JP4386311B2 - 単リール型の磁気テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ繰り出し端に、テープを引き出し操作するための先導ピースが設けてある単リール型の磁気テープカートリッジに関する。先導ピースは、リーダーテープを介して磁気テープと接続される。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気テープカートリッジは、テープの繰り出し始端に、テープドライブ側の捕捉体を連結するための連結具を設ける。例えば特開平11−232826号公報においては、リーダーテープの端部に先導ピースを固定している。詳しくは、先導ピースを直線軸状の金属ピンで形成し、その軸部分に巻き付けたリーダーテープを、それぞれ断面C字状に形成した緩衝体とクリップとで分離不能に抱持固定している。軸部の上下両端には他の軸部分より大径の係合軸部が設けてあり、これを上下ケースの上壁および底壁に凹み形成した一対の軸受部およびばねで係合保持して、不使用時の先導ピースを待機保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、緩衝体とクリップとを用いてリーダーテープを金属ピンに装着する連結構造では、連結対象以外に緩衝体とクリップとを用意する必要があり、その分だけコストが嵩む。連結時には、テープを金属ピンの軸部に密着する状態で巻き付けた後、その状態を維持したままで緩衝体とクリップを軸部に対して順に外嵌装着するので、テープが先導ピースに対して傾いた状態のままで連結されてしまうおそれがある。使用途中に、リーダーテープがクリップの切開縁に接触して傷つくおそれがあり、とくに、薄手のリーダーテープを用いる場合に適さない。また、リーダーテープをクリップでピンに強固に一体化しているので、リーダーテープとピンとは相対回転できない。そのため、先導ピースが捕捉体に連結されて、テープドライブ内の複雑な移行経路を移行する際に、リーダーテープが不必要にテープガイドと擦れ合い、先導ピースがリールに装填されるまでの間のテープ抵抗が増える。
【0004】
本発明の目的は、リーダーテープを先導ピースに対して、より簡単な構造でしかも少ない手間で常に適正に連結できるようにし、その分だけ製造コストを節約できる単リール型のテープカートリッジを提供することにある。本発明の他の目的は、リーダーテープと先導ピースのピンとの連結構造を改良することにより、先導ピースが捕捉体と共にテープドライブ内の移行経路を移行する際のテープ抵抗を軽減できるようにした単リール型のテープカートリッジを提供することにある。本発明の目的は、テープを先導ピースに対して上下に位置ずれすることなく連結でき、しかも上下方向の外力が作用するような場合にも、テープがピンに対してずれ動くのを規制して、テープドライブ側の捕捉体によるテープ引き出しが常に適正に行える単リール型のテープカートリッジを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の単リール型の磁気テープカートリッジは、テープ繰り出し端にテープドライブ側の捕捉体Hを連結するための先導ピース13が設けてある。先導ピース13と磁気テープ3とは、リーダーテープ9を介して接続してある。先導ピース13に設けた金属製のピン14に、リーダーテープ9の端部に設けた連結部10を巻き掛け連結する。詳しくは、連結部10をピン14に巻き掛け反転したうえで、この反転部11をリーダーテープ9とピン14とが相対回転可能な状態でテープ面に溶着固定する。
【0006】
具体的には、先の反転部11とテープ面とは、反転部11に形成した面状の溶着部Wで固定する。この面状の溶着形態においては、図1の部分拡大図に示すように、反転部11に形成した面状の溶着部Wの上下縁を、反転部11の上下縁より僅かに内側に位置させて溶着することが好ましい。
【0007】
別の溶着形態においては、図8に示すごとく連結部10の反転部11とテープ面とを、反転部11の複数個所に形成した点状の溶着部Wで固定する。この点状の溶着形態においては、他の機械的な連結構造を併用することができる。そのひとつは、図10に示すごとくテープ面にスリット34を形成し、反転部11の端に、スリット34に掛止される舌片33を形成する。そのうえで、反転部11と、スリット34に掛止した舌片33とをそれぞれテープ面に対して点状の溶着部Wで固定することができる。
【0008】
別のひとつは、図9に示すごとく反転部11とテープ面とを、両者を同時に挟持するかしめ具32で固定し、さらに反転部11の複数個所に形成した点状の溶着部Wで固定することができる。
【0009】
先導ピース13は、金属製のピン14と、ピン14の両端に固定されて横向きに突出する上下一対の掛止アーム15とでコ字枠状に形成する。ピン14の上下方向中途部には、連結部10の上下方向の位置ずれを規制する複数個の段部31を形成する。連結部10は、リーダーテープ9の幅方向中途部に形成した切欠30で分断された上下一対の巻き掛片12で構成する。巻き掛片12のそれぞれが前記段部31に接する状態で、連結部10をピン14に巻き掛け連結して、先導ピース13とリーダーテープ9とを上下に位置決めした状態で連結する。
【0010】
【発明の作用効果】
本発明では、リーダーテープの端部に設けた連結部を、ピンに巻き掛け反転したうえで、この反転部をテープ面に溶着固定して、リーダーテープを先導ピースに連結するので、クリップと緩衝体とを用いてリーダーテープを先導ピースに固定していた従来形式に比べて、リーダーテープの連結構造を簡素化できるうえ、連結に要する手間も少なくて済み、その分だけ製造コストを削減できる。また、リーダーテープとピンとは、相対回転可能な状態で連結するので、先導ピースが捕捉体と共にテープドライブ内の移行経路を移行する際の、先導ピースの急激な姿勢変化を、リーダーテープとピンとが相対回転することで吸収できるので、先導ピースがリールに装填されるまでの間のテープ抵抗を軽減できる。
【0011】
連結部の反転部とテープ面とを面状の溶着部で固定する連結形態によれば、溶着面積を十分に確保して反転部とテープ面との連結強度を向上でき、とくに連結部を上下一対の巻き掛片で構成する場合にも、必要かつ十分な連結強度を発揮できる。
【0012】
面状の溶着部の上下縁を、反転部の上下縁より僅かに内側に位置させて溶着すると、反転部の上下縁から溶融塊がはみ出たまま固化するのを解消できるので、先の溶着塊がケース本体やテープドライブの内部で脱落することに起因するドロップアウトを一掃して、溶融塊に起因するテープ特性の低下を防止できる。
【0013】
連結部の反転部とテープ面とを、反転部の複数個所に形成した点状の溶着部で固定すると、溶着加工を施すことによるテープ面の特性の変化、例えばテープ面の弾性や、しなやかな曲げ特性が損なわれるのを抑止でき、先導ピースが捕捉体と共にテープドライブ内の移行経路を移行する際に、リーダーテープを先導ピースの動きによく追随させることができる。
【0014】
連結部の遊端に形成した舌片をテープ面に形成したスリットに掛止したうえで、反転部と舌片のそれぞれを、点状の溶着部で分離不能に固定する連結構造によれば、ピンに巻き掛けた連結部を舌片で遊動不能に仮止めできるので、溶着時には、反転部とテープ面の上下縁を位置決めするだけでよく、溶着作業を迅速に行うことができる。
【0015】
連結部をピンに巻き掛けて反転し、この反転部を点状の溶着部で分離不能に固定し、さらに反転部とテープ面とをかしめ具で締結固定する連結構造によれば、反転部とテープ面とをより強固に固定できるうえ、連結部に作用する異常な外力をかしめ具で受け止めて、反転部とテープ面とが分離するのを確実に防止できる。
【0016】
巻き掛片のそれぞれを巻付軸部の段部で上下方向に位置決めする連結形態によれば、リーダーテープを上下に位置ずれすることなく連結でき、しかも上下方向の外力が作用するような場合にも、リーダーテープがピンに対してずれ動くのを規制して、テープドライブ側の捕捉体によるテープ引き出しを常に適正に行える。また、テープローディング機構の捕捉体で先導ピースを引き出す際に、リーダーテープがその幅方向へ揺れ動くのを阻止できる。組み立て作業時には、段部を位置決め基準にして、巻き掛片をその上下縁が段部に接当する状態でピンに巻き掛け連結することにより、リーダーテープをピンに対して常に適正に位置決めした状態で連結できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)
図1ないし図7は、本発明に係る単リール型のテープカートリッジの実施例を示す。図4において、テープカートリッジは、上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合して構成した角箱状のケース本体1を有し、その内部に配置した1個のリール2にテープ3が巻き込んである。ケース本体1の前面にはテープ引出口4が開口してあり、これを揺動自在に軸支したドア5で開閉できる。ドア5はばねで閉じ勝手に移動付勢されており、閉止位置において図示していないロック機構でロック保持される。ケース本体1の対向する内隅の2個所には、リール2の下フランジに設けたギヤ歯と係合して、不使用時のリール2を遊転不能にロック保持するリールロック6・7が設けてある。ケース背壁の一側には、誤消去防止用の切換ピース8が設けてある。
【0018】
リール2に巻き込んだ磁気テープ3をテープドライブの捕捉体Hで自動的に捕捉連結するために、テープ3の繰り出し端に先導ピース13を設け、先導ピース13と磁気テープ3とをリーダーテープ9を介して連結している。図1において先導ピース13は、リーダーテープ9が接続されるステンレス製のピン14と、ピン14の上下両端に設けた一対の掛止アーム15とでコ字枠状に構成する。
【0019】
ピン14は上下に長い丸軸からなり、その上下方向中央にロック軸部14aを有し、ロック軸部14aの上下にロック軸部14aより僅かに小径の巻付軸部14bを設け、さらに巻付軸部14bのそれぞれの軸端にアンカー部14cを形成してなる。ロック軸部14aの上下にこれより小径の巻付軸部14bを設けることにより、両者間にリーダーテープ9を上下方向に位置決めするための段部30が形成される。この段部30の径方向の段差寸法はリーダーテープ9の厚み寸法の2分の1以上に設定する。アンカー部14cは、成形後の掛止アーム15とピン14とが相対回動し、あるいは上下方向へ分離するのを阻止するために設けてあり、巻付軸部14bの軸端を末拡がり状に押し潰して形成してある。
【0020】
掛止アーム15は左右横長のプラスチック成形品からなり、その成形時にピン14をインサート固定する。上下の掛止アーム15はケース外面側へ向かって突弧状に湾曲形成され、アームの全面側に捕捉体Hを掛止連結するための掛止溝16を形成する。詳しくは、各掛止アーム15の前面に、捕捉体H用の導入案内面17をケース後方へ向かって下り傾斜する状態で形成し、この傾斜面に連続して掛止溝16がアーム先端側へ延びるように形成する。これにより、上下の掛止アーム15の掛止溝16は上下に対向する状態で開口し、さらに、その溝始端18が掛止アーム15のピン14側の基部へ向かって開口することになる。
【0021】
上下一対の掛止アーム15の対向間隔は磁気テープ3の上下幅寸法より十分大きく設定されている。従って、テープ3の移動軌跡が後述するアーム受部21と接触干渉するのを阻止できる。各掛止溝16の上壁あるいは下壁は、捕捉体Hを掛止溝16に連結した状態における掛止ピン19の上下位置を位置決めするのに役立つ。図6において捕捉体Hは、テープドライブ側のリーダーテープの端に掛止ピン19を固定して形成してあり、図示していないローディングアームで掛止ピン19を操作することにより、その上下両端の球軸19aが掛止溝16に掛止される。
【0022】
リーダーテープ9は、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどの弾性に富む硬質のプラスチックシートで形成してあり、その一端に設けた連結部10を先のピン14に巻き掛け反転した後、反転部11をテープ面に溶着することによりピン14と一体化する。詳しくは、図1および図3に示すように連結部10の幅方向中央部に、ロック軸部14aと同じ長さの切欠30を形成し、この切欠30の上下の巻き掛片12をピン14の巻付軸部14bに巻き掛けて反転し、巻き掛片12と巻付軸部14bとの間に僅かな遊動隙間が残る状態で、反転部11をテープ面に対して超音波溶着法によって面状に溶着した。この溶着部を点描で表わし、さらに符号Wで示している。
【0023】
巻き掛片12の反転部11の全面を溶着すると、反転部11の上下縁から溶融塊がはみ出たまま固化することがある。この状態を放置すると、溶着塊がケース本体1やテープドライブの内部で脱落し、ドロップアウトの原因になるおそれがある。こうした溶融塊に起因するテープ特性の低下を防ぐために、溶着部Wの上下幅を反転部11の上下幅より僅かに小さくして、溶着部Wの上下縁を反転部11の上下縁より内側に位置させるようにした。非溶着部の上下幅寸法は、少なくとも0.1mmあればよいが、その値が大きいほど、溶着用ホーンと反転部11との位置合わせを容易化できる。
【0024】
上記のように連結部10をピン14連に結した状態では、図1に示すように、巻き掛片12の下縁および上縁のそれぞれが、段部31によって上下方向に位置決めされるので、連結部10とピン14とが上下にずれ動くのを規制できる。この連結状態において、ピン14はリーダーテープ9に対して相対回転できる。
【0025】
不使用時の先導ピース13を所定の待機姿勢で保持固定するために、図5および図6に示すように、アーム受部21とロックピース22とをテープ引出口4に臨んで設けている。アーム受部21はケース本体1の内面上下に凹み形成する。詳しくは、テープ引出口4に臨む上下壁のそれぞれに低いリブを上下対向状に突設し、このリブを掛止アーム15のケース内面側の外郭線に沿って鉤形に湾曲させて、一端がケース内方へ凹むアーム受部21を形成する。リーダーテープ9と共に先導ピース13をケース内部へ引き込んだ状態において、先導ピース13はその掛止アーム15が上下のアーム受部21に密接する状態で受け止められて、適正に位置決め保持される(図5参照)。
【0026】
テープ弛みが発生した状況下においても、落下衝撃に耐えて上記の位置決め姿勢を保持するために、ロックピース22で先導ピース13のピン14をロック保持する。図6においてロックピース22は、ボス23と、その周面から横向きに突設したロックアーム24およびロック解除片25とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。ボス23を上下ケース1a・1bで揺動自在に軸支し、さらにボス23の下端に組み付けたばね26でロックピース22をロック姿勢に揺動付勢することにより、ロックアーム24は常にケース内方へ向かって揺動付勢され、図5に示すようにその先端に設けたフック部27がピン14の上下方向中途部のロック軸部14aに係合する。このとき、ロックアーム24はケース外面側からピン14を係合保持し、ロック解除片25はケース本体1の前壁に開口した解除ピン挿入口と正対している。
【0027】
以上のように、不使用時の先導ピース13を、アーム受部21とロックピース22とで協同して待機保持すると、先導ピース13に作用する外部衝撃は、ロックピース22がばね26に抗して揺動することによって緩和吸収できるので、たとえ磁気テープ3がケース内部で弛んでいたとしても、先導ピース13がアーム受部21からずれ動いたり、飛び出てしまうのを防止できる。また、外部衝撃力の消滅と同時に、ロックピース22は前記ばね26の付勢力を受けて先導ピース13をアーム受部21に復帰操作し密接させるので、先導ピース13を常に適切な待機姿勢に保持できる。
【0028】
不使用時のドア5は、テープ引出口4を塞いで先導ピース13の外面を覆っている。そこで、ドア5の内面に、先導ピース13の外面側の外郭線に合致する押圧部28を設けて、先導ピース13のとくに掛止アーム15の先端側がアーム受部21から浮き離れるのを阻止できるようにしている。
【0029】
テープカートリッジをテープドライブに装填すると、ドア5が開いてテープ引出口4を開放する。同時にリール2の遊転を阻止していた一対のリールロック6・7がロック解除される。ロックピース22は、そのロック解除片25を介してフック部27がピン14から離れる向きにロック解除操作される。リール2は、ケース下面側からケース内へ進入するリール駆動軸と係合する。この状態でテープドライブ側の捕捉具Hがテープ引出口4内へ進入し、その掛止ピン19を上下の掛止アーム15の掛止溝16に掛止連結して、図7に示すように先導ピース13を介して磁気テープ3を引き出し、テープドライブ側のリールに巻き込む。磁気テープ3に対するデータの書き込みあるいは読み出しが終了したら、磁気テープ3はリール2に巻き戻され、先導ピース13はアーム受部21とロックピース22とによって再び待機状態に位置決め保持される。
【0030】
上記の実施例1においては、反転部11をテープ面に対して面状に溶着したが、以下に説明するように、反転部11は複数個の点状の溶着部Wで固定することができる。なお、以下の各実施例においては、実施例1と同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる要点のみを説明する。
【0031】
(実施例2)
図8においては、実施例1における切欠30を省略し、連結部10をピン14に巻き掛けて反転し、その反転部11を点状の溶着部Wで分離不能に固定した。溶着部Wは、反転部11の遊端縁寄りと、ピン14寄りの2箇所に、テープ幅方向へ3個ずつ形成した。先の実施例1における巻き掛片12の反転部11も、同様にして点状の溶着部Wで固定することができる。このように、反転部11を点状の溶着部Wで固定すると、溶着加工を施すことによるテープ面の特性の変化、例えばテープ面の弾性や、しなやかな曲げ特性が損なわれるのを抑止できる。
【0032】
(実施例3)
図9においては、実施例2と同様に、連結部10をピン14に巻き掛けて反転し、その反転部11を点状の溶着部Wで分離不能に固定し、さらに反転部11とテープ面とをリベット状のかしめ具32で締結固定した。溶着部Wは、反転部11の遊端縁寄りと、ピン14寄りの2箇所に、テープ幅方向へ3個ずつ形成し、これら溶着部列の間の中央にかしめ具32を配置した。反転部11とテープ面のそれぞれには、かしめ具32用の締結穴を予め通設しておく。かしめ具32は、熱可塑性を有するプラスチック成形品からなり、反転部11を溶着するのと同時に、かしめ処理することができる。なお、反転部11はかしめ具32のみで固定することができ、その場合には複数個のかしめ具32を用いる。
【0033】
(実施例4)
図10においては、連結部10の遊端に半円状の舌片33を形成し、これをテープ面に形成したスリット34に掛止して、ピン14に巻き掛けた連結部10を仮止めできるようにした。そのうえで、反転部11のピン14寄りの上下2箇所と、スリット34を挟む舌片33の上下2箇所のそれぞれを、点状の溶着部Wで分離不能に固定した。このように、ピン14に巻き掛けた連結部10を舌片33で仮止めすると、溶着時には、反転部11とテープ面の上下縁を位置決めするだけでよく、溶着作業が迅速に行える。
【0034】
上記の実施例以外に、ピン14は角軸やだ円軸で形成することができる。先導ピース13の構造は、実施例で説明した構造以外であってもよく、従来例で説明した先導ピースと同様に丸軸状の先導ピースであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】先導ピースの正面図である。
【図2】図1におけるA―A線断面図である。
【図3】リーダーテープの連結部の正面図である。
【図4】テープカートリッジの横断平面図である。
【図5】テープ引出口の横断平面図である。
【図6】テープ引出口の縦断正面図である。
【図7】テープをケース外に引き出した状態の平面図である。
【図8】連結部の別実施例を示す斜視図である。
【図9】連結部の異なる別実施例を示す斜視図である。
【図10】連結部の更に異なる別実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 磁気テープ
9 リーダーテープ
10 連結部
11 反転部
12 巻き掛片
13 先導ピース
14 ピン
W 溶着部

Claims (6)

  1. テープ繰り出し端にテープドライブ側の捕捉体を連結するための先導ピースが設けられており、前記先導ピースと磁気テープとが、リーダーテープを介して接続してある単リール型の磁気テープカートリッジであって、
    前記先導ピースに設けた金属製のピンに、前記リーダーテープの端部に設けた連結部が巻き掛け連結されており、
    前記連結部を前記ピンに巻き掛け反転し、この反転部を前記リーダーテープと前記ピンとが相対回転可能な状態でテープ面に溶着固定してあり、
    前記先導ピースが、前記ピンと、前記ピンの両端に固定されて横向きに突出する上下一対の掛止アームとでコ字枠状に形成されており、
    前記ピンの上下方向中途部には、前記連結部の上下方向の位置ずれを規制する複数個の段部が形成されており、
    前記連結部は、前記リーダーテープの幅方向中途部に形成した切欠で分断された上下一対の巻き掛片で構成されており、
    前記巻き掛片のそれぞれが前記段部に接する状態で、前記連結部を前記ピンに巻き掛け連結して、前記先導ピースと前記リーダーテープとを上下に位置決めしてあることを特徴とする単リール型の磁気テープカートリッジ。
  2. 前記反転部と前記テープ面とが、前記反転部に形成した面状の溶着部で固定されている請求項1記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  3. 前記反転部に形成した面状の前記溶着部の上下縁が、前記反転部の上下縁より僅かに内側に位置している請求項2記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  4. 前記反転部と前記テープ面とが、前記反転部の複数個所に形成した点状の溶着部で固定されている請求項1記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  5. 前記テープ面にスリットが形成されており、前記反転部の端に、前記スリットに掛止される舌片が形成されており、
    前記反転部と、前記スリットに掛止した前記舌片とのそれぞれが、前記テープ面に対して点状の溶着部で固定されている請求項4記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
  6. 前記反転部と前記テープ面とが、両者を同時に挟持するかしめ具で固定され、さらに前記反転部の複数個所に形成した点状の溶着部で固定されている請求項4記載の単リール型の磁気テープカートリッジ
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