JP4380605B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4380605B2
JP4380605B2 JP2005232043A JP2005232043A JP4380605B2 JP 4380605 B2 JP4380605 B2 JP 4380605B2 JP 2005232043 A JP2005232043 A JP 2005232043A JP 2005232043 A JP2005232043 A JP 2005232043A JP 4380605 B2 JP4380605 B2 JP 4380605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
engine
inverter
motor generator
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005232043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007045325A (ja
Inventor
和俊 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005232043A priority Critical patent/JP4380605B2/ja
Publication of JP2007045325A publication Critical patent/JP2007045325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4380605B2 publication Critical patent/JP4380605B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Description

本発明はハイブリッド車両の制御装置に関する。
エンジン始動用モーターと走行駆動用モーターを備えたハイブリッド車両において、エンジン停止中に走行駆動用モーターのインバーターが温度上昇し、スイッチング素子の温度が許容温度に達すると判断した場合には、エンジン始動用モーターによりエンジンを始動し、走行駆動力を確保するようにしたハイブリッド車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2003−041966号公報
ところで、1台のモーターで走行駆動とエンジン始動を行うハイブリッド車両では、モーターまたはインバーターが過温度状態になるとエンジンの始動ができなくなり、車両の運行に支障を来すという問題がある。
本発明によるハイブリッド車両の制御装置は、インバーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたときにインバーターのトルク制限を開始する。そして、アイドルストップ中にエンジン始動開始から始動完了までのインバーターの温度上昇値を推定し、エンジン始動完了時のインバーターの温度がトルク制限開始温度に達する前にアイドルストップを解除してエンジンを始動することをその特徴とするものである。
本発明によれば、インバーターの温度が上昇してトルク制限を開始する温度に達する前にアイドルストップを解除してエンジンを確実に始動することができる。
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態のハイブリッド車両の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態のハイブリッド車両はエンジン104とモータージェネレーター105を備え、エンジン104とモータージェネレーター105のいずれか一方、または両方の駆動力により走行する。モータージェネレーター105は1台で走行駆動、エンジン始動および発電の機能を有する。
モータージェネレーター105はクラッチ109を介してエンジン104に連結され、エンジン104の始動を行うとともに、エンジン104に駆動されて発電を行う。モータージェネレーター105はまた、クラッチ110を介してトランスミッション106に連結され、不図示の駆動輪を走行駆動する。なお、この第1の実施の形態ではモータージェネレーター105に同期電動機を用いた例を示すが、誘導電動機や直流電動機を用いることもできる。
インバーター108はバッテリー111の直流電力を交流電力に変換してモータージェネレーター105へ供給し、モータージェネレーター105から走行駆動力を発生させるとともに、モータージェネレーター105の回生電力を直流電力に逆変換し、バッテリー111を充電する。
車両コントローラー102は車速、トランスミッションシフト位置、ブレーキペダルの踏み込み圧、アクセルペダルの踏み込み量などの車両情報101に基づいて車両の所要駆動力を演算し、燃料消費量が最少となるようにエネルギーマネージメントを行ってエンジン104のトルク指令Tengとモータージェネレーター105のトルク指令Tmgを決定する。車両コントローラー102はまた、車両情報101に基づいてアイドルストップ判定を行ってエンジンコントローラー103へエンジン104の停止指令を送信するとともに、モーターコントローラー107へアイドルストップ信号を送信し、モーターコントローラー107からアイドルストップ解除要求を受信してエンジンコントローラー103へエンジン104の始動指令を送信する。
エンジンコントローラー103は車両コントローラー102のエンジン始動停止指令にしたがってエンジン104の始動と停止を行うとともに、エンジントルク指令Tengにしたがって不図示のスロットルバルブ開閉装置、燃料噴射装置、点火時期制御装置を制御し、エンジン104の出力トルクを調節する。
モーターコントローラー107は車両コントローラー102のモータージェネレータートルク指令Tmgにしたがってインバーター108を制御し、モータージェネレーター105の出力トルクを調節する。モーターコントローラー107はまた、車両コントローラー102から目標エンジン回転数Ne[rad/sec]、エンジン冷却水温度Tw[℃]およびアイドルストップ信号を受信し、エンジン104のアイドルストップ解除の要否を判定してアイドルストップ解除要求を車両コントローラー102へ送信する。
車両コントローラー102、エンジンコントローラー103およびモーターコントローラー107は、それぞれマイクロコンピューターとROM、RAM、A/Dコンバーターなどの周辺部品を備え、車両内の通信網を介して情報の授受を行う。
図2はモーターコントローラー107の詳細な構成を示すブロック図である。電流指令部1は2相直流電流指令値のテーブルを有し、後述するトルク指令Trefとモータージェネレーター電気角周波数ωに応じたd、q軸電流指令値id、iqを演算する。電流制御部2はd、q軸の実電流id、iqを指令値id、iqに一致させるためのd、q軸電圧指令値vd、vqを演算する。
2相3相変換部3はモータージェネレーター105の磁極位置検出値θに基づいてd、q軸電圧指令値vd、vqを3相交流電圧指令値vu、vv、vwに変換する。インバーター108は3相交流電圧指令値vu、vv、vwにしたがってIGBTなどのスイッチング素子によりバッテリー111の直流電源をスイッチングし、3相交流電圧vu、vv、vwに変換する。
3相2相変換部4は、電流センサー112〜114により検出したモータージェネレーター105の3相交流実電流iu、iv、iwを磁極位置検出値θに基づいて2相直流実電流id、iqに変換する。磁極位置検出部5は、モータージェネレーター105の回転軸に直結されたレゾルバー115からの回転信号に基づいてモータージェネレーター105の磁極位置θを検出し、モータージェネレーター回転数検出部6は、レゾルバー115からの回転信号に基づいてモータージェネレーター105の回転数N[rad/sec]を検出する。なお、モータージェネレーター回転数Nに極対数pを乗じてモータージェネレーター電気角周波数ωを演算する。
トルク制限部7は、インバーター温度Tixとモータージェネレーター温度Tmxに応じて車両コントローラー102のモータージェネレータートルク指令Tmgをトルク指令Trefに制限する。インバーター温度Tix[℃]はインバーター108のスイッチング素子近傍に設置されたサーミスター117により検出し、モータージェネレーター温度Tmx[℃]はモータージェネレーター105のステーター巻き線近傍に設置されたサーミスター116により検出する。
図3はインバーター温度Tixに応じたトルク制限値Tlim1[Nm]を示す。インバーター温度Tixがトルク制限開始温度Ti以下の場合は、トルク制限値Tlim1をモータージェネレーター105の最大トルクTmg_maxとする。インバーター温度Tixがトルク制限開始温度Tiを超えるとトルク制限値Tlim1を徐々に低下させていき、許容温度Ti2でトルク制限値Tlim1を0にする。許容温度Ti2はインバーター108の限界温度であり、この許容温度Ti2に達したらインバーター108の電力変換動作を停止しなければならない。
図4はモータージェネレーター温度Tmgに応じたトルク制限値Tlim2[Nm]を示す。モータージェネレーター温度Tmgがトルク制限開始温度Tm以下の場合は、トルク制限値Tlim2をモータージェネレーター105の最大トルクTmg_maxとする。モータージェネレーター温度Tmgがトルク制限開始温度Tmを超えるとトルク制限値Tlim2を徐々に低下させていき、許容温度Tmg2でトルク制限値Tlim2を0にする。許容温度Tm2はモータージェネレーター105の限界温度であり、この許容温度Tm2に達したら駆動電力の供給を停止しなければならない。
トルク制限部7は、図3に示すトルク制限値Tlim1と図4に示すトルク制限値Tlim2にしたがって、車両コントローラー102のモータージェネレータートルク指令Tmgを次式によりトルク指令Trefに制限する。
Tmg≦MIN(Tlim1、Tlim2)の場合、Tref=Tmg、
Tmg>MIN(Tlim1、Tlim2)の場合、Tref=MIN(Tlim1、Tlim2)、
Tmg>−MIN(Tlim1、Tlim2)の場合、Tref=Tmg、
Tmg≦−MIN(Tlim1,Tlim2)の場合、Tref=−MIN(Tlim1,Tlim2)
・・・(1)
温度保護部8は、エンジン104がアイドルストップしているときに、モータージェネレーター105でエンジン104を始動した場合のインバーター温度Tixの上昇分ΔTiとモータージェネレーター温度Tmxの上昇分ΔTmを推定し、インバーター温度上昇値ΔTiとモータージェネレーター温度上昇値ΔTmに基づいてエンジン104の始動の要否を判定する。
図3において、インバーター温度Tixがトルク制限開始温度Tiを超えるとモータージェネレータートルクを制限しなければならないため、インバーター108でモータージェネレーター105を駆動してエンジン104を始動することができなくなる。そこで、この第1の実施の形態では、エンジン始動時のインバーター温度上昇値ΔTiを考慮してエンジン始動の限界温度Tin(=Ti−ΔTi)を決定し、インバーター温度Tixが限界温度Tinに達したら、車両走行のためにエンジン104の駆動力を必要としない場合でも、エンジン104を始動する。
また、図4において、モータージェネレーター温度Tmxがトルク制限開始温度Tmを超えるとモータージェネレータートルクを制限しなければならないため、モータージェネレーター105でエンジン104を駆動して始動することができなくなる。そこで、この第1の実施の形態では、エンジン始動時のモータージェネレーター温度上昇値ΔTmを考慮してエンジン始動の限界温度Tmn(=Tm−ΔTm)を決定し、モータージェネレーター温度Tmxが限界温度Tmnに達したら、車両走行のためにエンジン104の駆動力を必要としない場合でも、エンジン104を始動する。
図5は、第1の実施の形態のエンジン始動プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第1の実施の形態のアイドルストップからのエンジン始動処理を説明する。モーターコントローラー107は、ハイブリッド車両のメインキー(不図示)がオンされるとこのエンジン始動プログラムを繰り返し実行する。なお、図5に示すフローチャートには図示しないが、走行中は常にモーターコントローラー107のトルク制限部7において図3および図4に示すトルク制限が実行される。
ステップ0において車両コントローラー102からアイドルストップ信号を受信しているか否かを確認し、アイドルストップ中でないときはこのエンジン始動プログラムを終了する。アイドルストップ中のときはステップ1へ進み、サーミスター117によりインバーター温度Tixを、サーミスター116によりモータージェネレーター温度Tmgをそれぞれ検出するとともに、車両コントローラー102からエンジン冷却水温度Tw[℃]とアイドルストップを解除したときの目標エンジン回転速度Ne[rad/sec]を受信する。
ステップ2において、予めメモリに記憶されているエンジン冷却水温度に対するエンジンフリクションの特性マップ(図6参照)から、エンジン冷却水温度Twに対応するエンジンフリクションTef[Nm]を読み出す。なお、この一実施の形態ではエンジン冷却水温度によりエンジンフリクションを推定する例を示すが、エンジン冷却水温度に限らず、エンジンフリクションと相関のあるパラメーター、例えばエンジン潤滑油温度や外気温などを用いてエンジンフリクションを推定してもよい。
ステップ3ではモータージェネレーター105の最大トルクTmg_max[Nm]でエンジン104を始動して目標エンジン回転速度Neまで上昇させるのに要する時間ta[sec]を次式により推定する。
ta=J・Ne/(Tmg_max−Tef) ・・・(1)
(1)式において、J[kgm]はエンジン104とモータージェネレーター105のイナーシャである。なお、予め実験などによりエンジン冷却水温度Twに対する所要時間taの関係を求め、マップ化して記憶しておいてもよい。
ステップ4では予めメモリに記憶されているエンジン始動時のインバーター108とモータージェネレーター105の温度上昇マップから、最大トルクTmg_maxで時間taの間、インバーター108でモータージェネレーター105を駆動したときのインバーター温度上昇ΔTiとモータージェネレーター温度上昇ΔTmを読み出す。なお、温度上昇マップは予め実験などにより作成する。
ステップ5でアイドルストップを解除してエンジンを始動するインバーター限界温度Tin(=Ti−ΔTi)とモータージェネレーター限界温度Tmn(=Tm−ΔTm)を演算する。そして、ステップ6においてインバーター温度Tixがその限界温度Tin以上か、またはモータージェネレーター温度Tmxがその限界温度Tmn以上かを判定する。Tix≧TinまたはTmx≧Tmnのときはステップ7へ進み、モーターコントローラー102へアイドルストップ解除要求を送るとともに、インバーター108によりモータージェネレーター105を駆動してエンジン103を始動する。インバーター温度Tixが限界温度Tinよりも低く、かつモータージェネレーター温度Tmxが限界温度Tmnより低いときは、このエンジン始動プログラムを終了する。
モーターコントローラー107からアイドルストップ解除要求を受信した車両コントローラー102は、エンジンコントローラー103へエンジン始動要求を送る。エンジンコントローラー103はエンジン104のスロットルバルブ開閉装置、燃料噴射装置、点火時期制御装置を制御してエンジン104を始動する。
この第1の実施の形態によれば、インバーター108の温度Tixが予め設定したトルク制限開始温度Tiを超えたとき、またはモータージェネレーター105の温度Tmxが予め設定したトルク制限開始温度Tmを超えたときに、モータージェネレーター105のトルク制限を開始するとともに、エンジン103を始動したときのインバーター108とモータージェネレーター105の温度上昇値ΔTi、ΔTmを推定し、エンジン103のアイドルストップ中に、インバーター108の温度がトルク制限開始温度Tiからインバーター温度上昇値ΔTiを差し引いたエンジン始動限界温度Tinに達したとき、またはモータージェネレーター105の温度Tmxがトルク制限開始温度Tmからモータージェネレーター温度上昇値ΔTmを差し引いたエンジン始動限界温度Tmnに達したときに、アイドルストップを解除してエンジン104を始動するようにした。
これにより、インバーター108とモータージェネレーター105の温度が上昇してトルク制限を開始する温度Ti、Tmに達する前にアイドルストップを解除してエンジン104を確実に始動することができ、インバーター108またはモータージェネレーター105が過温度になってモータージェネレーター105による車両の走行駆動ができなくなっても、エンジン104による車両の走行駆動が可能になり、車両の走行駆動力を確保することができる。
また、第1の実施の形態によれば、モータージェネレーター105の最大トルクでエンジン104を駆動してエンジン104の回転速度を目標回転速度まで上昇させる場合の温度上昇値を推定し、インバーター108とモータージェネレーター105のエンジン始動限界温度Tin、Tmnを決定するようにしたので、アイドルストップ中のエンジン104を確実に始動することができ、車両の走行駆動力を確保することができる。
さらに、第1の一実施の形態によれば、エンジン104のフリクションの温度変化を考慮して温度上昇値を推定するようにしたので、エンジン104のフリクションが温度により変化してもエンジン104を確実に始動することができ、車両の走行駆動力を確保することができる。
《発明の第2の実施の形態》
上述した第1の実施の形態では、インバーター温度Tixがトルク制限開始温度Tiを超えるとトルク制限値Tlim1を徐々に下げていき、許容温度Ti2でトルク制限値Tlim1が0になるようにインバーター108の温度保護を行うとともに、モータージェネレーター温度Tmxがトルク制限開始温度Tmを超えるとトルク制限値Tlim2を徐々に下げていき、許容温度Tm2でトルク制限値Tlim2が0になるようにモータージェネレーター185の温度保護を行う例を示した。
ここで、アイドルストップを解除してエンジン104を始動した後は、エンジン104の駆動力のみにより車両走行が可能になるから、インバーター108とモータージェネレーター105の運転を一時的に休止することができる。エンジン始動によりインバーター温度がΔTiだけ上昇し、モータージェネレーター温度がΔTmだけ上昇するが、エンジン始動直後にインバーター108とモータージェネレーター105の運転を停止すれば、インバーター108とモータージェネレーター105はそれ以上、温度上昇しない。
したがって、図7に示すように、エンジン始動による温度上昇ΔTi後にインバーター温度Tixが許容温度Ti2となるように、インバーター108のトルク制限値Tlim1を設定し、図8に示すように、エンジン始動による温度上昇ΔTm後にモータージェネレーター温度Tmxが許容温度Tm2となるように、モータージェネレーター105のトルク制限値Tlim2を設定することができる。
この第2の実施の形態の構成は図1および図2に示す第1の実施の形態の構成と同様であり、図示と説明を省略する。図9は第2の実施の形態のエンジン始動プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第2の実施の形態のアイドルストップからのエンジン始動処理を説明する。モーターコントローラー107は、ハイブリッド車両のメインキー(不図示)がオンされるとこのエンジン始動プログラムを繰り返し実行する。なお、図5に示す第1の実施の形態のプログラムと同様な処理を行うステップに対しては同一のステップ番号を付して相違点を中心に説明する。
アイドルストップ中のときは、ステップ41において、インバーター108とモータージェネレーター105の温度保護を図7および図8に示すトルク制限値Tlim1、Tlim2により実行するとともに、トルク制限開始温度Ti、Tmをそれぞれ許容温度Ti2、Tm2とする。続くステップ5で、アイドルストップを解除してエンジン104を始動するインバーター限界温度Tin(=Ti−ΔTi=Ti2−ΔTi)とモータージェネレーター限界温度Tmn(=Tm−ΔTm=Tm2−ΔTm)を演算する。
一方、アイドルストップ中でないときは、ステップ42において、インバーター108とモータージェネレーター105の温度保護を図3および図4に示すトルク制限値Tlim1、Tlim2により実行する。
この第2の実施の形態によれば、エンジン始動限界温度Tin、Tmnの代わりにインバーター108とモータージェネレーター105の許容温度Ti2、Tm2を用い、エンジン104のアイドルストップ中に、インバーター105の温度Tixがインバーター108の許容温度Ti2に達したとき、またはモータージェネレーター105の温度Tmxがモータージェネレーター105の許容温度Tm2に達したときに、アイドルストップを解除してエンジン104を始動するようにした。
これにより、アイドルストップ解除要求温度を第1の実施の形態よりも高温側にシフトすることになるので、アイドルストップ状態を長く保つことができ、第1の実施の形態よりも燃料消費量を低減することができる。
《発明の第3の実施の形態》
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態では、1台のモータージェネレーター105によりエンジンの始動と車両の走行駆動を行うハイブリッド車両を例に上げて説明したが、第1のモータージェネレーターにより車両の走行駆動を行い、第2のモータージェネレーターによりエンジンの始動と補機駆動を行うハイブリッド車両に対しても本願発明を適用することができる。
図10は第3の実施の形態のハイブリッド車両のパワートレイン部分を示す。なお、パワートレイン以外の部分は図1および図2に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。この第3のハイブリッド車両は、2台のモータージェネレーター201、202を備えている。第1のモータージェネレーター201は走行駆動用として用いられ、第2のモータージェネレーター202はエンジン始動用および補機駆動用として用いられる。
第1モータージェネレーター201はクラッチ203を介してエンジン204に連結されるとともに、クラッチ205を介してトランスミッション206に連結され、エンジン204と第1モータージェネレーター201のいずれか一方または両方の駆動力により駆動輪(不図示)を駆動して走行する。なお、第1モータージェネレーター201はインバーター207により駆動される。
第2モータージェネレーター202はベルトドライブ208およびクラッチ209を介してエンジン204に連結されるとともに、ベルトドライブ210を介して補機211に連結され、エンジン204の始動と補機211の駆動を行う。なお、補機211には空調装置(エアコン)や油圧ポンプなどがある。なお、第2モータージェネレーター202はインバーター212により駆動される。
この第3の実施の形態において、第2モータージェネレーター202はエンジン始動と補機駆動とを兼用しているので、補機駆動中に第2モータージェネレーター202またはインバーター212の温度がトルク制限開始温度Ti、Tm(図3、図4、図7および図8参照)に近い値まで上昇すると、それからエンジン204を始動してもエンジン始動中にトルク制限開始温度Ti、Tmを超えることになり、エンジン204の始動ができなって補機駆動に支障を来す。
そこで、この第3の実施の形態の第2モータージェネレーター202とインバーター212に対しても、第1および第2の実施の形態のモータージェネレーター105およびインバーター108に対して行ったエンジン始動処理(図5、図9参照)と同様なエンジン始動処理を行う。
これにより、第2モータージェネレーター202とインバーター212の温度が上昇してトルク制限を開始する温度Ti、Tmに達する前にアイドルストップを解除してエンジン204を確実に始動することができ、第2モータージェネレーター202またはインバーター212が過温度になって第2モータージェネレーター202による補機駆動ができなくなっても、エンジン204による補機駆動が可能になり、補機駆動力を確保することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、サーミスター117がインバーター温度検出手段を、モーターコントローラー107がトルク制限手段、温度上昇推定手段および始動制御手段を、サーミスター115がモータージェネレーター温度検出手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項との対応関係になんら限定も拘束もされない。
第1の実施の形態の構成を示す図である。 モーターコントローラーの詳細な構成を示す図である。 第1の実施の形態のインバーター温度によるトルク制限特性を示す図である。 第1の実施の形態のモータージェネレーター温度によるトルク制限特性を示す図である。 第1の実施の形態のエンジン始動プログラムを示すフローチャートである。 エンジン冷却水温に対するエンジンフリクションの特性を示す図である。 第2の実施の形態のインバーター温度によるトルク制限特性を示す図である。 第2の実施の形態のモータージェネレーター温度によるトルク制限特性を示す図である。 第2の実施の形態のエンジン始動プログラムを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の構成を示す図である。
符号の説明
1 電流指令部
2 電流制御部
3 2相3相変換部
4 3相2相変換部
5 磁極位置検出部
6 モータージェネレーター回転数検出部
7 トルク制限部
8 温度保護部
102 車両コントローラー
103 エンジンコントローラー
104 エンジン
105 モータージェネレーター
107 モーターコントローラー
108 インバーター
112〜114 電流センサー
116、117 サーミスター
201 第1モータージェネレーター
202 第2モータージェネレーター
204 エンジン
207、212 インバーター
211 補機

Claims (7)

  1. エンジン始動を行うとともに、走行駆動または補機駆動を行うモータージェネレーターと、
    前記モータージェネレーターを駆動するインバーターとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記インバーターの温度を検出するインバーター温度検出手段と、
    前記インバーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたときに前記モータージェネレーターのトルク制限を開始するトルク制限手段と、
    前記エンジンのアイドルストップ中に、前記エンジンを始動したときの前記インバーターの温度上昇値を推定する温度上昇推定手段と、
    前記インバーター温度検出手段により検出される前記インバーターの温度からの前記温度上昇推定手段により推定される前記インバーターの温度上昇値に基づき演算されるエンジン始動完了時の前記インバータの温度が、前記トルク制限開始温度に達する前にアイドルストップを解除して前記エンジンの始動を開始するエンジン始動制御手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. エンジン始動を行うとともに、走行駆動または補機駆動を行うモータージェネレーターと、
    前記モータージェネレーターを駆動するインバーターとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記インバーターの温度を検出するインバーター温度検出手段と、
    前記モータージェネレーターの温度を検出するモータージェネレーター温度検出手段と、
    前記インバーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたとき、または前記モータージェネレーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたときに前記モータージェネレーターのトルク制限を開始するトルク制限手段と、
    前記エンジンのアイドルストップ中に、前記エンジンを始動したときの前記インバーターと前記モータージェネレーターの温度上昇値を推定する温度上昇推定手段と、
    前記インバーター温度検出手段により検出される前記インバーターの温度からの前記温度上昇推定手段により推定される前記インバーターの温度上昇値に基づき演算されるエンジン始動完了時の前記インバータの温度、または前記モータージェネレーター温度検出手段により検出される前記モータージェネレーターの温度からの前記温度上昇推定手段により推定される前記モータージェネレーターの温度上昇値に基づき演算されるエンジン始動完了時の前記モータージェネレーターの温度が、前記トルク制限開始温度に達する前にアイドルストップを解除して前記エンジンの始動を開始するエンジン始動制御手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. エンジン始動を行うとともに、走行駆動または補機駆動を行うモータージェネレーターと、
    前記モータージェネレーターを駆動するインバーターとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記インバーターの温度を検出するインバーター温度検出手段と、
    記インバーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたとき前記モータージェネレーターのトルク制限を開始するトルク制限手段と、
    前記エンジンのアイドルストップ中に、前記エンジンを始動したときの前記インバーター温度上昇値を推定する温度上昇推定手段と、
    記インバーターの温度が前記トルク制限開始温度から前記インバーター温度上昇値を差し引いた温度(以下、エンジン始動限界温度という)に達したとき、アイドルストップを解除して前記エンジンを始動する始動制御手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. エンジン始動を行うとともに、走行駆動または補機駆動を行うモータージェネレーターと、
    前記モータージェネレーターを駆動するインバーターとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記インバーターの温度を検出するインバーター温度検出手段と、
    前記モータージェネレーターの温度を検出するモータージェネレーター温度検出手段と、
    前記インバーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたとき、または前記モータージェネレーターの温度が予め設定したトルク制限開始温度を超えたときに、前記モータージェネレーターのトルク制限を開始するトルク制限手段と、
    前記エンジンのアイドルストップ中に、前記エンジンを始動したときの前記インバーターと前記モータージェネレーターの温度上昇値を推定する温度上昇推定手段と、
    前記インバーターの温度が前記トルク制限開始温度から前記インバーター温度上昇値を差し引いた温度(以下、エンジン始動限界温度という)に達したとき、または前記モータージェネレーターの温度が前記トルク制限開始温度から前記モータージェネレーター温度上昇値を差し引いた温度(以下、エンジン始動限界温度という)に達したときに、アイドルストップを解除して前記エンジンを始動する始動制御手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記エンジン始動制御手段は、前記エンジンのアイドルストップ中に、
    前記インバーターの温度が前記インバーターの許容温度に達したとき、または前記モータージェネレーターの温度が前記モータージェネレーターの許容温度に達したときに、アイドルストップを解除して前記エンジンを始動することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかの項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記温度上昇推定手段は、前記モータージェネレーターの最大トルクで前記エンジンを駆動して前記エンジンの回転速度を目標回転速度まで上昇させる場合の温度上昇値を推定することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  7. 請求項6に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記温度上昇推定手段は、前記エンジンのフリクションの温度変化を考慮して温度上昇値を推定することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
JP2005232043A 2005-08-10 2005-08-10 ハイブリッド車両の制御装置 Expired - Fee Related JP4380605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005232043A JP4380605B2 (ja) 2005-08-10 2005-08-10 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005232043A JP4380605B2 (ja) 2005-08-10 2005-08-10 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007045325A JP2007045325A (ja) 2007-02-22
JP4380605B2 true JP4380605B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=37848527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005232043A Expired - Fee Related JP4380605B2 (ja) 2005-08-10 2005-08-10 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4380605B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9925973B2 (en) 2014-11-04 2018-03-27 Hyundai Motor Company Control method and system for preventing motor from overheating when TMED hybrid vehicle is driven

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4893520B2 (ja) * 2007-08-01 2012-03-07 日産自動車株式会社 エンジンの始動装置
JP5195509B2 (ja) * 2009-02-25 2013-05-08 日産自動車株式会社 エンジン始動装置およびエンジン始動方法
JP5413440B2 (ja) * 2011-12-07 2014-02-12 株式会社デンソー 回転機の制御装置
CN107517597B (zh) 2015-04-09 2020-08-25 三菱电机株式会社 致动器的控制装置、致动器、泵驱动装置及致动器的控制方法
JP6862696B2 (ja) * 2016-07-05 2021-04-21 トヨタ自動車株式会社 自動車
JP2022077774A (ja) * 2020-11-12 2022-05-24 スズキ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9925973B2 (en) 2014-11-04 2018-03-27 Hyundai Motor Company Control method and system for preventing motor from overheating when TMED hybrid vehicle is driven

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007045325A (ja) 2007-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10351002B2 (en) Inverter control device and vehicle control device
US10516363B2 (en) Apparatus for controlling motor
US7615948B2 (en) Controller for motor and control method for motor
JP4380605B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4350676B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
EP1839929A2 (en) Vehicle drive control
JP5055836B2 (ja) 同期モーター用磁極位置センサーの位相ズレ検出装置および検出方法
JP6252573B2 (ja) ハイブリッド車両
JP4793183B2 (ja) ハイブリッド車のエンジン始動制御装置およびハイブリッド車のエンジン始動制御方法
US20170087994A1 (en) Control device of electric vehicle
JP2006275019A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP6597441B2 (ja) モータの制御装置
JP4765939B2 (ja) 電動車両
JP4710545B2 (ja) モータ駆動装置
JP6907506B2 (ja) 自動車
JP3726885B2 (ja) ハイブリッド車両のジェネレータ制御装置
US20180162348A1 (en) System and method of controlling motor for vehicle
JP7142719B2 (ja) モータ制御装置
JP4797537B2 (ja) モーター制御装置
JP2008087649A (ja) ハイブリッド車両のモータトラクション制御装置
JP5598244B2 (ja) 回転機の制御装置
JP2011024349A (ja) 駆動輪に連結された駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、電動機を駆動するインバータとを備えた車両
JP2015137084A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH11103504A (ja) ハイブリッド車両の発電制御装置
JP6973641B2 (ja) インバータ制御方法及びインバータ制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080605

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees