JP4381536B2 - 立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材及び立体眼科撮影装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材及び立体眼科撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、眼科撮影装置には、対物レンズ鏡筒の前部に被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を偏心させる光軸偏心部材としての光軸偏心ガラス板を装着し、被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を手動により偏心させ、立体観察に用いるために、撮影スイッチの操作により視差の異なる2枚の眼底像を撮影できるように構成したものが知られている。
【0003】
また、左右に分割した撮影絞りを撮影光学系の光路中でかつ被検者の瞳と共役な位置に設けて、撮影光軸に視差を与えて1個の撮影フィルムに視差の異なる2個の眼底像を同時に写し込むようにした眼科撮影装置も知られている。
【0004】
更に、左右に分割した撮影絞りを撮影光学系の光路中でかつ被検者の瞳と共役な位置に設けて、撮影光軸に視差を与えて2個の撮影フィルムに視差の異なる2個の眼底像を同時に写し込むようにした眼科撮影装置も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、対物レンズ鏡筒の前部に光軸偏心部材を装着して立体撮影を行う立体眼科撮影装置は、既存の眼科撮影装置を用いることができるとはいうものの、手動により光軸偏心部材の位置を切り換えて視差の異なる眼底像を撮影する構成であるので、同一眼底部位を必ずしも撮影できるとは必ずしも限らず、また、撮影も面倒である。
【0006】
また、左右に分割した撮影絞りを撮影光学系の光路中に設けて1個の撮影フィルムに視差の異なる2個の眼底像を同時に写し込む眼科撮影装置は、同時に撮影できるとはいうもののの眼底像が暗くなり、明るくてかつ良質な眼底像を得ることができないという不都合がある。
【0007】
更に、2個の撮影フィルムに視差の異なる眼底像を同時に写し込む眼科撮影装置は、光学系の構成が複雑になるという不都合がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、既存の眼科装置に装着してその既存の眼科装置を用いて手軽に視差の異なる2個の眼底像を撮影するのに好適な立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材及び既存の眼科装置の電気系統に簡単な改良を施すことにより光学系の構成を複雑化することなく良質な眼底像を得ることのできる立体眼科撮影装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材は、対物レンズ鏡筒の前部に設けられて被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を偏心させる光軸偏心部材が設けられた保持ケースを有し、該保持ケースには撮影光源からの照明光を検出する受光センサと、前記撮影光軸を左右方向の一方から他方に偏心させるために前記光軸偏心部材を前記受光センサの検出出力に基づいて駆動する駆動機構とが設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、撮影光路に設けられて被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を偏心させる光軸偏心部材と、前記撮影スイッチの操作により撮影光源を発光させる発光制御回路と、前記撮影光源の照明光を検出する受光センサと、撮影光軸を左右方向の一方から他方に偏心させるために前記光軸偏心部材を前記受光センサの検出出力に基づいて駆動する駆動機構とが設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、前記発光制御回路は、前記撮影スイッチの1回の操作に基づいて前記撮影光源を二度発光させることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、前記被検眼の眼底観察時に前記光軸偏心部材が退避されると共に該光軸偏心部材の退避に連動して光路長補正板が前記撮影光路に挿入されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
図1は既存の眼底カメラの光学系を模式的に示す図であって、1は公知の眼底カメラの対物レンズ鏡筒部を示す。この対物レンズ鏡筒部1には対物レンズ2が設けられている。その対物レンズ鏡筒部1にはアタッチメント部材3が着脱可能に設けられる。
【0015】
このアタッチメント部材3は保持ケース4を有し、この保持ケース4には駆動機構としてのソレノイド5と電池6と受光センサ7と光軸偏心部材としての光軸偏心ガラス板8とが設けられている。
【0016】
この光軸偏心ガラス板8は保持ケース4に支軸9を中心に二位置の間で回動可能に支持されている。光軸偏心ガラス板8は被検眼Eの瞳孔中心に対して撮影光軸Oを偏心させる役割を果たす。受光センサ7は後述する撮影光源としてのフラッシュランプのフラッシュ光を受光する。
【0017】
ソレノイド5は駆動ロッド10を有し、この駆動ロッド10は光軸偏心ガラス板8の連結軸に連結されている。ソレノイド5は電池6によって駆動され、電池6とソレノイド5との間にはスイッチ11が設けられ、このスイッチ11は受光センサ7の受光出力に基づいてオンされるようになっている。
【0018】
その図1において、12は公知の照明光学系を示し、この照明光学系12はフラッシュランプ13と発光制御回路14とを有し、発光制御回路14は撮影スイッチ15の操作により駆動される。そのフラッシュ光はコンデンサレンズ16、穴空きミラー17、対物レンズ2、光軸偏心ガラス板8を透過し、その対物レンズ2を透過した照明光は被検眼Eの瞳孔を通って眼底Erに導かれ、これにより眼底Erが照明される。
【0019】
いま、光軸偏心ガラス板8が実線で示す位置にあるものとして、フラッシュランプ13が発光されると、眼底Erが照明され、その眼底反射光が光軸偏心ガラス板8、対物レンズ2、穴空きミラー17の穴部17a、撮影絞り18を通って撮影フィルムに導かれ、眼底像が撮影される。
【0020】
と同時に、受光センサ7がフラッシュ光を検出し、このフラッシュ光を受光センサ7が検出することに基づきスイッチ11がオンされ、ソレノイド5が駆動される。このソレノイド5の駆動により、撮影光軸偏心ガラス板8が実線で示す位置から破線で示す位置に回動され、これによって、撮影光軸が左右方向の一方から他方に偏心される。
【0021】
この撮影光軸偏心ガラス板8により撮影光軸が偏心された状態で、撮影スイッチ15を操作すると、フラッシュ光が再度発光され、前回撮影した眼底像とは視差の異なる眼底像が撮影される。また、撮影光軸偏心ガラス板8は受光センサ7の検出出力に基づき元の実線位置に復帰される。
【0022】
このアタッチメント部材3を用いれば、既存の眼底カメラを改造することなく、視差の異なる2枚の眼底像を手軽に撮影できる。
【0023】
図2は図1に示すアタッチメント部材3の変形例を示し、受光センサ7を保持ケース4に設ける代わりに、撮影スイッチ15の操作によってスイッチ11をオンさせ、撮影光軸偏心ガラス板8を実線で示す位置から破線で示す位置に偏心させる構成としたものである。ここでは、スイッチ11を有線でオンさせる構成が示されているが、スイッチ11を無線でオンさせる構成とすることもできる。
【0024】
この構成によっても、フラッシュランプ13の発光に基づき撮影光軸偏心ガラス板8を切り換えることができる。
[発明の実施の形態3]
図3は本発明に係わる眼底カメラの光学系を模式的に示す図であって、このものでは、撮影光軸偏心ガラス板8は対物レンズ2と穴空きミラー17との間に挿脱可能に設けられている。また、この眼底カメラはステレオ撮影モードスイッチ19を有し、このステレオ撮影モードスイッチ19を操作すると、発光制御回路14が2度発光可能な状態となる。
【0025】
その撮影光学系の光路には、眼底観察時には光路長補正板20が挿入され、これにより、眼底Erの観察を行うことができるようになっている。眼底Erの観察終了後、光路長補正板20を退避させると、これに連動して撮影光軸偏心ガラス板8がその光路に挿入される。また、逆に、撮影光軸偏心ガラス板8がその光路から退避されると、これに連動して光路長補正板20がその光路に挿入される。
【0026】
この撮影光軸偏心ガラス板8が光路に挿入された状態で、撮影スイッチ15を操作すると、フラッシュランプ13が発光されて、眼底像が撮影される。そのフラッシュランプ13の発光に基づき図示を略す駆動機構により撮影光軸偏心ガラス板8が駆動され、撮影光軸が切り換えられる。
【0027】
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず以下のものを含むものである。
(1)二度目の発光は光軸偏心板8の切り換え信号に基づいて行わせることにするのがより望ましい。
(2)光軸偏心ガラス板8は、立体撮影が終わる都度(二度目の発光が終了する都度)初期状態にセットされるのが望ましい。
(3)撮像素子にCCDカメラを用いる場合には、発光タイミングの同期をとるものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、既存の眼科装置に装着してその既存の眼科装置を用いて手軽に視差の異なる2個の眼底像を撮影するのに好適な立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材及び既存の眼科装置の電気系統に簡単な改良を施ことにより光学系の構成を複雑化することなく良質な眼底像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材の概要図である。
【図2】 図1に示す立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材の変形例を示す図である。
【図3】 本発明に係わる立体眼科撮影装置の概要図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ鏡筒
4 保持ケース
5 ソレノイド(駆動機構)
7 受光センサ
8 光軸偏心ガラス板(光軸偏心部材)
13 フラッシュランプ(撮影光源)
E 被検眼
Claims (4)
- 対物レンズ鏡筒の前部に設けられて被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を偏心させる光軸偏心部材が設けられた保持ケースを有し、該保持ケースには撮影光源からの照明光を検出する受光センサと、前記撮影光軸を左右方向の一方から他方に偏心させるために前記光軸偏心部材を前記受光センサの検出出力に基づいて駆動する駆動機構とが設けられていることを特徴とする立体眼科撮影装置用のアタッチメント部材。
- 撮影光路に設けられて被検眼の瞳孔中心に対して左右方向に撮影光軸を偏心させる光軸偏心部材と、前記撮影スイッチの操作により撮影光源を発光させる発光制御回路と、前記撮影光源の照明光を検出する受光センサと、撮影光軸を左右方向の一方から他方に偏心させるために前記光軸偏心部材を前記受光センサの検出出力に基づいて駆動する駆動機構とが設けられていることを特徴とする立体眼科撮影装置。
- 前記発光制御回路は、前記撮影スイッチの1回の操作に基づいて前記撮影光源を二度発光させることを特徴とする請求項2に記載の立体眼科撮影装置。
- 前記被検眼の眼底観察時に前記光軸偏心部材が退避されると共に該光軸偏心部材の退避に連動して光路長補正板が前記撮影光路に挿入されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の立体眼科撮影装置。
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