JPH08510594A - 可変相位置調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 予備母線接続した剛体導管による電気フイーダシステムの隣接する部分の電気導線間の軸方向および角度方向整列不良を解決するための装置。この可変相位置調整装置には、両端に端部品が付いた柔軟なハウジングがある。このハウジングが多数の柔軟な電気導線を中に囲う。各導線は、電気絶縁外装に囲われている。ほぼ剛体の端子が、各導線の両端に固定されている。ハウジングの両端で、これらの端子は端子支持体の中にゆるく捕らえられ、各端子が自由に回転できるようになっている。これらの端子支持体は、電気絶縁材料で作られている。保持スリーブが、各端子支持体の上にゆるく受けられ、これらの端子支持体がこの保持スリーブの中で自由に回転できるように、この端部品に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 可変相位置調整装置 発明の分野 工業用および商業用施設で使うための配電フイーダシステム。 発明の背景 米国特許第５，２６６，０４４号および米国特許出願第０８／０８５，３４１ 号に開示され、これによって参考文献として含める配電フイーダシステムでは、 相接する部分の端が軸方向に整列不良になったり、導線が角度方向にずれたりす ることが有り得る。この軸方向整列不良は、通常長期間使用している内に起こり 、システム支持物またはこの配電システム部分が迂回しなければならない構造用 支持材、パイプまたは管路等の障害物の整列不良から生ずることがある。隣接す る部分間の角度方向整列不良は、押出工程による囲壁のわずかなねじれの結果と して長期間使用している内に起こることがある。 発明の概要 この発明は、予じめないし予備母線接続した（pre-bussed）剛体導管による電 気フイーダシステムの隣接する部分の電気導線間の軸方向および角度方向整列不 良ないし非整列の問題を解決するための、可変相位置調整装置ないし可変位置調 整装置を提供する。第１の目的は、多数の可撓性のないし柔軟な電気導線を囲う ための柔軟な保護ハウジングを設けることによって達成する。各柔軟な導線の両 端に剛体端子を取付け、これらの端子がこのハウジングの端から外へ出るように する。このハウジングとそれが囲う導線は、ハウジングの一端から伸びる端子の 縦軸がハウジングの他端から伸びる端子の縦軸と同じでないように、配置するこ とができる。 第２の目的は、このハウジングの両端に回転可能な端子支持体を設けることに よって達成する。各端子支持体は、ハウジングに関して回転できるように、この 柔軟なハウジングに組立てる。各電気端子は、この端子支持体の中 で他の端子とは独立に回転できるように、この端子支持体にしっかりと保持する 。 予じめないし予備母線接続した剛体導管による電気フイーダシステムの全体の 軸方向整列を維持しながら、構造用支持材、パイプまたは管路等の障害物を迂回 する手段を提供することも、この発明の目的である。 この発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、請求の範囲および図面 を見れば当業者には明白となろう。 図面の簡単な説明 第１図は、この発明に従って作られた可変相位置調整装置の組立た部分を示す 。 第２図は、この発明による可変相位置調整装置の一端の分解図である。 第３図は、この発明による可変相位置調整装置の端子の断面図である。 第４図は、この発明による可変相位置調整装置の柔軟なハウジングの端に設置 した、ねじ係合可能端部品を示す断面図である。 第５図は、この発明による可変相位置調整装置の端子支持体の断面である。 第６図は、この発明による可変相位置調整装置のかしめ可能端部品の断面図で ある。 第７図は、ハウジングを囲む編組接地導線のある、この発明による可変相位置 調整装置の一端の分解図である。 この発明の一実施例を詳細に説明する前に、この発明は、その適用を、説明し または図面に示した構成の詳細に限定されないことを理解すべきである。この発 明は、他の実施例が可能であり、他の種々の方法で実施または実行することがで きる。また、ここで使う語法および用語は、説明のためであって、限定と見做す べきでないことを理解すべきである。 好ましい実施例の説明 第１図は、この発明により構成された、可変相位置調整装置を、全体を参照数 字１０で指して示す。この可変相位置調整装置１０は、両端のある柔軟なハウジ ング１４を含む。これらの両端の各の付近に、端部品１８、端子支持体２２、保 持スリーブ２６および複数の電気端子３０がある。ハウジング １４は、形状が全体として管状で、波形ホース、編みホースまたは水密導管のよ うな、市販の柔軟な金属管材料でできている。その設計の性質によって、柔軟な 金属管材料には、一般に伸長長さと圧縮長さがあり、圧縮長さは、伸長長さより 短い。第２図に示すように、この配電システムの各電気相に対し、１本以上の柔 軟な電気導線３４が設けられている。各相に必要な電気導線３４の数は、この可 変相位置調整装置１０が接続される配電システムの電流定格およびこの可変相位 置調整装置１０に使われる電気導線３４の電流定格によって決まる。各導線３４ の長さは、ハウジング１４の伸長長さによって決まる。導線３４の引っ張られな い十分な長さは、ハウジング１４がその最大伸長長さのときに示される。ハウジ ング１４の内径は、このハウジング１４が完全に圧縮された長さのとき、導線３ ４がこのハウジング１４内での回転を妨げられないような寸法になっている。こ の発明の可変相位置調整装置１０の両端には、同じ形式と数の素子があるので、 以下の説明は、この装置の片端だけに限る。 さて、第２図を参照すると、導線３４の各が電気絶縁外装ないしシースまたは 被覆３８によって囲まれているのが分かる。各導線３４の端４２は、所定の長さ だけこの外装３８が剥かれ、それによって導線の表面を露出している。端子３０ は、ほぼ剛体ないし剛性で、形状が全体として円筒形である。各端子３０は、延 長端４６、導線受容端５０および段５４を有する。さて、第３図を参照すると、 この導線受容端５０の外形は、延長端４６の外形より大きく、それによってその 接合点に段５４を作るのが分かる。この導線受容端５０は、所定の深さの穴ない し開口５８を形成する。この穴５８の所定の深さが、導線３４の端４２から剥く 外装３８の長さを決める。穴５８の直径は、導線３４の端４２を、受けるに十分 であり、その導線をこの穴５８に挿入し、かしめまたは止めねじのような適当な 手段によって固定する。この好ましい実施例においては、この穴５８の中に導線 ３４を固定するための手段は、導線３４と端子３０の間を電気的によく結合する 。端子３０には、延長端４６の近くに円周保持溝６２もある。 再び第２図を参照すると、端部品１８は、形状が全体として管状で、ハウ ジング端６６と端子支持端７０の間に通じる通路を形成するのが分かる。さて、 更に詳しい第４図を参照すると、このハウジング端６６は、ハウジング１４の端 をきちんと滑動可能に受ける寸法の穴を形成するのが分かる。端子支持端７０で 、支承フランジ７４が内方に伸び、それによってハウジング端６６の穴より直径 の小さい穴を形成する。ハウジング１４の端は、このハウジング端６６を通って それが支承フランジ７４に当接するまで滑動可能に受けられ、そのフランジ７４ がストッパを形成し、それによってこのハウジング１４が端子端７０を通過する のを防ぐ。この端部品１８をハウジング１４の端に設置してから、それを溶接ま たはかしめのような手段によって、ハウジング端６６に沿って、このハウジング １４に固定する。この端部品１８には、ねじの付いた外面７８もある。 再び第２図を参照して、端子支持体２２は、形状が全体として円筒形で、電気 絶縁材料で作られている。それには、第１端８２、第２端８６および第１端８２ の近くに配置された環状支承フランジ９０がある。第１端８２は、端部品１８の 支承フランジ７４の形成する穴を通してゆるく受けられる大きさである。端子支 持体２２は、各々この第１端８２と第２端８６の間に通じる、多数の端子通路９ ４を形成する。さて、更に詳しい第５図を参照すると、第１端８２での通路９４ の直径は、端子３０の導線受容端５０を受ける大きさであり、一方第２端８６で の直径は、端子３０の延長端４６を受ける大きさであることが分かる。この通路 ９４の両直径の接合点に段９８が形成されている。この端子３０を通路９４の中 に完全に挿入したとき、通路９４の段９８が端子３０の段５４と係合し、この通 路９４の中へのそれ以上の挿入を防ぐ。この点で、端子３０は、円周保持溝６２ に嵌めた保持リング１０２によって、この通路９４の中にゆるく捕らえられる。 保持リング１０２は、端子支持体２２の第２端８６と係合し、この端子フォーム が通路９４から抜けるのを防ぐ。端子２２は、通路９４内にゆるく保持されてい るので、それは、この通路９４内で自由に回転できる。 再び第２図を参照して、保持スリーブ２６は、形状が全体として円筒形で、第 １端１０６と第２端１１０の間に中空通路を形成する。この第１端１０６ は、内ねじがあって、端部品１８の外ねじ面７８とねじ係合する大きさである。 第２端１１０の内径は、端子支持体２２の第２端８６を受けるような大きさであ る。端子支持体２２のフランジ９０は、端部品１８の支承フランジ７４と保持ス リーブ２６の段１１４の間でゆるく捕らえられる。このゆるく捕らえることが、 端子支持体２２を保持スリーブ２６の内側で自由に回転できるようにする。 第６図は、端部品の第２実施例１１８を示す。この端部品１１８の構成は、か しめリング１２２がねじ面７８に取り代わることを除いて端部品１１８と類似で ある。この端部品１１８と共に使う保持スリーブ２６もねじがない。保持スリー ブ２６の第１端１０６をこのかしめリング１２２の周りにかしめ、それによって それをこの端部品１１８に固定する。 第７図は、電気接地通路を提供するために、ハウジング１４に配置することが できる編組スリーブ１２６を示す。この編組スリーブ１２６は、端部品１８／１ １８によってハウジング１４の各端に捕らえられる。 上に説明した全ての実施例で、所定の角度は、製造業者が選ぶどの角度でもよ く、ハウジングは、それがこのシステムの接地電流を搬送するように、導電性材 料で作ることができることに注意すべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．可変相位置調整装置であって、 ａ）形状が全体として管状であり、第１端および第２端を有する柔軟なハウジ ング、 ｂ）各々形状が全体として円筒形であり、一端に内方に伸びて開口部を形成す る支承フランジを有し、各々上記支承フランジが上記ハウジングの端と係合する まで上記ハウジングの一端の上に滑動可能に受けられ、このハウジングに固定さ れる１対の端部品、 ｃ）各々第１端および第２端を有し、柔軟である複数の電気導線であって、各 導線が電気絶縁外装を有し、各導線の各端から所定の長さの上記外装が剥かれて いて、これらの導線がこのハウジングの中に滑動可能に受けられている導線、 ｄ）各々形状が全体として円筒形であってほぼ剛体であり、各々、端子端、外 径が上記端子端より大きくて上記導線端の一つを受けるための穴を形成する導線 受け端、上記端子端と上記導線受け端の接合点に作られた段、および円周保持溝 を有する、複数の端子、 ｅ）この導線端を上記導線受け端の上記穴の中にしっかりと保持するための手 段、 ｆ）各々形状が全体として円筒形であって電気絶縁材料で作られた１対の端子 支持体であって、上記支持体が、上記支承フランジの形成する上記開口部の中に ゆるく受けられるような寸法の第１端、第２端、および環状支承フランジを有し 、上記第１端と第２端の間に通じる複数の通路を規定し、上記通路は、上記第１ 端で上記端子の上記導線受け端を受けるような寸法の直径および上記第２端で上 記端子の上記端子端を受けるような寸法の直径を有し、これら二つの直径の接合 点で段が形成され、上記通路の各々は、上記端子の上記段が上記通路の上記段と 係合するように、上記端子の一つをゆるく受け、上記端子の上記円周保持溝が上 記端子支持体の上記第２端と隣接している支持体、 ｇ）上記各端子の上記各保持溝に一つづつ受けられ、それによって上記端子を 上記端子支持体の中にゆるく捕らえて、上記各端子が上記通路内で自由に回転す るようにする、複数の保持リング、 ｈ）１対の保持スリーブであって、各々形状が全体として円筒形で、上記端部 品の上にきちんと受けられるような寸法の第１端および上記端子支持体の上記第 ２端の上にゆるく受けられるような寸法の第２端を有し、上記端子支持体が上記 保持スリーブ内で自由に回転できるようにする保持スリーブ、並びに ｉ）上記保持スリーブを上記端部品に取付けるための手段 を含む位置調整装置。