JPH0554290U - 手提紙袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口部を閉塞しやすく、且つ、その閉塞状態
が安定しやすい手提紙袋を提供する。 【構成】 内面上端部にそれぞれ提手１，２を取付けた
前胴３又は後胴４の一方の上辺部に折返し可能に蓋片５
を突設して該蓋片５に提手１，２が挿通可能な通孔６も
しくは切込み７を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は買物袋等として利用される手提紙袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、手提紙袋の開口部を閉塞できるようにしたものとして実開昭６２−１９ ３４２０号公報に示されたものがある。これは前胴の提手取付箇所の少し上方位 置に提手取出用の長孔を穿設して、前胴、襠、及び後胴の開口縁部を重ね合せた 状態で折り返すようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例の手提紙袋は、開口部を閉塞する場合に、前胴と、襠と、後胴とを 重ね合せるために厚くなって折り返しにくく、また、折り返した後もそれら三者 の復元力が作用するので元に戻りやすく折り返し状態を維持できなくなることが あった。

【０００４】 そこで本考案は、開口部を閉塞しやすく、且つ、その閉塞状態が安定しやすい 手提紙袋の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の手提紙袋は、内面上端部にそれぞれ提手 １，２を取付けた前胴３又は後胴４の一方の上辺部に折返し可能に蓋片５を突設 して該蓋片５に提手１，２が挿通可能な通孔６もしくは切込み７を設けたことを 特徴とする構成を具えるものである。

【０００６】

【作用】

本考案の手提紙袋は、前胴３又は後胴４の一方の上辺部に突設した蓋片５に設 けた通孔６もしくは切込み７に提手１，２を挿通してから蓋片５だけを折り返し て反対側の胴の外面部に重ね合わせることにより閉塞状態とする。従って、蓋片 ５を一枚だけ折り返せばよいので容易であり、また、蓋片５だけの復元力は弱い ので元に戻りにくく折り返し状態が安定する。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に基づき実施例について説明する。まず、図１乃至図４に示した第 １実施例は、前胴３、後胴４、底８、左襠９、及び右襠１０を備えて上部を開口 した角底紙袋本体１１における前胴３及び後胴４の内面上端部にそれぞれ紙製提 手１，２の下端部を挟止紙１２，１３によって止着すると共に、後胴４の上辺部 に蓋片５を折り返し可能に一体的に突設して、該蓋片５に提手１，２が挿通可能 な横長の通孔６を設けて成るものである。

【０００８】 この第１実施例の手提紙袋は、図３及び図４に示すように、通孔６に提手１， ２を挿通した状態で蓋片５を折り返して前胴３の外面部に重ね合せることによっ て開口部が閉塞する。

【０００９】 次に、図５乃至図８に示した第２実施例は、前胴３、後胴４、底８、左襠９、 及び右襠１０を備えて上部を開口した角底紙袋本体１１における前胴３及び後胴 ４の内面上端部にそれぞれ紙製提手１，２の下端部を挟止紙１２，１３によって 止着すると共に、後胴４の上辺部に蓋片５を折り返し可能に一体的に突設して、 該蓋片５に提手１，２が挿通可能な横長の切込み７を設けて成るものである。

【００１０】 この第２実施例の手提紙袋は、図７及び図８に示すように、蓋片５の切込み７ に提手１，２を挿通した状態で蓋片５を折り返して前胴３の外面部に重ね合せる ことによって開口部が閉塞する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記の通りであり、内面上端部にそれぞれ提手１，２を取付けた前胴 ３又は後胴４の一方の上辺部に折返し可能に蓋片５を突設して、該蓋片５に提手 １，２が挿通可能な通孔６もしくは切込み７を設けたことを特徴とするので、開 口部を閉塞するには、前胴３又は後胴４の一方の上辺部に突設した蓋片５に設け た通孔６もしくは切込み７に提手１，２を挿通してから蓋片５だけを折り返して 反対側の胴の外面部に重ね合わせればよいので、上記従来例のように前胴、襠、 及び後胴を重ね合わせた厚い開口縁部を折り返す場合に比べ折り返し作業が格段 にしやすくなる。また、蓋片５だけの復元力は弱いので、上記従来例のように折 り返し状態から元に戻って開口部が開く虞も減少する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の開蓋状態の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】第１実施例の閉蓋状態の斜視図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】第２実施例の開蓋状態の斜視図である。

【図６】図５のＣ−Ｃ線断面図である。

【図７】第２実施例の閉蓋状態の斜視図である。

【図８】図７のＤ−Ｄ線断面図である。

【符号の説明】

１ 提手 ２ 提手 ３ 前胴 ４ 後胴 ５ 蓋片 ６ 通孔 ７ 切込み ８ 底 ９ 左襠 １０ 右襠 １１ 紙袋本体 １２ 挟止紙 １３ 挟止紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内面上端部にそれぞれ提手１，２を取付
   けた前胴３又は後胴４の一方の上辺部に折返し可能に蓋
   片５を突設して該蓋片５に提手１，２が挿通可能な通孔
   ６もしくは切込み７を設けたことを特徴とする手提紙
   袋。