JP4397023B2 - 硬化性組成物、および物品 - Google Patents
硬化性組成物、および物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4397023B2 JP4397023B2 JP2003385023A JP2003385023A JP4397023B2 JP 4397023 B2 JP4397023 B2 JP 4397023B2 JP 2003385023 A JP2003385023 A JP 2003385023A JP 2003385023 A JP2003385023 A JP 2003385023A JP 4397023 B2 JP4397023 B2 JP 4397023B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- meth
- parts
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Description
しかしながら一方で、これらの合成樹脂製の成型品は、その表面の耐擦傷性が十分ではないことから、その表面に硬化性組成物により、ハードコート処理がなされていることが多い。
特に、透明樹脂層表面に傷があると読み取りおよび/または書き込み時に致命的なエラーを引き起こす光ディスクの場合には、レーザー光が通過する透明樹脂層表面に予め、ハードコート処理を行うことが多い。
そこで、これらの要求を満足するものとして、特定のリチウム塩を配合した組成物のハードコート材が挙げられる(例えば特許文献1を参照)。
また、耐擦傷性を格段に向上させるためにシリカ微粒子を配合した組成物が挙げられる(例えば特許文献2、特許文献3を参照)。
さらには、防汚性を向上させるために、ハードコート上に特定の表面処理を施した組成物も挙げられる(例えば特許文献4、特許文献5を参照)。
また、前記特許文献2および3に記載の組成物は、優れた表面硬度を有する硬化物が得られるものの、その帯電防止性および防汚性が十分ではないという課題があった。
さらに、前記特許文献4および5に記載の組成物は、表面硬度と防汚性に優れる硬化物が得られるものの、防汚性の表面処理に時間がかかり、しかも帯電防止性に劣るという課題があった。
本発明の目的は、基材上に耐擦傷性、帯電防止性および防汚性に優れる硬化物を形成しうる、硬化性組成物を提供することにある。
なお、本発明において「(メタ)アクリレート」とは「アクリレートまたはメタクリレート」を、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは「アクリロイルオキシ基またはメタアクリロイルオキシ基」をそれぞれ意味する。
そのため成分(A)は、組成物中に含まれる成分(B)との相溶性に優れるものとなり、得られる硬化物に良好な透明性を付与する成分である。また成分(A)は、得られる硬化物に、耐擦傷性を付与する成分である。
成分(a1)は、硬化物の耐擦傷性を著しく改善でき、特に、ケイ砂等の微粒子に対する耐擦傷性の改善効果に優れるものである。
成分(a1)は、一次粒子の平均粒子径(以下、一次粒子径と略記)が1〜200nmの範囲の無水ケイ酸の超微粒子を、分散媒に分散させた状態のものであり、特に限定されるものではない。
成分(a1)の一次粒子径が1nmより小さい場合には、成分(a2)との反応工程においてゲル化を起こしやすく、また、その一次粒子径が200nmを超える場合には、硬化物の透明性が低下する傾向にある。
この有機溶媒の具体例としては、例えば水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;エチレングリコール等の多価アルコール系溶剤;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の多価アルコール誘導体;メチルエチルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン系溶剤;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート等のモノマー等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数3以下のアルコール系溶剤が、成分(a2)との反応工程が簡便であることから、特に好ましい。
このような成分(a1)は、公知の方法で製造して用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
成分(a2)を得るために用いる有機シラン化合物としては、特に限定されるものではなく、公知のものを使用することができる。
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルーγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、パーフルオロアルキルトリメトキシシラン等が挙げられる。
これらは、一種単独で、または二種以上を併用して用いることができる。
これらは、一種単独で、または二種以上を併用して用いることができる。
なお、成分(a1)が、既に非極性溶媒に置換されている場合は、縮合反応で生成した水を、共沸により系外へ取り除くだけでよい。
ここでいう成分(a1)と成分(a2)の存在下とは、有機シラン化合物の加水分解生成物が一般式(I)で示される単量体を加水分解して得たシラノール化合物である場合、下記2通りの方法により得られる状態を意味する。
(1)成分(a1)と一般式(IV)で示される単量体を混合した後、加水分解触媒を加え、常温または加熱下で攪拌する等の常法により成分(a1)および成分(a2)を共存させる手法。
(2)予め一般式(IV)で示される単量体を加水分解して得た成分(a2)と成分(a1)を混合し、共存させる手法。
前記(1)および前記(2)の方法により得られたものに、一般式(IV)で示される単量体1モルに対して、アルコール溶媒等有機溶媒の存在下または非存在下において、前記(1)の方法の場合には成分(a1)も存在下、0.5〜6モルの水、あるいは0.001〜0.1規定の塩酸または酢酸水溶液等の加水分解触媒を加え、加熱下で攪拌しつつ、加水分解で生じるアルコールを系外に除去することにより、加水分解生成物は製造できる。
具体的には、前記(1)の方法では得られた成分(a2)の存在下、前記(2)の方法ではここで(a2)成分を加えて、まず、成分(a1)中の分散媒と縮合反応で生じる水を常圧または減圧下で60〜100℃、好ましくは70〜90℃の温度で共沸留出させ、固形分濃度を50〜90質量%とする。
次に系内にトルエン等の非極性溶媒を加え、この非極性溶媒、水、およびコロイダルシリカ微粒子の分散媒をさらに共沸留出させながら60〜150℃、好ましくは80〜130℃の温度で固形分濃度を30〜90質量%、好ましくは50〜80質量%に保持しながら、0.5〜10時間攪拌し縮合反応を行う。
この際、反応を促進させる目的で、水、酸、塩基、塩等の触媒を用いてもよい。
このようにすれば、成分(A)を得ることができる。
例えば、20℃の誘電率が2〜10の範囲の非極性溶媒が本発明においては好ましい溶媒である。
これらの非極性溶媒の中でも、炭化水素類、芳香族炭化水素類は、成分(a1)と成分(a2)との反応の面から好ましく、特に好ましい非極性溶媒としては、トルエン、キシレンを挙げることができる。成分(a1)と成分(a2)の縮合反応後は適用する基材に応じて、これら、非極性溶媒を適宜、用途に応じた溶媒に置換してもよい。
この固形分濃度が30質量%より低い、すなわち溶媒が70質量%を超える場合には、成分(a1)と成分(a2)との反応が不十分となり、これを用いた被覆組成物を用いて得られる硬化物は、十分な透明性が得られない傾向にある。
一方、この固形分濃度が90質量%を超えると、縮合反応が急激に起こり、反応系がゲル化状態となる傾向にある等により、組成物の塗工作業性や得られる硬化物の物性が不良となる傾向にある。
成分(A)を得るために行う縮合反応中の温度は、60〜150℃の範囲が好ましい。
これは、反応温度が60℃より低い場合には、反応が十分に進行しないため反応時間が長くなる傾向にあり、一方反応温度が150℃を超える場合には、シラノールの縮合以外の反応が起こったり、またはゲルが生成する等の傾向にある。
成分(a1)の使用割合が90質量部を超えると、反応系が白濁したり、ゲルが生成したりする等の不都合が生じる傾向にあり、またこれを用いた硬化被膜はクラックが発生し易い傾向にある。
一方、成分(a1)が40質量部より少ないと、反応が不十分となり、また、これを用いた硬化被膜の耐擦傷性が低下する傾向にある。
本発明の組成物の硬化物に、耐水性、耐湿性、耐候性、および耐熱性等の耐久性(以下、耐久性と略記)を十分に付与するためには、成分(A)の酸価を十分に低下させることが好ましい。
成分(a1)は、シリカ表面の酸性度が高いが、該表面を成分(a2)を用いて被覆することにより、酸性度を低下させることができる。
前述した耐久性を付与するためには、得られる成分(A)の酸価を50mgKOH/g以下の範囲とすることが好ましく、より好ましくは30mgKOH/g以下の範囲であり、特に好ましくは20mgKOH/g以下の範囲である。該酸価が50mgKOH/gを超えると、得られる硬化物に十分な耐水性、耐湿性、耐候性、耐熱性等の耐久性が十分に発現しない傾向にある。
なお、ここでいう成分(A)の含有量とは、成分(A)中に含まれる固形分量のことを意味する。
その中でも、成分(A)と成分(B)の合計量100質量%中に、その下限値が10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましく、25質量%以上が特に好ましい。また、その上限値は、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましく、70質量%以下であることが特に好ましい。
成分(A)の含有量の下限値が10質量%より少ない場合には、得られる硬化物の硬度が十分ではなく、得られる硬化物に耐擦傷性や耐久性が十分に発現しない傾向にある。また、その上限値が90質量%を超える場合には、得られる硬化物にクラックが発生しやすい傾向にある。
この成分(B)としては、例えば3官能以上の(メタ)アクリル酸エステル、ジ(メタ)アクリル酸エステル、モノ(メタ)アクリル酸エステル、ビニルエーテル、アリル化合物、アクリルアミド、等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、2−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチルビシクロヘプタン、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸テトラシクロドデカニル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物(n+m=2〜5)のモノ(メタ)アクリル酸エステル;
酢酸ビニル、酪酸ビニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アジピン酸ジビニル等のビニルエステルモノマー類;エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル;
ジアリルフタレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のアリル化合物;
アクリルアミド、 N,N−ジメチルアクリルアミド、 N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド等のアクリルアミド;
これらは、一種単独で、または二種以上を併用して用いることができる。
成分(B)の含有量の下限値が10質量%より少ない場合には、得られる硬化物の耐久性、および基材との密着性が十分に発現しない傾向にある。またその上限値が90質量%を超える場合には、得られる硬化物の耐擦傷性が低下する傾向にある。
成分(C)は、下記一般式(I)〜(III)で示される化合物であれば、特に限定され
ない。
レングリコールを開始剤として、トリフルオロエチルオキセタン、ペンタフルオロプロピルオキセタン等のフルオロアルキルオキセタンモノマーを開環重合し、スルホン化あるいはカルボキシル化した後、炭酸リチウムと反応させて得ることができるが、合成法はこれに限定されるものではなく、R1としては、好ましくは炭素数2〜10のアルキレン基、Rfとしては、CH2CF3、CH2C2F5、CH2C4F9等のフルオロアルキル基、lおよびnが正の整数、好ましくは1〜10の範囲であり、mは0または1を示す化合物等が具体例として挙げられる。
成分(C)の含有量の下限値が0.01質量部より少ない場合には、得られる硬化物の帯電防止性と防汚性が十分に発現しない傾向にある。また、その上限値が5質量部を超える場合には、耐擦傷性が十分に発現しない傾向にある。
ここでいう重合開始剤としては、特に限定されず、光重合開始剤および/または熱重合開始剤でもよい。
例えば、工業的に生産効率のよい硬化物を得るには、光硬化法に好適な光重合開始剤を含有させることが好ましい。
その中でも、例えば、ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、メチルオルトベンゾイルベンゾエイト、4−フェニルベンゾフェノン、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントン、t−ブチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノン、2−メチル−1(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノプロパノン、メチルベンゾイルホルメート等が、特に好ましい。
以下、成分(F)と略記)を含有させることがそれぞれ好ましい。これら成分(E)と成分(F)は、それぞれ単独で用いてもよいし、併用してもよい。
成分(E)の含有量の下限値が0.01質量部より少ない場合には、得られる塗膜のレベリング性を十分に付与できない傾向にある。またその上限値が10質量部を超える場合には、得られる硬化物の耐擦傷性が十分に発現しない傾向にある。
その中でも帯電防止性と防汚性のバランスが優れることから、フッ素化アルキル基含有エチレン性不飽和化合物と、ポリオキシアルキレン基含有エチレン性不飽和化合物との共重合体であることが好ましい。さらにその中でも、帯電防止性と防汚性が良好であることから、パーフルオロアルキル基含有のアクリレート/アルキルアクリレート/ポリエチレンオキサイドまたはポリプロピレンオキサイドとの共重合体の(ジ)アクリレートまたはポリエチレングリコール(ジ)アクリレートから合成される共重合体がより好ましい。また、該共重合体の分子量は1000〜10000であることが好ましい。
成分(F)の含有量の下限値が0.01質量部より少ない場合には、得られる硬化物に防汚性を十分に付与できない傾向にある。またその上限値が10質量部を超える場合には、得られる硬化物の耐擦傷性が十分に発現しない傾向にある。
本発明において、使用可能な有機溶剤は特に限定されず、例えば、アルコール系、炭化水素系、ケトン系、エーテル系、エステル系、多価アルコール誘導体、ハロゲン化炭化水素系等、公知のものを用いることができる。
これらは、一種単独で、または二種以上を併用して用いることができる。
それらの中でも、組成物の均一溶解性、分散安定性、さらには基材に対する密着性および硬化物の表面平滑性、均一性等の面から、メトキシプロパノールおよび/またはメトキシプロピルアセテートが特に好ましい。
なお、本発明の組成物の硬化物を得る際には、得られる硬化物の表面平滑性の観点から、形成した塗膜から予め有機溶剤を揮発除去させた後に、光重合および/または熱重合にて塗膜を硬化させることが好ましい。特に、有機溶剤としてメトキシプロパノールおよび/またはメトキシプロピルアセテートを用いる場合には、前述した通り、塗膜から予めそれら有機溶剤を揮発除去した後に重合反応を行うことが好ましい。
ここでいう基材とは特に限定されず、例えば従来から耐擦傷性、帯電防止性および防汚性等の表面改質要望のある各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の合成樹脂;易接着処理を施した無機ガラス;等が挙げられる。
この合成樹脂の具体例としては、例えば、ポリメチルメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂、ポリアリルジグリコールカーボネート樹脂等が挙げられる。
それらの中でも、特にポリメチルメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂は、透明性に優れ、かつ耐擦傷性の改良が強く要望されている。そこで、これらの樹脂からなる基材を用いれば、本発明の効果が十分に発現されるので好ましい。
また、実施例中の評価は、下記評価方法に基づき行う。
[評価方法]
得られた組成物について、25℃における粘度(単位:mPa・s)をE型粘度計(東機産業(株)製、商品名:TVE−20)を用いて測定する。
得られた硬化物の表面状態について、光学顕微鏡(×400倍)を用いて観察する。
その評価結果を、下記基準に基づき評価して表1に示す。
○:表面状態が平滑で透明
×:異常ブリード物の発生および/または白化
得られた物品から、カッターナイフを用いて剥離して得た硬化物について、分光光度計(日立製作所(株)製、商品名:U−3400)を用い、リファレンスを空気として、波長400nmにおける光線透過率を測定する。
このようにして得られた光線透過率の値(単位:%)を表1中の上段に、および下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
○:80%を超える(良好)
×:80%以下(不良)
得られた硬化物表面について、ASTM D−1044に準拠し、摩耗輪CS−10F
、荷重500g、回転数500サイクルの条件で耐擦傷性テストを行った後、それを中性洗剤を用いて洗浄し、ヘーズメータで曇価を測定する。
このようにして得られたテスト前に評価した曇価からの増加値を表1中の上段に、および下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
なお、下記評価基準は、得られた物品を光ディスクとして用いる場合における実用に耐えうるレベルである。
○:増加値が10以下の場合
×:増加値が10を超える場合
得られた硬化物表面に、カミソリで縦、横それぞれ11本の1.5mm間隔でポリカーボネート基材に達する傷を入れて100個のます目をつくり、セロテープ(巾25mm、ニチバン社製、登録商標:セロテープ)をます目に対して圧着させて上方に急激に剥がし、基材に残存するます目数を数える。
このようにして得られた基材に残存するます目数(単位:個)を表1中の上段に、および下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
○:100個(良好)
×:0〜99個(不良)
得られた硬化物について、温度23℃、相対湿度50%の環境下で、24時間保持したあと、(株)アドバンテスト製の高抵抗測定器(商品名:R8340)およびレジスティビティチェンバR12704を用いて、電圧100V印加条件にて、表面抵抗値を測定する。
このようにして得られた表面抵抗値(単位:Ω/□)を表1中の上段に、および下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
○:5.0E+13以下(良好)
×:5.0E+13を超える(不良)
得られた硬化物表面に、マジックインキ(寺西化学社製、登録商標:マジックインキ、商品名:ゴクホソM700−T1、黒)を用いて、長さ2cmの直線を描き、20℃条件下で1分間放置した。その後、ベンコットン(旭化成(株)製)を用いて前記直線に沿って硬化物表面を拭い、前記直線の消去状態を目視にて確認する。
次に、先に直線を描いた同一箇所に、再度直線を描く以外は、前述と同様にして消去テストを繰り返す。
このようにして得られた消去可能な回数を表1中の上段に、および下記評価基準に基づく評価結果を表1中の下段にそれぞれ示す。
○:2回以上消去可能な場合(良好)
×:消去不可、または1回のみ消去可能(不良)
試料を、温度60℃、相対湿度90%RHの環境下に240時間保持したのち、再度前記した各種評価(但し、粘度は除く)行う。なお、ここでの評価は前述と同様に行い、その評価結果は表1に示す。
攪拌機、温度計およびコンデンサーを備えた3リットルの4ツ口フラスコに、イソプロパノールシリカゾル(商品名:OSCAL1432、触媒化成工業(株);分散媒:イソ−プロパノール、固形分濃度:30質量%、一次粒子径:10mμ)(以下、OSCALと略記)2000質量部と、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、商品名:SZ6030)(以下、SZ6030と略記)382質量部を計量し、攪拌しながら昇温させ、揮発成分の還流が始まると同時に純水150部を徐々に滴下させ、滴下終了後、還流下で2時間攪拌しながら加水分解を行った。
加水分解の終了後、常圧状態でアルコール、水等の揮発成分を留出させ、固形分濃度が60質量%となった時点でトルエン600質量部を追加し、アルコール、水等をトルエンと一緒に共沸留出させた。
次に、トルエン1500質量部を追加し、完全に溶媒置換を行い、トルエン分散系とした。このときの固形分濃度は、約40質量%であった。
さらに、トルエンを留出させながら110℃で4時間反応を行ない、固形分濃度を約60質量%とした。この後さらにメトキシプロパノール1000質量部を追加し、トルエンを蒸発留出させ溶媒置換を行い、分散媒がメトキシプロパノール分散系であるシリカ(A−1)の分散体を得た。
この(A−1)分散体は、黄色状で透明、粘稠な液体であり、固形分濃度は加熱残分で50質量%であり、この酸価を測定したところ、7mgKOH/gであった。これを得られたシリカ単独の酸価に換算すると、14mgKOH/gであった。
なお、固形分濃度は、(加熱後の重量(g)/加熱前重量(g))×100(質量%)で示し、加熱条件は105℃で3時間である。
攪拌機、温度計およびコンデンサーを備えたフラスコに、ヘプタデカフルオロデシルアクリレート20質量部、2−エチルヘキシルアクリレート30質量部、分子量400のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合体の片側末端がアクリレートである化合物40質量部、テトラエチレングリコールジメタクリレート4質量部、メチルメタクリレート6質量部、イソプロピルアルコール350質量部を仕込み、窒素ガス雰囲気中、フラスコ内温85℃で還流させながら、アゾビスイソブチロニトリル2質量部およびラウリルメルカプタン12質量部を添加し、7時間還流し重合させた。
重合終了後、イソプロピルアルコールを留去し、無溶剤タイプのフッ素系界面活性剤(F−1)を得た。
(1)硬化性組成物の調製
成分(A)として、合成例1で得られた(A−1)分散体80質量部(内、SiO2(固形分)が40質量部、1−メトキシ−2−プロパノールが40質量部)、成分(B)として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製、商品名:カヤラッドDPHA)30質量部、ウレタンアクリレート(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤビームUK−6074)30質量部、成分(C)として、トリフルオロメチルスルホン酸リチウム0.2質量部、成分(D)として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン8質量部、成分(E)として、ポリエーテル変成シリコーン(ダウコーニングアジア(株)製、商品名:ペインタッド29)1質量部、有機溶剤として、1−メトキシ−2−プロパノール35質量部、および安定剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.05質量部をそれぞれ混合攪拌して硬化性組成物を得た。得られた組成物は、淡黄色透明で、25℃におけるE型粘度が25mPa・sであった。
得られた硬化性組成物を、ポリカーボネートフィルム(フィルム厚:97μm)上(片面)にバーコータを用いて塗布し、次いで得られた塗膜を80℃の熱風乾燥オーブン中で5分間かけて乾燥させ、その塗膜から希釈溶剤を揮発除去した。その後、高圧水銀灯(出力160w/cm、ランプ高さ15cm)を用いて、塗膜面に積算光量500mJ/cm(オーク(株)製、積算光量計UV−351にて測定)の紫外線を照射し、フィルム上に厚さ3μmの硬化物を有する物品を得た。
得られた物品、および硬化物について、前述した各種評価方法に準じて評価を行い、その評価結果を表1に示した。
表1に示す化合物および組成とする以外は、実施例1と同様にして組成物および物品を
得た。この評価も実施例1と同様にして行い、その評価結果を表1に示した。
A−1:合成例1で得られた分散体
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
M313:東亞合成(株)製のアロニックスM−313(商品名)(トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレ−トとビス(2−アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレートとの混合物)
UK6074:三菱レイヨン(株)製のダイヤビームUK−6074(イソホロンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートとを反応させたウレタンヘキサアクリレート)
4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート
C−1:一般式(III)において、l=3、m=0、n=3、Rf=CH2CF3、R2=C2H5、R3=C2H5の化合物
C−2:一般式(III)において、l=6、m=0、n=6、Rf=CH2C2F5、R2=
CH3、R3=CH3の化合物
C−3:一般式(III)において、l=3、m=1、n=4、Rf=CH2CF3、R1=CH2C(CH3)2CH2、R2=CH3、R3=CH3の化合物
HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
HMP:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノン
MMMP:2−メチル−1(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノプロパノン
P29:ペインタッド29(ダウコーニングアジア(株)製)
FZ2104:シルウェットFZ−2104(日本ユニカー(株)製)
F−1:合成例2で得たフッ素系界面活性剤
PM:メトキシプロパノール
MEHQ:ハイドロキノンモノメチルエーテル
BHT:2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフェノール
BTC:チオシアン酸バリウム
帝人化成(株)製パンライトAD9000TG(ポリカーボネート樹脂)を射出成型して得た光ディスク形状を有する透明円盤状鏡面基板(直径12cm、板厚1.2mm、反り角0度)の片面に、実施例1の硬化性組成物をスピンコートする以外は、実施例1と同様にして、膜厚2.5μmの硬化被膜を有する透明光ディスクを得た。
得られた透明光ディスクについて、ジャパンイーエム(株)製DLD−3000光ディスク光学機械特性測定装置を用いて、温度20℃、相対湿度50%RH環境下にて、反り角を測定した結果、反り角は0.1°であった。
次いで、その透明光ディスクを温度80℃、相対湿度85%の環境下に100時間放置し、更に、20℃、相対湿度50%RHの環境下に100時間放置した後、初期反り角と同様にして、再度環境試験後の反り角を測定した結果、透明光ディスクの反り角は0.15°であり、機械精度が良好であった。
なおここでいう反り角とは、光ディスク最外周における硬化被膜側への半径方向の最大反り角を意味する。
帝人化成(株)製パンライトAD9000TG(ポリカーボネート樹脂)を射出成型して得た光ディスク形状を有する透明円盤状鏡面基板(直径12cm、板厚1.1mm、反り角0度)の片面に、スパッタリング法により、銀合金を膜厚20nmとなるように設けた。
その銀合金薄膜上に、以下記載の組成のカバー層形成用組成物をスピンコート法により塗膜を形成した後、フュージョンDバルブを用いて、その塗膜面に積算光量1000mJ/cm(オーク(株)製、積算光量計UV−351にて測定)の紫外線を照射し、塗膜を硬化させて、硬化膜厚98μmの透明カバー層を形成した。
<カバー層形成用組成物>
ダイセル化学工業(株)製プラクセル205を1モル、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンを2モル、2−ヒドロキシエチルアクリレートを2.02モルの比率で合成したウレタンアクリレート70質量部、テトラヒドロフルフリルアクリレート30質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3質量部を混合溶解してカバー層形成用組成物とした。
次に、得られたカバー層上に実施例1で調製した硬化性組成物を、膜厚が2μmとなるようにスピンコート法により塗膜を形成した後、実施例1と同様にして、0.1mmの透明硬化物層(硬化膜厚2μmの硬化被膜と硬化膜厚98μmの透明カバー層)を有する光ディスクを得た。
次いで、その光ディスクを、温度80℃、相対湿度85%RHの環境下に100時間放置し、更に、20℃、相対湿度50%RHの環境下に100時間放置した後、前述した通り環境試験後の反り角を測定すると、0.20°であり、機械精度が良好であった。また、微分干渉顕微鏡にて800倍の倍率で銀合金薄膜を観察したところ、ピンホール、白化等の腐食は発生していなかった。
Claims (4)
- コロイダルシリカ微粒子(a1)および有機シラン化合物の加水分解生成物(a2)を縮合反応して得られるシリカ(A)10〜90質量%、エチレン性不飽和化合物(B)10〜90質量%、および下記一般式(I)〜(II)で示される化合物(C)の少なくとも1種を成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して0.1〜3質量部含む硬化性組成物であって、有機シラン化合物が3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランから選択されるシラン化合物であり、エチレン性不飽和化合物(B)が3官能以上の(メタ)アクリル酸エステル、ジ(メタ)アクリル酸エステル、モノ(メタ)アクリル酸エステル、ビニルエーテル、アリル化合物、アクリルアミドから選ばれる一種以上であって(a2)以外の化合物である硬化性組成物。
- 成分(E)としてポリエーテル変成シリコーンを成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して0.01〜10質量部含む、請求項1記載の硬化性組成物。
- シリカ(A)の酸価が50mg/KOH以下である、請求項1記載の硬化性組成物。
- 基材上に、請求項1記載の組成物の硬化物層を有する物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003385023A JP4397023B2 (ja) | 2003-11-14 | 2003-11-14 | 硬化性組成物、および物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003385023A JP4397023B2 (ja) | 2003-11-14 | 2003-11-14 | 硬化性組成物、および物品 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005146110A JP2005146110A (ja) | 2005-06-09 |
JP2005146110A5 JP2005146110A5 (ja) | 2006-11-02 |
JP4397023B2 true JP4397023B2 (ja) | 2010-01-13 |
Family
ID=34693243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003385023A Expired - Lifetime JP4397023B2 (ja) | 2003-11-14 | 2003-11-14 | 硬化性組成物、および物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4397023B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5506010B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2014-05-28 | 昭和電工株式会社 | 樹脂組成物 |
JP5024591B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2012-09-12 | Dic株式会社 | コーティング組成物 |
JP2007314760A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-12-06 | Jsr Corp | 硬化性組成物、その硬化膜及び積層体 |
JP4239030B2 (ja) | 2006-07-13 | 2009-03-18 | 信越化学工業株式会社 | 光硬化性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有する物品 |
JP5151113B2 (ja) * | 2006-11-02 | 2013-02-27 | Jsr株式会社 | 硬化性組成物、硬化膜及び帯電防止用積層体 |
WO2010055678A1 (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | 三菱マテリアル株式会社 | 導電性シリカゾル組成物及びそれを用いた成形品 |
KR101600093B1 (ko) | 2009-01-20 | 2016-03-04 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 광경화성 수지 조성물 및 그의 경화 피막을 갖는 물품 |
JP5711452B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2015-04-30 | 三洋化成工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性組成物 |
JP5509920B2 (ja) | 2010-02-24 | 2014-06-04 | 帝人株式会社 | 光硬化性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有する物品、その製造方法 |
JP5760522B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2015-08-12 | 帝人株式会社 | 光硬化性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有する物品、その製造方法 |
JP5664351B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2015-02-04 | 帝人株式会社 | 光硬化性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有する物品、その製造方法 |
JP5680486B2 (ja) * | 2011-06-03 | 2015-03-04 | 尾池工業株式会社 | ハードコートフィルム |
JP5680503B2 (ja) * | 2011-08-08 | 2015-03-04 | 尾池工業株式会社 | 積層体 |
JP6589435B2 (ja) * | 2015-07-22 | 2019-10-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 金属化処理用アンダーコート層形成用被覆材組成物及び樹脂成型物 |
-
2003
- 2003-11-14 JP JP2003385023A patent/JP4397023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005146110A (ja) | 2005-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI448503B (zh) | 活性能量線硬化性樹脂組成物,硬化膜,積層體,光記錄媒體及硬化膜之製造方法 | |
JP5896917B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP4397023B2 (ja) | 硬化性組成物、および物品 | |
JP2006219657A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP5341105B2 (ja) | 光硬化型親水性被覆剤、親水性被膜、および親水性被塗物 | |
JP5477299B2 (ja) | マレイミド基で表面修飾した無機酸化物微粒子を含む硬化型組成物 | |
JP5731817B2 (ja) | 吸水性樹脂組成物およびこれを用いた積層体 | |
JP2015078339A (ja) | 有機無機複合体の製造方法、硬化性組成物、硬化性組成物の製造方法、硬化性組成物の硬化物、ハードコート材、及びハードコート膜 | |
JP2006225434A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びハードコート層を有するプラスチックフィルム | |
JP2018002987A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、該組成物から形成される硬化被膜および被膜付き基材、並びに硬化被膜および被膜付き基材の製造方法 | |
JP5092744B2 (ja) | 反射防止積層体 | |
JPWO2010090116A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物とその用途 | |
TW201522470A (zh) | 活性能量射線硬化型組成物與其硬化物及具有其硬化塗布膜之物品 | |
JP2008138165A (ja) | 光硬化型ハードコート剤および光硬化型ハードコート剤からなるハードコート膜を備えた樹脂成形体 | |
JP2013204001A (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびそれを用いた積層体 | |
TW201345935A (zh) | 塗佈塗料用樹脂組成物 | |
JPWO2005092991A1 (ja) | 活性エネルギ線硬化性被覆用組成物及び成形品 | |
JP2006306008A (ja) | 帯電防止用積層体 | |
JP2007070449A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP6459168B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、及び該組成物の硬化物が積層された積層体 | |
JP5221159B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型塗料組成物とその硬化物 | |
JP2017171726A (ja) | 硬化性組成物及びその硬化物並びに積層体 | |
JP2014084360A (ja) | 活性エネルギー線硬化型アンダーコート用組成物及び積層体 | |
JP6260514B2 (ja) | アンチブロッキングハードコート材 | |
JP4736387B2 (ja) | 耐擦傷性及び反射防止性を有する積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060919 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080918 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20081030 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20081105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20081203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091015 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091019 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4397023 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |