JP4392966B2 - 竿体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の竿体部を連結して一体化し一本の竿体とした竿体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の釣竿には、一般に「ワンピースロッド」と呼ばれる複数の竿体部を連結し一体化させた比較的長さの長い竿体を有するものがある。
【0003】
この種の釣竿は、炭素繊維やガラス繊維等を引き揃えて合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂からなる複数の筒状の竿体部を、インロー芯と呼ばれる芯材を介して互いに密着するように連結し、竿体部と芯材とを接着剤等によって接着固定して全体として一本の釣竿にしたものである。この種の釣竿は、複数の竿体部が物理的に接着され固定されているので、通常の並次形式や振出形式といった竿体同士の連結部分に比べて連結部分の強度に優れており、種々のタイプの釣竿に応用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1つの竿体として製造できる長さには設備上限界がある。何故なら、1つの竿体として長さが過度に長いものは、竿体の焼成工程や研磨作業等一連の製造工程において設備上対応しきれず、また作業工程が煩雑化し現実性を欠くからである。そのため、比較的長さの長い竿体を製造するためには、複数の竿体部に分けて製造しこれを連結して長さの長い一本の竿体(ワンピースロッド)とすることになるのである。
【0005】
そして、このように1つの竿体として製造できる長さに限界がある以上、これらを連結して製造されるワンピースロッドの全長にも連結する竿体部の数に応じておのずと限界が生じることになる。しかし、さらに全長の長いワンピースロッドに対する要請は大きい。
【0006】
また、ワンピースロッドといえども竿体部と他の竿体部との連結部分の強度は他の部分に比べて弱くなり、さらなる強度の向上が求められている。さらに、このような連結部分は外観上も好ましくない。
【0007】
本発明の課題は、十分な長さを有する共に強度・外観にも優れるワンピースロッドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る竿体は、魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体であって、芯材と、芯材の穂先側が挿入された状態で芯材に連結される筒状の第1竿体部と、芯材の竿元側が挿入された状態で第1竿体部と間隔を隔てて芯材に連結される第2竿体部と、第1竿体部と第2竿体部との間の芯材外周面に配置される補助部とを備え、補助部は、第1竿体部と第2竿体部との軸方向の間隔を埋めるように芯材の周面に配置され、前記補助部の外周面は、第1竿体部及び第2竿体部の外周面と面一になるように形成されていることを特徴とする
【0009】
この竿体では、第1竿体部と第2竿体部とが間隔を隔てながら芯材にそれぞれ連結されており、第1竿体部と第2竿体部との間隔分だけ、単純な第1竿体部と第2竿体部との長さの合計に比べて全長が長くなっている。そして、この間隔部分には芯材及び補助部が配置され、その連結強度を担保している。このように第1竿体部と第2竿体部とを連結することで長さの長いワンピースロッドを提供できることになる。
【0010】
また、補助部を配置して第1竿体部と第2竿体部との連結部分を面一に表面処理することで、連結部分が過度に目立つこともなくなり外観上にも優れるワンピースロッドとなる。
【0011】
発明2に係る方法は、魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体の製造方法であって、以下の工程を含む。
◎芯材の穂先側と竿元側とにそれぞれ第1竿体部と第2竿体部とを互いに間隔を隔てて連結する工程。
◎第1竿体部と第2竿体部との軸方向の隔を埋めるように芯材周面に繊維強化樹脂を巻回する工程。
◎繊維強化樹脂を焼成して第1竿体部,第2竿体部及び芯材を一体化させるための補助部を形成する工程。
◎第1竿体部、第2竿体部及び補助部の外径が面一になるように表面加工する工程。
【0012】
この方法では、別途作成した各竿体部を芯材を介して間隔を隔てて連結し(必要に応じて接着剤等で各竿体部と芯材とを接着し)、この間隔部分には繊維強化樹脂を巻回して各部材を一体化する。このため、各部材の連結強度に優れかつ長さの長いワンピースロッドを容易に製造可能である。また、両竿体部の間隔部分に繊維強化樹脂を新たに巻回しているため、両竿体部の連結部分との面一化が容易となり外観の優れるワンピースロッドを容易に製造可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と元竿1の穂先側に脱着自在に連結される竿体2とを有している。
【0014】
元竿1は炭素繊維やガラス繊維に強化樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回し焼成して得られた先細り筒状部材である。そして、元竿1の竿元側にはコルク等の木材やウレタンゴム等の弾性部材からなる筒状の竿元グリップ3が配置され、その穂先側にはリール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート4及び竿元グリップ3と同様の木材や弾性部材からなる前グリップ5が配置され固定されている。そして、元竿1の穂先側端部内周は嵌合雌部となっている。
【0015】
竿体2は、後述のように、複数の筒状の竿部材を連結し一体化させて全体の長さを長いものとした部材である。竿元側端部には嵌合雄部が形成されており、この嵌合雄部を元竿1の嵌合雌部に挿入しいわゆる並次形式で元竿1の穂先側に連結される。
【0016】
図2にその一部を示すように、竿体2は複数の筒状の竿体部を順次連結して一体化し固定してなるものである。用いる竿体部の数は任意であり、必要な設計長さに応じて任意の数の竿体部を用いて構成される。この竿体部の連結部分の構成は以下の通りである。
【0017】
図2に示すように、この竿体2の連結部分には、芯材12と、芯材12の穂先側が挿入された状態で芯材12に連結される筒状の第1竿体部10と、芯材12の竿元側が挿入された状態で第1竿体部10と間隔を隔てて芯材12に連結される第2竿体部11と、第1竿体部10と第2竿体部11との間の芯材12の外周面に配置される補助部13とからなる。
【0018】
第1竿体部10及び第2竿体部11は、元竿1と同様に炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグからなる先細り筒状部材である。また、芯材12も同様にプリプレグから構成される筒状体である。芯材12の外径はそれぞれ穂先側と竿元側とで第1竿体部10の内径と第2竿体部11の内径に合致している。そして、芯材12はそれぞれ穂先側及び竿元側において第1竿体部10と第2竿体部11とに途中まで挿入された状態で、第1竿体部10と第2竿体部11とは直接接触することなく間隔を隔てて連結される。この間隔は任意の設定事項であるが、およそ50〜200mm程度の間隔となる。なお、第1竿体部10,第2竿体部11及び芯材12はそれぞれ必要に応じて接着剤等によって固定されている。
【0019】
補助部13もプリプレグから構成される部分である。第1竿体部10と第2竿体部11との軸方向の間隔を埋めるように、芯材12の周面に配置されている。そして、第1竿体部10,第2竿体部11及び補助部13の外周面は面一となるように表面加工される。
【0020】
この竿体2は以下のようにして製造される。
まず、第1竿体部10及び第2竿体部11が一般的な竿体の製造方法に従って製造される。具体的には、マンドレルと呼ばれる先細りテーパ状の心棒に炭素繊維やガラス繊維を一方向に引き揃えて圧をかけながら合成樹脂を含浸させたプリプレグを回巻し、これを炉内にて焼成して固化させ、さらにマンドレルを引き抜いて第1竿体部10及び第2竿体部11を製造する。また一方で、同様にして、所定の外径を有する芯材12も別途製造しておく。
【0021】
そして、図3(a)に示すように、この芯材12の穂先側と竿元側とにそれぞれ第1竿体部10と第2竿体部11とを互いに間隔を隔てて連結する。必要に応じて接着剤等によってこれらを固定する。
【0022】
続いて、図3(b)に示すように、第1竿体部10と第2竿体部11との間の芯材12の周面に他のプリプレグを巻回する。このプリプレグはテープ状に加工されたプリプレグが好ましく、また炭素繊維やガラス繊維は竿体の周方向に引き揃えられて配行されるのが、作業効率及び製造後の強度の点から好ましい。
【0023】
その後、この回巻した繊維強化樹脂を焼成して、第1竿体部10,第2竿体部11及び芯材12と一体化させた補助部13を形成する。そして、表面を研磨し面一化させ、必要な塗料等を塗布して表面加工を施して竿体2を製造する。
【0024】
なお、図面においては参照のため、第1竿体部10,第2竿体部11,補助部13を外観上区分できるように示しているが、係る表面処理によって外観上これらの区別は見分けられない程度になる。
【0025】
このように製造される竿体2は、第1竿体部10と第2竿体部11とが間隔を隔てながら芯材12にそれぞれ連結されており、第1竿体部10と第2竿体部11との間隔分だけ、単純な第1竿体部10と第2竿体部11との長さの合計に比べて全長が長くなる。そして、この間隔部分には芯材12及び補助部13が配置され、かつ焼成によって一体化しているのでその連結強度は十分に維持されている。また、補助部13を配置して第1竿体部10と第2竿体部11との連結部分を面一に表面処理することで、連結部分が過度に目立つこともなくなり外観上にも優れるワンピースロッドとなる。
【0026】
[他の実施形態]
(a)補助部13を構成するプリプレグは、比較的繊維含有量の少ない合成樹脂量の多いプリプレグを用いてもよい。例えば、全体に於ける強化繊維含有量が20〜35%程度のプリプレグを用いると、このプリプレグ内に比較的多量に含まれる合成樹脂がいわば糊の役目を果たして、各部材間の密着固定が容易になる。(b)竿体2を形成する竿体部の数は任意である。設計する竿体2の長さに応じて任意の数の竿体部を用いればよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、十分な長さを有する共に外観にも優れるワンピースロッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の竿体2の第1竿体部10と第2竿体部11との連結部分を示した図。
【図3】竿体2の製造工程を示す図。
【符号の説明】
1 元竿
2 竿体
10 第1竿体部
11 第2竿体部
12 芯材
13 補助部

Claims (2)

  1. 魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体であって、
    芯材と、
    前記芯材の穂先側が挿入された状態で前記芯材に連結される筒状の第1竿体部と、
    前記芯材の竿元側が挿入された状態で前記第1竿体部と間隔を隔てて前記芯材に連結される第2竿体部と、
    前記第1竿体部と前記第2竿体部との間の前記芯材外周面に配置される補助部とを備え
    前記補助部は、前記第1竿体部と第2竿体部との軸方向の間隔を埋めるように前記芯材の周面に配置され、かつ、前記補助部の外周面は、前記第1竿体部及び前記第2竿体部の外周面と面一になるように形成されている
    ことを特徴とする竿体。
  2. 魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体の製造方法であって、
    芯材の穂先側と竿元側とにそれぞれ第1竿体部と第2竿体部とを互いに間隔を隔てて連結する工程と、
    前記第1竿体部と第2竿体部との軸方向の隔を埋めるように前記芯材周面に繊維強化樹脂を巻回する工程と、
    前記繊維強化樹脂を焼成して前記第1竿体部,前記第2竿体部及び芯材を一体化させるための補助部を形成する工程と
    前記第1竿体部、前記第2竿体部及び前記補助部の外径が面一になるように表面加工する工程とを含む、
    竿体の製造方法。
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