JP4379660B2 - 方路回線装置用筐体装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自治体型ＣＡＴＶ設備等に使用する方路回線装置用筐体装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種装置として、図１０及び図１１に示されたものが知られている。
【０００３】
図１０によれば、機器筐体ラック５０は、前面が開口する略箱体形状に形成されており、略コ字状に一体に形成された両側面板５１，５１と背面板５６と、互いに離間して両側面板５１，５１に取付けられた上シャーシ５２及び下シャーシ５５とを有して構成されている。
【０００４】
上シャーシ５２と下シャーシ５５とには、それぞれ互いに対向するように複数条のガイドレール５２ａ，５５ａが形成されていて、両ガイドレール５２ａ，５５ａ間に、送受信ユニット５３がそれぞれ配備され、送受信ユニット５３の前面側(機器筐体ラック５０の開口側)には、送受信ユニット側同軸コネクタ５３ａが配置されている。
【０００５】
また、下シャーシ５５の下部側には、混合分配器６０が配置されていて、混合分配器６０の前面側には、混合分配器側同軸コネクタ６０ａが配置されている。
【０００６】
そして、混合分配器側同軸コネクタ６０ａと送受信ユニット側同軸コネクタ５３ａとには、同軸ケーブル５４が装着されており、更に、混合分配器６０には、下り用混合信号ケーブル５７及び上り分配信号ケーブル５８が接続している。
【０００７】
この結果、混合分配器６０は、送受信ユニット５３における下り信号を混合し、上り信号を分配するように構成されることになる(図１１に示す状態)。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置においては、送受信ユニット５３と混合分配器６０とを接続する同軸ケーブル５４が機器筐体ラック５０の前面側に位置するために、一旦組み付けた後に、メンテナンス等に際して機器筐体ラック５０より送受信ユニット５３を着脱する必要があり、同軸ケーブル５４の取外し及び接続作業が必要となって、その組立性やメンテナンス性に難点が有り、また同軸ケーブル５３が多数機器筐体ラック５０の前面側に露出して、外観上もあまりよくなかった。
【０００９】
本発明は、かかる点に鑑み、同軸ケーブルが機器筐体ラックの前面側に露出させず、しかも、送受信ユニットの着脱を簡単にして、組立性及びメンテナンス性を向上させた方路回線装置用筐体装置を提案するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器筐体ラックにおける互いに離間して配置された上下両シャーシにそれぞれ互いに対向するようにガイドレールを設け、ガイドレール間に送受信ユニットを配置すると共に、機器筐体ラックの背面側にマザーボードを配置し、マザーボードにおける機器筐体ラックの前面側にマザーボード側コネクタを設置すると共に、送受信ユニットにおけるマザーボード側コネクタに対向する位置に送受信ユニット側コネクタを設置して、送受信ユニット側コネクタとマザーボード側コネクタを電気的に接続し、且つ、マザーボードにおける背面側に同軸ケーブルを接続する同軸コネクタを配置し、同軸コネクタとマザーボード側コネクタとを電気的に接続して構成し、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と機器筐体ラックの側面を構成する一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装した。
【００１１】
本発明によれば、機器筐体ラックの背面側において、送受信ユニットがマザーボード側コネクタを介して同軸コネクタと接続されていることから、送受信ユニットの着脱作業が、機器筐体ラックの前面側から行なうことができ、しかも、マザーボード側コネクタから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックの前面側は同軸ケーブルが露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。
【００１５】
また本発明は、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装して構成しており、送受信ユニットへの電源供給がマザーボードを介して配線できることになって、配線工数を削減すると共に実装スペースを小さくすることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
次に、図面を用いて本発明における実施の形態について説明する。
【００１８】
図１乃至図３は本発明における第１の実施の形態を示すもので、図１は分解斜視図、図２は混合分配器を省略して背面側から描画した一部斜視図、図３は正面側から描画した全体斜視図である。
【００１９】
図１乃至図３において、機器筐体ラックＸは、左右両側面板１ａ，１ｂと左右両側面板１ａ，１ｂの背面側に配置されたマザーボード１０とで略コ字状の筐体構造を構成し、左右両側面板１ａ，１ｂ及びマザーボード１０の上端部側に、第１の上シャーシ２ａを配置し、左右両側面板１ａ，１ｂ及びマザーボード１０の略中央部付近に第１の上シャーシ２ａとは離間して第１の下シャーシ５ａを配置し、第１の下シャーシ５ａに重合するように第２の上シャーシ２ｂを配置し、更に、左右両側面板１ａ，１ｂの下端側に第２の上シャーシ２ｂとは離間して、第２の下シャーシ５ｂを配置している。そして、左右両側面板１ａ，１ｂに複数個設けた穴１ａ１，１ｂ１にねじ４をそれぞれ挿通させて、第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａおよび第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂに螺着し、左右両側面板１ａ，１ｂの間でマザーボード１０を挟合し、更にマザーボード１０に多数設けた穴１０１にねじ７を挿通させた後、第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａおよび第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂに螺合して、マザーボード１０を固定している。
【００２０】
第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａとに、互いに対向するように、第１のガイドレール２ａ1，５ａ1をそれぞれ設けており、また、第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂとに、互いに対向するように、第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1をそれぞれ設けている。
【００２１】
第１のガイドレール２ａ1，５ａ1間には、第１の送受信ユニット３1が配置されており、第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1間には、第２の送受信ユニット３2が配置されている。
【００２２】
そして、第１の送受信ユニット３1及び第２の送受信ユニット３2の背面側には、それぞれ送受信ユニット側コネクタを構成する角型コネクタ３ａ，３ａが装着されており、角型コネクタ３ａ，３ａに対応して、マザーボード１０の前面側には、マザーボード側コネクタを構成する角型コネクタ１０ａが装着されており、送受信ユニット３1，３2をそれぞれ第１のガイドレール２ａ1，５ａ1の間及び第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1の間に配置して、角型コネクタ１０ａ，１０ａと角型コネクタ３ａ，３ａとを電気的に接続する。
【００２３】
マザーボード１０の背面側には、角型コネクタ１０ａに対応して、同軸コネクタ１０ｂが装着されており、同軸コネクタ１０ｂと角型コネクタ１０ａとは、マザーボード１０に設けた配線パターン１０ｃにより電気的に短絡している。
【００２４】
更に、マザーボード１０の背面側において、左右両側面板１ａ，１ｂの裏面側両フランジ部１ａ2，１ｂ2の間に混合分配器８が配置され、一端が同軸コネクタ１０ｂに接続された同軸ケーブル６により、送受信ユニット３1，３2に電気的に接続している。
【００２５】
以上のように構成する第１の実施の形態においては、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の角型コネクタ３ａとマザーボード１０の角型コネクタ１０ａとが嵌合し電気的に接続され、マザーボード１０の角型コネクタ１０ａと同軸コネクタ１０ｂとは配線パターン１０ｃにより電気的に短絡しているために、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の裏面側に設けた角型コネクタ３ａの一つのラインに通された上り下りの高周波信号をプラグイン嵌合でマザーボード１０の角型コネクタ１０ａを通して同軸コネクタ１０ｂに接続でき、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の着脱作業が、機器筐体ラックＸの前面側から行うことができ、しかも、マザーボード１０側の角型コネクタ１０ａから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックＸの前面側は同軸ケーブル６が露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。
【００２６】
図４は本発明における第２の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図である。
【００２７】
図４によれば、マザーボード１０の背面側に配備した混合分配器８の第１の下シャーシ５に装着する一の方法を示しており、混合分配器８の前面側にブラケット部８ａを張出し突設し，ブラケット部８ａを第１の下シャーシ５の背面側にあてがって、ねじ９により螺着してものである。
【００２８】
そして、マザーボード１０側の同軸コネクタ１０ｂと混合分配器８の上面側の同軸コネクタ８ｂとを同軸ケーブル６により電気的に接続し、また、混合分配器８の背面側に設けた同軸コネクタ８ｃ，８ｄをそれぞれ上り分配信号ケーブル１１及び下り混合信号ケーブル１２に接続している。
【００２９】
第２の実施の形態によれば、特に、混合分配器８をマザーボード１０の背面に実装でき、マザーボード１０の同軸コネクタ１０ｂにほぼ垂直に対面するように混合分配器８の同軸コネクタ８ｂが配置されているために、同軸ケーブル６をきわめて短くすることができ、信号のロスを少なくできと共に、実装スペースを小さくすることができる。
【００３０】
図５及び図６は本発明における第３の実施の形態を示しており、図５は機器筐体ラックＸを背面側から描画した分解斜視図、図６は同じく機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図である。
【００３１】
図５及び図６によれば、マザーボード１０の背面側に配備した混合分配器８の左右両側面板１ａ，１ｂに装着する一の方法を示しており、左右両側面板１ａ，１ｂの裏面側両フランジ部１ａ2，１ｂ2の中央部上下に、機器筐体ラックＸの前後方向に延びる混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａを、機器筐体ラックＸの上下に配置された送受信ユニット３1，３2に対応して、上下一対設けており、混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａに混合分配器８の両側部に設けた混合分配器側係合片部８ｅを挿入した後、左右両側面板１ａ，１ｂの内側壁部側に設けた固定ブラケット部１１ｂのねじ孔１１ｃにねじ１３を混合分配器８の穴ａに挿通した後螺合することにより、混合分配器８を左右両側面板１ａ，１ｂに装着している。
【００３２】
このとき、マザーボード１０の背面側に設けた角型コネクタ１０ｃに混合分配器８の前面側に設けた角型コネクタ１８ｃをプラグインすることにより、マザーボード１０と混合分配器８とを電気的に接続している。
【００３３】
以上のように構成する第３の実施の形態によれば、左右両側面板１ａ，１ｂの混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａに混合分配器８側の混合分配器側係合片部８ｅを合せ挿入し、固定ブラケット部のねじ孔１１ｃにねじ１３を混合分配器８側から螺合することによって、混合分配器８を機器筐体ラックＸに固定できることになって、同軸ケーブル６を図６の矢印Aの方向に嵌合させる際に、同軸ケーブル６に及ぼされる嵌合力を混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａが受けることができ、混合分配器８を固定しているねじ１３に無理な力が加わるのを防止できる。
【００３４】
また、マザーボード１０の背面に設けた角型コネクタ１０ｃと混合分配器８の前面側に設けた角型コネクタ１８ｃとを接続することにより、送受信ユニット３１，３２がマザーボード１０に電気的に接続されたことを混合分配器８に伝えて、混合分配器８から送受信ユニット３１，３２への上り分配信号を遮断することができ、このために終端コネクタを接続する必要がなく、送受信ユニット３１，３２の取り付けが容易となる。
【００３５】
図７及び図８は本発明の第４の実施の形態を示すもので、図７は分解斜視図、図８は混合分配器を分解して示す斜視図である。
【００３６】
図７及び図８によれば、互いに上下方向に重なり合う下シャーシ５ａと上シャーシ２ｂとを右側の一部を切欠いて短く形成し、これによって、上シャーシ２ａと下シャーシ５ｂとの間に橋渡されるように、第１の中間側板２０を設けており、第１の中間側板２０はその上下端に形成した固定突片部２０ａをねじ２１をもって上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂの前面側に螺着されている。
【００３７】
そして、第１の中間側板２０と右側面板１ｂとの間に、上シャーシ２ａの多数のガイドレール２ａ１のうち右端にあるガイドレール２５ｂと下シャーシ５ｂの多数のガイドレール５ｂ１のうち右端にあるガイドレール３２ａとの間に、送受信ユニット３１，３２に電源を供給する電源ユニット２３を配置している。
【００３８】
電源ユニット２３の背面側には、角型コネクタ２３ｄが複数個装着されており、マザーボード１０の右端に設けた角型コネクタ２４ｂに接続されている。
【００３９】
また、第１の中間側板２０に対向するように、マザーボード１０の背面側には、第２の中間側板としてのマザーボード側中間側板２２が配置されており、ねじ３１をマザーボード１０側の穴２４ａを挿通させて上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂ側のねじ孔２５ａに螺合することによって、マザーボード側中間側板２２がマザーボード１０を介して上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂに固着されている。
【００４０】
そして、この実施の形態では、混合分配器８は、横方向に短いものを使用して、マザーボード側中間側板２２と左側面板１ａの裏面側フランジ部１ａ ２ との間に配置されることになる。この結果、混合分配器８の混合分配器側係合片部８ｂが挿入する混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａ及び１１ｂがマザーボード側中間側板２２に設けられることになる。
【００４１】
このように構成された第４の実施の形態によれば、上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂとの間に第１の中間側板２０を備え、マザーボード１０の背面側にマザーボード側中間側板２２を備えたことにより、送受信ユニット３ １ ，３ ２ への電源供給を行う電源ユニット２３をマザーボード１０を介して配線できるために、配線工数が削減できる。
【００４２】
図９は第１の実施の形態を改良して示す本発明における第５の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸの前面開口側に前面扉４３を設けたもので、左右両側面板１ａ，１ｂの前面に上シャーシ２ａ，２ｂ及び下シャーシ５ａ，５ｂの前面部とは段差Ｄを設けて、左右方向に張出したフランジ部４１，４１を形成し、フランジ部４１，４１にねじ孔４１ａを設け、ねじ孔４１ａに摘みねじ４４を、前面扉４３に設けた複数個の穴４３ａにそれぞれ挿通した後、螺合して、前面扉４３を左右両側面板１ａ、１ｂに取着したものである。このとき、前面扉４３の背面側にも、段差Ｄに対応して同一高さの段差Ｅを設け、中央突片部４３ｂを設けて、中央突片部４３ｂを段差Ｄ内に嵌合するように構成している。
【００４３】
このように構成した第５の実施の形態によれば、前面扉４３によって、機器筐体ラックＸ内の電気的にシールドができて、不要輻射を防止でき、しかも中央突片部４３ｂと段差部Ｄとの間が密着することになって、不要輻射の防止を益々助長することになる。
【００４４】
【発明の効果】
本発明によれば、機器筐体ラックの背面側において、送受信ユニットがマザーボード側コネクタを介して同軸コネクタと接続されていることから、送受信ユニットの着脱作業が、機器筐体ラックの前面側から行なうことができ、しかも、マザーボード側コネクタから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックの前面側は同軸ケーブルが露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。また本発明は、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装して構成しており、送受信ユニットへの電源供給がマザーボードを介して配線できることになって、配線工数を削減すると共に実装スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における実施の形態を示す分解斜視図
【図２】同じく混合分配器を省略して背面側から描画した一部斜視図
【図３】同じく、正面側から描画した全体斜視図
【図４】本発明における第２の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図
【図５】本発明における第３の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した分解斜視図
【図６】同じく機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図
【図７】本発明における第４の実施の形態を示す分解斜視図、図８は混合分配器を分解して示す斜視図
【図８】同じく、混合分配器を分解して示す斜視図
【図９】本発明による第５の実施の形態を示しており、前面扉を分解して描画した斜視図
【図１０】従来の方路回線装置用筐体構造を示しており、送受信ユニットを組み付ける前の状態を示す斜視図
【図１１】同じく、送受信ユニットを組み付け、同軸ケーブルによって送受信ユニットと混合分配器とを接続下上体を示す斜視図
【符号の説明】
Ｘ 機器筐体ラック
１ａ，１ｂ 側面板
２ａ，２ｂ 上シャーシ
５ａ，５ｂ 下シャーシ
２ａ1，２ｂ1，５ａ1，５ｂ1 ガイドレール
３1，３2 送受信ユニット
３ａ 角型コネクタ（送受信側コネクタ）
８ 混合分配器
８ｅ 混合分配器側係合部
９ ねじ
１０ マザーボード
１０ａ 角型コネクタ(マザーボード側コネクタ)
１１ａ 混合分配器装着用凹状ガイドレール
２０ 第１の中間側板
２２ 第２の中間側板
２３ 電源ユニット
４１ フランジ部
４１ａ ねじ孔
４３ 前面扉
４４ 摘みねじ
【発明の属する技術分野】
本発明は、自治体型ＣＡＴＶ設備等に使用する方路回線装置用筐体装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種装置として、図１０及び図１１に示されたものが知られている。
【０００３】
図１０によれば、機器筐体ラック５０は、前面が開口する略箱体形状に形成されており、略コ字状に一体に形成された両側面板５１，５１と背面板５６と、互いに離間して両側面板５１，５１に取付けられた上シャーシ５２及び下シャーシ５５とを有して構成されている。
【０００４】
上シャーシ５２と下シャーシ５５とには、それぞれ互いに対向するように複数条のガイドレール５２ａ，５５ａが形成されていて、両ガイドレール５２ａ，５５ａ間に、送受信ユニット５３がそれぞれ配備され、送受信ユニット５３の前面側(機器筐体ラック５０の開口側)には、送受信ユニット側同軸コネクタ５３ａが配置されている。
【０００５】
また、下シャーシ５５の下部側には、混合分配器６０が配置されていて、混合分配器６０の前面側には、混合分配器側同軸コネクタ６０ａが配置されている。
【０００６】
そして、混合分配器側同軸コネクタ６０ａと送受信ユニット側同軸コネクタ５３ａとには、同軸ケーブル５４が装着されており、更に、混合分配器６０には、下り用混合信号ケーブル５７及び上り分配信号ケーブル５８が接続している。
【０００７】
この結果、混合分配器６０は、送受信ユニット５３における下り信号を混合し、上り信号を分配するように構成されることになる(図１１に示す状態)。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置においては、送受信ユニット５３と混合分配器６０とを接続する同軸ケーブル５４が機器筐体ラック５０の前面側に位置するために、一旦組み付けた後に、メンテナンス等に際して機器筐体ラック５０より送受信ユニット５３を着脱する必要があり、同軸ケーブル５４の取外し及び接続作業が必要となって、その組立性やメンテナンス性に難点が有り、また同軸ケーブル５３が多数機器筐体ラック５０の前面側に露出して、外観上もあまりよくなかった。
【０００９】
本発明は、かかる点に鑑み、同軸ケーブルが機器筐体ラックの前面側に露出させず、しかも、送受信ユニットの着脱を簡単にして、組立性及びメンテナンス性を向上させた方路回線装置用筐体装置を提案するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器筐体ラックにおける互いに離間して配置された上下両シャーシにそれぞれ互いに対向するようにガイドレールを設け、ガイドレール間に送受信ユニットを配置すると共に、機器筐体ラックの背面側にマザーボードを配置し、マザーボードにおける機器筐体ラックの前面側にマザーボード側コネクタを設置すると共に、送受信ユニットにおけるマザーボード側コネクタに対向する位置に送受信ユニット側コネクタを設置して、送受信ユニット側コネクタとマザーボード側コネクタを電気的に接続し、且つ、マザーボードにおける背面側に同軸ケーブルを接続する同軸コネクタを配置し、同軸コネクタとマザーボード側コネクタとを電気的に接続して構成し、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と機器筐体ラックの側面を構成する一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装した。
【００１１】
本発明によれば、機器筐体ラックの背面側において、送受信ユニットがマザーボード側コネクタを介して同軸コネクタと接続されていることから、送受信ユニットの着脱作業が、機器筐体ラックの前面側から行なうことができ、しかも、マザーボード側コネクタから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックの前面側は同軸ケーブルが露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。
【００１５】
また本発明は、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装して構成しており、送受信ユニットへの電源供給がマザーボードを介して配線できることになって、配線工数を削減すると共に実装スペースを小さくすることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
次に、図面を用いて本発明における実施の形態について説明する。
【００１８】
図１乃至図３は本発明における第１の実施の形態を示すもので、図１は分解斜視図、図２は混合分配器を省略して背面側から描画した一部斜視図、図３は正面側から描画した全体斜視図である。
【００１９】
図１乃至図３において、機器筐体ラックＸは、左右両側面板１ａ，１ｂと左右両側面板１ａ，１ｂの背面側に配置されたマザーボード１０とで略コ字状の筐体構造を構成し、左右両側面板１ａ，１ｂ及びマザーボード１０の上端部側に、第１の上シャーシ２ａを配置し、左右両側面板１ａ，１ｂ及びマザーボード１０の略中央部付近に第１の上シャーシ２ａとは離間して第１の下シャーシ５ａを配置し、第１の下シャーシ５ａに重合するように第２の上シャーシ２ｂを配置し、更に、左右両側面板１ａ，１ｂの下端側に第２の上シャーシ２ｂとは離間して、第２の下シャーシ５ｂを配置している。そして、左右両側面板１ａ，１ｂに複数個設けた穴１ａ１，１ｂ１にねじ４をそれぞれ挿通させて、第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａおよび第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂに螺着し、左右両側面板１ａ，１ｂの間でマザーボード１０を挟合し、更にマザーボード１０に多数設けた穴１０１にねじ７を挿通させた後、第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａおよび第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂに螺合して、マザーボード１０を固定している。
【００２０】
第１の上シャーシ２ａと第１の下シャーシ５ａとに、互いに対向するように、第１のガイドレール２ａ1，５ａ1をそれぞれ設けており、また、第２の上シャーシ２ｂと第２の下シャーシ５ｂとに、互いに対向するように、第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1をそれぞれ設けている。
【００２１】
第１のガイドレール２ａ1，５ａ1間には、第１の送受信ユニット３1が配置されており、第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1間には、第２の送受信ユニット３2が配置されている。
【００２２】
そして、第１の送受信ユニット３1及び第２の送受信ユニット３2の背面側には、それぞれ送受信ユニット側コネクタを構成する角型コネクタ３ａ，３ａが装着されており、角型コネクタ３ａ，３ａに対応して、マザーボード１０の前面側には、マザーボード側コネクタを構成する角型コネクタ１０ａが装着されており、送受信ユニット３1，３2をそれぞれ第１のガイドレール２ａ1，５ａ1の間及び第２のガイドレール２ｂ1，５ｂ1の間に配置して、角型コネクタ１０ａ，１０ａと角型コネクタ３ａ，３ａとを電気的に接続する。
【００２３】
マザーボード１０の背面側には、角型コネクタ１０ａに対応して、同軸コネクタ１０ｂが装着されており、同軸コネクタ１０ｂと角型コネクタ１０ａとは、マザーボード１０に設けた配線パターン１０ｃにより電気的に短絡している。
【００２４】
更に、マザーボード１０の背面側において、左右両側面板１ａ，１ｂの裏面側両フランジ部１ａ2，１ｂ2の間に混合分配器８が配置され、一端が同軸コネクタ１０ｂに接続された同軸ケーブル６により、送受信ユニット３1，３2に電気的に接続している。
【００２５】
以上のように構成する第１の実施の形態においては、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の角型コネクタ３ａとマザーボード１０の角型コネクタ１０ａとが嵌合し電気的に接続され、マザーボード１０の角型コネクタ１０ａと同軸コネクタ１０ｂとは配線パターン１０ｃにより電気的に短絡しているために、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の裏面側に設けた角型コネクタ３ａの一つのラインに通された上り下りの高周波信号をプラグイン嵌合でマザーボード１０の角型コネクタ１０ａを通して同軸コネクタ１０ｂに接続でき、送受信ユニット３ １ ，３ ２ の着脱作業が、機器筐体ラックＸの前面側から行うことができ、しかも、マザーボード１０側の角型コネクタ１０ａから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックＸの前面側は同軸ケーブル６が露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。
【００２６】
図４は本発明における第２の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図である。
【００２７】
図４によれば、マザーボード１０の背面側に配備した混合分配器８の第１の下シャーシ５に装着する一の方法を示しており、混合分配器８の前面側にブラケット部８ａを張出し突設し，ブラケット部８ａを第１の下シャーシ５の背面側にあてがって、ねじ９により螺着してものである。
【００２８】
そして、マザーボード１０側の同軸コネクタ１０ｂと混合分配器８の上面側の同軸コネクタ８ｂとを同軸ケーブル６により電気的に接続し、また、混合分配器８の背面側に設けた同軸コネクタ８ｃ，８ｄをそれぞれ上り分配信号ケーブル１１及び下り混合信号ケーブル１２に接続している。
【００２９】
第２の実施の形態によれば、特に、混合分配器８をマザーボード１０の背面に実装でき、マザーボード１０の同軸コネクタ１０ｂにほぼ垂直に対面するように混合分配器８の同軸コネクタ８ｂが配置されているために、同軸ケーブル６をきわめて短くすることができ、信号のロスを少なくできと共に、実装スペースを小さくすることができる。
【００３０】
図５及び図６は本発明における第３の実施の形態を示しており、図５は機器筐体ラックＸを背面側から描画した分解斜視図、図６は同じく機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図である。
【００３１】
図５及び図６によれば、マザーボード１０の背面側に配備した混合分配器８の左右両側面板１ａ，１ｂに装着する一の方法を示しており、左右両側面板１ａ，１ｂの裏面側両フランジ部１ａ2，１ｂ2の中央部上下に、機器筐体ラックＸの前後方向に延びる混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａを、機器筐体ラックＸの上下に配置された送受信ユニット３1，３2に対応して、上下一対設けており、混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａに混合分配器８の両側部に設けた混合分配器側係合片部８ｅを挿入した後、左右両側面板１ａ，１ｂの内側壁部側に設けた固定ブラケット部１１ｂのねじ孔１１ｃにねじ１３を混合分配器８の穴ａに挿通した後螺合することにより、混合分配器８を左右両側面板１ａ，１ｂに装着している。
【００３２】
このとき、マザーボード１０の背面側に設けた角型コネクタ１０ｃに混合分配器８の前面側に設けた角型コネクタ１８ｃをプラグインすることにより、マザーボード１０と混合分配器８とを電気的に接続している。
【００３３】
以上のように構成する第３の実施の形態によれば、左右両側面板１ａ，１ｂの混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａに混合分配器８側の混合分配器側係合片部８ｅを合せ挿入し、固定ブラケット部のねじ孔１１ｃにねじ１３を混合分配器８側から螺合することによって、混合分配器８を機器筐体ラックＸに固定できることになって、同軸ケーブル６を図６の矢印Aの方向に嵌合させる際に、同軸ケーブル６に及ぼされる嵌合力を混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａが受けることができ、混合分配器８を固定しているねじ１３に無理な力が加わるのを防止できる。
【００３４】
また、マザーボード１０の背面に設けた角型コネクタ１０ｃと混合分配器８の前面側に設けた角型コネクタ１８ｃとを接続することにより、送受信ユニット３１，３２がマザーボード１０に電気的に接続されたことを混合分配器８に伝えて、混合分配器８から送受信ユニット３１，３２への上り分配信号を遮断することができ、このために終端コネクタを接続する必要がなく、送受信ユニット３１，３２の取り付けが容易となる。
【００３５】
図７及び図８は本発明の第４の実施の形態を示すもので、図７は分解斜視図、図８は混合分配器を分解して示す斜視図である。
【００３６】
図７及び図８によれば、互いに上下方向に重なり合う下シャーシ５ａと上シャーシ２ｂとを右側の一部を切欠いて短く形成し、これによって、上シャーシ２ａと下シャーシ５ｂとの間に橋渡されるように、第１の中間側板２０を設けており、第１の中間側板２０はその上下端に形成した固定突片部２０ａをねじ２１をもって上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂの前面側に螺着されている。
【００３７】
そして、第１の中間側板２０と右側面板１ｂとの間に、上シャーシ２ａの多数のガイドレール２ａ１のうち右端にあるガイドレール２５ｂと下シャーシ５ｂの多数のガイドレール５ｂ１のうち右端にあるガイドレール３２ａとの間に、送受信ユニット３１，３２に電源を供給する電源ユニット２３を配置している。
【００３８】
電源ユニット２３の背面側には、角型コネクタ２３ｄが複数個装着されており、マザーボード１０の右端に設けた角型コネクタ２４ｂに接続されている。
【００３９】
また、第１の中間側板２０に対向するように、マザーボード１０の背面側には、第２の中間側板としてのマザーボード側中間側板２２が配置されており、ねじ３１をマザーボード１０側の穴２４ａを挿通させて上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂ側のねじ孔２５ａに螺合することによって、マザーボード側中間側板２２がマザーボード１０を介して上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂに固着されている。
【００４０】
そして、この実施の形態では、混合分配器８は、横方向に短いものを使用して、マザーボード側中間側板２２と左側面板１ａの裏面側フランジ部１ａ ２ との間に配置されることになる。この結果、混合分配器８の混合分配器側係合片部８ｂが挿入する混合分配器装着用凹状ガイドレール１１ａ及び１１ｂがマザーボード側中間側板２２に設けられることになる。
【００４１】
このように構成された第４の実施の形態によれば、上シャーシ２ａ及び下シャーシ５ｂとの間に第１の中間側板２０を備え、マザーボード１０の背面側にマザーボード側中間側板２２を備えたことにより、送受信ユニット３ １ ，３ ２ への電源供給を行う電源ユニット２３をマザーボード１０を介して配線できるために、配線工数が削減できる。
【００４２】
図９は第１の実施の形態を改良して示す本発明における第５の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸの前面開口側に前面扉４３を設けたもので、左右両側面板１ａ，１ｂの前面に上シャーシ２ａ，２ｂ及び下シャーシ５ａ，５ｂの前面部とは段差Ｄを設けて、左右方向に張出したフランジ部４１，４１を形成し、フランジ部４１，４１にねじ孔４１ａを設け、ねじ孔４１ａに摘みねじ４４を、前面扉４３に設けた複数個の穴４３ａにそれぞれ挿通した後、螺合して、前面扉４３を左右両側面板１ａ、１ｂに取着したものである。このとき、前面扉４３の背面側にも、段差Ｄに対応して同一高さの段差Ｅを設け、中央突片部４３ｂを設けて、中央突片部４３ｂを段差Ｄ内に嵌合するように構成している。
【００４３】
このように構成した第５の実施の形態によれば、前面扉４３によって、機器筐体ラックＸ内の電気的にシールドができて、不要輻射を防止でき、しかも中央突片部４３ｂと段差部Ｄとの間が密着することになって、不要輻射の防止を益々助長することになる。
【００４４】
【発明の効果】
本発明によれば、機器筐体ラックの背面側において、送受信ユニットがマザーボード側コネクタを介して同軸コネクタと接続されていることから、送受信ユニットの着脱作業が、機器筐体ラックの前面側から行なうことができ、しかも、マザーボード側コネクタから挿抜するだけで行うことができて、その組立性及びメンテナンス性が格段と向上すると共に、機器筐体ラックの前面側は同軸ケーブルが露出しないことになって、外観見栄えをよくすることができる。また本発明は、上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、マザーボードの背面側に第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、第１及び第２中間側板と一対の側面板のうち一方の側面板との間に、送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装して構成しており、送受信ユニットへの電源供給がマザーボードを介して配線できることになって、配線工数を削減すると共に実装スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における実施の形態を示す分解斜視図
【図２】同じく混合分配器を省略して背面側から描画した一部斜視図
【図３】同じく、正面側から描画した全体斜視図
【図４】本発明における第２の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図
【図５】本発明における第３の実施の形態を示しており、機器筐体ラックＸを背面側から描画した分解斜視図
【図６】同じく機器筐体ラックＸを背面側から描画した一部斜視図
【図７】本発明における第４の実施の形態を示す分解斜視図、図８は混合分配器を分解して示す斜視図
【図８】同じく、混合分配器を分解して示す斜視図
【図９】本発明による第５の実施の形態を示しており、前面扉を分解して描画した斜視図
【図１０】従来の方路回線装置用筐体構造を示しており、送受信ユニットを組み付ける前の状態を示す斜視図
【図１１】同じく、送受信ユニットを組み付け、同軸ケーブルによって送受信ユニットと混合分配器とを接続下上体を示す斜視図
【符号の説明】
Ｘ 機器筐体ラック
１ａ，１ｂ 側面板
２ａ，２ｂ 上シャーシ
５ａ，５ｂ 下シャーシ
２ａ1，２ｂ1，５ａ1，５ｂ1 ガイドレール
３1，３2 送受信ユニット
３ａ 角型コネクタ（送受信側コネクタ）
８ 混合分配器
８ｅ 混合分配器側係合部
９ ねじ
１０ マザーボード
１０ａ 角型コネクタ(マザーボード側コネクタ)
１１ａ 混合分配器装着用凹状ガイドレール
２０ 第１の中間側板
２２ 第２の中間側板
２３ 電源ユニット
４１ フランジ部
４１ａ ねじ孔
４３ 前面扉
４４ 摘みねじ
Claims (1)
- 機器筐体ラックにおける互いに離間して配置された上下両シャーシにそれぞれ互いに対向するようにガイドレールを設け、前記ガイドレール間に送受信ユニットを配置すると共に、前記機器筐体ラックの背面側にマザーボードを配置し、
前記マザーボードにおける前記機器筐体ラックの前面側にマザーボード側コネクタを設置すると共に、前記送受信ユニットにおける前記マザーボード側コネクタに対向する位置に送受信ユニット側コネクタを設置して、前記送受信ユニット側コネクタと前記マザーボード側コネクタを電気的に接続し、
且つ、前記マザーボードにおける背面側に同軸ケーブルを接続する同軸コネクタを配置し、前記同軸コネクタと前記マザーボード側コネクタとを電気的に接続して構成し、
前記上下両シャーシ間に橋渡されるように第１の中間側板を設けると共に、前記マザーボードの背面側に前記第１の中間側板に対向するように第２の中間側板を設けて、前記第１及び第２中間側板と前記機器筐体ラックの側面を構成する一対の側面板のうち一方の側面板との間に、前記送受信ユニットに電源を供給する電源ユニットを実装したことを特徴とする方路回線装置用筐体装置。
Priority Applications (1)
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| JP2000265710A JP4379660B2 (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 方路回線装置用筐体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000265710A JP4379660B2 (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 方路回線装置用筐体装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP4379660B2 true JP4379660B2 (ja) | 2009-12-09 |
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ID=18752937
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
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-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000265710A patent/JP4379660B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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