JP3216676U - 圧縮機能付きごみ箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力を使うことなく、且つ、手を汚すことなくごみを捨てるたびに圧縮機能が自動的に発揮されるごみ箱を提供する。【解決手段】スプリング6を備えた底板7と、蓋3の裏面に所定の体積を有する箱体4からなるごみ押圧手段を備え、蓋と容器本体2とを固定するロック手段をごみ箱に形成する。底板の上部にスプリングを嵌合する穴8aを裏面に形成した上板8を載置してもよい。ごみの開閉のたびに蓋体及び押圧手段が収容されたごみを押し下げて圧縮する。また、ロックが確実に行えるように蓋体にガイド部材16を形成する。【選択図】図1
Description
本考案は圧縮機能を有する家庭用ごみ箱に関するものである。
紙などの嵩張るごみを廃棄するとごみ箱内がすぐにごみで溢れてしまい、さらにごみを追加収容するために手でごみを押し込んだり、廃棄用ごみ袋に詰め替えたりしている。家庭及び厨房などで調理後の生ごみを一時的に保管する、流し台用生ごみ保管容器であって水切りのための圧縮機能を備えたものはあるが、家庭用ごみ箱で圧縮機能を備えたものはなかった。
一方、家庭用ごみ箱でごみを圧縮する機能を有するものはあったが、動力を必要とするなど大がかりなものが多かった。
台所用生ごみ容器であって水切りのための自動圧縮機能を備えたものはあるが、家庭用ごみ箱で自動圧縮機能を備えたものはなかった。
ごみ箱内に手でごみを押し込んで圧縮させようとしても、元の嵩に戻り、圧縮不備であるうえ不衛生である。
また、ごみ廃棄に際し、自治体が指定するごみ袋を購入し、使用することが義務付けられている地域が増加しているが、自治体が指定するごみ袋は決して安価ではない。そこで、できるだけごみをコンパクトに圧縮させてから指定ごみ袋に詰め替えて廃棄を行うことが望ましい。
従来の手押し式あるいは足押し式のごみの圧縮構造は、圧縮のための動作がごみ捨ての動作に加えて必要となるため手間である。一方、ごみの圧縮に動力を使用すると便利な反面、装置が大掛かりなものになり、コストが高くなる。
そこで、動力を使うことなく、且つ、手を汚すことなくごみを捨てるたびに圧縮機能が自動的に発揮されるごみ箱を提供することを目的とする。
スプリングを備えた底板と、蓋裏面に所定の体積を有するごみ押圧手段を備え、蓋と本体とを固定するロック手段をごみ箱に形成するのである。
ごみを投入するだけでごみの圧縮機能が自動的に働くため、ごみの低減に寄与し、さらにごみ袋の節約に資するのである。
蓋の裏に取り付けたごみ押圧手段によって内部のごみを圧縮するので手で押し込む必要がなくなって手間が省けるうえに手を汚すことがない。
蓋を閉じた状態で圧縮状態が継続されているため、蓋を開けてごみを投入するときには、所定体積の押圧手段が押し下げている体積分のごみを投入することができる。
蓋が浮かびあがらないようにごみ箱本体に蓋を固定するロック機構を有するため蓋及び蓋裏面の押圧手段によって内部に収納したごみを押圧する状態を維持できる。
装置の構造が簡易で底板は容器本体内に載置されているだけなので、取り出して交換及び洗浄が可能である。勿論容器本体も丸洗い可能である。
家庭で使用されるごみ箱であるため硬質のごみを投入することがほとんどないため、押圧部材の硬度はそれほど必要ではなく、構造も簡易であるため低コストで製造できる。また、圧縮機などの動力を必要としないため小型化できる点でも製造コストの低減に貢献できる。
従来のごみ箱の内部構造上の工夫であるため、新規なごみ箱であっても従来のものとサイズが変わらず、嵩張ることもない。
底板のスプリングの強度を調整することで、ごみ収納量が少ない状態の時から上下方向からの押圧力が付与される。
蓋裏面に取り付ける押圧部材を箱体とし、スリットや穴を複数設けるとともに、箱体内に消臭剤などを収納するとごみのにおいを抑えることができる。
またロック機構を備えなくても蓋裏面に取り付ける押圧部材の重量によってごみを押圧することが可能となる。
現在使用中の既存のごみ箱内に底板を収納し、蓋裏に押圧部材である圧縮箱を後付けすることで、手持ちのごみ箱にごみ圧縮機能を付与することができるのである。
以下、本考案を実施する最適な実施例ついて図面を参照しながら詳説する。
図1に示すように本考案に係るごみ箱1は容器本体2と容器本体に蝶番13を介して開閉自在に取り付けられた蓋体3、蓋体裏面に取り付けた押圧部材である、所定の体積を有する圧縮箱4、蓋体と容器本体を接続するロック部材(図3の5)から構成される。
容器本体内部には中央にスプリング6を取り付けた底板7を収納し、底板7の上部にスプリング6を嵌合する穴8aを裏面に形成した上板9を載置する。底板7及び上板9の四隅に形成した孔は指を引っ掛けてごみ箱内から取り出しやすくしたものである。
この実施形態ではスプリングを底板上面に取り付け、スプリングを嵌合する穴を形成した上板をさらに取り付けているが、これは上板を安定させるためである。従って、図2に
示すような裏面の四隅にスプリング12を取り付けた底板11だけをごみ箱内部に内装させても良い。使用するスプリングの数や強度等については、ごみを下方から押し上げる機能を備えたものであれば適宜変更が可能である。またバネの種類としても図示するようなコイルばねは勿論、板バネ等公知形状のばねを使用することができる。
示すような裏面の四隅にスプリング12を取り付けた底板11だけをごみ箱内部に内装させても良い。使用するスプリングの数や強度等については、ごみを下方から押し上げる機能を備えたものであれば適宜変更が可能である。またバネの種類としても図示するようなコイルばねは勿論、板バネ等公知形状のばねを使用することができる。
容器本体2は上部が開放され、横断面が略長方形の縦長の箱体であって、プラスチック等の樹脂材製である。
本体部分の形状は図では直方体形状を呈しているが、適宜選択でき、横断面が円形、楕円形、三角形、四角形で、全体が筒状体であるなど、公知形状とすることができる。
容器本体の上部の開口部は重力により閉状態となり、重力に抗して持ち上げることによって開状態となるように蓋体の一部が容器本体2に開閉自在に蝶番13−13等で接続されている。
蓋体3の裏面には所定の体積を有する樹脂材製等の圧縮箱4を取り付ける。この圧縮箱4の大きさは、収納したごみへの当接面積ができる限り大きいほうが好ましく、また当接面は平坦であるほうが好ましい。さらに、圧縮箱の一部を開口するとともに、底面に多数の貫通孔14を形成することで圧縮箱内部に消臭剤を収納して、ごみ箱内のごみから発生する臭いを消臭することができるのである。
このように、本考案におけるごみ圧縮手段は、蓋体の裏面に取り付けた所定体積を有する箱体と、ごみを下方向から押し上げる底板とによる上下方向からの押圧力である。そのため、大がかりな装置や動力を要せず簡易にごみの体積を減らすことができるのである。しかも蓋の開閉動作という、ごみの廃棄に伴う動作だけで圧縮機能を発揮させ、しかも蓋を閉めている間中、圧縮状態が持続しているのである。
また、蓋体が容器本体から浮き上がらないようにするためのロック構造を有し、常に蓋体が容器本体に密着している状態にあり、臭いが外へ漏れることがない。
また、ロック構造を有しない場合であっても、蓋、蓋及び蓋に取り付けた圧縮箱が相当程度の重さを有するものであれば、蓋等の自重により容器本体の開口部に蓋を密着させ隙間を生じさせないのである。
蓋体と容器本体が完全に分離した状態であってもロック部材を対向位置等に二か所以上設けることで蓋体による上方向からの押圧力をごみに加えることが可能である。
次に、本考案ではスプリングを装着した底板や圧縮箱を取り外し自在とすることで、既存のごみ箱を圧縮機能付きのごみ箱にすることができるのである。
ごみ投入当初は、図3に示すように、底板7及び上板8と、蓋の押圧部材である蓋体4との間には十分な空間が存在するためごみは押圧されることがないが、ごみ箱内に収容されたごみの体積が増加してくると上板8と圧縮箱4とに挟まれて、圧縮作用が発揮されてごみが圧縮され始める。
底板に取り付けたバネの付勢力にもよるが、底板及び上板が押し下げられてバネ6が限界まで収縮されるまでごみの圧縮状態が継続されるのである。一方、圧縮箱4の体積分ごみが押し下げられているため、収容されたごみが満杯であっても、蓋を開けると同時にごみがあふれ出たりすることがないのである。
また、蓋体3にロック部材5を取り付けたため、嵩高いごみを強力に押下できるのである。この実施形態におけるロック構造は容器本体に取り付けたピン15に蓋体に取り付けたスナップ錠の穴5aを挿通するものである。スナップ錠の穴5aがピン15に確実に嵌合するように蓋体の両側面内側に一対のガイド16−16を形成する。あるいは、図4に示すように蓋体3の裏面にガイドピン17を立設するとともに、容器本体2の側面に切り欠き2a―2aを設けることで蓋体3が常に正しい位置に戻り、ロックできるのである。ロック部材はこの実施形態に限らず、公知のロック部材を使用することができる。
このように、本願考案に係るごみ箱では動力を必要とせず、且つ、手を汚すことなく又は足でペダルを踏んで圧縮等することなく、単にごみをごみ箱に投入し、蓋を閉めるだけでごみの圧縮機能が発揮されてごみの嵩を約三分の一程度まで低減させることができるのである。
この実施形態では所定の体積を有する圧縮箱を着脱自在に蓋裏面に取り付けている。当該圧縮箱には開口部が形成されており、当該開口部から内部に消臭剤を出し入れすることができる。
圧縮箱にスリット状の細孔又は多数の貫通孔を形成すると、圧縮箱内部に収納した消臭剤が下方向、すなわち、ごみから発生する臭いを効率良く吸収する構造となっているのである。
所定のごみの指定日に圧縮されたごみを取り出し、市販のごみ袋または自治体指定のごみ袋に収納して廃棄するのである。ごみ箱内部に市販のごみ袋を装着しておいても良い。生ごみが圧縮されて水分がたまる場合は備え付けのごみ袋に穴をあけて水分を抜くことが望ましい。底板は取り外し自在であるため、取り出して洗浄することも容易である。
また上述のようなロック構造を有しない場合であっても蓋体に取り付ける押圧部材がある程度の重さを有するものであれば、蓋等の自重により蓋を閉めた状態で常にごみを押下する力を作用させることもできるのである。
本考案は、家庭で使用する一般的なごみ箱に広く利用することができる。
1、ごみ箱 2、容器本体 3、蓋体
4、圧縮箱 5、ロック部材 6、スプリング
7、底板 8、上板
4、圧縮箱 5、ロック部材 6、スプリング
7、底板 8、上板
Claims (4)
- 容器本体と容器本体に開閉自在に取り付けた蓋体からなるごみ箱であって、上方向への付勢手段を備えた底板を容器本体に収容し、
蓋体裏面に所定の体積を有するごみ押圧手段を備えたことを特徴とするごみ箱。 - ごみ押圧手段が箱体である請求項1記載のごみ箱。
- 容器本体と蓋体とを接続するロック部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のごみ箱。
- 容器本体と蓋体をロック部材で確実に接続させるガイド部材を形成したことを特徴とする請求項2又は3記載のごみ箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001239U JP3216676U (ja) | 2018-04-04 | 2018-04-04 | 圧縮機能付きごみ箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001239U JP3216676U (ja) | 2018-04-04 | 2018-04-04 | 圧縮機能付きごみ箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3216676U true JP3216676U (ja) | 2018-06-14 |
Family
ID=62555970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018001239U Active JP3216676U (ja) | 2018-04-04 | 2018-04-04 | 圧縮機能付きごみ箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216676U (ja) |
-
2018
- 2018-04-04 JP JP2018001239U patent/JP3216676U/ja active Active
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