831Qを設け、下側ケース9Qの側壁に、3個の切り欠き部97Qを設ける。これにより、供給燃料フィルタ86Qは、切り欠き部831Q,97Qを通してケース70Qから露出している。
燃料の液面が低下して、図18に示すようなレベルFLになっても、欠き部831Q,97Qを通して露出している部分の供給燃料フィルタ86Qが、レベルFLの燃料を濾過して、燃料を燃料消費装置に供給できる。なお、図19に示すように、切り欠き部831Q,97Qを通して露出していない部分の供給燃料フィルタ86Qは、レベルFLの燃料を濾過して、燃料を燃料消費装置に供給できない。ただし、切り欠き部831Q,97Qを通して露出していない部分の供給燃料フィルタ86Qは、上側ケース8Qによって囲まれているため、供給燃料フィルタ86Qは、上側ケース8Qに強固に接合されている。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態を図20を用いて説明する。
本実施形態のフィルタアッシー7Rでは、汲み上げ燃料フィルタ99Rは、ケース70Rと一体化されないで、サブタンク4Rの開口部43を覆うように設けられる。
フィルタアッシー7Rは、図20に示すように、ケース70Rと、供給燃料フィルタ86Pと、逆止弁100を備える。フィルタアッシー7Rは、円筒部91Rをサブタンク4Rの開口部43に圧入することによって、サブタンク4Rに固定される。溝部97とOリング98を廃止し、圧入によって、円筒部91Rと開口部43とのシール性を確保している。なお、本実施形態では、フィルタアッシー7Rと汲み上げ燃料フィルタ99Rからフィルタ部材が構成される。
ケース70Rは、上側ケース8Pを、下側ケース9R内に圧入することによって形成される。圧入によって、上側ケース8Pと下側ケース9Rとのシール性を確保している。本実施形態でも、第2仕切り壁82Pを上側ケース8Pに設け、突起部94Pを下側ケース9Rに設け、上側ケース8Pと下側ケース9Rを互いに組み付けてケース70Rを形成することによって、第2仕切り壁82Pと突起部94Pが、仕切り壁702Pを形成するようにしている。
仕切り壁702Pによって、流路71P,72Rが形成される。汲み上げ燃料流路72Rは、下側開口部92Rから、貫通孔95と逆止弁100を経由して、第2接続部85Pまでで形成され、サブタンク4Rに形成された開口部43を通してサブタンク4R外(燃料タンク2内)の燃料を汲み上げポンプ吸引口661に導く。
汲み上げ燃料フィルタ99Rは、汲み上げ燃料フィルタ99a、99Pより径が大きい燃料フィルタであり、略円環状のリング部材991Rにフィルタ本体992,992Pと同様の不織布から構成されるフィルタ本体992Rを設けたような構造となっている。汲み上げ燃料フィルタ99Rは、ケース70Rと一体化されないで、サブタンク4Rの開口部43を覆うように設けられる。具体的に、汲み上げ燃料フィルタ99Rは、リング部材991Rを、サブタンク4Rの円筒部44Rの内壁に圧入することにより固定され、開口部43を覆うようにサブタンク4Rに取り付けられる。
供給燃料フィルタ86Pも、燃料フィルタ86、99、99P、99Rと同様の材料で形成される不織布であり、例えば、溶着によって上側開口部83Pに接合される。
本実施形態では、1つのケース70Rの内部に仕切り壁702Pを設けることで、サブタンク4R内の燃料を供給ポンプ吸引口651に導く供給燃料流路71Pと、サブタンク4Rに形成された開口部43を通してサブタンク4R外の燃料を汲み上げポンプ吸引口661に導く汲み上げ燃料流路72Rの2つの流路が形成される。さらに、供給燃料流路71Pには供給用燃料を濾過する供給燃料フィルタ86Pが設けられ、汲み上げ用燃料を濾過する汲み上げ燃料フィルタ99Rが開口部43を覆うように設けられている。
これにより、燃料供給用のフィルタ部材(供給燃料流路71Pと供給燃料フィルタ86P)と、汲み上げ用のフィルタ部材の内汲み上げ燃料流路72Rとを1つのケース70Rに一体化させることが可能となり、汲み上げ用のフィルタ部材の内汲み上げ燃料フィルタ99Rを開口部43を覆うように設けるという簡単な構成によって、汲み上げ用燃料を濾過させることが可能となる。このため、燃料供給装置1の構造が簡単となり、安価な燃料供給装置1を提供することができる。
なお、汲み上げ燃料フィルタ99a、99Pの径と比較して、汲み上げ燃料フィルタ99Rの径を大きくして、汲み上げ燃料フィルタ99Rの濾過面積を大きくしている。これにより、汲み上げ燃料フィルタ99Rのフィルタ寿命をより長くすることができる。
(第8実施形態)
本発明の第7実施形態を図21〜23を用いて説明する。
本実施形態のフィルタアッシー7Sでは、図21に示すように、左側へ延出する延出部73Sを設け、上側開口部83Sを延出部73Sまで広げ、供給燃料フィルタ86Sを延出部73Sまで広げて大きくしている。
フィルタアッシー7Sは、図22に示すように、ケース70Sと、供給燃料フィルタ86Sと、汲み上げ燃料フィルタ99Pを備える。フィルタアッシー7Sは、円筒部91Pをサブタンク4の開口部43に圧入することによって、サブタンク4に固定される。ケース70Sは、上側ケース8Sを、下側ケース9S内に圧入することによって形成される。本実施形態でも、第2仕切り壁82Sを上側ケース8Sに設け、突起部94Sを下側ケース9Sに設け、上側ケース8Sと下側ケース9Sを互いに組み付けてケース70Sを形成することによって、第2仕切り壁82Sと突起部94Sが、仕切り壁702Sを形成するようにしている。
突起部94Sは、図23に示す形状で形成され、図示しないが、第2仕切り壁82Sも、突起部94Sと同様の形状で形成される。図23に示すように、下側ケース9Sにおいて、延出部73Sに対応する延出部98Sを設け、突起部94Sによって区分けされて供給燃料流路71Sと汲み上げ燃料流路72Sが形成される。図示しないが、上側ケース8Sにおいても、延出部73Sに対応する延出部を設け、突起部94Sと同様の形状で形成された第2仕切り壁82Sによって区分けされて、供給燃料流路71Sと汲み上げ燃料流路72Sが形成される。
供給燃料フィルタ86Sも、燃料フィルタ86,86P,99,99Pと同様の材料で形成される不織布であり、例えば、溶着によって上側開口部83Sに接合される。上述したように、図21,22に示す上側開口部83Sを延出部73Sまで広げて、大きくしている。これにより、供給燃料フィルタ86Sを大きくして、供給燃料フィルタ86Pの濾過面積を大きくしている。したがって、供給燃料フィルタ86Sのフィルタ寿命を長くすることができる。
なお、延出部73Sを設けるフィルタアッシー7Sに限らないで、フィルタアッシーを他の異形な形状とすることによっても、供給燃料フィルタ86Pの濾過面積を大きくすることが可能である。
本発明の第1実施形態による燃料供給装置を示す断面図である。 第1実施形態のフィルタアッシーの断面図である。 図2中のIII方向矢視図である。 図2中のIV−IV線断面図である。 本発明の第2実施形態によるフィルタアッシーの断面図である。 図5のフィルタアッシーに設けられる汲み上げ燃料フィルタの平面図である。 本発明の第3実施形態によるフィルタアッシーの断面図である。 図7のフィルタアッシーに設けられる汲み上げ燃料フィルタの平面図である。 本発明の第4実施形態によるフィルタアッシーの断面図である。 図9のフィルタアッシーの要部側面図である。 第4実施形態の変形例によるフィルタアッシーの断面図である。 本発明の第5実施形態による燃料供給装置を示す部分断面図である。 本発明の第5実施形態によるフィルタアッシーの平面図である。 図13中のXIV−XIV線断面図である。 図13中のXV方向矢視図である。 図13中の下側ケースの平面図である。 本発明の第6実施形態によるフィルタアッシーの平面図である。 図17中のXVIII−XVIII線断面図である。 図17中のXIX−XIX線断面図である。 本発明の第7実施形態によるフィルタアッシーの断面図である。 本発明の第8実施形態によるフィルタアッシーの平面図である。 図21中のXXII−XXII線断面図である。 図21中の下側ケースの平面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置、2 燃料タンク、22 底面、3 フランジ
4,4R サブタンク、41 底面(内面)、42 側壁、43 開口部
44R 円筒部、5 ポンプユニット、51 フィルタケース、52 燃料フィルタ
6 燃料ポンプ、60 腕部、601 被係止穴、61 供給用ポンプ部
62 汲み上げ用ポンプ部、63 電動モータ部、64 インペラ
65 供給用ポンプ部(第1ポンプ部)、651 供給ポンプ吸引口(第1吸引口)
652 供給ポンプ吐出口、66 汲み上げ用ポンプ部(第2ポンプ部)
661 汲み上げポンプ吸引口(第2吸引口)、662 汲み上げポンプ吐出口
67 プレッシャレギュレータ、68 吐出口
7,7P,7Q,7R,7S フィルタアッシー(フィルタ部材)
70P,70Q,70R,70S ケース、701P 係止爪
702P,702S 仕切り壁、71,71P,71S 供給燃料流路(第1流路)
72,72P,72R,72S 汲み上げ燃料流路(第2流路)、73S 延出部
8,8P,8S 上側ケース(ケース)、81 上端部
82,82P,82S 第2仕切り壁(仕切り壁、上側仕切り壁)
83,83P,83Q,83S 上側開口部(第1入口部)、831Q 切り欠き部
84,84P 第1接続部(第1出口部)、85,85P 第2接続部(第2出口部)
86,86P,86Q,86S 供給燃料フィルタ(第1濾材)
9,9P,9Q,9R,9S 下側ケース(ケース)、91,91P,91R 円筒部
92,92P,92R 下側開口部(第2入口部)、93 第1仕切り壁
94,94P,94S 突起部(仕切り壁、下側仕切り壁)、95 貫通孔
96,96P フランジ部、97Q 切り欠き部、98S 延出部
99,99P,99R 汲み上げ燃料フィルタ(第2濾材)
991P,991R リング部材、992P,992R フィルタ本体
100 逆止弁

Claims (23)

  1. 燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、前記サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、前記サブタンク外の燃料を吸引し前記サブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプの前記第1ポンプ部の第1吸引口および前記第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、前記燃料消費装置に供給する供給用燃料、および前記サブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
    前記フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、前記サブタンク内の燃料を前記第1吸引口に導く第1流路と、前記サブタンク外の燃料を前記第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、前記第1流路に設けられ前記供給用燃料を濾過する第1濾材と、前記第2流路に設けられ前記汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、
    前記フィルタ部材の前記ケースは、前記第1流路の第1入口部が前記サブタンク内に開口し、前記第2流路の第2入口部が前記サブタンクの底面から外側に突出し、かつ前記燃料タンクの底面に向かって開口するように前記サブタンクの前記底面に取り付けられることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記サブタンクの前記底面には開口部が形成され、
    前記フィルタ部材の前記ケースは、前記開口部に挿入されて固定されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記ケースの側壁には前記開口部よりも外径が大きく、前記ケースを前記開口部に挿入させたとき、前記サブタンクの前記底面に当接するフランジ部が形成されており、
    前記第1入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンク側に形成され、前記第2入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンクの外側に形成されることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記第1濾材は、前記第1入口部に設けられ、前記第2濾材は、前記第2入口部に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成され、
    前記第2濾材は、前記第2入口部および前記燃料通路を覆うようにして設けられていることを特徴とする請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、前記サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、前記サブタンク外の燃料を吸引し前記サブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプの前記第1ポンプ部の第1吸引口および前記第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、前記燃料消費装置に供給する供給用燃料、および前記サブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
    前記フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、前記サブタンク内の燃料を前記第1吸引口に導く第1流路と、前記サブタンクに形成された開口部を通して前記サブタンク外の燃料を前記第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、前記第1流路に設けられ前記供給用燃料を濾過する第1濾材と、前記汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、
    前記第2濾材は、前記開口部を覆うように設けられ、
    前記フィルタ部材の前記ケースは、前記第1流路の第1入口部が前記サブタンク内に開口し、前記第2流路の第2入口部が前記サブタンクの底面から外側に突出し、かつ前記燃料タンクの底面に向かって開口するように前記サブタンクの前記底面に取り付けられることを特徴とする燃料供給装置。
  7. 前記開口部は、前記サブタンクの前記底面に形成され、
    前記フィルタ部材の前記ケースは、前記開口部に挿入されて固定されることを特徴とする請求項6に記載の燃料供給装置。
  8. 前記ケースの側壁には前記開口部よりも外径が大きく、前記ケースを前記開口部に挿入させたとき、前記サブタンクの前記底面に当接するフランジ部が形成されており、
    前記第1入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンク側に形成され、前記第2入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンクの外側に形成されることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給装置。
  9. 前記第1濾材は、前記第1入口部に設けられていることを特徴とする請求項6からのいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  10. 前記第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の燃料供給装置。
  11. 燃料タンクに収容され燃料の一部を蓄積するサブタンクに収容され、前記サブタンク内の燃料を吸引し燃料消費装置に供給する第1ポンプ部と、前記サブタンク外の燃料を吸引し前記サブタンク内に汲み上げる第2ポンプ部とを有する燃料ポンプを備える燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプの前記第1ポンプ部の第1吸引口および前記第2ポンプ部の第2吸引口に接続され、前記燃料消費装置に供給する供給用燃料、および前記サブタンク内に汲み上げる汲み上げ用燃料を濾過するフィルタ部材を備え、
    前記フィルタ部材は、内部に仕切り壁が設けられることにより、前記サブタンク内の燃料を前記第1吸引口に導く第1流路と、前記サブタンクに形成された開口部を通して前記サブタンク外の燃料を前記第2吸引口に導く第2流路の2つの流路が形成される1つのケースと、前記供給用燃料を濾過する第1濾材と、前記第2流路に設けられ前記汲み上げ用燃料を濾過する第2濾材と、を有し、
    前記第1濾材は、前記第1流路に設けられ、前記第2濾材は、前記サブタンクにおいて前記開口部が形成された内面に対して平行に配置されており、
    前記内面は、前記サブタンクの底面であり、
    前記フィルタ部材の前記ケースは、前記第1流路の第1入口部が前記サブタンク内に開口し、前記第2流路の第2入口部が前記底面から外側に突出し、かつ前記燃料タンクの底面に向かって開口するように前記底面に取り付けられることを特徴とする燃料供給装置。
  12. 前記第1濾材は、前記第2濾材と平行に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の燃料供給装置。
  13. 前記第1濾材と前記第2濾材は、板状の濾材であることを特徴とする請求項12に記載の燃料供給装置。
  14. 前記フィルタ部材の前記ケースは、前記開口部に挿入されて固定されることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  15. 前記ケースの側壁には前記開口部よりも外径が大きく、前記ケースを前記開口部に挿入させたとき、前記サブタンクの前記底面に当接するフランジ部が形成されており、
    前記第1入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンク側に形成され、前記第2入口部は前記フランジ部よりも前記サブタンクの外側に形成されることを特徴とする請求項14に記載の燃料供給装置。
  16. 前記第1濾材は、前記第1入口部に設けられ、前記第2濾材は、前記第2入口部に設けられていることを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  17. 前記第2入口部の側壁には、当該側壁の外側と内側とを連通する燃料通路が形成され、
    前記第2濾材は、前記第2入口部および前記燃料通路を覆うようにして設けられていることを特徴とする請求項16に記載の燃料供給装置。
  18. 前記燃料ポンプの前記第1吸引口および前記第2吸引口が、前記燃料ポンプの一端部に形成されており、
    前記第1吸引口と接続される前記第1流路の第1出口部および前記第2吸引口と接続される前記第2流路の第2出口部が、前記燃料ポンプの前記一端部と対向する端部に形成されていることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  19. 前記第2流路には、前記サブタンク外から前記サブタンク内への燃料の流通のみを許容する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  20. 前記逆止弁は、前記第2濾材よりも下流側に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の燃料供給装置。
  21. 前記ケースは、上側仕切り壁を有する上側ケースと、下側仕切り壁を有すると共に前記上側ケースと組み付けられて前記ケースを形成する下側ケースとを備え、
    前記上側仕切り壁と前記下側仕切り壁は、前記上側ケースと前記下側ケースを互いに組み付けて前記ケースを形成することによって、前記仕切り壁を形成することを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  22. 前記上側ケースと前記下側ケースを圧入によって互いに組み付けて、前記ケースを形成することを特徴とする請求項21に記載の燃料供給装置。
  23. 前記第1濾材の濾過面積と比較して、前記第2濾材の濾過面積を大きく設定していることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の燃料供給装置
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