JP4398215B2 - ベベルエッチング処理法および処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハ、液晶表示装置用ガラス基板等の各種基板の製造工程で形成される基板周縁部の不要物をエッチング除去するベベルエッチング処理法および処理装置に関する。
半導体ウェーハ、液晶表示装置用ガラス基板等の各種基板のうち、例えば半導体ウェーハ(以下、ウェーハと言う)は、その半導体装置の製造工程において、ウェーハ周縁部に不要な加工膜が形成されてしまう。製造工程において、この不要な加工膜を残したまま加工中のウェーハを次工程へ移送すると、この部分の加工膜が不安定な状態にあり、例えば何らかの物に接触したりすると、端部がめくれ上がったり、一部が欠けたりして、パーテクル発生の原因となり、このパーテクルがウェーハに付着し、ウェーハの品質低下を招くことから、この部分の不要物除去が行われている。
この除去は、通常、ウェーハを回転させながらウェーハの周縁部にエッチング液を噴射して不要物を除去する、いわゆるベベルエッチング処理法が採用されている。
このベベルエッチング処理法は、保持部材にウェーハ等の被処理基板(以下、基板と言う)を水平に保持し、保持した基板を回転させて、基板表面の周縁部の上方に配置した処理液噴射ノズルから、基板の周縁部にエッチング液(以下、処理液と言う)を供給し、遠心力によって処理液を基板の外周方向に流動させながら、基板周縁部の不要物をエッチング除去する方法である。
しかし、この方法によると、処理装置の構造、あるいは噴射ノズルから吐出される処理液の供給量等によっては、基板周縁部から内側の処理の対象となっていない領域(非処理領域)にも処理液が浸入して、この非処理領域に各種半導体素子および回路、いわゆる半導体チップ(以下、チップと言う)が形成されているにも拘わらず、この処理液の浸入によってチップを構成している加工膜までが除去されてしまうことがある。そこで、この不都合を解消すべく非処理領域に処理液が浸入しないように工夫した処理方法および処理装置が特許文献でも紹介されている。(下記特許文献1〜3参照)。
図7は、下記特許文献1に記載されたスピンコータのノズルを示す断面図であって、このスピンコータは、上記の不都合を回避するためにエッジリンスノズルを特殊構造にしたものである。
このエッジリンスノズル50は、ノズル穴53を開口させた下向きの水平なノズル先端面54と、このノズル先端面54の一部から更に下方に伸びる突起部52を有するノズル先端部51とを備えている。突起部52のノズル開口側の一部は、ウェーハチャックの回転軸に対して凹で、且つ下方に垂直に伸びる凹面壁で形成され、ノズル先端面54は、ウェーハチャック上に保持されたウェーハの上面より僅かに上方に位置し、突起部52の凹面壁は、ウェーハチャック上に保持されたウェーハの外周より僅かに外側に位置するようになっている。
このスピンコータによれば、ノズル先端面54、凹面壁およびウェーハ外周との間に液溜りが形成され、この液溜りの処理液中にウェーハ外周の不要物が溶け出し、ウェーハの回転に伴って遠心力により外部へ飛散され、処理液塗布時の条件が多少変化しても処理液がウェーハ外周以外の部分に付着することなく、ウェーハ外周の不要物を溶解させて除去できる。
また、図8は、下記特許文献2に記載された基板周縁処理装置を示す側面図であって、この処理装置は、エッチングおよびリンス液供給位置を変更できるようにしたものである。
この処理装置は、基板周縁部のエッチング供給位置P1に向けてエッチング液を吐出するエッチング液吐出ノズル71と、エッチング液供給位置P1よりも回転軸に近いリンス液供給位置P2に向けてリンス液を吐出するリンス液吐出ノズル72と、エッチング供給位置P1およびリンス液供給位置P2を変更する供給位置変更手段73を備えている。なお、符号73は、気体吐出ノズルである。
この処理装置によれば、基板内側の非処理領域をリンス液で保護しながら、基板周縁部の処理領域をエッチングできるとともに、基板上におけるエッチング液およびリンス液の供給位置を変更することができる利点がある。
さらに、図9は下記特許文献3に記載された表面処理装置を示す断面図であって、この処理装置は、基板表面に非処理領域制御部材を配設したものである。
この処理装置は、基板Wを保持可能な保持部材61と、基板Wの表面の非処理領域における処理液の浸入を抑えるための非処理領域制御部材62とを備えている。そして、保持部材61に基板Wを保持した状態で、非処理領域制御部材62を非処理領域の少なくとも周縁部に対向するように配置して、基板Wの表面における非処理領域に処理液を浸入させることなく、回転非対象な領域および任意の形状の領域を処理できるようになっている。
特開平9−260277号公報(図1、図2、第3頁右欄〜第4頁左欄) 特開2003−86567号公報(図1、第3頁左欄) 特開2003−37097号公報(図1、第3頁右欄〜第4頁)
しかしながら、上記特許文献1に記載されたスピンコータは、基板の処理領域がノズル先端面54および突起部52の凹面壁によって制限されてしまい非処理領域との境界を任意の位置に変更できない。
また、上記特許文献2に記載された処理装置は、エッチング液吐出ノズル71およびリンス液吐出ノズル72は、それぞれの先端を針状管71a、72aにして、各針状管71a、72aの先端と基板面との距離を昇降駆動機構74によって、0.5〜20mmの範囲に設定できるようになっており、さらに旋回駆動機構75によって、処理領域の位置決めが行われるようになっている。しかし、エッチング液吐出ノズル71とリンス液吐出ノズル72とが基板の上方に配設され、この位置から処理液が吐出するようになっているので、処理液吐出の圧力および基板の回転スピードによって発生する振動等により、エッチング液吐出ノズル71のブレおよびエッチング液吐出角度のブレが発生し、被エッチング箇所が変動し処理領域が不安定になる。図10はこのようにして処理された基板の例を示し、同図(a)は平面図、同図(b)は(a)のx部分の拡大平面図である。
この図に示すように、処理済み基板Wの表面は、非処理領域Aと処理領域Bとの間に、所定幅の境界領域Cが形成されるが、この境界領域Cはエッチング液吐出ノズル71のブレおよびエッチング液吐出角度のブレによって、揺らいで境界領域の内側および外側の境界線C、Cは真円にならず、蛇行したものとなってしまう。
このため、基板上にチップを形成する場合は、境界領域の内側境界線Cをさらに内側C’へ移動しなければならなくなるので、内側境界線Cのぎりぎりのところまでチップを形成できず、無駄なスペースDが発生してしまい、チップの収率を上げることに課題がある。
さらに、上記特許文献3に記載された処理装置は、非処理領域制御部材62によって、所望する均一なエッチング幅を形成できるが、そのために特別な冶具が必要となる。特別な冶具が必要なために洗浄と合わせて行う場合は、冶具を外したり着けたりしなければならないので、処理工程が増えその作業が面倒である。
この非処理領域制御部材62は、基板の大きさおよび種類に適合する非処理領域制御部材が必要となる。このため、基板の種類毎に非処理領域制御部材62をストックし、適合する非処理領域制御部材を新たに作成しなければならず、しかも、基板の種類を変更するたびに適合する非処理領域制御部材に交換しなければならず、そのための作業が面倒になっている。
また、非処理領域制御部材62と基板Wとの間隔の設定に手間が掛かりかなり面倒である。すなわち、その間隔の設定は、先ず、非処理領域制御部材62の面62aと基板との間隔を測定し、その測定した間隔と処理液が浸入しないように予め設定した値から、非処理領域制御部材を動かす距離を制御手段により算出するようにしているので、この算出に時間が掛かり面倒である。また、非処理領域制御部材は、保持部材に同期して、この保持部材と同方向、同回転数で回転させなければならない。このため、非処理領域制御部材および保持部材の回転制御機構が複雑になり、且つその制御も面倒なものとなっている。
本発明は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、この発明の第1の目的は、被処理基板の処理領域と非処理領域間の境界領域幅を均一にし、且つ処理液が非処理領域へ浸入しないようにしたベベルエッチング処理法を提供することにある。
第2の目的は、被処理基板のエッジから微小単位、例えば0.1mm単位の幅長でエッチングを可能にしたベベルエッチング処理法を提供することにある。
第3の目的は、被処理基板の処理領域と非処理領域間の境界領域幅を均一にし、且つ非処理領域に処理液が浸入しないようにしたノズルヘッドを備えたベベルエッチング処理装置を提供することにある。
第4の目的は、被処理基板のエッジから微小単位、例えば0.1mm単位の幅長でエッチングを可能にしたノズルヘッドを備えたベベルエッチング処理装置を提供することにある。
上記各目的は、以下の構成ないし手段によって達成できる。すなわち、薄肉板状体からなる隔壁の一側面側に処理液噴射ノズル、他側面側に不活性ガス噴射ノズルがそれぞれ形成されたノズルヘッドを備え、該ノズルヘッドを該被処理基板の外周縁側に旋回させて、該被処理基板表面と該処理液噴射ノズルの先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を以下の関係に設定し、該被処理基板を所定方向に回転させると共に該両噴射ノズルから処理液および不活性ガスを該被処理基板へ噴射させ、その際に該不活性ガスの噴射圧力を制御して、該隔壁の下方先端部と該被処理基板表面との隙間から浸入する処理液を該隙間部分において該不活性ガスの噴射圧力によりガスブロックして該被処理基板の外周縁をエッチング処理することを特徴とする。
D1>D2
但し、D1は処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間
D2は隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記薄肉板状体からなる隔壁は、その下方先端部に前記他側面側から前記一側面側に向かって傾斜した傾斜面が形成され、該傾斜面の先端が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記不活性ガス噴射ノズルは、該噴射ノズルの先端部に拡散手段を設け、該拡散手段で不活性ガスを一時貯留して周囲へ拡散噴射させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項の発明において、前記ノズルヘッドは、被処理基板の周縁部に対して昇降自在になっていることを特徴とする。
請求項5に係る発明のベベルエッチング処理装置は、薄肉板状体からなる隔壁の一側面側に処理液噴射ノズル、他側面側に不活性ガス噴射ノズルがそれぞれ形成されたノズルヘッドと、
該不活性ガス噴射ノズルからの噴射圧力を制御するガス圧制御部と、
前記ノズルヘッドが該被処理基板の周縁部に対して旋回自在に取り付けられた軸と、
該軸に結合され、該被処理基板表面と該処理液噴射ノズル先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を調節する調節機構と、
該被処理基板を所定方向へ回転させる基板回転機構と、を備え、
該被処理基板表面と該処理液噴射ノズルの先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を以下の関係に設定し、該被処理基板を所定方向へ回転させると共に該両噴射ノズルから処理液および不活性ガスを被処理基板へ噴射させ、その際に該不活性ガスの噴射圧力を該ガス圧制御部により制御して、該被処理基板表面と該隔壁の下方先端部との隙間から浸入する処理液を該隙間部分において該不活性ガスの噴射圧力によりガスブロックして該被処理基板の外周縁のエッチング処理を行うようになっていることを特徴とする。
D1>D2
但し、D1は処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間
D2は隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間
請求項6に係る発明は、請求項5の発明において、前記薄肉板状体からなる隔壁は、その下方先端部が前記他側面側から一側面側に向かって傾斜した傾斜面が形成され、該傾斜面の先端が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成していることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6の発明において、前記不活性ガス噴射ノズルは、該ノズルの先端部に拡散手段を設け、該拡散手段で不活性ガスを一時貯留して周囲へ拡散噴射させるようになっていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7の発明において、前記拡散手段は、所定の容積を有する空室であって、該空室の天井面のほぼ中央部に前記不活性ガス噴射ノズルの噴射穴、底部に開口がそれぞれ形成され、不活性ガスを該空室内で一時貯留した後に該開口から周囲へ拡散噴射させるようになっていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項5〜8のいずれか1項の発明において、前記ノズルヘッドは、前記調節機構に連結された旋回および昇降自在な軸に取り付けられ、該被処理基板の周縁部に対して昇降自在になっていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、処理液噴射ノズルおよび不活性ガス噴射ノズルがノズルヘッドのハウジング内に隔壁の両側壁面に形成され一体となっているので、両噴射ノズルから噴出される処理液等の圧力によって、各噴射ノズルのブレおよび処理液噴射角度のブレを考慮する必要がなくなり、被処理基板の処理領域に正確に処理液および不活性ガスを噴射させることができる。
また、処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間D1が隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間D2より大きく、すなわちD1>D2に設定することにより、隙間D2が狭くなって、処理液噴射ノズルから噴射される処理液が通過し難くなっている。この状態で不活性ガス噴射ノズルから噴射されるガス圧を隙間D2部分から浸入しようとする処理液の圧力より強くすることによって、簡単に処理液の浸入をガスブロックにより阻止することができる。
したがって、処理液が非処理領域へ浸入しないように隙間D2部分でガスブロックしながら、被処理基板の処理領域に正確に処理液を噴射させることができるので、被処理基板における被処理領域と非処理領域との境界領域を揺らぎ、あるいは蛇行してこの領域が不均一になってしまうことが回避され、均一なエッチング処理ができる。また、隙間D部分でガスブロックするので被処理基板を損傷することがない。
加えて、ノズルヘッドを被処理基板の外周縁側に旋回させるようになっているので、隔壁の下方先端部が処理領域と非処理領域との境界線に正確に合わせて、被処理基板の外周縁のエッチング処理ができる。また、被処理基板のエッジから微小幅単位、例えば0.1mm単位の幅長でエッチングが可能になる。
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、隔壁の下方先端部が前記処理液噴射ノズルに隣接した側壁面が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成しているので、境界領域幅を極小にできる。その結果、境界のぎりぎりのところまでチップが形成でき、チップの収率を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1、2の効果に加え、不活性ガスを一時貯留したのちに、周囲へ拡散して噴射できるので、噴射される範囲が拡大し、これに伴って、隔壁との隙間部分も広い範囲でガスブロックされ、隔壁の隙間から浸入する処理液を効率よく阻止できる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、ノズルヘッドが上下に昇降自在になっているので、隔壁の下方先端部と被処理基板の外周縁部との間の距離を容易に上記D 及びD に会わせることができるようになる。
請求項5に係る発明によれば、処理液噴射ノズルおよび不活性ガス噴射ノズルがノズルヘッドのハウジング内に隔壁の両側壁面に形成され一体となっているので、両噴射ノズルから噴出される処理液等の圧力によって、各噴射ノズルのブレが殆どなくなり、被処理基板の処理領域に正確に処理液および不活性ガスを噴射させることができる。
また、処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間D1が隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間D2より大きく、すなわちD1>D2に設定することにより、隙間D2が狭くなって、処理液噴射ノズルから噴射される処理液が通過し難くなっている。この状態で不活性ガス噴射ノズルから噴射されるガス圧を隙間D2部分から浸入しようとする処理液の圧力より強くすることによって、簡単に処理液の浸入をガスブロックにより阻止することができる。
したがって、処理液が非処理領域へ浸入しないように隙間D部分でガスブロックしながら、被処理基板の処理領域に正確に処理液を噴射させることができるので、被処理基板における被処理領域と非処理領域との境界領域を揺らぎ、あるいは蛇行してこの領域が不均一になってしまうことが回避され、均一なエッチング処理ができる。また、隙間D2部分でガスブロックするので被処理基板を損傷することがない。
加えて、ノズルヘッドが被処理基板の外周縁側に旋回自在に取り付けられているので、隔壁の下方先端部が処理領域と非処理領域との境界線に正確に合わせて、被処理基板の外周縁のエッチング処理ができる。また、被処理基板のエッジから微小幅単位、例えば0.1mm単位の幅長でエッチングが可能になる。
請求項6に係る発明によれば、隔壁は、その下方先端部が前記処理液噴射ノズルに隣接した側壁面が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成しているので、境界領域幅を極小にできる。その結果、境界のぎりぎりのところまでチップを形成でき、チップの収率を向上させることができる。
請求項7に係る発明によれば、不活性ガスを一時貯留したのちに、周囲へ拡散して噴射できるので、噴射される範囲が拡大し、これに伴って、隔壁との隙間部分も広い範囲でガスブロックされ、隔壁の隙間から浸入する処理液を効率よく阻止できる。
請求項8に係る発明によれば、前記空室の天井面のほぼ中央部に噴射ノズル穴を設けることにより、この噴射ノズルから噴射される不活性ガスのガス圧が空室の周囲側壁にほぼ均一に加わり、安定したガスの一時貯留ができる。空室は、開口が四角形、三角形、半円形でもよく、処理液噴射ノズルに隣接する側壁面が上記各形状の直線辺であり、これらの形状のうち、正方形が好ましい。
請求項9に係る発明によれば、ノズルヘッドが上下対して昇降自在になっているので、隔壁の下方先端部と被処理基板の外周縁部との間の距離を容易に上記D 及びD に会わせることができるようになる。
以下、図面を参照して、本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのベベルエッチング処理法および処理装置を例示するものであって、本発明をこれらに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適用し得るものである。
図1は、本発明のベベルエッチング処理装置が搭載された基板処理設備の平面図、図2はベベルエッチング処理装置の側面図、図3はノズルヘッドを示し、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図、同図(c)は底面図、同図(d)は隔壁の下方先端部の拡大側面図、図4はノズルヘッドと基板との隙間関係を示した側面図、図5(a)はベベルエッチング処理装置の平面図、同図(b)は(a)のx部分の拡大平面図、図6は図3(b)を拡大して処理液の流れを示した図であって、同図(a)は図3(b)の側面からみた処理液の流れを示す拡大図、同図(b)は(a)のA−Aの断面図である。
基板処理設備は、図1に示すように、基板の表面処理を行う基板処理部Iと、基板を収納ボックスから取り出し基板処理部へ又は処理済み基板を収納ボックスへ搬送する搬送部IIと、複数枚の基板を収納した収納ボックスIIIとで構成されている。
基板処理部Iには、1個の基板処理槽1を備え、この処理槽1の中央部には、基板を載置するチャック2が設置されている。また、この処理槽1の外周壁には、処理液排出部(図示省略)があり処理液を排出する複数本の排出管3が接続され、各排出管3の排出口が処理槽1に設けてある。
処理槽1の外周囲に隣接したところに、2組のベベルエッチング処理装置10、10が設けてある。
このベベルエッチング処理装置10は、その1組を図2に示すように、旋回および昇降駆動機構11、12に連結され旋回および昇降自在な回転軸13と、この回転軸13の上部先端に連結された第1のアーム14と、この可動アーム14の先端に連結された第2のアーム14と、このアーム14の下端に設けられたノズルヘッド20とから構成されている。
ノズルヘッド20は、図3に示すように、上辺壁21a、この一端から垂下した垂直壁21b、および他端から下方へ傾斜した斜辺壁21cを有しほぼ逆直角三角形状をなし、所定肉厚を有するハウジング21からなり、このハウジング21は合成樹脂で形成される。このハウジング21は、垂直壁21bの下方端部が途中で切断され、平坦面21dが形成されている。この平坦面21dは、第1の平坦面21dと第2の平坦面21dとからなり、第1、第2の平坦面21d、21d間に段差dが設けられ、第1の平坦面21dが第2の平坦面21dよりも上方に位置している。
ハウジング21には、垂直壁21bに近接した位置に処理液噴射ノズル22および不活性ガス噴射ノズル23が形成される。各噴射ノズル22、23は、図2に示すように、配管15、15により、エッチング液供給源40および不活性ガス供給源41に接続されている。また、各配管15、15の途中には、それぞれ制御弁40、41が設けられ、これらの制御弁40、41を制御することにより、エッチング液および不活性ガスの圧力が調整できるようになっている。
また、上辺壁21aの延長壁面には、図3、4に示すように、後端部に取り付け部30が形成される。
この取り付け部30は、所定の肉厚を有する円盤状の板体21aからなり、この板体21aには、ノズルヘッド20と基板Wとの間隙を微調整できるように可動アーム14に取り付けられる。
取り付け部30には、中心に1個の可動アーム取り付け孔21a11と、この周辺に2個の取り付け孔21a22と4個の調整ネジ孔21a33が設けられている。2個の取り付け孔21a22は、対向するように設けられ、且つ周方向へ少し回動できるように細長な楕円形状の開口からなり、可動アーム14に取り付けたときに、位置調整のために周方向へ回動できるようになっている。また、4個の調整ネジ孔21a33は、2個の取り付け孔21a22を結ぶ線を中心にして左右対称になるように設けられ各ネジ孔内に雌ネジが形成されている。
ノズルヘッド20の可動アーム14への取り付け、高低の調整は、以下の手順で行われる。
先ず、可動アーム取り付け孔21a11に可動アーム14の先端部を挿入し、留め具31のネジ孔に螺合する。可動アーム14の先端部には、雄ネジが形成され、留め具31のネジ孔には、雌ネジが形成されている。次に、2個の取り付け孔21a22に、それぞれ取り付けボルト32、32を挿入し、これらの取り付けボルト32、32を留め具31のネジ孔に螺合する。これらの取り付けボルト32、32と留め具31との結合により、ノズルヘッド20は可動アーム14の先端部に固定されるが、ノズルヘッド20が基板に対する高低差(隙間)が所定の値になっていない場合が発生する。このような場合、4個の調整ネジ孔21a33に調整ボルト33を挿入し、これらの調整ボルト33を調整ネジ孔21a33に捻じ込み回すことにより、調整ボルト33の先端を留め具31の平坦面に当接させてノズルヘッド20と基板Wとの間隙を微調整する。
なお、この取り付け部30は、取り付け孔21a22および調整ネジ孔21a33の個数は、2個および4個に限定されず、これらの数よりも多くてもよい。また、微調整機構も調整ボルトによるものでなく他の公知の手段を用いてもよい。
処理液噴射ノズル22は、ハウジング21の上辺壁21a面から頂部の平坦面21dへ向けて貫通した貫通孔22aからなり、第1の平坦面21dに噴射穴22aが形成されている。この貫通孔22aの直径は、上辺壁21a面から平坦面21dへ向けて小さくなっている。この噴射穴22aの直径は、例えば2.0mmである。また、この貫通孔22aには、ハウジング21の上辺壁21a面に配管32が接続される連結部22aが形成されている。
また、この処理液噴射ノズル22が形成されたハウジング21の垂直壁21b面には、ほぼ中央部から下方に向かって側壁が隔壁24c'に達するところまで削られ段部21b、21b'が形成され肉薄になっている。そして、垂直壁21bの正面と第1の平坦面21dに傾斜面21bが形成され、また、隔壁24c'に達する両側壁の下端面、すなわち第1の平坦面21dとの角部が面取りにより傾斜面21b、21b'形成されている。
処理液噴射ノズル22の外周壁面に段部および傾斜面を設けることにより、処理液噴射ノズル22から基板Wへ噴射された処理液が基板Wの回転によって発生する遠心力によって外方へ飛散される際に、処理液が処理液噴射ノズル22の外周壁面に付着せず効率よく飛散させることができるようになる。特に、面取りによる傾斜面21b、21b'を形成するとにより、処理液噴射ノズル22の貫通孔22aから噴射される処理液の液切れを良好にすることができる。
不活性ガス噴射ノズル23は、同様にして、ハウジング21の上辺壁21a面から頂部の平坦面21dへ向けて貫通した貫通孔23aからなり、第2の平坦面21dに向けて噴射穴23aが形成されている。また、この貫通孔23aには、ハウジング21の上辺壁21a面に配管33が接続される連結部23aが形成されている。
不活性ガス噴射ノズル23は、第2の平坦面21dに、不活性ガスを一時貯留して周囲へ拡散噴射する拡散手段24が設けられる。
この拡散手段24は、所定の容積を有する空室24’からなり、この空室24’の天井面24bのほぼ中央部に不活性ガス噴射ノズルの噴射穴23a、底部に開口24aがそれぞれ形成され、この空室24’で不活性ガスを一時貯留して開口24aから周囲へ拡散噴射させるようになっている。
この空室24’は、開口24aが正四角形で所定の深さを有し、内周側壁24c〜24fの面が平坦に形成され所定の容積を有する箱状が好ましい。空室を箱状にすると共に、各側壁面を平坦にすることにより、各側壁面にほぼ同一のガス圧が加わるようになり、空室の変形を防止できガスの一時貯留が安定になる。なお、この空室24’は、開口24aの一辺の長さが、例えば13.0mm、深さが、例えば8.0mmである。
空室24’の側壁24c〜24fのうち、処理液噴射ノズル22に隣接する側壁24cは、処理液噴射ノズル22と不活性ガス噴射ノズル23とを離隔すると共に、ベベルエッチング処理装置の稼動中に、処理液噴射ノズル22から噴射された処理液が空室24’内へ浸入するのを阻止する隔壁24c’として機能するようになっている。
この隔壁24c’は、図3(d)に示すように、その下端部に側壁24cの空室24’からみて内側から外側に向けて所定角度で傾斜した傾斜面24cが形成され、その先端部24cは刃物の刃先に似た刃先状に形成される。
この傾斜面24cは、側壁24cの肉厚を1.0mmとすると、側壁24cの下端部から1.0mm上のところから、側壁24cの内側から外側に向けて45°で切断するのが好ましい。そして、刃先状の先端部24cの肉厚を0.1mmにすることが好ましい。
刃先状の先端部24cの肉厚を0.1mmにすることにより、エッチング処理を行う幅長を基板エッジから0.1mm単位でエッチングをすることができる。
空室24’の側壁24c〜24fのうち、側壁24cに傾斜面24cを設けたが、他の側壁24d〜24fにも傾斜面を形成してもよい。このような傾斜面を設けることにより、不活性ガスの拡散がほぼ均等になる。なお、空室の形状は、箱状の空室に限定されず、開口が三角形、半円形にした空室でもよい。開口を三角形あるいは半円形にした場合は、隔壁には平坦面が位置するようにする。
ノズルヘッド20と基板との隙間は、以下の範囲に設定される。
処理液噴射ノズル22の先端部(噴射口)22a2と基板Wとの隙間をD、隔壁24c’の先端部24c2と基板Wとの隙間をD、さらに不活性ガス噴射ノズルの先端部(空室の開口)24aと基板Wとの隙間Dとしたとき、D、D、Dの関係は、以下の関係になるように設定する。
D>D=D
上記D>Dの関係において、D=0.5mm、D=1.0mmに設定することが好ましい。この設定により、処理液噴射ノズル先端と不活性ガス噴射ノズル先端との段差dは、D−D=0.5mmとなる。
この隙間の設定は、昇降駆動機構12の制御によって行われる。また、ノズルヘッド20の高低の微調整は、調整ボルト33によって行うことができる。
次に、このベベルエッチング処理装置を用いて基板の表面処理手順を図1〜5を参照して説明する。
図1に示すように、搬送部IIに設置された搬送ロボット(図示省略)によって、被処理基板Wを収納ボックスから取り出してチャック2(保持部材)へ受け渡される。被処理基板がこの保持部材2に保持されると、保持部材2および被処理基板Wが予め定めた回転速度で所定の方向へ回転される。このとき、各ノズルヘッド20、20は、処理槽1の両側に退避している。
そののち、図2、4、5に示すように、旋回駆動機構11によって、各ノズルヘッド20、20(図2、4、5では一方のノズルのみを図示)を旋回移動させて、隔壁24c’の刃先端部24cを被処理基板Wの処理領域Bと非処理領域Aとの境界線C上まで移動させ、ほぼ同時に、昇降駆動機構12によって、各ノズルヘッド20の刃先端部24cを基板Wとの隙間がDになるところまで下降させる。この状態でエッチング液供給源40および不活性ガス供給源41からそれぞれの配管を通して処理液および不活性ガスをノズルヘッド20へ供給し、両噴射ノズル22a、23aの噴射穴22a、23aから処理液および不活性ガスを被処理基板Wへ噴射する。すると、処理液は噴射穴22aからストレートに被処理基板Wへ噴射され、一方、不活性ガスは、空室24’に一時貯留されたのちに、空室24’の下部の開口24aから周囲に拡散されて処理基板Wへ噴射される。
このとき、処理液は隔壁24c’の刃先端部24cと基板Wとの隙間Dから空室24’内へ浸入しようとするが、隙間Dが隙間Dより狭くなっているため、この隙間Dから処理液が通過することが難しくなっている。
この状態において、制御弁41により、不活性ガス噴射ノズル23aから噴射されるガス圧を隙間D部分から浸入しようとする処理液の圧力より強くすることによって、簡単に処理液の浸入をガスブロックにより阻止することができる。隙間D部分から浸入しようとする処理液の圧力は、概ね、処理液噴射ノズル22aから噴射される処理液の圧力とほぼ等しい。なお、不活性ガスは、隔壁により形成された隙間Dをガスブロックにより塞ぎ、他の3方へも不活性ガスが放出されるが、この部分は被処理基板Wの非処理領域Aであり、不活性ガスに当たっても何ら悪影響を及ぼすことはない。
処理液のガスブロックおよび液切れの様子は、図6(a)、(b)に示すように、処理液は処理液噴射ノズルの貫通孔22aを通って基板Wの表面へ供給され、噴射ノズル先端部と基板Wとの隙間D(図4参照)に溜まる。一方、不活性ガス噴射ノズルの貫通孔23aから不活性ガスが供給され、空室24’に一時貯留され、その一部がノズルヘッド20の第1の平坦面21dと隔壁24c'との隙間Dから噴射ノズル先端部と基板Wとの隙間Dに溜まった処理液を隔壁24c'の部分でガス圧により阻まれ、処理液が空室内24’へ侵入することがなく、良好な液切れを実現できる。
したがって、処理液が非処理領域へ浸入しないように隙間D部分でガスブロックしながら、被処理基板Wの処理領域Bに正確に処理液を噴射させることができるので、被処理基板における被処理領域と非処理領域との境界領域Cを揺らぎ、あるいは蛇行してこの領域が不均一になってしまうことが回避され、均一なエッチング処理ができる。(図5(b)参照)。また、隙間D部分でガスブロックするので被処理基板を損傷することがない。
本発明のベベルエッチング処理装置が搭載された基板処理設備の平面図、 本発明のベベルエッチング処理装置の側面図、 図2のノズルヘッドを示し、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図、同図(c)は底面図、同図(d)は隔壁の下方先端部の拡大側面図、 図2のノズルヘッドと基板との隙間関係を示した断面図、 本発明を示し、同図(a)は平面図、同図(b)は(a)のx部分の拡大平面図、 図3(b)を拡大した処理液の流れを示す図であり、同図(a)は図3(b)の側面からみた処理液の流れを示す拡大図、同図(b)は(a)のA−Aの断面図、 従来技術におけるエッジリンスノズルの斜視図、 従来技術の基板周縁処理装置を示す側面図、 従来技術の表面処理装置を示す断面図、 従来技術における処理済み基板を示し、同図(a)は平面図、同図(b)は(a)のx部分の拡大平面図、である。
符号の説明
I 基板処理部
II 搬送部
III 収納ボックス
1 基板処理槽
2 チャック
3 供給管
10 べベルエッチング装置
11 旋回駆動機構
12 昇降駆動機構
13 回転軸
14、14 アーム
15、15 配管
20 ノズルヘッド
21 ハウジング
22 処理液噴射ノズル
22a 貫通孔
23 不活性ガス噴射ノズル
23a 貫通孔
24 拡散手段
24a 開口
24b 天井面
24c〜24f 内周側壁
24c 傾斜面
24c 先端部
W ウェーハ
d 段差
処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間
隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間

Claims (9)

  1. 薄肉板状体からなる隔壁の一側面側に処理液噴射ノズル、他側面側に不活性ガス噴射ノズルがそれぞれ形成されたノズルヘッドを備え、該ノズルヘッドを該被処理基板の外周縁側に旋回させて、該被処理基板表面と該処理液噴射ノズルの先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を以下の関係に設定し、該被処理基板を所定方向に回転させると共に該両噴射ノズルから処理液および不活性ガスを該被処理基板へ噴射させ、その際に該不活性ガスの噴射圧力を制御して、該隔壁の下方先端部と該被処理基板表面との隙間から浸入する処理液を該隙間部分において該不活性ガスの噴射圧力によりガスブロックして該被処理基板の外周縁をエッチング処理することを特徴とするベベルエッチング処理法。
    D1>D2
    但し、D1は処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間
    D2は隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間
  2. 前記薄肉板状体からなる隔壁は、その下方先端部に前記他側面側から前記一側面側に向かって傾斜した傾斜面が形成され、該傾斜面の先端が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成していることを特徴とする請求項1記載のベベルエッチング処理法。
  3. 前記不活性ガス噴射ノズルは、該噴射ノズルの先端部に拡散手段を設け、該拡散手段で不活性ガスを一時貯留して周囲へ拡散噴射させることを特徴とする請求項1又は2記載のベベルエッチング処理法。
  4. 前記ノズルヘッドは、被処理基板の周縁部に対して昇降自在になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のベベルエッチング処理法。
  5. 薄肉板状体からなる隔壁の一側面側に処理液噴射ノズル、他側面側に不活性ガス噴射ノズルがそれぞれ形成されたノズルヘッドと、
    該不活性ガス噴射ノズルからの噴射圧力を制御するガス圧制御部と、
    前記ノズルヘッドが該被処理基板の周縁部に対して旋回自在に取り付けられた軸と、
    該軸に結合され、該被処理基板表面と該処理液噴射ノズル先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を調節する調節機構と、
    該被処理基板を所定方向へ回転させる基板回転機構と、を備え、
    該被処理基板表面と該処理液噴射ノズルの先端部および該隔壁の下方先端部との隙間を以下の関係に設定し、該被処理基板を所定方向へ回転させると共に該両噴射ノズルから処理液および不活性ガスを被処理基板へ噴射させ、その際に該不活性ガスの噴射圧力を該ガス圧制御部により制御して、該被処理基板表面と該隔壁の下方先端部との隙間から浸入する処理液を該隙間部分において該不活性ガスの噴射圧力によりガスブロックして該被処理基板の外周縁のエッチング処理を行うようになっていることを特徴とするベベルエッチング処理装置。
    D1>D2
    但し、D1は処理液噴射ノズル先端部と被処理基板との隙間
    D2は隔壁の下方先端部と被処理基板との隙間
  6. 前記薄肉板状体からなる隔壁は、その下方先端部が前記他側面側から一側面側に向かって傾斜した傾斜面が形成され、該傾斜面の先端が刃先状に尖っていると共に該他側面側と該一側面側との境界を形成していることを特徴とする請求項5記載のベベルエッチング処理装置。
  7. 前記不活性ガス噴射ノズルは、該ノズルの先端部に拡散手段を設け、該拡散手段で不活性ガスを一時貯留して周囲へ拡散噴射させるようになっていることを特徴とする請求項5又は6記載のベベルエッチング処理装置。
  8. 前記拡散手段は、所定の容積を有する空室であって、該空室の天井面の中央部に前記不活性ガス噴射ノズルの噴射穴、底部に開口がそれぞれ形成され、不活性ガスを該空室内で一時貯留した後に該開口から周囲へ拡散噴射させるようになっていることを特徴とする請求項7記載のベベルエッチング処理装置。
  9. 前記ノズルヘッドは、前記調節機構に連結された旋回および昇降自在な軸に取り付けられ、該被処理基板の周縁部に対して昇降自在になっていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項記載のベベルエッチング処理装置。
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