JP5751970B2 - モータアクチュエータ - Google Patents
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Description
被駆動体90の駆動源であるモータ10は、AC同期モータである。なお、AC同期モータ以外のモータを適用することも可能である。モータ10は、その上端面から突出した回転軸を有する。
第一の伝達列は、モータ10の動力を被駆動体90まで伝達する出力系統を構成する。図3から6に示すように、かかる第一の伝達列は、複数の動力伝達部材を有する。詳しくは、上モータ歯車21と、上モータ歯車21に噛合する入力側歯車22と、クラッチ手段30が「継」の状態のとき入力側歯車22の回転に伴って回転する出力側歯車23と、出力側歯車23に噛合する複合歯車24と、複合歯車24に噛合するカム歯車25と、カム歯車25と一体的に回転するプーリ26と、プーリ26の回転によって巻き上げられるワイヤ27と、を有する。なお、入力側歯車22および出力側歯車23は、詳細を後述するクラッチ手段30(遊星歯車列に基づく差動歯車機構)を構成する歯車でもある。
クラッチ手段30は、第一の伝達列による動力の伝達(出力系統)を「継」状態もしくは「断」状態に切り替える役割を果たす。本実施形態におけるクラッチ手段30の動作は、入力側歯車22(太陽歯車)、出力側歯車23(遊星歯車231および遊星支持歯車232)、および、固定歯車31(リング歯車)を有する遊星歯車列(図5および図6参照)に基づく差動歯車機構を利用したものである。
第二の伝達列は、モータ10の動力をクラッチ手段30まで伝達するクラッチ作動系統を構成する。図7および図8に示すように、第二の伝達列は、下モータ歯車41と、下モータ歯車41に噛合する駆動側歯車42と、駆動側歯車42に噛合する従動側歯車43と、従動側歯車43が軸線方向下向きに移動すると押し下げられるロックレバー44と、押し下げられたロックレバー44によってロックされるロック歯車46と、を有する。
負荷付与手段50は、従動側歯車43に対し、その回転方向と反対方向の負荷を与える構成であり、第四の歯部51と、負荷部52を有する。
複合歯車24の上には、扇形レバー60が配されている。扇形レバー60は、複合歯車24が回転自在に支持された軸と同じ軸に回転自在に支持されている。扇形レバー60の下面には、係合突起61が形成されている。かかる係合突起61は、カム歯車25の上面に形成されたカム溝252に係合している。また、同じく扇形レバー60の下面からは、上モータ歯車ロック突起62と図示されない傾斜カムが形成されている。かかる係合突起61、カム溝252、上モータ歯車ロック突起62、および、傾斜カムの詳細については省略するが、各部材の機能は次の通りである。カム溝252に係合する係合突起61によってカム歯車25の動作に連動して扇形レバー60が動く。扇形レバー60が所定位置まで動く(ワイヤ27を所定位置まで巻き上げる)と、上モータ歯車ロック突起62が上モータ歯車21の被ロック突起211に作用し、上モータ歯車21の回転を阻止する。これと同時に傾斜カムによって軸線方向下向きに押さえつけられていた上モータ歯車21が解放され、コイルばねによって軸線方向上向きに移動する。これにより、上モータ歯車21の上係合部と、下モータ歯車41の下係合部の係合が解かれる。つまり、モータ10の動力が上モータ歯車21に伝達されない状態となる。(後述の動作説明参照)。
以上の構成を備えるモータアクチュエータ1の動作について、一部上記説明と重複するが以下詳細に説明する。以下の説明では、原位置にある被駆動体90に対しモータ10の動力を伝達する1)動力伝達動作と、モータ10の動力の伝達を遮断し被駆動体90を原位置に戻す2)動力遮断動作に分けて説明する。
被駆動体90が原位置にある状態(ワイヤ27がプーリ26に巻き上げられていない状態、すなわち、モータ10の動力が被駆動体90に作用していない状態)からモータ10を一方向に駆動させると、上モータ歯車21および下モータ歯車41が回転する。下モータ歯車41の回転により、そのモータ歯車に噛合する大径歯部421を有する駆動側歯車42が回転する。
上記動力伝達動作が完了した状態から被駆動体90を原位置に戻す場合、モータ10の駆動を停止(モータ10への通電を停止)する。そうすると、下モータ歯車41、駆動側歯車42の回転が停止するため、従動側歯車43の回転も停止する。従動側歯車43の回転が停止すると、「はす歯」の噛合および負荷付与手段50が与える負荷によって生じていた、従動側歯車43に対する軸線方向下向きのスラスト荷重が消滅する。従動側歯車43は、その下に配されたロックレバー44とともに付勢部材45によって軸線方向上向きに付勢されているから、当該スラスト荷重が消滅すると従動側歯車43は回転しながら軸線方向上向きに移動し、原位置に戻る。当然ロックレバー44も当該方向に移動し、原位置に戻る。なお、付勢部材45による従動側歯車43を原位置に戻そうとする力は小さいから、従動側歯車43および負荷部52の回転速度は低く、負荷部52のおもりはドラム83に接触しない。そのため、負荷付与手段50によって従動側歯車43に作用する負荷の大きさは大きくならず、従動側歯車43がスムーズに原位置に戻る。
以上説明したように、本実施形態にかかるモータアクチュエータ1は、モータ10の動力を第一の伝達列(出力系統)を介して被駆動体90に伝達する。また、その第一の伝達列による動力の伝達の「継」状態と「断」状態を切り替えるクラッチ手段30を有し、そのクラッチ手段30を動作させる動力源として、モータ10の動力の一部を利用する。具体的には、モータ10によって回転する駆動側歯車42と、負荷付与手段50によって回転方向とは反対の負荷を受けた従動側歯車43とを「はす歯」によって噛合させ、それによって発生するスラスト荷重により従動側歯車43を軸線方向に移動させる。この移動によって、クラッチ手段30(遊星歯車列による差動歯車機構)を構成する一の歯車(固定歯車31)の回転が阻止され、クラッチ手段30は第一の伝達列を「継」状態とする。したがって、従来型の磁気誘導を用いてクラッチ手段30を動作させる方式のような高価な部材(非磁性導電体からなる誘導リングや誘導リングが磁気誘導されるための永久磁石など)を必要としない。つまり、一般的なはす歯歯車や、遠心ブレーキなどを用いた負荷付与手段50など、安価な部材のみでクラッチを動作させる第二の伝達列(クラッチ作動系統)を構成することができる。
以下、上記実施形態にかかるモータアクチュエータの変形例について説明する。変形例にかかるモータアクチュエータは、従動側歯車43aの構成のみ上記実施形態(従動側歯車43)と異なるため、それ以外の構成については説明を省略する。
20 モータ
22 入力側歯車
23 出力側歯車
30 クラッチ手段
31 固定歯車
42 駆動側歯車
422 第一の歯部
43(43a) 従動側歯車
431(431a) 第二の歯部
432(432a) 第三の歯部(ウォームホイール部)
44 ロックレバー
45 付勢部材
46 ロック歯車
50 負荷付与手段
51 第四の歯部(ウォーム部)
90 被駆動体
Claims (9)
- 一方向に回転するモータと、
前記モータの動力を被駆動体に伝達する一または複数の動力伝達部材を有する第一の伝達列と、
前記第一の伝達列による動力の伝達を「継」状態もしくは「断」状態に切り替えるクラッチ手段と、
前記モータの動力を前記クラッチ手段に伝達する伝達列であって、はす歯である第一の歯部が形成された駆動側歯車、および、付勢部材によって軸線方向の一方側に付勢された状態で軸線方向に移動可能に支持され、前記第一の歯部に噛合するはす歯である第二の歯部が形成された従動側歯車を有する第二の伝達列と、
前記従動側歯車の回転に負荷を与える負荷付与手段と、を備え、
前記モータの駆動時には、前記従動側歯車は、前記駆動側歯車とのはす歯同士の噛合および前記負荷付与手段の負荷により、回転しつつ前記付勢部材の付勢力に抗して前記軸線方向の他方側に移動し、前記クラッチ手段を介して前記第一の伝達列による動力の伝達を「継」状態とする一方、
前記モータが駆動状態から停止すると、前記従動側歯車は、前記付勢部材の付勢力により、前記負荷付与手段の負荷に逆らって回転しつつ前記軸線方向の一方側に移動し、前記クラッチ手段を介して前記第一の伝達列による動力の伝達を「断」状態とすることを特徴とするモータアクチュエータ。 - 前記負荷付与手段は、前記従動側歯車の回転速度が大きくなると前記従動側歯車の回転に与える負荷が大きくなる負荷部を有することを特徴とする請求項1に記載のモータアクチュエータ。
- 前記従動側歯車には、前記第二の歯部と一体的に回転するウォームホイール部が形成され、
前記負荷付与手段は、前記負荷部と一体的に回転する、前記ウォームホイール部と噛合するウォーム部を有することを特徴とする請求項2に記載のモータアクチュエータ。 - 前記従動側歯車には、前記第二の歯部と一体的に回転する第三の歯部が形成され、
前記負荷付与手段には、前記第三の歯部と噛合する第四の歯部が設けられ、
前記第三の歯部と前記第四の歯部の少なくともいずれか一方は、ねじれ歯車であることを特徴とする請求項1または2に記載のモータアクチュエータ。 - 前記第三の歯部は、ウォームホイール部であり、
前記第四の歯部は、前記ウォームホイール部と噛合するウォーム部であることを特徴とする請求項4に記載のモータアクチュエータ。 - 前記被駆動体は、常に原位置に戻ろうとする方向の負荷が作用するものであり、
前記第一の伝達列は、一の前記動力伝達部材である入力側歯車と、この入力側歯車に噛合する一の前記動力伝達部材である出力側歯車とを有し、
前記クラッチ手段は、前記入力側歯車と、前記出力側歯車と、これら入力側歯車および出力側歯車に噛合する固定歯車とを有する差動歯車機構を備え、
前記差動歯車機構は、前記従動側歯車の前記軸線方向の他方側への移動により前記固定歯車の回転が阻止されることで、前記入力側歯車から前記出力側歯車への間の動力の伝達を「継」状態とするものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のモータアクチュエータ。 - 前記ウォームホイール部の歯は、前記モータが一方向に回転したときにおける前記従動側歯車の回転方向側の面が、歯先と前記従動側歯車の回転中心を結ぶ直線より前記従動側歯車の回転方向の反対側に凹んでいることを特徴とする請求項3に記載のモータアクチュエータ。
- 前記ウォームホイール部は平歯車であるとともに、前記第二の歯部と一体に樹脂成型されることを特徴とする請求項7に記載のモータアクチュエータ。
- 前記ウォームホイール部と前記第二の歯部は、前記従動側歯車の回転軸方向に隙間なく並設されていることを特徴とする請求項8に記載のモータアクチュエータ。
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