JP4397608B2 - 噴霧ノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば農薬液の高濃度少量散布を行なう場合に好適に用いられる噴霧ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばブームスプレーヤにより農薬を圃場に散布する場合は、走行機体に搭載された薬液タンクに農薬液を収容し、これをポンプで加圧して、ノズルブームに所定間隔で配設された複数の噴霧ノズルからほぼ下向きに噴霧している。単位面積あたりの散布量としては、圃場10アールあたり100〜120リットルの農薬液を散布する「慣行散布」が一般的であり、こうした場合は予め農薬原液を水で1000倍程度に希釈した農薬液をつくり、この農薬液をブームスプレーヤの薬液タンクに収容して散布している。
【0003】
ただし、ブームスプレーヤの薬液タンク容量には限りがあるため、単位面積あたりの散布量が多い前記慣行散布では、薬液タンクに農薬液を頻繁に補給する必要が生じ、作業効率が悪くなる。そこで、作業の効率化及び省力化を図る目的から、薬液タンクに収容する農薬液の濃度を希釈倍率で例えば300倍程度にまで上げる一方、散布量を圃場10アールあたり25〜50リットル程度にまで減らす「高濃度少量散布」も試みられている。
【0004】
しかしながら、慣行散布に適するように設計されたブームスプレーヤに設けられている従来の一般的な噴霧ノズル(カニ目ノズルと呼ばれている)は、農薬液を50〜80μm程度の粒子径に微粒化して噴霧するようになっており、且つ、各ノズルからの噴霧量を減らす目的で、供給する農薬液の圧力(ポンプの吐出圧力)を下げると、噴霧流の勢いも弱まるようになっている。したがって、従来のブームスプレーヤをそのまま用いて高濃度少量散布を行なった場合は、高濃度の農薬液が微細な粒子径で且つ弱い勢いで噴霧されることとなって、風による噴霧粒子のドリフト(飛散)が起こりやすくなり、農薬液が人体に悪影響を及ぼす危険性が高くなる。また、噴霧流の勢いが弱まることにより、農作物に対する農薬液(噴霧粒子)の被覆面積が減少し、防除効果の低下を招くおそれもある。
【0005】
なお、図11に示すように、例えば後記特許文献1に記載の噴霧ノズル51も提案されている。この噴霧ノズル51は、オリフィス孔(噴口)52を有するオリフィス板(噴射ノズル)53の前方に噴孔(噴霧孔)54を有する噴板55を配置し、オリフィス板53の背面側に供給された加圧液体(薬液)を、オリフィス孔52及び噴孔54を順次通過させて噴板55の前方に噴霧するようになっている。ただし、この特許文献1に記載の噴霧ノズル51は、通水路57を有するノズル本体56内にオリフィス板53と噴板55とを離間配置し、両者の間に細長い混気通路58を配置するとともに、混気通路58のオリフィス板53近傍位置に空気導入用透孔59を形成し、通水路57内を矢印60のように流通してオリフィス孔52から噴射された薬液を混気通路58内で一杯に広がらせて、インジェクタの原理で空気導入用透孔59から矢印62のように吸い込まれた外気と薬液とを混気通路58内で混合攪拌して混気流62とした後、噴孔54から噴霧流63として噴射する構成を有している。
このような噴霧ノズル51を用いて前記高濃度少量散布を行なった場合も、噴霧粒子の粒子径が大きくなるため、噴霧粒子の農作物への被覆面積が減少して防除等の効果を低下させるおそれがある。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−194955号公報(第2頁、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、1つのノズルからの噴霧量を少なくしつつ、噴霧粒子の粒子径が比較的大きく農作物に対する被覆面積も減少させず噴霧流を勢いよく噴霧することが可能な噴霧ノズルの提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る噴霧ノズルは、一つのオリフィス孔を有するオリフィス板と、一つの噴孔を有し前記オリフィス板の前面側に所定の間隙を介して対向配置された噴板とを備え、オリフィス板の背面側に供給された加圧液体を、オリフィス孔及び噴孔を順次通過させて噴板の前方に噴霧する噴霧ノズルであって、噴板は、当該噴板の前面側に断面略U字状に突き出した1条の突条を有し、噴孔は突条の頂部に、突条長手方向と直角方向の断面が前方に向かって拡開する略扇形をなすように形成され、更に噴板は噴孔の孔中心が前記オリフィス孔の孔中心と同軸線上にあるように配置され、噴孔の有効開口面積がオリフィス孔の有効開口面積以上に設定されるとともに、オリフィス孔は、オリフィス板の背面側に供給された加圧液体を、噴板背面側から噴孔及び噴孔周縁部に吹きつける直線状の液体流として噴出する構成であり、前記噴孔周縁部における噴板の背面が、オリフィス孔からの直線状の液体流の流れ方向と略直交する面を有しているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る噴霧ノズルを図面に基づいて説明する。
図中に全体を符号1で示される噴霧ノズルは、ノズル本体2と、このノズル本体2の前方(先端側)に配された噴板3と、ノズル本体2の後方(基端側)に配された座部材4とを備えている。
【0013】
ノズル本体2は略円筒状をなしており、図2及び図3に示すように、その内部には平らな円板状のオリフィス板5と、円筒状の整流ガイド部材6とが収容されている。より具体的に述べると、ノズル本体2は、当該ノズル本体2を軸線方向に貫通する中心孔7を有している。この中心孔7は、座部材4に近い側から大径部7a,中径部7b,小径部7cが順次連設された構成となっている。そして、前記オリフィス板5は、その外周部前面が中径部7bと小径部7cとの間の段差面に当接する状態に、ノズル本体2の内部に圧入されている。また、前記整流ガイド部材6は中径部7bに圧入され、前端面がオリフィス板5の背面に当接し、後端部が僅かに大径部7aへ突き出した状態で、ノズル本体2と一体化されている。
【0014】
オリフィス板5の中心には、当該オリフィス板5を厚み方向(ノズル本体2の軸線方向)に貫通するオリフィス孔8が穿設されている。この実施形態におけるオリフィス板5は、厚み0.5mmのステンレス鋼板からなり、オリフィス孔8は開口径(直径)φが0.5mmの丸孔に形成されている。(したがって、オリフィス孔8の有効開口面積は約0.196mm2である。)また、整流ガイド部材6は軸線方向に貫通する中心孔により整流流路9が構成され、供給された加圧液体を整流流路9内で直進流に整えてオリフィス板5に導くようになっている。この実施形態における整流流路9は、内径が3mm(所定筒内寸法)の円形断面を有し、流路の長さが11mm(所定筒内寸法)に設定されている。
【0015】
ノズル本体2の基端部外周にはフランジ部10が外向きに突出形成されるとともに、中心対称に配された一対の突起11,11がフランジ部10に連設されている。
座部材4は、基端側に六角ナット部12を有し、先端側に前記ノズル本体2を保持するための保持部13を有している。保持部13は外周面に雄ネジを有する中空円筒状に形成されるとともに、その先端には前記突起11,11と嵌合する一対の切り欠き14,14が設けられている。そして、保持部13内にノズル本体2の基端部を挿入して突起11,11と切り欠き14,14とを嵌合させるとともに、フランジ部10と係合する内向きのフランジ部15aを有する締め付けナット15を保持部13外周の雄ネジに螺合させることにより、座部材4とノズル本体2とが相対回動不能に連結・一体化されている。
【0016】
なお、座部材4にノズル本体2を取り付ける前に、保持部13の内部に弁部材16,フィルタ17,及びパッキン18が順次積層状態で収容されている。弁部材16は、ゴムや軟質合成樹脂等の軟質弾性材料から円板状に形成されるとともに、その円板の中心部で互いに不連続となる放射方向の複数の切り込み孔19を有している。フィルタ17は、例えば80メッシュ程度の網目の大きさを有する金網から、中央部が部分球状に膨出した帽子状に形成されている。パッキン18はゴムや軟質合成樹脂等の軟質弾性材料から環状に形成されている。これら弁部材16,フィルタ17,及びパッキン18は、締め付けナット15の締め付け力により、図2及び図3に示すように座部材4内の仕切壁20とノズル本体2の基端面との間に挟持されている。こうした構成により、座部材4とノズル本体2とが水密状に連結されている。
【0017】
座部材4は六角ナット部12も中空状に形成されており、六角ナット部12の内周面には座部材4を散布杆に取り付けるための雌ネジ21が刻設されている。また、六角ナット部12側の中空部と保持部13側の中空部とは、仕切壁20に穿設された連通孔22を介して互いに連通している。符号23は、六角ナット部12側の中空部に収容された環状のパッキンを示している。
【0018】
次いで、主に図4〜図8を参照しつつ、噴板3について説明する。この実施形態における噴板3は、厚み0.5mmのステンレス鋼板から略円板状に形成されている。噴板3は、当該噴板3の前面側(ノズル本体2と反対の側)に断面略U字状に突き出し、噴板3の直径方向に延在する1条の突条25を有している。また、突条25の両端部には、突条25よりも幅広に膨らませた膨出部26,26が連続して突出形成されている。
一方、噴板3の背面側には、突条25に対応する断面略U字状の凹溝27と、膨出部26,26に対応する位置決め用凹部28,28とが形成されている。凹溝27の両端に連設された位置決め用凹部28,28は、後述する突起34,34と嵌合するものである。
【0019】
突条25長手方向の中央頂部には、噴板3を厚み方向に貫通する噴孔29が形成されている。図4〜図6において、符号29a,29a,29b,29bは、噴孔29の内壁面を示している。
突条25の長手方向と直交する一対の内壁面29a,29aは、互いに平行に形成されている。したがって、図5に示すように噴孔29の、突条25長手方向の断面は矩形状をなしている。
これに対し、突条25の長手方向に沿う一対の内壁面29b,29bは、噴板3の背面側(噴孔29の内方)に向かって互いに接近する傾斜面に形成されている。したがって、図6に示すように噴孔29の、突条25長手方向と直角方向の断面は、噴板3の前方(突条25の先端側)に向かって拡開する略扇形をなしている。
【0020】
なお、この実施形態では、内壁面29b,29bの傾斜角は、噴孔29の断面視における扇形の開き角α(図3参照)が約130°となる角度に設定されている。また、図5に示すように、噴孔29の内壁面29a,29a間の距離L1が0.45mmに設定されるとともに、図6に示すように、内壁面29b,29bと凹溝27の内壁面とが交わる位置(内壁面29b,29b同士が最も接近する位置)における内壁面29b,29b間の距離L2は0.50mmに設定されている。したがって、噴板3を正面(又は背面)から見た場合、噴孔29は隣接する2辺の長さが0.45mm×0.50mmの長方形状に開口していることとなるが、突条25長手方向と直角方向の断面形状が湾曲しているために、噴孔29の有効開口面積は約0.25mm2となっている。
【0021】
以上のような突条25の頂部に噴孔29を有する噴板3は、例えば特公平5−80272号公報に記載された製造方法(すなわち、先ず板の中央部にポンチングにより方形の孔を形成し、次いで前記孔を含む部分を板の一方の面から他方の面へプレス等で打ち出す方法)により製造することができる。
【0022】
この噴板3は、以下のようにしてノズル本体2に取り付けられている。すなわち、図1に示すように、噴板3外周部と係合する内向きのフランジ部31aを有する締め付けナット31の内側に噴板3を嵌め込み、その下方からOリング32を嵌め込んで、締め付けナット31に噴板3を回動可能に係止する。そして、締め付けナット31内周面の雌ネジとノズル本体2の先端部外周面に刻設された雄ネジ33とを螺合させて、締め付けナット31を締め込んでゆく。ここで、ノズル本体2の先端面には一対の突起34,34が突設されており、これが噴板3背面の位置決め用凹部28,28に嵌入するので、ある程度締め込んだ段階で噴板3がノズル本体2に対して周方向に位置決めされる。
【0023】
図2及び図3には、前記ようにして締め付けナット31をいっぱいに締め込んで、噴板3の背面(凹溝27及び位置決め用凹部28を除いた部分)とノズル本体2の先端面とを接触させた状態を示している。この状態では、オリフィス板5と、その前面側(液体流れ方向下流側)に所定の間隙を介して対向配置された噴板3との間に、オリフィス孔8及び噴孔29のみを介して外部と連通した(言い換えればオリフィス孔8及び噴孔29以外の開口を有しない)、略密閉状の空間35が形成されている。また、オリフィス板5のオリフィス孔8と噴板3の噴孔29とは、ともにノズル本体2の中心軸線上にあり、互いの孔中心が一致するように(センターずれが生じないように)配設されている。オリフィス孔8と噴孔29とがセンターずれを起こすと、後述する噴霧流cの方向や噴霧角度θが所期のものとならない不都合が生じるからである。
【0024】
また、この実施形態では、前記締め付けナット31をいっぱいに締め込んだ状態で、オリフィス板5の前面から凹溝27の最奥部(噴板3背面側の噴孔29周縁部)までの距離L3(図2参照)が5.1mmとなるように設定されている。この距離L3の5.1mmという寸法は、オリフィス孔5の開口径φ(0.5mm)の10.2倍に相当する。
なお、厳密にいうと、噴孔29が断面視略U字状に湾曲した凹溝27の溝底部に開口しているために噴孔29の周縁部も湾曲しており、前記周縁部を構成する内壁面29b,29bの内端縁と凹溝27の最奥部とでは、ノズル本体2軸線方向の位置が0.2mm程度ずれている。しかし、この程度のずれは本発明の構成を説明する上で大きな影響を持たない。また、オリフィス板5が平面状に形成されており、「オリフィス板5前面側のオリフィス孔8周縁部」は「オリフィス板5の前面」と同一平面上にある。以上のようなことから、本発明にいう「オリフィス板前面側のオリフィス孔周縁部から、噴板背面側の噴孔周縁部までの距離」を、この実施形態では「オリフィス板5前面から凹溝27の最奥部までの距離」であらわすこととする。
【0025】
次いで、動作を説明する。この噴霧ノズル1は前記雌ネジ21を用いて、例えば図9に示したようにブームスプレーヤ(不図示)のノズルブーム40(散布杆の一例)に下向きに取り付けられる。この状態で、ブームスプレーヤの薬液タンクに収容した農薬液をポンプ(加圧液体供給源)からノズルブーム40内に圧送すると、圧送された農薬液(加圧液体)は、図2に矢印で示したように座部材4内の連通孔22から弁部材16の背面側に至り、切り込み孔19を押し開いて弁部材16の前面側に流出する。そして、農薬液は、フィルタ17を通過する際にゴミ等の夾雑物を除去された後、ノズル本体2の内部へ入り、更に中心孔7(大径部7a)から整流ガイド部材6内に入って整流流路9内で図2中の矢印Fで示したように直進流に整えられて、オリフィス板5の背面側に導かれる。このとき、整流ガイド部材6が存在することで、オリフィス孔8から噴出される液体流が安定な直線流になりやすく、噴板3の噴孔29から噴出された霧の噴霧角度や噴霧粒子も安定しバラツキが少なくなった。ただし、この実施形態の構成において、整流ガイド部材6の整流流路9の内径を3mmよりも大きくした場合、あるいは長さを11mmよりも短くした場合は、オリフィス孔8からの液体流に乱流の発生が観察された。
【0026】
オリフィス板5の背面側に供給された農薬液(加圧液体)は、図2に符号aで示すようにオリフィス孔8から前方に、直線状の液体流(自由表面をもつ噴流)として噴出される。ここで、オリフィス孔8が直径0.5mmの丸孔であり、且つ、オリフィス孔8を出てから距離L3(5.1mm)だけ空間35内を進む間に液体流aが僅かに末広がりに拡開するので、噴板3背面側の噴孔29周縁部に到達する時点では、液体流aは直径0.5mm強の円形断面を有するものとなっている。これに対し、噴孔29は背面視において隣接する2辺の長さが0.45mm×0.5mmの長方形状に開口している。したがって、液体流aは、噴板3背面側から噴孔29及びその周縁部に吹きつけることとなる(図8参照)。
【0027】
この際、液体流aの大部分は噴板3と接触せずに噴孔29を通り抜けて噴板3の前方へ飛び出そうとするが、液体流aのごく一部は噴板3背面の噴孔29周縁部(主に凹溝27の溝底面)に衝突する。その結果、噴板3の直径方向(特に凹溝27の溝長手方向)に向きを変えて、そのまま噴孔29に向かったり、あるいは図2に矢印bで示すように、いったん噴孔29から離れる向きに移動し、その後再び噴孔29に向かうような液体の流れが生じる。そして、こうした横向きの流れとの衝突により噴孔29に直接向かった液体流aに乱れが生じ、この乱れにより液体流aは適度な大きさの粒子径を有する噴霧粒子に霧化され、噴霧流cとして噴孔29から噴板3前方に噴霧される。なお、噴孔29が前記のような略扇形の断面形状を有していること、及び、凹溝27の溝長手方向の液体流bが両側から液体流aに衝突することにより、噴霧流cの噴霧パターンは、図9,図10に示すように、突条25の長手方向に薄く、突条25長手方向と直角の方向(すなわち噴孔29断面の扇形の拡開方向)に広がった、膜状の噴霧パターン(フラットパターン)となる。
【0028】
本発明者らが、以上のように構成された噴霧ノズル1を用いて実験をした結果によると、ポンプから圧力1.0MPa(ゲージ圧)の加圧液体を噴霧ノズル1に供給した場合、噴霧量(噴霧流cとして噴霧される液体量)が毎分0.40リットル、噴霧角度θ(噴霧流cの拡散角度:図9,図3参照)が約80°、噴霧粒子の平均粒子径(VMD)が118μmとなり、100μm以下の噴霧粒子が占める割合は35%であった。噴霧流cには充分な勢いがあった。
【0029】
また、噴霧ノズル1に供給する加圧液体の圧力を1.5MPa(ゲージ圧)とした場合は、噴霧量が毎分0.49リットル、噴霧粒子の平均粒子径(VMD)が111μm、100μm以下の噴霧粒子が占める割合は39%となった。噴霧角度θは約80°と変わらず、噴霧流cの勢いは一層向上した。
【0030】
以上のように、供給する加圧液体の圧力(ポンプの吐出圧力)を比較的低圧として、1つの噴霧ノズル1からの噴霧量を少なくした場合でも、粒子径が比較的大きい噴霧粒子からなる噴霧流cを勢いよく噴霧することができるので、この噴霧ノズル1は、既存のブームスプレーヤに取り付けて、農薬液の「高濃度少量散布」を行なう用途に極めて好適である。
すなわち、ブームスプレーヤのノズルブームに設けられている従来の噴霧ノズルを取り外した後、ノズルブームのノズル接続ネジ(不図示)と座部材4の雌ネジ21との螺合により噴霧ノズル1を取り付けて高濃度少量散布を行なえば、風による噴霧粒子のドリフトを防止するとともに、農作物に対する農薬液(噴霧粒子)の被覆面積を大きくすることができる。
また、噴霧ノズル1は噴霧角度θが約80°の膜状の噴霧パターンを有しているため、噴霧パターンの長手方向がノズルブームの長手方向に対して平行ないし約10°程度傾斜する状態に、複数の噴霧ノズル1を所定間隔で取り付けることにより、効率の良い散布が可能となる。
そのため、散布量が圃場10アールあたり25〜50リットルの高濃度少量散布を行なった場合に、ドリフト防止による安全性の向上、農薬液(噴霧粒子)農作物への被覆面積の増加、環境負荷の低減、コストダウン等の、種々の効果が得られる。
【0031】
また、座部材4に対するノズル本体2及び噴板3の周方向位置は、切り欠き14と突起11との係合及び突起34と位置決め用凹部28との係合により決められるので、いったん座部材4を所定の角度でノズルブームに固定した後は、清掃等のために噴霧ノズル1を分解した場合も、元どおり組み立てて噴霧パターンの方向が変わらないようにすることが容易にできる。
さらに、農薬液(加圧液体)の供給を停止すると、押し開かれていた弁部材16の切り込み孔19が閉じるので、ノズル本体2内の残液が噴孔29から滴下する所謂「ボタ落ち」が防止されるという利点もある。
【0032】
なお、高濃度少量散布を行なうための噴霧ノズルとしては、噴霧粒子の粒子径が概ね100〜140μmの範囲内にあることが望ましく、平均粒子径が100μmを下回るとドリフトが生じやすくなり、反対に平均粒子径が140μmを超えると噴霧粒子の農作物への被覆面積が減少して防除等の効果を低下させるおそれがある。また、噴霧角度θは70〜100°であることが望ましく、さらに、前記のとおり噴霧流cが勢いよく噴射されることが望ましい。
そこで、本発明者らは、各部材の形状等の基本的な構成が前記噴霧ノズル1と同じで、オリフィス孔8の開口径φ、オリフィス板5の前面から凹溝27の最奥部(噴板3背面側の噴孔29周縁部)までの距離L3、及びオリフィス孔8の有効開口面積S1と噴孔29の有効開口面積S2との比(S2/S1)が異なる複数の噴霧ノズルを試作し、各噴霧ノズルに圧力1.0MPa(ゲージ圧)に加圧した液体(水)を供給して、噴霧量及び噴霧流の状態等を調べる実験を行なった。その結果の一部を表1に示す。なお、表1でL3/φの欄は、前記距離L3のオリフィス孔8開口径φに対する比を示している。
【0033】
【表1】
Figure 0004397608
【0034】
これら実験例1〜3のいずれにおいても、噴霧角度θが80°以上であり、噴霧粒子の平均粒子径が100〜140μmの範囲内にあり、且つ、噴霧流cの勢いも充分に強かった。
【0035】
なお、オリフィス孔8の有効開口面積S1と噴孔29の有効開口面積S2との比率が一定という条件下では、オリフィス孔8と噴孔29とが接近するほど噴霧流cの勢いが増す反面噴霧角度θが狭くなり、離間するほど噴霧流cの勢いが弱まる反面噴霧角度θが広くなる傾向が見られた。そして、前記距離L3をオリフィス孔8の開口径φの7倍よりも小さい寸法に設定した場合には、高濃度少量散布に必要とされる70°以上の噴霧角度θが得られなくなった。また、反対に距離L3をオリフィス孔8の開口径φの12倍よりも大きい寸法に設定した場合には、高濃度少量散布に必要とされる噴霧流cの勢いが得られなかった。
【0036】
また、オリフィス孔8の有効開口面積S1と噴孔29の有効開口面積S2とは、少なくともS1≦S2の関係となるように設定する必要があった。すなわち、噴孔29の有効開口面積S2がオリフィス孔8の有効開口面積S1よりも小さい設定とした場合は、上流側のオリフィス孔8から噴出される液体流の全量が噴孔29を通過することができないため、オリフィス板5と噴板3との間の空間35に徐々に液体が溜まってゆき、最終的には空間35が液体で満たされて、オリフィス孔8から直線状の液体流を噴出できない状態となった。このように空間35に液体が充満している状態では、噴板3の背面側に直接加圧液体が供給されるため、噴板3を単独で(オリフィス板5と組み合わせずに)用いた噴霧ノズルと同様に、噴霧粒子の粒子径が微細で、噴霧流の勢いも弱い噴霧状態となった。
これに対し、噴孔29の有効開口面積S2が少なくともオリフィス孔8の有効開口面積S1以上であれば、噴板3背面の噴孔29周縁部に衝突して向きを変えられた液体流も、噴孔29を通過する(吹き抜ける)液体流aと合流して、噴孔29から空間35外へ吸い出されるため、空間35に液体が充満することはなかった。
【0037】
ただし、噴孔29の有効開口面積S2を例えばS1の2倍以上というように極端に大きく設定した場合には、オリフィス孔8から噴出された直線状の液体流が噴孔29を素通りして噴板3の前方に飛び出したり、あるいは一応霧化はされるものの、噴霧角度θが狭くなり噴霧粒子径も粗くなったりする傾向が見られた。こうしたことから、噴孔29は、オリフィス孔8から噴出された直線状の液体流aが噴孔29と噴孔29の周縁部とに適度なバランスで吹きつけるような形状及び有効開口面積S2を有していることが必要であると言える。
【0038】
ところで、本発明に係る噴霧ノズルが以上の実施形態で説明したものに限定されないのは言うまでもないことである。例えば、弁部材16の具体的構成は任意であり、さらに、弁部材を有しない構成を採用することも考えられる。また、前記ではオリフィス板5の背面側(液体流れ方向上流側)に細長い整流流路9を有する整流ガイド部材6を設けたが、弁部材16による乱流がオリフィス孔8から噴出される液体流に影響を及ぼさない場合は整流ガイド部材6を設けなくてもよい。ただし、整流ガイド部材6を用いない場合は、加圧液体が弁部材16の切り込み孔19を通過する際に生じる乱流の影響により、オリフィス孔8から噴出された液体流に乱れが生じやすくなる。そのため、噴板3の噴孔29および噴孔29周縁部に吹きつけられる液体流は直線流よりも少し広がった角度を持つ噴霧流となり、その噴霧角度も乱流の影響により安定した一定の角度となりにくい。それに伴って、噴板3の噴孔29から噴霧された霧の噴霧角度や噴霧粒子も安定せず、バラツキの多い噴霧状態になることがある。特に、オリフィス孔8の孔径が大きいほど乱流が大きくなって噴霧が不安定になりやすい。これは、従来技術においても検証される。すなわち、オリフィス孔52からの噴出流は直線流でなく混気通路58内を一杯に広がって負圧を生じさせることにより、空気導入用透孔59から外気を吸引し液体と均一に混合して噴霧させるようになっている。そこで、従来の噴霧ノズル51に対し、本実施形態のように直線流にするための整流ガイド部材6を仮にオリフィス板53の背面側に設けたとすると、混気通路58内で負圧を生じず外気の吸引ができなくなる。
【0039】
また、前記ではブームスプレーヤのノズルブームに取り付けて農薬液を散布する用途に好適な膜状の噴霧パターンを得るため、噴板3に突条25及び凹溝27を表裏一体に形成するとともに、凹溝27の溝底部と突条25の頂部とを連通する断面略扇形の噴孔29を形成したが、本発明に係る噴霧ノズルがブームスプレーヤ用に限定されるわけではなく、例えば手持ち式の散布杆に取り付けて農薬液を散布する用途や、農薬液以外の液体を噴霧する用途等に用いることも考えられる。そうした場合、それぞれの用途に適した噴霧パターンを得るために、噴板3及び噴孔29の形状等を適宜変更できるのはもちろんのことである。すなわち、噴霧量は原則としてオリフィス孔8の有効開口面積S1に比例し、噴霧角度θや噴霧粒子の粒子径は噴孔29の形状や有効開口面積S2及びオリフィス板5前面側のオリフィス孔8周縁部から噴板3背面側の噴孔29周縁部までの距離によって変わるので、使用目的(用途)に応じてこれらの設定を変更することにより、所望の状態の噴霧流を噴霧する噴霧ノズルを得ることができる。
【0040】
さらに、前記では平板状のオリフィス板5を用いたが、オリフィス板5及びオリフィス孔8の形状は、オリフィス孔8から直線状の液体流を噴出することができるものであればよく、例えばオリフィス板5の中央部に、オリフィス板5の前面側(噴板3に接近する向き)に部分球状に膨出する膨出部を形成し、この膨出部の頂部にオリフィス孔8を形成することも考えられる。また、これとは反対に膨出部をオリフィス板5の背面側(噴板3から遠ざかる向き)に膨出させ、その膨出部の底部にオリフィス孔8を形成することも考えられる。なお、前記いずれの場合も、膨出部の膨出方向及び膨出量に応じてオリフィス板5の配設位置(ノズル本体2軸線方向の位置)を変位させることにより、オリフィス板5前面側のオリフィス孔8周縁部から、噴板3背面側の噴孔29周縁部までの距離が、オリフィス孔8開口径φの7〜12倍の範囲内となるようにして、必要な噴霧角度θ及び噴霧流cの勢いを確保することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つのノズルからの噴霧量を少なくしつつ、噴霧粒子の粒子径が比較的大きい噴霧流を勢いよく噴霧することが可能な噴霧ノズルを得ることができる。こうした噴霧ノズルは、特にブームスプレーヤ等に取り付けて農薬液の高濃度少量散布を行なう用途に好適である。
【0042】
また、オリフィス板前面側のオリフィス孔周縁部から、噴板背面側の噴孔周縁部までの距離を、オリフィス孔の開口径の7〜12倍に設定することにより、噴霧流の勢いを確保しつつ噴霧角度を広くすることができる。
【0043】
また、噴板の前面側に断面略U字状に突き出した1条の突条を形成するとともに、この突条の頂部に、突条長手方向と直角方向の断面が前方に向かって拡開する略扇形の噴孔を形成することにより、農薬液の高濃度少量散布に特に適した膜状の噴霧パターンを得ることができる。
【0044】
また、ノズル本体内のオリフィス板の背面側に整流ガイド部材を配置することにより、供給された加圧液体が整流ガイド部材内で直進流に整えられてオリフィス板に導かれるので、オリフィス板のオリフィス孔から噴出される液体流を安定な直線流とすることができ、ひいては噴板の噴孔から噴出される噴霧流を農薬液の高濃度少量散布によりいっそう好適なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る噴霧ノズルの分解斜視図である。
【図2】図1の噴霧ノズルの組み立て状態を示す拡大縦断面図である。
【図3】図2と90°異なる切断面を示した噴霧ノズルの拡大縦断面図である。
【図4】噴板の前面側を示す拡大平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図4のC−C線に沿う要部断面図である。
【図8】噴板の背面側を示す拡大平面図である。
【図9】噴霧ノズルのノズルブームへの取り付け状態を示す側面図である。
【図10】噴霧パターンを説明する、図9のD−D矢視説明図である。
【図11】従来の噴霧ノズルを部分的に示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 噴霧ノズル
3 噴板
5 オリフィス板
6 整流ガイド部材
8 オリフィス孔
25 突条
29 噴孔
φ 開口径
F 矢印
L3 距離
a 液体流
J オリフィス孔からの直線状の液体流の流れ方向と略直交する面

Claims (1)

  1. 一つのオリフィス孔を有するオリフィス板と、一つの噴孔を有し前記オリフィス板の前面側に所定の間隙を介して対向配置された噴板とを備え、オリフィス板の背面側に供給された加圧液体を、オリフィス孔及び噴孔を順次通過させて噴板の前方に噴霧する噴霧ノズルであって、噴板は、当該噴板の前面側に断面略U字状に突き出した1条の突条を有し、噴孔は突条の頂部に、突条長手方向と直角方向の断面が前方に向かって拡開する略扇形をなすように形成され、更に噴板は噴孔の孔中心が前記オリフィス孔の孔中心と同軸線上にあるように配置され、噴孔の有効開口面積がオリフィス孔の有効開口面積以上に設定されるとともに、オリフィス孔は、オリフィス板の背面側に供給された加圧液体を、噴板背面側から噴孔及び噴孔周縁部に吹きつける直線状の液体流として噴出する構成であり、前記噴孔周縁部における噴板の背面が、オリフィス孔からの直線状の液体流の流れ方向と略直交する面を有していることを特徴とする噴霧ノズル。
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