JP4383339B2

JP4383339B2 - 回り接手

Info

Publication number: JP4383339B2
Application number: JP2004500375A
Authority: JP
Inventors: ビリング，ハインツ; ベール，エーリッヒ
Original assignee: オンダルホールディングゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツング
Priority date: 2002-04-26
Filing date: 2003-04-12
Publication date: 2009-12-16
Anticipated expiration: 2023-04-12
Also published as: ATE332582T1; DE50304143D1; JP2005524209A; US20050142899A1; WO2003092127A1; US7074044B2; EP1502330B1; AU2003224065A1; EP1502330A1; ES2268350T3; DE10316981A1

Description

本発明は、請求項１の前提部分に記載されたような継ぎ手に関する。

通電可能な回り接手については、例えば電気的に作動する装置が付けられた担架の構成要素の軸受に組み込まれていることが従来知られている。その様な継ぎ手では、ローター内において軸方向に前後して位置する接触環の電流は、ハンダ付け固定されたリード線を使って、外方に導かれている。ここで、接触環は、切り込みを備えた金属帯からなっており、弓状に反った接触路で電流を取り出す様になっている。又そのような接触環は、例えば、ＤＥ３９１８２３４Ａ１により公知である。
ＤＥ３９１８２３４Ａ１号公報

従って本発明は、極めて良好な電気的特性を示すのみならず、よりシンプルかつコンパクトな構造を持ち、製造コストがより低廉な同種の継ぎ手を提供することを課題とする。

この課題は、請求項１の特徴部分に記載の構成によって解決される。本発明のさらなる好ましい構成が従属クレームから明らかとなる。本発明の課題は、回転継ぎ手が完全に回転し得る状態のもとで電流を伝達できる回転継ぎ手と、電気的接続関係を絶つ目的で一体化されたプラグ接続とを、経済的に製造されるシンプルな構造によって実現することにある。プラグ継ぎ手は例えば、信号電流と同様に出力電流も伝達可能な５つの電流通路を持つローターとステーターからなっている。

発明を実施するための形態

本発明は、添付図面数点に基づいてより詳細に説明される。

図面には、電流を伝達するために内側と外側の摺動接触環配列２，３を備えた通電可能な回転継ぎ手１が示されている。内側の摺動接触環配列２には、端部領域１２が軸方向６に向かって外方に突出した第１のフラグ７を有する第１のスリップリング４が数個備えられており、第１のフラグ７を備えた第１のスリップリング４は、夫々一体形成構造をなしている。外側の摺動接触環配列３には、端部領域１２が上記軸方向６とは反対向きの軸方向９に向かって外方に突出した第２のフラグ８を有する第２のスリップリング５が数個備えられており、第２のフラグ８を備えた第２のスリップリング５は、夫々一体形成構造をなしている。第２のスリップリング５には、材料の凹部及び変形部によって形成されたスプリング付勢接点１０が備えられている。第２のスリップリング５のスプリング付勢接点１０は、夫々同軸上にある第１のスリップリング４の外側のスリップリング表面１８と電気的に接触した状態とされる。これにより、良好な導電性のみならず、シンプルかつコンパクトな構造を持つ継ぎ手１が得られ、電気的接合具（接点及びハンダ付けされた接続部分）は最小限に抑えられる。

図２には、導電体としての第１のフラグ７を持つ第１のスリップリング４を展開した様子が示されており、これはＴ字型をなしている。第１のフラグ７の端部には、突起１３が形成されている。第１のフラグ７の必要な長さは、ローター１６上における第１のスリップリング４の軸方向の配置に応じて決定される。ここで第１のフラグ７は、プラグ接続部１４用の突起１３が同じレベルに揃う様に、終端されている。第１のフラグ７を屈曲させるために、小さな切り欠き２６が設けられている。第１のスリップリング４は、終端に形成された溝接合部１１を用いて形作られる。特に、環４を曲げる結果得られる、ツバメの尻尾形状の羽根／溝接合を用いて形作られる。

図３には、導電体としての第２のフラグ８を持つ第２のスリップリング５を展開した様子が示されており、これはＴ字型をなしている。第２のスリップリング５には、均等に配置された数個のスプリング付勢接点１０が備えられている。スプリング付勢接点１０はそれぞれ、Ｕ字型の凹部４１、減弱用の凹部４２及び変形部４３によって形成されている。第２のフラグ８の端部は、ハンダ接合部１５としてデザインされている。第２のフラグ８の端部に、プラグ接続部１４が備えられる様にしても良い。第２のフラグ８の必要な長さは、第２のスリップリング５の軸方向の配置に応じて決定される。ここで第２のフラグ８は、ハンダ接合部１５が同じレベルに揃う様に、終端されている。第２のフラグ８を屈曲させるために、小さな切り欠き２６が設けられている。第２のスリップリング５は、終端に形成された溝接合部１１を用いて形作られる。特に、環５を曲げる結果得られる、ツバメの尻尾形状の羽根／溝接合を用いて形作られる。第１又は第２のフラグ７，８の端部領域１２は、プラグ接続部１４の突起１３或いはハンダ接合部１５の何れか一方とされている。

図４には、第１のフラグ７を持つ第１のスリップリング４が備えられたローター１６が示されている。ローター１６は、外側のスリップリング表面１８と第１のフラグ７の端部領域１２を除いて、プラスチック１７で成型されたものからなる。第２のフラグ８を備えた第２のスリップリング５は、プラスチック１７からなるケース１９内に受け容れられている。ケース１９自体は、互いに固定された２つの同一のハーフシェル２０，２１からなっている。このケース１９は、外側の、固定可能なハウジング２２内に受け容れられている。ローター１６の、第１のフラグ７と反対側の端部には、ケース１９に対応する突出した鉤段部２３が備えられている。これにより、プラグ接続部１４が備えられたローター１６の軸方向の移動が阻止される。第１及び第２のスリップリング４，５は、抵抗負荷、誘導性負荷或いは映像信号の何れかを作用させることを意図して備えられている。継ぎ手１の回転フリクションを減じる目的で、適当なプラスチックディスク３１，３２が配置されている。不図示のケーブルが、張力緩和部３３を備えた継ぎ手１につけられる。張力緩和部３３は、ボルト結合可能な２片のハーフシェルからなる。張力緩和部３３は、例えば、当て金２９を有するスタンド２５（図１４）の回転ヒンジ２４内においてしっかりした接続を得る目的で備えられている。ハウジング２２には、しっかりとした接続を得るために、張力緩和部３３と共に溝接合部３４が備えられている。

図５は、図４のプラグ接続部１４を軸方向から示している。
図６は、図４のＶＩ−ＶＩ線断面図であり、ケーブルの張力緩和部３３を詳細に表わしたものである。
図７は、図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線を切断して示した図であるが、張力緩和部３３は除かれている。
図８は、一部破断したローター１６の平面図である。
図９は、第２のスリップリング５及び第２のフラグ８を備えた第１のハーフシェル２０の側面図である。
図１０は、第２のスリップリング５及び第２のフラグ８を備えた第２のハーフシェル２１の側面図である。
図１１は、回転継ぎ手１の側面図である。
図１２は、ハンダ接合部１５を軸方向から見た図である。
図１３は、プラグ接続部１４を軸方向から見た図である。
図１４は、回転継ぎ手１，１．１が組み込まれたスタンド２５を、電気器具４０を支えて備えるために用いるものの一例として示す側面図である。
図１５は、第１の回転継ぎ手１を一部断面図のかたちで表わした図である。
図１６は、第２の回転継ぎ手１．１を一部断面図のかたちで表わした図である。
図１７は、然るべき第１及び第２のスリップリング４，５のハンダ接合部１５に接続された第１及び第２のケーブル３６，３７を備えた、図１５の第１の回転継ぎ手１を拡大して示した図である。
図１８は、然るべき第１及び第２のスリップリング４，５のハンダ接合部１５に接続された第２及び第３のケーブル３７，３８を備えた、図１６の第２の回転継ぎ手１．１を拡大して示した図である。
図１９には、図１４の壁面固定具の変形として、天井固定具のためのアーム３５が示されている。

図２０〜２２には、回転継ぎ手１の３つの変形例が示されている。これらは、外形形状が本質的に異なると同時に、その結果として、取り付けられる態様が相違するものである。このように、回転継ぎ手１は、種々の設置条件に適合させることが出来る。

［変形例１（図２０）］
プラグ継ぎ手２７とプラグ接続部２８の軸方向の固定を、当て金２９によって行なう例である。当て金２９は例えば、内径Ｄ１が２４ｍｍのパイプに取り付けられている。

［変形例２（図２１）］
プラグ継ぎ手２７を当て金２９を用いて軸方向で固定し、プラグ接続部２８をねじ立てされた孔３０を用いて半径方向で固定する例である。例えば、プラグ継ぎ手２７は内径Ｄ１が２４ｍｍのパイプ内に組み込まれており、プラグ接続部２８は内径Ｄ２が３１ｍｍのパイプ内に組み込まれている。

［変形例３（図２２）］
プラグ継ぎ手２７及びプラグ接続部２８をねじ立てされた孔３０を用いて半径方向で固定する例である。例えば、プラグ継ぎ手２７は内径Ｄ３が３２ｍｍのパイプ内に組み込まれており、プラグ接続部２８は内径Ｄ２が３１ｍｍのパイプ内に組み込まれている。

［発明の効果］
本発明は、特に、以下の様な有利な効果を発揮するものである。

・鋳造されたローター１６には、スリップリング４及び、一部が外方に突出しているフラグ７が備えられる。

・スリップリング４は、外側の、特殊な形状の閉鎖されたスプリング環５を用いて電流を取り出す様になっている。スプリング環５の一面には、スプリング付勢接点１０がしっかり固定されており、又スプリング環５の一部には、第２のフラグ８が備えられている。

・保護接地を含む、出力部における２３０Ｖ／１６Ａの出力及び信号部における２４Ｖ／２Ａの出力を伝達するために必要とされる、ドイツ電気技師連盟（ＶＤＥ；ＶｅｒｂａｎｄＤｅｕｔｓｃｈｅｒＥｌｅｋｔｒｏｔｅｃｈｎｉｋｅｒ）の要求する絶縁厚さ、空間距離及び沿面距離を全て遵守した状態の下で、全長は最小限に抑えられる。

・保護接地を含む、出力部における２３０Ｖ／１６Ａの出力及び信号部における２４Ｖ／２Ａの出力を伝達するために必要とされる、ドイツ電気技師連盟（ＶＤＥ）の要求する絶縁厚さ、空間距離及び沿面距離を全て遵守した状態の下で、直径は最小限（２４ｍｍ）に抑えられる。

・相等しい５つの電流経路が提供されるので、例えば、映像信号だけでなく、選択により抵抗負荷或いは誘導性負荷を取り扱うことも出来る。

・継ぎ手１，１．１の固定、及び保護設置ＳＬのハウジング２２への接続を、半径方向からのネジ止めにより行うことが出来る。

・一体化されたプラグ接続部２８を、電気的接続を分離する目的で使用することも出来る。

回転継ぎ手の一部に、数個の第１のスリップリングを備えると同時に、中心軸から見て下位側に第２のスリップリングを備えたローターの側面図である。第１のスリップリングの展開図である。第２のスリップリングの展開図である。回転継ぎ手一式の軸断面図である。プラグ接続部を軸方向から見た図である。図４のＶＩ−ＶＩ線断面図である。図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図である。一部破断したローターの平面図である。第２のスリップリング及び第２のフラグを備えた第１のハーフシェルの側面図である。第２のスリップリング及び第２のフラグを備えた第２のハーフシェルの側面図である。回転継ぎ手の側面図である。ハンダ接合部を軸方向から見た図である。プラグ接続部を軸方向から見た図である。回転継ぎ手が組み込まれたスタンドの側面図である。第１の回転継ぎ手を一部断面図のかたちで表わした図である。第２の回転継ぎ手を一部断面図のかたちで表わした図である。図１５の第１の回転継ぎ手を拡大して示した図である。図１６の第２の回転継ぎ手を拡大して示した図である。天井固定具のためのアームの側断面図である。回転継ぎ手の第１変形例を示す種々の図である。回転継ぎ手の第２変形例を示す種々の図である。回転継ぎ手の第３変形例を示す種々の図である。

符号の説明

１，１．１回転継ぎ手
２，３摺動接触環配列
４第１のスリップリング
５第２のスリップリング
６方向
７第１のフラグ
８第２のフラグ
９方向
１０スプリング付勢接点
１１溝接合部
１２端部領域
１３突起
１４プラグ接続部
１５ハンダ接合部
１６ローター
１７プラスチック
１８スリップリング表面
１９ケース
２０ハーフシェル
２１ハーフシェル
２２ハウジング
２３突出した鉤段部
２４回転ヒンジ
２５スタンド
２６切り欠き
２７プラグ継ぎ手
２８プラグ接続部
２９当て金
３０ねじ立てされた孔
３１プラスチックディスク
３２プラスチックディスク
３３張力緩和部
３４溝接合部
３５アーム
３６第１のケーブル
３７第２のケーブル
３８第３のケーブル
３９第４のケーブル
４０電気器具
４１Ｕ字型の凹部
４２減弱用の凹部
４３変形部
２Ｌ１，２Ｌ２信号線
ＳＬ保護接地
Ｎ，Ｌ出力線
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３直径

Claims

電流を伝達するために内側と外側の摺動接触環配列を備えた通電可能な回転継ぎ手において、
前記内側の摺動接触環配列（２）には、端部領域（１２）が第１の軸方向（６）に向かって外方に突出した第１のフラグ（７）を有する第１のスリップリング（４）が数個備えられ、前記第１のフラグ（７）を１個備えた前記第１のスリップリング（４）は、夫々一体成形構造をなしており、
前記外側の摺動接触環配列（３）には、端部領域（１２）が前記第１の軸方向（６）とは反対向きの第２の軸方向（９）に向かって外方に突出した第２のフラグ（８）を有する第２のスリップリング（５）が複数個備えられ、１個の前記第２のフラグ（８）を備えた前記第２のスリップリング（５）は、夫々一体成形構造をなしており、
前記第２のスリップリング（５）の夫々には、前記第２のスリップリング（５）における材料の凹部及び変形部によって形成されたスプリング付勢接点（１０）が複数個備えられ、
前記第２のスリップリング（５）の夫々に備えられた複数の前記スプリング付勢接点（１０）は、複数ある前記第１のスリップリング（４）のうちの１個の外側のスリップリング表面（１８）と電気的に接触した状態で同軸上に配置されていることを特徴とする回転継ぎ手。
前記第１及び第２のフラグ（７，８）を持つ前記第１及び第２のスリップリング（４，５）が、展開した状態でＴ字型をなしていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記第１及び第２のスリップリング（４，５）が、部材の終端にある溝接合部（１１）を用いて環状に接続されて形作られたものであることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記第１又は第２のフラグ（７，８）の端部領域（１２）が、プラグ接続部（１４）の突起（１３）或いはハンダ接合部（１５）の何れか一方とされていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記第１のフラグ（７）を備えた前記第１のスリップリング（４）はローター（１６）に備えられ、前記ローター（１６）が、前記外側のスリップリング表面（１８）と前記第１のフラグ（７）の端部領域（１２）を除いて、プラスチック（１７）で成型されたものからなることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記第２のフラグ（８）を備えた前記第２のスリップリング（５）が、プラスチック（１７）からなるケース（１９）内に受け容れられていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記ケース（１９）が、互いに固定された２つの同一のハーフシェル（２０，２１）からなることを特徴とする請求項６に記載の回転継ぎ手。
前記ケース（１９）が、外側の、固定可能なハウジング（２２）内に受け容れられていることを特徴とする請求項６に記載の回転継ぎ手。
前記第１のフラグ（７）の前記端部領域（１２）とは反対側にある前記ローター（１６）の端部には、前記ケース（１９）に対応する突出した鉤段部（２３）が備えられ、これにより、前記ローター（１６）の軸方向の移動が阻止されることを特徴とする請求項５或いは６に記載の回転継ぎ手。
前記ローター（１６）がプラグ接続部（１４）を備えていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記第１及び第２のスリップリング（４，５）が、抵抗負荷、誘導性負荷或いは映像信号の何れかを作用させることを意図して備えられていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。
前記継ぎ手（１）が、スタンド（２５）の回転ヒンジ（２４）に備えられていることを特徴とする請求項１に記載の回転継ぎ手。