JP4389634B2 - 駆動力伝達用のギアの回転を止めるためのロック装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

駆動力伝達用のギアの回転を止めるためのロック装置およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、駆動力伝達用のギアの回転を止めるためのロック装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
たとえば電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置は、均一に帯電された感光ドラムの表面を印刷すべき画像データに基づいて露光して静電潜像を形成し、トナー補給カートリッジから供給されたトナーを現像ローラにより感光ドラムの静電潜像に付着させ、感光ドラムに付着したトナーを転写ローラにより用紙上に転写させる。画像形成装置は、かかる画像形成処理の実行に関連して、装置内の各部を駆動させるために、駆動力伝達用のギアを多数使用している。
このような画像形成装置では、特定のギアが駆動力の伝達に使用されない場合、たとえばメンテナンスあるいは部品交換が行われる場合に、意図しない外力によって不用意にギアが回転してしまうことを防止するためのロック装置が備えられている。たとえば、トナー補給カートリッジにおけるトナー搬送用のトナー搬送スクリューの回転駆動部をロックするための駆動部ロック機構が提案されている(特許文献1参照)。この駆動部ロック機構により、たとえばトナー補給カートリッジの着脱時に、誤ってトナー搬送スクリューが回転されてトナーが漏出されてしまう事態が防止される。
特開平5−249820号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の駆動部ロック機構においては、移動可能に設けられる突起部が嵌合し得る歯型(切欠部)を有する専用の係止板を、回転を止めようとするギアに対してたとえば同軸上に配置しなければならなかった。このため、ギアを含む駆動系において、ロック装置専用の係止板を配置するためのスペースが別途必要になるという問題があった。
本発明は、上記した従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、専用の係止板を設けることなく、駆動力伝達用のギアの回転を確実に止めることができるロック装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
(1)駆動力伝達用のギアの回転を止めるためのロック装置であって、前記ギアの歯と係合し得る凸部と、前記凸部を保持する直線方向に移動可能な保持部とを有し、前記凸部は、前記ギアの回転駆動方向に当該ギアを回転させた場合に当該ギアの歯から当該凸部に加えられる力が前記保持部を前記ギアの方へ近接させる方向成分を有することとなる位置で、前記ギアの歯と係合し得ることを特徴とするロック装置。
(2)前記位置は、前記ギアの中心から前記保持部の移動方向と略平行に当該保持部の方へ延長してなる基準半直線に対して、前記ギアの回転駆動方向に所定の鋭角度だけずれた前記ギアの中心から延びる半直線上の位置であることを特徴とする上記(1)に記載のロック装置。
(3)前記ギアの歯と係合し得る第2凸部をさらに有し、前記保持部は、前記第2凸部を保持しており、前記第2凸部は、前記基準半直線に対して、前記ギアの回転駆動方向と逆方向に前記所定の鋭角度だけずれた前記ギアの中心から延びる半直線上の位置で、前記ギアの歯と係合し得ることを特徴とする上記(2)に記載のロック装置。
(4)前記凸部および前記第2凸部が前記ギアの歯と係合する場合において、前記凸部および前記第2凸部の間に位置される歯の数であるまたぎ歯数Zmは、下記式により求められるZmtに最も近い整数であることを特徴とする上記(3)に記載のロック装置。
Zmt=Z×(α/180)+0.5
(但し、Zはギアの歯数であり、αはギアの基準圧力角(°)である。)
(5)前記凸部と前記ギアの歯とが係合する前記ギアにおける軸方向の範囲は、前記ギアの歯と他のギアの歯とが噛み合う前記ギアにおける軸方向の範囲と少なくとも一部で一致していることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のロック装置。
(6)前記保持部を前記ギアの方へ付勢する付勢手段をさらに有することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のロック装置。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のロック装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(8)開閉可能な扉を有し、前記凸部は、前記扉の開閉に応じて、前記ギアの歯に対して係合または離脱されることを特徴とする上記(7)に記載の画像形成装置。
(9)前記扉の開閉を検出するための検出部をさらに有し、前記保持部は、前記検出部により検出される被検出部を有することを特徴とする上記(8)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、駆動力伝達用のギアに対して回転駆動方向にトルクが加わっても、保持部をギアの方へ引き寄せる力が働くこととなるため、凸部がギアの歯から外れることはない。この結果、従来のように専用の係止板を設けることをしなくても、現有のスペースを利用して、駆動力伝達用のギアの回転を確実に止めることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す図である。図1に示す画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の作像を行うプロセスカートリッジ11Y,11M,11C,11Kを有するタンデム方式のデジタルフルカラープリンタ10(以下、プリンタと略す)である。
プリンタ10は、画像処理部16を有している。この画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の画像処理を行った後に、露光用のデジタル画像信号を作成し、当該デジタル画像信号に基づいて、各色用のプリントヘッド部12Y,12M,12C,12Kに駆動信号を送る。
プリントヘッド部12Y〜12Kは、それぞれ各色画像形成用のプロセスカートリッジ11Y,11M,11C,11Kに収納されている。プロセスカートリッジ11Y〜117Kはまた、それぞれ各色用の、感光体ドラム13Y,13M,13C,13K、および現像装置14Y,14M,14C,14Kを有している。
用紙への画像形成処理は概略以下のように行われる。図中の矢印Aは、中間転写ベルト15の移動方向を示す。まず、プリントヘッド部12Y〜12Kからの光が、感光体ドラム13Y〜13Kを露光し、Y,M,C,Kの各色毎の静電潜像を形成する。これら各色の潜像は、それぞれ各色用のプロセスカートリッジ11Y〜11Kに設けられた各色用の現像装置14Y〜14Kにより各色毎に現像される。これらの感光体ドラム13Y〜13K上の各色のトナー像を順次中間転写ベルト15上に中間転写していくことにより、中間転写ベルト15上に各色の重ね合わせ画像が作成される。この中間転写ベルト15上の重ね合わせ画像は、中間転写ベルト15の矢印A方向への移動により、用紙への転写位置(ローラ25と2次転写ローラ17が対向する位置)まで移動する。次に、給紙カセット18または19内の用紙が、給紙ローラ20および搬送ローラ21により中間転写ベルト15上の画像と同期をとって、縦搬送路25を経て転写位置に送り出される。そして、高電圧が印加された2次転写ローラ17によって中間転写ベルト15上の重ね合わせ画像が用紙上に転写される。転写後の用紙は定着ローラ22の位置に搬送され、定着ローラ22により用紙上の重ね合わせ画像が定着される。こうして画像形成処理が行われた用紙は、排出ローラ23により、トレイ24に排出される。
また、プリンタ10は、外枠をなす本体ケース30を有しており、この本体ケース30に対して、開閉可能な扉31が設けられている。扉31は、支点32を中心として回動され得る。扉31が開かれて縦搬送路25が露呈されると、詰まった用紙の除去あるいはメンテナンスが可能となる。
図2は、画像の用紙への転写位置付近の拡大図であって、2次転写ローラが中間転写ベルトに圧接された状態を示す。図3は、画像の用紙への転写位置付近の拡大図であって、2次転写ローラが中間転写ベルトから離間された状態を示す。
図2および図3に示すように、2次転写ローラ17は、ローラ25に懸架された中間転写ベルト15に対して、圧接・離間可能に設けられている。2次転写ローラ17の軸部17aを回動可能に保持するホルダ41は、ばね部材42により、2次転写ローラ17を中間転写ベルト15へ押圧する方向に付勢されている。ばね部材42のホルダ41と反対側の端部は、固定部材50により支持されている。ホルダ41は、レバー支点43を中心に回動可能なレバー44の一方の端部と、ピン45により回動可能に連結される。レバー44の他方の端部には、カム48が当接され得る当接面46が形成されている。なお、レバー44、ホルダ41、および2次転写ローラ17は、扉31に設けられている。
ここで、画像形成処理を行わない場合、中間転写ベルト15のクリープ変形を防止するために、2次転写ローラ17を中間転写ベルト15から離間させておく必要がある。したがって、画像形成処理を行わない場合には、カム48が回動され、カム48の膨出部48aがレバー44の当接面46に当接されて、レバー44が図2の矢印B方向に回動される。これにより、ホルダ41は、図3に示すように、ばね部材42の付勢力に抗して、2次転写ローラ17が中間転写ベルト15から離間する方向に移動させられ、結果として、2次転写ローラ17は中間転写ベルト15から離間させられる。
図4は、扉の開閉に伴ってレバーが移動する軌跡を説明するための図である。図4に示すように、扉31が開放状態から閉じられる場合、レバー44は、図4の2点鎖線51で示す軌跡に沿って図中右側から左側に移動する。このとき、レバー44の先端部52がカム48に突入して、カム48を図中矢印C方向に回転させる力が発生する。したがって、図3に示す2次転写ローラ17および中間転写ベルト15の離間状態で、扉31が閉まるべきであるにもかかわらず、図2に示す両者の圧接状態で、扉31が閉まってしまう事態が起こり得る。このため、本実施形態のプリンタ10は、カム48が動かないようにロックするため、具体的には、カムに駆動力を伝達するための駆動系に含まれる駆動力伝達用のギアの回転を止めるための後述するロック装置を備えている。
図5は、カムに駆動力を伝達するための駆動系を示す概略断面図、図6は、図5の駆動系を軸方向から見たギア列を示す概略図である。
図5に示すように、駆動系60は、回転駆動力が入力され得る入力軸61と、入力軸61に固定された第1ギア62と、第1ギア62に噛合される第2ギア63と、第2ギア63と同軸上に設けられる第3ギア64と、第3ギア64に噛合される第4ギア65と、第4ギア65と同軸上に設けられる第5ギア66と、第5ギア66に噛合される第6ギア67と、第6ギア67が固定された出力軸68とを有している。カム48は、出力軸68に固定される。本実施形態では、各ギア62〜67は、いずれも平歯車である。
プリンタ10は、駆動系60における第3ギア64の回転を止めるためのロック装置70を有している。ただし、ロック装置70が回転を止め得るギアは、第3ギア64に限られるものではなく、カムに駆動力を伝達するための駆動系60における他のギアであってもよい。
図7は、ロック装置を説明するための図であって、(A)はロック解除状態を示し、(B)はロック状態を示す。図8は、ロック装置の要部を示す概略斜視図である。
図7および図8に示すように、ロック装置70は、第3ギア64の歯と係合し得る前方凸部71および後方凸部72と、前方凸部71および後方凸部72を保持する移動可能な保持部73とを有している。このロック装置70は、本体ケース30側に設けられる。保持部73は、前方凸部71および後方凸部72が取付けられたアーム部74と、アーム部74を支持するための支持部75とを有しており、図中矢印D方向に移動可能である。
保持部73は、付勢手段としての引っ張りコイルばね76によって、第3ギア64の方へ付勢されている。これにより、扉31の開閉等による衝撃力が加わったとしても、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯から飛び出し歯の上に乗り上げて浮いてしまう事態が防止される。引っ張りコイルばね76は、一方の端部において支持部75に取り付けられ、他方の端部において固定部材77に取り付けられる。
保持部73の支持部75には、第1係合部78が設けられている。この第1係合部78に係合し得る第2係合部91を有するロック切替部90が、扉31に設けられる。ロック切替部90の第2係合部91は、扉31が閉じられるにともなって、支持部75の第1係合部78に係合して図中上方へ保持部73を持ち上げて移動させることができる。すなわち、前方凸部71および後方凸部72は、扉31の開閉に応じて、第3ギア64の歯に対して係合または離脱される構成とされている。なお、ロック切り替え部90は、扉31が閉じられた場合に、本体ケース30に取付けられた本体側係合部34と係合可能な切替部側係合部92を有している。
また、プリンタ10は、扉31の開閉を検出するためのセンサ33を有しており、保持部73は、センサ33により検出される被検出部79を有している。ここでは、扉31が開かれている場合に、センサ33は、被検出部79が遮光することを検出する。これにより、扉31が開かれている場合には、第3ギア64の回転を電気的に禁止することができる。ここで、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯の上に乗り上げている場合であっても、センサ33により検出され得るように被検出部79の大きさ(長さ)が設定されている。なお、図7(B)において2点鎖線で示すロック切り替え部90は、扉31がさらに開かれた状態を示している。
図9は、前方凸部および後方凸部がギアの歯と係合した状態を示す図である。図9に示すように、前方凸部71は、第3ギア64の回転駆動方向Eに当該第3ギア64を回転させた場合に当該第3ギア64の歯から当該前方凸部71に加えられる力Fが保持部73を第3ギア64の方へ近接させる方向成分を有することとなる位置で、第3ギア64の歯と係合可能とされている。ここで、回転駆動方向とは、ギアを介して回転駆動力が伝達される場合の当該ギアの回転方向をいう。具体的には、前記位置は、第3ギア64の中心Oから保持部73の移動方向Dと略平行に当該保持部73の方へ延長してなる基準半直線Lに対して、第3ギア64の回転駆動方向Eに所定の鋭角度αだけずれた第3ギア64の中心Oから延びる半直線L上の位置である。換言すれば、前記位置は、第3ギア64の回転駆動力の伝達が行われる回転面69における図9中の頂点から、回転駆動方向E、すなわち回転方向で下流側にずれた位置である。
また、図9に示すように、後方凸部72は、基準半直線Lに対して、第3ギア64の回転駆動方向Eと逆方向に所定の鋭角度αだけずれた第3ギア64の中心Oから延びる半直線L上の位置で、第3ギア64の歯と係合し得る。この場合、後方凸部72は、第3ギア64の回転駆動方向Eと逆方向に当該第3ギア64を回転させた場合に当該第3ギア64の歯から当該後方凸部72に加えられる力Fが保持部73を第3ギア64の方へ近接させる方向成分を有することとなる位置で、第3ギア64の歯と係合可能とされている。
次に、扉31の開閉にともなうロック装置の作用について説明する。
図7(A)に示すように、扉31が閉じられている場合、ロック切替部90の第2係合部91は、支持部75の第1係合部78に係合し、保持部73を引っ張りコイルばね76による付勢力に抗して図中上方位置に位置させる。したがって、前方凸部71および後方凸部72は、第3ギア64の歯から離脱された状態にある。
一方、図7(B)に示すように、扉31が開かれてロック切替部90の第2係合部91が下降するのに伴って、保持部73は、引っ張りコイルばね76によって第3ギア64の方へ付勢される。したがって、前方凸部71および後方凸部72は、第3ギア64の歯に係合する(以下、「係合状態」という)。
係合状態において、第3ギア64の回転駆動方向Eに第3ギア64を回転させた場合に第3ギア64の歯から前方凸部71に加えられる力Fは、図中で真横よりも下方に傾いた方向となる(図9参照)。この結果、保持部73は、むしろ第3ギア64の方へ引き寄せられることとなる。したがって、第3ギア64に対して回転駆動方向Eにトルクが加わっても、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯から外れることはない。また、係合状態において、第3ギア64の回転駆動方向Eと逆方向に第3ギア64を回転させた場合に第3ギア64の歯から後方凸部72に加えられる力Fは、図中で真横よりも下方に傾いた方向となる。したがって、第3ギア64に対して回転駆動方向Eと逆方向にトルクが加わった場合にも、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯から外れることはない。
ここで、図5に示すように、ロック装置70の前方凸部71および後方凸部72と第3ギア64の歯とが係合する第3ギア64における軸方向の範囲は、第3ギア64の歯と第4ギア65の歯とが噛み合う第3ギア64における軸方向の範囲と少なくとも一部で一致している。したがって、係合状態において第3ギア64を回転させた場合に第3ギア64に大きな偶力のモーメントが生じることを防止できる。
また、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯と係合する場合において、前方凸部71および後方凸部72の間に位置される歯の数であるまたぎ歯数Zmは、たとえば図10に示すように、変更可能である。ただし、またぎ歯数Zmは、下記式により求められるZmtに最も近い整数であることが望ましい。
Zmt=Z×(α/180)+0.5
但し、Zはギアの歯数であり、αはギアの基準圧力角(°)である。この場合、前方凸部71および後方凸部72が第3ギア64の歯から離脱することをより確実に防止しつつ、最も小型にロック装置70を構成することができる。
図11は、ロック装置の凸部の変形例を示す図である。図11に示すロック装置70は、前方凸部71を有するとともに、図9に示すような後方凸部72を有していない。図11に示す前方凸部71は、図9に示す前方凸部と同様に、第3ギア64の中心Oから保持部73の移動方向Dと略平行に当該保持部73の方へ延長してなる基準半直線Lに対して、第3ギア64の回転駆動方向Eに所定の鋭角度αだけずれた第3ギア64の中心Oから延びる半直線L上の位置で、第3ギア64の歯と係合可能とされている。なお、所定の鋭角度αは、上述したまたぎ歯数分の歯の両端に位置される歯面に外接する2つの半直線のなす角度の1/2以上であることが望ましい。
したがって、第3ギア64を回転駆動方向Eに回転させようとしても、前方凸部71が第3ギア64の歯から外れることはない。一方、図12の比較例に示すように、前方凸部71を基準半直線L上に位置させた場合、力Fにより、前方凸部71が設けられた保持部73が押し上げられて変形し、前方凸部71が第3ギア64の歯から離脱する恐れがある。図11に示す変形例は、第3ギア64の回転駆動方向Eへの回転を止めることのみに対応できれば十分である場合、たとえば第3ギア64の回転駆動方向Eと逆方向への回転を無視できる場合、あるいは回転駆動方向Eと逆方向への回転がワンウェイクラッチ等により禁止される場合に適用されるのが好ましい。
このように本実施形態によれば、前方凸部71は、第3ギア64の回転駆動方向Eに当該第3ギア64を回転させた場合に当該第3ギア64の歯から前方凸部71に加えられる力が保持部73を第3ギア64の方へ近接させる方向成分を有することとなる位置で、第3ギア64の歯と係合し得る。
したがって、第3ギア64に対して回転駆動方向Eにトルクが加わっても、保持部73を第3ギア64の方へ引き寄せる力が働くこととなるため、前方凸部71が第3ギア64の歯から外れることはない。この結果、従来のように専用の係止板を設けることをしなくても、現有のスペースを利用して、駆動力伝達用のギアの回転を確実に止めることが可能となる。
また、本実施形態では、前方凸部71に加えて、後方凸部72を有するので、第3ギア64に対して回転駆動方向Eと逆方向にトルクが加わった場合にも、保持部73を第3ギア64の方へ引き寄せる力が働くこととなるため、前方凸部71が第3ギア64の歯から外れることはない。つまり、駆動力伝達用のギアの両方向の回転を確実に止めることが可能となる。
図13は、本発明の第2の実施形態にかかる画像形成装置に備えられるロック装置の要部を示す概略斜視図である。以下、第1の実施形態と相違する部分を説明する。なお、第1の実施形態と共通する部材には、同一の符号を付してある。
第2の実施形態では、ロック装置70が回転を止め得るギアが、はすば歯車である点で、平歯車である第1の実施形態と相違している。したがって、はすば歯車である第3ギア64aの歯と係合し得る前方凸部71aおよび後方凸部72aは、第3ギア64aに対応したねじれ角を有している。
保持部73の支持部75の側面にはリブ81,82が取り付けられており、リブ81,82は、係合溝83,84に係合される。なお、リブ81,82は、開口85,86を通って挿入された後、係合溝83,84に係合される。リブ81,82は、係合溝83,84に沿ってスライド移動可能である。回転を止めようとするギアがはすば歯車である場合、前方凸部71aおよび後方凸部72aにギアからスラスト方向の分力が加えられるが、このスラスト方向の分力は、係合溝83,84に係合されたリブ81,82で受けることができる。
ここで、前方凸部71aおよび後方凸部72aが第3ギア64aの歯と係合する場合において、前方凸部71aおよび後方凸部72aの間に位置される歯の数であるまたぎ歯数Zmは、下記式により求められるZmtに最も近い整数であることが望ましい。
Zmt=Z×((αs/180)+(tanαs・tanβg)/π))+0.5
但し、Zはギアの歯数であり、αsはギアの軸直角圧力角(°)であり、βgは基礎円筒ねじれ角(°)である。この場合、前方凸部71aおよび後方凸部72aが第3ギア64aの歯から離脱することをより確実に防止しつつ、最も小型にロック装置70を構成することができる。
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上記実施形態では、本発明のロック装置が、プリンタにおける2次転写ローラの中間転写ベルト15に対する圧接・離間に関する駆動系に適用される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明のロック装置は、プリンタにおける他の駆動系、たとえばトナー補給カートリッジのトナー搬送に関する駆動系にも適用可能である。さらに、本発明のロック装置は、プリンタに加えて、たとえば複写機、MFP(Multi−Function Peripheral)、およびファクシミリ装置などの他の画像形成装置にも搭載可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像の用紙への転写位置付近の拡大図であって、2次転写ローラが中間転写ベルトに圧接された状態を示す。 画像の用紙への転写位置付近の拡大図であって、2次転写ローラが中間転写ベルトから離間された状態を示す。 扉の開閉に伴ってレバーが移動する軌跡を説明するための図である。 カムに駆動力を伝達するための駆動系を示す概略断面図である。 図5の駆動系を軸方向から見たギア列を示す概略図である。 ロック装置を説明するための図であって、(A)はロック解除状態を示し、(B)はロック状態を示す。 ロック装置の要部を示す概略斜視図である。 前方凸部および後方凸部がギアの歯と係合した状態を示す図である。 またぎ歯数を変更した場合の前方凸部および後方凸部がギアの歯と係合した状態を示す図である。 ロック装置の凸部の変形例を示す図である。 ロック装置の凸部の比較例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像形成装置に備えられるロック装置の要部を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 プリンタ、
31 扉、
33 センサ、
60 駆動系、
64,64a 第3ギア、
70 ロック装置、
71,71a 前方凸部(凸部)、
72,72a 後方凸部(第2凸部)、
73 保持部、
76 引っ張りコイルばね、
79 被検出部、
D 保持部の移動方向、
E ギアの回転駆動方向、
,F 凸部に加えられる力、
基準半直線、
,L 半直線、
O ギアの中心、
Zm,Zm またぎ歯数、
α 鋭角度。

Claims (9)

  1. 駆動力伝達用のギアの回転を止めるためのロック装置であって、
    前記ギアの歯と係合し得る凸部と、
    前記凸部を保持する直線方向に移動可能な保持部とを有し、
    前記凸部は、前記ギアの回転駆動方向に当該ギアを回転させた場合に当該ギアの歯から当該凸部に加えられる力が前記保持部を前記ギアの方へ近接させる方向成分を有することとなる位置で、前記ギアの歯と係合し得ることを特徴とするロック装置。
  2. 前記位置は、前記ギアの中心から前記保持部の移動方向と略平行に当該保持部の方へ延長してなる基準半直線に対して、前記ギアの回転駆動方向に所定の鋭角度だけずれた前記ギアの中心から延びる半直線上の位置であることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記ギアの歯と係合し得る第2凸部をさらに有し、
    前記保持部は、前記第2凸部を保持しており、
    前記第2凸部は、前記基準半直線に対して、前記ギアの回転駆動方向と逆方向に前記所定の鋭角度だけずれた前記ギアの中心から延びる半直線上の位置で、前記ギアの歯と係合し得ることを特徴とする請求項2に記載のロック装置。
  4. 前記凸部および前記第2凸部が前記ギアの歯と係合する場合において、前記凸部および前記第2凸部の間に位置される歯の数であるまたぎ歯数Zmは、下記式により求められるZmtに最も近い整数であることを特徴とする請求項3に記載のロック装置。
    Zmt=Z×(α/180)+0.5
    (但し、Zはギアの歯数であり、αはギアの基準圧力角(°)である。)
  5. 前記凸部と前記ギアの歯とが係合する前記ギアにおける軸方向の範囲は、前記ギアの歯と他のギアの歯とが噛み合う前記ギアにおける軸方向の範囲と少なくとも一部で一致していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のロック装置。
  6. 前記保持部を前記ギアの方へ付勢する付勢手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のロック装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のロック装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 開閉可能な扉を有し、
    前記凸部は、前記扉の開閉に応じて、前記ギアの歯に対して係合または離脱されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記扉の開閉を検出するための検出部をさらに有し、
    前記保持部は、前記検出部により検出される被検出部を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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