JP4387486B2 - 車両ドアロック機構用アクチュエータ - Google Patents

車両ドアロック機構用アクチュエータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば「ミニバン」と称される小型の乗用・貨物兼用車等に使用されているスライド式車両ドアのドアロック機構用として好適な車両ドアロック機構用アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
小型の乗用・貨物兼用車等に使用されているスライド式車両ドアのドアロック機構は、周知の如くドアを沈めるように掴んで固定する構造を有している。このためドアロック機構用アクチュエータとしては、電源をONにした通電時においては、強力なパワーによる自動操作が可能であると共に、電源をOFFにした非通電時においては、小さな力で簡単に手動操作できることが要求される。
【0003】
従来のこの種の車両ドアロック機構用アクチュエータとして、駆動モータの回転をウォームギヤおよびウォームホィールを含む減速ギヤ機構によって減速すると共に、電磁クラッチ機構を介して出力軸に伝えるようにしたものがある。このアクチュエータによれば、通電時においてはウォームギヤおよびウォームホィールを含む減速ギヤ機構により高出力トルクが得られるため、強力なパワーによる自動操作が可能である。また非通電時においては上記減速ギヤ機構が電磁クラッチ機構によって出力軸から切り離されるため、比較的小さな力で手動操作することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の従来の車両ドアロック機構用アクチュエータでは、出力パワーの点では問題がない。しかしながら電磁クラッチ機構による減速ギヤ機構と出力軸との間の切り離し動作における信頼性が低いという難点がある。すなわち、電磁クラッチ機構におけるクラッチ板の接合面どうしの噛み合いが悪いと、電源をOFFにしてもクラッチが外れないことがある。このような事態が発生すると、減速ギヤ機構が出力軸から切り離されないため、非通電時におけるドアロック機構の手動操作が困難となる。また電磁クラッチ機構は、比較的高価格であるため、アクチュエータ全体の価格もかなり高いものとなる。
【0005】
本発明の目的は、車両ドアロック機構を、通電時においては強力なパワーで自動操作できると共に、非通電時においては小さな力で確実に手動操作することができ、しかも比較的安価に製作可能であり、スライド式車両ドアのドアロック機構用等として極めて好適な車両ドアロック機構用アクチュエータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の車両ドアロック機構用アクチュエータは下記の如く構成されている。なお下記以外の本発明の特徴ある構成については実施形態の中で明らかにする。
【0007】
本発明の車両ドアロック機構用アクチュエータは、駆動モータと、この駆動モータの回転を減速する減速ギヤ機構と、この減速ギヤ機構により減速された回転をドアロック機構に伝える出力軸と、前記減速ギヤ機構に介在し回転力伝達動作に連動してモータ側に位置するAギヤと出力軸側に位置するBギヤとの間を結合または分離する如く設けられたギヤ連結機構とを備え、前記ギヤ連結機構は、前記Aギヤと同心的に配置され、且つ前記Aギヤの回転とは無関係に回転自在な如く設けられた回転板と、この回転板の同一回転軌跡上の所定角度を隔てた二点に、それぞれ回転可能で且つ前記Aギヤに対しそれぞれ噛合状態となるように軸支され、前記Aギヤの正回転または逆回転に伴って前記回転板を当該Aギヤの軸心を中心として正方向または逆方向に回転させながら上記Aギヤの周囲を公転し、この公転による位置移動の過程で一方または他方が前記Bギヤに対して選択的に接して噛合し、前記Aギヤの回転を前記Bギヤに伝達する如く設けられた同一径および同一歯数を有する一対の可動ギヤと、前記可動ギヤが、前記Bギヤに対して噛合する深さを規制する如く、前記回転板の回転角範囲を制限する回転角制限機構と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
「構成」
図1は本発明の第1実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータの主要部の構成を示す図で、(a)は一部を仮想線で示した上面図、(b)は側面図である。図2は同実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータにおけるギヤ連結機構の構成および動作説明図である。図3は同実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータにおけるイナーシャスプリング機構の構成を示す斜視図である。
【0009】
図1の左端部に示す駆動モータ1は、正回転または逆回転が可能なDCモータである。上記駆動モータ1の回転は、多数のギヤ群からなる減速ギヤ機構2によって減速され、出力軸3に伝えられる。出力軸3は減速ギヤ機構2によって減速された回転を、車両ドアロック機構(不図示)に伝え、同ロック機構をロック操作またはアンロック操作するためのものである。
【0010】
前記減速ギヤ機構2は、第1ギヤ11〜第7ギヤ17からなる。第1ギヤ(小歯車)11は後述するイナーシャスプリング機構30を介して、前記駆動モータ1の回転軸1aに取付けられている。この第1ギヤ11は第2ギヤ12(二段ギヤ)の大歯車部12aに噛合している。この第2ギヤ12の小歯車部12bは第3ギヤ13(二段ギヤ)の大歯車部13aに噛合している。第3ギヤ13の小歯車部13bは、後述するギヤ連結機構20の構成要素でもある第4ギヤ14および第5ギヤ15と噛合している。第4ギヤ14および第5ギヤ15は、後述するように第6ギヤ16(二段ギヤ)の大歯車部16aに対し、いずれか一方が選択的に噛合可能となっている。第6ギヤ16の小歯車部16bは第7ギヤ17(二段ギヤ)の大歯車部17aに噛合している。第7ギヤ17の小歯車部17bは、前記出力軸3となっている。
【0011】
次に図2を適時参照しながら、上記減速ギヤ機構2に介在している前記ギヤ連結機構20について説明する。このギヤ連結機構20は、モータ側に位置するAギヤとしての第3ギヤ13の小歯車部13bと出力軸側に位置するBギヤとしての第6ギヤ16の大歯車部16aとの間を、回転力伝達動作に連動して、結合または分離する如く設けられたものである。
【0012】
すなわちこのギヤ連結機構20は、図1に示す如く第3ギヤ13と一体的に形成されている軸23に対して回転自在に嵌め込まれている第1,第2の回転円板21,22と、これら第1,第2の回転円板21,22どうしを互いに連結する如く設けられた一対の軸24,25と、これらの一対の軸24,25にそれぞれ回転自在に嵌め込まれ且つ前記小歯車部13bと噛合する如く設けられた同一径および同一歯数を有する一対の可動ギヤとしての第4ギヤ14および第5ギヤ15とからなっている。
【0013】
第1の回転円板21は、前記軸23における大歯車部13aと小歯車部13bとの間に存在している若干大径な部分Mに対して回転自在に嵌め込まれている。また第2の回転円板22は、前記軸23における先端部すなわち図1の(b)の上端部に存在している若干小径な部分Nに対して回転自在に嵌め込まれている。つまり第1,第2の回転円板21,22は、Aギヤとしての小歯車部13bと同心的に配置され、且つ上記小歯車部13bの回転とは無関係に回転自在な如く設けられている。
【0014】
可動ギヤとしての第4ギヤ14および第5ギヤ15は、第1,第2の回転円板21,22における同一回転軌跡上の所定角度θを隔てた二点に設けられた前記軸24,25にそれぞれ回転自在に嵌め込まれており、且つその歯部が前記Aギヤとしての小歯車部13bと噛合する如く設けられている。
【0015】
したがって第4ギヤ14および第5ギヤ15は、図2の(a)(b)に示すように、Aギヤとしての小歯車部13bの正回転または逆回転に伴って、回転円板21,22(図2では図示省略)を当該小歯車部13bの軸心を中心として正方向または逆方向に回転させながら上記小歯車部13bの周囲を公転する。そしてこの公転による位置移動の過程で、一方または他方のギヤが前記Bギヤとしての第6ギヤ16の大歯車部16aに対して選択的に接して噛合する。かくして前記Aギヤ(13b)の回転が、上記第4ギヤ14又は第5ギヤ15を介してBギヤ(16a)に伝達されるものとなる。
【0016】
前記ギヤ連結機構20には、一対の可動ギヤとしての第4ギヤ14および第5ギヤ15が、Bギヤとしての大歯車部16aに対して噛合する深さを規制するための機構、すなわち前記回転円板21,22の回転角範囲を制限するための回転角制限機構26が付設されている。この回転角制限機構26は、第2の回転円板22の中心部から所定角度をもって半径方向に延びる如く植設された一対のアーム27,28が、前記第2ギヤ12の軸心に設けたストッパーピン29の両側に位置する如く配置されたものとなっている。かくして図2の(a)(b)に示す如く、Aギヤとしての小歯車部13bの正回転または逆回転に伴ってアーム27または28がストッパーピン29に衝接したところで、第2の回転円板22および第1の回転円板21の回転が停止される。このため第4ギヤ14および第5ギヤ15が大歯車部16aに対して噛合する深さが適切な状態に規制される。
【0017】
次に、図3を参照してイナーシャスプリング機構30について説明する。このイナーシャスプリング機構30は、駆動モータ1の回転軸1aに固定された固定プーリ31と、駆動モータ1の回転軸1aに対し回転自在に嵌め込まれた第1ギヤ11の一端部に形成されているフランジ部32とが対向している領域に、コイルスプリングからなるイナーシャスプリング33を介在させ、このイナーシャスプリング33の両端を上記固定プーリ31およびフランジ部32の各爪部V,Wに対して以下述べるような手段を用いて係止したものである。
【0018】
図3に示す如く、イナーシャスプリング33の両端は、コイル巻回方向に対して反対方向へそれぞれUターンする如く屈曲された引っ掛け部33a,33bとなっている。また固定プーリ31及びフランジ部32の対向面には、それぞれ爪部VおよびWが突設されている。これらの爪部VおよびWはいずれも回転軸1aと平行に設けられており、且つ互いに微小間隙をもって重なり合う態様をとり得るように形成されている。そこで上記態様をとっている爪部V,Wを一緒に抱き込むような形態で前記引っ掛け部33a,33bを取付ける。こうすることにより、イナーシャスプリング33の両端が、固定プーリ31およびフランジ部32の各爪部V,Wに対して係止された状態となる。
【0019】
「動作」
次に上記の如く構成された車両ドアロック機構用アクチュエータの動作を説明する。
【0020】
[ロック操作]
車両ドアをロック状態となすべく、電源をONとなし、駆動モータ1を正回転させると、同モータ1の回転力がイナーシャスプリング機構30により緩衝されて、比較的ソフトな形で減速ギヤ機構2に伝達される。すなわち駆動モータ1が正回転を始めると、回転軸1aと共に固定プーリ31が回転を始める。このとき第1ギヤ11には、減速ギヤ機構2の少なくとも一部が負荷として結合されているため、第1ギヤ11及びそのフランジ部32は回転しにくい状態に保たれている。このため駆動モータ1の回転初期において、まず固定プーリ31に設けてある爪部Vとフランジ部32に設けてある爪部Wとの重なり状態に相対的なずれが生じる。そうするとイナーシャスプリング33の一方の引っ掛け部33aと他方の引っ掛け部33bとが、上記爪部VとWとによって引き離されることになる。この時、イナーシャスプリング33自体としては、そのコイル径が絞られ圧縮される方向に変形する。この圧縮変形によって発生する反発力が減速ギヤ機構2の負荷の大きさを上回ると、第1ギヤ11〜第3ギヤ13が回転を始めることになる。この結果、駆動モータ1に加わる負荷の急峻な立上がりが緩和されることになる。
【0021】
Aギヤである第3ギヤ13の小歯車部13bが正回転を始めると、第4ギヤ14及び第5ギヤ15が回転円板21,22を回転させながら小歯車部13bの周囲を図2において右回りに公転する。この公転によりギヤ位置が移動する過程で例えば図2の(a)に示す如く、第4ギヤ14がBギヤである第6ギヤ16の大歯車部16aに接触して噛合状態となる。この時の噛合の深さは、アーム28がストッパーピン29に衝接することによって回転円板21,22の回転角範囲が制限されるため、適切な深さに規制されることになる。
【0022】
駆動モータ1の回転が継続することにより、Aギヤである第3ギヤ13の小歯車部13bの回転が可動ギヤである第4ギヤ14を介してBギヤである大歯車部16aに伝えられ、更に第7ギヤ17に伝えられて出力軸3を回転させる。その結果、ドアロック機構がロック操作され、車両ドアがロック状態となる。
【0023】
このような状態になると同時に或いはその直前に、例えばリミットスイッチ等の働きにより、駆動モータ1の電源が断たれる。このため同モータ1は回転を停止する。駆動モータ1が回転を停止すると、圧縮状態とされたイナーシャスプリング33の復元力が駆動モータ1に伝達される。このため駆動モータ1が逆回転する。これに伴い、減速ギヤ機構2も若干逆回転する。したがって第4ギヤ14は第6ギヤ16の大歯車部16aから分離する方向へ移動する。
【0024】
ここで出力軸3をマニュアル操作により逆回転させると、第7ギヤ17及び第6ギヤ16が逆回転する。この結果、第4ギヤ14が第6ギヤ16の大歯車部16aから完全に分離された状態になる。このため出力軸側が駆動モータ側とは切り離され、フリーな状態となる。従って外部からドアロック機構の手動操作を簡単に行なうことが可能となる。
【0025】
「アンロック操作」
次に車両ドアをアンロック状態となすべく、駆動モータ1を逆回転させると、その回転力はロック操作の場合と同様にイナーシヤスプリング機構30を介して減速ギヤ機構2に伝わる。この結果、第1ギヤ11〜第3ギヤ13が前述の場合とは逆の方向へ回転する。
【0026】
Aギヤである第3ギヤ13の小歯車部13bが逆回転を始めると、第4ギヤ14及び第5ギヤ15が回転円板21,22を回転させながら小歯車部13bの周囲を図2において左回りに公転する。この公転によりギヤ位置が移動する過程で例えば図2の(b)に示す如く、第5ギヤ15がBギヤである第6ギヤ16の大歯車部16aに接触して噛合状態となる。この時の噛合の深さは、アーム27がストッパーピン29に衝接することによって回転円板21,22の回転角範囲が制限されるため、適切な深さに規制されることになる。
【0027】
引き続いて駆動モータ1の回転が続くことにより、Aギヤである第3ギヤ13の小歯車部13bの回転が、可動ギヤである第5ギヤ15を介してBギヤである第6ギヤ16の大歯車部16aに伝達され、さらに第7ギヤ17に伝わり、出力軸3を回転させる。その結果、ドアロック機構がアンロック操作され、車両ドアがアンロック状態となる。
【0028】
このような状態になると同時に或いはその直前に、前述の場合と同様に、例えばリミットスイッチ等が働いて、駆動モータ1の電源が断たれる。このため同モータ1は回転を停止する。駆動モータ1が回転を停止すると、前述の場合と同様に圧縮状態とされたイナーシャスプリング33の復元力が駆動モータ1に伝達され、同モータ1が逆回転する。これに伴い、減速ギヤ機構2も若干逆回転する。したがって第5ギヤ15は第6ギヤ16の大歯車部16aから分離する方向へ移動する。
【0029】
ここで出力軸3をマニュアル操作により正回転させると、第7ギヤ17及び第6ギヤ16が正回転する。この結果、第4ギヤ14が第6ギヤ16の大歯車部16aから完全に分離された状態になる。このため出力軸側が、駆動モータ側とは切り離され、フリーな状態となる。従って外部からドアロック機構の手動操作を簡単に行なうことが可能となる。
【0030】
(変形例)
実施形態に示された車両ドアロック機構用アクチュエータは、下記の変形例を含んでいる。
【0031】
・ロック操作専用またはアンロック操作専用の可動ギヤを1個だけ設け、ロック操作またはアンロック操作については自動操作し、その復帰操作はマニュアル操作で行なうようにしたもの。
【0032】
・ギヤ連結機構20を第6ギヤ16と第7ギヤ17との間に設けたもの。
【0033】
・第1ギヤ11及びこれに噛合する第2ギヤの大歯車部12a等を斜歯ギヤで形成することにより、強度の増加をはかったもの。
【0034】
(実施形態における特徴点)
[1]実施形態に示された車両ドアロック機構用アクチュエータは、
駆動モータ(1) と、
この駆動モータ(1) の回転を減速する減速ギヤ機構(2) と、
この減速ギヤ機構(2) により減速された回転をドアロック機構に伝える出力軸(3) と、
前記減速ギヤ機構(2) に介在し、回転力伝達動作に連動して、モータ(1) 側に位置するAギヤ(13b) と出力軸(3) 側に位置するBギヤ(16a) との間を結合または分離する如く設けられたギヤ連結機構(20)と、
を備え、前記ギヤ連結機構(20)は、
前記Aギヤ(13b) と同心的に配置され、且つ前記Aギヤ(13b) の回転とは無関係に回転自在な如く設けられた回転板(21,22) と、
この回転板(21,22) に、回転可能で且つ前記Aギヤ(13b) に対して噛合状態となるように軸支され、前記Aギヤ(13b) の回転に伴って前記回転板(21,22) を当該Aギヤ(13b) の軸心を中心として回転させながら上記Aギヤ(13b) の周囲を公転し、この公転による位置移動の過程で前記Bギヤ(16a) に接して噛合し、前記Aギヤ(13b) の回転を前記Bギヤ(16a) に伝達する如く設けられた可動ギヤ(14 又は15) と、
からなることを特徴としている。
【0035】
[2]実施形態に示された車両ドアロック機構用アクチュエータは、
駆動モータ(1) と、
この駆動モータ(1) の回転を減速する減速ギヤ機構(2) と、
この減速ギヤ機構(2) により減速された回転をドアロック機構に伝える出力軸(3) と、
前記減速ギヤ機構(2) に介在し、回転力伝達動作に連動して、モータ(1) 側に位置するAギヤ(13b) と出力軸(3) 側に位置するBギヤ(16a) との間を結合または分離する如く設けられたギヤ連結機構(20)と、
を備え、前記ギヤ連結機構(20)は、
前記Aギヤ(13b) と同心的に配置され、且つ前記Aギヤ(13b) の回転とは無関係に回転自在な如く設けられた回転板(21,22) と、
この回転板(21,22) の同一回転軌跡上の所定角度(θ)を隔てた二点に、それぞれ回転可能で且つ前記Aギヤ(13b) に対しそれぞれ噛合状態となるように軸支され、前記Aギヤ(13b) の正回転または逆回転に伴って前記回転板(21,22) を当該Aギヤ(13b) の軸心を中心として正方向または逆方向に回転させながら上記Aギヤ(13b) の周囲を公転し、この公転による位置移動の過程で一方または他方が前記Bギヤ(16a) に対して選択的に接して噛合し、前記Aギヤ(13b) の回転を前記Bギヤ(16a) に伝達する如く設けられた同一径および同一歯数を有する一対の可動ギヤ(14,15) と、
からなることを特徴としている。
【0036】
[3]実施形態に示された車両ドアロック機構用アクチュエータは、前記[1]または[2]に記載したアクチュエータであって、
前記駆動モータ(1) の回転軸(1a)と、この回転軸(1a)の回転を伝えられる前記減速ギヤ機構(2) における第1ギヤ(11)との間を、イナーシャスプリング(33)を介して結合したことを特徴としている。
【0037】
[4]実施形態に示された車両ドアロック機構用アクチュエータは、前記[1]または[2]に記載したアクチュエータであって、
前記可動ギヤ(14,15) が、前記Bギヤ(16a) に対して噛合する深さを規制する如く、前記回転板(21,22) の回転角範囲を制限する回転角制限機構(26)を備えたことを特徴としている。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、車両ドアロック機構を、通電時においては強力なパワーで自動操作できると共に、減速ギヤ機構に介在させたギヤ連結機構等により、回転力伝達動作に連動してギヤ間の結合又は分離を行なうようにしたので、非通電時においては非常に小さな力で確実に手動操作することができ、しかも従来のような電磁クラッチ機構を用いないので比較的安価に製作可能であり、スライド式車両ドアのドアロック機構用等として極めて好適な車両ドアロック機構用アクチュエータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータの主要部の構成を示す図で、(a)は一部を仮想線で示した上面図、(b)は側面図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータにおけるギヤ連結機構の構成および動作説明図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両ドアロック機構用アクチュエータにおけるイナーシャスプリング機構の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1…駆動モータ
2…減速ギヤ機構
3…出力軸
11〜13…第1〜第3ギヤ
13b…第3ギヤの小歯車部(Aギヤ)
14,15…第4,第5ギヤ(可動ギヤ)
16,17…第6,第7ギヤ
16a…第6ギヤの大歯車部(Bギヤ)
20…ギヤ連結機構
21,22…第1,第2の回転円板
23,24,25…軸
27,28…アーム
29…ストッパーピン
30…イナーシャスプリング機構
31…固定プーリ
32…フランジ部
33…イナーシャスプリング

Claims (3)

  1. 駆動モータと、
    この駆動モータの回転を減速する減速ギヤ機構と、
    この減速ギヤ機構により減速された回転をドアロック機構に伝える出力軸と、
    前記減速ギヤ機構に介在し、回転力伝達動作に連動して、モータ側に位置するAギヤと出力軸側に位置するBギヤとの間を結合または分離する如く設けられたギヤ連結機構と、
    を備え、前記ギヤ連結機構は、
    前記Aギヤと同心的に配置され、且つ前記Aギヤの回転とは無関係に回転自在な如く設けられた回転板と、
    この回転板の同一回転軌跡上の所定角度を隔てた二点に、それぞれ回転可能で且つ前記Aギヤに対しそれぞれ噛合状態となるように軸支され、前記Aギヤの正回転または逆回転に伴って前記回転板を当該Aギヤの軸心を中心として正方向または逆方向に回転させながら上記Aギヤの周囲を公転し、この公転による位置移動の過程で一方または他方が前記Bギヤに対して選択的に接して噛合し、前記Aギヤの回転を前記Bギヤに伝達する如く設けられた同一径および同一歯数を有する一対の可動ギヤと、
    前記可動ギヤが、前記Bギヤに対して噛合する深さを規制する如く、前記回転板の回転角範囲を制限する回転角制限機構と、
    を備えたことを特徴とする車両ドアロック機構用アクチュエータ。
  2. 前記駆動モータの回転軸と、この回転軸の回転を伝えられる前記減速ギヤ機構における第1ギヤとの間を、イナーシャスプリングを介して結合したことを特徴とする請求項1に記載の車両ドアロック機構用アクチュエータ。
  3. 前記回転角制限機構は、前記回転板の中心部から所定角度をもって半径方向に延びる如く植設された一対のアームが、ストッパーピンの両側に位置する如く配置されたものであることを特徴とする請求項1に記載の車両ドアロック機構用アクチュエータ。
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