JP4398046B2 - 車両用保守装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に搭載している電子制御装置を使用して、各種のセンサやアクチュエータの保守を行うための車両用保守装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車や自動二輪車などの車両としては、エンジンや補機を制御する電子制御装置に保守点検用の保守手段を設けたものがある。前記保守手段は、電子制御装置に接続した各種のセンサおよびアクチュエータの故障の有無を検出する保守機能と、インジェクタなどのアクチュエータの制御量を調整する保守機能とを有しており、電子制御装置に接続した操作装置を使用して前記保守点検作業を実施する回路を採っている。
【0003】
前記操作装置は、電子制御装置とは別体(車体に対しても別体)に形成し、いわゆる外付け式の構成を採っており、操作用のスイッチを設け、保守点検時に接続用ケーブルを介して電子制御装置に接続するようにしている。前記接続用ケーブルは、電子制御装置にコネクタを介して接続しており、通常走行時には電子制御装置から外し、保守点検時にのみ電子制御装置に接続するようにしている。なお、操作装置としては、液晶表示板からなる表示手段を備えたものもある。
【0004】
このように構成した従来の車両用保守装置においては、電子制御装置に接続用ケーブルを介して操作装置を接続した状態で操作装置のスイッチを操作し、前記保守手段によって保守点検作業を実施する。保守点検時には、前記表示手段に保守点検作業の対象になるセンサおよびアクチュエータや、これらのセンサやアクチュエータの動作状態、アクチュエータの制御量などが表示される。対象になるセンサやアクチュエータを選択したり、アクチュエータの制御量を入力するためには、前記スイッチを操作することによって行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように構成した従来の車両用保守装置においては、保守点検を行う作業者がその都度操作装置を用意しなければならないから、保守点検作業が面倒であった。しかも、電子制御装置に操作装置を接続するためのコネクタを設けなければならないから、電子制御装置が大型化するという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、いわゆる外付け式の操作装置を使用することなく保守点検を行えるようにするとともに、保守点検機能を有する電子制御装置の小型化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る車両用保守装置は、車体に設けたセンサの出力データに基づいてアクチュエータを制御する車体制御用の電子制御装置に、前記センサとアクチュエータのうち少なくとも一方の動作状態を検出する保守機能を有する保守手段を設けた車両用保守装置において、前記電子制御装置は、操向ハンドルの近傍に配設されたメーター部に配線を使用して接続され、前記メーター部の表示手段と、この表示手段の近傍に位置する複数の表示切換用スイッチとを前記保守手段に接続し、前記保守手段を、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの動作状態を前記表示手段に表示させるとともに、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの選択を前記スイッチによって実施する構成としてなり、前記メーター部は、通常走行時に少なくとも車速を表示し、かつ保守点検時に、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの動作状態を表示し、前記電子制御装置と前記メーター部とは、前記通常走行時および前記保守点検時の両方において前記配線を介して信号を送出または授受するものである。
【0008】
本発明によれば、車体に装備するメーター部の表示手段とスイッチとを利用して、センサとアクチュエータのうち少なくとも一方の動作状態を検出する保守点検作業を行うことができるから、電子制御装置とは別体の(外付け式の)操作装置を電子制御装置に接続しなくてもよい。
また、この発明によれば、既存の配線を利用して保守点検作業を行うことができる。
【0009】
請求項2に記載した発明に係る車両用保守装置は、車体に設けたセンサの出力データに基づいてアクチュエータを制御する車体制御用の電子制御装置に、前記アクチュエータの制御量を調整する保守機能とを有する保守手段を設けた車両用保守装置において、前記電子制御装置は、操向ハンドルの近傍に配設されたメーター部に配線を使用して接続され、前記メーター部の表示手段と、この表示手段の近傍に位置する複数の表示切換用スイッチとを前記保守手段に接続し、前記保守手段を、保守対象になるアクチュエータとその設定制御量を前記表示手段に表示させるとともに、保守対象になるアクチュエータの選択と、このアクチュエータの制御量の調整とを前記スイッチによって実施する構成としてなり、前記メーター部は、通常走行時に少なくとも車速を表示し、かつ保守点検時に、保守対象になるアクチュエータとその設定制御量を表示し、前記電子制御装置と前記メーター部とは、前記通常走行時および前記保守点検時の両方において前記配線を介して信号を送出または授受するものである。
【0010】
この発明によれば、車体に装備するメーター部の表示手段とスイッチとを利用して、アクチュエータの制御量を調整する保守点検作業を行うことができるから、電子制御装置とは別体の(外付け式の)操作装置を電子制御装置に接続しなくてもよい。
また、この発明によれば、既存の配線を利用して保守点検作業を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用保守装置の一実施の形態を図1ないし図5によって詳細に説明する。ここでは、本発明を自動二輪車に適用する場合に採る形態について説明する。
図1は本発明に係る車両用保守装置の構成を示すブロック図、図2は電子制御装置の初期動作を説明するためのフローチャート、図3は選択モードでの動作を説明するためのフローチャート、図4は診断モードでの動作を説明するためのフローチャート、図5はCO調整モードでの動作を説明するためのフローチャートである。
【0013】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による電子制御装置(以下、単にECUという)である。このECU1は、図示していない電子制御式エンジンを搭載した自動二輪車に装備するもので、車体に設けた各種のセンサの出力データに基づいて各アクチュエータを制御し、エンジンや補機を制御する構成を採っている。エンジンは、水冷式4サイクル4気筒型のもので、気筒毎に設けたインジェクタ2によって燃料を供給する構成を採っている。
【0014】
ECU1には、図1に示すように、通常走行時にエンジンや補機を制御するためのエンジン制御手段3と、保守点検時に各センサやアクチュエータの動作状態を検出したり、エンジンのCO調整を行うための保守手段4と、タイマー5とを備えるとともに、後述する各種のセンサおよびソレノイドと、操向ハンドル(図示せず)の近傍に配設したメーター6とを接続している。
【0015】
ECU1の入力ポートに接続するセンサなどの部材は、電源7(メインスイッチ)と、インジェクタ2の電源8(キルスイッチ)と、大気圧センサ9と、吸気圧センサ10と、スロットルセンサ11と、吸気温センサ12と、水温センサ13と、車速センサ14と、転倒検知センサ15と、サイドスタンドスイッチ16と、ニュートラルスイッチ17などである。
【0016】
前記メインスイッチ7は、ECU1の電源回路を開閉し、キルスイッチ8は、インジェクタ2を停止させる信号をECU1に送出する。前記大気圧センサ9は大気圧を検出し、吸気圧センサ10は吸気通路中の圧力を検出し、スロットルセンサ11はスロットル弁(図示せず)の開度を検出する。水温センサ13はエンジン冷却水の温度を検出し、車速センサ14は車速を検出し、転倒検知センサ15は車体の傾斜角度が予め定めた角度より大きいか否かを検出する。サイドスタンドスイッチ16は、図示していないサイドスタンドが使用状態にあるか収納状態にあるか否かを検出し、ニュートラルスイッチ17はミッションがニュートラル位置にあるか否かを検出する。
【0017】
ECU1の出力ポートに接続するアクチュエータは、気筒毎のインジェクタ2と、気筒毎のイグニッションコイル18と、AIシステム用ソレノイド19と、燃料系リレー20と、ラジエータファン駆動用リレー21と、ヘッドライト点灯用リレー22と、排気制御弁用モータ23などである。前記イグニッションコイル18は、気筒毎の点火プラグに点火用電圧を印加するためのものであり、AIシステム用ソレノイド19は、排気通路に二次空気を導入する二次空気供給通路に介装した開閉弁を駆動するためのものである。
【0018】
前記燃料系リレー20は、モータ駆動式燃料ポンプの電源回路を開閉するためのものであり、ラジエータファン駆動用リレー21は、ラジエータファンの電源回路を開閉するためのものである。ヘッドライト点灯用リレー22は、ヘッドライトの点灯・消灯を切換えるためのものであり、排気制御弁用モータ23は、排気管に設けた排気制御弁の開度を制御するためのものである。
【0019】
前記メーター6は、図示していない速度計や回転計と、液晶表示板24と、リセットスイッチ25と、セレクトスイッチ26などを備えている。前記液晶表示板24が本発明に係る表示手段を構成し、前記リセットスイッチ25とセレクトスイッチ26とが本発明に係るスイッチを構成している。液晶表示板24と両スイッチ25,26は、通常走行時と保守点検時とで使い方が異なっている。通常走行時には、前記液晶表示板24を時計や、オドメータや、トリップメータとして使用し、セレクトスイッチ26を前記各機能を選択するために使用し、リセットスイッチ25を時刻合わせや、走行距離のリセットのために使用する。また、この通常走行時には、ECU1のエンジン制御手段3がメーター6の速度計や回転計に配線L(図1参照)を経由して制御信号を送出し、速度計が現在の車速を表示するともに、回転計がエンジン回転数を表示する。
【0020】
保守点検時には、液晶表示板24は保守点検作業の対象になるセンサまたはアクチュエータの動作状態と、エンジンのCO調整用アクチュエータ(インジェクタ2)の設定制御量などを表示するために使用し、両スイッチ25,26は、保守点検作業の対象になるセンサまたはアクチュエータの選択と、インジェクタ2の制御量の調整を行うために使用する。この保守点検時には、上述した通常走行時にECU1からメーター6に制御信号を送出する配線Lを使用してECU1の保守手段4とメーター6との間で信号、具体的には両スイッチ25,26から保守手段4へ送出される制御信号や、保守手段4から液晶表示板24へ送出される制御信号などが授受され、保守手段4が後述する保守点検制御を実施する。
【0021】
次に、前記保守手段4の更に詳細な構成の説明を合わせて保守点検時のECU1およびメーター6の動作について説明する。
保守点検時には、先ず、図2に示すフローチャートのステップ100において、メインスイッチ7をON操作してイグニッションをON状態にする。この操作によってECU1への給電が開始され、ステップ101でECU1のエンジン制御手段3と保守手段4がリセット(イニシャライズ)され、ステップ102でタイマー5がリセットされる。
【0022】
タイマー5がリセットされた後、ECU1は、ステップ103でリセットスイッチ25とセレクトスイッチ26とが同時にON操作されているか否かを判定する。この判定結果がNOの場合は、ステップ104に進んで通常モードへ移行する。通常モードに移行することによって、エンジン制御手段3が通常走行時の制御を実施する。
【0023】
ステップ103の判定結果がYESである場合には、ステップ105でタイマー5によって一定時間経過したか否かを判定し、この判定結果がNOの場合は前記ステップ103に戻り、判定結果がYESの場合には、ステップ106に進み、後述するCO調整モードと診断モードのうち何れか一方を選択する選択モードへ移行する。前記ステップ100からステップ103までに要する時間は約500msであり、メインスイッチ7をON操作するときにリセットスイッチ25とセレクトスイッチ26を両方ともON操作していない場合には、ステップ104へ進んでエンジン制御手段3による制御が開始される。また、メインスイッチ7をON操作した後に前記両スイッチ25,26が一定時間継続してON操作されている場合には、保守手段4による保守点検制御が開始される。
【0024】
図2のステップ106でCO調整/診断モードの選択モードへ移行した後は、図3に示すフローチャートのステップ200で保守手段4が液晶表示板24(メーターLCD)に診断モードマークを表示させ、ステップ201でリセットスイッチ25のみがON操作されているか否かを判定する。前記診断モードマークは、現在のモードが診断モードであることを表すマークである。
【0025】
ステップ201でNOと判定された場合は、ステップ202に進んでセレクトスイッチ26のみが一定時間連続してON操作されているか否かを判定する。このステップ202でNOと判定された場合、すなわち両方のスイッチをON操作したり、セレクトスイッチ26を非連続的にON操作した場合には、ステップ201に戻る。ステップ202でYESと判定された場合には、ステップ203に進んで後述する診断モードに移行する。
【0026】
前記ステップ201でYESと判定された場合には、ステップ204で液晶表示板24にCO調整モードマークを表示させた後、ステップ205に進んでリセットスイッチ25のみがON操作されているか否かを判定する。前記CO調整モードマークは、現在のモードがCO調整モードであることを表すマークである。
前記ステップ205でYESと判定された場合は、前記ステップ200に戻り、NOと判定された場合には、ステップ206に進んでセレクトスイッチ26のみが一定時間連続してON操作されているか否かを判定する。
ステップ206でNOと判定された場合はステップ205に戻り、YESと判定された場合には、ステップ207に進んで後述するCO調整モードへ移行する。
【0027】
前記ステップ203で診断モードに移行した後は、図4に示すフローチャートのステップ300で保守手段4が液晶表示板24に診断モードマークと、診断コード(DICODE)と、診断コードに対応したデータとを表示させる。前記診断モードマークは、現在のモードが診断モードであることを表すマークである。前記診断コードは、診断の対象になるセンサやアクチュエータを表す数値である。
【0028】
診断コードに対応するデータとは、物理量を検出するセンサが診断対象である場合には、このセンサが検出した物理量のことであり、例えば大気圧センサ9が診断対象である場合には、大気圧センサ9にて検出した大気圧である。診断コードに対応するセンサおよびアクチュエータと、診断モードでの実施内容(前記データの表示やアクチュエータのテスト動作)を下記の表1に示す。
【0029】
【表1】
Figure 0004398046
【0030】
この実施の形態では、診断コードは、前記表1に示すように1〜23まである。診断モードに移行した直後では、診断コード1を示す数値「1」と、診断コード1に対応するインジェクタ2の印加電圧がステップ300で液晶表示板24に表示されるようにしている。
【0031】
ステップ300で表示が行われた後、保守手段4は、ステップ301でリセットスイッチ25のみがON操作されているか否かを判定する。この判定結果がYESである場合は、ステップ302に進み、現在の診断コードの値から1を引いた値の診断コードを新たな診断コードに設定する(DICODE=DICODE−1 )。診断モードに移行した直後で現在の診断コードが1である場合には、診断コード23が新たな診断コードに設定される。このように新たな診断コードが設定された後、ステップ300に戻り、新たな診断コードに対応するセンサやアクチュエータの診断を実施する。
【0032】
ステップ302で新たに診断コード23が設定された場合には、ステップ300で液晶表示板24に診断コード23を示す数値「23」が表示されるとともに、排気制御弁用モーター23が強制的に駆動される。このようにモーター23が強制的に駆動されることによって、このモーター23が正常に動作しているか否かを診断することができる。
【0033】
一方、前記ステップ301でNOと判定された場合には、ステップ303に進み、セレクトスイッチ26のみがON操作されているか否かを判定する。このステップ303でNOと判定された場合にステップ301に戻り、YESと判定された場合には、ステップ304に進んで現在の診断コードの値に1を加えた値の診断コードを新たな診断コードに設定する(DICODE=DICODE+1 )。すなわち、ステップ300で診断コードが表示された後にリセットスイッチ25またはセレクトスイッチ26をON操作することによって、所望のセンサやアクチュエータを選択することができる。
全てのセンサおよびアクチュエータの診断が終了して保守点検作業を終了させるためには、メインスイッチ7をOFF操作する。
【0034】
ここで、ステップ300で実施される診断内容を診断コード毎に説明する。
診断コード1を選択したときは、液晶表示板24にインジェクタ2の印加電圧が表示され、診断コード2を選択したときは、大気圧センサ9が検出した大気圧が液晶表示板24に表示される。診断コード3を選択したときは、吸気圧センサ10が検出した吸気圧が液晶表示板24に表示され、診断コード4を選択したときは、スロットルセンサ11が検出したスロットル開度が液晶表示板24に表示され、診断コード5を選択したときは、吸気温センサ12が検出した吸気温度が液晶表示板24に表示される。診断コード6を選択したときは、水温センサ13が検出した冷却水温度が液晶表示板24に表示され、診断コード7を選択したときは、車速センサ14が検出した車速が液晶表示板24に表示され、診断コード8を選択したときは、転倒検知センサ15が検出した車体角度が液晶表示板24に表示される。
【0035】
診断コード9を選択したときは、サイドスタンドスイッチ16がON状態(使用状態)であればそれを示すマークが表示され、サイドスタンドスイッチ16がOFF状態(収納状態)であればそれを示すマークが表示される。診断コード10を選択したときは、ニュートラルスイッチ17のON,OFF何れかの状態を示すマークが表示される。
診断コード11を選択したときは、1番気筒のイグニッションコイル18が強制的に点火を実施し、診断コード12を選択したときは、2番気筒のイグニッションコイル18が強制的に点火を実施し、診断コード13を選択したときは、3番気筒のイグニッションコイル18が強制的に点火を実施し、診断コード14を選択したときは、4番気筒のイグニッションコイル18が強制的に点火を実施する。
【0036】
診断コード15を選択したときは、1番気筒のインジェクタ2が強制的に駆動され、診断コード16を選択したときは2番気筒のインジェクタ2が強制的に駆動され、診断コード17を選択したときは3番気筒のインジェクタ2が強制的に駆動され、診断コード18を選択したときは4番気筒のインジェクタ2が強制的に駆動される。
診断コード19を選択したときに、AIシステム用ソレノイド19が強制的に駆動され、診断コード20を選択したときは、燃料系リレー20が強制的に駆動される。診断コード21を選択したときは、ラジエータファン駆動用リレー21が強制的に駆動され、診断コード22を選択したときは、ヘッドライト点灯用リレー22が強制的に駆動され、診断コード23を選択したときは、排気制御弁用モーター23が強制的に駆動される。
【0037】
図3に示すフローチャートのステップ207でCO調整モードへ移行した後は、図5に示すフローチャートのステップ400で保守手段4がCO調整モードマークと、調整気筒番号(COCYL) とを液晶表示板24に表示させる。前記CO調整モードマークは、現在のモードがCO調整モードであることを表すマークである。調整気筒番号は、CO調整モードに移行した直後のときには1番気筒を示す「1」が表示される。
【0038】
ステップ400で表示が終了した後、保守手段4はステップ401でリセットスイッチ25のみがON操作されているか否かを判定する。ここでYESと判定された場合はステップ402に進み、調整気筒番号を示す数値から1を引いた値を新たな調整気筒番号に設定し(COCYL=COCYL−1 )、その後、ステップ400に戻る。CO調整モードに移行した直後、すなわち1番気筒が調整気筒に設定されている場合には、リセットスイッチ25のみをON操作することによって、4番気筒が調整気筒になる。
【0039】
前記ステップ401でNOと判定された場合には、ステップ403に進み、セレクトスイッチ26のみがON操作されているか否かを判定する。ここでYESと判定された場合は、ステップ404で調整気筒番号を示す数値に1を加えた値を新たな調整気筒番号に設定し(COCYL=COCYL+1 )、ステップ400に戻る。1番気筒が調整気筒に設定されている状態でセレクトスイッチ26のみをON操作することによって、2番気筒が調整気筒になる。
【0040】
ステップ403でNOと判定された場合には、ステップ405に進み、リセットスイッチ25とセレクトスイッチ26が同時に一定時間連続してON操作されているか否かを判定する。このステップ405でNOと判定された場合はステップ401に戻り、YESと判定された場合には、ステップ406で調整気筒を決定し、ステップ407に進む。すなわち、CO調整モードに移行した後に1番気筒のCO調整を行う場合には、リセットスイッチ25とセレクトスイッチ26を同時に一定時間連続してON操作することによって、ステップ406で調整気筒が1番気筒に設定される。また、CO調整モードに移行した後にリセットスイッチ25またはセレクトスイッチ26で調整気筒を変更し、リセットスイッチ25とセレクトスイッチ26を同時に一定時間連続してON操作することによって、ステップ406で調整気筒が前記変更した気筒に決定される。
【0041】
上述したように調整気筒を決定した後、保守手段4がステップ407でCO調整モードマークと、調整気筒番号と、調整量(KCO)とを液晶表示板24に表示させ、ステップ408でリセットスイッチ25のみがON操作されているか否かを判定する。前記調整量は、インジェクタ2が燃料噴射を実施するときのパラメータの調整量のことであり、この実施の形態では、前記調整量を段階的に変化させてCO排出量を調整する調整方法を採っている。
【0042】
前記ステップ408でYESと判定された場合は、ステップ409で調整量を1段階低減させ(KCO=KCO−1 )、ステップ407に戻る。判定結果がNOの場合には、ステップ410に進み、セレクトスイッチ26のみがON操作されているか否かを判定する。
このステップ410でYESと判定された場合は、ステップ411で調整量を1段階増大させ(KCO=KCO+1 )、ステップ407に戻る。ステップ410でNOと判定された場合には、ステップ412でリセットスイッチ25とセレクトスイッチ26が同時に一定時間連続してON操作されているか否かを判定する。このステップ412でYESと判定された場合はステップ408に戻り、NOと判定された場合にはステップ400に戻る。
【0043】
すなわち、ステップ406で調整気筒が決定された後にリセットスイッチ25またはセレクトスイッチ26をON操作することにより、CO排出量が1段階ずつ低減または増加し、調整終了後に前記両スイッチを同時に一定時間連続してON操作することによって、調整気筒を変更できるようになる。CO排出量の調整が終了した後には、メインスイッチ7をOFF操作する。
【0044】
上述したように構成した車両用保守装置においては、車体に装備するメーター6の液晶表示板24と、リセットスイッチ25およびセレクトスイッチ26とを利用して保守点検作業を行うことができる。
したがって、ECU1とは別体の操作装置をECU1に接続しなくてよいから、保守点検作業が簡単であり、しかも、ECU1に操作装置を接続するためのコネクタを設けなくてよいから、従来に較べてECU1の小型化を図ることができる。なお、ECU1とは別体に形成した操作装置を単に車体に搭載する場合に較べて、既存のメーター6やメーター部のスイッチ25,26を利用して操作できるから、小型化を図ることができる。
【0045】
この実施の形態では、リセットスイッチ25とセレクトスイッチ26とを組合わせて操作することにより診断モードやCO調整モードに移行する構成を採っているから、車体に装備されているECU1やメーター6を使用して保守点検作業を行う構成を採っているにもかかわらず、ユーザーがセンサの状態を見たり、インジェクタ2の制御量を変更するのを阻止することができる。すなわち、ディーラーや販売店でのみ保守点検作業を行うことができる。
【0046】
また、通常走行時にECU1からメーター6に制御信号を送出する配線を使用して保守手段4に液晶表示板24およびリセットスイッチ25およびセレクトスイッチ26を接続しているから、既存の配線を利用して保守点検作業を行うことができる。このため、この車両保守装置を実現するためにECU1とメーター6とを接続する配線を追加しなくてよい。
【0047】
上述した実施の形態では自動二輪車に本発明を適用する例を示したが、本発明は、他の車両、例えば自動車、不整地走行用小型車両、雪上車などにも適用することができる。また、表示手段は、時計やオドメータなどに使用する液晶表示板24に限定されることはなく、メーター6に装備する他の液晶表示板を使用してもよい。さらに、上述した実施の形態ではセンサやアクチュエータの動作状態を検出する保守機能と、アクチュエータの制御量を調整する保守機能との両方を一つの保守手段4にもたせる例を示したが、保守手段4には前記二つの保守機能のうち何れか一方のみを有するように構成してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子制御装置とは別体の操作装置を電子制御装置に接続しなくてよいから、センサとアクチュエータのうち少なくとも一方の動作状態を検出する保守点検作業や、アクチュエータの制御量を調整する保守点検作業を簡単に行うことができ、操作装置を接続するコネクタの分だけ電子制御装置の小型化を図ることができる。
【0049】
また、本発明によれば、既存の配線を利用して保守点検作業を行うことができ、配線が増加することはないから、コストダウンを図りながら本発明に係る車両用保守装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用保守装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 電子制御装置の初期動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 選択モードでの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 診断モードでの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 CO調整モードでの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ECU、2…インジェクタ、3…エンジン制御手段、4…保守手段、6…メーター、9…大気圧センサ、10…吸気圧センサ、11…スロットルセンサ、12…吸気温センサ、13…水温センサ、14…車速センサ、15…転倒検知センサ、16…サイドスタンドスイッチ、17…ニュートラルスイッチ、18…イグニッションコイル、19…AIシステム用ソレノイド、20…燃料系リレー、21…ラジエータファン駆動用リレー、22…ヘッドライト点灯用リレー、23…排気制御弁用モーター、24…液晶表示板、25…リセットスイッチ、26…セレクトスイッチ、L…配線。

Claims (2)

  1. 車体に設けたセンサの出力データに基づいてアクチュエータを制御する車体制御用の電子制御装置に、前記センサとアクチュエータのうち少なくとも一方の動作状態を検出する保守機能を有する保守手段を設けた車両用保守装置において、
    前記電子制御装置は、操向ハンドルの近傍に配設されたメーター部に配線を使用して接続され、
    前記メーター部の表示手段と、この表示手段の近傍に位置する複数の表示切換用スイッチとを前記保守手段に接続し、前記保守手段を、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの動作状態を前記表示手段に表示させるとともに、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの選択を前記スイッチによって実施する構成としてなり、
    前記メーター部は、通常走行時に少なくとも車速を表示し、かつ保守点検時に、保守対象になるセンサまたはアクチュエータの動作状態を表示し、
    前記電子制御装置と前記メーター部とは、前記通常走行時および前記保守点検時の両方において前記配線を介して信号を送出または授受することを特徴とする車両用保守装置。
  2. 車体に設けたセンサの出力データに基づいてアクチュエータを制御する車体制御用の電子制御装置に、前記アクチュエータの制御量を調整する保守機能とを有する保守手段を設けた車両用保守装置において、
    前記電子制御装置は、操向ハンドルの近傍に配設されたメーター部に配線を使用して接続され、
    前記メーター部の表示手段と、この表示手段の近傍に位置する複数の表示切換用スイッチとを前記保守手段に接続し、前記保守手段を、保守対象になるアクチュエータとその設定制御量を前記表示手段に表示させるとともに、保守対象になるアクチュエータの選択と、アクチュエータの制御量の調整とを前記スイッチによって実施する構成としてなり、
    前記メーター部は、通常走行時に少なくとも車速を表示し、かつ保守点検時に、保守対象になるアクチュエータとその設定制御量を表示し、
    前記電子制御装置と前記メーター部とは、前記通常走行時および前記保守点検時の両方において前記配線を介して信号を送出または授受することを特徴とする車両用保守装置。
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