JP2015137084A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータジェネレータトルクの温度特性に起因するマージンを含まない、より正確なインバータ上昇温度推定値を求め、適切なタイミングでエンジンを始動する。
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、インバータがモータジェネレータを駆動してエンジンを始動した場合のインバータの温度の上昇値を、モータジェネレータの温度検出値に基づいて推定し、EV走行モードでの走行中に、インバータの温度検出値とインバータの上昇温度推定値とに基づいてHEV走行モードを選択し、エンジンを始動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、エンジン始動と車両駆動の2機能を持つモータジェネレータを備えたハイブリッド車両の制御装置において、アイドルストップ中に、エンジン始動開始からエンジン始動完了までのインバータ上昇温度推定値を求め、エンジン始動完了時のインバータ温度推定値が、インバータ温度保護のために予め設定したトルク制限開始温度に達する前にエンジン始動を開始する。これにより、モータジェネレータ又はインバータが過温度状態となりエンジン始動が出来なくなる前にエンジンを始動し、所望の車両駆動力を得ることができる技術が提供されている(特許文献1参照)。
特開2007−45325号公報
しかしながら、モータジェネレータトルクには、モータジェネレータの温度上昇に伴い最大実トルク値が減少する温度特性があるため、確実にエンジン始動するために、インバータ上昇温度推定値に対してマージンを考慮する必要があり、実際に必要なエンジン始動タイミングよりも早いタイミングでエンジン始動を行わなければならない可能性があった。
本発明は、より正確なインバータ上昇温度推定値を求め、適切なタイミングでエンジンを始動することが出来る技術を提供することを目的とする。
本発明によるハイブリッド車両の制御装置は、インバータがモータジェネレータを駆動してエンジンを始動した場合のインバータの温度の上昇値を、モータジェネレータの温度検出値に基づいて推定し、EV走行モードでの走行中に、インバータの温度検出値とインバータの上昇温度推定値とに基づいてHEV走行モードを選択し、エンジンを始動する。
本発明によれば、検出したモータジェネレータの温度に基づいて、エンジンを始動した場合のインバータの上昇温度推定値を求め、求めたインバータの上昇温度推定値とインバータの温度とに基づいて適切なタイミングでエンジンを始動することが出来る。
図1は、ハイブリッド車両の駆動システムを示すブロック図である。 図2は、モータジェネレータの駆動システムを示す制御ブロック図である。 図3は、インバータ温度とモータジェネレータのトルク制限値との関係を表した図である。 図4は、第1の実施形態の制御フローチャートを示す図である。 図5は、モータジェネレータトルクの温度特性を示す図である。 図6は、第1の実施形態の制御フローチャートを示す図である。 図7は、第2の実施形態の制御フローチャートを示す図である。 図8は、モータジェネレータ温度と、インバータ上昇温度推定値との関係を表した図である。 図9は、第3の実施形態の制御フローチャートを示す図である。 図10は、第4の実施形態の制御フローチャートを示す図である。
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態のハイブリッド車両の制御装置を搭載したハイブリッド車両の駆動システム構成を示すブロック図である。このハイブリッド車両は、エンジン104とモータジェネレータ(以下、MGと呼ぶ)105を備え、エンジン104とMG105のいずれか一方、または両方の駆動力により走行する。
MG105は、第1のクラッチ(図面ではCL1と表す)109を介してエンジン104と接続されエンジン104を始動するエンジン始動機能を持つ。MG105はまた、第2のクラッチ110を介してトランスミッション(T/M)106と接続し、走行駆動力を発生する。車両の総合駆動力は、エンジン104とMG105の合成駆動力あるいは各々の駆動力となる。
車両コントローラ102は、車両情報に応じて、MG105のみを駆動源とするEV走行モードと、エンジン104およびMG105を駆動源とするHEVモードとを切り換えて選択する。すなわち、アクセル、ブレーキ、シフト、車速等の車両情報101による車両の必要駆動力に応じてエネルギーマネージメントを行い、エンジントルク指令Tengを後述するエンジンコントローラ103へ出力し、MGトルク指令Tmg_reqを後述するMGコントローラ107へ出力する。また、エンジントルク指令TengとMGトルク指令Tmg_reqのそれぞれの状態、およびMGコントローラ107からのEV走行モード禁止信号をもとにアイドルストップ判定を行い、エンジン104の始動・停止を指令する。なお、HEV走行モードには、エンジン104のみを駆動源とする場合も含まれる。
エンジンコントローラ103は、車両コントローラ102からのエンジン始動指令およびエンジン停止指令に基づいてエンジンの始動制御およびエンジンの停止制御を行う。エンジンコントローラ103はまた、エンジントルク指令Tengに基づき、スロットルバルブ開閉装置、燃料噴射装置、点火時期制御装置(いずれも不図示)を制御し、エンジン104による走行駆動力を発生させる。
MGコントローラ107は、車両コントローラ102からのMG要求トルクTmg_reqに基づいて、エンジン始動や車両駆動のための電力を、インバータ108を介してMG105に供給し、駆動力を発生させる。MGコントローラ107はまた、エンジン目標回転数tNengおよびアイドルストップ信号を車両コントローラ102から受信し、EV走行モードでの走行を禁止するか否かを判断する。EV走行モード禁止と判断すれば、EV走行モード禁止要求を車両コントローラ102に送信する。
図2は、MG105の駆動システムを示す制御ブロック図である。以下、図2を参照して、各部の機能について説明する。
電流指令部1は2相直流電流指令値のテーブルを有し、トルク指令TmgおよびMG電気角周波数ωに基づいて、MG105へのd、q軸電流指令値id、iqを算出する。
電流制御部2は、電流指令部1から受信した電流指令id、iqと、後述する3相2相変換部5から受信した実電流id、iqとの差がゼロとなるように、d、q軸の電圧指令vd、vqを決定し、2相3相変換部3へ送信する。
2相3相変換部3は、電圧指令vd、vqを、後述する磁極位置検出部6が検出したMG105の磁極位置検出値θに基づいて、3相交流電圧指令vu、vv、vwに変換する。
インバータ4は、3相交流電圧指令vu、vv、vwに基づいて、バッテリ200のバッテリ電圧をIGBT等のパワー素子によりスイッチングし、MG105に与える3相交流電圧を出力する。
3相2相変換部5は、電流センサ201から203により検出した3相交流実電流iu、iv、iwを、磁極位置検出部6から得た磁極位置検出値θを基に、2相直流実電流id、iqに変換する。
磁極位置検出部6は、MG105に設定したレゾルバ204からの回転信号等に基づいて、MG105の磁極位置θを検出する。MG回転数検出部7は、レゾルバ204からの信号等によりMG回転数Nmgを検出し、MG回転数Nmgに極対数pを乗じて電気角周波数ω=p・Nmgを演算する。
トルク制限部8は、車両コントローラ102よりMG要求トルクTmg_req[N・m]を受信する。そして、インバータ4のパワー素子近傍に備えたサーミスタ205により検出されるインバータ温度Tix[℃]がインバータ温度閾値Ti[℃]より高温の時は、MG要求トルクTmg_req[N・m]をMGトルク制限値Tmg_lim[N・m]以下に制限する。図3は、Tix[℃]とTmg_lim[N・m]との関係を表した図である。
Tmg_req≦Tmg_limの場合、Tmg=Tmg_req
Tmg_req>Tmg_limの場合、Tmg=Tmg_lim
インバータ温度保護部9は、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を求めるインバータ上昇温度推定部10と、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]からEV走行モード禁止要求の要否を判断するEV走行モード禁止要求判断部11を備える。
インバータ上昇温度推定部10は、MG105のロータ近傍に備えたサーミスタ206により検出したMG温度Tmx[℃]等に基づいて、エンジンを始動した場合のインバータの上昇温度推定値ΔTi[℃]を求める。なお、MG温度Tmx[℃]の検出手段は種々の方法があり、例えばMG105のステータ近傍に備えたサーミスタによる検知温度とMG105の動作条件からロータ温度を推定してもよい。
EV走行モード禁止要求判断部11は、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]に基づいてEV走行モードの禁止要求の要否を判断し、車両コントローラ102にEV走行モード禁止要求を送信する。
以下、インバータ温度保護部9の詳細について説明する。
図1で示すハイブリッド車両の駆動システムにおいて、MG105はエンジン始動と車両駆動の2つの機能を有している。トルク制限部8は、図3のように、インバータの温度保護として、アイドルストップ状態に関わらずインバータ温度Tix[N・m]がインバータ温度閾値Ti[℃]以上の場合は、出力トルクをMGトルク制限値Tmg_lim[N・m]に制限する。アイドルストップ状態のEV走行モードから、MG105とエンジン104の駆動力を併用するHEV走行モードへ移行する過程では、MG105は車両駆動力を出力しつつ、同時にエンジン104を始動する。この時、インバータ温度Tix[℃]がインバータ温度閾値Ti[℃]以上となり出力トルク制限となる前に確実にエンジン104を始動するため、EV走行モード中にエンジン始動開始からエンジン始動完了までのインバータ4の上昇温度推定値ΔTi[℃]を求め、エンジン始動完了時のインバータ温度推定値(Tix[℃]+ΔTi[℃])が、インバータの温度保護のために予め設定したインバータ温度閾値(トルク制限開始温度)Ti[℃]に達する前にエンジン始動を開始する。これによりエンジン104を確実に始動することができ、所望の車両駆動力が得られる。
ところで、MGの最大実トルク値は、モータジェネレータの温度上昇に伴い減少する温度特性があり(図5の一点鎖線で表す)、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]の算出にはMG温度Tmx[℃]を考慮する必要がある。このため、従来技術では、確実にエンジン始動するために、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]の算出に、MGトルクの温度特性を加味したマージンを考慮していたが、検出したMG温度Tmx[℃]に基づくΔTi[℃]の推定は行っていなかった。本構成では、従来技術よりさらにエンジン始動回数を減らしてEV走行モードでの走行時間を伸ばすために、MG温度Tmx[℃]に基づいたインバータ上昇温度推定値ΔTiを求める。
以下、図4を参照して、第1の実施形態にかかる制御フローチャートの詳細を説明する。
ステップ10では、MGコントローラ107は、インバータ温度Tix[℃]、MG温度Tmx[℃]、MG105の電気角周波数ω[rad/s]を検出する。又、電流指令部1は、トルク制限部8からMGトルク指令Tmgを受信する。
ステップ20では、MGコントローラ107のEV走行モード禁止要求判断部11は、車両コントローラ102からアイドルストップ信号を受信し、アイドルストップ中であればステップ30へ進み、アイドルステップ中でなければreturnへ抜ける。
ステップ30では、インバータ上昇温度推定部10は、車両コントローラ102より、エンジン始動が完了する目標エンジン回転数tNeng[rad/s]を受信する。
ステップ40では、MGコントローラ107は、予めメモリに記憶されているMGトルクの温度特性(図5参照)から、MG温度Tmx[℃]に基づいたMG最大実トルクTmg_max[N・m]を推定する。
ステップ50では、MG105が、EV走行モード時のEV走行トルクTmg_dri[N・m]を出力している状態において、エンジン始動が完了する目標エンジン回転数tNeng[rad/s]までエンジン回転数Neng[rad/s]を上昇させるエンジン始動時間ta[s]を次(1)式で推定する。
Figure 2015137084
(1)式において、Jmg[kgm]はMG軸イナーシャ、Jeng[kgm]はエンジン軸イナーシャであり、Teng_fri[N・m]はエンジン始動時のエンジンフリクションである。なお、予め実験などによりMG温度Tmx[℃]と、EV走行トルクTmg_dri[N・m]に対するエンジン始動時間ta[s]を求め、マップ化して記憶しておいてもよい。
ステップ60では、エンジン始動時間ta[s]と、MG最大実トルクTmg_max[N・m]とからインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を求める。インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を推定する方法としては、MGの運転条件に応じて熱回路モデルから半導体素子の温度を推定する方法を用いる(特開2012−005190参照)。なお、予め実験などによりMG温度Tmx[℃]とEV走行トルクTmg_dri[N・m]に対するエンジン始動時間ta[s]の関係を求め、マップ化して記憶しておいてもよい。
ステップ70では、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]とインバータ温度閾値(トルク制限開始温度)Ti[℃]とからインバータ4のEV走行限界インバータ温度Tin[℃]=Ti[℃]−ΔTi[℃]を設定する。
ステップ80では、インバータ温度Tix[℃]とEV走行限界インバータ温度Tin[℃]とを比較し、Tix[℃]がTin[℃]以上であればステップ90へ進み、Tin[℃]よりも低ければreturnへ抜ける。
ステップ90では、MGコントローラ107は、EV走行モード禁止要求を車両コントローラ102へ出力する。EV走行モード禁止要求を受信した車両コントローラ102は、HEV走行モードを選択し、エンジンコントローラ103を介してエンジン104を始動する。
以上、図4に示すフローチャートを用いてアイドルストップ中のEV走行モード禁止要求の判断方法を説明したが、アイドルストップでない場合であっても、後述する図6で示すフローチャートのように、ステップ22へ移行することによりEV走行モード禁止要求の判定をすることができる。以下、図6を参照して、特に図4との差異点について説明する。
ステップ10に続くステップ21では、MGコントローラ107は車両コントローラ102からアイドルストップ信号を受信し、アイドルストップ中であればステップ30へ進み、アイドルストップ中でなければステップ22へ進む。
ステップ22では、MGコントローラ107は、車両コントローラ102より、EV走行モードに移行したときのMG目標要求トルクtTmg_req[N・m]を受信する。
ステップ30以降は、EV走行モードへ移行したときのMG目標要求トルクtTmg_req[N・m]から、再度エンジン始動をした時のインバータ上昇温度推定値ΔTiを図4で示すスローチャートと同じ方法で求める。これにより、インバータ温度Tix[℃]がEV走行限界インバータ温度Tin[℃]よりも低い温度になるまではEV走行モードを禁止するため、EV走行モードへの移行直後に再始動が必要となった場合でも確実にエンジンを始動することができる。
以上、第1の実施形態によれば、ハイブリッド車両の駆動源であるエンジン104と、エンジンを始動すると共に、ハイブリッド車両の駆動源となるMG105と、MGを駆動するインバータ4と、を備え、インバータを駆動させると共に、エンジン104を駆動源としないEV走行モードと、少なくともエンジンを駆動源とするHEV走行モードとを選択可能なハイブリッド車両の制御装置において、EV走行モードでの走行中に、検出したMG105の温度に基づいて、エンジン始動を開始してからエンジン始動が完了するまでのインバータ上昇温度推定値を求める。そして、インバータ4の温度を検出し、検出したインバータ温度と、推定したインバータ上昇温度推定値とに基づいてHEV走行モードを選択し、エンジンを始動する。これにより、マージンを考慮してインバータ上昇温度推定値ΔTiを求めていた従来技術に比べて、インバータ上昇温度推定値ΔTiを精度よく求めることができるので、より適切なタイミングでエンジンを始動することができ、エンジン始動回数をより減らしてEV走行モードでの走行時間を伸ばすことが可能となる。
また、インバータ上昇温度推定値ΔTiは、MG105の温度に基づいてエンジン始動時間taを推定し、推定したエンジン始動時間taに基づいて求める。これにより、より精度よくインバータ上昇温度推定値ΔTiを求めることができ、より適切なタイミングでエンジンを始動することができる。
《第2の実施形態》
上述した第1の実施形態では、MG温度Tmx[℃]に基づくインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]からEV走行モード禁止要求の要否を判断する例を説明した。以下に説明する第2の実施形態では、インバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]と、MG要求トルクTmg_req[N・m]とからEV走行モード禁止要求の要否判断を行う。
本実施形態では、EV走行モード禁止を要求する判断条件として、第1の実施形態における判断条件に加えて、MG要求トルクTmg_req[N・m]がEV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]を超えた場合にもEV走行モード禁止を要求する。これにより、エンジン始動時間ta[s]を算出する際に、EV走行トルクTmg_dri[N・m]を、EV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]の一定値とすることが出来るため、インバータ4の上昇温度推定を第1の実施形態より簡略化することができる。また、エンジン始動に配分されるトルクの最低値を設定できるため、エンジン始動時間ta[s]を所望の期間以内に設定することができる。以上の処理は、具体的には図7のフローチャートで示される。以下、図7を参照して、特に第1の実施形態(図4)との差異点について説明する。
ステップ10に続くステップ23では、車両コントローラ102からアイドルストップ信号を受信し、アイドルストップ中であればステップ24へ進み、アイドルストップ中でなければreturnへ抜ける。
ステップ24では、MG要求トルクTmg_req[N・m]とEV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]とを比較し、MG要求トルクTmg_req[N・m]がEV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]以上ならばステップ90へ進み、未満であればステップ30へ進む。
ステップ40に続くステップ53では、MG105が、EV走行トルクの上限値Tmg_dri_lim[N・m]を出力した状態においてエンジン104を始動するときに、エンジン始動が完了する目標エンジン回転数tNeng[rad/s]までエンジン回転数Neng[rad/s]を上昇させるエンジン始動時間taを次(2)式で推定する。
Figure 2015137084
なお、予め実験などによりMG温度Tmx[℃]に対するエンジン始動時間ta[s]の関係を求め、マップ化して記憶しておいてもよい。
ステップ30以降の処理は、第1の実施形態(図6)と同じである。
以上、第2の実施形態によれば、EV走行モード禁止要求の判断において、第1の実施形態における判断に加えて、MG要求トルクがEV走行トルクの上限値を超えた場合にもEV走行モード禁止を要求する。これにより、エンジン始動時間taを算出する際に、EV走行トルクTmg_driを、EV走行トルク上限値Tmg_dri_limの一定値とすることができるため、インバータ4の上昇温度推定を第1の実施形態より簡略化することができる。また、エンジン始動に配分されるトルクの最低値を設定できるため、エンジン始動時間taを所望の期間以内に設定することができる。
《第3の実施形態》
上述した第1および第2の実施形態では、MG温度Tmx[℃]とMG最大実トルクTmg_max[N・m]との関係に基づいたエンジン始動時間ta[s]からインバータ上昇温度推定値ΔTiを求める方法を説明した。以下、第3の実施形態では、MG温度Tmx[℃]とインバータ上昇温度推定値ΔTiの関係からインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を求める例を説明する。
図8は、MG105がEV走行モード時にEV走行トルクTmg_dri[N・m]を出力した状態でエンジン始動する時のMG温度Tmx[℃]とインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]の関係を示している。
図8では、推定方法切り替え温度Tma[℃]を境に、MG温度Tmx[℃]とインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]との関係が変化する。これは、エンジン始動が完了するタイミングが、MG温度Tmx[℃]がTma[℃]より低温では、第1のクラッチ109がスリップ締結状態中であり、Tma[℃]より高温では、第1のクラッチ109が完全締結した後である違いにより生じる。このような場合は、推定方法切り替え温度Tma[℃]を閾値として複数の推定方法を切り替えてインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を求める必要がある。具体的には図9のフローチャートで示す。以下、図9を参照して、特に第2の実施形態(図7)との差異点について説明する。
ステップ23の判定を肯定した後に進むステップ25では、MG要求トルクTmg_req[N・m]とEV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]とを比較し、MG要求トルクTmg_req[N・m]がEV走行トルク上限値Tmg_dri_lim[N・m]以上ならばステップ90へ進み、未満であればステップ35へ進む。
ステップ35では、MG温度Tmx[℃]と推定方法切り替え温度Tma[℃]を比較し、MG温度Tmx[℃]が推定方法切り替え温度Tma[℃]より高ければステップ45へ進み、以下であればステップ55へ進む。
ステップ45では、MG温度Tmx[℃]が推定方法切り替え温度Tma[℃]より高い領域でのMG温度Tmx[℃]とインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]との関係から求まるインバータ上昇温度推定方法Aによりインバータ上昇温度推定値ΔTiを演算する。
ステップ55では、MG温度Tmx[℃]が推定方法切り替え温度Tma[℃]以下の領域でのMG温度Tmx[℃]とインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]との関係から求まるインバータ上昇温度推定方法Bによりインバータ上昇温度推定値ΔTiを演算する。
ステップ70以降の処理は、第2の実施形態(図7)と同じ方法である。
以上、第3の実施形態によれば、MG温度Tmxとインバータ上昇温度推定値ΔTiの関係からインバータ上昇温度推定値ΔTiを求める。この時、推定方法切り替え温度Tmaを境とし、MG温度TmxがTmaより高温か低温かによって、インバータ上昇温度推定値ΔTiを求める方法を切り替える。これにより、より精度よくインバータ上昇温度推定値ΔTiを求めることができるので、より適切なタイミングでエンジンを始動することができ、エンジン始動回数をより減らしてEV走行モードでの走行時間を伸ばすことが可能となる。
《第4の実施形態》
上述した第1から第3の実施形態では、MG温度Tmx[℃]に基づいたエンジン始動時のインバータ上昇温度推定値ΔTiを求める例を示した。第4の実施形態では、エンジンがアイドル状態で第1のクラッチ109を解放し、MG105をエンジン104の回転数よりも低い回転数で第2のクラッチ110とスリップ締結しEV走行モードでの走行を行う技術(特開2009−132195参照)に対しても、後述する図10に示すフローチャートのような構成により、EV走行モードでの走行時間を可能な限り延長する例を述べる。以下、図10を参照して、特に第1の実施形態(図4)との差異点について説明する。
ステップ10に続くステップ26では、車両コントローラ102からアイドルストップ信号を受信し、アイドルストップ中であればステップ30へ進み、アイドルストップ中でなければステップ27へ進む。
ステップ27では、車両コントローラ102から第1のクラッチ109の状態信号を受信し、第1のクラッチ109が非締結であればステップ37へ進み、第1のクラッチ109が非締結でなければreturnへ抜ける。
ステップ37では、車両コントローラ102から第1のクラッチ109締結後のエンジン目標回転数tNeng[rad/s]を受信する。
ステップ47では、予めメモリに記憶されているMGトルクの温度特性(図5参照)からMG温度Tmx[℃]に基づいたMG最大実トルクTmg_max[N・m]を推定する。
ステップ57では、MG105が、EV走行モードでの走行時のEV走行トルクTmg_dri[N・m]を出力しつつ、同時にMG回転数Nmg[rad/s]を、第1のクラッチ109締結後の目標エンジン回転数tNeng[rad/s]まで上昇させる第1のクラッチ締結時間tbを次(3)式で推定する。
Figure 2015137084
なお、予め実験などによりMG温度Tmx[℃]に対する第1のクラッチ締結時間tbの関係を求め、マップ化して記憶しておいてもよい。
ステップ60では、ステップ57で算出した第1のクラッチ締結時間tbに基づいてインバータ上昇温度推定値ΔTi[℃]を求める。その後、ステップ70以降の処理では、第1の実施形態(図4)と同様のフローチャートによりEV走行モード禁止要求の要否判断をする。
以上、第4の実施形態によれば、エンジン104がアイドル状態かつ第1のクラッチ109を解放した状態から、第1のクラッチ109の締結を開始して締結を完了するまでの第1のクラッチ締結時間を推定し、推定した締結時間に基づいてインバータ上昇温度推定値を求める。これにより、アイドル状態かつ第1のクラッチ109が非締結の状態であるEV走行モードでの走行時においても、従来技術よりさらにEV走行モードでの走行時間を伸ばすことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。
4、108…インバータ
10…インバータ上昇温度推定部(インバータ上昇温度推定手段)
102…車両コントローラ(制御手段)
103…エンジンコントローラ(制御手段)
104…エンジン
105…MG(モータジェネレータ)
109…第1のクラッチ(エンジン動力伝達手段)
205…サーミスタ(インバータ温度検出手段)
206…サーミスタ(モータジェネレータ温度検出手段)

Claims (5)

  1. ハイブリッド車両の駆動源であるエンジンと、
    前記エンジンを始動すると共に、ハイブリッド車両の駆動源となるモータジェネレータと、
    前記モータジェネレータを駆動するインバータと、
    前記インバータを駆動させると共に前記エンジンを駆動源としないEV走行モードと、少なくとも前記エンジンを駆動源とするHEV走行モードとを選択する制御手段と、
    を有したハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記モータジェネレータの温度を検出するモータジェネレータ温度検出手段と、
    前記インバータの温度を検出するインバータ温度検出手段と、
    前記インバータが前記モータジェネレータを駆動して、前記エンジンを始動した場合の前記インバータの温度の上昇値を、前記モータジェネレータ温度検出手段の検出値に基づき推定するインバータ上昇温度推定手段と、を備え、
    前記制御手段は、EV走行モードでの走行中に、前記インバータ温度検出手段の検出値と、前記インバータ上昇温度推定手段の推定値とに基づいて、HEV走行モードを選択し、前記エンジンを始動する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記インバータ上昇温度推定手段は、前記モータジェネレータ温度検出手段の検出値に基づいてエンジン始動時間を推定し、推定したエンジン始動時間に基づいて前記インバータの温度の上昇値を推定する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記インバータ上昇温度推定手段は、前記モータジェネレータ温度検出手段の検出値に基づいて、前記インバータの温度の上昇値を推定する方法を切り替える、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記制御手段は、モータジェネレータ要求トルクが、EV走行トルクの上限値を超えた場合にも、前記HEV走行モードを選択し、前記エンジンを始動する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    ハイブリッド車両は、前記エンジンと前記モータジェネレータ間の締結/解放を行うエンジン動力伝達手段も備えており、
    前記インバータ上昇温度推定手段は、前記エンジンがアイドル状態かつ前記エンジン動力伝達手段が解放状態から、前記エンジン動力伝達手段の締結を開始して締結を完了するまでの締結時間を推定し、推定した締結時間に基づいて前記インバータの温度の上昇値を推定する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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JP2018007457A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 トヨタ自動車株式会社 自動車

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