JP4386987B2 - 襟裏のポケット - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、乗車券やテレホンカードなど略長方形の小紙片を、背広の前面に設けられた襟の裏に、出入自在に収納するポケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
背広には、大小様々なポケットが設けられている。
しかし、乗車券やテレホンカードなど特定の形状の小紙片を、専用に収納するポケットはなかった。
乗車券やテレホンカードなどの略長方形の小紙片は、利用頻度が高いと共に小さいので、どのポケットにも収納されてしまう特性がある。
そのため、どのポケットに入れたのか、仕舞い忘れてしまうことがある。
また、従来のポケットは、これら小紙片の形に適合していないので、迅速かつ容易に出し入れすることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みて創出されたものであり、その目的は、乗車券やテレホンカードなど略長方形の特定小紙片を、迅速かつ容易に出し入れできる専用ポケットを、背広に設けることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の襟裏のポケットは、次の構成を備える。すなわち、背広の前面に設けられた襟の裏に、略長方形の小紙片を出入自在に収納するポケットであって、ポケットが、収納される小紙片と略相似で若干大きな被覆布と、被覆布より大きく滑らかな生地である当て布とから成り、被覆布の縁の一部分を当て布に接合することで、略袋状のポケットが形成され、当て布を襟の裏面に接合することによって設置されることを特徴とする。
【0005】
ここで、ポケットの形態を、略鉛直方向に縦長の縦型とし、被覆布の長辺である一側部のみ、開口し、かつ、収納された小紙片の一部分を露出させる切れ込みを設けて、出入の利便に寄与させてもよい。
【0006】
ポケットの形態を、略鉛直方向に縦長の縦型とし、被覆布の略全上下端とその上下端に連らなる側部の小区間を当て布に縫着し、被覆布の両側部を開口させても、同様の効果が得られる。
【0007】
また、被覆布に対向しない当て布の面に、熱接着性の接着剤を塗布して、ポケットの設置の利便に寄与させてもよい。
【0008】
収納する特定の小紙片を、乗車券またはテレホンカードとし、その大きさに合わせてポケットを形成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面の例を用いて説明する。
図1は、本発明の概要を示す背広の正面図である。
背広(10)には、大小様々なポケットが設けられている。
乗車券やテレホンカードなど略長方形の小紙片は、利用頻度が高いと共に小さいので、どのポケットにも収納されてしまう特性がある。そのため、どのポケットに入れたのか、つい仕舞い忘れてしまうことがある。
これを防ぐために、襟(20)の裏に、乗車券やテレホンカードなど特定の形状の小紙片を、専用に収納するポケット(30)を設置した。
そして、後述のように、このポケット(30)の形態を、小紙片を迅速かつ容易に出し入れできるように構成した。
【0010】
図2は、左襟の裏面(20a)に設置されたポケット(30)を示す正面説明図であり、図3は、そのポケット(30)の正面図である。
収納される小紙片(T)が、略長方形であるので、ポケットの形態を、略鉛直方向に縦長の縦型とした。横型のポケットも同様である。
【0011】
ポケット(30)は、収納される特定小紙片と略相似で若干大きな被覆布(32)と、被覆布(32)より大きく滑らかな生地である当て布(31)とから成る。被覆布(32)の縁の所定部分を、縫製や接着等により当て布(31)に接合することで、略袋状のポケット(30)を形成する。そして、当て布(31)を襟の裏面(20a)に、縫製や接着等により接合することによって、ポケット(30)を背広(10)に設置する。
【0012】
ここで、被覆布(32)に対向しない当て布(31)の面に、熱接着性の接着剤を予め塗布しておくと、利用者がアイロン等を用いて、各自の都合に応じてポケット(30)を背広(10)に設置することができる。
【0013】
当て布(31)に接合される被覆布(32)の縁部分は、襟の外側に位置する側縁部(34)、並びに、上縁部(35)と下縁部(36)であり、被覆布(32)の一長辺に相当する襟の内側に位置する側縁部(33)は開口している。襟の内側に位置する方の側縁部(33)を開口するのは、小紙片(T)の落下防止と、出入の利便のためである。
【0014】
開口している側縁部(33)には、切れ込み(33a)が設けられ、収納された小紙片(T)の一部分が露出するよう構成されている。
これは、手指が小紙片(T)に接触するようにして、出入の利便に寄与させるためである。
なお、切れ込み(33a)の形状は、図示した「く」の字状に限らず、下縁部(36)に略平行な帯状などでもよく、更には、側縁部(33)とは不連続な楕円形の中空であってもよい。
【0015】
図4は、図3とは別の実施例を示すポケット(30)の正面図である。前記例とは、切れ込みがない点と、当て布(31)に接合される被覆布(32)の部位が異なる。当て布(31)に縫着される被覆布(32)の縁部分は、上縁部(35)と、これに連らなる両側縁部(33)(34)の小区間(33b)(34a)、並びに、下縁部(36)と、これに連らなる両側縁部(33)(34)の小区間(33c)(34b)であり、被覆布(32)の二長辺に相当する両側縁部(33)(34)の大半は開口している。
【0016】
被覆布(32)の両側縁部(33)(34)の大半を開口することによって、襟の内外両側から、小紙片(T)を出入できるようにし、その両側縁部(33)(34)の一部小区間(33b)(33c)(34a)(34b)を閉じることによって、小紙片(T)の落下防止に寄与させている。
【0017】
なお、当て布(31)に縫着される被覆布(32)の縁部分は、上縁部(35)と下縁部(36)の全区間である必要はなく、また、閉じられる両側縁部(33)(34)の一部小区間(33b)(33c)(34a)(34b)の長さに差をもたせてもよい。
【0018】
図5は、更に別の実施例を示すポケット(30)の正面図である。当て布(31)に縫着される被覆布(32)の縁部分は、両側縁部(33)(34)と下縁部(36)であり、上縁部(35)は開口している。
【0019】
そして、上縁部(35)には、傾斜(35a)が設けられていて、収納された小紙片(T)の一部分が露出するよう構成されている。
これは、手指が小紙片(T)に接触するようにして、出入の利便に寄与させるためである。
【0020】
更に、上縁部(35)近傍の被覆布(32)には、刺繍等から成る凹凸材(37)が添装されている。これは、手指の触覚のみで、ポケット(30)の開口部分を感知させることに寄与している。なお、凹凸材(37')の位置は、当て布上縁部(35)近傍の被覆布(32)上でもよい。また、上縁部(35)の傾斜(35a)の角度(p)は、背広(10)を着用したときの襟(20)の角度を鑑みると、およそ45〜60度が小紙片(T)の出し入れに好適である。
【0021】
図6は、上例とは別例の形態をとるポケット(30)を示す正面説明図である。
左襟の裏面(20a)には、略直線状の切れ込み(21)が設けられている。この切れ込み(21)に、上縁部(38a)のみ開口した袋状の袋状体(38)が挿入されることで、ポケット(30)が形成されている。
【0022】
袋状体(38)の上縁部(38a)は、襟(20)の外側に向かって下降傾斜しているが、この傾斜の向きは、各人の使用便宜に応じて、いずれの向きに傾斜させてもよい。
【0023】
また、切れ込み(21)近傍の左襟裏面(20a)には、刺繍等から成る凹凸材(37”)が添装されている。
凹凸材(37”)の概形、または、凹凸材(37”)に接触して受ける触覚の方向性は、切れ込み(21)に略垂直である。
これによって、小紙片(T)を収納する方向性が教示され、その出入の利便が図られる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成を備えることによって、下記の効果を奏する。
請求項1に記載の襟裏のポケットによると、収納される小紙片と略相似で若干大きな被覆布と、被覆布より大きく滑らかな生地である当て布とから構成された専用ポケットが、背広の前面に設けられた襟の裏に設置されるので、乗車券やテレホンカードなど略長方形の特定小紙片を、仕舞い忘れることなく、迅速かつ容易に出し入れすることができる。
【0025】
請求項2に記載の襟裏のポケットによると、ポケットの形態が、略鉛直方向に縦長の縦型で、被覆布の長辺である一側部のみ、開口し、かつ、収納された小紙片の一部分に切れ込みがあるので、収納された小紙片の露出した部分を指で触れて出し入れが確実容易になる。
【0026】
請求項3に記載の襟裏のポケットによると、ポケットの形態が、縦型で、被覆布の両側部が開口しているので、小紙片がポケットに十分保持されると共に、ポケットの両側から確実容易に出し入れすることができる。
【0027】
請求項4に記載の襟裏のポケットによると、当て布に、熱接着性の接着剤が塗布されるので、ポケットを背広に簡便に設置することができる。
【0028】
請求項5に記載の襟裏のポケットによると、ポケットの大きさが、利用頻度が高い乗車券またはテレホンカードを丁度収納する大きさなので、仕舞い忘れてしまい勝ちな不便を捨象し、迅速かつ確実に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す背広の正面図
【図2】左襟の裏面に設置されたポケットを示す正面説明図
【図3】ポケットの正面図
【図4】別実施例のポケットの正面図
【図5】別実施例のポケットの正面図
【図6】別形態のポケットの正面図
【符号の説明】
T 小紙片
p 当て布上縁部の傾斜角度
10 背広
20 背広の襟
20a 襟の裏面
21 切れ込み
30 ポケット
31 当て布
32 被覆布
33 襟の内側に位置する被覆布の側縁部
33a 切れ込み
33b 内側縁部の上部小区間
33c 内側縁部の下部小区間
34 襟の外側に位置する被覆布の側縁部
34a 外側縁部の上部小区間
34b 外側縁部の下部小区間
35 被覆布の上縁部
35a 傾斜部分
36 被覆布の下縁部
37, 37', 37" 凹凸材
38 袋状体
38a 袋状体の上縁部
Claims (4)
- 背広の前面に設けられた襟の裏に配設する乗車券を出入自在に収納するポケットであって、
収納される乗車券と略相似で若干大きな被覆布と、前記被覆布より大きく滑らかな生地である当て布とから成り、
前記被覆布の縁の一部分を開口して前記当て布に接合することで略袋状に形成され、
前記開口部が襟の内側になるようにして前記当て布を襟の裏面に接合して設置され、
前記被覆布および/または当て布の上縁部に、刺繍からなる凹凸材が形成されていることを特徴とする襟裏のポケット。 - ポケットの形態が、略鉛直方向に縦長の縦型であり、かつ、収納された前記乗車券の一部分を露出させる切れ込みを有する請求項1に記載の襟裏のポケット。
- ポケットの形態が、略鉛直方向に縦長の縦型であり、被覆布の略全上下端とその上下端に連らなる側部の小区間が当て布に縫着され、被覆布の両側部が開口する請求項1に記載の襟裏のポケット。
- 前記被覆布に対向しない当て布の面に、熱接着性の接着剤が塗布された請求項1〜3のいずれかに記載の襟裏のポケット。
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