JP4388740B2 - 成形体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオレフィン系樹脂製成形基材を用いた成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン系単量体の重合体であるポリオレフィン系樹脂は、機械的性質や耐薬品性に優れる上に、低コストで成形加工が容易であることから、多種の用途に幅広く利用されている。さらに、ポリオレフィン系樹脂は、リサイクル性にも優れることから、近年の地球環境問題を背景としてその用途はより一層拡大しつつある。
その一方で、オレフィン系樹脂は、表面硬度、耐侯性に劣るという欠点を有している。この欠点を改良するため、オレフィン系樹脂上に表面硬度、耐侯性に優れた樹脂組成物をコーティングしようとする試みがなされている。しかしながら、ポリオレフィン系樹脂は非極性であることから、ポリオレフィン系樹脂製成形基材表面に、ポリオレフィン系樹脂以外の他種ポリマー樹脂を塗装や接着等によってコーティングすることは困難であった。そのため、ポリオレフィン系樹脂製成形基材表面に、ポリオレフィン系樹脂以外の多種ポリマーの塗装や接着等を積層する場合には、ポリオレフィン系樹脂製成形基材表面にプラズマ処理、火炎処理、紫外線照射処理、クロム酸処理などの表面処理を施し、その表面を活性化させて、その付着性を改良する方法が一般に採用されている。
【0003】
しかしながら、このような表面処理は付加的な処理であるため、他種ポリマー樹脂の塗装工程が複雑になり、多額の設備費や時間を要していた。また、成形物の形や大きさ、樹脂中に含まれる顔料や添加物の影響により、表面処理効果にバラつきが生じやすいという不都合を有していた。
【0004】
そこで、前述した表面処理を施さずにポリオレフィン系樹脂に多種ポリマーを積層する方法が提案されている。その方法としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂に対して強い付着力を有する塩素化ポリオレフィンを積層する方法(例えば、特許文献1参照)や、長鎖アルキル(メタ)アクリレートを粘着性付与成分とし、これに脂環式(メタ)アクリレートを凝集モノマーとして共重合した接着剤を用いる方法(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特公昭63−24628号公報
【特許文献2】
特開平6−128544号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、含塩素化合物を用いているため、耐候性に劣っていた。また、昨今の環境問題への関心の高まりから、塩素化ポリオレフィンの使用を回避する傾向がある上に、近年では、塩素を含まない積層体の要求が急速に高まっている。
また、特許文献2に記載の方法においては、粘着性付与成分である長鎖アルキル(メタ)アクリレートと、凝集モノマーである脂環式(メタ)アクリレートとの共重合体のガラス転移温度が室温以下であるため、室温において形態保持できず、成形できなかった。したがって、塗布工程を伴う接着剤としてしか利用できなかった。
【0007】
本発明の目的は、簡便に製造され、塩素原子を含む化合物を使用することなく、ポリオレフィン系樹脂に対する密着性が良好であり、尚且つ耐候性、形態保持性に優れた成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述した従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のエステル基を持つ(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を含有する(メタ)アクリル系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂などの難密着性の基材に対する密着性に優れ、尚且つ耐候性、形態保持性に優れることを見出し、以下の成形体を発明した。
すなわち、本発明の成形体は、ポリオレフィン系樹脂製成形基材上に、(メタ)アクリル系樹脂を含有する(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)からなるアクリル系樹脂層が形成された成形体であって、
前記(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位を50〜100質量%含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の成形体は、ポリオレフィン系樹脂製成形基材上に、(メタ)アクリル系樹脂を含有する(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)からなるアクリル系樹脂層が形成されたものである。
【0010】
ポリオレフィン系樹脂製成形基材は、ポリオレフィン系樹脂を、射出成形、圧縮成形、中空成形、押し出し成形、回転成形等、公知成形法によって成形したものである。その形状としては、フィルム、シート、円柱など任意の形状であってよい。
ここで、ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、高圧法ポリエチレン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、ポリスチレン等のポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等が好適に用いられる。
【0011】
(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)中の(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位を含有するものである。(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位とは、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位またはアクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位のことである。
(メタ)アクリル系樹脂中の(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位の含有量は、基材密着性、機械強度、耐候性、形態保持性の点から50〜100質量%である。
【0012】
(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位以外の他の単量体単位を有する共重合体であってもよい。
他の単量体単位は、上記(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシルと共重合可能な単量体であれば特に限定されず、例えば、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル類;アクリル酸メチル(MA)、アクリル酸エチル、アタクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類;フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物等のα,β−不飽和カルボン酸類;N−フェニルマレイミド,N−シクロヘキシルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド等のマレイミド類;カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステル類;ブタジエン、イソプレン、4−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン等のジエン類;(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の窒素含有単量体;アリルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有単量体;スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o,p−ジメチルスチレン等のモノ若しくはポリアルキルスチレン等の芳香族ビニル化合物等を用いることができる。
【0013】
これらの中でも、入手のしやすさ、ポリオレフィン系樹脂製成形基材に対する密着性の面からメタクリル酸エステル類、アクリル酸エステル類を用いることが好ましく、さらにはメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸グリシジルを用いることがより好ましい。
【0014】
また、他の単量体単位としては、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位以外の、2級アルコールもしくは3級アルコールとカルボン酸とのエステル基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が挙げられる。
このような(メタ)アクリル酸エステル単量体単位としては特に限定はされず、例えば、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロプチル、メタクリル酸シクロオクチル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸シクロペンタジエニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル酸ジフェニルメチル、メタクリル酸トリフェニルメチル等の脂環式炭化水素エステル基を有するメタクリル酸エステル単量体、
メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−アミル、メタクリル酸ジプロピルメチル、メタクリル酸トリプロピルメチル、メタクリル酸ジイソプロピルメチル、メタクリル酸トリイソプロピルメチル、メタクリル酸ジブチルメチル、メタクリル酸トリブチルメチル、メタクリル酸ジイソブチルメチル、メタクリル酸トリイソブチルメチル、メタクリル酸ジt−ブチルメチル、メタクリル酸トリt−ブチルメチル等の鎖状エステル基を有するメタクリル酸エステル単量体、
アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロプチル、アクリル酸シクロオクチル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロペンタジエニル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸アダマンチル、アクリル酸ジフェニルメチル、アクリル酸トリフェニルメチル等の脂環式炭化水素エステル基を有するアクリル酸エステル単量体、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸t−アミル、アクリル酸ジプロピルメチル、アクリル酸トリプロピルメチル、アクリル酸ジイソプロピルメチル、アクリル酸トリイソプロピルメチル、アクリル酸ジブチルメチル、アクリル酸トリブチルメチル、アクリル酸ジイソブチルメチル、アクリル酸トリイソブチルメチル、アクリル酸ジt−ブチルメチル、アクリル酸トリt−ブチルメチル等の鎖状エステル基を有するアクリル酸エステル単量体が挙げられる。
これらは、単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0015】
これらの中でも耐熱性、耐候性、ポリオレフィン系樹脂製成形基材に対する密着性の面から以下の(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。すなわち、好ましい(メタ)アクリル酸エステル単量体単位は、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロプチル、メタクリル酸シクロオクチル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸シクロペンタジエニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル酸ジフェニルメチル、メタクリル酸トリフェニルメチル等の脂環式炭化水素エステル基を有するメタクリル酸エステル単量体であり、
アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロプチル、アクリル酸シクロオクチル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロペンタジエニル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸アダマンチル、アクリル酸ジフェニルメチル、アクリル酸トリフェニルメチル等の脂環式炭化水素エステル基を有するアクリル酸エステル単量体であり、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−アミル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸t−アミルである。
【0016】
さらに、上記の好ましい(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の中でも、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸シクロペンタジエニル、メタクリル酸t−ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロペンタジエニル、アクリル酸t−ブチルがより好ましい。
【0017】
これらの(メタ)アクリル酸エステル単量体単位は、2級アルコールもしくは3級アルコールと(メタ)アクリル酸とから合成されたものであってもよいが、2級アルコールもしくは3級アルコールとカルボン酸とのエステル基が形成できれば他の方法で合成してもよい。
【0018】
また、他の単量体単位として、オレフィン単量体単位を用いることもできる。オレフィン単量体単位は特に限定されないが、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等の直鎖状または分岐を持つ鎖状オレフィンが挙げられ、好ましくは炭素原子数が2〜50、より好ましくは2〜20のα−オレフィン、β−オレフィン等が挙げられる。中でも、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素原子数3〜6のα−オレフィン、並びに1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等の炭素原子数10〜20のα−オレフィンから選ばれる1種以上のα−オレフィンが好ましい。
また、オレフィン単量体単位としては、シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン等の環状オレフィン(シクロアルケン)類も挙げられ、好ましくは炭素原子数が3〜30、より好ましくは3〜20の環状オレフィンが挙げられる。これらの中でも、シクロペンテン、シクロヘキセン、ノルボルネンから選ばれる1種以上の環状オレフィンが好ましい。
これらのオレフィン単量体単位は、単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0019】
上記のα−オレフィン及び環状オレフィンの中でも、入手のしやすさからプロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン、ノルボルネン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン及び1−エイコセンから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
【0020】
他の単量体単量体を含有する(メタ)アクリル系樹脂の構造は特に限定されず、例えば、ランダム共重合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体等の構造を有することができる。
【0021】
(メタ)アクリル系樹脂は、形成されるアクリル系樹脂層の強度、重合時の固形分濃度および形態保持性の点から、その数平均分子量が5000〜500000であることが好ましく、10000〜300000であることがより好ましい。
【0022】
(メタ)アクリル系樹脂を製造する際の重合方法としては、例えば、ラジカル重合、チャージトランスファーラジカル重合、アニオン重合、グループトランスファー重合(GTP)、配位アニオン重合等の公知の重合方法を採用できる。
ラジカル重合を採用する場合、ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物あるいはアゾ化合物を使用することができる。有機過酸化物の具体例としては、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、o−メチルベンゾイルパーオキサイド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、シクロヘキサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t―ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等が挙げられる。
一方、アゾ化合物の具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)等が挙げられる。これらの中でも、ベンゾイルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)が好ましい。これらラジカル重合開始剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
ラジカル重合開始剤は、用いる単量体の合計量100質量部に対して0.0001〜10質量部の範囲内で用いることが好ましい。
ラジカル重合の際の重合温度については特に制限はなく、例えば、−100〜250℃、好ましくは0〜200℃の温度で重合を行う。
さらに、ラジカル重合の際には、重合体の分子量を調節するためにメルカプタン類、水素等の連鎖移動剤を添加してもよい。
また、ラジカル重合では、バルク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等を採用することができる。
【0024】
上述したアクリル系樹脂層を含有するアクリル系樹脂組成物(A)は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐候安定剤、耐放射線剤、熱安定剤等の各種安定剤;無機顔料、有機顔料、染料等の着色剤;カーボンブラック、フェライト等の導電性付与剤;その他、無機充填剤、滑剤、可塑剤、有機過酸化物、中和剤、架橋剤などをさらに含有していてもよい。
【0025】
上述した(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)からなるアクリル系樹脂層のさらに上に、他のアクリル系樹脂層を形成させることもできる。このように、アクリル系樹脂層の上に他のアクリル系樹脂層を形成させれば、成形体の耐候性がより向上する。
【0026】
次に、ポリオレフィン系樹脂製成形基材上にアクリル系樹脂層を形成させる方法について説明する。
ポリオレフィン系樹脂製成形基材上にアクリル系樹脂層を形成させる方法としては、例えば、T−ダイ押出成形、インフレーション成形、フロー成形、流延法等が挙げられる。T−ダイ押出成形の例としては、多層用ダイを用い、別々の押出機より材料(2層の場合はポリオレフィン系樹脂と(メタ)アクリル系樹脂組成物(A))を供給して溶融状態のうちに積層する共押出法などが挙げられる。また、流延法の例としては、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)を有機溶剤等に溶解して樹脂溶液を調製し、この樹脂溶液をポリオレフィン系樹脂製成形基材に塗布する方法が挙げられる。これらの中でも、接合力が高いことから、流延法が好ましい。
【0027】
流延法で使用される有機溶剤としては、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)が溶解するものであれば制限されず、例えば、トルエン、キシレン、スワゾール#1000(丸善石油化学(株)製)、ソルベッツ#150(エクソン化学(株)製)などのような芳香族系炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート;DBE(デュポン(株)製)などのようなエステル類;n−ブタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノールなどのようなアルコール類;エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤;ミネラルターペン、アイソパーE(エクソン化学(株)製)などのような脂肪族炭化水素類が挙げられる。これらの中でも、作業性の点から芳香族系炭化水素類が特に好ましい。
有機溶剤中に(メタ)アクリル系樹脂脂組成物(A)を溶解した樹脂溶液においては、取り扱い性の点から、(メタ)アクリル系樹脂脂組成物(A)が50質量%以下の範囲で含まれることが好ましい。
【0028】
このようにして製造された成形体の中でも積層体が適している。積層体においては、ポリオレフィン系樹脂層の片面にアクリル系樹脂層が形成されていてもよいが、ポリオレフィン系樹脂層の両面にアクリル系樹脂層が形成されていれば、積層体の耐候性がより高くなる。
【0029】
以上説明した成形体の(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)は、塩素原子を含む化合物を使用していないので、環境への負荷が小さく、耐候性に優れている。
また、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)に含まれる(メタ)アクリル系樹脂が、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位を50〜100質量%含むため、ポリオレフィン系樹脂に対する密着性が高い上に、ポリオレフィン系樹脂製成形基材表面への塗料等の付着性を向上させることができる。さらに、(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度が室温を超えているため、形態保持性に優れている。しかも、特殊な処理を要さないで簡便に製造できる。
このような成形体は、自動車部品用成形体、家電製品用成形体として特に好適に用いることができる。
【0030】
なお、このような成形体のアクリル系樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂製成形基材以外の他の樹脂成形基材に対しても高い密着性で密着できる。ここで、ポリオレフィン系樹脂製成形基材以外の他の樹脂成形基材としては、例えば、ポリメチルメタクリレートなどからなるアクリル樹脂板、ポリプロピレンと合成ゴムからなる成形体、ポリアミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂等からなる自動車用バンパー等の自動車部品用成形体、家電製品用成形体などが挙げられる。
【0031】
【実施例】
以下、参考例、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。なお、以下の記載において、「質量部」は「部」と、「質量%」は「%」と略記する。
なお、参考例、実施例および比較例においては、以下の(1)〜(5)のような各種測定、評価を行った。
(1)(メタ)アクリル系樹脂の組成
H-NMR(日本電子製、JNM−EX270)により求めた。
(2)(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量
ポリメタクリル酸メチルをスタンダードとしてGPC(Waters製、GPC−150C)を用いて測定した。
(3)(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度
DSC装置(セイコーインスツルメンツ製DSC220C)を用いて測定した。
(4)密着性試験
碁盤目(1mm間隔、100マス)にカットした基材上のアクリル系樹脂層に粘着テープを貼り付けた後に、そのテープを引き剥がす剥離テストにより付着率(基材に残ったマスの数)を求めて評価した(JIS K 5400)。その結果は、(基材に残ったマスの数)/100マス、で表される。
なお、3層の積層体の場合には、碁盤目にカットした他の樹脂成形体層に粘着テープを貼り付けて測定した。
(5)耐候性試験
カーボンアーク式のサンシャインウェザーメーター(SWOM)を用いて2000時間試験後、試験体である積層体の表面観察および上記(4)の密着性試験を行い評価した。その際の評価は、積層体の表面にクラックおよび白化等が目視で認められる場合を×、認められない場合を○とした。
【0032】
(参考例1)
1リットル冷却管付フラスコに、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル450部とトルエン230部とを加え、窒素バブリングすることにより窒素置換した。次いで、2,2−アゾビスイソブチロニトリル6部を加えた後に昇温し、内温80℃にて8時間保持し重合を完結させて(メタ)アクリル系樹脂を含む重合溶液を得た。次いで、この重合溶液にトルエン1000部を追加して(メタ)アクリル系樹脂を完全に溶解させた後、メタノール20000部に投じて、(メタ)アクリル系樹脂を析出、沈殿させた。そして、沈殿物をろ過して白色固体を得て、この白色固体をメタノールで洗浄し、減圧乾燥して精製して(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は39000であり、ガラス転移温度は155℃であった。
【0033】
(参考例2)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル450部の代わりにアクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル420部を使用し、トルエンの添加量を210部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は12000であり、ガラス転移温度は79℃であった。
【0034】
(参考例3)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル450部の代わりにメタクリル酸シクロヘキシル350部を使用し、トルエンの添加量を180部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は35000であり、ガラス転移温度は107℃であった。
【0035】
(参考例4)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル450部の代わりにアクリル酸トリシクロデカニル(日立化成(株)製ファンクリル513A)276部を使用し、トルエンの添加量を120部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は12000であり、ガラス転移温度は77℃であった。
【0036】
(参考例5)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル450部の他に、メタクリル酸ラウリルおよびメタクリル酸ドデシルの混合物(三菱レイヨン(株)製アクリエステルSL)210部を加え、トルエンの添加量を270部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の組成は、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル/メタクリル酸ラウリルおよびメタクリル酸ドデシルの混合物=64/36(質量比)であった。また、得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は40000であり、ガラス転移温度は46℃であった。
【0037】
(参考例6)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシルの代わりに、アクリル酸4−t−ブチルシクロへキシル300部および1−ヘキセン170部を用い、トルエンの添加量を500部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の組成は、アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル/1−ヘキセン=84/16(質量比)であった。また、得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は14000であり、ガラス転移温度は33℃であった。
【0038】
(参考例7)
メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシルの配合量を360部とし、さらにメタクリル酸メチル(MMA)40部を加え、トルエンの添加量を200部としたこと以外は参考例1と同様にして(メタ)アクリル系樹脂を得た。
得られた(メタ)アクリル系樹脂の組成は、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル/MMA=84/16(質量比)であった。また、得られた(メタ)アクリル系樹脂の数平均分子量は39000であり、ガラス転移温度は147℃であった。
【0039】
(実施例1〜5、参考例8,9
参考例1〜7で得た(メタ)アクリル系樹脂をトルエン中に溶解して樹脂溶液を調製し、この樹脂溶液を、射出成形により作製したポリプロピレン樹脂板(PP基材)(PP;日本ポリケム(株)製ノバテックFA3DA、平板、3mm厚)の片面および両面に塗布して厚さ30μmのアクリル系樹脂層を形成させた。
ポリプロピレン樹脂板に対する密着性試験の結果ならびに耐候性試験結果を表1に示す。
さらに、ポリプロピレン樹脂板の片面に形成させたアクリル系樹脂層の上に、ポリメチルメタクリレート(三菱レイヨン(株)製アクリペットVH)のトルエン溶液をスプレー塗工して厚さ30μmのアクリル系樹脂層を形成させて計3層の積層体を得た。
また、ポリプロピレン樹脂板の片面に形成させたアクリル系樹脂層の上に、ポリプロピレン(PP;日本ポリケム(株)製ノバテックFA3DA)のキシレン溶液をスプレー塗工して厚さ30μmのポリオレフィン系樹脂層を形成させて計3層の積層体を得た。
また、ポリプロピレン樹脂板の片面に形成させたアクリル系樹脂層の上に、塗料用樹脂組成物(三菱レイヨン(株)製 アクリル系塗料LR−162)をスプレー塗工して計3層の積層体を得た。
これらの3層の積層体についても密着性試験を行った。その結果も表1に示す。
【0040】
【表1】
Figure 0004388740
【0041】
(比較例1)
ポリメチルメタクリレート(三菱レイヨン(株)製アクリペットVH)をトルエン中に5質量%の含有量で溶解して樹脂溶液を調製し、この樹脂溶液を、射出成形により作製したポリプロピレン樹脂板(PP基材)(PP;日本ポリケム(株)製ノバテックFA3DA、平板、3mm厚)上に塗布した。ポリプロピレン樹脂板に対する密着性試験の結果ならびに耐候性試験結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
Figure 0004388740
【0043】
(比較例2)
ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製ノバテックFA3DA)を130℃のキシレン中に5質量%の含有量で溶解して樹脂溶液を調製し、この樹脂溶液を、射出成形により作製したポリプロピレン樹脂板(PP基材)(PP;日本ポリケム(株)製ノバテックFA3DA、平板、3mm厚)上に塗布した。ポリプロピレン樹脂板に対する密着性試験の結果ならびに耐候性試験結果を表2に示す。
【0044】
実施例1〜の積層体では、ポリプロピレン基材上に(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)からなるアクリル系樹脂層が形成されているから、密着性、耐候性ともに優れていた。しかも、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)のガラス転移温度が室温を超えていたため、形態保持性に優れ、取り扱いやすかった。
一方、比較例1では、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)の代わりにポリメチルメタクリレートを用いたので、密着性、耐候性が共に低かった。
比較例2では、(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)の代わりにポリプロピレンを用いたので、耐候性が低かった。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の成形体は、簡便に製造され、塩素原子を含む化合物を使用することなく、ポリオレフィン系樹脂製成形基材と(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)との密着性が良好であり、尚且つ耐候性、形態保持性に優れている。

Claims (3)

  1. ポリオレフィン系樹脂製成形基材上に、(メタ)アクリル系樹脂を含有する(メタ)アクリル系樹脂組成物(A)からなるアクリル系樹脂層が形成された成形体であって、
    前記(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位を50〜100質量%含むことを特徴とする成形体。
  2. 前記(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル単位以外の他の単量体単位をさらに含有する共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
  3. 前記アクリル系樹脂層の上に、他のアクリル系樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の成形体。
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