JP4382842B2 - メモリ制御回路,遅延時間制御装置,遅延時間制御方法および遅延時間制御プログラム - Google Patents
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Description
このフライバイトポロジにおいては、例えば、図19に示すように、クロック信号CK,アドレス信号Addおよびコマンド信号CMDのデータ信号線については、メモリコントローラ90とDIMMモジュール91上の複数(n個;nは2以上の自然数)のSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)92−1〜92−nとがデイジーチェーンで配線され、データ信号DQおよびデータストローブ信号DQSのデータ信号線については、メモリコントローラ90からDIMM91上の複数のSDRAM92−1〜92−nにそれぞれ配線されている。
また、以下、データ信号を示す符号としては、複数のデータ信号のうち1つを特定する必要があるときは符号DQ−1〜DQ−nを用いるが、任意のデータ信号を指すときには符号DQを用いる。
このように、DDR3メモリインタフェイスにおいては、クロック信号CKのデータ信号線が複数のSDRAM92−1〜92−nに対してデイジーチェーンで配線されており伝播遅延が生じるので、メモリコントローラ90から出力されたクロック信号CKは、全てのSDRAM92−1〜92−nに同時刻に到達することができない。例えば、JEDECの規格では、DIMMモジュール91の外形寸法の長さL1が133mmと決められており、DIMMモジュール91における長さ方向の一方端に配置されたSDRAM92−1と他方端に配置されたSDRAM92−nとでは、データ送信速度が7ps/mmである場合には、1ns近い到達時刻差が生じることとなる(7ps/mm×133mm=931ps)。
このライトレベリング機能とは、メモリコントローラ90から出力されるデータストローブ信号DQSでクロック信号CKをサンプリングすることによって、データストローブ信号DQSとクロック信号CKの位相関係を検出し、データストローブ信号DQSの遅延時間の調整(補正)を行なう機能であり、図20に示すように、各データストローブ信号DQS−1〜DQS−nの遅延時間を変えることのできる可変遅延回路93−1〜93−nを、メモリコントローラ90内に、複数のSDRAM92−1〜92−nに対応してそれぞれ内蔵することにより実現される。
具体的には、CPU(Central Processing Unit;図示省略)が、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のSDRAM92−1〜92−nのそれぞれに対して出力されるデータストローブ信号DQS−1〜DQS−nに対して、これらのSDRAM92−1〜92−nから出力される各データ信号DQ−1〜DQ−nに基づいてそれぞれ遅延時間t1−1〜t1−nを設定することにより、各データストローブ信号DQS−1〜DQS−nが、複数のSDRAM92−1〜92−nのそれぞれに対して、クロック信号CKとほぼ同じ時間に入力するように調整される。
なお、この場合においては、デイジーチェーンで配線されたデータ信号線を介してクロック信号CKがSDRAM92−1〜92−nに入力されることから、遅延時間t1−1〜t1−nは一致していない。
JDEC STANDARD(JESD79−3;DDR3 SDRAM Standard)
図21は従来のDDR3メモリインタフェイスにおけるリード動作を説明するための図である。
そのため、クロック信号CKが最後に入力されるSDRAM92−nから出力されるデータ信号DQ−nおよびデータストローブ信号DQS−nは、例えば、データ送信速度が上記と同様に7ps/mmである場合には、クロック信号CKが最初に入力されるSDRAM92−1から出力されるデータ信号DQ−1およびデータストローブ信号DQS−1に比べ、1ns近く遅延してメモリコントローラ90に到達することとなる(7ps/mm×133mm=931ps)。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、リード(read)動作の制御を行なう場合において、複数のメモリから出力されたデータ信号の入力時間を容易に揃えることを目的とする。
さらに、一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定されてもよい(請求項3)。
さらに、一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と前記複数のメモリに対応する複数の第1遅延時間のうちの最大遅延時間との差分であってもよい(請求項5)。
さらに、該第1可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリに出力するデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第1遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成され、該第2可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリから入力されるデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第2遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成されることが好ましい(請求項7)。
また、一のメモリに対応する第1遅延時間と第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定したり、一のメモリに対応する第1遅延時間と第2遅延時間との和が、他のメモリに対応する第1遅延時間と第2遅延時間との和と等しくなるように設定したりすることにより、複数のメモリのそれぞれについての第2遅延時間を容易に得ることができる(請求項3,4)。
〔1〕本発明の第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態としての情報処理装置の構成例を模式的に示す図、図2はそのSDRAM−1に対応するメモリコントローラの回路構成例を模式的に示す図、図3はそのSDRAM−nに対応するメモリコントローラの回路構成例を模式的に示す図である。
DIMM11は、複数のメモリを搭載したメモリモジュールであって、本実施形態においては、図1に示すように、複数(n個;nは2以上の自然数)のSDRAM(Synchronous DRAM;メモリ)−1〜SDRAM−nをそなえて構成されている。又、nはch(チャンネル)の数を示しており、図中においては、便宜上、SDRAM−1とSDRAM−nのみを示している。なお、SDRAMは既知の技術であり、その詳細な説明を省略する。
そして、本実施形態においては、メモリコントローラ12と複数のSDRAM−1〜SDRAM−nとの配線にフライバイトポロジが採用されている。
従って、本実施形態においては、後述する第1クロック信号生成部14によって生成されるクロック信号CK1を出力(供給)するためのクロック信号線がSDRAM−1〜SDRAM−nに対してデイジーチェーンで配線されており、図1に示すように、第1クロック信号生成部14に接続されたクロック信号線が、SDRAM−1からSDRAM−nにかけて数珠つなぎに接続されている。又、アドレス信号Addおよびコマンド信号CMDを出力するための信号線についても、クロック信号線と同様に、SDRAM−1〜SDRAM−nに対してデイジーチェーンで配線されている。
複数の制御回路ユニット15−1〜15−nは、上述した複数のSDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに対応して構成されている。即ち、メモリコントローラ12は、例えば、図1に示すように、SDRAM−1に対応する制御回路ユニット15−1や、SDRAM−nに対応する制御回路ユニット15−nをそなえて構成されている。
また、図中においては、便宜上、制御回路ユニット15−1と制御回路ユニット15−nのみを示している。
なお、以下、DQ信号制御部を示す符号としては、DQ信号制御部のうち1つを特定する必要があるときは符号17の後に“−(ハイフン)”とともに符号1〜kを用いるが、任意のDQ信号制御部を指すときには符号17を用いる。
DQS信号生成部16は、データストローブ信号DQSを生成するものであって、制御回路ユニット15に1つそなえられ、例えば、制御回路ユニット15−1においては、図2に示すように、データストローブ信号DQS−1を生成してSDRAM−1に出力するようになっており、制御回路ユニット15−nにおいては、図3に示すように、データストローブ信号DQS−nを生成してSDRAM−nに出力するようになっている。
このDQS信号生成部16は、例えば、図2および図3に示すように、第1可変遅延回路(第1可変遅延部)DW0,第2クロック信号生成部18およびフリップフロップFF0をそなえて構成されている。
第2クロック信号生成部18は、後述するCPU13から入力されるクロック信号CLKに基づいてクロック信号CK2を生成・出力(供給)するものであって、例えば、図2および図3に示すように、クロック信号CLKが入力されると、所定周期のクロック信号CK2をフリップフロップFF0および後述するフリップフロップFF2,FF4に出力するようになっている。この第2クロック信号生成部18は、クロック信号CLKと同じクロック周期のクロック信号をクロック信号CK2として出力してもよく、又、クロック信号CLKを1/2や1/4等の他のクロック周期に変換したクロック信号CK2を出力してもよい。
DQ信号制御部17は、データ信号DQの入出力を制御するものであって、例えば、図2および図3に示すように、DQ信号入力制御部19とDQ信号出力制御部20とをそなえて構成されている。具体的には、図2および図3に示すように、複数(n個)の制御回路ユニット15−1〜15−nのそれぞれにおいて、DQ信号制御部17−1には、DQ信号入力制御部19−1とDQ信号出力制御部20−1とがそなえられており、同様に、DQ信号制御部17−kには、DQ信号入力制御部19−kとDQ信号出力制御部20−kとがそなえられている。
なお、以下、第1のデータ信号を示す符号としては、複数の第1のデータ信号のうち1つを特定する必要があるときは符号I_DQe-1 [1]〜I_DQe-1 [k]や、符号I_DQe-n [1]〜I_DQe-n [k]を用いるが、任意の第1のデータ信号を指すときには符号I_DQeを用いる。又、以下、第2のデータ信号を示す符号としては、複数の第2のデータ信号のうち1つを特定する必要があるときは符号I_DQo-1 [1]〜I_DQo-1 [k]や、I_DQo-n [1]〜I_DQo-n [k]を用いるが、任意の第2のデータ信号を指すときには符号I_DQoを用いる。
フリップフロップFF1は、第1クロック信号生成部14から入力されたクロック信号CK1が入力されると、後述するCPU13から入力された第1の入力データ信号I_DQeを第1可変遅延回路DW1に出力するようになっている。
フリップフロップFF3は、第1クロック信号生成部14からクロック信号CK1が入力されると、後述するCPU13から入力された第2の入力データ信号I_DQoを第1可変遅延回路DW2に出力するようになっている。
具体的には、図2に示す制御回路ユニット15−1にそなえられた各第1可変遅延回路DW0,DW1およびDW2には、第1遅延時間Dt1−1が設定されており、同様に、図3に示す制御回路ユニット15−nにそなえられた各第1可変遅延回路DW0,DW1およびDW2には、第1遅延時間Dt1−nが設定されている。
なお、以下の説明においては、便宜上、1chのSDRAM−1に対応する第1可変遅延回路として符号DW−1を用いる場合があり、同様に、nchのSDRAM−nに対応する第1可変遅延回路として符号DW−nを用いる場合もある。
DQ信号出力制御部20は、リード動作時において、SDRAMから入力されたデータ信号DQを後述するCPU13に出力する制御を行なうものであって、例えば、制御回路ユニット15−1においては、図2に示すように、複数のDQ信号出力制御部20−1〜20−kに対応してそれぞれ、SDRAM−1から入力されたデータ信号DQ-1[1]を第3のデータ信号O_DQe-1 [1]または第4のデータ信号O_DQo-1 [1]として後述するCPU13に出力する制御を行なうようになっており、同様に、SDRAM−1から入力されたデータ信号DQ-1[k]を第3のデータ信号O_DQe-1 [k]または第4のデータ信号O_DQo-1 [k]として後述するCPU13に出力する制御を行なうようになっている。
フリップフロップFF5は、SDRAMからデータストローブ信号DQSが入力されると、SDRAMから入力された第3のデータ信号O_DQeを第2可変遅延回路DR1に出力するようになっている。
フリップフロップFF6は、第1クロック信号生成部14からクロック信号CK1が入力されると、第2可変遅延回路DR1から入力された第3のデータ信号O_DQeを後述するCPU13に出力するようになっている。
第2可変遅延回路DR2は、後述する第2遅延時間制御部24からの第2制御信号d2に基づいて、フリップフロップFF7から入力された第4のデータ信号O_DQoを遅延させてフリップフロップFF8に出力するデジタル遅延回路であって、例えば、フリップフロップFF7から入力された第4のデータ信号O_DQoを、後述する第2遅延時間制御部24によって設定された第2遅延時間Dt2だけ遅延させてフリップフロップFF8に出力するようになっている。
具体的には、図2に示す制御回路ユニット15−1にそなえられた各第2可変遅延回路DR1およびDR2には、第2遅延時間Dt2−1が設定されており、同様に、図3に示す制御回路ユニット15−nにそなえられた各第2可変遅延回路DR1およびDR2には、第2遅延時間Dt2−nが設定されている。
なお、以下の説明においては、便宜上、1chのSDRAM−1に対応する第2可変遅延回路として符号DR−1を用いる場合があり、同様に、nchのSDRAM−nに対応する第2可変遅延回路として符号DR−nを用いる場合もある。
論理和回路ORは、後述するライトレベリング機能を用いた場合に、第3のデータ信号O_DQeおよび第4のデータ信号O_DQoに基づいて、応答信号を後述するCPU13に出力するようになっている。
CPU13は、情報処理装置10において各種の数値計算,情報処理および機器制御等を行なうものであって、本実施形態においては、遅延時間制御部22として機能するようになっている。又、CPU13は、MAC(Media Access Control;図示省略)をそなえて構成されており、このMACを介して各種信号(データ信号DQ,クロック信号CLK,応答信号DQX等)の入出力を行なうようになっている。
第1遅延時間制御部23は、ライトレベリング機能を用いて、制御回路ユニット15−1〜15−nのそれぞれにそなえられた第1可変遅延回路DWに対して、第1遅延時間Dt1の遅延を行なわせるべく制御を行なうものであって、第1遅延時間Dt1を設定する第1制御信号d1を出力するようになっている。又、第1遅延時間制御部23は、本実施形態においては、ライトレベリング機能を用いて、ライト動作時において複数のSDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに対して出力されるデータストローブ信号DQS−1〜DQS−nの各第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nをそれぞれ設定するようになっている。
以下、第1遅延時間制御部23において、複数のSDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに対応する第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nを、ライトレベリング機能を用いてそれぞれ設定する場合について、図4に示すような、1chのSDRAM−1に対応する第1遅延時間Dt1−1とnchのSDRAM−nに対応する第1遅延時間Dt1−nとを設定する例を用いて説明する。
図5および図6は本発明の第1実施形態としての情報処理装置の第1遅延時間制御部において第1遅延時間を求める計算式を説明するための図である。
dCK0 + dCK1 + dCK2 = dDQSW0 + dDQSW1 + dDQSW2 (式1)
なお、図5に示すように、dCK0は、メモリコントローラ12においてクロック信号CLKが入力されてからクロック信号CK1を出力するまでの時間であり、dCK1は、クロック信号CK1がメモリコントローラ12から出力されてからDIMM11に入力されるまでの時間である。又、dCK2は、クロック信号CK1がDIMM11に入力されてからSDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに入力されるまでの時間であり、図5では、クロック信号CK1がDIMM11に入力されてからSDRAM−1に入力されるまでの時間を示している。
また、dDQSW1は、各データストローブ信号DQS−1〜DQS−nがメモリコントローラ12から出力されてからDIMM11に入力されるまでの時間であり、図5では、データストローブ信号DQS−1がメモリコントローラ12から出力されてからDIMM11に入力されるまでの時間を示している。
メモリコントローラ12とDIMM11との接続配線は等長に形成されているので、上記(式1)においては、dCK1=dDQSW1となり、上記(式1)を変形すると以下に示す(式2−1),(式2−2)のような式を得ることができる。
dCK2 = dDQSW0−dCK0 + dDQSW2 ・・・(式2−2)
そして、上記(式2−2)において、dDQSW0−dCK0をnchのSDRAM−nにおけるライト動作時の遅延時間Delay(W)nとすると、以下に示す(式2−3)のような式になる。
これにより、SDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに対応する各第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nが、1chのSDRAM−1からnchのSDRAM−nにかけて順に遅延時間が長くなるように設定されるのである。
そして、第1遅延時間制御部23は、設定した各第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nとなるように第1制御信号d1を第1可変遅延回路DW−1〜DW−nのそれぞれに対して出力し、各第1可変遅延回路DW−1〜DW−nが、これらの第1制御信号d1に基づいて、各データストローブ信号DQS−1〜DQS−nをそれぞれ第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nだけ遅延させるようになっている。
第2遅延時間制御部24は、第1遅延時間制御部23によって設定された各第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nに基づいて、制御回路ユニット15−1〜15−nのそれぞれにそなえられた第2可変遅延回路DRに対して、第2遅延時間Dt2の遅延を行なわせるべく制御を行なうものであって、第2遅延時間Dt2を設定する第2制御信号d2を出力するようになっている。又、第2遅延時間制御部24は、本実施形態においては、第1遅延時間制御部23によって設定された各第1遅延時間Dt1−1〜Dt1−nに基づいて、リード動作時において複数のSDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれから入力されるデータ信号DQ−1〜DQ−nの第2遅延時間Dt2をそれぞれ算出・設定するようになっている。
・・・(式3−1)
Pass(R)y =dCK0+dCK1+dCK2y+dDQSR2y+dDQSR1y+dDQSR0y
・・・(式3−2)
なお、図6に示すように、dCK0は、上記と同様に、メモリコントローラ12においてクロック信号CLKが入力されてからクロック信号CK1を出力するまでの時間であり、dCK1は、上記と同様に、クロック信号CK1がメモリコントローラ12から出力されてからDIMM11に入力されるまでの時間である。又、dCK2xは、DIMM11にクロック信号CK1が入力されてからxchのSDRAM−xに入力されるまでの時間であり、dDQSR2x は、xchのデータストローブ信号DQS−xがxchのSDRAM−xから出力されてからDIMM11から出力されるまでの時間である。更に、dDQSR1xは、xchのデータストローブ信号DQS−xがDIMM11から出力されてからメモリコントローラ12に入力されるまでの時間であり、dDQSR0xは、xchのデータストローブ信号DQS−xがメモリコントローラ12に入力されてからデータ信号DQ-xがフリップフロップFF6またはフリップフロップFF8に入力されるまでの時間である。
dCK0+dCK1+dCK2x+dDQSR2x+dDQSR1x+dDQSR0x
=dCK0+dCK1+dCK2y+dDQSR2y+dDQSR1y+dDQSR0y
・・・(式3−3)
上記(式3−3)においては、メモリコントローラ12とDIMM11との間の接続配線は等長に形成されているので、dDQSR2x=dDQSR2y,dDQSR1x=dDQSR1yとすることができ、これにより、上記(式3−3)を変形すると以下に示す(式3−4)になる。
ここで、dDQSR0x=Delay(R)x+α,dDQSW2x=dDQSW2yとして、上記(式2−3)に代入すると、以下に示す(式3−5)が得られる。
Delay(W)x+Delay(R)x=Delay(W)y+Delay(R)y ・・・(式3−5)
そして、上記(式3−5)を一般化すると、以下に示す(式3−6)が得られる。
このようにして算出された遅延時間がDelay(R)nに与えられる。つまり、ライトレベリング時に設定された第1遅延時間Dt1を利用して、SDRAMから入力されるデータ信号DQの第2遅延時間Dt2を算出することができるのである。
従って、第2遅延時間制御部24においては、上記(式3−5)を用いることにより、一のSDRAM−xに対応する第2遅延時間Dt2−xは、当該SDRAM−xに対応する第1遅延時間Dt1−xと第2遅延時間Dt2−xとの和が予め設定された設定値になるように設定される。
これにより、SDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれに対応する各第2遅延時間Dt2−1〜Dt2−nが、1chのSDRAM−1からnchのSDRAM−nにかけて順に遅延時間が短くなるように設定されるのである。
上述の如く構成された本発明の第1実施形態に係る情報処理装置10における第1可変遅延回路DWを用いてライト動作を行なう例を、図7を参照しながら説明する。
また、以下の説明においては、便宜上、1chのSDRAM−1に対応する各フリップフロップFF2,FF4に代えて符号FF−1aとして表わすとともに、nchのSDRAM−nに対応する各フリップフロップFF2,FF4に代えて符号FF−naとして表わすものとする。
メモリコントローラ12は、クロック信号CK1を各SDRAM(図7に示す例では、SDRAM−1,SDRAM−n)に対して出力するとともに、各データストローブ信号(図7に示す例では、DQS−1,DQS−n)を、クロック信号CK1の出力とほぼ同じ時間に生成し、各第1可変遅延回路(図7に示す例では、DW−1,DW−n)に出力する(図7の時間“T4”参照)。
そして、SDRAM−1には、データストローブ信号DQS−1およびデータ信号DQ-1[1]〜[k]が、クロック信号CK1とほぼ同じ時間に入力され(図7の時間“T5”参照)、SDRAM−nには、データストローブ信号DQS−nおよびデータ信号DQ-n[1]〜[k]が、クロック信号CK1がSDRAM−1に入力されてから(図7の時間“T5”参照)第1遅延時間Dt1−nだけ遅延されて、クロック信号CK1とほぼ同じ時間に入力される(図7の時間“T6”参照)。
次に、上述の如く構成された本発明の第1実施形態に係る情報処理装置10における第2可変遅延回路DRを用いてリード動作を行なう例を、図8を参照しながら説明する。
また、以下の説明においては、便宜上、1chのSDRAM−1に対応する各フリップフロップFF5,FF7に代えて符号FF−1bとして表わすとともに、nchのSDRAM−nに対応する各フリップフロップFF5,FF7に代えて符号FF−nbとして表わすものとする。
メモリコントローラ12は、クロック信号CK1を各SDRAM(図8に示す例では、SDRAM−1,SDRAM−n)に対して出力する(図8の時間“T7”参照)。この場合においては、SDRAM−1〜SDRAM−nのクロック信号線がデイジーチェーンで配線されているため、クロック信号CK1は、SDRAM−1からSDRAM−nにかけて順次入力される。
そして、図8に示す場合においては、SDRAM−1は、クロック信号CK1が入力されると、データストローブ信号DQS−1およびデータ信号DQ-1[1]〜[k]をメモリコントローラ12内のフリップフロップF−1bに出力する(図8の時間“T7”参照)。同様に、SDRAM−nは、クロック信号CK1がSDRAM−1に入力されてから第2遅延時間Dt2−nだけ遅延して入力されると、データストローブ信号DQS−nおよびデータ信号DQ-n[1]〜[k]をメモリコントローラ12内のフリップフロップF−1nbに出力する(図8の時間“T8”参照)。
第2可変遅延回路DR−nは、入力されたデータ信号DQ-n[1]〜[k]を遅延させることなくCPU13(図8において図示省略)に出力する一方、第2可変遅延回路DR−1は、入力されたデータ信号DQ-1[1]〜[k]を第2遅延時間Dt2−nだけ遅延させてCPU13に出力する(図8の時間“T9”,“T10”および点線部分“B”参照)。
このように、本発明の第1実施形態としての情報処理装置10によれば、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のSDRAM−1〜SDRAM−nに対して、ライトレベリング機能を用いて設定された第1遅延時間Dt1に基づいて、リード動作時においてSDRAMから入力されるデータ信号DQの第2遅延時間Dt2を設定することにより、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のSDRAM−1〜SDRAM−nから出力されたデータ信号DQの入力時間を容易に揃えることができ、従って、リード動作の制御を行なう場合において、データ信号DQの伝播遅延による不具合を防止することができる。
また、一のSDRAMに対応する第1遅延時間Dt1と第2遅延時間Dt2との和が、予め設定された設定値になるように設定したり、一のSDRAMに対応する第1遅延時間Dt1と第2遅延時間Dt2との和が、他のSDRAMに対応する第1遅延時間Dt1と第2遅延時間Dt2との和と等しくなるように設定したりすることにより、ライトレベリング機能を用いて設定された第1遅延時間Dt1に基づいて第2遅延時間Dt2の設定基準を明確にでき、複数のSDRAMのそれぞれについての第2遅延時間Dt2を容易に得ることができる。
次に、図9および図10を参照しながら、本発明の第1実施形態における情報処理装置10の変形例について説明する。
図9は本発明の第1実施形態の変形例としての情報処理装置におけるメモリコントローラのSDRAM−1に対応する部分の回路図、図10はそのSDRAM−nに対応する部分の回路図である。
なお、以下、第1実施形態の変形例におけるDQ信号入力制御部を示す符号としては、複数のDQ信号入力制御部のうち1つを特定する必要があるときは符号19a−1〜19a−kを用いるが、任意のDQ信号入力制御部を指すときには符号19aを用いる。
従って、第1実施形態の変形例におけるDQ信号入力制御部19aは、例えば、図9および図10に示すように、フリップフロップFF1a,第1可変遅延回路(第1可変遅延部)DW1aおよびフリップフロップFF2aをそなえて構成されている。
第1可変遅延回路DW1aは、第1遅延時間制御部23からの第1制御信号d1に基づいて、フリップフロップFF1aから入力された第1のデータ信号I_DQeまたは第2のデータ信号I_DQoを遅延させてフリップフロップFF2aに出力するデジタル遅延回路であって、例えば、フリップフロップFF1aから入力された第1のデータ信号I_DQeまたは第2のデータ信号I_DQoを、第1遅延時間制御部23によって設定された第1遅延時間Dt1−1だけ遅延させてフリップフロップFF2aに出力するようになっている。
このように、本発明の第1実施形態の変形例としての情報処理装置10aによっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図11および図12を参照しながら、本発明の第2実施形態における情報処理装置10bについて説明する。
図11は本発明の第2実施形態としての情報処理装置におけるメモリコントローラのSDRAM−1に対応する部分の回路図、図12はそのSDRAM−nに対応する部分の回路図、図13はその第3可変遅延回路の機能を説明するための図である。
また、以下、第2実施形態における第3可変遅延回路を示す符号としては、複数の第3可変遅延回路のうち1つを特定する必要があるときは符号DWR0,DWR1,DWR2を用いるが、任意の第3可変遅延回路を指すときには符号DWRを用いる。
また、第3可変遅延回路DWR1においては、図11および図12に示すように、第1のデータ信号I_DQeが、フリップフロップFF1から一方の入力端子INに入力されて、第1遅延時間Dt1だけ遅延して、一方の出力端子OUTからフリップフロップFF2に出力されるようになっており、第3のデータ信号O_DQeが、フリップフロップFF5から他方の入力端子DINに入力されて、第2遅延時間Dt2だけ遅延して、他方の出力端子DOUTからフリップフロップFF6に出力されるようになっている。
以下、第3可変遅延回路DWRの具体的な構成について、図14および図15を用いて説明する。
なお、以下、単位回路を示す符号としては、複数の単位回路のうち1つを特定する必要があるときは符号31−1〜31−10を用いるが、任意の単位回路を指すときには符号31を用いる。
制御信号入力端子CONTは、第1遅延時間制御部23および第2遅延時間制御部24からの制御信号が入力される端子であって、後述する第1セレクタ32−1および第2セレクタ32−2に接続されている。
第2セレクタ32−2は、制御信号入力端子CONTからの制御信号に基づいて、出力する信号の切り替えを行なうものであって、2つの入力端子と1つの出力端子をそなえて構成されている。
第2入力端子IN−2は、第2の信号が入力される端子であって、図15(a)に示すように、第1セレクタ32−1の他方の入力端子および第2セレクタ32−2の他方の入力端子に接続されている。
第2出力端子OUT−2は、第1入力端子IN−1に入力された第1の信号または第2入力端子IN−2に入力された第2の信号を選択的に出力する端子であって、図15(a)に示すように、第1セレクタ32−1の出力端子がアンプ33−2を介して接続されている。
スルー動作モードは、図15(b)に示すように、第1入力端子IN−1から入力された第1の信号を第1出力端子OUT−1に出力するとともに、第2入力端子IN−2から入力された第2の信号を第2出力端子OUT−2に出力するモードである。
また、第3可変遅延回路DWRにおいては、図14に示すように、複数の単位回路31−1〜31−10が直列に接続して構成されており、又、隣り合う単位回路31が、それぞれ、第1入力端子IN−1と第1出力端子OUT−1とを、第2入力端子IN−2と第2出力端子OUT−2とをそれぞれ接続して構成されている。
このように、本発明の第2実施形態としての情報処理装置10bによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、前段の単位回路31から入力された信号を後段の単位回路31に出力するとともに、後段の単位回路31から入力された信号を前段の単位回路31に出力するスルー動作モードと、前段の単位回路31から入力された信号を前段の単位回路31に出力するとともに、後段の単位回路31から入力された信号を後段の単位回路31に出力する帰還動作モードとを選択的に動作可能に構成された単位回路を用いることにより、2つの信号が入力されてから出力するまでの遅延時間Dt1,Dt2を同時に遅延させることができ、従って、信号が入力されてから出力するまでの遅延時間Dt1,Dt2を、不要な消費電力や占有面積を増大させることなく効率的に設定可能に構成することができる。
さらに、第1の信号の第1遅延時間Dt1と第2の信号の第2遅延時間Dt2との和が予め設定された設定値になるように制御を行なったり、第1の信号の第1遅延時間Dt1と第2の信号の第2遅延時間Dt2との和が一定になるように制御を行なったりすることにより、2つの信号の遅延時間の総和を一定に保った状態で、2つの信号の各遅延時間を容易に設定することができる。
次に、図16および図17を参照しながら、本発明の第2実施形態における情報処理装置10bの変形例について説明する。
図16は本発明の第2実施形態の変形例としての情報処理装置におけるメモリコントローラのSDRAM−1に対応する部分の回路図、図17はそのSDRAM−nに対応する部分の回路図である。
また、以下、第2実施形態の変形例における第3可変遅延回路を示す符号としては、複数の第3可変遅延回路のうち1つを特定する必要があるときは符号DWR1a,DWR2aを用いるが、任意の第3可変遅延回路を指すときには符号DWRを用いる。
第3可変遅延回路DWR1aは、図16および図17に示すように、第1のデータ信号I_DQeまたは第2のデータ信号I_DQoが、フリップフロップFF1aから一方の入力端子INに入力されて、第1遅延時間Dt1だけ遅延して、一方の出力端子OUTからフリップフロップFF2aに出力されるようになっており、第3のデータ信号O_DQeが、フリップフロップFF5から他方の入力端子DINに入力されて、第2遅延時間Dt2だけ遅延して、他方の出力端子DOUTからフリップフロップFF6に出力されるようになっている。
〔5〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
さらに、上記第2実施形態では、SDRAM−1〜SDRAM−nのそれぞれにそなえられた第3可変遅延回路DWRが、それぞれの第1遅延時間Dt1と第2遅延時間Dt2との和が一定になるように制御が行なわれる例について説明しているが、それに限定されるものではなく、例えば、それぞれの第1遅延時間Dt1と第2遅延時間Dt2との和が、第3可変遅延回路DWRにおける最大遅延時間以下であれば、予め設定された設定値になるように制御が行なわれてもよい。
また、上記第2実施形態では、複数の単位回路31−1〜31−10のうちの1つを帰還動作モードで動作させ、それ以外をスルー動作モードで動作させる制御信号を各単位回路31−1〜31−10に対して出力する例について説明しているが、それに限定されるものではなく、例えば、図18に示すように、複数の単位回路31−1〜31−10のうち複数の単位回路31−6,31−8を帰還動作モードで動作させる制御信号を各単位回路31−1〜31−10に対して出力してもよい。この場合には、図18に示すように、第1信号通過ラインにおいて、最前段の単位回路31−1から入力された第1の信号が、最前段の単位回路31−1に最も近い帰還動作モードで動作する単位回路31−6で折り返されて、最前段の単位回路31−1から出力され、第2信号通過ラインにおいて、最後段の単位回路31−10から入力された第2の信号が、最後段の単位回路31−10に最も近い帰還動作モードで動作する単位回路31−8で折り返されて、最後段の単位回路31−10から出力され、これにより、温度や電圧に応じて、2つの信号の各遅延時間の総和を容易に変更することができるのである。
なお、これらの第1遅延時間制御部23および第2遅延時間制御部24としての機能を実現するためのプログラム(遅延時間制御プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD−DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、情報処理装置10,10a,10b,10cがコンピュータとしての機能を有しているのである。
(付記1) ライトレベリング機能をそなえ、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、該クロック信号線を介してクロック信号を供給することにより、リード(read)/ライト(write)動作の制御を行なうメモリ制御回路であって、
前記複数のメモリに対応してそれぞれ、
該ライト動作時において、該メモリに出力するデータストローブ信号を、該ライトレベリング機能を用いて設定された第1遅延時間だけ遅延させる第1可変遅延部と、
該リード動作時において、該メモリから入力されるデータ信号を、該第1遅延時間に基づいて設定された第2遅延時間だけ遅延させる第2可変遅延部とをそなえることを特徴とする、メモリ制御回路。
(付記3) 一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定されることを特徴とする、付記2に記載のメモリ制御回路。
(付記5) 一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と前記複数のメモリに対応する複数の第1遅延時間のうちの最大遅延時間との差分であることを特徴とする、付記2に記載のメモリ制御回路。
(付記7) 該第1可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリに出力するデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第1遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成され、
該第2可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリから入力されるデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第2遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成されることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載のメモリ制御回路。
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御部と、
該第1遅延時間制御部によって設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御部とをそなえることを特徴とする、遅延時間制御装置。
(付記10) 該第2遅延時間制御部が、一の該メモリに対応する該第2遅延時間を、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定することを特徴とする、付記9に記載の遅延時間制御装置。
(付記12) 該第2遅延時間制御部が、一の該メモリに対応する該第2遅延時間として、当該メモリに対応する該第1遅延時間と前記複数のメモリに対応する複数の第1遅延時間のうちの最大遅延時間との差分を設定することを特徴とする、付記9に記載の遅延時間制御装置。
該第2遅延時間制御部が、前記メモリから入力されるデータ信号を、複数の単位回路を直列に接続して構成されたデジタル遅延回路の一部を通過させることにより該第2遅延時間だけ遅延させるように制御を行なうことを特徴とする、付記8〜12のいずれか1項に記載の遅延時間制御装置。
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御ステップと、
該第1遅延時間制御ステップにおいて設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御ステップとをそなえることを特徴とする、遅延時間制御方法。
(付記16) 該第2遅延時間制御ステップにおいて、一の該メモリに対応する該第2遅延時間を、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定することを特徴とする、付記15に記載の遅延時間制御方法。
(付記18) 該第2遅延時間制御ステップにおいて、一の該メモリに対応する該第2遅延時間として、当該メモリに対応する該第1遅延時間と前記複数のメモリに対応する複数の第1遅延時間のうちの最大遅延時間との差分を設定することを特徴とする、付記15に記載の遅延時間制御方法。
該第2遅延時間制御ステップにおいて、前記メモリから入力されるデータ信号を、複数の単位回路を直列に接続して構成されたデジタル遅延回路の一部を通過させることにより該第2遅延時間だけ遅延させるように制御を行なうことを特徴とする、付記14〜18のいずれか1項に記載の遅延時間制御方法。
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御部と、
該第1遅延時間制御部によって設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延時間制御プログラム。
11 DIMM
12 メモリコントローラ(メモリ制御回路)
13 CPU
14 第1クロック信号生成部
15−1〜15−n 制御回路ユニット
16 DQS信号生成部
17,17−1〜17−k DQ信号制御部
18 第2クロック信号生成部
19,19−1〜19−k,19a,19a−1〜19a−k DQ信号入力制御部
20,20−1〜20−k DQ信号出力制御部
21 セレクタ
22 遅延時間制御部
23 第1遅延時間制御部
24 第2遅延時間制御部
31,31−1〜31−10 単位回路
32−1,32−2 セレクタ
33−1,33−2 アンプ
d1 第1制御信号
d2 第2制御信号
DW,DW0,DW1,DW2,DW1a 第1可変遅延回路(第1可変遅延部)
DR,DR1,DR2 第2可変遅延回路(第2可変遅延部)
DWR,DWR0,DWR1,DWR2,DWR1a,DWR2a 第3可変遅延回路
Claims (10)
- ライトレベリング機能をそなえ、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、該クロック信号線を介してクロック信号を供給することにより、リード(read)/ライト(write)動作の制御を行なうメモリ制御回路であって、
前記複数のメモリに対応してそれぞれ、
該ライト動作時において、該メモリに出力するデータストローブ信号を、該ライトレベリング機能を用いて設定された第1遅延時間だけ遅延させる第1可変遅延部と、
該リード動作時において、該メモリから入力されるデータ信号を、該第1遅延時間に基づいて設定された第2遅延時間だけ遅延させる第2可変遅延部とをそなえることを特徴とする、メモリ制御回路。 - 該メモリ制御回路と前記複数のメモリとの間をつなぐ複数のデータ信号線が等長に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のメモリ制御回路。
- 一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、予め設定された設定値になるように設定されることを特徴とする、請求項2に記載のメモリ制御回路。
- 一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和が、他の該メモリに対応する該第1遅延時間と該第2遅延時間との和と等しくなるように設定されることを特徴とする、請求項2に記載のメモリ制御回路。
- 一の該メモリに対応する該第2遅延時間は、当該メモリに対応する該第1遅延時間と前記複数のメモリに対応する複数の第1遅延時間のうちの最大遅延時間との差分であることを特徴とする、請求項2に記載のメモリ制御回路。
- 該第1可変遅延部および該第2可変遅延部が、デジタル遅延回路で構成されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のメモリ制御回路。
- 該第1可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリに出力するデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第1遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成され、
該第2可変遅延部は、複数の単位回路を直列に接続して構成され、前記メモリから入力されるデータ信号を、所定数の該単位回路を通過させることにより該第2遅延時間だけ遅延させるデジタル遅延回路で構成されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のメモリ制御回路。 - ライトレベリング機能をそなえ、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、該クロック信号線を介してクロック信号を供給することにより、リード(read)/ライト(write)動作の制御を行なうメモリ制御回路における信号の遅延時間を設定する遅延時間制御装置であって、
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御部と、
該第1遅延時間制御部によって設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御部とをそなえることを特徴とする、遅延時間制御装置。 - ライトレベリング機能をそなえ、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、該クロック信号線を介してクロック信号を供給することにより、リード(read)/ライト(write)動作の制御を行なうメモリ制御回路における信号の遅延時間を設定する遅延時間制御方法であって、
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御ステップと、
該第1遅延時間制御ステップにおいて設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御ステップとをそなえることを特徴とする、遅延時間制御方法。 - ライトレベリング機能をそなえ、クロック信号線がデイジーチェーンで配線された複数のメモリに対して、該クロック信号線を介してクロック信号を供給することにより、リード(read)/ライト(write)動作の制御を行なうメモリ制御回路における信号の遅延時間を設定する遅延時間制御機能をコンピュータに実行させるための遅延時間制御プログラムであって、
該ライトレベリング機能を用いて、該ライト時動作において該メモリに出力するデータストローブ信号の第1遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第1遅延時間制御部と、
該第1遅延時間制御部によって設定された該第1遅延時間に基づいて、該リード動作時において該メモリから入力されるデータ信号の第2遅延時間を、前記複数のメモリに対応してそれぞれ設定する第2遅延時間制御部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延時間制御プログラム。
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