JP4394622B2 - 自動復旧回路及び自動復旧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータに異常が発生した場合、コンピュータを自動的に復旧させる自動復旧技術に関し、特に、電源投入時に異常が発生した場合、コンピュータを短時間で復旧させることが可能な自動復旧技術に関する。
コンピュータに異常が発生した際、コンピュータを自動的に復旧させる技術としては、従来から種々の技術が知られており、例えば、コンピュータに異常が発生した際、コンピュータの電源を一時的に遮断し、その後、電源を再投入することにより再起動を行い、コンピュータを復旧させる技術が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特許文献1に記載されている従来の技術では、自動リセット装置からコンピュータに対して定期的に判定信号を送信し、この判定信号に対してコンピュータから応答信号が返却されなかった場合、コンピュータに異常が発生したと判断する。そして、コンピュータに異常が発生したと判断した場合には、自動リセット装置が、コンピュータの電源を遮断及び再投入し、コンピュータを復旧させる。
特許文献2に記載されている従来の技術では、データ収集装置(コンピュータ)から所定のタイミングでデータが送られて来なくなったとき、管理サーバがデータ収集装置に異常が発生したと判断する。そして、データ収集装置に異常が発生したと判断した場合には、管理サーバが、データ収集装置に電源を供給する電源タップに対して電源ON/OFF命令を送る。これにより、電源タップが、データ収集装置の電源を遮断及び再投入し、データ収集装置を復旧させる。
特許文献3に記載されている従来の技術では、コンピュータ内のシステム異常検出機能によって、コンピュータに異常が発生したことを検出する。そして、システム異常検出機能は、コンピュータに異常が発生したことを検出すると、電源開閉回路及びタイマ回路に対してリセット命令を出力する。これにより、電源開閉回路は、コンピュータの電源を遮断し、タイマ回路は、タイマを作動させる。その後、タイマがタイムアウトすると、タイマ回路は、電源開閉回路に対してタイマ信号を出力し、これにより、電源開閉回路は電源を再投入する。
特開2004−21673号公報 特開2003−241861号公報 特開平5−120231号公報
上述した特許文献1〜3に記載されている従来の技術によれば、コンピュータに異常が発生した際、自動的にコンピュータを復旧することが可能になる。しかしながら、特許文献1〜3に記載されている従来の技術では、コンピュータの起動時(電源投入時)に異常が発生した場合、コンピュータを復旧させるまでに時間がかかるという問題があった。その理由は、次の通りである。
一般的なコンピュータは、動作用の電源として、スタンバイ電源とメイン電源の2種類の電源を使用している。メイン電源は、コンピュータが通常の動作を行うために必要になる電源であり、スタンバイ電源は、コンピュータが動作中でない場合にも必要になる電源である。スタンバイ電源及びメイン電源は、電源ユニットからコンピュータに供給されるものであり、電源ユニットは、AC電源が投入されると、コンピュータに対して、先ず、スタンバイ電源を供給し、その後、コンピュータからメイン電源要求があると、コンピュータに対してメイン電源を供給する。
ところで、特許文献1に記載されている従来の技術では、判定信号に対する応答信号がコンピュータから返却されなかった場合、コンピュータに異常が発生したと判断するようにしているが、上記応答信号を返却する機能は、コンピュータが動作中(メイン電源供給後)に有効になる機能である。従って、特許文献1に記載されている従来の技術では、コンピュータにメイン電源が投入された後でなければ、判定信号および応答信号を利用した異常の検出処理を行うことができず、コンピュータにメイン電源が供給されるまでの間(スタンバイ電源供給時)に、コンピュータに異常が発生したとしても、それを検出できない。このため、特許文献1に記載されている従来の技術では、コンピュータを迅速に復旧させることができない場合があるという問題がある。
特許文献2に記載されている従来の技術では、データ収集装置(コンピュータ)から所定のタイミングでデータが送られて来なくなった場合、データ収集装置に異常が発生したと判断するようにしているが、データ収集装置が所定のタイミングでデータを送信する機能は、データ収集装置が動作中(メイン電源供給後)に有効になる機能である。また、特許文献3に記載されている従来の技術では、システム異常検出機能によって、コンピュータに異常が発生したことを検出するようにしているが、上記システム異常検出機能も、コンピュータが動作中(メイン電源供給後)に有効になる機能である。従って、特許文献2、3に記載されている従来の技術でも、特許文献1に記載されている従来の技術と同様の問題が生じる。即ち、スタンバイ電源の供給時にコンピュータに異常が発生したとしても、メイン電源の供給後でなければ、復旧処理を行うことができないので、コンピュータを迅速に復旧させることができない場合があるという問題がある。
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、電源投入時にコンピュータ回路に異常が発生した場合、コンピュータ回路を迅速に復旧できるようにすることにある。
本発明にかかる第1の自動復旧回路は、
交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧回路であって、
前記コンピュータ回路へ前記電源ユニットからのスタンバイ電源を供給した後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第2の自動復旧回路は、第1の自動復旧回路において、
前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記所定時間が経過しても前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第3の自動復旧回路は、第2の自動復旧回路において、
前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給しても前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源及びメイン電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第4の自動復旧回路は、
交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧回路であって、
前記電源ユニットから前記コンピュータ回路へスタンバイ電源を供給する供給ライン上に設けられたスイッチと、
前記コンピュータ回路に前記電源ユニットからのスタンバイ電源を供給した後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、そのことを第1の異常として検知する第1の異常検知回路と、
該第1の異常検知回路によって第1の異常が検知されたとき、前記スイッチを制御することにより、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止させた後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開させる第1のスイッチ制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第5の自動復旧回路は、第4の自動復旧回路において、
前記第1のスイッチ制御回路が、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記第1の異常検知回路によって第1の異常が検知された場合、前記コンピュータ回路からメイン電源要求を出力させる構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第6の自動復旧回路は、第5の自動復旧回路において、
前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力された後、所定時間以内に前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、そのことを第2の異常として検知する第2の異常検知回路と、
該第2の異常検知回路が第2の異常を検知したとき、前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力を停止させる第2のスイッチ制御回路とを備え、且つ、
前記第1のスイッチ制御回路が、前記第2のスイッチ制御回路によって前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力が停止されたとき、前記スイッチを制御することにより、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止させた後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開させる構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第7の自動復旧回路は、第6の自動復旧回路において、
前記第1の異常検知回路における第1の異常の検知回数と前記第2の異常検知回路における第2の異常の検知回数との合計数が所定数になったことを検出するエラー検出回路と、
該エラー検出回路の検出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第8の自動復旧回路は、第6の自動復旧回路において、
前記第2のスイッチ制御回路が、前記コンピュータ回路から動作異常検知信号が出力されたとき、前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力を停止させる構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第1の自動復旧方法は、
交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧方法であって、
前記コンピュータ回路へ前記電源ユニットからのスタンバイ電源が供給された後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することを特徴とする。
本発明にかかる第2の自動復旧方法は、第1の自動復旧方法において、
前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記所定時間が経過しても前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給することを特徴とする。
本発明にかかる第3の自動復旧方法は、第2の自動復旧方法において、
前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給しても前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源及びメイン電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することを特徴とする。
〔作用〕
自動復旧回路は、コンピュータ回路へスタンバイ電源を供給した後、所定時間以内にコンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止した後、コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することにより、コンピュータ回路の復旧を試みる。それでも、コンピュータ回路が復旧しなかった場合は、自動復旧回路は、コンピュータ回路に対してメイン電源を供給することにより、コンピュータ回路の復旧を試みる。それでも、コンピュータ回路が復旧しなかった場合は、コンピュータ回路へのスタンバイ電源及びメイン電源の供給を停止した後、コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することにより、コンピュータ回路の復旧を試みる。
本発明によれば、電源投入時にコンピュータ回路に異常が発生した場合、コンピュータ回路を迅速に復旧することが可能になる。その理由は、コンピュータ回路へスタンバイ電源を供給した後、所定時間以内に上記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止し、その後、スタンバイ電源の供給を再開する自動復旧回路を備えているからである。つまり、動作用の電源としてスタンバイ電源とメイン電源との2種類の電源を使用するコンピュータ回路において電源投入時に発生する可能性がある異常としては種々の異常があるが、電源投入後、最初に発生する異常は、コンピュータ回路内部のスタンバイ電源で駆動される回路の誤動作である。このような異常が発生した場合、本発明によれば、メイン電源が供給される前であっても、異常発生を検出することが可能になるので、コンピュータ回路の復旧を迅速に行うことが可能になる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態の構成〕
図1は本発明にかかる自動復旧回路の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図を参照すると、本実施の形態の自動復旧回路1は、コンピュータ回路2、電源ユニット3およびコンピュータ回路2へのメイン電源30の供給及び停止を行うための押下式の電源ボタンであるパワースイッチ4に接続されており、第1及び第2の異常検知回路5、6、スイッチパルス生成回路7、第1及び第2のスイッチ制御回路8、9、発振器10、スイッチ11及びリセット回路12を含んで構成される。なお、自動復旧回路1には、電源ユニット3からのスタンバイ電源33が動作電源として供給されている。
まず、本発明の自動復旧回路1の構成を説明するにあたり、コンピュータ回路2及び電源ユニット3について説明する。これらは、一般的なコンピュータシステムを構成するコンピュータのコンピュータ回路および電源ユニットである。コンピュータ回路2へは、電源ユニット3より、通常の動作中に必要とする電源であるメイン電源30と、動作中でない場合にも必要とされる電源であるスタンバイ電源20が供給される。なお、スタンバイ電源20が供給されることにより、コンピュータ回路2に設けられている機能の内の、例えば、パワースイッチ4の押下を検出する機能や、メイン電源要求信号23を出力する機能などが有効になる。
〔コンピュータ回路2〕
コンピュータ回路2は、スタンバイ電源確定信号22、メイン電源要求信号23、第1の異常検知回路有効信号21、第2の異常検知回路有効信号25、正常動作開始信号26及び、メイン電源OFF信号35を発生する仕組みを有している。
スタンバイ電源確定信号22は、コンピュータ回路2内部でスタンバイ電源20が安定したことを示す信号であり、スタンバイ電源20が安定している間、ハイレベル“H”になる。このようなスタンバイ電源確定信号22には、例えば、コンピュータ回路2に存在するスタンバイ電源20で動作する回路をリセット(初期化)するための信号や、スタンバイ電源20の電圧状態そのものを利用することができる。
メイン電源要求信号23は、電源ユニット3に対してメイン電源30の出力を要求する信号であり、メイン電源30の出力を要求する場合、ローレベル“L”になる。このようなメイン電源要求信号23としては、例えば、メイン電源30の電圧の状態そのものを使用することができる。
第1及び第2の異常検知回路有効信号21、25は、第1及び第2の異常検知回路5、6の機能を有効にするか否かを示す信号であり、有効にする場合には“H”となる。異常検知回路有効信号21、25の状態を“H”にするか“L”にするかは、ユーザによって設定されており、バッテリ等でバックアップされたファームウェアが、上記設定されている状態の異常検知回路有効信号21、25を出力する。
正常動作開始信号26は、コンピュータ回路2が正常動作に移行したことを示す信号であり、正常動作に移行したとき、“H”となる。このような正常動作開始信号26としては、ソフトウェアで出力状態を制御可能で、スタンバイ電源20がコンピュータ回路2に供給されている間、その状態を保持可能な信号であれば、どのような信号を使用しても良い。また、正常動作に移行したことを示す信号が存在すればそれを利用しても良い。
メイン電源OFF信号35は、通常の電源OFFの状態へ移行したこと、即ちユーザによってメイン電源30がOFF状態にされたことを示す示す信号であり、ユーザによってメイン電源30がOFF状態にされた場合、“L”となる。このようなメイン電源OFF信号35としては、ソフトウェアで出力状態を制御可能で、且つ、スタンバイ電源20がコンピュータ回路2に供給されている間、その状態を保持可能な信号であればどのような信号を用いても良い。
〔電源ユニット3〕
電源ユニット3は、AC(交流)電源が投入されている間、直流のスタンバイ電源33を出力し、コンピュータ回路2から出力されているメイン電源要求信号23が“L”の間、コンピュータ回路2に対して直流のメイン電源30を供給する機能を有する。
〔自動復旧回路1〕
以下に本実施の形態の自動復旧回路1の詳細を説明する。
第1の異常検知回路5は、発振器10、リセット回路12、コンピュータ回路2及び電源ユニット3と接続されており、コンピュータ回路2より出力されるスタンバイ電源確定信号22、メイン電源要求信号23、第1の異常検知回路有効信号21及びメイン電源OFF信号35を入力としている。そして、第1の異常検知回路有効信号21が、第1の異常検知回路5を有効にする状態(“H”)であった場合には、スタンバイ電源確定信号22の発生後(スタンバイ電源確定信号22が“H”になった後)、コンピュータ回路2から電源ユニット3へのメイン電源要求信号23の発生状態を監視し、所定時間t1が経過してもメイン電源要求信号23が発生しない場合(“L”にならない場合)は、スイッチパルス生成回路7に対して第1の異常検知信号24を発生する(異常検知信号24を“H”にする)。
スイッチパルス生成回路7は、第1の異常検知回路5が出力する第1の異常検知信号24を入力としており、第1の異常検知信号24が“H”となると、第1のスイッチ制御回路8へのスイッチパルス信号29を所定時間t2だけ“H”とする。
第1のスイッチ制御回路8は、スイッチパルス生成回路7が出力するスイッチパルス信号29を入力としており、スイッチパルス信号29が“H”の間、スイッチ11へ供給するスタンバイ電源停止パルス信号31を“H”にする。
スイッチ11は、スタンバイ電源33、20の供給ライン上に設けられており、スタンバイ電源停止パルス信号31が“H”の間、コンピュータ回路2に対するスタンバイ電源20の供給を停止する。ここで、スタンバイ電源停止パルス信号31は、“H”になった後、所定時間t2後に“L”に戻るので、コンピュータ回路2には、スタンバイ電源20が停止してから所定時間t2後に再びスタンバイ電源20が供給されることになる。この動作は、AC電源と連動して動作するシステムにおけるAC電源の再投入による復旧動作と同じ動作である。
さらに、第1のスイッチ制御回路8は、上記したスタンバイ電源停止パルス信号31による復旧を試みた直後に、第1の異常検知回路5が再び異常を検知して、その出力信号である第1の異常検知信号24を“H”にした場合は、パワースイッチパルス信号32を発生する(パワースイッチ信号32を“L”とする)。パワースイッチパルス信号32は、パワースイッチ4と接続されている。すなわちパワースイッチパルス信号32の発生は、パワースイッチ4を押下したことと同じであり、コンピュータ回路2は、パワースイッチパルス信号32が発生すると、メイン電源要求信号23を“L”にし、電源ユニット3に対してメイン電源30の出力を要求する。これにより、電源ユニット3からコンピュータ回路2へメイン電源30が供給される。すなわち、第1のスイッチ制御回路8は、メイン電源30の供給により、コンピュータ回路2の復旧を試みることになる。
第2の異常検知回路6は、発振器10、リセット回路12、コンピュータ回路2及び電源ユニット3と接続されており、コンピュータ回路2から出力されるメイン電源要求信号23、正常動作開始信号26及び、第2の異常検知回路有効信号25を入力としている。そして、コンピュータ回路2から出力されている第2の異常検知回路有効信号25が“H”の場合、すなわち第2の異常検知回路6が有効であることを示している場合は、メイン電源要求信号23の発生後、正常動作開始信号26の発生状態を監視し、所定時間t3が経過しても正常動作開始信号26が発生しない場合(“H”とならない場合)は、メイン電源要求信号23が発生している間、第2のスイッチ制御回路9に対して第2の異常検知信号27を発生する(第2の異常検知信号27を“H”にする)。
第2のスイッチ制御回路9は、第2の異常検知回路6が出力する第2の異常検知信号27を入力し、その状態が“H”の間、パワースイッチパルス信号32を発生する。前述したように、パワースイッチパルス信号32の発生は、パワースイッチ4が押下されたことと同じであり、この時点では、コンピュータ回路2にメイン電源30が供給されているので、コンピュータ回路2は、メイン電源要求信号23を“H”にし、電源ユニット3からのメイン電源30の供給を停止させる。さらに、第2のスイッチ制御回路9は、コンピュータ回路2からメイン電源要求信号23を入力しており、パワースイッチパルス信号32を発生させた後、メイン電源要求信号23の状態がメイン電源30の停止を指示する状態(“H”)になったことを検出すると、メイン電源停止完了信号28を“H”にすることにより、スイッチパルス生成回路7にメイン電源30の供給が停止されたことを通知する。
スイッチパルス生成回路7は、第2のスイッチ制御回路9が出力するメイン電源停止完了信号28を入力としており、メイン電源停止完了信号28が“H”となると、所定時間t2だけスイッチパルス信号29を“H”とする。
第1のスイッチ制御回路8は、スイッチパルス生成回路7が出力するスイッチパルス信号29を入力としており、スイッチパルス信号29が“H”の間、スイッチ11に供給するスタンバイ電源停止パルス信号31を“H”にする。
スイッチ11は、スイッチパルス信号29が“H”の間、OFF状態となり、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を中断する。ここで、スタンバイ電源停止パルス信号31は、“H”になった後、所定時間t2後に“L”に戻るので、コンピュータ回路2には、スタンバイ電源20が停止してから所定時間t2後に再びスタンバイ電源20が供給されることになる。この動作は、AC電源と連動して動作するシステムにおけるAC電源の再投入による復旧動作と同じ動作である。つまり、第2の異常検知回路6からの第2の異常検知信号27の発生が引き金となり、コンピュータ回路2へのメイン電源30の停止後、スタンバイ電源20も停止させ、所定時間t2後に再びスタンバイ電源20を供給するという復旧処理が実行されることになる。
リセット回路12は、自動復旧回路1を初期化することを目的とした回路であり、電源投入時に、第1及び第2の異常検知回路5、6と、スイッチパルス生成回路7と、第1及び第2のスイッチ制御回路8、9とを初期化する。リセット回路12は、自動復旧回路1へスタンバイ電源33が投入された時にリセット信号34を生成できる回路であれば、どのような回路であってもよい。
次に第1及び第2の異常検知回路5、6の詳細な構成について説明する。これらの回路は、カウンタ、比較器及び、セットリセットフリップフロップなどの組合せで実現できる。
〔第1の異常検知回路5〕
図2は、第1の異常検知回路5の構成例を示すブロック図である。同図を参照すると、第1の異常検知回路5は、カウンタ50、比較器51、セットリセットフリップフロップ(FF)52及びANDゲート54から構成される。
ANDゲート54は、スタンバイ電源確定信号22、メイン電源要求信号23、第1の異常検知回路有効信号21、リセット信号34およびメイン電源OFF信号35を入力としており、次の(a)〜(e)の条件の全てが満たされるとき、その出力信号を“H”にする。
(a)リセット回路12からリセット信号34が出力されていない(リセット信号34=“H”)。
(b)コンピュータ回路2から出力される第1の異常検知回路有効信号21が、第1の異常検知回路5が有効であることを示している(第1の異常検知回路有効信号21=“H”)。
(c)スタンバイ電源確定信号22が発生している(スタンバイ電源確定信号22=“H”)。
(d)メイン電源要求信号23が発生していない(メイン電源要求信号23=“H”)。
(e)正常な電源OFF状態にあることを示すメイン電源OFF信号35が発生していない(メイン電源OFF信号35=“H”)。
カウンタ50は、リセット端子56(反転入力端子)に入力されているANDゲート54の出力信号が“H”の間、すなわち上記した(a)〜(e)の条件の全てが満たされている間、発振器10からクロック端子55に入力されるクロックパルス信号CLKのパルス数を計数し、計数値を出力する。
比較器51は、カウンタ50から出力される計数値と、予め定められた設定値とが一致したときに一致信号を発生する(一致信号=“H”)。この一致信号は、FF52のセット端子に供給されてFF52をセットする。また、上記設定値は、スタンバイ電源確定信号22が発生した後、異常が発生したと判断するまでの時間t1に対応する値であり、発振器10の発振周波数により決定される。
FF52の出力は、第1の異常検知信号24として前述したスイッチパルス発生回路7へと供給される。なお、FF52のリセット端子57(反転入力端子)には、ANDゲート54の出力信号が供給されており、その状態が“L”となることにより、リセットされる。すなわち、上記した(a)〜(e)の条件の内の少なくとも1つがが満たされなくなったとき、リセットされる。
〔第2の異常検知回路6〕
図3は、第2の異常検知回路6の構成例を示すブロック図であり、カウンタ60、比較器61、セットリセットフリップフロップ(FF)62、インバータ63、64及びANDゲート65から構成されている。
ANDゲート65は、インバータ63によって反転された正常動作開始信号26、インバータ64によって反転されたメイン電源要求信号23、第2の異常検知回路有効信号25およびリセット信号34を入力とし、次の条件(f)〜(i)が全て満たされるとき、その出力信号を“H”にする。
(f)リセット信号34が発生していない(リセット信号34=“H”)。
(g)第2の異常検知回路有効信号25が、第2の異常検知回路6が有効であることを示している(第2の異常検知回路有効信号25=“H”)。
(h)メイン電源要求信号23が発生している(メイン電源要求信号23=“L”)。
(i)正常動作開始信号26が発生していない(正常動作開始信号26=“L”)。
カウンタ60は、リセット端子67に入力されているANDゲート65の出力信号が“H”の間、発振器10からクロック端子66に供給されるクロックパルス信号CLKのパルス数を計数し、その計数値を出力する。
比較器61は、カウンタ60の計数値と予め定められた設定値とが一致したときに一致信号を発生する。この一致信号は、FF62のセット端子に供給されてFF62をセットする。なお、上記設定値は、メイン電源要求信号23が発生した後、異常が発生したと判断するまでの時間t3に対応する値であり、発振器10の発振周波数により決定される。
FF62の出力は、第2の異常検知信号27として前述した第2のスイッチ制御回路9へと供給される。なお、FF62のリセット端子68(反転入力端子)には、ANDゲート65の出力信号が供給されており、その状態が“L”となることによりリセットされる。すなわち、上記(f)〜(i)の条件の内の少なくとも1が満たされなくなったとき、FF62はリセットされる。
図4は、スイッチパルス生成回路7と、第1及び第2のスイッチ制御回路8、9の構成例を示すブロック図である。以下にそれぞれの回路の構成について説明する。
〔スイッチパルス生成回路7〕
スイッチパルス生成回路7は、カウンタ71、比較器72、セットリセットフリップフロップ(FF70)及び、その他の論理ゲート73〜75で構成される。
ORゲート75には、第1の異常検知回路5からの第1の異常検知信号24と第2のスイッチ制御回路9からのメイン電源停止完了信号28とが入力されており、その出力は、FF70のセット端子に供給されている。
FF70の出力は、スイッチパルス信号29として前述した第1及び第2のスイッチ制御回路8、9へと供給される。また、スイッチパルス信号29は、カウンタ71のリセット条件を生成するANDゲート73にも入力されており、カウンタ71はANDゲート73の出力信号が“L”となると、リセットされ、“H”となるとリセットが解除された状態となり、カウント動作を行う。なお、ANDゲート73の出力信号が“L”となるのは、リセット信号34が発生している場合もしくは、メイン電源要求信号23が発生している場合、もしくは、スイッチパルス信号29が発生していない場合である。
カウンタ71は、ANDゲート73の出力信号が“H”の間、発振器10からクロック端子77に供給されるクロックパルス信号CLKのパルス数を計数し、その計数値を出力する。
比較器72は、カウンタ71の計数値と予め定められた設定値(スイッチパルス信号29の発生時間t2に対応する値)とが一致したときに一致信号を発生する(一致信号=“L”)。この一致信号は、FF70のリセット条件を生成するANDゲート74に入力されており、ANDゲート74の出力信号が“L”となると、FF70はリセットされる。従って、スイッチパルス信号29は、第1の異常検知信号24もしくは、メイン電源停止完了信号28の発生により“H”となり、所定時間t2後に“L”となる。なお、FF70のリセット端子79に供給されているANDゲート74の出力信号が“L”となるのは、リセット信号34が発生している場合もしくは、一致信号が発生した場合である。
〔第1のスイッチ制御回路8〕
図4において、第1のスイッチ制御回路8は、セットリセットフリップフロップ(FF)82及び、その他の論理ゲート80、81、83〜88で構成される。
ANDゲート80、81には、前述したスイッチパルス生成回路7の出力であるスイッチパルス信号29が入力されている。また、ANDゲート80には、FF82の出力とFF82のセット端子へ入力される信号との論理積をとるANDゲート85の出力も入力されており、その出力は、パワースイッチパルス信号32として前述のコンピュータ回路2へ供給される。インバータ87及び、オープンドレインバッファ88は、パワースイッチパルス信号32の極性と特性を一般的なコンピュータ回路にあわせる目的で設けられている。
一方、ANDゲート81には、FF82の反転極性の出力とANDゲート81の出力であるスタンバイ電源停止パルス信号31とを入力としたORゲート84の出力も入力されており、その出力は、スタンバイ電源停止パルス信号31として前述のスイッチ11へ供給される。
FF82のリセット端子89には、リセット信号34とメイン電源要求信号23との論理積をとるANDゲート83の出力が入力されており、リセット信号34もしくは、メイン電源要求信号23が発生した場合、FF82はリセットされる。また、FF82のセット端子には、スタンバイ電源停止パルス信号31をインバータ86で反転した信号が入力されており、スタンバイ電源停止パルス信号31が発生した場合、FF82はセットされる。すなわち、FF82がリセットされている状態においては、前述のスイッチパルス生成回路7からのスイッチパルス信号29の発生は、スタンバイ電源停止パルス信号31の発生となり、FF82がセットされている状態においては、スイッチパルス信号29の発生は、パワースイッチパルス信号32の発生となる。
〔第2のスイッチ制御回路9〕
図4において、第2のスイッチ制御回路9は、セットリセットフリップフロップ(FF)93及び、その他の論理ゲート90〜92、94、95で構成される。
インバータ90へは、前述した第2の異常検知回路6からの第2の異常検知信号27が入力されており、その出力が、オープンドレインバッファ91に入力されている。オープンドレインバッファ91の出力は、パワースイッチパルス信号32としてコンピュータ回路2へ供給される。コンピュータ回路2は、パワースイッチパルス信号32が発生すると、前述したパワースイッチ4が押下された場合と同様の動作を行う。ここで、第2の異常検知信号27が発生するのは(“H”となるのは)、コンピュータ回路2へメイン電源30が供給されている場合に限られるので、オープンドレインバッファ91から出力されるパワースイッチパルス信号32は、コンピュータ回路2に対してメイン電源30の停止を指示することになる。
さらに、インバータ90の出力は、FF93のセット端子に入力され、FF93をセットする。FF93の出力及び、コンピュータ回路2からのメイン電源要求信号23は、アンドゲート92へ入力されており、その出力は、メイン電源停止完了信号28としてスイッチパルス生成回路7へと供給される。すなわち、メイン電源停止完了信号28の発生は、第2の異常検知信号27が発生した後、メイン電源要求信号23の発生が中断されたことを示すものであり、コンピュータ回路2へのメイン電源30の供給が中断されたことを示す。
FF93のリセット端子96へは、リセット回路12からのリセット信号34と、スイッチパルス生成回路7からのスイッチパルス信号29をインバータ95で極性を反転させた信号とを入力したアンドゲート94の出力が入力され、リセット信号34もしくは、スイッチパルス信号29が発生した場合、FF93はリセットされる。スイッチパルス生成回路7からのスイッチパルス信号29の発生は、スイッチパルス生成回路7へのメイン電源停止完了信号28の通知が完了したことを示すものでもあり、メイン電源停止完了信号28の発生後、スイッチパルス信号29の発生によりメイン電源停止完了信号28は停止される。インバータ90,95は本実施の形態の構成に信号の極性を適合させる目的で設けたものであり、オープンドレインバッファ91は、その出力を一般的なコンピュータ回路で扱われる信号の特性にあわせる目的で設けたものである。
〔実施の形態の動作の説明〕
次に、図1の回路の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
電源ユニット3にAC電源が供給されると、本実施の形態の自動復旧回路1に、電源ユニット3からのスタンバイ電源33が供給される。これにより、リセット回路12は、リセット信号34を発生し、内部回路の初期化を行う(図5のステップS10)。初期化により、第1のスイッチ制御回路8からスイッチ11へ発生するスタンバイ電源停止パルス信号31は、停止状態(“L”)となり、スイッチ11をON状態にするので、電源ユニット3からのスタンバイ電源33は、スイッチ11を介してコンピュータ回路2にスタンバイ電源20として供給される。
コンピュータ回路2は、スタンバイ電源20が供給されると、スタンバイ電源確定信号22を“H”とし、スタンバイ電源20が安定したことを表示する。
第1の異常検知回路5は、スタンバイ電源確定信号22及び、メイン電源要求信号23を入力しており、スタンバイ電源確定信号22が“H”となると、メイン電源要求信号23の監視処理を開始する(ステップS1)。通常、AC電源と連動して動作を開始するシステムの場合、コンピュータ回路2へスタンバイ電源20が供給された後、ある所定時間内にメイン電源30の要求を行うための動作として、コンピュータ回路2からは、電源ユニット3へメイン電源要求信号23が発生する。もし、所定時間t1、メイン電源要求信号23の発生を確認できない場合は、第1の異常検知回路5は、スイッチパルス生成回路7に対して第1の異常検知信号24を出力する(異常検知信号24=“H”)。
スイッチパルス生成回路7は、第1の異常検知信号24が入力されると、所定時間t2だけスイッチパルス信号29を出力する(スイッチパルス信号29=“H”)。第1のスイッチ制御回路8では、スイッチパルス信号29が出力されると、スタンバイ電源停止パルス信号31の出力動作を行うのか、それともパワースイッチパルス信号32の出力動作を行うのかを、前回行った動作により判断する(ステップS2)。すなわち、前回行った動作がスタンバイ電源停止パルス信号31の出力動作である場合は、パワースイッチパルス信号32の出力動作を行い、前回行った動作がパワースイッチパルス信号32の出力動作である場合は、スタンバイ電源停止パルス信号31の出力動作を行うと判断する。また、リセット信号34による初期化後に、最初にスイッチパルス信号29が出力された場合は、スタンバイ電源停止パルス信号31の出力動作を行うと判断する。この例の場合、スイッチパルス信号29は、リセット信号34による初期化後、最初に出力されたスイッチパルス信号29であるので、第1のスイッチ制御回路8は、スタンバイ電源停止パルス信号31を出力する。
スイッチ11は、スタンバイ電源停止パルス信号31が出力されると、OFF状態になり(ステップS3)、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を停止する(ステップS4)。スタンバイ電源停止パルス信号31の発生している期間は、スイッチパルス生成回路7からスイッチパルス信号29が発生している期間と同じであるため、所定時間t2経過後にスタンバイ電源停止パルス信号31は停止し、スイッチ11は再びON状態となり(ステップS5)、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給が再開され、再び、第1の異常検知回路5による監視が開始される(ステップS1)。
もしここでも、スタンバイ電源確定信号22の発生後、所定時間t1が経過しても、メイン電源要求信号23の発生を確認できない場合は、第1の異常検知回路5は、スイッチパルス生成回路7に対して第1の異常検知信号24を発生する。スイッチパルス生成回路7は、第1の異常検知信号24が発生すると、第1のスイッチ制御回路8に対してスイッチパルス信号29を発生する。
第1のスイッチ制御回路8では、スイッチパルス信号29が発生すると、前回のスイッチパルス信号29の発生時にスタンバイ電源停止パルス信号31の出力動作を行っているので、今回のスイッチパルス信号29の発生時にはパワースイッチパルス信号32の発生動作を行い、コンピュータ回路2に対してパワースイッチパルス信号32を出力する(ステップS2がNO、S6)。これにより、コンピュータ回路2は、電源ユニット3に対してメイン電源要求信号23を発生し、電源ユニット3はコンピュータ回路2に対してメイン電源30を供給する。
第2の異常検知回路6は、コンピュータ回路2からのメイン電源要求信号23及び、正常動作開始信号26を入力しており、メイン電源要求信号23が発生すると、正常動作開始信号26の監視処理を開始する(ステップS7)。コンピュータ回路2が正常動作開始信号26を発生するタイミングは、メイン電源要求信号23の発生後、所定時間t3以内であれば、任意のタイミングで良い。例えば、一般的なコンピュータシステムでは、メイン電源30が供給されたことにより診断プログラムが動作するが、その動作が正常に終了した時点で正常動作開始信号26を発生させるとしたのでもかまわない。いずれの場合でも、コンピュータ回路2が正常であれば、メイン電源30が供給されてから所定時間t3内に正常動作開始信号26は発生する。もし、所定時間t3内に正常動作開始信号26の発生が確認できない場合は、第2の異常検知回路6は、第2のスイッチ制御回路9へ第2の異常検知信号27を発生する。
第2のスイッチ制御回路9は、第2の異常検知信号27が発生すると、コンピュータ回路2に対してパワースイッチパルス信号32を発生する。パワースイッチパルス信号32の発生は、パワースイッチ4を押下する動作と同じであり、この時点では、コンピュータ回路2にメイン電源30が供給されているので、このパワースイッチパルス信号32の発生は、コンピュータ回路2に対するメイン電源要求信号23の出力停止指示となり、コンピュータ回路2はメイン電源要求信号23の出力を停止する(ステップS8)。これにより、電源ユニット3は、コンピュータ回路2へのメイン電源30の供給を停止する(ステップS9)。
第2のスイッチ制御回路9は、パワースイッチパルス信号32の発生により、コンピュータ回路2から電源ユニット3へのメイン電源要求信号23が中断されたことを確認すると、スイッチパルス生成回路7に対して、メイン電源停止完了信号28を発生する。
スイッチパルス生成回路7は、メイン電源停止完了信号28が発生すると、所定時間t2、第1のスイッチ制御回路8に対してスイッチパルス信号29を発生する。
第1のスイッチ制御回路8は、コンピュータ回路2からのメイン電源要求信号23を入力しており、今回のスイッチパルス信号29は、コンピュータ回路2へのメイン電源30の供給中に発生したものであり、第2の異常検知回路6からの第2の異常検知信号27の発生によるものであるので、スタンバイ電源停止パルス信号31を発生する。
スイッチ11は、スタンバイ電源停止パルス信号31が発生するとOFF状態となり(ステップS3)、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給は停止する(ステップS4)。スタンバイ電源停止パルス信号31の発生している期間は、スイッチパルス生成回路7からスイッチパルス信号29が発生している期間と同じであるため、所定時間t2経過後にスタンバイ電源停止パルス信号31は停止し、スイッチ11は再びON状態となり(ステップS5)、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給が再開され、再び、第1の異常検知回路5による監視が再開される(ステップS1)。
以上の動作を繰り返すことにより、システム起動時の復旧処理を実行し、第1の異常検知回路5にて、コンピュータ回路2からスタンバイ電源確定信号22が出力された後、所定時間t1内にメイン電源要求信号23の発生が確認でき、かつ、第2の異常検知回路6にて、メイン電源要求信号23の発生から所定時間t3内に正常動作開始信号26の発生が確認できれば、正常にコンピュータ回路2が起動したとして、本実施の形態の自動復旧回路1の動作は終了する。
次に、図1の回路の動作について、図6のタイムチャートを用いて詳細に説明する。
通常、コンピュータシステムでは、電源ユニット3はAC電源が供給されると(図6の時刻T0)、スタンバイ電源33を出力する。本実施の形態の自動復旧回路1は、電源ユニット3からのスタンバイ電源33を動作用の電源として使用しており、スタンバイ電源33が供給されると、自動復旧回路1内のリセット回路12は、スタンバイ電源33が確定するまでの間、リセット信号34を発生し(リセット信号34=“L”)、スタンバイ電源33の確定後、リセット信号34を停止する(時刻T1)。このリセット信号34の発生している間に、自動復旧回路1を構成する各回路は初期化される。
第1のスイッチ制御回路8からスイッチ11へ供給されるスタンバイ電源停止パルス信号31は、上記した初期化によって停止の状態となり(“L”)、スイッチ11はON状態となる。この結果、電源ユニット3から出力されているスタンバイ電源33がスイッチ11を介してコンピュータ回路2にスタンバイ電源20として供給される。
コンピュータ回路2では、スタンバイ電源20が確定すると、スタンバイ電源確定信号22を出力し(“H”)とし、スタンバイ電源20が確定したことを表示する(時刻T2)。スタンバイ電源確定信号22は、コンピュータ回路2のスタンバイ電源20で動作する回路を初期化するための信号などで良い。
このスタンバイ電源確定信号22は、第1の異常検知回路5に入力される。第1の異常検知回路5には、スタンバイ電源確定信号22以外にも、コンピュータ回路2から第1の異常検知回路有効信号21、メイン電源要求信号23及び、メイン電源OFF信号35が入力されている。第1の異常検知回路有効信号21は、前述したように第1の異常検知回路5での異常検知を有効とするか無効とするかを示す信号であり、ここでは、有効を示す状態(“H”)になっているとする。また、メイン電源OFF信号35は、コンピュータシステムが正常な電源OFF状態となったか否かを示す信号であり、コンピュータ回路2がスタンバイ電源確定信号22を発生する時点(時刻T2)では、正常な電源OFF状態になっていないので、メイン電源OFF信号35は、“H”となっている。また、メイン電源要求信号23は、コンピュータ回路2がメイン電源30の供給を受けるために出力する信号であり、コンピュータ回路2に異常が発生していなければ、コンピュータ回路2はスタンバイ電源確定信号22を出力した後、所定時間t1以内にメイン電源要求信号23を“L”とし、メイン電源30の供給を要求する。なお、ここでは、上記所定時間t1を10秒とする。
第1の異常検知回路5は、スタンバイ電源確定信号22の発生した時点(時刻T2)より、発振器10から入力するクロックパルスCLKにより時間の計測を開始する。図6の例では、スタンバイ電源確定信号22の発生した時点より10秒経過した時点(時刻T3)で、メイン電源要求信号23の発生を確認できないので、第1の異常検知回路5は、第1の異常検知信号24を“H”とし、スイッチパルス生成回路7へ異常が発生したことを通知する。
スイッチパルス生成回路7は、第1の異常検知信号24が“H”となると、スイッチパルス信号29を所定時間t2(図6の例では15秒)、“H”とする。
第1のスイッチ制御回路8は、この時点では、リセット回路12のリセット信号34による初期化が行われた状態であるため、スイッチパルス信号29が“H”となると、スタンバイ電源停止パルス信号31を“H”にする。これにより、スイッチ11がOFF状態になり、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源30の供給は一時中断される。
コンピュータ回路2は、スタンバイ電源20が供給されなくなると、スタンバイ電源確定信号22を“L”にし、これにより、第1の異常検知回路5は、第1の異常検知信号24を“L”にする。
コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を中断後、再起動を試みるためには、スタンバイ電源20を再供給する必要がある。スタンバイ電源20の中断期間は、第1のスイッチ制御回路8から出力されるスタンバイ電源停止パルス信号31が“H”となっている期間と等しく、スタンバイ電源停止パルス信号31が“H”となる期間は、スイッチパルス発生回路7から出力されるスイッチパルス信号29が“H”となっている期間(t2=15秒)と等しい。
スイッチパルス生成回路7では、時刻T3において、第1の異常検知信号24が“H”となると、スイッチパルス信号29を“H”とすると共に、クロックパルス信号CLKによる時間の計測処理を開始し、15秒計測した時点(時刻T4)で、スイッチパルス信号29を“L”とする。これにより、第1のスイッチ制御回路8は、スタンバイ電源停止パルス信号31を“L”にし、スイッチ11をON状態にする。スイッチ11がON状態となることにより、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給が再開され、コンピュータ回路2は時刻T5において、スタンバイ電源確定信号22を“H”とし、スタンバイ電源20が確定したことを表示する。
また、第1の異常検知回路5は、時刻T5において、スタンバイ電源確定信号22が“H”となってから10秒間メイン電源要求信号23の状態を監視する。図6の例では、監視を開始してから10秒が経過した時点(時刻T6)でも、メイン電源要求信号23の状態が“L”とならないので、第1の異常検知回路5は、第1の異常検知信号24を“H”とする。
スイッチパルス生成回路7は、第1の異常検知信号24が“H”となると、第1のスイッチ制御回路8に供給しているスイッチパルス信号29を“H”とする。第1のスイッチ制御回路8は、前回スイッチパルス信号29が“H”となったとき(時刻T3)、スタンバイ電源停止パルス信号31を出力したので(“H”としたので)、今回はパワースイッチパルス信号32を出力する(“L”とする)。
パワースイッチパルス信号32が“L”となると、コンピュータ回路2は、現時点ではメイン電源30が供給されていないので、メイン電源要求信号23を“L”とし、電源ユニット3に対してメイン電源30の供給を要求する(時刻T7)。これにより、電源ユニット3からコンピュータ回路2へメイン電源30が供給される。
第1の異常検知回路5およびスイッチパルス生成回路7は、メイン電源要求信号23が時刻T7において発生すると(“L”となると)、それぞれ、第1の異常検知信号24及びスイッチパルス信号29の発生を中断し、第1のスイッチ制御回路8からのパワースイッチパルス信号32の発生も中断させる。
第2の異常検知回路6へは、コンピュータ回路2から第2の異常検知回路有効信号25、メイン電源要求信号23及び、正常動作開始信号26が入力されている。第2の異常検知回路有効信号25は、第2の異常検知回路6での異常検知を有効とするか無効とするかを示す信号であり、ここでは、有効を示す状態(“H”)になっているとする。また、正常動作開始信号26は、コンピュータ回路2が正常な動作を開始したことを示す信号であり、正常動作を開始していないこの時点(時刻T7)では、その状態は停止状態を示す“L”となっている。通常、コンピュータシステムでは、コンピュータ回路2にメイン電源30が供給されると、診断プログラムを実行する。この診断プログラムは、正常に実行された場合、所定時間t3が経過する前に終了し、コンピュータ回路2は診断プログラムが終了すると、正常動作開始信号26を“H”とし、正常動作を開始したことを表示する。ここでは、診断プログラムは、実行開始してから1分(=t3)以内には、終了するものとする。
第2の異常検知回路6は、時刻T7においてメイン電源要求信号23が発生すると(“L”となると)、発振器10からのクロックパルス信号CLKによる時間の計測処理を開始する。図6の例では、計測処理を開始してから1分(=t3)経過した時点(時刻T8)でも、正常動作開始信号26の発生を確認できないため、第2の異常検知回路6は、第2の異常検知信号27を“H”とし、異常が発生したことを表示する。
第2のスイッチ制御回路9は、第2の異常検知信号27が“H”となると、パワースイッチパルス信号32を出力する(“L”とする)。この時点では、コンピュータ回路2にメイン電源30が供給されているので、コンピュータ回路2は、メイン電源要求信号23を“H”とし、電源ユニット3からのメイン電源30の供給を停止させる(時刻T9)。
第2の異常検知回路6から発生する第2の異常検知信号27は、メイン電源要求信号23が中断されると(“H”となると)、中断され(“L”となり)、また、第2の異常検知信号27の発生期間(“H”となる期間)と、第2のスイッチ制御回路9から発生するパワースイッチパルス信号32の発生期間(“L”となる期間)は等しいため、時刻T9において、コンピュータ回路2からのメイン電源要求信号23が中断されると、パワースイッチパルス信号32も中断される。
さらに、第2のスイッチ制御回路9は、パワースイッチパルス信号32を発生したことで、コンピュータ回路2へのメイン電源30の供給が中断されると、スイッチパルス生成回路7へメイン電源停止完了信号28を発生する(“H”とする)。
スイッチパルス生成回路7は、メイン電源停止完了信号28の発生により、スイッチパルス信号29を“H”とする。
第1のスイッチ制御回路8は、コンピュータ回路2からのメイン電源要求信号23の状態を見ており、今回のスイッチパルス信号29の発生が、第2の異常検知回路6からの第2の異常検知信号27の発生によるものであると判断しており、今回発生したスイッチパルス信号29をスタンバイ電源停止パルス信号31としてスイッチ11へ供給し、スイッチ11をOFF状態にし、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を中断させる。
スタンバイ電源20の中断時間は、スタンバイ電源停止パルス信号31の発生期間であり、電源停止パルス信号31の発生期間は、スイッチパルス信号29の発生期間と等しい。この例では、スタンバイ電源20の中断期間を15秒としているため、スイッチパルス生成回路7は、メイン電源停止完了信号28の発生により、発振器10からのクロックパルス信号CLKによる時間の計測処理を開始し、15秒経過した時点(時刻T10)でスイッチパルス信号29を中断させる(“L”とする)。これにより、第1のスイッチ制御回路8からスイッチ11へ供給されるスタンバイ電源停止パルス信号31も中断され、再び、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給が始まり、再起動が開始される。
コンピュータ回路2は、スタンバイ電源20が供給されると、スタンバイ電源確定信号22を発生し(時刻T11)、第1の異常検知回路5は、その後10秒間のメイン電源要求信号23の状態の監視処理を開始する。図6の例では、監視処理開始から2秒後(時刻T12)で、メイン電源要求信号23の発生が確認できたため、第1の異常検知回路5は、時間の計測処理を中断し、第1の異常検知信号24を発生させない。メイン電源要求信号23の発生により第2の異常検知回路6は、正常動作開始信号26の発生状態の監視処理を開始する。図6の例では、監視処理開始から30秒後(時刻T13)で、コンピュータ回路2からの正常動作開始信号26の発生を確認できたため、第2の異常検知回路6は、時間の計測を中断し、第2の異常検知信号27を発生させず、その後の動作を実行する。
時刻T14は、コンピュータシステムが正常な電源OFF状態へと移行する時点を示しており、この場合、コンピュータ回路2は、第1の異常検知回路5へメイン電源OFF信号35を出力し、第1の異常検知回路5が動作しないようにしている。
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、電源投入時にコンピュータ回路2に異常が発生した場合、コンピュータ回路2を迅速に復旧することが可能になる。その理由は、コンピュータ回路2へスタンバイ電源20を供給した後、所定時間t1以内に上記コンピュータ回路2からメイン電源要求信号23が出力されなかった場合、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を停止し、その後、スタンバイ電源20の供給を再開する自動復旧回路1を備えているからである。つまり、動作用の電源としてスタンバイ電源20とメイン電源30との2種類の電源を使用するコンピュータ回路2において電源投入時に発生する可能性がある異常としては種々の異常があるが、電源投入後、最初に発生する異常は、コンピュータ回路2内部のスタンバイ電源20で駆動される回路の誤動作である。このような異常が発生した場合、本実施の形態によれば、メイン電源30が供給される前であっても、異常発生を検出することが可能になるので、コンピュータ回路2の復旧を迅速に行うことが可能になる。
また、本実施の形態によれば、コンピュータ回路2内部の、スタンバイ電源20の供給と連動してメイン電源要求信号23を発生させるための回路部分などに異常が発生した場合であっても、コンピュータ回路2を復旧させることが可能になる。その理由は、自動復旧回路1が、コンピュータ回路2へのスタンバイ電源20の供給を再開した後、所定時間t1が経過してもコンピュータ回路2からメイン電源要求信号23が出力されなかった場合、コンピュータ回路2に対してメイン電源30を供給する構成を有しているからである。
また、本実施の形態は、電源の供給および停止を制御するスイッチとして、スタンバイ電源20の供給および停止を制御するスイッチ11を設けるだけで良いので、自動復旧回路1の構成を簡単なものにすることが可能になる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかる自動復旧回路の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、自動復旧回路が所定回数連続して復旧処理に失敗した場合、そのことをユーザに通知すると共に、自動復旧回路の動作を停止させることを特徴とする。
図7は本発明にかかる自動復旧回路の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。図7を参照すると、本実施の形態の自動復旧回路1aは、エラー検出回路36、表示素子37およびANDゲート38が追加されている点が図1に示した自動復旧回路1と相違している。
図8はエラー検出回路36の構成例を示すブロック図であり、カウンタ361と、比較器362と、セットリセットフリップフロップ(FF)363と、インバータ364、369と、ANDゲート365とから構成されている。
カウンタ361は、クロック入力端子366に入力されるスイッチパルス信号29のパルス数を計数し、その計数値を出力する。比較器362は、予め定められた設定値(本実施の形態では「10」とする)と計数値が一致したときに一致信号を発生する。この一致信号は、FF363のセット端子に供給されてFF363をセットする。FF363の出力をインバータ369によって反転した信号は、エラー検出信号として表示素子37およびANDゲート38(図8では図示を省略)へ供給される。ANDゲート365には、正常動作開始信号26をインバータ364によって反転させた信号と、リセット信号34とが入力されており、ANDゲート365の出力信号は、カウンタ361及びFF363のリセット端子367、368に供給されている。すなわち、カウンタ361およびFF363は、リセット信号34が有効になっている場合(“L”場合)および正常動作開始信号26が正常動作していることを示している場合(“H”)にリセットされる。
自動復旧回路1aにスタンバイ電源33の供給が開始されると、リセット回路12がリセット信号34を出力する。これにより、エラー検出回路36内のカウンタ361及びFF363がリセットされる。今、例えば、コンピュータ回路2に異常が発生しており、コンピュータ回路2から正常動作開始信号26が出力されなかったとすると、第1、第2の異常検知回路5、6において異常が検知され、異常が検知される毎に、スイッチパルス生成回路7からスイッチパルス信号29が出力される。カウンタ361は、スイッチパルス信号29が出力される毎にカウントアップし、そのカウント値が「10」となると、比較器362は一致信号を出力し、FF363をセットする。これにより、エラー検出回路36からエラー検出信号が出力される(エラー検出信号=“L”)。エラー検出信号が出力されると、発光ダイオードなどからなる表示素子は、エラーが発生したこと、すなわち10回復旧処理を行っても、復旧できなかったことを表示する。また、エラー検出信号が出力されると、ANDゲート38から出力されるリセット信号34aが“L”となるので、自動復旧回路1a内の各回路5〜9は動作を中断する。
〔第2の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、自動復旧回路1aが所定回数連続して復旧処理に失敗した場合、そのことをユーザに通知できるので、ユーザによる適切な処置を迅速に行うことが可能になるという効果を得ることができる。その理由は、第1の異常検知回路5における異常の検知回数と第2の異常検知回路6における異常の検知回数との合計数が所定数になったことを検出するエラー検出回路36と、エラー検出回路36の検出結果を表示する表示素子37とを備えているからである。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、コンピュータ回路の起動時だけではなく、運用中においてもコンピュータ回路に異常が発生した場合、コンピュータ回路を復旧できるようにしたことを特徴とする。
図9は本実施の形態の構成例を示すブロック図であり、図1に示した第1の実施の形態との相違点は、自動復旧回路1の代わりに自動復旧回路1bを備えている点およびコンピュータ回路2の代わりにコンピュータ回路2bを備えている点である。
コンピュータ回路2bは、動作中に致命的な異常が発生した場合、動作異常検知信号39を出力し(“H”にし)、所定時間後に、動作異常検知信号39の出力を停止する(“L”とする)と共に、メイン電源要求信号23の出力を停止する(“H”とする)機能を有している点が、第1の実施の形態におけるコンピュータ回路2と相違している。
自動復旧回路1bは、ORゲート40を備えている点が、第1の実施の形態の自動復旧回路1と相違している。
ORゲート40は、第2の異常検知回路6から出力される第2の異常検知信号27と、コンピュータ回路2bから出力される動作異常検知信号39との論理和を第2のスイッチ制御回路9に出力する。従って、コンピュータ回路2bから動作異常検知信号39が出力された場合も、第2の異常検知回路6から第2の異常検知信号27が出力された場合と同様の復旧動作が行われる。すなわち、図6の時刻T6〜T10において行われる復旧処理と同様の復旧処理が行われる。
〔第3の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、コンピュータ回路2bの起動時だけではなく、運用中においてもコンピュータ回路2bに異常が発生した場合、それを復旧できるという効果を得ることができる。その理由は、第2のスイッチ制御回路9が、コンピュータ回路2bから動作異常検知信号39が出力されたとき、コンピュータ回路2bからのメイン電源要求信号23の出力を停止させる構成を有しているからである。
本発明は、異常の際の復旧用途に適用できる。特にAC電源と連動して動作を開始するコンピュータ回路における起動時の異常の際の復旧用途に適用できる。
本発明にかかる自動復旧回路の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 第1の異常検知回路5の構成例を示すブロック図である。 第2の異常検知回路6の構成例を示すブロック図である。 スイッチパルス生成回路7、第1および第2のスイッチ制御回路8、9の構成例を示すブロック図である。 自動復旧回路1の動作を説明するためのフローチャートである。 自動復旧回路1の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明にかかる自動復旧回路の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 エラー検出回路36の構成例を示すブロック図である。 本発明にかかる自動復旧回路の第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1、1a、1b…自動復旧回路
2、2b…コンピュータ回路
3…電源ユニット
4…パワースイッチ
5…第1の異常検知回路
6…第2の異常検知回路
7…スイッチパルス生成回路
8…第1のスイッチ制御回路
9…第2のスイッチ制御回路
10…発振器
11…スイッチ
12…リセット回路

Claims (11)

  1. 交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧回路であって、
    前記コンピュータ回路へ前記電源ユニットからのスタンバイ電源を供給した後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開する構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  2. 請求項1記載の自動復旧回路において、
    前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記所定時間が経過しても前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給する構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  3. 請求項2記載の自動復旧回路において、
    前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給しても前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源及びメイン電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開する構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  4. 交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧回路であって、
    前記電源ユニットから前記コンピュータ回路へスタンバイ電源を供給する供給ライン上に設けられたスイッチと、
    前記コンピュータ回路に前記電源ユニットからのスタンバイ電源を供給した後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、そのことを第1の異常として検知する第1の異常検知回路と、
    該第1の異常検知回路によって第1の異常が検知されたとき、前記スイッチを制御することにより、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止させた後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開させる第1のスイッチ制御回路とを備えたことを特徴とする自動復旧回路。
  5. 請求項4記載の自動復旧回路において、
    前記第1のスイッチ制御回路が、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記第1の異常検知回路によって第1の異常が検知された場合、前記コンピュータ回路からメイン電源要求を出力させる構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  6. 請求項5記載の自動復旧回路において、
    前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力された後、所定時間以内に前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、そのことを第2の異常として検知する第2の異常検知回路と、
    該第2の異常検知回路が第2の異常を検知したとき、前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力を停止させる第2のスイッチ制御回路とを備え、且つ、
    前記第1のスイッチ制御回路が、前記第2のスイッチ制御回路によって前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力が停止されたとき、前記スイッチを制御することにより、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止させた後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開させる構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  7. 請求項6記載の自動復旧回路において、
    前記第1の異常検知回路における第1の異常の検知回数と前記第2の異常検知回路における第2の異常の検知回数との合計数が所定数になったことを検出するエラー検出回路と、
    該エラー検出回路の検出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする自動復旧回路。
  8. 請求項6記載の自動復旧回路において、
    前記第2のスイッチ制御回路が、前記コンピュータ回路から動作異常検知信号が出力されたとき、前記コンピュータ回路からのメイン電源要求の出力を停止させる構成を有することを特徴とする自動復旧回路。
  9. 交流電源が供給されることによりスタンバイ電源の供給を開始し、メイン電源要求が入力されている間、メイン電源を供給する電源ユニットと、スタンバイ電源が供給された後、所定時間以内に前記電源ユニットに対してメイン電源要求を出力するコンピュータ回路とを含むコンピュータシステムの自動復旧方法であって、
    前記コンピュータ回路へ前記電源ユニットからのスタンバイ電源が供給された後、前記所定時間以内に前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することを特徴とする自動復旧方法。
  10. 請求項9記載の自動復旧方法において、
    前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開した後、前記所定時間が経過しても前記コンピュータ回路からメイン電源要求が出力されなかった場合、前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給することを特徴とする自動復旧方法。
  11. 請求項10記載の自動復旧方法において、
    前記コンピュータ回路に対してメイン電源を供給しても前記コンピュータ回路が正常動作しなかった場合、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源及びメイン電源の供給を停止した後、前記コンピュータ回路へのスタンバイ電源の供給を再開することを特徴とする自動復旧方法。
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