JP4378789B2 - 偽造防止印刷物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機などによる複製を防止するための偽造防止用インキおよび偽造防止印刷物とこの偽造防止印刷物と偽造印刷物の真偽判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真技術を利用した複写機が普及し、これを利用して誰でも簡単に紙などに印刷された文字や画像を複写することができるようになった。特に、最近のカラーデジタル複写機によれば、原稿か複写物か見分けが極めて困難な複写物でさえも容易に作成することができる。
【0003】
一般的なカラーデジタル複写機の原理は、原稿に光を照射し、反射光をCCDラインセンサで検知する。CCDラインセンサでは、反射光の強度に応じたデジタル信号を生成し、複写機内のメモリに送信する。この読み取り過程をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色について行い、それぞれの場合のデジタル信号をメモリに格納する。次に格納されたデジタル信号に基づいて、レーザ光を感光体ドラムの表面に照射し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーを感光体ドラムの上に順次静電吸着し、これらのトナーを順次紙などのシート上に転写して定着させる。これにより、カラーの画像が形成された精巧な複写物を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかるカラー複写は便利である反面、このために株券、債券、約束手形、小切手などの有価証券や、入場券、搭乗券などの印刷物などが容易に偽造されるという問題が増加しつつある。このため、容易に複写できないように印刷物に複製防止対策を施す提案が種々なされている。
【0005】
カラー複写による複写物の色が原稿の色と異なるようにする技術が提案されている。例えば原稿とされうる有価証券などに非常に淡い色で着色すると、複写物では淡い色の部分が正確に再現できない。また、原稿に大きさの異なる網点を形成しておくと複写しても小さい網点の再現性が悪化する。さらにカラー複写機のトナーにない色である緑、紫、橙、金、銀等を印刷することで複写物の色の再現性が悪化する。また、人間の視認度が低い領域例えば380nm〜450nmおよび650〜780nmあたりの波長域に特徴をもたせた2種類のインキを用いることで見た目には同色であるが、カラー複写機での複写物は異なる色に再現する。
【0006】
しかし、カラー複写機では、3色に分解されてメモリに格納されたデジタルデータを変更することによって、出力する色を補正することが可能である。また、カラー複写機と同様の原理を利用してカラースキャナーで読み込んだデジタルデータをコンピュータで補正し、カラープリンタまたはカラー複写機で出力するようなデジタルプレスが普及しつつある。従って、現在多少の手間をかければ、原稿の色を精巧に再現することが可能であり、上記のような技術では偽造を完全に防止することはできない。
【0007】
また、カラー複写機では再現不可能な特殊部分を有価証券などに設けておく技術も提案されている。このうち、ホログラム箔などのOVD箔を有価証券などの表面上に設ける技術はすでに実用化されている。これによれば、ホログラムの銀面が光を鏡面反射するため、CCDラインセンサに反射光が入射せず、原稿で銀面だった部分が複写物では黒色に再現される。また、屈折率の異なるセラミックを適当な膜厚を持つ複数層に積層すると、見る角度によって色が変化する特殊な光学薄膜が形成される。かかる性質は、複写物では得ることができないので、容易に真偽判定が可能である。さらに、この方法で形成された薄膜を細かく砕き、破片をインキに混入して印刷を行う方法も提案されている。
【0008】
しかしながら、これらの技術では、ホログラム箔やセラミック膜を蒸着やスパッタリングのようなドライコーティングで形成する必要がある、工程が複雑化する上、製造コストが極めて高いという問題がある。
【0009】
さらに、可視光線の下では識別できない部分を有価証券などに設けておく技術も提案されている。例えば、赤外線吸収色素を原稿に印刷しておくと、市販されている複写機およびプリンタのトナーには赤外線吸収能力はないので、複写物はその印刷を再現することはできない。従って赤外線を利用した検証機によって真偽判断が可能である。また、紫外線の照射によって蛍光を発する蛍光体で原稿に印刷して置いた場合にも、市販されている複写機およびプリンタではそのような蛍光機能を再現できない。従ってブラックライトを照射すると、本物は発光するが、偽造品は発光せず、容易に真偽判断が可能である。このほかにも様々な提案がされている。
【0010】
しかし、これらの技術では特殊な波長の光源が必要となる。また、その波長における真偽判断が可能なように検証機を製造しなければならない場合もある。このため、真偽判断に用いるシステムのうちハードウエアのコストが高くなってしまう。
【0011】
また、特開平10−278460号公報にランタノイド系希土類化合物を用いた複写防止物品を開示しているが、真偽判定が煩雑であり、顔料の色素が淡いため判別に困難を要する。
【0012】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、市販のカラー複写機などでは偽造が極めて困難であり、かつ廉価で製造することが可能であり、真正品と偽造品を簡単な装置を用いて明確に判別することができる偽造防止用インキおよび偽造防止印刷物を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明は、ランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0021】
また、本発明は、太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0022】
また、本発明は、青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0023】
また、本発明は、太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色になり、青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相が前記偽造防止用インキと異なるインキを作製し、両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0024】
また、本発明は、青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色になり、太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相が前記偽造防止用インキと異なるインキを作製し、両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によって図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明の偽造防止用インキの代表的な分光波形を示すものであり、具体的にはHo23の分光波形のグラフであり、図2は太陽光の各波長における相対エネルギー比率を示したグラフである。図3は本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図であり、図4は真偽判定用ランプの照射光の各波長における相対エネルギー比率を示したグラフであり、図5は図3の偽造防止印刷物に図4の波長分布を持つ光を照射した場合の偽造防止印刷物の見え方を示した平面図である。図6は本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図であり、図7、図8は図4の波長分布を持つ光を照射した場合に見える偽造防止印刷物の平面図であり、図9は図2の太陽光を照射した場合の偽造防止印刷物の見え方を示した平面図である。
【0027】
図3は、本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図であるが、偽造防止印刷物1は基材11、偽造防止印刷部121および文字絵柄印刷部141から成り立っている。
【0028】
基材11、21、31としては、紙、プラスチック、木材、ガラスまたは樹脂などが用いられ、偽造防止印刷物11の用途に応じてこれらから任意に選択される。
【0029】
偽造防止印刷部121は、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuから選択されるランタノイド系希土類元素の単体またはこれら元素の化合物を含む材料から構成される。ここで上記化合物は、酸化物、炭化物、塩化物、フッ化物、硫化物および窒化物から選択された化合物である。より具体的にはLa23、LaCl3、La(CO33、LaF3、CeO2、Ce(SO42、Ce2(CO33、Pr611、PrCl3、Nd23、NdCl3、Nd2(CO33、NdF3、Pm23、Sm23、SmCl3、Eu23、EuCl3、Gd23、GdF3、Tb47、Dy23、Dy2(CO33、Dy(NO33、Er23、Er2(CO33、Tm23、Yb23、Lu23等があげられる。偽造防止印刷部121を形成するにあたっては、上記材料と、結着剤、分散剤および助剤とを混合した偽造防止用インキを基材11の表面に印刷すればよい。
【0030】
上記偽造防止用インキは、その結着剤、分散剤および助剤の種類によりオフセット印刷用、グラビア印刷用、スクリーン印刷用等の各印刷方法用のインキにすることができる。また、その印刷方法は、通常のオフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等が可能でとくに限定されない。
【0031】
偽造防止印刷部121、221、321、122、222、322を構成するランタノイド系希土類元素または化合物は、異なる種類の波長の光源の下では、目視上色相が異なる。例えばHo23を例にとると、太陽光下では人間の目には淡い黄色に見え、3波長発光形蛍光灯、詳しくは波長450nm(青)・540nm(緑)・610nm(赤)の3波長域を発光する光を照射すると人間の目には赤色に見える。
【0032】
ランタノイド系希土類元素は、4f軌道に電子を持っており、可視領域の狭帯域の波長の光を多く吸収し、その帯域から外れた波長の光をあまり吸収しない。これらの特徴は、ランタノイド系希土類の化合物であっても同様である。一例として図1にHo23の分光波形を示す。Ho23は波長450nm、550nm、650nm付近にシャープな吸収帯域を持っている。すなわち、Ho23は上記の波長域の光を多く吸収する一方、それ以外の波長の光をあまり吸収しない。従って、図2に示すような太陽光のスペクトル波長を照射した場合のHo23の反射光のスペクトルは図1の分光波形とほぼ同様となり淡い黄色に見えるが、図4に示すような450nm、540nm、610nmの3波長発光形の蛍光灯をHo23に照射した場合は青の波長である450nmの発光と緑の波長である540nmの光をHo23が吸収するため、赤の波長である610nmの発光のみが反射され赤く見える。同様にカラー複写機にてHo23のインキを印刷したものをコピーすると、カラー複写機のもつ各R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィルターの特性より緑色にコピーされる。
【0033】
ランタノイド系希土類の化合物は上記のような性質を持っていることより、上記と同様に2種類以上のスペクトル波長の光源を照射することで異なった色となる。
【0034】
図5は偽造防止印刷物1に図4に示すようなスペクトル波長を持つ真偽判定用蛍光灯15を照射した場合の偽造防止印刷物122の見え方を示したもので、図3の太陽光下で見た偽造防止印刷部121の色と図5の真偽判定用蛍光灯15を照射した場合の偽造防止印刷部122の色は異なって見える。また、図3の文字絵柄印刷部141と図5の文字絵柄印刷部142では同じ色に見えることより、この色の違いにより真偽判定ができる。
【0035】
図6は、本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図である。偽造防止印刷物2は基材21、偽造防止印刷部221、色合わせ印刷部23および文字絵柄印刷部241から成り立っている。
【0036】
偽造防止印刷部221用の偽造防止用インキはランタノイド系希土類元素の単体またはこれらの元素の化合物を含むインキに通常のプロセスインキもしくは色変化が起こらない特色インキを混入したものである。また、色合わせ印刷部23に用いられているインキは、太陽光下で偽造防止印刷部221を見たときの色と同色になるようにインキを調肉しものである。
【0037】
太陽光下で見る偽造防止印刷物2は偽造防止印刷部221と色合わせ印刷部23が同色に見えるため偽造防止印刷部221の模様がわからないが、図7のように図4に示すようなスペクトル波長を持つ真偽判定用蛍光灯25を照射した場合に見える偽造防止印刷物2は偽造防止印刷部222の色が変化するため、色合わせ印刷部23と別な色となるため偽造防止印刷部222の模様が浮き出ることにより真偽判定ができる。
【0038】
図8は上記図6、図7の真偽判定方法を逆に利用したもので、偽造防止印刷物3が図4に示すようなスペクトル波長を持つ真偽判定用蛍光灯35を照射した場合に見える偽造防止印刷部321の色と同色になるように調肉したインキを印刷した色合わせ印刷部33から構成されている。
【0039】
図8の偽造防止印刷物3の状態では偽造防止印刷部321と色合わせ印刷部33の色が同じであるため両者の区別はつかないが、図9のように太陽光にて偽造防止印刷物3を見た場合偽造防止印刷部322と色合わせ印刷部33の色が異なって見えることより真偽判定ができる。
【0040】
【実施例】
本発明を、具体的な実施例をあげて詳細に説明する。
<実施例1>
90kgベースのクリーム色の上質紙にプロセスカラーインキをオフセット印刷法を用いて文字・絵柄を印刷し、次に下記[偽造防止用インキの組成1]からなる偽造防止用インキをオフセット印刷法にて約2μm、パターン状に印刷して偽造防止印刷物を得た。
[偽造防止用インキの組成1]
オリゴマー(フォトマー5018:サンノプコ製) 60部
モノマー(カヤラッドTMPTA:日本化薬製) 14部
重合開始剤(カヤキュアーMBP:日本化薬製) 1部
重合開始剤(ニッソキュアーTX:日本曹達製) 8部
重合開始剤(サンドリー1000:サンド製) 1部
白色ワセリン 4部
Ho23 30部
【0041】
得られた偽造防止印刷物を太陽光下で見た場合、偽造防止用インキを用いて印刷された偽造防止印刷部は紙基材のクリーム色とほぼ同色となっているため見分けがつかないが、3波長発光形蛍光灯下で見ると偽造防止印刷部は赤く見えるため真正品であることがわかった。
【0042】
<実施例2>
90kgベースの上質紙にプロセスカラーインキをオフセット印刷法を用いて文字・絵柄を印刷し、次に下記[偽造防止用インキの組成2]からなる偽造防止用インキをオフセット印刷法にて約2μm、パターン状に印刷して、そのパターンの逆版を[偽造防止用インキの組成2]を太陽光下で見た場合の色と同じ色をプロセスカラーインキにて調色したインキにて印刷して偽造防止印刷物を得た。同時に上記偽造防止印刷物をカラー複写機によるコピー品も作製した。
[偽造防止用インキの組成2]
[偽造防止用インキの組成1]にて作製したオフセットインキ 95部
プロセスインキ(FD OL 藍 TCロ:東洋インキ製造製) 5部
【0043】
得られた偽造防止印刷物を太陽光下で見た場合、偽造防止用インキを用いて印刷された偽造防止印刷部は、それと同色で逆版に印刷された部分と同じ色に見えているため印刷パターンが見えなかったが、3波長発光形蛍光灯下で見ると偽造防止印刷部は紫色に見え印刷パターンが出現した。また、コピー品は太陽光下でも3波長発光形蛍光灯下でも偽造防止印刷部は深緑色に見え、真正品とコピー品の判別ができた。
【0044】
<実施例3>
90kgベースの上質紙にプロセスカラーインキをオフセット印刷法を用いて文字・絵柄を印刷し、次に上記[偽造防止用インキの組成2]からなる偽造防止用インキをオフセット印刷法にて約2μm、パターン状に印刷して、そのパターンの逆版を[偽造防止用インキの組成2]を3波長発光形蛍光灯下で見た場合と同じ色をプロセスカラーインキにて調色したインキにて印刷して偽造防止印刷物を得た。同時に上記偽造防止印刷物をカラー複写機によるコピー品も作製した。
【0045】
得られた偽造防止印刷物を3波長発光形蛍光灯下で見た場合、偽造防止用インキを用いて印刷された偽造防止印刷部は、それと同色で逆版に印刷された部分と同じ色に見えているため印刷パターンが見えなかったが、太陽光下で見ると偽造防止印刷部は青色に見え印刷パターンが出現した。また、コピー品は3波長発光形蛍光灯下でも太陽光下でも偽造防止印刷部は深緑色に見え、真正品とコピー品の判別ができた。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は可視領域の狭帯域の波長の光を多く吸収し、その帯域から外れた波長の光をあまり吸収しない、ランタノイド系希土類元素もしくはその化合物を含有したインキを形成することにより、異なった分光スペクトル特性を持つ2種類以上の光源下で見たとき異なった色相を呈するインキとなることより、本発明のインキにて印刷することで、簡単でかつ安価な真偽判定装置にて真偽判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止用インキの代表的な分光波形を示すグラフ。
【図2】太陽光の各波長における相対エネルギー比率を示したグラフ。
【図3】本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図。
【図4】真偽判定用ランプの各波長における相対エネルギー比率を示したグラフ。
【図5】図3の偽造防止印刷物に図4の波長分布を持つ光を照射した場合の偽造防止印刷物の見え方を示した平面図。
【図6】本発明の偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図。
【図7】図6の偽造防止印刷物に図4の波長分布を持つ光を照射した場合の偽造防止印刷物の見え方を示した平面図。
【図8】図4の波長分布を持つ光を照射した場合に見える偽造防止印刷物の平面図。
【図9】図2の太陽光を照射した場合の偽造防止印刷物の見え方を示した平面図。
【符号の説明】
1、 2、 3…偽造防止印刷物
11、21、31…基材
121、221、321…偽造防止印刷部
122、222、322…偽造防止印刷部(色変化を起こした状態)
23、33…色合わせ印刷部
141、142、241、242、341、342…文字絵柄印刷部
15、25、35…真偽判定用蛍光灯

Claims (5)

  1. ランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物。
  2. 太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物。
  3. 青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色のインキを作製し、基材上に両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物。
  4. 太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色になり、青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相が前記偽造防止用インキと異なるインキを作製し、両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物。
  5. 青(波長450nm)・緑(波長540nm)・赤(波長610nm)の3波長域に発光特性のある光源からの光を照射した場合の反射光の色相がランタノイド系希土類化合物を含有する偽造防止用インキと同色になり、太陽光もしくは太陽光と同様の波形を照射した場合の反射光の色相が前記偽造防止用インキと異なるインキを作製し、両者を印刷したことを特徴とする偽造防止印刷物。
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