JP4383566B2 - 紙製振出容器 - Google Patents

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孝行 中井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器を傾けて粉体や粒体の内容物を振り出す振出容器に関するものであり、詳しくは、容器の胴部に紙筒を用いた振出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3に一例として示すように、紙筒から成る胴部30と、排出口31aを有し胴部30の上端を閉塞する上蓋31と、振出孔32aを有し上蓋31の上面に沿って回転する円板状のシフター32と、胴部30の下端を閉塞する下蓋33とからなる振出容器は周知であり、粉体や粒体からなる薬品や化粧品、食品、洗剤等の振出容器として汎用されている。
【0003】
この振出容器は、上蓋31の排出口31aを閉塞しているシフター32を回転させることにより、上蓋31の排出口31aとシフター32の振出孔32aを連通させ、容器を持って傾けて内容物を振出孔32aから振り出して使用する。そして、通常、シフター32は合成樹脂で形成されており、上蓋31は合成樹脂またはアルミニウム、硬質紙で形成されており、下蓋33は容器の剛性を保持させるために合成樹脂またはアルミニウム等の金属で形成されているものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、環境問題、省資源化問題へ対応するために、廃棄物の分別収集が行われ、リサイクル、再生資材の活用が叫ばれており、日常的に大量消費される様々な容器にも上記問題への対応が望まれている。
【0005】
そこで、分別収集やリサイクルがし易いように、複数の異材質からなる容器を材質別に分離し易く構成した容器も提案されているが、製造工程での組立が複雑になるうえに、分離の仕方が利用者には難しく、分離の際の手間もかかり、普及するに至っていない。
【0006】
上述した従来の紙筒を使用した振出容器も、廃棄の際、使用者が構成資材別に分離することは困難であり、使用済みの容器は異材質混在のまま廃棄されている。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、環境問題や省資源化問題に対応した自然に優しい紙製振出容器にすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下開放の紙筒から成る胴部材と、排出口を有し前記胴部材の上端を閉塞する上蓋部材と、振出孔を有し前記上蓋部材の上面に沿って回転する円板状のシフターと、前記胴部材の下端を閉塞する下蓋部材とを有して成る紙製振出容器において、前記各部材を紙材を基材として形成するとともに、少なくとも前記下蓋部材とシフターとを熱硬化性樹脂を含ませ紙を用いて圧縮成形した紙製振出容器において、前記上蓋部材の上面に不織布が積層されていることとした。
【0009】
熱硬化性樹脂としてフェノール系樹脂を用いることにより、成形が容易にして充分な強度を確保することができる。
【0010】
また、段ボール材の故紙からなる再生紙を用いることにより、外観が木調の部材が形成できるとともに、リサイクルに寄与することができる。
【0011】
また、上面に不織布が積層された上蓋部材を用いることにより、上蓋部材とシフターとの間に粉体物が入り込むことを防止するとともに、シフターの回転を円滑にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1および図2は、本発明の紙製振出容器の実施の形態を示しており、上下開放の紙筒から成る胴部材1と、排出口6を有し前記胴部材1の上端を閉塞する上蓋部材5と、振出孔11を有し前記上蓋部材5の上面に沿って回転する円板状のシフター10と、前記胴部材1の下端を閉塞する下蓋部材15とから構成されている。
【0014】
胴部材1は、複数層から成る周知の厚肉の紙筒を用いて形成したものであり、上端部1aの内側に上向きの段部2が設けられている。
【0015】
前記筒部材1の上端部1a内に圧入される上蓋部材5は、円板状に打ち抜き形成された硬質の厚紙から成るものであり、容器内に収納する内容物が粉体の場合は、上面に不織布7を接着して積層形成したものが使用される。
【0016】
前記上蓋部材5の上面に回転自在に戴置されるシフター10は、上蓋部材5とほぼ同径寸法の円板状に形成されており、中央部にはリブ状の摘み用の突起12が突設され、突起12を分割線とするシフター10の一側方には、シフター10を上下面に貫通する円形の振出孔11と五つの小孔からなる振出孔11aが貫設されている。
【0017】
このシフター10の振出孔11、11aは、シフター10を回転させたとき、上蓋材5の排出口6と同軸に重なる円軌道上の位置に設けられている。
【0018】
上記シフター10は、段ボール材の故紙から成る再生紙にワニス状のフェノール系樹脂を連続的に塗布乾燥してシート状の基材を作成し、このフェノール系樹脂含浸紙からなる基材を所要の寸法に形成して金型中に装填して、一般の圧縮成形法に準じて加熱圧縮成形したものであり、成形物の肉厚は0.3〜0.6mm程度とされている。
【0019】
シフター10は、基材に使用する樹脂ワニスの樹脂濃度や塗布量を調整することにより、剛性と適度の可撓性を有しているとともに、外観が木調で紙質の質感と性状を保持している。
【0020】
また、基材に含ませる樹脂はフェノール系に限るものではなく、再生紙に他の熱硬化性樹脂を含ませて基材としてもよい。
【0021】
下蓋部材15は、胴部材1の内径とほぼ同径の円柱台部16と、円柱台部16の下端外向きに一体に周設されたフランジ部17とからなるものであり、上記シフター10と同一基材を用いて同一圧縮成形方法により形成されたものである。
【0022】
尚、収納する内容物によって、容器の内側となって内容物に接する上記各部材の面にアルミ箔層を設けると良い(図示省略)。
【0023】
以上説明したような部材を用いて本実施の形態の振出容器を組み立てるには、上蓋部材5を筒部材1の上端部1a内に挿入して押圧し、上向き段部2に上蓋部材5の周縁部下面を当接させて圧着させ、次に、シフター10を挿入して上蓋部材5の上面に戴置し、周知のカーリングマシンを使って筒部材1の上端部を内側に巻き込み、カール縁部3を形成してシフター10の上面周縁部に当接させ、シフター10を回転可能に装着することにより、振出機構が組上がる。
【0024】
振出機構は、上蓋部材5の上面が不織布7の層で構成されているので、内容物が粉体であっても、上蓋部材5とシフター10との間に粉体が入り込むのが防止され、紙質のシフター10が上蓋部材5の上面に摺接しながら円滑に回転する構成となっている。
【0025】
尚、内容物が粒子の荒い粒体物である場合は、不織布7層を設けることなく構成してもよい。
【0026】
次に、振出機構が設けられた胴部材1を倒立させて開口4より内容物を充填し、下蓋部材15を開口4に嵌挿するとともにフランジ部17が胴部材1の開口端に当接するまで圧入する。
【0027】
以上のように、紙材を基材とした各部材1、5、10、15から構成された本実施の形態の振出容器は、熱硬化性樹脂を含ませた故紙を圧縮成形方法で形成した硬質のシフター10と下蓋部材15を使用しているので、容器としての実用強度を充分保持している。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】
容器を構成する各部材を紙材を基材として形成するとともに、少なくとも下蓋部材とシフターとを熱硬化性樹脂を含ませた再生紙を用いて圧縮成形したので、紙材のみで構成した実用強度のある振出容器とすることができる。そして、使用済み容器の廃棄の際に、利用者が分離分解しなくともよいので分別廃棄および分別収集が容易となり、環境ゴミ問題にも対応している。
【0030】
しかも、大量に廃出される段ボール材故紙による再生紙を利用するので、資源問題、リサイクル問題にも対応しており、環境に優しい容器となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製振出容器の実施の形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す容器の断面図。
【図3】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 胴部材,5 上蓋部材,6 排出口,7 不織布,10 シフター,11、11a 振出孔,15 下蓋部材,

Claims (3)

  1. 上下開放の紙筒から成る胴部材と、排出口を有し前記胴部材の上端を閉塞する上蓋部材と、振出孔を有し前記上蓋部材の上面に沿って回転する円板状のシフターと、前記胴部材の下端を閉塞する下蓋部材とを有して成る紙製振出容器において、前記各部材を紙材を基材として形成するとともに、少なくとも前記下蓋部材とシフターとを熱硬化性樹脂を含ませ紙を用いて圧縮成形した紙製振出容器において、前記上蓋部材の上面に不織布が積層されていることを特徴とする紙製振出容器。
  2. 前記熱硬化性樹脂がフェノール系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の紙製振出容器。
  3. 前記紙が段ボール材の故紙からなることを特徴とする請求項1記載の紙製振出容器。
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