JP4396228B2 - ワニス含浸方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータのコアに配置した環状のコイルにワニスを含浸させるワニス含浸方法に関し、詳細には、コイルより導出されたリード線へのワニスの浸透を抑制する技術に関する。
例えば、モータのステータコアに配置される環状のコイルは、導体との接触によるショートの回避およびコイルの補強のため、ワニスをコイル全体に含浸させる絶縁処理がなされている(例えば、特許文献1など参照)。
コイルにワニスを含浸させるには、ステータコアを回転させながら該ステータコアより外方に突出したコイルの端部にワニスを滴下させることにより、コイル端部から毛細管現象を利用してワニスをコイル全体に含浸させている。
特開2003−189523号公報(第3頁および第4頁、第1図および第2図)
しかしながら、特許文献1に記載のワニスの滴下含浸方法では、毛細管現象によりワニスがコイル線を伝ってコイルより導出されたリード線へと含浸し、その後のワニスの乾燥によって当該リード線のフレキシブル性が失われる。
このため、リード線の先端に取り付けた端子を電源部などのターミナルに接続する際に、乾燥によって固まったワニスが原因となってリード線の取り回し作業が困難になる。
そこで、本発明は、コイルより導出されたリード線へのワニスの浸透を抑制し、該リード線にフレキシブル性を持たせて配索作業性を高めることのできるワニス含浸方法を提供することを目的とする。
コイル全体にワニスを含浸させるワニス滴下処理前に、コイルより導出されたリード線の根元部にワニスを滴下させた後に、該リード線の根元部に糸を巻き付け、その後、該ワニスを予備乾燥してワニス浸透防止部を形成するようにしたワニス含浸方法。
本発明のワニス含浸方法によれば、コイル全体にワニスを含浸させるワニス滴下処理前に、コイルより導出されたリード線の根元部にワニスを滴下させた後、該リード線の根元部に糸を巻き付け、その後、ワニスを予備乾燥してワニス浸透防止部を形成したので、このワニス浸透防止部がその後のワニス滴下処理でのワニスの前記リード線への浸透を防止し、該リード線のフレキシブル性を確保する。したがって、本発明によれば、コイルより導出されたリード線の配索作業を容易なものとすることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、例えば自動車等の駆動用モータのコイルにワニスを含浸させるワニス含浸方法に、本発明を適用したものである。
[ワニス含浸装置の構成]
本実施の形態のワニス含浸方法を説明する前に、本発明方法で使用するワニス含浸装置について簡単に説明する。
図1は、ワニス含浸装置の概略構成図、図2は、ワニス含浸装置のワーク取付部分を拡大して示す要部拡大断面図である。
ワニス含浸装置1は、図1に示すように、ワニスを滴下するワニス滴下部2と、ワニスを乾燥させる乾燥部3とを備えている。ワニス滴下部2は、ワークWを回転させると共にワークWを乾燥部3まで進出させる回転駆動進退駆動部4を装置ベース5上に有している。
回転駆動進退駆動部4は、図2に示すように、駆動モータによって回転する主軸6を備えている。この主軸6の先端には、円板7が固定されている。そして、円板7の外周縁部には、乾燥部3側へ突出する拡張ピン8が円周方向等間隔に数本設けられている。拡張ピン8は、ワークWである環状のコイル9を配置させたステータコア10の内面に対してその先端側が接近離反する方向に移動可能となるように基端部を、前記円板7の外周部に対して連結させている。
また、主軸6の先端には、ネジ部11によって締結固定される副軸12が設けられている。この副軸12には、拡張ピン8の先端部と接触するテーパ面13aを有した拡張用円板13が取り付けられている。また、主軸6に固定される円板7には、副軸12側に向けて突出する円筒部14が設けられている。この円筒部14の先端は、拡張用円板13に形成されている環状溝15に挿入されている。
このワニス含浸装置では、副軸12を主軸6にねじ込むと、拡張用円板13のテーパ面13aが拡張ピン8を外側へ押しやり、その押しやられた拡張ピン8がステータコア10の内面を押圧付勢することにより、前記ステータコア10を前記主軸11に保持させる。
また、このワニス含浸装置では、主軸6の上方にノズル保持ブラケット16を有している。このノズル保持ブラケット16には、可撓性を有したワニス滴下用ノズル17が4本取り付けられている。これらワニス滴下用ノズル17は、何れもステータコア10の外側に突出するコイル9のコイルエンド9aの真上に配置されている。
[ワニス含浸方法]
次に、前記したワニス含浸装置1を使用してコイル9にワニスを含浸させる本実施の形態のワニス含浸方法について説明する。
先ず、図2に示すように、コイルエンド9aより導出されたリード線18の根元部18aにワニスを数滴滴下させる。なお、リード線18の先端には、圧着端子19が取り付けられている。ワニスの滴下は、例えばスポイトなどを使用して行う。滴下するワニスとしては、例えば液状の熱硬化性樹脂、具体的には、エポキシ樹脂又はポリエステル樹脂などを使用する。
次に、図3に示すように、例えばガラス繊維を含む糸20をリード線18の根元部18aに数回巻き付けてレーシングと呼ばれる糸縛りを行う。リード線18の根元部18aを糸20でぐるぐる巻き付けて縛ると、図4に示すように、コイル線材21同士が密着すると共に各コイル線材21間の隙間にワニス22が入り込む。
そして、次に、ステータコア10を、前記したワニス含浸装置1の主軸6に取り付け、拡張ピン8の付勢力によって当該主軸6に保持固定させる。次いで、回転駆動進退駆動部4を動作させて、ステータコア10を、前記した乾燥部3内に進入させる。この乾燥部3では、主軸6を回転させながら予備加熱を行う。予備加熱は、炉内温度を約120℃程度まで昇温させてコイル9を加熱する。
その結果、環状に巻回されたコイル9は、この予備加熱によってその巻き付けによる残留応力を開放させる。また、この予備加熱を行うと、リード線18の根元部18aに数滴滴下されたワニス22は、ゲル化して固まり、ワニス浸透防止部23を形成する。
次に、回転駆動進退駆動部4を動作させてステータコア10を乾燥部3から取り出す。そして、図1に示す状態において、回転駆動進退駆動部4の主軸6の回転動作によりステータコア10を回転させながらワニス滴下用ノズル17からワニス22を連続してコイルエンド9aに滴下させる。
コイルエンド9aにワニス22を滴下すると、毛細管現象によってワニス22がコイル全体に浸透する。しかし、リード線18の根元部18aには、ゲル化したワニス浸透防止部23が形成されているので、このワニス浸透防止部23が障壁となり、コイル線材21を伝ってリード線先端側へワニス22が浸透されるのが防止される。
次に、ワニス滴下処理が終了したら回転駆動進退駆動部4を動作させてステータコア10を再び乾燥部3内に進入させ、ワニス22を本乾燥させる。ワニス22の本乾燥は、ワニス22の種類により加熱温度および加熱時間が異なるので、使用するワニス22に適した条件の下に行う。本乾燥が終了したら、回転駆動進退駆動部4を動作させてステータコア10を乾燥部3から取り出すと共に主軸6からステータコア10を取り外す。そして最後に、ステータコア10を冷却する。
[本実施の形態による効果]
本実施の形態の方法によれば、コイル全体にワニス22を含浸させるワニス滴下処理前に、リード線18の根元部18aにワニス22を滴下させ、コイル9の残留応力開放を行う予備加熱処理時に合わせて前記ワニス22をゲル化させることによりワニス浸透防止部23を形成したことから、ワニス滴下処理時にはこのワニス浸透防止部23が障壁となってリード線18へのワニス22の浸透を防止することができる。これにより、リード線18のフレキシブル性が確保され、該リード線18の配索作業を容易なものとすることができる。
また、ワニス22の予備乾燥は、そもそもコイル線材21を環状に巻回させることによって生じた残留応力を開放させるための処理であることから、従来からのワニス含浸工程に必要な工程であるため、工程の追加にはならない。
[その他の実施の形態]
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
前述した実施の形態では、リード線18の根元部18aに糸20を数回巻き付けたが、図5および図6に示すように、リード線18の根元部18aに、糸20をコイル線材21の一本毎に対して巻き付けるようにしてもよい。例えば、この例に示すように、一本の糸20をコイル線材21に一本ずつ次々と巻き付けて行く。コイル線材21への糸20の巻き付けは、コイル全体にワニス22を含浸させるワニス滴下処理前に行う。このリード線18の巻き付けにより、リード線18へのワニス22の浸透を防止することができる。
さらに、ワニス22のリード線18への浸透を確実に防止するために、糸20を巻き付けた部位にワニス22を数滴滴下した後、ステータコア10を乾燥部3に入れて予備乾燥させる。この結果、前記した実施の形態と同様、ワニス22がゲル化してワニス浸透防止部23がリード線18の根元部18aに形成される。したがって、この実施の形態においても、前記ワニス浸透防止部23が障壁となって、前記リード線18へのワニス22の浸透を防止することができ、当該リード線18のフレキシブル性を確保することができる。
本発明方法で使用したワニス含浸装置の概略構成図である。 本発明方法で使用したワニス含浸装置のワーク取付部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 リード線の根元部に糸を数回巻き付けた状態を示す図である。 図3のA−A線位置における拡大断面図である。 リード線の根元部に、コイル線材の一本毎に糸を巻き付けた状態を示す図である。 図5のB−B線位置における拡大断面図である。
符号の説明
1…ワニス含浸装置
2…ワニス滴下部
3…乾燥部
9…コイル
9a…コイルエンド
10…ステータコア
18…リード線
20…糸
21…コイル線材
22…ワニス
23…ワニス浸透防止部

Claims (2)

  1. 環状のコイルを配置させたモータのコアを回転させながら該コイルにワニスを滴下してコイル全体にワニスを含浸させた後、前記ワニスを乾燥させる処理を行うワニス含浸方法において、
    前記コイル全体にワニスを含浸させるワニス滴下処理前に、前記コイルより導出されたリード線の根元部にワニスを滴下させた後、該リード線の根元部に糸を巻き付け、その後、該ワニスを予備乾燥してワニス浸透防止部を形成する
    ことを特徴とするワニス含浸方法。
  2. 環状のコイルを配置させたモータのコアを回転させながら該コイルにワニスを滴下してコイル全体にワニスを含浸させた後、前記ワニスを乾燥させる処理を行うワニス含浸方法において、
    前記コイル全体にワニスを含浸させるワニス滴下処理前に、前記コイルより導出されたリード線の根元部のコイル線材一本毎に糸を巻き付けた後、
    前記糸が巻き付けられた部位にワニスを滴下させた後、該ワニスを予備乾燥してワニス浸透防止部を形成する
    ことを特徴とするワニス含浸方法。
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