JP4393618B2 - 野菜類の袋詰め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ほうれん草とか春菊等の扱いの困難な葉菜類を中心とした野菜類をビニール等の袋体内に効率良く袋詰めするための袋詰め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からほうれん草とか春菊等の野菜類は、単にテープ等によって束ねられて八百屋とかスーパーマーケットの店頭に並べられるケースもあるが、近時は衛生上からの観点及び購入者が手に触れたり運搬時に相互に接触することによる商品の傷つきを防止し、かつ、包装により商品の体裁を高める等の目的から、これら野菜類をビニール等の袋体内に収納して販売に供されているのが通例である。
【0003】
通常これらの野菜類は、量とか形態が不定形であるため、ビニール等の袋体内に収納するための自動包装機は広く普及しておらず、作業者の手操作によって束ねた一定量の野菜類を袋体内に詰め込んでから店頭販売に供しているのが一般的である。
【0004】
自動包装機の例として、特開平8−40413号公報には、対向して平行に配設されて相対的に接離動可能に設けられた第1,第2の押圧部材の間に供給される袋体の開口縁の両端部から、袋体の表裏に対応して設けられ、第1,第2の押圧部材の接近時に袋体の開口縁を粘着部材により粘着するとともに、袋体の粘着位置よりも内方の部位を開放自在に保持する保持部材を具備した包装機の構造例が記載されている。更に特開平10−181710号公報には、装置本体の上板部に形成された開口部に下方に向けて垂下、集合する状態で上端部が固定され、ガイド表面に帯状のガイド部材を備え、このガイド部材の下部に袋体を添えて、開口部から投入された野菜をガイド部材によりガイドして袋体内に収納するようにした野菜の袋詰め装置例が記載されている。
【0005】
特開平8−301218号公報には、袋容器から空袋を1枚ずつ取り出す袋取出機構と、取り出した空袋の袋口を開口する袋開口機構と、開口状態を保持する袋保持機構を備え、この袋保持機構を空袋の開口縁上方に配置した複数の保持杆を下方へ可逆的に回動させて「く」字状に屈曲させ、保持杆の先端を袋内面に強く接当して保持するようにした野菜包装機が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、束ねた一定量の野菜類を作業者の手操作によってビニール等の袋体内に詰め込む作業は、野菜を紙に一度巻き、開いた袋に収納して紙だけを抜き取り野菜を中に収納する方法で、袋詰めした後に袋体を上下に揺動させたり叩いたりして野菜類を袋体の底まで入れて整列させるという煩雑で熟練を要する作業が必要となり、作業能率を高めることが困難であるという難点がある。
【0007】
また、特開平8−40413号公報及び特開平10−181710号公報に記載された野菜の袋詰め装置では、袋体の表裏に対応して設けられた第1,第2の押圧部材の接近時に袋体の開口縁を粘着部材により粘着し、この袋体の粘着位置よりも内方の部位を開放自在に保持しており、かつ、ガイド部材の下部に袋体を添えて投入された野菜をガイド部材によりガイドして袋内に収納するようにしているが、この方法では袋体の奥まで摺動部が入らないため、野菜類を袋体内の底まで詰めることができない。更に袋体内に野菜類を大量に詰める場合には、ガイドが変形しないので詰めにくいという難点がある外、ガイド部材によって野菜類を傷付けてしまうという問題点が生じる。
【0008】
特に従来の自動包装機は、一般に装置の上面から野菜類を投入しているため、作業者が目視により野菜類の先端を揃えたり、袋詰め状態を常時確認することができず、又、野菜類の投入口が高いため作業者に無理な姿勢が要求される等の問題の外、作業時に袋体の開口ミスとか該袋体が折れるように変形する現象が発生して、作業を円滑に遂行することができないという問題点がある。
【0009】
特に開口部が下向きの場合には、搬送中に袋体の開口部から野菜類がはみ出したり、詰め込んだ野菜類が崩れてしまう等の問題点がある。
【0010】
そこで本発明はこのような従来の袋詰め装置が有している各種の課題を解消して、熟練を要することなく野菜類を袋体内の底まで完全に詰めることができる上、作業者が常時野菜類の流れを目視により確認して袋詰め作業を遂行することによって作業ミスをなくし、しかも見映えを向上させて商品価値を高めることができる野菜類の袋詰め装置を得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、野菜類を摺動部を介して袋体に収納し、該野菜類を収納した袋体を搬出手段を介して外部に搬出する野菜類の袋詰め装置において、投入ガイドと、投入ガイドの内面に投入ガイドに対して摺動可能にピンを用いて連繋された抜取りガイドを有する摺動部を、袋体への投入部に向けて下方に傾斜させて配置し、摺動部を袋体に進入させて投入ガイド内に挿入した野菜類を袋体に収納した後、摺動部を上方へ引き抜くことにより、抜取りガイドを残して投入ガイドを袋体から引き抜き、その後に摺動部の上方への引き抜き動作を継続することにより、抜取りガイドを袋体から引き抜く野菜類の袋詰め装置を提供する。
【0012】
また、摺動部の投入ガイド内に野菜類を挿入した状態にセットしてから該摺動部を袋体内に進入させ、摺動部を袋体内に進入させた後、袋体内の摺動部の投入ガイド上に野菜類を挿入する。更に、長手方向に沿う両側部が斜め上方に折曲されたガイド板を摺動部に設置し、このガイド板の内方に投入ガイドを拡開自在に配置する。
【0013】
更に、架台の一方側に袋体が収納された袋箱を配置するとともに、架台の他方側に袋詰めする野菜類を挿入する摺動部と、供給される袋体を開口する開口アーム及び袋体の開口状態を保持する保持爪を具備する投入部を形成し、袋箱と投入部との中間部に吸引ノズルが配備された袋取りアームを設けて、該吸引ノズルにより袋箱内に収納された袋体を吸引して投入部まで送り込み、摺動部を開口アームによって開口された袋体内に進入させて野菜類を袋体に収納する。
【0014】
また、架台の一方側に袋体が収納された袋箱を配置するとともに、架台の他方側に袋詰めする野菜類を挿入する摺動部と、供給される袋体を開口するとともに開口状態を保持するための第1の保持爪が配備された開口アーム及び袋体の開口状態を保持するための第2の保持爪が配備されたクランクアームを具備する投入部と、袋体を外方に搬送する搬出手段を形成し、袋箱と投入部との中間部に配置した袋取りアームの吸引ノズルにより袋箱内に収納された袋体を吸引して投入部まで送り込み、開口状態が保持された袋体内に摺動部を進入させて野菜類を袋体に収納し、抜取りガイドを引き抜いてから第2の保持爪の係止を解いて開口アームにより袋体を移動させ、袋体を搬出手段上に落下させて架台の外方に搬送する。
【0015】
かかる野菜類の袋詰め装置によれば、袋箱内に多数枚のビニール等の袋体を積層して収納し、モータの起動に伴って袋取りアームの吸引ノズルが袋体を吸引して投入部側に送り込み、次に上方から開口アームの吸引ノズルが袋体に当接してこれを吸引することによって袋体に開口部が生じる。この開口部の下方から第2の保持爪が接近するのと同時に開口部の上方から第1の保持爪が接近して、両保持爪の係止作用によって袋体の開口部が上下に広げられて維持される。なお、袋体の移動時に架台の正面側内部上方に配置された送風機を稼働することによって袋体に風が当たり、この風の作用によって袋体の変形が防止される。
【0016】
このように袋体の口を広げてから駆動モータの起動に伴って摺動部の駆動プレートが投入部方向に移動し、投入ガイド内に挿入された野菜類ごと該摺動部が袋体内に進入した後に、或いは摺動部が袋体内に進入後に投入ガイドに野菜類を挿入した後に、摺動部を袋体の開口部から上方に引き抜くと、ストッパがフックの上端近傍に係止された状態が維持されており、先ず投入ガイドのみが引き抜かれて、抜取りガイドと野菜類は袋体内に残される。更に摺動部の上方への引き抜き動作を継続することによりコロが駆動プレート上のカムに乗り上げてストッパとフックの係止状態が解除され、スプリングの縮小作用によって抜取りガイドが引き抜かれ、袋体内には野菜類だけが残されることとなる。
【0017】
そして袋体から第2の保持爪の係止状態が解除され、開口アームの回動によって袋体は第1の保持爪のみによって係止されたまま上方に移動し、更に袋体と第1の保持爪の係止状態が解かれて袋体が搬出手段上に落下して外部に搬送され、野菜収納箱等に整列して収納される。野菜類を投入する摺動部から搬出手段までの流れは略直線状であり、野菜類を収納する際の袋体の開口部が斜め上方に向いているため、作業者が常時野菜類の流れを目視可能であり、野菜類が収納される状況を確認しながら袋詰め作業を遂行できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明にかかる野菜類の袋詰め装置の具体的な実施形態を説明する。図1は本装置を全体的に示す側面図、図2は同平面図であり、Aは装置の正面側、Bは同裏面側を示している。図中の1は枠材等で構成された中空部を有する架台であり、この架台1の正面A側に形成された開口縁部1aの内部一方側には、図2に示したようにビニール等の袋体が収納された袋箱2が配置され、開口縁部1aの内部他方側に野菜類の投入部3が形成されている。従って袋箱2と投入部3とは正面側A方向からみて水平方向に並置されている。
【0019】
袋箱2と投入部3との中間部には回転軸4が配置され、この回転軸4の正面A側端部近傍に、該回転軸4に対して直角方向に延長する袋取りアーム5が設けられている。5a,5aは袋取りアーム5の適宜位置に配備された吸引ノズルであり、パイプを用いて図外の真空源と連繋されている。6は回転軸4を回転駆動するためのモータである。従って回転軸4の回転に伴って袋取りアーム5の吸引ノズル5a,5aが袋箱2内に収納された袋体を吸引してから投入部3まで略180°回転するように構成されている。
【0020】
8は袋体の口を開くための開口アームであり、この開口アーム8の基部8aは架台1の内方底面に配置された基台7上に固定された支持ブラケット7aに対して軸体8bにより軸支されている。該開口アーム8の正面A側には図外の真空源と連繋された袋体の吸引ノズル9,9が配備されている。10はクランクアームであり、前記支持ブラケット7aにクランクアーム10の基部10aが軸支されている。11は開口アーム8とクランクアーム10の駆動用モータ、12は同駆動杆、18は袋体の支持板である。
【0021】
開口アーム8の正面A側に支持体16が配置されていて、該支持体16に第1の保持爪17が配備されている。また、クランクアーム10の正面A側端部近傍には長孔10bが形成されており、この長孔10bに嵌合する軸体13aにより回動可能に取付けられた駆動杆13に支持体14が固定され、該支持体14に第2の保持爪15,15が駆動杆13の回転に伴って回動可能に配備されている。
【0022】
20は架台1の正面A側の前面に配置された野菜類の摺動部であり、投入部3に向けて下方に傾斜して配置されており、この摺動部20は連結部材21により駆動プレート22に連結されている。該駆動プレート22の下面にはラック23が配設されており、該ラック23が架台1の内部前方に配置されたピニオン24に噛合されている。25はピニオン24の駆動モータである。
【0023】
図3は摺動部20の構成を示す平面図である。即ち、26はガイド板であって該ガイド板26の長手方向に沿う両側部26a,26aが斜め上方に折曲されており、このガイド板26の内方に野菜類を包み込む形状の投入ガイド27が拡開自在に配置されている。更に投入ガイド27の内面には、該投入ガイド27に対して摺動可能な抜取りガイド28が配置されている。ガイド板26と投入ガイド27の中央部には部分的に長孔27aが形成されている。図3のC−C線に沿う断面図である図4に示したように、ガイド板26と投入ガイド27に対して抜取りガイド28が前記長孔27aに沿って摺動可能にピン19を用いて連繋されている。図5は投入ガイド27内にほうれん草等の野菜類60を挿入した状態を示している。よって、この摺動部20は図1,図2に示すように投入部3に向けて下方に傾斜して配置されている。
【0024】
29は基台7の上方位置に配設された野菜類の搬出手段であり、この搬出手段29は架台1の裏面B側に形成された開口縁部1bとの間に所定の空間部を保持して外部にまで導出されている。この搬出手段29の姿勢は略水平とするか、もしくは搬送方向に向けて傾斜を設けて配設されている。30は架台1の正面A側内部上方に配置された送風機である。
【0025】
図6は袋箱2の構成を示す斜視図、図7は同平面図であり、底板31の周囲に袋体を正常に保持する側壁32,32及びガイド片32aが設けられ、底板31の上面に複数個の凸部33,33が相互に離反して設けられている。図7のD−D線に沿う断面図である図8に示したように、袋箱2内に多数枚のビニール等の袋体50を積層した状態に収納した際に、凸部33,33によって袋体50が波形に変形した状態になる。
【0026】
図9は摺動部20の駆動機構を示す要部断面図であり、抜取りガイド28とガイド板26を連繋するピン19に略「く」字状に成形されたストッパ34が連結されており、このストッパ34と連結部材21間にスプリング35が縮小された状態として配設されている。また、駆動プレート22の上面にコロ36が回転自在に接しており、このコロ36の軸36aにフック37の一端部が枢支されている。このフック37は架台1側に突設された支持ブラケット38に支軸37aにより軸支されている。更に駆動プレート22の上面中間部の適宜位置に山形のカム39が突設されている。
【0027】
以下に本発明にかかる野菜類の袋詰め装置の動作態様を説明する。先ず図2に示す袋箱2内に多数枚のビニール等の袋体50を積層して収納し、モータ6の起動に伴って回転軸4が回転して袋取りアーム5が投入部3側から袋箱2方向に略180°反転移動して、図10に示したように袋取りアーム5の吸引ノズル5a,5aが袋体50の表面に当接する。この際に袋箱2の底板31の上面に固定されている複数個の凸部33,33によって袋体50が波形に変形しており、吸引ノズル5a,5aは袋体50の「へこみ」の位置に当接して確実に吸引することができる。
【0028】
そしてパイプ40に連繋された図外の真空源の駆動に伴って、図11,図12に示したように袋体50が袋箱2から1枚ずつ吸引され、モータ6の駆動により袋体50が投入部3側に送り込まれる。この動作時に、図13に示したように架台1の正面A側内部上方に配置された送風機30を稼働することによって移動中の袋体50に風が当たり、この風の作用によって袋体50が折れるように変形することが防止される。
【0029】
袋体50の投入部3側への移動が終了すると、前記駆動用モータ11の駆動に伴って図14に示したように上方から開口アーム8が降下して、該開口アーム8の吸引ノズル9,9が袋体50に当接する。そしてパイプ41に連繋された図外の真空源の駆動に伴って吸引ノズル9,9が袋体50を吸引し、これにより図15に示したように袋体50の口が開いて開口部50aが生じる。
【0030】
次に図16に示したように、開口部50aの上方から第1の保持爪17が接近するのと同時に開口部50aの下方から第2の保持爪15,15が接近して、図17に示したように第1の保持爪17と第2の保持爪15,15との係止作用によって袋体50の開口部50aが上に広げられ、その開口状態が維持される。この第1の保持爪17と第2の保持爪15,15は図16に示すように相互にその形状を異にし、摺動部20が進入しても開口部50aを維持できるように袋体50に強固に係止している。なお、第1の保持爪17及び第2の保持爪15,15の形状そのものは開口部50aを維持するために袋体50に強固に係止することができる形状であればその形状に限定はない。また、摺動部20の進入が容易なように開口部50aを大きく開口できるものが適当である。
【0031】
図18は袋体50が開口アーム8と支持板18間で該袋体50の開口部50aが上下に広げられて維持されている状態を示す側面図であり、開口アーム8の支持体16に配備された第1の保持爪17が袋体50の上方から内側に向けて折り曲げられて開口部50aの上方から袋体50を係止する一方、第2の保持爪15,15はクランクアーム10の長孔10bに嵌合する軸体13aにより回動可能に取付けられた駆動杆13の回動によって袋体50の内側に向けて折り曲げられて開口部50aの下方から袋体50を係止する。そして開口アーム8の上方への回動に伴って袋体50の開口部50aが広げられたままの状態が第1,第2の保持爪17,15によって維持されている。
【0032】
図18に示したように摺動部20の投入ガイド27内に袋詰めすべき野菜類60を挿入した状態にセットし、駆動モータ25を起動すると、その回転駆動力がピニオン24からラック23に伝達され、駆動プレート22が投入部3方向に移動する。これに伴って図19に示したように投入ガイド27内に野菜類60を挿入した状態にセットされた摺動部20が袋体50内に進入する。かかる構成により、作業者は架台1の開口縁部1aから外部に露出している投入ガイド27内に野菜類60を挿入する作業だけでよく、袋詰め装置内で開口した袋体50内に手を挿入する必要がないため、袋詰め装置で手を挟んだりする畏れが全くなく、高齢者や初心者であっても安心して使用することができる。
【0033】
前記の図9は摺動部20が袋体50の開口部50a内に完全に進入した状態を示しており、抜取りガイド28とガイド板26を連繋するピン19に連結されたストッパ34がフック37の上端近傍に係止されている。なお、スプリング35は縮小された状態に保たれている。
【0034】
尚、上記の説明では摺動部20の投入ガイド27内に野菜類60を挿入した状態にセットしてから該摺動部20を袋体50内に進入させているが、摺動部20のみを袋体50内に進入させた後に手操作によって野菜類60を摺動部20内の投入ガイド27に挿入する動作態様を採ることもできる。
【0035】
次に図20に示したように、摺動部20が袋体50の開口部50aから上方に引き抜かれる。この時にストッパ34がフック37の上端近傍に係止された状態が維持されており、駆動プレート22上でのコロ36の回転に伴ってスプリング35は伸長する。従ってガイド板26と投入ガイド27のみが上方に引き抜かれ、ストッパ34にピン19で連結された抜取りガイド28と野菜類60は袋体50内に残される。
【0036】
更に摺動部20の上方への引き抜き動作が継続すると、図21に示したようにコロ36が駆動プレート22上に突設された山形のカム39に乗り上げるため、フック37が支軸37aを回動中心として図示上で反時計方向に回動して、ストッパ34とフック37の係止状態が解除され、伸長したスプリング35の縮小作用によってストッパ34に連繋された抜取りガイド28が上方に引き抜かれ、袋体50内には野菜類60だけが残される。
【0037】
そして図22に示したように野菜類60が収納された袋体50から第2の保持爪15の係止状態が解除され、次に開口アーム8の回動によって袋体50は第1の保持爪17のみによって係止されたまま上方に吊り上げられ、更に図23に示したように袋体50と第1の保持爪17の係止状態が解かれて、該袋体50が開口部50aを正面A側に向けた姿勢を保って搬出手段29上に落下して外部に搬送され、図外の野菜収納箱等に整列状態を保持して収納される。尚、袋体50の整列状態を最良に保持するため、搬出手段29の高さとか傾斜角度等を適宜に調整することが必要である。
【0038】
そして元の状態に復帰した摺動部20の投入ガイド27内に他の野菜類60を挿入した状態にセットすることによって以下同じ操作が繰り返され、野菜類60の袋詰め作業が順次遂行される。
【0039】
以上説明した動作態様において、野菜類60を投入する摺動部20から搬出手段29までの流れが略直線状であり、かつ、野菜類60を収納する際の袋体50の開口部50aが斜め上方に向いているため、作業者が常時野菜類60の流れを目視できるとともに、該野菜類60が袋体50の開口部50a内に確実に収納される状況を確認しながら整列状態を保持した袋詰め作業を遂行できることが本発明装置の特徴となっている。
【0040】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかる野菜類の袋詰め装置によれば、従来の手操作により束ねた野菜類を袋体内に詰め込むという熟練を要する作業が不要となり、作業能率を格段に高めることができる。更に従来の自動包装機とは異なって野菜類を投入する摺動部から搬出手段までの流れが直線的であり、袋体の開口部が斜め上方に向いているため、作業者が常時野菜類の流れを目視により確認するとともに袋体内に底詰めできるため作業の円滑化をはかりながら確実に袋詰め作業を遂行することができる。
【0041】
特に開口アームの吸引ノズルによって袋体に生じた開口部は、第1及び第2の保持爪の係止作用によって上に広げられて維持されるため、袋体の開口ミスは発生せず、この開口アームの保持爪によって袋体が一旦上方に吊り上げられてから搬出手段上に落下して外部に搬送されるため、袋体の姿勢は一定となって搬送中に袋体の開口部からの野菜類のはみ出しとか崩れる等の不測の事態は発生せず、袋体の整列状態を最良に保持することができる。
【0042】
上方に配置された送風機の稼働に伴って移動時の袋体の変形等の現象を防止することができる。また、袋箱の底板上面に相互に離反する複数個の凸部を設けたことにより、積層状態に収納された袋体が波形に変形するため、袋取りアームの吸引ノズルが袋体の「へこみ」の位置に当接して確実に吸引することができる。
【0043】
摺動部自体の構成としてガイド板及びガイド板の内方に配置された投入ガイドと、この投入ガイドの内面で摺動可能な抜取りガイドを設けたことにより、開口状態が保持された袋体内に摺動部を進入させて投入ガイドに挿入された野菜類を袋体に収納した後の摺動部の抜取り時には、一旦抜取りガイドと野菜類とが袋体内に残され、次に抜取りガイドが引き抜かれて袋体内には野菜類だけが残るという動作態様が得られるので、野菜類と袋体の貼り付き現象とか野菜類の傷付き現象はなくなり、しかも袋体の奥まで摺動部が入ることによって容易に野菜類を袋体内の底まで確実に詰めることができる。
【0044】
また、摺動部の投入ガイド内に野菜類を挿入した状態にセットしてから該摺動部を袋体内に進入させる構成を採用すれば作業者は架台の開口縁部から外部に露出している投入ガイド内に野菜類を挿入する作業だけでよく、袋詰め装置内で開口した袋体内に手を挿入する必要がないため、袋詰め装置で手を挟んだりする畏れが全くなく、高齢者や初心者であっても安心して使用することができる。
【0045】
従って本発明によれば、作業者の熟練を要することなく野菜類を袋体内の底まで完全に詰めることができる上、作業者が常時野菜類の流れを目視により確認して袋詰め作業を遂行することによって作業ミスをなくし、しかも袋詰め能率を高めるとともに袋体の整列状態を最良とした野菜類の袋詰め装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる野菜類の袋詰め装置を全体的に示す側面図。
【図2】同本装置を全体的に示す平面図。
【図3】摺動部の構成を示す平面図。
【図4】図3のC−C線に沿う断面図。
【図5】摺動部に野菜類を挿入した状態を示す平面図。
【図6】袋箱の構成を示す斜視図。
【図7】袋箱の構成を示す平面図。
【図8】図7のD−D線に沿う断面図。
【図9】摺動部の駆動機構を示す要部断面図。
【図10】本発明の動作態様を示す概要図。
【図11】本発明の動作態様を示す概要図。
【図12】本発明の動作態様を示す概要図。
【図13】本発明の動作態様を示す概要図。
【図14】本発明の動作態様を示す概要図。
【図15】本発明の動作態様を示す概要図。
【図16】本発明の動作態様を示す概要図。
【図17】本発明の動作態様を示す概要図。
【図18】袋体の開口部が広げられて維持されている状態を示す側面図。
【図19】摺動部が袋体内に進入した状態を示す側面図。
【図20】摺動部の動作態様を示す要部断面図。
【図21】摺動部の他の動作態様を示す要部断面図。
【図22】袋体が吊り上げられている状態を示す側面図。
【図23】袋体が整列搬送されている状態を示す側面図。
【符号の説明】
1…架台
1a…開口縁部
2…袋箱
3…投入部
4…回転軸
5…袋取りアーム
5a,9…吸引ノズル
6…モータ
8…開口アーム
10…クランクアーム
14…支持体
15…第2の保持爪
17…第1の保持爪
20…摺動部
21…連結部材
22…駆動プレート
23…ラック
24…ピニオン
26…ガイド板
27…投入ガイド
28…抜取りガイド
29…搬出手段
30…送風機
31…底板
32…側壁
33…凸部
34…ストッパ
35…スプリング
36…コロ
37…フック
38…支持ブラケット
39…カム
50…袋体
60…野菜類
整理番号 P2940

Claims (6)

  1. 野菜類を摺動部を介して袋体に収納し、該野菜類を収納した袋体を搬出手段を介して外部に搬出する野菜類の袋詰め装置において、
    投入ガイドと、投入ガイドの内面に投入ガイドに対して摺動可能にピンを用いて連繋された抜取りガイドを有する摺動部を、袋体への投入部に向けて下方に傾斜させて配置し、摺動部を袋体に進入させて投入ガイド内に挿入した野菜類を袋体に収納した後、摺動部を上方へ引き抜くことにより、抜取りガイドを残して投入ガイドを袋体から引き抜き、その後に摺動部の上方への引き抜き動作を継続することにより、抜取りガイドを袋体から引き抜くことを特徴とする野菜類の袋詰め装置。
  2. 摺動部の投入ガイド内に野菜類を挿入した状態にセットしてから該摺動部を袋体内に進入させる請求項1に記載の野菜類の袋詰め装置。
  3. 摺動部を袋体内に進入させた後、袋体内の摺動部の投入ガイド上に野菜類を挿入する請求項1に記載の野菜類の袋詰め装置。
  4. 長手方向に沿う両側部が斜め上方に折曲されたガイド板を摺動部に設置し、このガイド板の内方に投入ガイドを拡開自在に配置した請求項1,2又は3に記載の野菜類の袋詰め装置。
  5. 架台の一方側に袋体が収納された袋箱を配置するとともに、架台の他方側に袋詰めする野菜類を挿入する摺動部と、供給される袋体を開口する開口アーム及び袋体の開口状態を保持する保持爪を具備する投入部を形成し、袋箱と投入部との中間部に吸引ノズルが配備された袋取りアームを設けて、該吸引ノズルにより袋箱内に収納された袋体を吸引して投入部まで送り込み、摺動部を開口アームによって開口された袋体内に進入させて野菜類を袋体に収納する請求項1,2,3又は4に記載の野菜類の袋詰め装置。
  6. 架台の一方側に袋体が収納された袋箱を配置するとともに、架台の他方側に袋詰めする野菜類を挿入する摺動部と、供給される袋体を開口するとともに開口状態を保持するための第1の保持爪が配備された開口アーム及び袋体の開口状態を保持するための第2の保持爪が配備されたクランクアームを具備する投入部と、袋体を外方に搬送する搬出手段を形成し、袋箱と投入部との中間部に配置した袋取りアームの吸引ノズルにより袋箱内に収納された袋体を吸引して投入部まで送り込み、開口状態が保持された袋体内に摺動部を進入させて野菜類を袋体に収納し、抜取りガイドを引き抜いてから第2の保持爪の係止を解いて開口アームにより袋体を移動させ、袋体を搬出手段上に落下させて架台の外方に搬送する請求項1,2,3又は4に記載の野菜類の袋詰め装置。
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