JP2002244774A - イベント入力起動装置 - Google Patents

イベント入力起動装置

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JP2002244774A
JP2002244774A JP2001039748A JP2001039748A JP2002244774A JP 2002244774 A JP2002244774 A JP 2002244774A JP 2001039748 A JP2001039748 A JP 2001039748A JP 2001039748 A JP2001039748 A JP 2001039748A JP 2002244774 A JP2002244774 A JP 2002244774A
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microprocessor
power supply
time
event
power
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JP2001039748A
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Hideji Masuda
秀二 増田
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はイベント入力起動装置において消費
電力を従来よりも抑制することを目的とする。 【解決手段】 マイクロプロセッサ42の処理によりデ
ータの更新及び読み出しが可能なカウンタメモリ手段と
マイクロプロセッサ42が起動した直後に前記カウンタ
メモリ手段のデータを初期化する初期化手段とマイクロ
プロセッサ42の制御によりウオッチドッグタイマ44
に対して信号を与える誤動作検出手段とその処理の進行
に伴って前記カウンタメモリ手段のデータを定期的に更
新するカウンタメモリ更新手段と前記カウンタメモリ手
段のデータと予め定めた基準値とを比較して前記データ
が前記基準値に到達した場合にはマイクロプロセッサ4
2の処理を強制的に停止する実行停止制御手段とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々なイベント発
生に伴って外部から入力されるイベント信号に応答して
マイクロプロセッサ等への電源電力供給を開始し、前記
マイクロプロセッサの制御により処理を行うイベント入
力起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、土石流の発生を予測するために
用いられる雨量観測システムにおいては、観測のために
観測地点にテレメータを設置して、テレメータから雨量
観測システムのセンタ装置に観測情報を逐次送信する。
雨量観測システムに限らないが、この種のシステムでは
観測地点において商用電源の確保が困難な場合が多い。
商用電源を確保できない場合には、テレメータの電源と
して太陽電池とバッテリーを利用するのが一般的であ
る。
【0003】また、商用電源を利用しない装置において
は、限られた電力を有効に利用するために無駄な電力の
消費を抑制するための様々な工夫が考えられている。例
えば、テレメータがデータを送信する必要がない時に
は、テレメータ内部のマイクロプロセッサなどで構成さ
れる処理回路に対する電源電力の供給を自動的に停止す
る。また、データを送信する必要が生じたときにはイベ
ント信号を発生し、このイベント信号に応答して処理回
路への電源電力の供給を再開し処理を起動する。
【0004】ところで、テレメータのようなイベント入
力起動装置においては、それに内蔵されたマイクロプロ
セッサによるプログラムの実行によって電源の遮断を含
む様々な制御が実行される。このようなプログラムにつ
いては誤りを完全になくすことが困難であるため、誤動
作に対する対策が必要になる。バックアップ装置を用い
ることができないシステムにおいては、従来よりウオッ
チドッグタイマ(WDT)のような監視装置を用いて実
行中にプログラムの異常を検出するのが一般的である。
【0005】一方、様々なマイクロプロセッサの中には
消費電力を抑制する機能を内蔵したものが存在する。例
えば、電力消費が抑制される待機状態と通常の電力を消
費する実行状態との2種類のモードを有し、待機状態と
実行状態との間でモードを遷移しながらプログラムを実
行することができる。このようなマイクロプロセッサを
用いて時間を管理する場合には、従来より次のように制
御している。すなわち、プログラムとデータとを記憶し
たメモリ及び時刻を計数するタイマに電力を常時供給
し、タイマの計数完了毎にマイクロプロセッサを待機状
態から実行状態に遷移させ、予め定めた時間管理スケジ
ュールと現在の時間とを比較して実行すべき処理がある
か否かを識別し、必要な処理を実行する。このような場
合、タイマは処理の実行に必要な最短周期(一定周期)
で周期的にマイクロプロセッサを起動するのが一般的で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ウオッチドッグタイマ
を用いると、マイクロプロセッサによって予め定めた特
定の処理が実行されているか否かを識別することができ
る。ウオッチドッグタイマが異常の発生を検出した場合
には、一般的にはマイクロプロセッサが再起動される。
【0007】発生した異常が一過性のものであれば、マ
イクロプロセッサの再起動によりプログラムの実行を正
常に戻すことができる。しかしながら、継続性のある障
害が発生した場合には、マイクロプロセッサが再起動
(回復処置)と異常の検出とを交互に繰り返すことにな
り、電力消費の抑制機能が働かなくなる可能性がある。
また、イベント入力起動装置においても時間的な要素に
基づいて装置を起動し処理を実行する機能が要求される
場合がある。しかし、消費電力を抑制する機能を内蔵し
たマイクロプロセッサを用いて従来のように一定周期で
マイクロプロセッサを起動するように制御する場合に
は、消費電力を十分に抑制することができない。
【0008】本発明は、上記のようなイベント入力起動
装置において消費電力を従来よりも抑制することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1は、装置を制御
するマイクロプロセッサと、特定のイベント発生に伴っ
て外部から入力されるイベント信号に応答して前記マイ
クロプロセッサへの電源電力供給を開始する電源投入回
路と、前記マイクロプロセッサがイベント発生に対応す
る処理を終了した後で前記マイクロプロセッサ自体の制
御に従って前記マイクロプロセッサへの電源供給を遮断
する電源遮断回路と、前記マイクロプロセッサの状態を
監視するウオッチドッグタイマとを備えるイベント入力
起動装置において、前記マイクロプロセッサの処理によ
りデータの更新及び読み出しが可能なカウンタメモリ手
段と、前記マイクロプロセッサが起動した直後に前記カ
ウンタメモリ手段のデータを初期化する初期化手段と、
前記マイクロプロセッサの制御により前記ウオッチドッ
グタイマに対して信号を与える誤動作検出手段と、前記
誤動作検出手段の処理の進行に伴って前記カウンタメモ
リ手段のデータを定期的に更新するカウンタメモリ更新
手段と、前記カウンタメモリ手段のデータと予め定めた
基準値とを比較して、前記データが前記基準値に到達し
た場合には前記マイクロプロセッサの処理を強制的に停
止する実行停止制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】マイクロプロセッサ等の回路における電力
消費を抑制するためには、イベントが発生する度に電源
電力を供給して予め定めたイベント処理を起動し、その
処理が終了した場合にはマイクロプロセッサ等の回路へ
の電力供給を停止するのが望ましい。しかしながら、プ
ログラムの暴走などが発生すると、マイクロプロセッサ
自体が電力供給停止の制御を実行できなくなる。但し、
通常はウオッチドッグタイマが異常を検知するため、電
力供給を停止することができる。
【0011】しかし、ウオッチドッグタイマを再起動す
る処理だけは正常に実行したままイベント処理のプログ
ラムに異常が発生する可能性もある。その場合、イベン
ト処理のプログラムが終了できないにもかかわらずその
異常をウオッチドッグタイマが検出しないので、マイク
ロプロセッサは電力供給停止の制御を実行できなくな
る。
【0012】請求項1においては、カウンタメモリ更新
手段が前記誤動作検出手段の処理の進行に伴って前記カ
ウンタメモリ手段のデータを定期的に更新するので、ウ
オッチドッグタイマが異常を検出しない場合であって
も、カウンタメモリ手段のデータはイベント処理実行中
の時間経過に伴って変化する。また、実行停止制御手段
は前記カウンタメモリ手段のデータと予め定めた基準値
とを比較して、前記データが前記基準値に到達した場合
には前記マイクロプロセッサの処理を強制的に停止す
る。
【0013】このため、ウオッチドッグタイマがプログ
ラムの異常を検出できない場合であっても、イベント処
理を開始してからの経過時間が前記基準値に到達する
と、マイクロプロセッサの処理が停止し、マイクロプロ
セッサが停止したことをウオッチドッグタイマは検出で
きる。従って、電力供給を停止することができる。請求
項2は、請求項1のイベント入力起動装置において、前
記電源投入回路が電源電力の供給を開始するときに初期
化され、前記ウオッチドッグタイマがタイムアウトを検
出するたびにその回数を計数するタイムアウト回数カウ
ンタと、前記タイムアウト回数カウンタの計数値を予め
定めた閾値と比較して、前記計数値が前記閾値に到達し
た場合には前記マイクロプロセッサへの電源電力供給を
遮断する電源強制遮断回路とを更に設けたことを特徴と
する。
【0014】マイクロプロセッサの誤動作には、外来ノ
イズの影響やプログラムのバグによって生じる一過性の
誤動作と、メモリ内容の破壊などによって生じる恒久的
な誤動作とがある。一過性の誤動作であれば、マイクロ
プロセッサにリセット信号を与えてプログラムを再起動
するだけで正常な機能を回復できる。しかし、恒久的な
誤動作の場合には誤動作の検出とプログラムの再起動と
を交互に繰り返すことになり、いつまでも電源を遮断す
ることができなくなる。
【0015】請求項2においては、電源強制遮断回路の
制御により、タイムアウト回数カウンタの計数値が前記
閾値に到達した場合には前記マイクロプロセッサへの電
源電力供給を遮断するので、恒久的な誤動作が発生した
場合であっても電源を遮断することができる。また、タ
イムアウト回数カウンタの計数値が前記閾値に到達しな
い場合には、マイクロプロセッサにリセット信号を与え
ることにより、短時間でプログラムを再起動し正常な機
能を回復することができる。
【0016】請求項3は、請求項2のイベント入力起動
装置において、前記マイクロプロセッサが起動した直後
に前記タイムアウト回数カウンタの計数値を取得し、取
得した計数値を、前記マイクロプロセッサから読み書き
可能なメモリの動作履歴保持領域の初期化制御の内容に
反映する履歴初期化制御手段を更に設けたことを特徴と
する。
【0017】請求項3の履歴初期化制御手段は、前記タ
イムアウト回数カウンタの計数値を、メモリの動作履歴
保持領域の初期化制御の内容に反映する。前記タイムア
ウト回数カウンタの計数値は、障害発生の回数を表して
いる。例えば、最初に検出された障害によってマイクロ
プロセッサの処理が再起動した場合には、メモリの動作
履歴保持領域の初期化を省略し、2回目以降に検出され
た障害によってマイクロプロセッサの処理が再起動した
場合には、メモリの動作履歴保持領域の少なくとも一部
分の内容を初期化するように制御することができる。
【0018】一過性の障害によってマイクロプロセッサ
の処理が再起動した場合には、メモリの動作履歴保持領
域の初期化を省略することにより、前回の処理との継続
性を維持したまま処理を正常に再開することができる。
【0019】また、恒久的な障害によってマイクロプロ
セッサの処理が再起動した場合には、メモリの動作履歴
保持領域の内容自体に不具合が存在する可能性があるの
で1回目の再起動では再び障害が発生する。しかし、2
回目以降の再起動の場合にはメモリの動作履歴保持領域
の内容を初期化することにより、前回の処理との継続性
は失われるが障害を回復することができる。
【0020】請求項4は、請求項2のイベント入力起動
装置において、前記電源強制遮断回路が電源電力供給を
遮断したか否かを示す信号を保持する信号保持回路と、
前記マイクロプロセッサが起動した直後に前記信号保持
回路が保持する信号の情報を取得して、前記電源強制遮
断回路が電源電力供給を遮断したことを検出した場合に
は、前記マイクロプロセッサから読み書き可能なメモリ
の動作履歴保持領域のデータを初期化する履歴初期化制
御手段とを更に設けたことを特徴とする。
【0021】請求項4においては、信号保持回路が保持
する信号を参照することにより、前記電源強制遮断回路
が電源電力供給を遮断したか否かを識別することができ
る。電源強制遮断回路が電源電力供給を遮断するのは、
恒久的な誤動作が発生した場合である。恒久的な誤動作
が発生した場合には、履歴初期化制御手段は、マイクロ
プロセッサから読み書き可能なメモリの動作履歴保持領
域のデータを初期化する。これにより、例えばメモリ
(RAM)の内容破壊によって恒久的な誤動作が発生し
た場合であっても、マイクロプロセッサの再起動により
障害の回復をはかることができる。
【0022】請求項5は、請求項4のイベント入力起動
装置において、前記履歴初期化制御手段がメモリの動作
履歴保持領域のデータを初期化した場合に、故障の発生
を表す障害情報を保存する障害情報保存手段と、特定の
イベントに応答して、もしくは予め定めたスケジュール
に従って装置のイベント処理が起動した場合に、前記障
害情報保存手段が保存した障害情報を通信回線に送出す
る障害情報送信手段とを更に設けたことを特徴とする。
【0023】請求項5においては、障害情報保存手段は
前記履歴初期化制御手段がメモリの動作履歴保持領域の
データを初期化した場合(恒久的な誤動作が発生した場
合)に故障の発生を表す障害情報を保存する。また、障
害情報送信手段は装置のイベント処理が起動した場合に
障害情報保存手段が保存した障害情報を読み出して通信
回線に送出する。
【0024】テレメータのようなイベント入力起動装置
を監視するセンタ装置においては、イベント入力起動装
置から送信される障害情報によってイベント入力起動装
置の状態を把握することができる。なお、イベント入力
起動装置の障害が長時間に渡って回復しない場合には、
イベント入力起動装置は障害情報を送信することができ
ない。そのような場合には、センタ装置ではイベント入
力起動装置からの信号を検出できない時間を監視するこ
とにより障害の発生を認識することが可能である。
【0025】請求項6のイベント入力起動装置は、装置
を制御するマイクロプロセッサと、特定のイベント発生
に伴って外部から入力されるイベント信号に応答して前
記マイクロプロセッサへの電源電力供給を開始する電源
投入回路と、前記マイクロプロセッサがイベント発生に
対応する処理を終了した後で前記マイクロプロセッサ自
体の制御に従って前記マイクロプロセッサへの電源供給
を遮断する電源遮断回路と、前記マイクロプロセッサの
状態を監視するウオッチドッグタイマとを備えるイベン
ト入力起動装置において、予め指定された時刻に前記マ
イクロプロセッサへの電源電力供給を開始するためのイ
ベント信号を生成する電源投入時刻制御回路と、前記マ
イクロプロセッサが実行すべき処理と時刻との対応関係
を表す複数組の情報をスケジュールとして保持するスケ
ジュール情報保持手段と、前記スケジュール情報保持手
段が保持するスケジュールに従って、指定された各々の
時刻に指定された処理を起動するスケジュール管理手段
とを更に設けたことを特徴とする。
【0026】請求項6においては、予め指定された時刻
になると電源投入時刻制御回路が生成するイベント信号
によって前記マイクロプロセッサへの電源電力供給が開
始される。また、スケジュール情報保持手段は、マイク
ロプロセッサが実行すべき処理と時刻との対応関係を表
す複数組の情報をスケジュールとして保持している。ス
ケジュール管理手段は、スケジュール情報保持手段が保
持するスケジュールに従って、指定された各々の時刻に
指定された処理を起動する。
【0027】スケジュールによって指定された処理を終
了した場合には、マイクロプロセッサの動作モードを実
行状態から待機状態に遷移させることにより、消費電力
を低減することができる。また、次の処理を開始するま
での時間が長い場合には、マイクロプロセッサへの電源
電力供給を遮断した方が消費電力をより低減できる。ま
た、請求項6では電源投入時刻制御回路に対して次にマ
イクロプロセッサへの電源電力供給を開始する時刻を指
定することができるので、その指定時刻をスケジュール
情報保持手段のスケジュールに従って決定すれば、電源
電力供給を開始してから次の処理を起動するまでの待ち
時間を減らすことができ、消費電力を効果的に低減でき
る。
【0028】請求項7は、請求項6のイベント入力起動
装置において、前記マイクロプロセッサへの電源電力供
給を遮断する場合に、少なくとも前記スケジュールにお
いて次に実行される処理の開始時刻taと、前記マイク
ロプロセッサへの電源電力供給が開始されてから前記ス
ケジュール管理手段が処理を開始するまでの起動遅延時
間Tとに基づいて、前記開始時刻taよりも起動遅延時
間T以上前の時刻を前記電源投入時刻制御回路に指定時
刻として与える起動指定時刻制御制御手段を更に設けた
ことを特徴とする。
【0029】一般に、マイクロプロセッサは電源電力の
供給が開始されてから予め定めた処理を起動するまでに
はある程度の長さの起動遅延時間Tが必要になる。従っ
て、ある時刻taでマイクロプロセッサへの電源電力供
給ほ開始すると、実際には時刻(ta+T)以降に処理
が起動されることになる。請求項7においては、起動指
定時刻制御制御手段が開始時刻taよりも起動遅延時間
T以上前の時刻を電源投入時刻制御回路に指定時刻とし
て与えるので、開始時刻taとほぼ同じ時刻に必要な処
理を起動することができる。このため、電源電力供給を
開始してから次の処理を起動するまでの待ち時間を最小
化することができ、消費電力を効果的に低減できる。
【0030】請求項8は、請求項6のイベント入力起動
装置において、前記マイクロプロセッサが前記スケジュ
ールに登録された1つの処理の実行を終了した場合に、
前記スケジュールにおいて次に実行される処理の開始時
刻taまでの残り時間Tiと予め定めた基準時間Tsと
を比較し、(Ti≦Ts)の場合には前記マイクロプロ
セッサへの電源電力供給を維持し、(Ti>Ts)の場
合には前記マイクロプロセッサへの電源電力供給を自動
的に遮断する電力供給制御手段を更に設けたことを特徴
とする。
【0031】一般に、マイクロプロセッサは電源電力の
供給が開始されてから予め定めた処理を起動するまでに
様々な準備の処理を行う必要があるので、電源を遮断し
てから再起動を行うとかなりの電力を消費する。従っ
て、マイクロプロセッサに電源を供給しない時間が比較
的短い場合には、電源を遮断するよりも、電源を供給し
たまま待機状態で処理を停止している方が消費電力を低
減できる。
【0032】請求項8においては、電力供給制御手段の
制御により、(Ti≦Ts)の場合には前記マイクロプ
ロセッサへの電源電力供給が維持され、(Ti>Ts)
の場合には前記マイクロプロセッサへの電源電力供給が
自動的に遮断される。このため、効果的に消費電力を低
減できる。請求項9は、請求項5のイベント入力起動装
置において、前記マイクロプロセッサへの電源電力供給
が開始された場合に、少なくとも主電源の投入を原因と
する第1の起動とそれ以外のイベント発生を原因とする
第2の起動とを区別するための電源投入要因信号を出力
する要因信号発生回路と、前記マイクロプロセッサへの
電源電力供給が開始された場合に、電源投入要因信号に
より前記第1の起動を認識した場合には、起動から予め
定めた時間Tdを経過した後で、前記障害情報保存手段
が保存した障害情報を通信回線に送出する時刻を決定す
る送信時刻決定手段とを更に設けたことを特徴とする。
【0033】様々な装置においては、例えば装置の主電
源を投入してから一定の時間を経過した時点で予め定め
た情報を送信するように構成される。しかし、例えば装
置の保守を行うような場合には、主電源のオン/オフを
繰り返す必要がある。その場合、主電源を投入するたび
に同じ情報の送信が繰り返される可能性がある。このよ
うな送信の繰り返しは不要であり、無駄な電力を消費す
る。
【0034】請求項9においては、主電源の投入によっ
てマイクロプロセッサへの電源電力供給が開始された場
合には、送信時刻決定手段の制御により、起動から予め
定めた時間Tdを経過した後で、前記障害情報保存手段
が保存した障害情報を通信回線に送出する時刻が決定さ
れる。このため、主電源のオン/オフを繰り返す周期が
時間Td以内であれば、不要な送信動作が実施されるこ
とはなく、無駄な電力を消費することもない。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明のイベント入力起動装置の
1つの実施の形態について図1〜図11を参照して説明
する。この形態は全ての請求項に対応する。この形態で
は、請求項1のカウンタメモリ手段,初期化手段,誤動
作検出手段,カウンタメモリ更新手段及び実行停止制御
手段は、それぞれカウンタメモリ311,ステップS1
1,ステップS23,ステップS21及びステップS2
2に対応する。
【0036】また、請求項2のタイムアウト回数カウン
タ及び電源強制遮断回路は、それぞれカウンタ45及び
比較器47に対応する。請求項3の履歴初期化制御手段
は、ステップS31,S33,S34に対応する。ま
た、請求項4の信号保持回路はフリップフロップ19に
対応し、請求項4の履歴初期化制御手段はステップS4
2〜S44に対応する。請求項5の障害情報保存手段は
読み書きメモリ31に対応し、請求項5の障害情報送信
手段はステップS53〜S55に対応する。
【0037】請求項6の電源投入時刻制御回路,スケジ
ュール情報保持手段及びスケジュール管理手段は、それ
ぞれ時計回路RTC,時間管理テーブルDB1及びステ
ップ(S68,S69)に対応する。請求項7の起動指
定時刻制御制御手段はステップS65,S66に対応す
る。請求項8の電力供給制御手段はステップS64に対
応する。請求項9の要因信号発生回路は電源投入要因レ
ジスタ49に対応し、請求項9の送信時刻決定手段はス
テップS52〜S55に対応する。
【0038】この形態では、ハードウェアとして図1に
示す装置を用いる。実際の装置としては土石流監視シス
テムなどに利用されるテレメータを想定している。この
装置の外部電源としては太陽電池やバッテリー(二次電
池)が用いられるため、消費電力を最小限に抑制するこ
とが必要になる。なお、図1においては一般のテレメー
タ特有の構成要素及び外部電源の図示は省略されてい
る。
【0039】図1を参照すると、この装置は電源制御部
10及び処理部30を備えている。電源制御部10に
は、主電源スイッチ11,電源オン検出回路12,リレ
ー13,オアゲート14,18,フリップフロップ1
5,16,17,19及び時計回路RTCが備わってい
る。また、時計回路RTCには、時刻計数部21,指定
時刻レジスタ22及び比較器23が備わっている。
【0040】一方、処理部30には読み書きメモリ(R
AM)31,読み出し専用メモリ(ROM)41,マイ
クロプロセッサ(CPU)42,電源制御レジスタ4
3,ウオッチドッグタイマ(WDT)44,カウンタ4
5,レジスタ46,比較器47,入力レジスタ48,R
TC制御レジスタ50,リセット回路51及びオアゲー
ト52が備わっている。
【0041】処理部30の電源系統は2系統(PA,P
B)に区分されている。読み書きメモリ31にはPAの
系統から電力が供給され、処理回路40にはPBの系統
から電力が供給される。PAの系統には、主電源スイッ
チ11が投入されると電力が供給される。すなわち、主
電源がオン状態であればPAの系統に電力が常時供給さ
れるので、読み書きメモリ31の記憶内容が保持され
る。PBの系統への電力供給のオン/オフはリレー13
によって制御される。
【0042】処理回路40のリセット回路51は、PB
の系統への電力供給が開始されたときにリセット信号R
Bを出力する。このリセット信号RBは、カウンタ45
をクリアすると同時に、オアゲート52を介してマイク
ロプロセッサ42及びウオッチドッグタイマ44をリセ
ットする。カウンタ45は、ウオッチドッグタイマ44
がタイムアウトした回数を計数する。また、ウオッチド
ッグタイマ44がタイムアウトになるとマイクロプロセ
ッサ42及びウオッチドッグタイマ44にリセット信号
が印加される。
【0043】主電源スイッチ11がオンの場合には、電
源制御部10の全体に常時電力が供給される。また、電
源オン検出回路12は主電源スイッチ11が投入された
ときに一時的に検出信号を出力する。この例では、リレ
ー13がオンになる条件、すなわち処理部30の電源系
統PBに電力を供給する条件は主電源が投入された場
合,外部からイベント信号が入力された場合,時計回路
RTCから起動信号が入力された場合の3種類である。
【0044】フリップフロップ15,16,17及び1
9は、いずれもR−Sフリップフロップであり各々に入
力された信号の状態を保持する。主電源スイッチ11が
オンして外部から主電源が供給されると、電源オン検出
回路12がパルス状の検出信号を出力する。この検出信
号によりフリップフロップ16がセットされ、信号SG
bに「1」が出力される。
【0045】また、何らかのイベントが発生してイベン
ト信号Sevが外部から供給されると、フリップフロッ
プ15がセットされ、信号SGaに「1」が出力され
る。一方、時計回路RTCの時刻計数部21は一定周期
のクロック信号を計数して現在時刻の情報を生成する。
指定時刻レジスタ22に予めセットされた指定時刻にな
ると、比較器23がアラーム信号ALMを出力する。ア
ラーム信号ALMが現れると、フリップフロップ17が
セットされ、信号SGcに「1」が出力される。
【0046】フリップフロップ15〜17から出力され
る信号SGa,SGb,SGcのいずれか1つが「1」
になると、オアゲート14を介して駆動信号がリレー1
3に印加されるのでリレー13のスイッチがオンにな
り、PBの電源系統に電力が供給される。また、電源制
御レジスタ43から出力される信号OF1又は比較器4
7から出力される信号OF2が「1」になると、オアゲ
ート18を介してフリップフロップ15〜17にリセッ
ト信号が印加され、フリップフロップ15〜17が全て
リセットされる。
【0047】フリップフロップ15〜17が全てリセッ
トされると、リレー13がオフになりPBの電源系統へ
の電力供給が遮断される。また、信号OF2が「1」に
なると、フリップフロップ19がセットされる。フリッ
プフロップ19については、電源投入要因レジスタ49
から出力される信号によりリセットすることができる。
【0048】この例では、マイクロプロセッサ42の動
作を監視するために、図6に示すプログラム(1,2)
をマイクロプロセッサ42自身が実行する。プログラム
(1)は、マイクロプロセッサ42が起動した直後、す
なわち電源系統PBに電力供給が開始された直後又はマ
イクロプロセッサ42にリセット信号が印加された直後
に実行される。
【0049】また、プログラム(2)は一定の周期で実
行される。イベント処理の実行中であっても、プログラ
ム(2)は並行して処理される。また、図示しないが、
マイクロプロセッサ42の命令実行中の例外発生,不正
な命令フェッチ,不正なデータアクセスを検出するため
の検出機構が備わっている。例外発生,不正な命令フェ
ッチ又は不正なデータアクセスを検出した場合には、割
り込み信号をマイクロプロセッサ42に与えてプログラ
ム(2)の制御権を例外処理に渡すように構成してあ
る。
【0050】この例では、電源系統PBへの電力供給が
遮断された状態でイベント信号Sevが入力されると、
装置の動作は図7のようになる。まず、イベント信号S
evによってリレー13がオンするので、処理回路40
の電源系統PBに電力供給が開始される。電源系統PB
に電力が供給されると、マイクロプロセッサ42にも電
力が供給されるのでマイクロプロセッサ42が動作を開
始する。この場合、マイクロプロセッサ42は予め定め
られたイベント処理(例えばデータの収集)を実行す
る。
【0051】また、消費電力を節約するために、イベン
ト処理が終了するとマイクロプロセッサ42の処理によ
り電源制御レジスタ43に所定のデータを書き込み、信
号OF1に「1」を出力して電源系統PBへの電力供給
を自動的に遮断する。すなわち、図2,図3に示すよう
にCPUの処理が終了すると信号OF1に「1」が出力
されるので、フリップフロップ15〜17がリセットさ
れてリレー13がオフになり、電源系統PBへの電力供
給が遮断される。
【0052】また、イベント処理の実行中に例外が発生
した場合には、マイクロプロセッサ42が暴走するか又
は実行を停止する。ところで、通常はマイクロプロセッ
サ42が定期的にプログラム(2)を実行するので、ス
テップS23でマイクロプロセッサ42が実行する「W
DTリセット出力命令」によりウオッチドッグタイマ4
4はそれがタイムアウトする前にリセットされる。
【0053】しかし、何らかの障害によってマイクロプ
ロセッサ42がプログラム(2)を実行しなくなると、
ウオッチドッグタイマ44がリセットされなくなり、ウ
オッチドッグタイマ44にタイムアウトが発生する。こ
の場合、ウオッチドッグタイマ44からマイクロプロセ
ッサ42にリセット信号Rwdt が入力され、マイクロプ
ロセッサ42の処理は最初から再起動される。
【0054】一過性の障害によってマイクロプロセッサ
42に異常が発生した場合には、このリセット信号によ
って正常な動作に戻ることができる。但し、マイクロプ
ロセッサ42の動作に障害が発生しても、プログラム
(2)だけは正常に実行される可能性もある。その場合
には、ウオッチドッグタイマ44が定期的にリセットさ
れるのでウオッチドッグタイマ44は異常の発生を検出
することができない。マイクロプロセッサ42に異常が
発生したままだと、マイクロプロセッサ42の処理によ
って電源を遮断することができず、無駄な電力を消費す
ることになる。
【0055】この例では、ウオッチドッグタイマ44を
リセットする処理(S23)が含まれるプログラム
(2)の中に、ステップS21,S22,S25が追加
されている。ステップS21では、この処理が実行され
るたびに(Twの周期で)、カウンタメモリ311の値
Cmをインクリメント(+1)する。なお、カウンタメ
モリ311は読み書きメモリ31上に配置されている。
【0056】ステップS22では、カウンタメモリ31
1の値Cmと定数である基準値Cmrefとを比較する。
そして、(Cm≧Cmref)の場合にはステップS25
に進み、「実行停止命令」を実行する。
【0057】「実行停止命令」を実行すると、その時点
でマイクロプロセッサ42が処理を停止する。マイクロ
プロセッサ42が処理を停止すると、ステップS23が
実行されなくなる。従って、ウオッチドッグタイマ44
がリセットされないので、所定の時間を経過するとウオ
ッチドッグタイマ44にタイムアウトが発生し、ウオッ
チドッグタイマ44が出力するリセット信号Rwdt によ
りマイクロプロセッサ42の動作が再起動される。
【0058】この例では、マイクロプロセッサ42が実
行する全てのイベント処理はその処理に要する最大の時
間Timax以内に終了することを想定している。従っ
て、時間Timaxを超えてもプログラム(2)の実行が
継続されるのは異常が発生していることを意味する。そ
こで、図6のプログラム(2)における基準値Cmrefにつ
いては((Tw×Cmref)>(Timax))になるように定
める。
【0059】従って、異常が発生したにも拘わらずプロ
グラム(2)の実行が継続される場合には予め定めた時
間(Tw×Cmref)が経過するとマイクロプロセッサ
42の動作が強制的に停止され、図4に示すようにWD
Tタイムアウトになり、ウオッチドッグタイマ44がリ
セット信号Rwdt を出力するので、このリセット信号R
wdt によってマイクロプロセッサ42が再起動される。
このため、異常が発生した場合にマイクロプロセッサ4
2の処理を正常に戻すことができる。
【0060】また、ウオッチドッグタイマ44がリセッ
ト信号Rwdt を出力すると、カウンタ45の計数値がカ
ウントアップされる。なお、カウンタ45の計数値はP
Bの系統への電力供給が開始されたときに、リセット信
号RBによって0にクリアされる。ところで、例えばメ
モリのデータ破壊のように恒久的な障害が発生した場合
には、マイクロプロセッサ42にリセット信号を印加し
て再起動を行っても障害の原因が解消されないので同じ
異常動作の繰り返しになる。また、異常動作の繰り返し
を放置すれば、無駄な電力を消費し続けることになる。
【0061】図1に示す回路においては、カウンタ45
はウオッチドッグタイマ44がリセット信号Rwdt を出
力した回数Cwdt を計数している。また、比較器47は
カウンタ45の計数値Cwdt とレジスタ46に保持され
た定数(n:図5の例ではn=2)とを比較する。異常
動作が繰り返し実行されて(Cwdt=n)になると、比
較器47の出力する信号OF2が「1」になる。図5の
例では、異常動作が2回繰り返された時に信号OF2が
「1」に変化している。この場合、信号OF2の「1」
がオアゲート18を介してフリップフロップ15,16
及び17をリセットするので、信号SGa,SGb,S
Gcは全て「0」になりリレー13への電力供給が遮断
される。つまり、電源系統PBへの電力供給が遮断され
る。
【0062】また、信号OF2の「1」によってフリッ
プフロップ19がセットされ、それが出力する信号SG
1は「1」になる。一方、メモリのデータ破壊のように
恒久的な障害が発生した場合には、その原因を取り除か
ない限り次のイベント信号でマイクロプロセッサ42の
動作が起動しても再び異常な動作が行われることにな
る。
【0063】そこで、この例では図8に示すプログラム
(3)を実行する。このプログラム(3)は、PBの系
統に電源供給が開始されてマイクロプロセッサ42が初
期化動作を行う際にマイクロプロセッサ42によって実
行される。ステップS31では、マイクロプロセッサ4
2はバスを介してカウンタ45の計数した値Cwdt を読
み取る。また、ステップS32では読み書きメモリ31
上の作業領域のデータを初期化する。
【0064】ステップS33では、ステップS31で読
み取った値Cwdt を定数1と比較する。Cwdt=1の場
合には、次のステップS34,S35を更に実行する。
ステップS34では、読み書きメモリ31上の動作履歴
格納領域のデータを初期化する。ステップS35では、
RTC制御レジスタ50を介して時計回路RTCの指定
時刻レジスタ22にデータを書き込みその指定時刻を初
期化する。
【0065】動作履歴格納領域には、前回の起動時刻,
処理結果などの履歴情報が保持される。従って、ステッ
プS34で動作履歴格納領域を初期化すると過去の履歴
を参照できなくなるので時刻同期処理などの機能を保証
できなくなる。しかし、マイクロプロセッサ42の動作
に恒久的な異常が発生した場合であっても自動的に正常
な動作に復旧することが可能になる。
【0066】なお、図8のプログラム(3)においては
Cwdtの値に応じて2段階の処理を行っているが、3段
階以上の処理を行ってもよい。すなわち、動作履歴格納
領域を更に細分化し、Cwdtの値に応じて動作履歴格納
領域内の複数の領域を選択的に初期化することもでき
る。図9に示すプログラム(4)は、プログラム(3)
の変形例である。勿論、プログラム(4)とプログラム
(3)とを組み合わせることもできる。プログラム
(4)についても、PBの系統に電源供給が開始されて
マイクロプロセッサ42が初期化動作を行う際にマイク
ロプロセッサ42によって実行される。
【0067】プログラム(4)においては、ステップS
41で読み書きメモリ31上の作業領域のデータを初期
化する。ステップS42では、フリップフロップ19が
出力する信号(強制電源切断)SG1の状態を入力レジ
スタ48を介して読み取る。ステップS43では信号S
G1の状態を識別する。信号SG1が「1」の場合、す
なわち前回の処理において信号OF2によって強制的に
電源(PB)が切断された場合には、次のステップS4
4,S45を実行する。
【0068】ステップS44では、読み書きメモリ31
上の動作履歴格納領域のデータを初期化する。ステップ
S45では、動作履歴格納領域内の故障履歴領域に故障
が発生したことを表す履歴情報を書き込む。
【0069】この例では、図9に示すプログラム(5)
も実行されることを想定している。このプログラム
(5)は、PBの系統に電源供給が開始されてマイクロ
プロセッサ42が初期化動作を行う際にマイクロプロセ
ッサ42によって実行される。ステップS50では、電
源投入要因レジスタ49の内容を参照する。図1の回路
においては、信号SGa,SGb,SGcのいずれか1
つが「1」になってからPBの系統に電源供給が開始さ
れるので、信号SGa,SGb,SGcの状態を電源投
入要因レジスタ49を介して読み取ることにより電源投
入要因を識別することができる。
【0070】すなわち、主電源の投入によってマイクロ
プロセッサ42が起動した場合には、電源オン検出回路
12からの信号によりフリップフロップ16がセットさ
れ、信号SGbが「1」になっている。主電源が投入さ
れた場合には、マイクロプロセッサ42の内部タイマT
yを初期化してスタートする。従って、主電源投入以外
の要因でマイクロプロセッサ42が起動した場合には、
内部タイマTyは動作を継続する。内部タイマTyを初
期化してから所定の時間Tdが経過すると、ステップS
52からS53に進む。
【0071】ステップS53では、読み書きメモリ31
の故障履歴領域から故障履歴のデータを読み込む。ステ
ップS54では、図1に示す回路を含む装置(テレメー
タ)から図示しないセンタ装置に対して伝送される送信
情報を、ステップS53で読み込んだ故障履歴の情報に
よって構成する。ステップS55では、ステップS54
の送信情報をセンタ装置に対して送信する。
【0072】図9のプログラム(4,5)を実行するこ
とにより、故障が発生した場合にその情報を自動的にセ
ンタ装置に送ることができる。ところで、テレメータの
ような装置の場合には確実な動作を保証するために定期
的に保守作業が実施される。このような保守作業におい
ては、主電源の投入や切断が短い周期で繰り返される可
能性が高い。
【0073】予め定めた情報などを主電源の投入に応答
して自動的に送信する装置の場合、主電源の投入や切断
が短い周期で繰り返されると、そのたびに情報の送信が
自動的に行われるので無駄な電力を消費することにな
る。また、センタ装置は無駄な情報を受け取ることにな
る。図9のプログラム(5)においては、ステップS5
5で故障履歴の情報が送信されるのは、主電源が投入さ
れてから時間Tdを経過した後である。すなわち、時間
Tdを保守作業における主電源投入のオン/オフ周期よ
りも大きく定めておくことにより、保守作業中に頻繁に
不要な情報が送信されるのを防止することができる。
【0074】なお、テレメータの状態を監視するセンタ
装置において、テレメータからのデータ受信が途絶えて
いる時間(無通信監視時間)を監視してテレメータの状
態を把握している場合には、次のように時間を定める。 T1>T2+T3+Td T1:センタ装置における無通信監視時間の閾値 T2:テレメータのデータ送信所要時間 T3:テレメータの保守作業所要時間 これにより、テレメータが故障している場合を除いて、
センタ装置は時間T1以内にテレメータからのデータを
受信することができるので、センタ装置は無通信監視時
間を閾値T1と比較することによりテレメータの故障の
有無を識別できる。
【0075】ところで、電力消費の低減が重要なテレメ
ータなどにおいては、処理を実行する必要のあるときだ
け処理を起動するのが望ましい。そこで、図1のマイク
ロプロセッサ42は図10に示す処理を含むスケジュー
ル管理処理を実行する。また、この例ではマイクロプロ
セッサ42がアクセス可能な図11のような時間管理テ
ーブルを利用する。
【0076】図11の例では、時間管理テーブル(DB
1)には起動時刻とそのときに実行すべきイベント処理
の種類(あるいは処理の内容)とで構成されるスケジュ
ール情報のリストが記録されている。また、この例では
図1に示す回路を用いるので、マイクロプロセッサ42
が指定した時刻にPBへの電源供給を開始することがで
きる。すなわち、時刻計数部21から得られる現在時刻
が指定時刻レジスタ22に保持された指定時刻になると
比較器23の比較結果が一致するためアラーム信号AL
Mが出力される。また、アラーム信号ALMがフリップ
フロップ17をセットし、信号SGcが「1」になると
リレー13が駆動されてPBの系統に電力が供給され
る。
【0077】マイクロプロセッサ42によって実行され
る図10の処理について説明する。イベント処理の実行
が終了すると、ステップS60からS61に進む。ステ
ップS61では、時間管理テーブルDB1を参照し、次
に実行すべきイベント処理の起動時刻taを取得する。
ステップS62では現在時刻tcを取得する。ステップ
S63では、起動(予定)時刻taと現在時刻tcとに
基づいて次のイベント処理までの待ち時間Tiを求め
る。
【0078】また、次のステップS64では時間Tiを
予め定めた基準時間Tsと比較する。今回のイベント処
理を終了してから次のイベント処理を開始するまでの待
ち時間Tiが比較的長い場合にはステップS64からS
65に進み、短い場合にはステップS64からS68に
進む。すなわち、待ち時間Tiが長い場合には、電源を
遮断して後で電源を再投入した方が電力消費の低減に効
果的であり、待ち時間Tiが短い場合には電源を投入し
たまま待機した方が電力消費の低減に効果的である。
【0079】ステップS65では、次に電源を投入すべ
き時刻txを次のように計算する。 tx=ta−T−To T:PBへの電力供給が開始されてからマイクロプロセ
ッサ42の処理がスケジュール管理処理(イベント処理
を起動するための処理)に移るまでの所要時間 To:余裕分の時間 つまり、次のイベント処理を起動する時刻taよりも前
に電源(PB)を投入することになる。これにより、時
間管理テーブルDB1の内容で規定された起動時刻と同
じ時刻に次のイベント処理を開始することができる。ま
た、無駄な電力が消費されるのを防止できる。
【0080】ステップS66では、ステップS65で求
めた時刻txを時計回路RTCの指定時刻に定めるため
に、時刻txをRTC制御レジスタ50を介して指定時
刻レジスタ22に与える。これにより、次回の電源投入
時刻が時刻txになる。ステップS67では、電源制御
レジスタ43に所定のデータを書き込み、信号OF1を
「1」にする。これによってフリップフロップ15,1
6,17がリセットされ、リレー13がオフになるので
PBの電源が遮断される。
【0081】一方、待ち時間Tiが短い場合には電源を
投入したまま待機する。この場合、ステップS68で現
在時刻tcを取得して起動時刻taと比較する。そし
て、現在時刻tcが起動時刻taになると次のステップ
S69に進み、イベント処理を起動する。なお、上記の
実施の形態では装置としてテレメータを想定して説明し
たが、同じようにイベント入力に応答して起動する装置
であれば他の装置であっても本発明を実施できる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、装置にプ
ログラムの動作異常などが発生した場合であっても装置
の消費電力を十分に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用する装置のハードウェア主要部の構成例を
示すブロック図である。
【図2】主電源投入時の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図3】外部イベント信号入力時の動作(1)を示すタ
イムチャートである。
【図4】外部イベント信号入力時の動作(2)を示すタ
イムチャートである。
【図5】外部イベント信号入力時の動作(3)を示すタ
イムチャートである。
【図6】プログラム(1,2)の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】イベント発生時の装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】プログラム(3)の動作を示すフローチャート
である。
【図9】プログラム(4)の動作を示すフローチャート
である。
【図10】スケジュール管理処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】時間管理テーブル上のスケジュール情報の構
成例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 電源制御部 11 主電源スイッチ 12 電源オン検出回路 13 リレー 14 オアゲート 15,16,17 フリップフロップ 18 オアゲート 19 フリップフロップ 21 時刻計数部 22 指定時刻レジスタ 23 比較器 30 処理部 31 読み書きメモリ 40 処理回路 41 読み出し専用メモリ 42 マイクロプロセッサ 43 電源制御レジスタ 44 ウオッチドッグタイマ 45 カウンタ 46 レジスタ 47 比較器 48 入力レジスタ 49 電源投入要因レジスタ 50 RTC制御レジスタ 51 リセット回路 52 オアゲート 311 カウンタメモリ DB1 時間管理テーブル RTC 時計回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置を制御するマイクロプロセッサと、
    特定のイベント発生に伴って外部から入力されるイベン
    ト信号に応答して前記マイクロプロセッサへの電源電力
    供給を開始する電源投入回路と、前記マイクロプロセッ
    サがイベント発生に対応する処理を終了した後で前記マ
    イクロプロセッサ自体の制御に従って前記マイクロプロ
    セッサへの電源供給を遮断する電源遮断回路と、前記マ
    イクロプロセッサの状態を監視するウオッチドッグタイ
    マとを備えるイベント入力起動装置において、 前記マイクロプロセッサの処理によりデータの更新及び
    読み出しが可能なカウンタメモリ手段と、 前記マイクロプロセッサが起動した直後に前記カウンタ
    メモリ手段のデータを初期化する初期化手段と、 前記マイクロプロセッサの制御により前記ウオッチドッ
    グタイマに対して信号を与える誤動作検出手段と、 前記誤動作検出手段の処理の進行に伴って前記カウンタ
    メモリ手段のデータを定期的に更新するカウンタメモリ
    更新手段と、 前記カウンタメモリ手段のデータと予め定めた基準値と
    を比較して、前記データが前記基準値に到達した場合に
    は前記マイクロプロセッサの処理を強制的に停止する実
    行停止制御手段とを設けたことを特徴とするイベント入
    力起動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のイベント入力起動装置におい
    て、 前記電源投入回路が電源電力の供給を開始するときに初
    期化され、前記ウオッチドッグタイマがタイムアウトを
    検出するたびにその回数を計数するタイムアウト回数カ
    ウンタと、 前記タイムアウト回数カウンタの計数値を予め定めた閾
    値と比較して、前記計数値が前記閾値に到達した場合に
    は前記マイクロプロセッサへの電源電力供給を遮断する
    電源強制遮断回路とを更に設けたことを特徴とするイベ
    ント入力起動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のイベント入力起動装置におい
    て、 前記マイクロプロセッサが起動した直後に前記タイムア
    ウト回数カウンタの計数値を取得し、取得した計数値
    を、前記マイクロプロセッサから読み書き可能なメモリ
    の動作履歴保持領域の初期化制御の内容に反映する履歴
    初期化制御手段を更に設けたことを特徴とするイベント
    入力起動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2のイベント入力起動装置におい
    て、 前記電源強制遮断回路が電源電力供給を遮断したか否か
    を示す信号を保持する信号保持回路と、 前記マイクロプロセッサが起動した直後に前記信号保持
    回路が保持する信号の情報を取得して、前記電源強制遮
    断回路が電源電力供給を遮断したことを検出した場合に
    は、前記マイクロプロセッサから読み書き可能なメモリ
    の動作履歴保持領域のデータを初期化する履歴初期化制
    御手段とを更に設けたことを特徴とするイベント入力起
    動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のイベント入力起動装置におい
    て、 前記履歴初期化制御手段がメモリの動作履歴保持領域の
    データを初期化した場合に、故障の発生を表す障害情報
    を保存する障害情報保存手段と、 特定のイベントに応答して、もしくは予め定めたスケジ
    ュールに従って装置のイベント処理が起動した場合に、
    前記障害情報保存手段が保存した障害情報を通信回線に
    送出する障害情報送信手段とを更に設けたことを特徴と
    するイベント入力起動装置。
  6. 【請求項6】 装置を制御するマイクロプロセッサと、
    特定のイベント発生に伴って外部から入力されるイベン
    ト信号に応答して前記マイクロプロセッサへの電源電力
    供給を開始する電源投入回路と、前記マイクロプロセッ
    サがイベント発生に対応する処理を終了した後で前記マ
    イクロプロセッサ自体の制御に従って前記マイクロプロ
    セッサへの電源供給を遮断する電源遮断回路と、前記マ
    イクロプロセッサの状態を監視するウオッチドッグタイ
    マとを備えるイベント入力起動装置において、 予め指定された時刻に前記マイクロプロセッサへの電源
    電力供給を開始するためのイベント信号を生成する電源
    投入時刻制御回路と、 前記マイクロプロセッサが実行すべき処理と時刻との対
    応関係を表す複数組の情報をスケジュールとして保持す
    るスケジュール情報保持手段と、 前記スケジュール情報保持手段が保持するスケジュール
    に従って、指定された各々の時刻に指定された処理を起
    動するスケジュール管理手段とを更に設けたことを特徴
    とするイベント入力起動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6のイベント入力起動装置におい
    て、 前記マイクロプロセッサへの電源電力供給を遮断する場
    合に、少なくとも前記スケジュールにおいて次に実行さ
    れる処理の開始時刻taと、前記マイクロプロセッサへ
    の電源電力供給が開始されてから前記スケジュール管理
    手段が処理を開始するまでの起動遅延時間Tとに基づい
    て、前記開始時刻taよりも起動遅延時間T以上前の時
    刻を前記電源投入時刻制御回路に指定時刻として与える
    起動指定時刻制御制御手段を更に設けたことを特徴とす
    るイベント入力起動装置。
  8. 【請求項8】 請求項6のイベント入力起動装置におい
    て、 前記マイクロプロセッサが前記スケジュールに登録され
    た1つの処理の実行を終了した場合に、前記スケジュー
    ルにおいて次に実行される処理の開始時刻taまでの残
    り時間Tiと予め定めた基準時間Tsとを比較し、(T
    i≦Ts)の場合には前記マイクロプロセッサへの電源
    電力供給を維持し、(Ti>Ts)の場合には前記マイ
    クロプロセッサへの電源電力供給を自動的に遮断する電
    力供給制御手段を更に設けたことを特徴とするイベント
    入力起動装置。
  9. 【請求項9】 請求項5のイベント入力起動装置におい
    て、 前記マイクロプロセッサへの電源電力供給が開始された
    場合に、少なくとも主電源の投入を原因とする第1の起
    動とそれ以外のイベント発生を原因とする第2の起動と
    を区別するための電源投入要因信号を出力する要因信号
    発生回路と、 前記マイクロプロセッサへの電源電力供給が開始された
    場合に、電源投入要因信号により前記第1の起動を認識
    した場合には、起動から予め定めた時間Tdを経過した
    後で、前記障害情報保存手段が保存した障害情報を通信
    回線に送出する時刻を決定する送信時刻決定手段とを更
    に設けたことを特徴とするイベント入力起動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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