JP3014386U - 札入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】札入れ本体に対して別途に補助環や止め具を設
けることなく、札入れが必要に応じてウエストベルトに
取り付けることができるようにして、札入れの携帯を容
易にする。 【構成】札入れ本体５の背面部３に一対のベルト挿通口
９を開口して、一方のベルト挿通口９から他方のベルト
挿通口９にかけてウエストベルトを挿通可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、必要に応じてウエストベルトに取り付けることのできる札入れに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

従来、札入れは上着の内ポケットなどに入れて所持される場合が多いが、上着 を脱いだときの携帯を確実にするため、また掏摸、盗難に合わないようにするた めに、札入れに補助環や止め具などを設けて、これらを介して札入れをズボンや スラックスなどのウエストベルトに取り付けることができるようにした工夫が提 案されており、必要に応じて札入れを肌身から離れないようにしているものであ った。

【０００３】 しかしながら、上述のウエストベルトに取付可能な従来の札入れにあって、札 入れ本体とは別に補助環や止め具などの別部材が必要であるため、製造コストを 引き上げるという問題がある。また、前記補助環や止め具を備えているため、札 入れ自体の外観が著しく損なわれるようになるとともに、上着の内ポケットなど の開口縁に前記補助環や止め具が引っ掛かって出し入れがし難くなるという問題 がある。 そこで、本考案は上記事情に鑑み、札入れ本体に対して別途に補助環や止め具 を設けることなく、札入れが必要に応じてウエストベルトに取り付けることがで きるようにすることを課題とし、札入れの携帯を容易にすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を考慮してなされたもので、札入れ本体の背面部に一対のベ ルト挿通口を開口して、一方のベルト挿通口から他方のベルト挿通口にかけてウ エストベルトが挿通可能な構成とされていることを特徴とする札入れを提供して 、上記課題を解消するものである。

【０００５】

【作用】

本考案において、ウエストベルトをベルト挿通口に通すことにより札入れがウ エストベルトに取り付けられ、よって札入れがウエスト部分に位置するようにな り、また、ベルト挿通口からウエストベルトを抜き取ることにより札入れが外れ 、上着の内ポケットなどに入れることができるようになる。

【０００６】

【実施例】

つぎに本考案を図１から図４に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図中１は札入れで、該札入れ１は、相対して下端で連続する前面部２と背面部 ３との両側にまち部４を設けて連結した上方開口の札入れ本体５と、前記背面部 ３の上端に連続し前面部２側に曲げて重ねることができるようにした蓋板部６と からなるものである。 そして、前記札入れ本体５における背面部３は、札入れ本体５の内面側となる 布製などの内面材７と札入れ本体５の外面側となって或る程度の剛性を有する表 皮材８とからなるものであり、この内面材７と表皮材８とは、その間に後述のご とくウエストベルトを通す空間が得られるようにして重ね合わされているもので ある。 背面部３の前記表皮材８には、図示するように、札入れ１の高さ方向に縦長と した一対のベルト挿通口９が札入れ１の長さ方向に並んで開口されている。前記 ベルト挿通口９それぞれは、ウエストベルトａを差し入れることができる大きさ であり、図３に示すように一方のベルト挿通口９から内面材７と表皮材８との間 を経て他方のベルト挿通口９へと前記ウエストベルトａを通すことができ、勿論 、一旦通したウエストベルトａを引き抜くこともできるようになっている。

【０００７】 上記内面材７と表皮材８とはウエストベルトａの通過が行い易くなるように、 札入れ本体５の長手方向に沿ってベルト挿通口９の上方位置で縫製などにより連 結されているとともに、下方位置でも同様に縫製などにより連結されており、こ の連結部分の間でウエストベルトを案内する通路が形成されている。そしてウエ ストベルトを出し入れする上で内面材７とウエストベルトａとが摺接することか ら、内面材７は摺接に対して強度あるものとする。さらに、ベルト挿通口９の周 縁を補強加工すれば、ウエストベルトの出し入れによる切れ、裂けなどに対抗し やするなる。 一方、前記ベルト挿通口９の形状は図示したように縦長の長円状としたが、こ れに限定されるものではない。例えば縦のスリット状であってもよく、また、図 ４に示されているように上端、中央、下端に小円部を配しこれをスリットにて縦 に連結した形状としてもよい。さらにベルト挿通口９の間隔は任意に設定できる ものである。

【０００８】 図５は札入れ本体自体が二つ折りとなっているタイプの札入れに対して本考案 を実施したものが示されている。この実施例の札入れ１は札入れ本体５の背面部 ３が外方となるように札入れ本体５が二つ折りされていて、その折り部５ａに沿 う方向に並ぶようにして上記一対のベルト挿通口９が開口されているものであり 、上記の実施例と同様にベルト挿通口９にウエストベルトを通すことにより、二 つ折りタイプの札入れ１がそのウエストベルトに取り付けられるようになるもの である。

【０００９】 このように、札入れ１の背面部３に開口した一対のベルト挿通口９にウエスト ベルトを通すことによって、そのウエストベルトに札入れ１が取り付けられるこ ととなり、そしてそのベルトがウエスト部分にあるため、札入れ１を身体の腰部 分に位置させることができる。なお、本考案の札入れは勿論、紙幣を入れるもの であるが、一般に使用されている札入れのように、紙幣とともに各種カードやパ スポートなどを収容する使い方が行えるものであってもよい。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の札入れは、札入れ本体の背面部に一対のベルト 挿通口を開口して、一方のベルト挿通口から他方のベルト挿通口にかけてウエス トベルトが挿通可能な構成とされていることを特徴とするものであることから、 ウエストベルトを前記一対のベルト挿通口に通すことにより札入れをウエストベ ルトに取り付けることができ、ウエストベルトが使用者の腰にあることから札入 れを手近な部分に位置させることができるようになる。 さらに、背面部にベルト挿通口を開口したものであるため、札入れの製造コス トを引き上げることがないとともに、札入れ自体の外観が損なわれず、従来の薄 形の札入れのように上着の内ポケットなどへも支障なく出し入れできるなど、実 用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る札入れの一実施例を示す説明図で
ある。

【図２】一実施例の要部を断面で示す説明図である。

【図３】ウエストベルトへの取付を示す説明図である。

【図４】ベルト挿通口の変形例を示す説明図である。

【図５】他の実施例を示す説明図である。

【符号の説明】

１…札入れ ３…背面部 ５…札入れ本体 ８…表皮材 ９…ベルト挿通口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】札入れ本体の背面部に一対のベルト挿通口
   を開口して、一方のベルト挿通口から他方のベルト挿通
   口にかけてウエストベルトが挿通可能な構成とされてい
   ることを特徴とする札入れ。