JP4380533B2 - マルチメディアデータ処理装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明はマルチメディアデータ処理装置及びその方法に関し、特に、マルチメディアデータを追加記録し分割することが可能なマルチメディアデータ処理装置及びその方法に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラといった撮像装置の普及とともに、デジタル化された動画や音声などを含むマルチメディアデータを手軽に扱うことが可能となっている。
従来、デジタルビデオカメラ等によるマルチメディアデータの記録は、テープメディアに対して行なわれることが一般的であったが、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどを搭載し、これに記録することができるデジタルビデオカメラ等が普及しつつある。また、動画を記録することができるデジタルスチルカメラも一般化しており、利用者は、動画を静止画と同様に撮影することが可能となっている。
このように、マルチメディアデータを記録する撮像装置(以下では、これらを総称して単に「デジタルカメラ」と呼ぶ)が、動画の撮影及び記録を行なう機能を有することは、旧来の撮像装置の枠を越えて広く一般的となっている。
この種の動画の撮影及び記録を行なう機能を有するデジタルカメラにおいては、多くの場合、1回の動画の撮影に対して1つの動画ファイルを生成し、半導体メモリなどに記録する形態が一般的である。
それ自体で完結した1つの動画ファイルとして記録することにより、利用者は、この動画ファイルを静止画ファイルと同様にファイル単位で取り扱うことができるため、例えばパーソナルコンピュータにファイルをコピーすることにより、動画であるか静止画であるかを問わず容易に管理できるといった利点がある。また、電子メールなどを介して手軽に動画を交換するといったこともできるようになる。
ところで、テープメディアへの記録の場合には、動画を磁気テープに記録するという制約上、撮影される動画は撮影の順序に従って、連続的に記録される形式となる。
しかし、動画ファイルをランダムアクセス可能な半導体メモリなどに記録する場合には、このような制約は発生しない。すなわち、動画ファイルを個々に取り扱うため、複数の動画を連続して扱いたいといった要求に対しては、プレイリストのような動画ファイルと独立した機能を利用したり、それぞれの動画ファイルをパーソナルコンピュータなどで編集するといった処理を行なったりする必要がある。
このような背景から、テープメディアのような連続性に配慮しつつ、編集・再生時の操作の煩雑さや順序の誤りなどを回避することを目的として、撮影開始前に記録済みの動画ファイルと連結するよう設定し、撮影した動画を1つの連続した動画ファイルとして生成することが提案されている(特許文献1及び特許文献2を参照)。
特許文献1及び特許文献2のデジタルカメラによる撮影では、まず撮影済みの動画ファイルに対し1つのファイルとなるように追記するか、独立した新規ファイルとして記録するかを設定する。次いで追記するように設定した状態で撮影を行なうと、撮影された動画を追記する。
特開2002−218384号公報 特開2003−219325号公報 ISO/IEC 10918 ISO/IEC 13818 ISO/IEC 14496
しかしながら、従来の方法では撮影前にあらかじめ追記するか否かを設定する必要があり、そのためにはこれから撮影しようとする動画がどのようなものであるかを予測しなければならない。例えば、「運動会」や「結婚式」など限られた場面においてはある程度予測可能であるかもしれないが、一般的にはこれから撮影しようとする動画を事前に予測することは困難である。その結果、意図しない動画を追記してしまったり、反対に、新規ファイルとして記録した後に追記しておけばよかったと思うなどの問題が発生しうる。
また、このような追記を行なうにあたって、撮影済みの動画の末尾ではなくその途中から上書して追記したいと望む場合に、撮影前にあらかじめ上書する位置を決定することは極めて困難であり、柔軟性に欠ける。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、利用者が撮影(入力)前にあらかじめ撮影(入力)済みの動画ファイルに対し1つのファイルとなるように追記するかどうかを設定する必要がなく、撮影(入力)後に追記された1つの動画ファイルとするかどうかを決定することが可能となるマルチメディアデータ処理装置及びその方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のマルチメディアデータ処理装置は、ディアデータを取得する取得手段と、記録媒体に記録された第のメディアデータを含む第1のファイルに、記録開始指示に応じて前記取得手段により取得された第2のメディアデータを追加記録する追記手段と、前記追記手段により前記追加記録を行なう場合に、前記第2のメディアデータの前記第1のファイルにおける位置を特定するための特定情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記特定情報により前記第1のファイルにおける位置が特定される前記第2のメディアデータを含む第2のファイルを、分割指示に応じて生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のマルチメディアデータ処理方法は、マルチメディアデータ処理装置が行なうマルチメディアデータ処理方法であって、メディアデータを取得する取得工程と、記録媒体に記録された第のメディアデータを含む第1のファイルに、記録開始指示に応じて前記取得工程により取得された第2のメディアデータを追加記録する追記工程と、前記追記工程により前記追加記録を行なう場合に、前記第2のメディアデータの前記第1のファイルにおける位置を特定するための特定情報を記憶する記憶工程と、前記記憶工程により記憶された前記特定情報により前記第1のファイルにおける位置が特定される前記第2のメディアデータを含む第2のファイルを、分割指示に応じて生成する生成工程とを備えることを特徴とする。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態の記載によっていっそう明らかになるものである。
以上の構成により、本発明のマルチメディアデータ処理装置及びその方法によれば、利用者が入力前にあらかじめ入力済みの動画ファイルに対し1つのファイルとなるように追記するかどうかを設定する必要がなく、入力撮影後に追記された1つの動画ファイルとするかどうかを決定することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明における撮像装置の一例であるデジタルカメラ101の背面図である。近年のデジタルカメラの多機能化や様々な操作性向上の工夫により、視度調整のためのダイヤルが配されるなど、デジタルカメラの背面には様々な付加物が配置されているが、図1では、それらを省略している。
デジタルカメラ101には、電源をオン・オフするための電源スイッチ102、撮影した画像を再生したり利用者に操作を促すメッセージを表示したりするための表示部103、明るい環境であっても見やすく同様の表示をするファインダ104、音声を出力するためのスピーカ105、動画や静止画の切り替え、夜間モードやスポーツモードといった撮影条件に最適化したパラメータを簡便に設定するためのモード切替ダイヤル106、動画の録画や停止を指示するための録画・停止ボタン107(静止画撮影時にはシャッターボタンとして機能する)、様々な操作メニューなどを表示部103に表示するよう指示するメニューボタン108、利用者が表示部103に表示されるメニューなどに従って機能を選択するといったいわゆるポインタ操作などに利用される十字キー109、選択された内容の決定を指示するための決定ボタン110、条件に応じて機能を呼び出すための機能呼び出しボタン111などが配置されている。
表示部103及びファインダ104は通常、撮影しようとする画像がデジタル処理されたものを、リアルタイムに表示することによって利用者に撮影画像を知らせる役割を果たす。また、これに加えて、メニューボタン108を利用者が押下した場合に、例えばカメラの基本設定を行なうといった操作の内容を表示するためにも用いられる。
モード切替ダイヤル106は、撮影条件に関するパラメータ類を簡便に設定するために、あらかじめ設定された撮影パラメータを選択するといった目的で使用される。図1で示すデジタルカメラ101においては、説明を簡単にするために動画撮影を選択する場合に対応する動画撮影マーク112と静止画の撮影条件を自動的に決定する場合に対応するAUTOマーク113のみを記載する。このモード切替ダイヤル106を回転させてマークを選択することによって、特定の撮影パラメータを与える撮影モードや動画撮影モードを選択することができる。
例えば、従来のデジタルカメラには、夜間撮影に合わせた設定を行なうマークや人物撮影に合わせた設定を行なうマークなどが印字され、これを撮影したい意図に合わせて適宜設定することによって、所望の撮影条件に合わせた撮影が可能なようになっている。
図1においては、映画カメラの形状に似せた動画撮影マーク112が選択されており、この場合には、動画撮影モードを選択しているものとする。この動画撮影モードにおいては、録画・停止ボタン107を押下する毎に、動画の撮影の開始、動画の撮影の終了をデジタルカメラ101に通知することができる。
なお、図1に示すデジタルカメラの操作手順やボタンの配置については、本実施形態に好適な例の1つとして示しているに過ぎず、本発明の本質に関わるものでない限りにおいて、任意の設計が可能であることを理解していただきたい。また、図1はデジタルカメラの背面を示すため、例えば撮像レンズなどは、図示されていない。
図2は、図1に示したデジタルカメラ101の内部構成を示すブロック図である。図2を用いて、動画の撮影動作を光学的な入力からファイル記録への流れとして説明する。
撮影しようとする被写体の画像は、撮像レンズユニット201を通って光学センサ205に結像する。撮像レンズユニット201は、例えば焦点を合わせるためにモーターなどによりレンズ群を移動する仕組みになっており、その直接の制御は、撮像レンズユニット駆動回路202が行なう。この時、絞りを含む絞りユニット203が絞りユニット駆動回路204によって制御され、結像する光は適切に光量調整されるようになっている。
光学センサ205は、固体撮像素子(CCDやCMOSなど)によって構成され、入射した光を光学量に応じて電荷に変換、蓄積する性質をもつ。この電荷を読み出し、A/Dコンバータ207でデジタル信号に変換することにより、圧縮されていないデジタル画像が生成される。
光学センサ205は、光学センサ駆動回路206の出力するパルス信号などによって適切に制御されており、指示されたタイミングで指示された時間の間に蓄積された電荷を読み出す一連の動作を続けることにより、連続したデジタル画像が得られることになる。このようにして得られた連続画像が、すなわち動画像である。
次に、連続して得られるデジタル画像は、圧縮符号化を行なうために、画像信号処理回路208に渡され、ホワイトバランス補正やガンマ補正といった画像の補正を行なった上で、圧縮伸長回路209に渡される。
このような処理間のデジタル画像の受け渡しは、例えばDMA(Direct Memory Access)回路を利用した高速なメモリ216(揮発性RAMなど)のアクセスにより行なわれる。撮影中にメモリ216のデジタル画像データを表示部駆動回路213を介して表示部103に送ることによって、撮像画像をリアルタイムに表示することが可能となっている。
圧縮伸長回路209は、所定の符号化のアルゴリズムにより、デジタル画像を圧縮処理する。例えば、連続したJPEG(非特許文献1、ISO/IEC 10918)符号化によるいわゆるモーションJPEG画像では、画像信号処理回路208の入力でデジタル画像がRGB信号である場合、輝度信号Yとクロマ信号CbCrからなるYC信号化され、これらを8×8画素のブロックに分割したのち、離散コサイン変換、量子化、ハフマン符号化といった処理が行われて最終的な圧縮画像が出力される。
あるいは、符号化方式がMPEG−2(非特許文献2、ISO/IEC 13818)やMPEG−4(非特許文献3、ISO/IEC 14496)などのフレーム間予測を行なう形式である場合、圧縮しようとする特定の1枚の画像(フレーム)に対し、前後のフレームを参照しながら、動き補償予測、マクロブロック処理などを行なって、前後が相互に依存した圧縮画像(ビットストリーム)が出力される。
このようにして出力された圧縮画像は、メモリ216に一時保管され、ファイル形式に整形された後I/Oコントローラ219を介し、メモリカード220のような記憶媒体に出力される。図2では記憶媒体としてメモリカード220を使用しているが、これは、内蔵フラッシュメモリであってもよいし、DVD−RAMのような記録型光ディスク、MOのような光磁気ディスクなどであってもよい。
CPU218は以上の一連の動作をリアルタイムに制御し、各ブロックの処理を最適化する。CPU218はROM217に格納されている制御プログラム(ファームウェア)を必要に応じて読み出し、実行する。
デジタルカメラ101はこれ以外に、スピーカ105を駆動するスピーカ駆動回路215を持つ。図を単純化するために図示していないが、例えば、光学センサ205と同様にマイクロフォンが実装され、これを音声用のA/Dコンバータでデジタル化し、音声信号処理回路と音声圧縮伸長回路を介して符号化することにより、動画と同様に音声を記録することが可能である。このような音声に対する表示部103相当機能がスピーカ105である。また、操作部210は電源スイッチ102や十字キー109等の利用者が操作可能な部分をまとめて表現したものである。
次に、デジタルカメラ101のメモリカード220に記録される動画像の記録形式について説明する。
動画像の記録形式には様々な形態があるが、ファイル記録については、例えばAVIと呼ばれる形式やISO Base Media File Format(非特許文献3、ISO/IEC 14496)と呼ばれる形式などが広く使われている。
本実施形態では、動画の圧縮符号化形式として普及しているMPEG−4の標準ファイル形式を用いて説明する。MPEG−4においては、記録形式としてのファイルの構成を規格化しており、動画像と音声を1つのファイルとして最適に記録することができるようになっている。この規格化形式は、通常MP4と呼ばれる形式であり、様々な記録方法に対応できる拡張性の高い形式であるが、一般的には動画像の各フレームと音声の各フレームをそれぞれ一定の固まり(「チャンク」と呼ぶ)としてまとめ、交互に記録されるように格納される(「インターリーブ」と呼ぶ)。
このMP4は、ISO Base Media File Formatから派生するファイル形式として定義されており、その基本構造は、ISO Base Media File Formatと同様である。以下では、ISO Base Media File Formatから派生するファイル形式すべてに共通な定義部分についても、特に明確化する必要の無い限り、MP4として記述するものとする。
MP4は、大きくは、動画(音声も含む)の符号化データであるビットストリーム(「メディアデータ」と呼ぶ)を格納する部分と、このメディアデータに関する様々なメタデータ類を格納する部分(「ヘッダ情報」と呼ぶ)から構成される。すなわち、MP4は、最も基本的な形では、メディアデータとヘッダ情報の2つの部分から構成される。
図3は、このMP4の基本的なファイル形式を示す図である。MP4ファイル301は、前述のように、ヘッダ情報302とメディアデータ303から構成される。
ヘッダ情報302は、典型的には、動画像のデータ全体を論理的に取り扱うビデオトラック304と音声のデータ全体を論理的に取り扱うオーディオトラック305を含み、ビデオトラック304とオーディオトラック305の基本的な構成はほぼ同様のものとなっている。すなわち、それぞれのトラックは、実際のメディアデータに対応する様々なメタデータを有しており、その内容がメディアデータの特性(動画か音声か)に応じて多少異なっているだけである。
ビデオトラック304は、例えば、符号化データを復号化するためのいわゆるデコーダの構成情報や動画像の矩形サイズなどの情報を含み、加えて、メディアデータが実際に記録されているファイル上の位置を示すオフセット306や、メディアデータのそれぞれのフレームデータ(「ピクチャ」と呼ばれることもある)のサイズを示すサンプルサイズ307、それぞれのフレームデータのデコード時間を示すタイムスタンプ308などが記録されている。
メディアデータ303には、動画像のデータと音声のデータの実体が、チャンクと呼ばれる単位で記録されている。このチャンクは、ヘッダ情報302のトラックに従って、動画像のメディアデータを含むビデオチャンク309と音声のメディアデータを含むオーディオチャンク310とにより構成されている。
図3に示す構成は、ビデオチャンク309とオーディオチャンク310が交互に記録されているように示しているが、その記録位置や順序は必ずしもこのようになっている必要はない。この例は、一般的に記録される形式の一例に過ぎない。しかしながら、このような交互の配置(インターリーブ)は、ほぼ同時刻に再生されるべき動画と音声のデータを近い位置に配置することにより、ファイルに記録されたデータのアクセス性を高めるといった効果があり、極めて一般的に見られる方法である。
チャンクには、個々のメディアデータのサンプル(デコードの単位)が1つ以上含まれている。例えば、図3に示すように、ビデオチャンク309には、ビデオサンプル(フレーム)311が連続して記録される。一般的には、このビデオサンプル(フレーム)311は、動画像の1つのフレームデータ(ピクチャ)に相当する。
ビデオトラック304とそれぞれのビデオチャンク309は次のように関連付けられている。ビデオトラック304に含まれる情報は、メディアデータ303に含まれるそれぞれのビデオチャンク309に関する情報を含む。
オフセット306は、ビデオチャンク309のそれぞれのファイル上の相対位置を示す情報のテーブルから構成されており、テーブルの個々のエントリを参照することにより、記憶媒体上のどの位置にビデオチャンクが記録されていてもその位置を知ることができる。
サンプルサイズ307は、個々のビデオチャンク309に含まれる複数のサンプル、すなわちそれぞれのビデオサンプル(フレーム)311のサイズを示す情報のテーブルから構成されている。より正確には、個々のビデオチャンク309に含まれるビデオサンプル(フレーム)311の数を記録した情報もビデオトラック304の中に記録されており、これらの情報から、個々のビデオチャンク309に含まれるビデオサンプル(フレーム)311を正確に取得することが可能となっている。
タイムスタンプ308は、個々のビデオサンプル(フレーム)311のデコード時間をビデオサンプル(フレーム)311間の差分としてテーブルに記録するようになっている。このテーブルを参照し、それぞれのビデオサンプル(フレーム)311のデコード時間を積算することにより、目的のビデオサンプル(フレーム)311の相対的な時間を取得することが可能となる。
このような、ビデオトラック304とビデオチャンク309の関係は、オーディオトラック305とオーディオチャンク310についても同様に成立するよう定義されている。
これにより、MP4ファイルにおいては、ヘッダ情報302とメディアデータ303から、符号化データを必要な単位で任意の位置からタイムスタンプなどの付加情報を持って取得することができる。
なお、説明を簡単にするために、ここには規格化されているすべての記録情報を記載しているわけではないことに注意されたい。規格化されている定義内容の詳細は、ISO/IEC 14496の該当部分を参照することで知ることができる。
次に、第1の実施形態におけるデジタルカメラ101の動作と利用者の操作の流れについて図4を参照して説明する。
デジタルカメラ101は、MPEG−4による動画(音声を含む)の記録が可能であり、その記録形式がMP4であって、すでに撮影済みのMP4ファイルがメモリカード220に1つ以上記録されているものとする。このMP4ファイルを、以降では、「記録済みのMP4ファイル」と呼ぶものとする。初期状態であるステップS401はこのような状態となっている。なお、特に断らない限り、以下の動作はCPU218が制御するものとする。
ステップS402で、デジタルカメラ101は、操作部駆動回路211を介して利用者の指示操作451を検出する。利用者の指示操作451が検出されるとステップS403へ移行する。
ステップS403では利用者の指示の内容を判断し、録画・停止ボタン107が押下された、すなわち録画開始が指示されたならば、ステップS405へ進むが、それ以外の指示がなされた場合には、ステップS404で、その指示に対応する処理を行なう。ステップS404における処理は本発明の本質ではないため、詳細な説明は省略する。
ステップS405では記録済みのMP4ファイルを検出し、ステップS406でこれが存在するかどうかを判断する。本実施形態では記録済みのMP4ファイルが存在するという前提で説明するが、仮に存在しない場合はステップS407で新規のMP4ファイルを生成する。この場合、新規のMP4ファイルをあたかも後述のMP4ファイル453(記録済みのMP4ファイル)と同等に扱うことにより、追記の場合における処理との共通化を図ることができる。つまり、記録済みのMP4ファイルの存否にかかわらず録画処理自体は同様に行なえるため、デジタルカメラ101の構成を簡単にすることができるという利点がある。
記録済みのMP4ファイルが存在する場合には、ステップS408で、この記録済みのMP4ファイルの最終フレーム位置452を記憶する。記憶する場所は、デジタルカメラ101上のメモリ216であってもよいし、メモリカード220上の一時ファイルや記録済みのMP4ファイル上であってもよい。この最終フレーム位置452の詳細については、後に再度説明する。
ステップS409では、撮像及び画像の符号化が行なわれ、次いでステップS410で記録済みMP4ファイル453への追記が行なわれる。この処理は、録画・停止ボタン107が押下されることによる録画の終了の指示を検出するまで継続される。画像の符号化の処理は、先に図2を用いて説明した通りである。
ステップS411で、デジタルカメラ101は、操作部駆動回路211を介して利用者の指示操作454を検出する。利用者の指示操作454が検出されるとステップS412へ移行する。検出されない場合はステップS409へ戻り、撮影処理(撮像、画像の符号化、追記)を継続する。
ステップS412では利用者の指示の内容を判断し、録画・停止ボタン107が押下された、すなわち録画停止が指示されたならば、ステップS413へ移行する。それ以外の指示がなされた場合には、ステップS414で、その指示に対応する処理を行なった後、ステップS409へ戻り、撮影処理を継続する。ステップS414における処理は本発明の本質ではないため、詳細な説明は省略する。
ステップS413では、ステップS405における記録済みのMP4ファイルの検出結果に基づき、その記録済みのMP4に追記している状態であるかどうかを再度判断する。新規の記録である場合には、処理は終了する。記録済みのMP4ファイルに対する追記である場合には、ステップS415へ移行する。
ステップS415では、追記された記録済みのMP4ファイルをそのまま追記された状態のMP4ファイルとして記録するか、又は、分割して新たなファイルを生成するかを判断させるユーザインタフェースを表示部103に表示する。ステップS415で分割が選択されたかを判断し、分割しない場合、処理は終了する。分割する場合は、ステップS417でMP4ファイルの分割処理を行なった後、処理は終了する。
以上のような処理によって、デジタルカメラ101は、撮影終了後にファイルの追記を確定させるか、分割して新たなファイルとして記録するかを利用者に決定させることが可能となる。
なお、このフローチャートでは、記録済みのMP4ファイルの検出結果の判断をステップS406とステップS413の2ヶ所で行なっているが、例えばステップS413の判断を、最終フレーム位置452の記録の有無やその値で行なってもよいし、最適化のために処理の順序が部分的に変更されてもよい。このフローチャートは考えられる例の1つであり、実際の撮像装置への実装にあたっては、例えば平行処理される複数のタスクから構成されるように設計することにより処理負荷の分散を行なうなど、様々な改良が可能であることに注意されたい。
次に、ファイルの追記処理(ステップS410)について、図5を用いてさらに詳しく説明する。記録済みのMP4ファイルには、すでにヘッダ情報302とメディアデータ303が記録されており、1つの完成したMP4ファイルとなっている。
ここに追記する場合、動画像のデータと音声のデータの実体であるメディアデータについては、図3を用いて説明したように、順次、チャンク単位で記録を行なえば良い。すなわち、すでに記録されているビデオチャンク309とオーディオチャンク310に続いて、新たに記録するチャンクを追記していく。
図5に記載した二重枠で囲った網掛けのVC502とAC503は、新たに追記したビデオチャンクとオーディオチャンクであり、MP4の標準規格面から見れば、ビデオチャンク309とオーディオチャンク310と同等である。このようなチャンクのファイルへの追記は、この例では、ファイル末尾への追記であり、容易に行なうことができる。
また、MP4においては、ヘッダ情報302とメディアデータ303の位置が逆転し、メディアデータ303の後方にヘッダ情報302を配置することが可能であるが、そのような場合においても、ファイルの末尾への追記は、問題なく行なうことができる。メディアデータ303に相当する領域には、これを示すmdatと呼ばれる識別子を記録するよう定義されており、この識別子を含むメディアデータの領域を複数保持することができることになっている。これによって、メディアデータ303、ヘッダ情報302に続いて、2つ目のメディアデータ303を配置すればよい。又は、あらかじめメディアデータ303とヘッダ情報302の間に通常利用しない自由領域(フリー領域などとも呼ばれる)を用意しておき、その自由領域の中に上書きする形でチャンクを追記することも可能である。
このようなデータの物理的配置に関する方法は、様々な方法が考えられ、任意の方法を使用することができる。
次に、ヘッダ情報302に記録されるオフセット306などの情報を変更する方法を説明する。なお、ここで言う変更とは、既に記録されている値を別の値に改変することと、新たな値を追記することの双方を指すものとする。
オフセット306は、それぞれのチャンクのファイル上の位置を示す情報をテーブル化して記録する。このため、追記したチャンクのファイル上の位置を示す情報、すなわち追記したチャンクに対するオフセットをテーブルに追記する処理を行なう。このオフセット306の記録形式の1つは、次のように定義されている。
aligned(8) class ChunkOffsetBox
extends FullBox('stco', version = 0, 0) {
unsigned int(32) entry_count;
for (i=1; i ≦ entry_count; i++) {
unsigned int(32) chunk_offset;
}
}
したがって、追加したチャンクの数だけentry_countをインクリメントし、最終的なチャンクの数に変更するとともに、増えた数の分だけchunk_offsetのテーブル領域を拡大し、ここに、追加したチャンクのオフセットを記録する。
なお、オフセットの記録形式には、32ビットのchunk_offsetではなく、64ビットの領域を使用するChunkLargeOffsetBoxクラスも定義されているが、処理の内容は同様である。これらは、記録済みのMP4ファイルの形式に準じて選択される。
ところで、テーブルの大きさが追記によって増加することにより、記録済みのMP4ファイルの記録済み領域に対してあふれが発生する可能性がある。例えば、entry_countが4である場合、chunk_offsetは4つ(16バイト)記録されていることになるため、entry_countの4バイトと合わせて20バイトの領域で構成されるが、ここに1つのチャンクを追記しただけでchunk_offsetは5つとなり、全体で24バイト必要とされることから4バイトの領域があふれることになる。
このようなあふれの問題に対しては、2つの方法で対処することが一般的に可能である。第1の方法は、あらかじめオフセット306の後方に自由領域(フリー領域)を作成しておき、そこに情報を記録する方法である。図5に記載した二重枠で囲った網掛けのフリー501がこの領域である。
第2の方法は、情報をBOX(あるいはAtom)と呼ばれる記録単位で再配置する方法である。例えば、ヘッダ情報302とメディアデータ303の間にあらかじめ自由領域を用意しておけば、ヘッダ情報302に含まれる情報全体に渡ってその配置を再分配することにより、あふれの問題に対処することができる。
また、たとえ自由領域があらかじめ用意されていなかった場合においても、ヘッダ情報302に隣接するチャンクをファイルの最後尾に再配置し、空いた部分を自由領域に割り当ててもよい。チャンクの位置は、オフセット306に記録されているため、この移動したチャンクのオフセット情報のみを書き換えることでMP4ファイルの体裁を保つことができる。
サンプルサイズ307についてもオフセット306と同様に処理を行なうことができる。サンプルサイズ307には、チャンク中に含まれる個々のフレーム(サンプル)のサイズが記録されており、オフセット306と同様にテーブルの拡張を行なうことになる。
タイムスタンプ308も同様に処理を行なうことができるが、これについては一点異なる点があるため、その点について説明する。
タイムスタンプ308に記録されるテーブルには、連長圧縮方式が使われている。すなわち、各フレームのタイムスタンプを与える情報は、このテーブルに各フレーム間の時間の差分として記録するようになっているが、この差分が同じ値で連続する場合、その数と差分値を記録することでテーブルのサイズを圧縮することが可能である。
しかし、いわゆる可変フレームレートと呼ばれるタイムスタンプ間隔が不定の形式の場合には、追記されるチャンクに含まれるフレーム毎に差分値が異なるため、タイムスタンプ308に記録されるテーブルは、フレームの数だけ拡張し、追記する必要がある。このような場合には、オフセット306などと同様の処理が行なわれることになる。
一方、固定フレームレートである場合には、追記されるメディアデータのフレームレートが記録済みのMP4ファイルのフレームレートと同じである場合、タイムスタンプの差分値が等しくなることから、テーブルを拡張する必要はなく、差分値の数のみを最終的に記録されたフレームの数に変更するだけで処理が完了する。
なお、MP4の規格上は、これら以外にもヘッダ情報302に格納すべき様々な情報があり、それらは必須であるものと選択的に記録すべきものとが存在する。記録済みのMP4ファイルに含まれるこれらの情報は、メディアデータの追記にあたって関連するものは、これまで説明してきた情報と同様にしてテーブルの拡張などを行なう必要がある。
これらの説明していない情報には、サンプルがどのチャンクに含まれるかを示す情報や、ランダムアクセス可能なサンプルがどれかを示す情報、再生時のタイムスタンプを与える情報など様々なものがあり、また、複数の形式が選択的に利用できる定義となっているものもあるが、本実施形態においては必ずしも重要ではないため、詳細な説明は省略する。
次に、分割指示ユーザインタフェースの表示(ステップS415)について、図6を用いてさらに詳しく説明する。図6のユーザインタフェースにより、利用者は、どのような内部処理が行なわれているかを意識することなく、録画の停止時に、記録した録画データを記録済みのMP4ファイルに追記したまま記録するか、記録済みのMP4ファイルと新たなファイルに分割して記録するかを決定する機会が提供される。
「録画オプション」と記載された領域601は、このユーザインタフェースの表題を示し、背景全体には、撮影された動画像のイメージ602が表示されている。この表示に対し、オーバーレイされる形で表示されている「追記しますか?」と記載された領域603により、利用者は、現在そのまま記録するか分割して記録するかを決定する機会が与えられたことを知ることができる。
「追記する」と記載された領域604と「分割する」と記載された領域605は、利用者の操作によって選択可能な領域である。図6においては、二重枠で囲まれた網掛け領域(ハイライトされた領域)によって、「追記する」が選択されていることが示されている。
これらの選択は、例えば、デジタルカメラ101の十字キー109を操作し、下方向を押下することによって変更するよう実装される。利用者は、この十字キー109により所望の処理、すなわち「追記する」または「分割する」を選択し、続いて、決定ボタン110を押下することにより、選択結果をデジタルカメラ101に通知することができる。
この例では、十字キー109によるいわゆるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)の操作と決定ボタン110の操作により処理を行なうようになっているが、操作の方法については、様々な方法の適用が可能である。例えば、この同じGUIを用いた場合においても、決定ボタン110の代わりに、十字キー109の右方向押下により決定ボタン110と同等の処理を行なってもよいし、GUIを使用せずに音声やLED等の案内で利用者に分割するか否かの決定を促してもよい。
GUIを使用しない場合の一例を図13に示す。デジタルカメラ1301の構成はデジタルカメラ101とほぼ同じであるが、追記インジケータ1306がポイントとなる。追記インジケータ1306にはLEDが埋め込まれており、これが点灯又は点滅している時は記録した録画データを記録済みのMP4ファイルに追記したまま記録するか、記録済みのMP4ファイルと新たなファイルに分割して記録するかを決定することができる。
次に、ファイルの分割処理(ステップS417)について、さらに詳しく説明する。
分割の判断(ステップS416)により、記録済みのMP4ファイルに対して追記したファイルを分割すると判断された場合、ファイルの分割処理(ステップS417)により、追記、すなわち、結合された状態のファイル(以下、結合MP4ファイルと呼ぶ)を、元の記録済みのMP4ファイルと新規のMP4ファイルの2つのファイルに分割する処理を行なう。この処理によって、デジタルカメラ101のメモリカード220などに記録されたMP4ファイルとして、それぞれが異なるファイルとして利用者が認識できる状態となる。
ファイルの分割処理(ステップS417)では、結合MP4ファイルの追記された部分を判断し、元から記録されていた部分と追記された部分に分割する必要がある。この元から記録されていた部分と追記部分を切り分けるための情報は、最終フレームの位置の記憶ステップ(ステップS408)で記憶した最終フレーム位置452を利用することができる。
前述のように、最終フレーム位置452を記録する場所は、デジタルカメラ101上のメモリ216であってもよいし、メモリカード220上の一時ファイルや記録済みのMP4ファイルであってもよい。
ここではまず、メモリ216や一時ファイルの場合について説明する。これらは、実装上で記憶の形態が異なるだけであり、同様に扱うことができる。
結合MP4ファイルを分割する場合、ファイルの追記処理(ステップS410)で説明した処理と逆の処理を行なうことになる。すなわち、メディアデータ303の分割とヘッダ情報302に含まれる情報の分割である。
図7は、MP4ファイルの分割処理を示すフローチャートである。
まずステップS701で最終フレーム位置452を読み込む。この最終フレーム位置452に含まれる情報の内容については、以下で順次説明する。
次にステップ702で、結合MP4ファイル751を読み込み、その情報を元に、新規のMP4ファイル752を生成する。ここで、新規のMP4ファイルは、完全なMP4ファイルではなく、MP4ファイルを構成する共通部分のみを含むファイルである。このような共通部分には、例えば、MP4ファイルに格納されるすべてのマルチメディアデータに共通な時間精度(Time Scale)や作成日付などの情報を含むメタデータとなるMovieHeaderBoxなどが含まれる。
ステップS703では、最終フレーム位置452として記憶した情報から追記を開始したフレームの先頭からの順序位置を取得し、それを元に、サンプルサイズ307のテーブルを新規のMP4ファイル752に記録するとともに、結合MP4ファイル751のサンプルサイズ307のテーブルから追記分を削除する。
なお、サンプルサイズ307は、規格上は次のように定義されている。
aligned(8) class SampleSizeBox extends FullBox('stsz', version = 0, 0) {
unsigned int(32) sample_size;
unsigned int(32) sample_count;
if (sample_size==0) {
for (i=1; i ≦ sample_count; i++) {
unsigned int(32) entry_size;
}
}
}
この定義によれば、サンプル数を与えるsample_countとその値の数のentry_sizeによりサンプルサイズ307のテーブルが構成されている。したがって、より詳細には、新規のMP4ファイル752に対しては、結合MP4ファイル751の最初のsample_countから追記を開始したフレームの先頭からの順序位置分を減じた値をsample_countとし、追記を開始したフレームの先頭からの順序位置に相当する位置のentry_size以降をテーブルに格納する。また、結合MP4ファイル751のsample_countは、追記を開始したフレームの先頭からの順序位置から1を減じた値に変更され、先頭からその値までのentry_sizeを残して後ろを削除する。
なお、サンプルサイズのデフォルト値を格納するsample_sizeが利用されている場合(sample_sizeが0でない場合)は若干処理が異なる。この場合、すべてのサンプルサイズが等しい値であることを意味するため、新規のMP4ファイル752のサンプルサイズ307は、結合MP4ファイル751のサンプルサイズ307のコピーでよい。
なお、ビデオトラック304やオーディオトラック305については、サンプルサイズ307等のトラック内の情報を処理する前に、結合MP4ファイル751から新規のMP4ファイル752にコピーされていなければならないが、本発明のポイントではなく規格上の問題であるため、詳細な説明は省略する。
次にステップS704で、タイムスタンプ308の生成と削除などに関する処理を行なう。ここでも、結合MP4ファイル751の記録内容を元に、新規のMP4ファイル752のタイムスタンプ308を生成し、結合MP4ファイル751から不要なテーブル部分を削除する処理を行なう。
ファイルの追記処理(ステップS410)の詳細を説明するにあたって、連長圧縮方式による記録について触れたが、ここでも同様に、固定フレームレートの場合には、差分値の数を記録されたフレームの数に変更するだけでよい。フレームの数の算出については、ステップS703でサンプルサイズ307の生成と削除などに関してすでに説明している通りである。可変フレームレートの場合には、テーブル内の値をサンプルサイズ307と同様に分割して適切なテーブルに変更する必要がある。
ここで、注目すべき点は、タイムスタンプ308の処理においても、追記を開始したフレームの先頭からの順序位置さえ把握していれば処理が行なえる点である。すなわち、最終フレーム位置452に含まれる情報には、少なくとも、追記を開始したフレームの先頭からの順序位置が記憶されていればよい。
もちろん、処理を高速化するために、最終フレーム位置452に連長圧縮されたタイムスタンプ308のテーブル上の追記位置を同時に記憶しておくことも有効である。例えば、タイムスタンプの差分値とその数からなるテーブルのエントリに対して、何番目のエントリが追記位置であるかを記憶することで、容易にテーブル上の追記位置を知ることが可能となる。
次にステップS705で、メディアデータのコピーと削除を行なう。この処理では、結合MP4ファイル751に含まれる追記分のメディアデータを新規のMP4ファイル752に移動する処理を行なう。
この処理にあたって、実際のメディアデータがチャンク単位で記録されているため、このチャンクの位置を知る必要がある。これには、SampleToChunkBoxと呼ばれる必須の領域の情報を用いることで、サンプル位置からチャンクの位置を知ることができる。すなわち、追記を開始したフレームの先頭からの順序位置より対象となるチャンク位置を知ることが可能である。このチャンク位置から実際の移動処理を行なうことができる。もちろん、ここでも高速化のために、追記したメディアデータのファイル上の相対位置と大きさを別途記憶しておき、利用するといったことも可能である。
なお、この処理と同時に、SampleToChunkBoxの領域に関する情報の生成等も行なうことができる。あるいはまた、ランダムアクセス可能なサンプルがどれかを示す情報などについてもここで生成することができる。このようないくつかの情報の処理の詳細については、図5を用いたファイルの追記処理(ステップS410)に関する詳細説明部分と同様に省略している。
最後にステップS706で、オフセットの生成と削除などの処理を行なう。ステップS705におけるメディアデータのコピーと削除によって、結合MP4ファイル751から削除(移動)されたチャンクに対応して、オフセット306に格納されるテーブルは、削除されたチャンク分を取り除いたものに変更される。一方、新規のMP4ファイル752には、新たにチャンクがコピーされているため、これに対応したオフセット306を生成する。この時、生成されるテーブルは、結合MP4ファイル751のオフセット306からの部分コピーではなく、コピーされたチャンクに基づく新たなものとなることに注意する必要がある。これは、コピーされたチャンクのファイル上のオフセット位置が新しいファイルでは異なるものとなるためである。
以上のようにしてファイルの分割処理は行なわれるが、ここで、BOXの整合性と自由領域について説明を加えておく。例えば、オフセット306などの情報は、MP4においては、BOXまたはAtomと呼ばれる単位で記録されている。このBOXの先頭には、BOX自体の大きさを示す領域があり、テーブルのサイズが変わってしまった場合には、このBOX自体の大きさを示す領域の値を正しい値に変更する必要がある。また、これによって生じるBOXに含まれなくなった領域は、先に述べた自由領域などに変更しておく必要がある。
続いて、最終フレーム位置452を記録する場所が記録済みのMP4ファイル上である場合について説明する。
最終フレーム位置452は、記録済みのMP4ファイルの最終記録位置を与えるものであるため、記録済みのMP4ファイルが最終的に生成されたタイミングでファイル上に付加情報を与えておくことにより、ステップS408における最終フレーム位置の記憶がなされることとなる。
このような記録済みのMP4ファイルに最終フレーム位置452を記録する方法として、利用者が任意に利用することができるユーザデータ領域(UserDataBox)を用いることができる。ユーザデータ領域は、次のように定義されている。
aligned(8) class UserDataBox extends Box('udta') {
}
すなわち、実際には任意のデータを格納することができる。
これを用いて、例えば次のようなデータ形式を追加することにより、MP4ファイルに最終フレーム位置452を記録することが可能となる。
aligned(8) class UserLastFrameBox extends FullBox('ulfr', 0, 0){
unsigned int(32) last_sample;
}
ここで、UserLastFrameBoxは、最終フレーム位置452を記録する領域を定義するクラスであり、last_sampleは、追記を開始するフレームの先頭の1つ前を示す順序位置、すなわち、最後のフレームの位置である。
この位置を示す値は、このような記録を用いずとも、記録済みのMP4ファイルから容易に取得することができる情報であるが、一度追記を開始してしまうと、ヘッダ情報が変更されることにより、追記されたMP4ファイルから元の位置を知ることが困難となる場合がある。そのため、別途情報を記録することで、この問題を回避することができるようになる。
なお、追記を行なう実装において、ヘッダ情報をファイルに対してすぐに変更せず、メディアデータの書き込みが完了してから後にヘッダ情報を更新するような場合には、最終フレーム位置452の記憶が必ずしも必須であるとは限らない。しかしながら、そのような場合においても、何らかの方法により、処理中において追記を行なう場所を記憶することに相当する処理は発生していることになる。
次に、記録済みのMP4ファイル、すなわち追記される対象の選択について説明する。
記録済みのMP4ファイルが複数存在する場合は、どのファイルを記録済みのMP4ファイルとして追記の対象とするかを決定しなければならない。このような決定の手段として、複数の手段が存在する。
例えば、編集時のファイル選択などで使われる手段と同様に、撮影された既存のファイルをサムネイル等により一覧表示し、十字キー109や決定ボタン110などを利用してファイルを視覚上選択状態にし、この選択されたファイル名を記憶しておくといった方法がある。これを記録済みのMP4ファイル453とすることにより、任意のファイルに追記することが可能となる。また、最新のファイルを記録済みのMP4ファイルと見なすことも可能である。
なお、動画の撮影にあたっては、記録済みのMP4ファイルで使用された符号化方式の処理パラメータや動画像の矩形サイズなどを同じにする必要がある。
本実施形態では、分割するか否かの決定は撮影終了後に利用者が選択するものとして説明してきた。撮影終了後に選択できることは本実施形態における利点の1つではあるが、撮影終了後に限定する必要はない。すなわち、撮影前又は撮影中であっても必要に応じて分割するか否かを決定するインタフェースを提供する構成としてもよい。
最後に、本実施形態におけるファイル形式について補足して説明する。
これまで説明してきたMP4ファイルは、ヘッダ情報302が1つとメディアデータ303から構成される一般的な形式である。このような形式のMP4ファイル(又はISO Base Media File)は、現在、最も普及した形式となっている。
しかし、近年、ヘッダ情報302の処理の軽量化などに配慮して、分割ヘッダ(Fragmented Movie、Movie Fragment Header)と呼ばれる形式のものも普及しつつある。この形式では、図3に示したファイル構成を基本に、ヘッダの一部を分割して後置することが可能である。
分割ヘッダを用いた場合には、ヘッダ情報302とメディアデータ303に続いて、ヘッダ情報302と類似の分割ヘッダ情報とそれに対応するメディアデータの組み合わせを連続して配置することができる。すなわち、追記する部分を分割ヘッダ情報とメディアデータとして後置することにより、ファイルの分割処理(ステップS416)をより容易に行なうことができるようになる。
また、MP4ファイル以外にも、動画の記録形式には様々な形式が存在するが、例えば、AVIファイルと呼ばれる形式やASFと呼ばれる形式、MOVと呼ばれる形式に対しても、本発明は適用可能である。
例えば、AVIファイルの場合には、MP4におけるチャンクは、LISTmoviと呼ばれる領域に記録され、それらのチャンクのデータの種別といったメタデータやオフセットなどは、IDX1と呼ばれる領域に記録されるようになっている。これらの領域は、MP4と同様に、領域のサイズとともに入れ子状に格納されており、その配置や格納される情報の形式が異なるだけで、論理的にはMP4と同様に処理を行なうことができるようになっている。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ101は前述のようにデジタルスチルカメラとデジタルビデオカメラを含むが、これ以外にも撮像系を別体とするデジタルビデオ記録装置などであってもよい。また、本発明の構成要件を満たす限りにおいて、PDAと呼ばれる携帯型コンピュータなどのより汎用的な機器にも適用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ101のメモリカード220上に記録済みのMP4ファイルが存在する場合、新たに撮影される画像は自動的に記録済みのMP4ファイルに追記され、結合MP4ファイルが生成される。その上で、デジタルカメラ101は撮影終了後に結合MP4ファイルを分割するか否かを選択可能なユーザインタフェースを提供し、分割することが選択された場合、結合MP4ファイルは元の記録済みMP4ファイルと新規のMP4ファイルに分割される。
これにより、利用者は撮影前にあらかじめ追記するかどうかを決定する必要がなく、撮影終了後に追記するかどうか(言い換えると分割するかどうか)を決定することが出来る。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、結合MP4ファイルを分割するか否かを利用者が直接決定するものとして説明したが、第2の実施形態では、あらかじめ分割する場合の条件を決めておくなど、決定方法(「動作モード」と呼ぶ)の変形について説明する。
なお、本実施形態において、デジタルカメラ101及びMP4ファイル301の構成は第1の実施形態と同様でよいため、その説明を省略する。
本実施形態で説明する動作モードは、これまで説明してきた基本的な処理動作を補完する性質のものであり、この動作モードの設定により、本発明をより効果的に利用することが可能となる。
ここで説明する3つの動作モードは、それぞれ、図4に示されたステップS415におけるユーザインタフェースの表示以降の処理を自動化する。
第1の動作モードは、追記時間又はサイズに基づく自動分割モードである。この動作モードではあらかじめ、追記する時間またはサイズの閾値を設定し、これを越えた場合またはこれに達しない場合のいずれかに自動的に分割処理を行なう。すなわち、ステップS416の判断において、利用者が分割を選択したものと見なして動作する。
図8は表示部103に表示される動作モード設定画面の一例を示す図である。画面には「モード設定」と書かれた領域801があり、これにより、利用者にモード設定画面であることを通知している。「自動分割モード」と書かれた領域802が追記時間による自動分割モードの設定内容であり、この領域の枠内に、設定内容が表示されている。
「追記時間」及び「サイズ」と書かれた領域803には、あらかじめ設定する閾値として、この図では、5秒と100KBの値が示されている。利用者は、この値を十字キー109などを利用して変更することにより、閾値を変更することが可能である。
その下の二重枠の網掛けでハイライトされた「以上の時」の領域804と「追記する」の領域806及び「以下の時」の領域805と「分割する」の領域806では、その閾値以上または以下の時に追記する(すなわち分割しない)または分割するという動作を設定する。
これらの組み合わせによって、例えばこの例では、追記時間が5秒以上または100KB以上の場合には自動的に分割しないことを指定することができる。
このような動作モードに基づく条件判断は、ステップS415及びステップS416における処理を変更することにより、容易に実装することができる。
これにより、例えば、数秒といった一定時間以下の追記を行った場合には、カメラ操作のミスなどにより、撮影動作をすぐに中止したと判断し、ミスショットを結合MP4ファイルとして記録せずに自動的に分割することなどを設定することが可能となる。また、5MBといった大きめのデータを追記した場合、電子メールなどでファイルの取り扱いが容易になるように、ファイルを分割することなどを設定することが可能となる。
なお、図示しないが、追記時間とサイズの関係は、and条件であってもor条件であっても構わない。すなわち、両方の条件を満たす場合に設定した処理(例えば、分割する)を行なってもよいし、いずれか一方の条件を満たす場合に設定した処理を行なってもよい。
第2の動作モードは、ステップS415におけるユーザインタフェース表示のタイムアウト時間の設定と、タイムアウトの場合の処理内容を設定するデフォルト動作モードである。この動作モードでは、あらかじめ、図6に例示した表示部103に表示される分割判断のタイムアウト時間とデフォルトの動作を設定し、一定時間判断を行なわなかった場合に自動的に処理を行なうことを可能とする。
この設定方法の例についても図8に示している。「デフォルト動作モード」と書かれた領域810内の項目がこのモードの設定内容である。
「タイムアウト時間」と書かれた領域811がこのタイムアウト時間の設定を行なう部分であり、利用者は、任意のタイムアウト時間を設定する。また、その右にある二重枠の網掛けでハイライトされた「追記する」の領域812及び「分割する」の領域813により、タイムアウト時間経過後に行なう処理を設定する。
この動作モードに基づく条件判断も、ステップS415及びステップS416における処理を変更することにより、容易に実装することができる。ステップS415において、表示部103に分割判断のユーザインタフェースを表示した後、タイムアウト時間になるまで待ち、設定されたタイムアウト時間が経過した後に、利用者があたかも何らかの判断を選択したものとして処理を行なえばよい。
図8の例の場合には、15秒間、図6に例示した表示部103に表示されるユーザインタフェースを表示した後、分割しないよう指示されたと見なして動作するようになっている。
この時例えば図6に示した「残り:10秒」の文字606のように、利用者にタイムアウトまでの残り時間を通知することにより、より利便性を高めることも可能である。
第3の動作モードは、記録済みのMP4の更新日時により分割処理を行なうかどうかを判断する更新日時判断モードである。この動作モードでは、記録済みのMP4の最終更新日時があらかじめ設定された日時より新しい場合にのみ自動的に分割を行なう又は行なわないことを可能とする。
この設定例については、図示しないが、第1の動作モード及び第2の動作モードの場合と同様である。
この動作モードに基づく条件判断も、ステップS415及びステップS416における処理を変更することにより、容易に実装することができる。また、記録済みのMP4ファイル検出(ステップS405)であらかじめ判断してしまう構成にすることも可能である。
なお、本発明の動作のほとんどを実行しないようにする動作モードである、追記禁止モードを設けることも可能である。この動作モードでは、撮影画像は必ず新規のMP4ファイルに記録され、従来のデジタルカメラと同様に扱うことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ101は所定の条件に従って分割するか否かを決定する。換言すれば、所定の条件を満たすときは利用者ではなくデジタルカメラ101が分割指示を発することになる。
これにより、利用者は撮影するたびに分割するか否かの決定をする必要がなくなり、撮影後の分割判断の手間を省くことが可能となる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、記録済みのMP4ファイルの末尾から連続して新規の動画を追記するものとして説明した。しかし、例えばPC上で動画を編集する場合と同様、2つの動画ファイルを重なりあうように結合する処理、すなわち、記録済みのMP4ファイルの一部に上書きするように新規の動画を追記するという要求も考えられる。第3の実施形態では、この場合について説明する。
なお、本実施形態において、デジタルカメラ101及びMP4ファイル301の構成は第1の実施形態と同様でよいため、その説明を省略する。
図9は、そのような上書き追記の概念図である。図9(A)では、記録済みのMP4ファイルが、6コマの画像で表現されている。図9(B)では、追記される動画像が、5コマの画像で表現されている。図9(C)は第1の実施形態における単純な追記による結合MP4ファイルであり、図9(A)と図9(B)からなる合計11コマの動画として表現されている。図9(D)は、上書き追記された状態であり、図9(A)の第5コマと第6コマが追記された動画である図9(B)により上書きされた形になっている。
以下では、図9(D)に示すように追記時に上書きの形式とする方法について、より詳しく説明する。本実施形態は、第1の実施形態と比べて、上書きする位置の決定とファイルの分割処理において異なる点がある。
まず、上書きする位置の決定について説明する。上書きする位置の決定は、記録済みのMP4に対しあらかじめ指定するか、又は、撮影終了時に提供されるインタフェース(ステップS415)により指定することによって実現される。
あらかじめ記録済みのMP4に対し上書き位置を指定する方法は、例えば、第1の実施形態で説明したMP4ファイルの最終フレーム位置452を記憶することと同様に行なうことができる。先に説明したように、最終フレーム位置452の記録はどのような方法を用いてもよいが、記録済みのMP4ファイルに上書き位置を記録する場合には、撮影開始前に指定する必要があることに注意されたい。この場合、第1の実施形態で説明したのと同様に、例えば次のような形式でユーザ領域に書き込むことができる。
aligned(8) class UserLastFrameBox extends FullBox('ulfr', 0, 0){
unsigned int(32) last_sample;
unsigned int(32) overwrite_sample;
}
ここで、last_sampleは、先の説明と同様に動画の最終フレームの位置を示しているが、overwrite_sampleは、この最終フレーム位置より手前の上書きする位置を指定するものである。この形式で記録済みのMP4ファイルに書き込むことにより、最終フレーム位置に加えて上書き位置を指定することが可能となる。
利用者が上書き位置を指定する方法は、GUIを用いたスライダによる指定や、直接時間を指定する方法など、様々な方法が考えられる。撮影終了時に表示されるユーザインタフェース(ステップS415)において上書き位置を指定する場合には、こうした上書き位置を指定するGUIなどをここで表示する方法が利用できる。
図10は、上書き位置を指定するユーザインタフェースの一例である。図10は、図6に示すユーザインタフェースの例に、上書き位置を指定するGUIを追加した形態になっている。「上書き位置の指定」と書かれた領域1001の下に、記録済みのMP4ファイルの内容を示す撮影済み画像の表示1002と、この表示が十分に行なえないほど記録済みのMP4ファイルが長い場合にその位置をずらすためのスライダ1003が表示されている。利用者は、十字キー109などを用いてこのスライダ1003を動かしながら、二重枠でハイライトされたフレームにより上書き位置を指定することができる。
次に、ファイルの分割処理について説明する。
上書き追記の場合においても、追記処理は、第1の実施形態で説明したように、記録済みのMP4ファイルに対して、メディアデータを新たなチャンクとして追記し、ヘッダ情報302に含まれる各種情報のテーブルを更新することによって行なうことができる。この様にして追記された新たなMP4ファイルは、そのままでは、第1の実施形態で説明した結合MP4ファイルと何らかわらず、第1の実施形態におけるステップS417と同様の処理により分割できる。
一方上書き追記を行なう場合には、前述のように新たなMP4ファイルはそのままでは第1の実施形態における結合MP4ファイルと同じであるため、第1の実施形態と異なる処理を行なう必要がある。
図11に、図4のフローチャートを改変した上書き追記の場合のフローチャートを示す。簡略化のため、共通部分である録画の開始の後、録画の停止までを1つの追記処理ステップS1101として記載している。
ファイルの上書き結合処理(ステップS1102)は、分割しないと決定された場合に行なわれる。
ファイルの上書き結合処理では、ファイルの分割処理(ステップS417)が最終フレーム位置を基準にヘッダ情報302を分割・改変するのに対し、上書きフレーム位置を基準にヘッダ情報302を改変する。
図12は、ファイルの上書き追記の場合におけるMP4ファイルの構成を示す図である。図12は図5と同様のものであるが、説明を簡単にするためにオーディオトラック305などを省略している。また、最終フレームの位置1204と上書き位置を指定する上書きフレーム位置1205とをMP4ファイル内に記述するものとして図に含めている。
オフセット306は、オフセット(1)1201、オフセット(2)1202及びオフセット(3)1203と一体のものであり、説明のために便宜上区分けがされているだけであるが、オフセット(2)1202が上書きされる部分に対するオフセットを示し、オフセット(3)1203が追記された部分に対するオフセットを示している。また、オフセット(1)1201はMP4ファイルの先頭部分に対するオフセットを示し、便宜上オフセット(2)として区分けした部分の直前までのオフセット情報を含んでいる。
前述のように、上書きされる1つ以上のサンプルは、どのチャンクに含まれるかを知ることができるため、上書きされることにより使われなくなるチャンクを示すオフセットをオフセット306から削除すれば、チャンク自体は削除しなくても構わない。
便宜上オフセット(2)とした部分の削除のより具体的な方法は、その実装方法にも依存するが、最も単純な手法のひとつは、オフセット情報の一部を削除したことにより連続でなくなったオフセット306に対して、オフセット(3)1203に含まれる情報をオフセット(2)1202の位置に移動し、これによって空いた部分に未使用を示すfreeの領域を設定する事である。
このようにして参照されなくなったチャンクを図12では、非参照チャンク1206として二重枠の網掛けで示した。
サンプルサイズやタイムスタンプについても、同様にして、上書きフレーム位置から最終フレーム位置の手前までをテーブルから削除する。また、ここに示していないいくつかの情報についても同様にテーブルの改変を行なう。例えば、サンプルサイズについては、サンプルそれぞれのサイズをテーブルとして保持するため、参照されなくなったチャンクに含まれるサンプルのサイズ情報をテーブルから削除する事になる。この方法は、先に説明したオフセットと同様の処理で実現が可能である。
チャンク内の先頭にないフレーム(サンプル)からの上書きの場合にも、基本的には、これまで説明した内容と同等の処理を行うことで実現される。ただし、チャンクの途中からの上書きとなるため、その一部が上書きされるチャンクにどのサンプルが含まれるかを示すテーブルの変更が必要となる。実際には、この情報は、チャンクに含まれるサンプル数として表現されるため、対象となるチャンクのサンプル数を正しく表現するように変更し、一連のチャンクとサンプル構成を示すテーブルのデータを書き換えることになる。
すなわち、チャンク内の先頭にないフレームからの上書きの場合には、対象となるフレームを保持するチャンク以外のチャンクについては、チャンクの先頭フレームからの場合と全く同様に考えられるため、対象フレーム(サンプル)を含むチャンクに含まれるサンプルの情報を示すテーブルの改変処理が追加で行われればよい。
これ以上の詳細やチャンク内の先頭にないフレームからの上書きの場合の処理のさらに詳しい説明は、標準規格書に則った正しい形態で行なえば良いことは明らかであるので、その説明を省略する。
このように、上書きされるメディアデータ(チャンク)の削除を行なう必要はないが、不要となったメディアデータは、この段階で削除する構成としてもよいし、後にファイルの最適化を行なう処理を実行する際に削除する構成としてもよい。削除しなかった場合には、その分のファイルサイズが大きくなる点と、ファイルシステムによってはファイルのアクセス速度がわずかに低下するといった問題が発生する程度である。
また、ヘッダ情報302の改変はファイルへの追記(ステップS410)の段階で行なってもよい。ただし、この場合はこのままではファイルの分割処理(ステップS417)が行なえないため、あらかじめ改変を行なう前のヘッダ情報302をユーザ領域にコピーするなどしておく必要がある。
なお、ファイルへの追記(ステップS410)時にヘッダ情報302の改変を行なうためには、上書きフレーム位置の指定を撮影開始前に行っておく必要があることに注意が必要である。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ101は記録済みのMP4ファイルの指定された位置から、新たに撮影する画像を追記して結合MP4ファイルとする。また、結合MP4ファイルとせずに分割する場合は第1の実施形態と同様に記録済みのMP4ファイルと新規のMP4ファイルとに分割する。
これにより、利用者はより柔軟に動画の追記を行なうことが可能となり、撮影後の編集に要する手間が軽減される。
<その他の実施形態>
上述した各実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
本発明におけるデジタルカメラの背面図である。 本発明におけるデジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。 MP4の基本的なファイル形式を示す図である。 第1の実施形態におけるデジタルカメラの動作と利用者の操作の流れを示すフローチャートである。 MP4ファイルへの追記処理を示す図である。 分割指示ユーザインタフェースの表示の一例を示す図である。 MP4ファイルの分割処理を示すフローチャートである。 本発明における動作モード設定画面の一例を示す図である。 上書き追記の概念図である。 上書き位置を指定するユーザインタフェースの一例を示す図である。 MP4ファイルの上書き追記の場合における処理の流れを示すフローチャートである。 MP4ファイルの上書き追記の場合におけるMP4ファイルの構成を示す図である。 本発明におけるデジタルカメラの変形例を示す図である。
符号の説明
103:表示部
201:撮像レンズユニット
203:絞りユニット
205:光学センサ
207:A/Dコンバータ
208:画像信号処理回路
209:圧縮伸長回路
210:操作部
216:メモリ
218:CPU
220:メモリカード

Claims (12)

  1. ディアデータを取得する取得手段と
    録媒体に記録された第のメディアデータを含む第1のファイルに、記録開始指示に応じて前記取得手段により取得された第2のメディアデータを追加記録する追記手段と、
    前記追記手段により前記追加記録を行なう場合に、前記第2のメディアデータの前記第1のファイルにおける位置を特定するための特定情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記特定情報により前記第1のファイルにおける位置が特定される前記第2のメディアデータを含む第2のファイルを、分割指示に応じて生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とするマルチメディアデータ処理装置。
  2. 記メディアデータは動画データ及び音声データのうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  3. 前記第1のファイルに追加記録された前記第2のメディアデータのヘッダ情報を、前記分割指示に応じて、前記第1のファイルから削除する削除手段を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  4. 前記メディアデータは動画データであり、
    前記特定情報は、前記追記手段により追加記録される前記第2のメディアデータの先頭フレームの、前記第1のファイルにおける位置を特定することを特徴とする、請求項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  5. 記分割指示を行なうか否かを選択可能なユーザインタフェースを提供するユーザインタフェース提供手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  6. 記録終了指示から所定時間内に分割指示が行なわれない場合に前記生成手段が前記第2のファイルを生成するか否かを設定するデフォルト設定手段を備えことを特徴とする、請求項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  7. 記分割指示を行なうか否かを決定する条件を設定する条件設定手段と、前記条件を設定するためのユーザインタフェースを提供するユーザインタフェース提供手段と、を備えることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  8. 前記追記手段は前記第1のメディアデータを含む前記第1のファイルの指定された位置以降を上書して前記第2のメディアデータを追加記録することが可能であり
    前記マルチメディアデータ処理装置は、前記第2のメディアデータを前記追記手段により追加記録する、前記第1のファイルにおける位置を指定するためのユーザインタフェースを提供することを特徴とする、請求項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  9. 記第1のメディアデータ、及び前記第2のメディアデータがMPEG−4形式で符号化され、かつ、前記第1のファイル、及び前記第2のファイルがMP4形式であることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理装置。
  10. マルチメディアデータ処理装置が行なうマルチメディアデータ処理方法であって、
    ディアデータを取得する取得工程と
    録媒体に記録された第のメディアデータを含む第1のファイルに、記録開始指示に応じて前記取得工程により取得された第2のメディアデータを追加記録する追記工程と、
    前記追記工程により前記追加記録を行なう場合に、前記第2のメディアデータの前記第1のファイルにおける位置を特定するための特定情報を記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程により記憶された前記特定情報により前記第1のファイルにおける位置が特定される前記第2のメディアデータを含む第2のファイルを、分割指示に応じて生成する生成工程と、
    を備えることを特徴とする、マルチメディアデータ処理方法。
  11. コンピュータに、
    メディアデータを取得する取得手順と、
    記録媒体に記録された第1のメディアデータを含む第1のファイルに、記録開始指示に応じて前記取得手順により取得された第2のメディアデータを追加記録する追記手順と、
    前記追記手順により前記追加記録を行なう場合に、前記第2のメディアデータの前記第1のファイルにおける位置を特定するための特定情報を記憶する記憶手順と、
    前記記憶手順により記憶された前記特定情報により前記第1のファイルにおける位置が特定される前記第2のメディアデータを含む第2のファイルを、分割指示に応じて生成する生成手順と、
    実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記憶したコンピュータ可読記録媒体。
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