JP4395937B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネマチック液晶組成物に関し、さらに詳しくは、STN方式用の液晶組成物およびこの液晶組成物を用いた液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【背景技術】
液晶表示素子に用いる液晶組成物は、主としてTN(ツイスト・ネマチック)方式およびSTN(スーパー・ツイスト・ネマチック)方式のものが多用されている。近年、屋外で使用されることの多い携帯用の情報端末器(電子手帳、ノート型パソコン等)にSTN方式の液晶組成物を使用した液晶表示素子が採用されるようになってきた。
STN方式の液晶組成物に求められる一般的な特性は、下記の(1)〜(4)であるが、屋外で使用される液晶表示素子用のSTN方式の液晶組成物には、さらに、下記の(5)および(6)の特性を要求されるようになった。
【0003】
(1) 液晶表示素子のコントラストを高くするために、液晶組成物のしきい値特性の急峻性を良くすること(電圧−透過率曲線の係数を小さくすること)。
(2) 液晶表示素子の応答速度を速くするために、液晶組成物の粘度を極力低くすること。
(3) 液晶表示素子のコントラストを高くするために、液晶組成物の屈折率異方性値(Δn)は、液晶表示素子のセル厚(d)に応じて適度な値を取り得ること。
(4) 液晶表示素子を使用できる温度範囲を広げるために、液晶組成物は、広い温度範囲でネマチック相を示すこと(ネマチック相の上限温度を高くし、かつ、ネマチック相の下限温度を低くすること)。
(5) 液晶表示素子の駆動電源であるバッテリーを小型化するために、液晶組成物のしきい値電圧を低くすること、並びに、液晶組成物のしきい値電圧の温度依存性を小さくすること。
(6) 液晶表示素子の表示品質を半永久的に保つために、液晶組成物は、熱および紫外線に対する安定性が高いこと。
【0004】
しきい値電圧が比較的小さく、しきい値電圧の温度依存性が比較的良好な、STN用の液晶組成物として、特開平7−300582、特開平7−300585および特開平7−300584に記載された液晶組成物が挙げられる。しかし、後に本願の比較例で示すように、これらに開示された液晶組成物は、しきい値特性の急峻性が悪く、熱および紫外線に対する安定性が悪いという欠点を有していた。
また、TN方式、STN方式、その他の種々の方式における低電圧駆動用の液晶組成物の材料となる液晶化合物として、大きな誘電率異方性値(Δε)を有すると共に著しく低粘性である新規な液晶性化合物およびこれを含有する液晶組成物が、WO96/11897に開示されている。この中には、結合基として−CF2O−を有し、かつ、末端基に3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニルを有する化合物を含有した組成物(組成例19〜22)が開示されている。就中、この組成例19は本願発明の組成物に類似した組成のものであるが、後に本願の比較例で示すように、この組成例19は、しきい値特性の急峻性が悪く、しきい値電圧が高く、かつ、しきい値電圧の温度依存性が大きいという欠点を有していた。
このように、鋭意検討されているが、上記(1)〜(4)の特性に加え、上記(5)および(6)の特性をも満足し、屋外での使用を可能とする、STN方式の液晶組成物は開発されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、STN方式の液晶組成物に求められる一般的な特性を満たしながら、特に、しきい値特性の急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、かつ、熱および紫外線に対する安定性の高い液晶組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記の液晶組成物により本発明の目的を達成できることを見いだした。
以下に本発明を詳細に説明する。
【0007】
本発明の第1は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0008】
【化5】
【0009】
(式中、R1、R2、R6、R8、R10、R11およびR13は各々独立して炭素数1〜10のアルキル基を表し;R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシメチル基または炭素数2〜10のアルケニル基を表し;R4は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を表し;R5およびR7は各々独立して炭素数2〜10のアルケニル基を表し、このアルケニル基中のHはFで置換されてもよく;R9は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を表し;R12は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルコキシメチル基を表し;A1はトランス−1,4−シクロヘキシレンまたはトランス−1,3−ジオキサン−2,5−ジイルを表し;A2およびA4は各々独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表し;A3は基中のHがFで置換されてもよい1,4−フェニレンを表し;X1、X2およびX3は各々独立してHまたはFを表し;Z1は−COO−、−C2H4−または単結合を表し;mは0または1を表す。)
【0010】
本発明の第2は、第1成分を液晶組成物の全重量に対して5〜50重量%含有し、第2成分を液晶組成物の全重量に対して5〜60重量%含有し、第3成分を液晶組成物の全重量に対して10〜50重量%含有し、第4成分を液晶組成物の全重量に対して5〜30重量%含有することを特徴とする、本発明の第1に記載の液晶組成物である。
本発明の第3は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(5)で表される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0011】
【化6】
【0012】
(式中、R14は炭素数1〜10のアルキル基を表し;X4はHまたはFを表す。)本発明の第4は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0013】
【化7】
【0014】
(式中、R15,R16およびR17は炭素数1〜10のアルキル基を表し;X5はHまたはFを表し;A5およびA6はトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表し;nは0または1を表す。)
第本発明の第5は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0015】
【化8】
【0016】
(式中、R18およびR20は炭素数1〜10のアルキル基を表し;R19は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を表し;X6はF、Cl、炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を表し;A7はトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表す。)
本発明の第6は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(5)で表される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、第6成分として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0017】
本発明の第7は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、第6成分として、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0018】
本発明の第8は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有し、第6成分として、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0019】
本発明の第9は、第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、第6成分として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有し、第7成分として、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする液晶組成物である。
本発明の第10は、上記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載した液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子である。
【0020】
以下に、本発明の液晶組成物を構成する化合物の好ましい形態について説明する。
本発明の液晶組成物に使用される一般式(1−1)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(1−1−1)で表される化合物を示すことができる。
【0021】
【化9】
【0022】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(1−2)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(1−2−1)および(1−2−2)で表される化合物を示すことができる。
【0023】
【化10】
【0024】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(2)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(2−1)〜(2−8)で表される化合物を示すことができる。
【0025】
【化11】
【0026】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を表し、R”は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシメチル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(3−1)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(3−1−1)および(3−1−2)で表される化合物を示すことができる。
【0027】
【化12】
【0028】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数2〜10のアルケニル基を表し、R”は炭素数1〜10のアルキル基または2〜10のアルケニル基を表し、tは0〜8の整数を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(3−2)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(3−2−1)および(3−2−2)で表される化合物を示すことができる。
【0029】
【化13】
【0030】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数2〜10のアルケニル基を表し、tは0〜8の整数を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(4−1)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(4−1−1)で表される化合物を示すことができる。
【0031】
【化14】
【0032】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(4−2)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(4−2−1)および(4−2−2)で表される化合物を示すことができる。
【0033】
【化15】
【0034】
(式中、RおよびR’は各々独立して、炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(4−3)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(4−3−1)および(4−3−2)で表される化合物を示すことができる。
【0035】
【化16】
【0036】
(式中、RおよびR”は各々独立して、炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数1〜10のアルコキシメチル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(5)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(5−1)および(5−2)で表される化合物を示すことができる。
【0037】
【化17】
【0038】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(6−1)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(6−1−1)〜(6−1−4)で表される化合物を示すことができる。
【0039】
【化18】
【0040】
(式中、Rは炭素数1〜10アルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(6−2)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(6−2−1)および(6−2−2)で表される化合物を示すことができる。
【0041】
【化19】
【0042】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(6−3)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(6−3−1)で表される化合物を示すことができる。
【0043】
【化20】
【0044】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(7−1)で表される化合物の好ましい態様として、下記の一般式(7−1−1)および(7−1−2)で表される化合物を示すことができる。
【0045】
【化21】
【0046】
(式中、RおよびR’は各々独立して、炭素数1〜10のアルキル基を表し、R”は炭素数1〜10のアルコキシ基を表す。)
本発明の液晶組成物に使用される一般式(7−2)で表される化合物の好ましい態様として、下きの一般式(7−2−1)〜(7−2−3)で表される化合物を示すことができる。
【0047】
【化22】
【0048】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を表し、R’は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を表す。)
以下に、本発明の液晶組成物を構成する各化合物の役割について説明する。
一般式(1−1)および一般式(1−2)で表される化合物は、誘電率異方性が大きく、誘電率異方性の温度変化に対する変化率と弾性定数の温度変化に対する変化率がほぼ等しく、熱および紫外線に対する安定性が高いという特徴を有している。このため、一般式(1−1)および一般式(1−2)で表される化合物は、液晶組成物の熱および紫外線に対する安定性を高く維持しながら、しきい値電圧を小さくし、さらに、しきい値電圧の温度依存性を小さくするという目的で使用される。
一般式(2)で表される化合物は、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物とほぼ同等の、もしくはそれ以下の誘電率異方性値を有する。このため、一般式(2)で表される化合物は、液晶組成物のしきい値電圧をさらに小さくするという目的で使用される。
一般式(3−1)で表される化合物は、誘電率異方性がほぼゼロであり、粘度が小さく、弾性定数比(K33/K11)が大きいという特徴を有している。このため、一般式(3−1)で表される化合物は、液晶組成物の粘度を小さくすると同時に、しきい値特性の急峻性を良くするという目的で使用される。
一般式(3−2)で表される化合物は、誘電率異方性がほぼゼロであり、粘度が小さく、弾性定数比(K33/K11)が大きく、透明点(TNI)が高いという特徴を有している。このため、一般式(3−2)で表される化合物は、液晶組成物の粘度を小さくすると同時に、しきい値特性の急峻性を良くし、さらに、透明点を高くするという目的で使用される。
【0049】
一般式(4−1)で表される化合物は、誘電率異方性がほぼゼロであり、粘度が小さく、屈折率異方性が大きいという特徴を有している。このため、一般式(4−1)で表される化合物は、液晶組成物の粘度を小さくすると同時に、屈折率異方性を大きくする、または、屈折率異方性を調整する目的で使用される。一般式(4−2)で表される化合物は、誘電率異方性がほぼゼロであり、粘度が小さく、屈折率異方性が大きく、透明点が高いという特徴を有している。このため、一般式(4−2)で表される化合物は、液晶組成物の粘度を小さくすると同時に、屈折率異方性を大きくする、または、屈折率異方性を調整し、さらに、透明点を高くするという目的で使用する。一般式(4−3)で表される化合物は、誘電率異方性がほぼゼロであり、屈折率異方性が比較的大きく、透明点が特に高いという特徴を有している。このため、一般式(4−3)で表される化合物は、液晶組成物の屈折率異方性を調整し、透明点をさらに高くするという目的で使用する。
一般式(5)で表される化合物は、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物よりやや小さな、正の誘電率異方性値を有し、透明点が高いという特徴を有している。このため、一般式(5)で表される化合物は、液晶組成物の透明点の調整およびしきい値電圧の調整を行う目的で使用される。
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物は、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物よりやや小さな、正の誘電率異方性値を有する。このため、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物は、液晶組成物のしきい値電圧を調整する目的で使用される。
一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物は、誘電率異方性値がゼロに近く、粘度が低いという特徴を有している。このため、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物は、液晶組成物のしきい値電圧の調整および粘度の調整を行う目的で使用される。
【0050】
以下に、本発明の液晶組成物を構成する化合物の好ましい成分比並びにその理由について説明する。
一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のネマチック相下限温度を高くしてしまうことがある。このため、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、50重量%以下であることが望ましい。また、液晶組成物の熱および紫外線に対する安定性を高く維持しながら、しきい値電圧を小さくし、さらに、しきい値電圧の温度依存性を小さくするために、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、5重量%以上であることが望ましい。
一般式(2)で 表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のネマチック相下限温度を高くしてしまうことがある。このため、一般式(2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、60重量%以下であることが望ましい。また、液晶組成物のしきい値電圧をさらに小さくするために、一般式(2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、5重量%以上であることが望ましい。
【0051】
一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のしきい値電圧を高くしてしまうことがある。このため、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、50重量%以下であることが望ましい。また、液晶組成物の粘度を小さくし、急峻性を良くするために、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、10重量%以上であることが望ましい。
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のしきい値電圧を高くしてしまうことがある。このため、本発明の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下であることが望ましい。また、液晶組成物の屈折率異方性を適度な値に調整するために、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、5重量%以上であることが望ましい。
【0052】
一般式(5)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のネマチック相下限温度を高くしてしまうことがある。このため、一般式(5)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下であることが望ましい。
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のネマチック相下限温度を高くしてしまうことがある。このため、本発明の一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下にすることが望ましい。
一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物は、液晶組成物中へ多量に含有させると、液晶組成物のしきい値電圧を高くしてしまうことがある。このため、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物は、液晶組成物に占める割合が液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下であることが望ましい。
【0053】
一般式(1−1)、(1−2)で表される化合物のなかで、一般式(1−1−1)および(1−2−1)で表される化合物は、WO96/11897に合成法が記載されている。
一般式(2)で表される化合物のなかで、一般式(2−2)および(2−7)で表される化合物は、それぞれ、特開昭59−176240号、および特開平4−300861に合成法が記載されている。
一般式(3−1)、(3−2)で表される化合物のなかで、一般式(3−1−2)および(3−2−2)で表される化合物は、特開平1−308239号に合成法が記載されている。
一般式(4−1)で表される化合物のなかで、一般式(4−1−1)で表される化合物は特開昭61−5031に合成法が記載されている。一般式(4−2)で表される化合物のなかで、一般式(4−2−1)で表される化合物は特開昭63−152334に合成法が記載されている。本願発明の一般式(4−3)で表される化合物の例えば、一般式(4−3−2)で表される化合物は特開平2−237949に合成法が記載されている。
【0054】
一般式(5)で表される化合物のなかで、一般式(5−1)で表される化合物は特開昭58−10552に合成法が記載されている。
一般式(6−1)で表される化合物のなかで、一般式(6−1−2)で表される化合物は特開平2−233626に合成法が記載されている。一般式(6−2)で表される化合物のなかで、一般式(6−2−1)で表される化合物は特開昭56−135445に合成法が記載されている。一般式(6−3)で表される化合物のなかで、一般式(6−3−1)で表される化合物は特開昭59−216876に合成法が記載されている。
一般式(7−1)で表される化合物のなかで、一般式(7−1−1)で表される化合物は特開昭59−70624に合成法が記載されている。一般式(7−2)で表される化合物のなあかで、一般式(7−2−1)で表される化合物は特開昭57−165328に合成法が記載されている。
このように、本願発明の組成物を構成する各々の化合物は、先行技術によって、合成することができる。
【0055】
本発明の液晶組成物には、本発明の目的を害さない範囲で、前記の一般式で表される各化合物以外の液晶化合物を混合して使用することもできる。また、本発明の液晶組成物には、液晶分子のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整する目的で、キラルドープ材を添加して使用してもよい。さらに、本発明の液晶組成物は、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加して、ゲストホストモードの液晶組成物としても使用することができるし、ポリマー分散型液晶表示素子、複屈折制御モードおよび動的散乱モードの液晶組成物としても使用することができる。
本発明の液晶組成物は、それ自体慣用な方法で調製される。一般には、種々の化合物を混合し、高い温度で互いに溶解させる方法をとる。
【0056】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。比較例および実施例に示した組成比は全て重量%で示される。比較例および実施例で用いる化合物は、表1に示した定義に基付き、記号で表した。液晶組成物の特性は、ネマチック液晶相の上限温度をTNI、ネマチック液晶相の下限温度をTC、粘度をη、屈折率異方性をΔn、しきい値電圧をVth、しきい値電圧の温度依存性をδ、熱に対する安定性をdH、紫外線に対する安定性をdUV、T−V曲線の急峻性をγで表した。
TNIは、偏光顕微鏡を用い、昇温過程において、ネマチック相から等方相液体に変化するときの温度を測定することにより求めた。TCは、0℃、−10℃、−20℃、−30℃、−40℃の各々のフリーザー中に、液晶組成物を30日間放置し、発現する液晶相で判断した(例えば、一つの液晶組成物について、−20℃でネマチック状態をとり、−30℃で結晶化またはスメクチック状態となった場合には、その液晶組成物のTCは、<−20℃と表現した)。ηは、20℃で測定した。Δnは、589nmの波長を有する光源ランプを使用し、25℃で測定した。Vthは、25℃で測定した。
【0057】
δは、20℃および50℃でVthを測定し、以下の式(A)より求めた。δの値が小さい程、しきい値電圧の温度依存性が小さいことを意味する。
δ(V/℃)=(Vth20−Vth50)/(50℃−20℃) (A)
式(A)中のVth50は50℃におけるVthを表し、Vth20は20℃におけるVthを表す。なお、20、25および50℃におけるVthは、セル厚が9.0μm、ツイスト角が80°のセルを用い、ノーマリーホワイトモードで、周波数が32Hzの矩形波を印加し、セルを通過する光の透過率が90%になったときに印加されている電圧の値とした。
dHは、以下の式(B)より求めた。dHが小さい程、熱に対する安定性が高いことを意味する。
dH(μA) = Iha(μA) − Ihb(μA) (B)
式(B)中のIhaは加熱後の液晶組成物に流れる電流値を表し、Ihbは加熱前の液晶組成物に流れる電流値を表している。液晶組成物の加熱は、大気中にて、150℃、1時間行った。電流値は、液晶組成物を評価用セル(二酸化珪素を斜方蒸着したガラス基盤を対向させ、セル厚が10μm、電極面積が1cm2のTNセル)に入れて、このセルに3V、32Hzの矩形波を印加させて求めた。電流値測定の温度は25℃である。
【0058】
dUVは、以下の式(C)より求めた。dUVが小さい程、紫外線に対する安定性が高いことを意味する。
dUV(μA)= Iuva(μA) − Iuvb(μA) (C)
式(C)中のIuvaは紫外線照射後の液晶組成物に流れる電流値を表し、Iuvbは紫外線照射前の液晶組成物に流れる電流値を表している。なお、液晶組成物への紫外線照射は、評価用のセル(上記で示した評価用のセルと同じ)に液晶組成物を入れて、このセルに、12mW/cm2のエネルギーを有する超高圧水銀ランプ(ウシオ電機社製)から放出される紫外光を20分間当てる方法をとった(光源と被写体の距離は20cmである)。電流値は、上記で示した方法と同様に測定した。
γは、以下の式(D)より求めた。γが1に近づく程、急峻性が良くなることを意味する。
γ = V20 / V80 (D)
式(D)中のV20およびV80は、ノーマリーイエローモードで、セルを通過する光の透過率がそれぞれ20%および80%になったときに印加されている電圧の値を表している。V20およびV80の測定は、ツイスト角が240゜、セル厚が(0.80/Δn)μmのセルを使用し、25℃にて、周波数70Hzの矩形波を印加することにより行った。また、V20およびV80の測定で使用した液晶組成物は、液晶組成物100部に対して、コレステリルノナノエートをセル厚dとねじれのピッチ長Pの比(d/P)が0.50になるように添加し、調整したものである。
【0059】
【表1】
【0060】
比較例1
特開平7−300582号に開示された組成物の中で最もしきい値電圧が小さい組成物(同号:実施例5)を調製した。
4O1−BEB(F)−C 8%
1O1−HBEB(F)−C 5%
3−H2B(F)EB(F)−C 7%
3−HB−C 8%
1O1−HB−C 7%
3−HHB(F,F)−F 10%
2−HBB−F 5%
3−HBB−F 5%
1O1−HH−3 8%
1O1−HH−5 7%
3−HHB−3 14%
2−BTB−1 4%
1−BTB−6 8%
4−BTB−4 4%
上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 70℃
TC < −30℃
η = 24.3mPa・s
Δn = 0.127
Vth = 1.40V
δ = 0.005V/℃
dH = 1.95μA
dUV = 5.80μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.60重量部を添加して得られた組成物のγは1.118であった。この組成物は、熱及び紫外線に対する安定性が悪く、急峻性が悪いという欠点を有している。
【0061】
比較例2
特開平7−300585に開示された組成物中で最もしきい値電圧が小さい組成物(同号:実施例6)を調製した。
5O1−HBEB(F)−C 10%
1V2−BEB(F,F)−C 10%
2−HEB−C 8%
3−HEB−C 4%
2−HBB−F 5%
3−HBB−F 5%
5−PyB(F)−F 7%
3−HHB(F,F)−F 10%
3−HH−4 10%
3−HB−O2 10%
3−HHB−1 6%
3−HB(F)TB−2 8%
3−HB(F)TB−3 7%
上記の組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 77.8℃
TC < −30℃
η = 31.0mPa・s
Δn = 0.140
Vth = 1.17V
δ = 0.003V/℃
dH = 1.75μA
dUV = 4.95μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.40重量部を添加して得られた組成物のγは1.125であった。この組成物は、熱及び紫外線に対する安定性が悪く、急峻性が悪いという欠点を有している。
【0062】
比較例3
特開平7−300584号に開示された組成物中で最もしきい値電圧が小さい組成物(同号:実施例6)を調製した。
3O1−BEB(F)−C 8%
5O1−HBEB(F)−C 8%
V2−HB−C 7%
1V2−HB−C 7%
2−BEB−C 8%
3−BEB−C 4%
3−HHB(F,F)−F 10%
5−HEB−F 5%
7−HEB−F 5%
3−HH−4 10%
2−BTB−O1 8%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 5%
3−HB(F)TB−2 5%
3−HB(F)TB−3 5%
上記の組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 73.4℃
TC < −30℃
η = 28.0mPa・s
Δn = 0.151
Vth = 1.33V
δ = 0.004V/℃
dH = 2.03μA
dUV = 5.37μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.68重量部を添加して得られる組成物のγは1.112であった。この組成物は、熱及び紫外線に対する安定性が悪く、急峻性が悪いという欠点を有している。
【0063】
比較例4
WO96/11897に開示してある組成物の中で、一般式(1−2)で表される化合物を含む組成物である組成例19の組成物を調製した。
3−HBCF2OB(F,F)−C 6%
5−HBCF2OB(F,F)−C 6%
3−HB(F,F)CF2OB−C 6%
5−HB(F,F)CF2OB−C 6%
2O1−BEB(F)−C 2%
3O1−BEB(F)−C 8%
2−HB(F)−C 5%
3−HB(F)−C 7%
3−HHB(F)−C 3%
2−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F)−F 5%
5−HHB(F)−F 5%
3−H2BTB−2 4%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 4%
3−HB(F)TB−2 4%
3−HB(F)TB−3 4%
3−HB(F)TB−4 4%
3−HHB−1 6%
3−HHB−3 3%
3−HHB−O1 3%
上記の組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 97.7℃
TC < −20℃
η = 38.4mPa・s
Δn = 0.141
Vth = 1.52V
δ = 0.013V/℃
dH = 0.05μA
dUV = 0.10μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.70重量部を添加して得られる組成物のγは1.113であった。この組成物は、しきい値電圧が高く、しきい値電圧の温度依存性が大きく、急峻性が悪いという欠点を有している。
【0064】
実施例1
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 6%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
2−HBCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 4%
一般式(2)で表される化合物、
3−HB−C 25%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 9%
VFF2−HHB−1 21%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 4%
1O1−HBBH−4 4%
1O1−HBBH−5 7%
からなる組成物を調製した。上記の組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 86.6℃
TC < −30℃
η = 30.4mPa・s
Δn = 0.127
Vth = 1.28V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.03μA
dUV = 0.04μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.86重量部を添加して得られる組成物のγは1.040であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0065】
実施例2
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 6%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
2−HBCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 4%
3−DBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
3−HB−C 20%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
V−HHB−1 5%
V2−HHB−1 4%
VFF2−HHB−1 21%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−H2BTB−2 4%
5−HBBH−3 4%
1O1−HBBH−5 7%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 89.8℃
TC < −30℃
η = 30.4mPa・s
Δn = 0.127
Vth = 1.23V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.04μA
dUV = 0.02μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.87重量部添加して得られる組成物のγは1.038であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0066】
実施例3
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
1V2−BEB(F,F)−C 19%
1V2−HB−C 10%
3−HB−C 23%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 5%
VFF2−HHB−1 16%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 4%
3−HB(F)TB−3 4%
5−HBB(F)B−2 3%
1O1−HBBH−5 6%
からなる組成物を調整した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 83.0℃
TC < −30℃
η = 31.0mPa・s
Δn = 0.150
Vth = 1.20V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.03μA
dUV = 0.02μA
Kの液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエート1.92重量部を添加して得られる組成物のγは1.060であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0067】
実施例4
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
1V2−BEB(F,F)−C 4%
3−BEB(F,F)−C 5%
3−H2B(F,F)−C 5%
3−HEB(F,F)−C 5%
1V2−HB−C 10%
3−HB−C 18%
3−HB(F)−C 5%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 5%
VFF2−HHB−1 16%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物として、
3−HB(F)TB−2 4%
5−HBB(F)B−2 3%
1O1−HBBH−4 4%
1O1−HBBH−5 6%
からなる組成物を調製した。上記の組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 80.2℃
TC < −30℃
η = 31.7mPa・s
Δn = 0.136
Vth = 1.25V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.02μA
dUV = 0.04μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.90重量部添加して得られる組成物のγは1.057であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0068】
実施例5
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
3−HBCF2OB(F,F)−C 6%
4−HBCF2OB(F,F)−C 5%
5−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
3O1−BEB(F)−C 10%
3−HB−C 20%
3−HB(F,F)−C 5%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
5−HH−VFF 15%
VFF−HHB−1 6%
VFF2−HHB−1 9%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 7%
3−HB(F)TB−3 6%
3−HB(F)TB−4 6%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 83.4℃
TC < −30℃
η = 23.3mPa・s
Δn = 0.138
Vth = 1.30V
δ = 0.003V/℃
dH = 0.04μA
dUV = 0.03μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.90重量部添加して得られる組成物のγは1.043であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0069】
実施例6
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−HBCF2OB(F,F)−C 6%
3−HBCF2OB(F,F)−C 6%
4−HBCF2OB(F,F)−C 6%
5−HBCF2OB(F,F)−C 6%
一般式(2)で表される化合物、
3−BEB(F)−C 5%
4−BEB(F)−C 5%
5−BEB(F)−C 4%
3−HB−C 10%
1V2−BEB(F,F)−C 10%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
V2−HH−VFF 10%
VFF−HHB−1 9%
VFF2−HHB−1 18%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−H2BTB−2 5%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 77.5℃
TC < −30℃
η = 29.5mPa・s
Δn = 0.126
Vth = 1.20V
δ = 0.004V/℃
dH = 0.03μA
dUV = 0.03μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを2.00重量部添加して得られる組成物のγは1.038であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0070】
実施例7
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
3−BCF2OB(F,F)−C 3%
4−BCF2OB(F,F)−C 3%
3−HBCF2OB(F,F)−C 6%
4−HBCF2OB(F,F)−C 5%
5−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
1V2−BEB(F,F)−C 10%
1V2−HB−C 10%
3−HB−C 13%
3−BEB−C 5%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
5−HH−V 5%
VFF2−HHB−1 19%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
2−BTB−1 3%
2−BTB−O1 3%
1O1−HBBH−4 5%
1O1−HBBH−5 5%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 81.5℃
TC < −30℃
η = 29.7mPa・s
Δn = 0.139
Vth = 1.31V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.02μA
dUV = 0.03μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.77重量部添加して得られる組成物のγは1.060であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0071】
実施例8
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
5−BCF2OB(F,F)−C 5%
2−HBCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
2O1−BEB(F,F)−C 6%
3−HB(F)−C 5%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
5−HH−VFF 15%
VFF−HHB−1 3%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 7%
3−HB(F)TB−3 6%
一般式(5)で表される化合物て、
2−HHB−C 3%
3−HHB−C 3%
2−HHB(F)−C 8%
3−HHB(F)−C 14%
からなる組成物を調整した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 80.7℃
TC < −30℃
η = 38.0mPa・s
Δn = 0.128
Vth = 1.15V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.04μA
dUV = 0.03μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.53重量部添加して得られる組成物のγは1.037であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0072】
実施例9
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
2−HBCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
3−HB−C 20%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 5%
VFF2−HHB−1 18%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 5%
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物、
2−HBEB(F,F)−F 3%
3−HBEB(F,F)−F 5%
5−HBEB(F,F)−F 3%
3−HHEB−F 3%
5−HHEB−F 3%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 82.3℃
TC < −30℃
η = 31.5mPa・s
Δn = 0.127
Vth = 1.19V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.02μA
dUV = 0.04μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.71重量部添加して得られる組成物のγは1.062であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0073】
実施例10
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
5−BCF2OB(F,F)−C 5%
2−HBCF2OB(F,F)−C 4%
3−HBCF2OB(F,F)−C 3%
一般式(2)で表される化合物、
3−HB−C 20%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 8%
VFF2−HHB−1 17%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−H2BTB−2 4%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 4%
一般式(7−1)または(7−2)で表される化合物、
3−HHB−CL 4%
3−HHB−1 4%
3−HHB−O1 4%
3−HHB−F 4%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 81.2℃
TC < −20℃
η = 18.6mPa・s
Δn = 0.125
Vth = 1.33V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.03μA
dUV = 0.02μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを2.02重量部添加して得られる組成物のγは1.050であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0074】
実施例11
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−BCF2OB(F,F)−C 5%
4−BCF2OB(F,F)−C 5%
5−BCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
3O1−BEB(F)−C 4%
3−HB(F)−C 12%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
VFF−HHB−1 7%
VFF2−HHB−1 12%
本発明の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 7%
3−HB(F)TB−3 6%
一般式(5)で表される化合物、
3−HHB(F)−C 10%
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物、
3−HHEB−F 6%
3−HHB(F)−F 6%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 81.6℃
TC < −20℃
η = 34.4mPa・s
Δn = 0.126
Vth = 1.20V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.02μA
dUV = 0.02μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.52重量部添加して得られる組成物のγは1.052であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0075】
実施例12
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−HBCF2OB(F,F)−C 5%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 5%
5−HBCF2OB(F,F)−C 5%
一般式(2)で表される化合物、
3−HB(F)−C 13%
3−HB−C 21%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
5−HH−VFF 19%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
2−BTB−1 6%
一般式(5)で表される化合物として、
2−HHB−C 5%
3−HHB−C 5%
4−HHB−C 5%
一般式(7−1)または(7−2)で表される化合物として、
3−HHB−1 6%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 81.4℃
TC < −20℃
η = 24.1mPa・s
Δn = 0.125
Vth = 1.31V
δ = 0.004V/℃
dH = 0.04μA
dUV = 0.03μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.87重量部添加して得られる組成物のγは1.041であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0076】
実施例13
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−BCF2OB(F,F)−C 6%
3−BCF2OB(F,F)−C 6%
一般式(2)で表される化合物と、
3O1−BEB(F)−C 5%
1V2−BEB(F,F)−C 14%
3−HB−C 3%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
5−HH−VFF 10%
VFF−HHB−1 6%
VFF2−HHB−1 10%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 5%
3−HB(F)TB−3 4%
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物、
3−HHEB−F 5%
5−HHEB−F 5%
3−HBEB−F 6%
一般式(7−1)または(7−2)で表される化合物、
3−HB−O2 7%
3−HHB−1 5%
3−HHB−O1 3%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 80.5℃
TC < −30℃
η = 26.4mPa・s
Δn = 0.123
Vth = 1.23V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.03μA
dUV = 0.02μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.48重量部添加して得られる組成物のγは1.043であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0077】
実施例14
一般式(1−1)または(1−2)で表される化合物、
2−HBCF2OB(F,F)−C 4%
3−HBCF2OB(F,F)−C 5%
4−HBCF2OB(F,F)−C 4%
一般式(2)で表される化合物、
V2−HB−C 10%
1V2−HB−C 10%
1V2−BEB(F,F)−C 11%
一般式(3−1)または(3−2)で表される化合物、
3−HH−VFF 16%
一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物、
3−HB(F)TB−2 4%
3−HB(F)TB−3 4%
一般式(5)で表される化合物、
3−HHB−C 5%
一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物、
3−HHB(F,F)−F 5%
3−HHEB(F,F)−F 2%
3−PyBB−F 4%
本発明の一般式(7−1)または(7−2)で表される化合物、
3−HHB−1 4%
3−HHB−O1 5%
3−HH−4 5%
3−HB−O2 2%
からなる組成物を調製した。上記組成物の特性は、以下のようであった。
TNI = 85.7℃
TC < −30℃
η = 21.2mPa・s
Δn = 0.127
Vth = 1.33V
δ = 0.002V/℃
dH = 0.02μA
dUV = 0.02μA
この液晶組成物100重量部に対して、コレステリルノナノエートを1.88重量部添加して得られる組成物のγは1.035であった。この組成物は、急峻性に優れ、しきい値電圧が低く、しきい値電圧の温度依存性が小さく、熱および紫外線に対する安定性が高い。
【0078】
【発明の効果】
実施例に示したように、本発明によって、STNに求められる一般的な特性を満たしながら、特に、急峻性に優れ、しきい値電圧を低くし、しきい値電圧の温度特性を小さくし、熱および紫外線に対する安定性を高くしたSTN用の液晶組成物を提供することができる。
Claims (10)
- 第1成分として、一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第2成分として、一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第3成分として、一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有し、第4成分として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
- 第1成分を液晶組成物の全重量に対して5〜50重量%含有し、第2成分を液晶組成物の全重量に対して5〜60重量%含有し、第3成分を液晶組成物の全重量に対して10〜50重量%含有し、第4成分を液晶組成物の全重量に対して5〜30重量%含有することを特徴とする、請求項1に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも一種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、さらに第5成分として、一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも一種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、さらに第5成分として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、さらに第5成分として、一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、請求項3に記載の一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、さらに第6成分として、請求項4に記載の一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、請求項3に記載の一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、さらに第6成分として、請求項5に記載の一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、請求項4に記載の一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有し、さらに第6成分として、請求項5に記載の一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 第1成分として、請求項1に記載の一般式(1−1)および(1−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜50重量%含有し、第2成分として、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜60重量%含有し、第3成分として、請求項1に記載の一般式(3−1)および(3−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、10〜50重量%含有し、第4成分として、請求項1に記載の一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、5〜30重量%含有し、第5成分として、請求項3に記載の一般式(5)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、35重量%以下含有し、第6成分として、請求項4に記載の一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有し、さらに第7成分として、請求項5に記載の一般式(7−1)および(7−2)で表される化合物群から選択される少なくとも1種類の化合物を液晶組成物の全重量に対して、30重量%以下含有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載した液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
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