JP4377465B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体に関する投影データを収集しながら、同時に画像の再構成を行い、画像を表示するX線CT装置に関し、特に自動的にスライス厚切替動作や撮影領域切替動作を行うことができるX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置において、収集した投影データをリアルタイムで再構成して画像を動画のように表示するCT透視という手法がある。このCT透視がバイオプシーや、カテーテル挿入等の手術のナビゲーションとして実用化されている。
【0003】
図14は、シングルスライスCTを用いたCT透視を示す構成図である。図14に示すCT透視によれば、被検体35の投影データを収集しながら、同時に再構成を行い、画像を表示することで、CT透視検査、あるいは、CT透視下治療を行うことができる。
【0004】
このようなシングルスライス用のX線CT装置は、X線ビーム発生源21と、円弧状に多チャンネルを1列に並べた検出器123とを対向配置を保ちながら被検体35に対して連続的に回転させる。そして、X線ビーム発生源21からスリット39を介して被検体35を透過した投影データをデータ収集部で収集し、画像再構成部で断層画像を得て、断層画像を表示部に表示する。
【0005】
さらに、X線ビーム発生源と検出器とが微小角α°(例えばα=30)回転する毎に、30°分の投影データから部分画像を次々に再構成し、360°分の12枚の部分画像を加算することで、360°分の完全な1枚の断層画像を作成する。
【0006】
さらに一旦、1枚の断層画像が作成された後には、最新の部分画像をこの断層画像に加算し、且つ最古の部分画像をその断層画像から減算することを繰り返す。これにより、30°回転する毎に新しい断層画像が次々と作成され、リアルタイムで断層画像を連続的に獲得することができる。
【0007】
このようなシングルスライスCTを用いたX線CT装置では、スキャンする前にX線条件やスライス厚を指定して、CT透視を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シングルスライスCTでは、1つの断面(スライス面)のCT透視しかできない。このため、透視中のスライス面に隣接するスライス面や、透視中のスライス面をさらに薄いスライスで観察したい場合、すなわち、現在スキャンしているスライス面を異なったスライス厚やX線条件で観察したい場合には、一度、透視を中断し、スライス位置やスライス厚、X線条件等の様々なパラメータを再設定する必要があった。
【0009】
一方、検出器が1列ではなく、被検体のスライス方向(体軸方向)にも複数列配列さた2次元検出器を用いて、1スキャン動作で複数スライス分の投影データをデータ収集し、複数の断層画像(ボリュームデータ)を得るマルチスライスCT用のX線CT装置も考案されている。
【0010】
このマルチスライスCTにおいては、同時に複数スライス面の透視像を観察することができるが、スライス厚の変更やスライス位置の変更については、現在のシングルスライスCTと同様な手順が必要であった。
【0011】
本発明の目的は、透視を中断することなく、容易に透視像を観察することで、透視作業の簡便化、時間の短縮を図ることができるX線CT装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成とした。1回のスキャン動作で被検体のスライス方向に複数の検出素子列が配列される検出手段から被検体の複数スライスの投影データを同時に収集する収集手段と、この収集手段で収集された複数スライスの投影データに基づき複数スライスの画像を再構成する再構成手段と、この再構成手段で得られた複数スライスの画像を表示する表示手段とを備えたX線CT装置において、前記複数スライスの内のいずれかの注目スライスを選択する選択手段と、前記スライス方向のデータ収集可能範囲の端部に前記選択手段により選択された前記注目スライスがあるか否かを判定する判定手段と、前記端部に前記注目スライスがあると判定された場合に前記データ収集可能範囲の中心に前記注目スライスの中心が来るように前記被検体が載置される寝台と架台との少なくとも一方を移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のX線CT装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態のX線CT装置は、スライス厚を自動的に切り替えることを特徴とする。図1は、本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すシステム構成図である。図1において、第1の実施の形態のX線CT装置10は、システム制御部11、操作部12、架台・寝台制御部13、寝台移動部15、X線制御装置17、高電圧発生装置19、X線ビーム発生源21、検出器23、回転架台25、データ収集部27、収集データ記憶装置29、画像再構成部31、表示部33を有している。このX線CT装置10は、X線ビーム発生源21を被検体の回りに回転させながらX線ビームを曝射させるものである。
【0018】
操作部12は、マウス、キーボード等であり、観察したいスライス(注目スライス)を選択したり、スライス厚を選択したり、X線条件、再構成条件、補正データ等の各種のパラメータを入力する。システム制御部11は、中央処理装置(CPU)等から構成され、操作部12から入力されたスライス厚、X線条件、再構成条件、補正データ等のパラメータを記憶した記憶部11aを有する。
【0019】
図3は、記憶部に記憶されたスライス厚等のパラメータを示す図である。図3に示すように、各スライス厚毎にX線条件、補正データ、再構成条件が記憶されており、例えば、スライス厚ST1では、X線条件XC1、補正データAD1、再構成条件RC1である。ここで、X線条件は、X線の曝射量を制御する後述のスリット39の幅等の条件である。補正データは、スライス厚に応じてX線透過データを補正すべきデータである。
【0020】
システム制御部11は、操作部12で選択された注目スライスのスライス厚を選択されたスライス厚に切り替えるための制御信号を後述するスイッチ群26に出力する。システム制御部11は、操作部12から入力されたスライス厚、回転速度、ファン角等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制御部13に対して出力する。システム制御部11は、X線ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号をX線制御装置17に対して出力する。
【0021】
システム制御部11は、X線ビームの検出のタイミングを示す検出制御信号をデータ収集部27に対して出力する。システム制御部11は、データ収集のためのデータ収集制御信号をデータ収集部27に対して出力する。
【0022】
架台・寝台制御部13は、システム制御部11により出力された架台、寝台制御信号に基づき回転架台25を回転させると共に、寝台移動信号を寝台移動部15に対して出力する。
【0023】
X線制御装置17は、システム制御部11により出力されたX線ビーム発生制御信号に基づき、高電圧発生装置19による高電圧発生のタイミングを制御する。高電圧発生装置19は、X線ビームを曝射させるための高電圧をX線制御部17からの制御信号に従ってX線ビーム発生源21に供給する。
【0024】
X線ビーム発生源21は、高電圧発生装置19から供給された高電圧によってスライス方向に厚みを持った扇状のX線ビームを被検体に向けて多方向から曝射する。検出器23は、X線ビーム発生源21から曝射され、被検体を透過したX線ビームを検出する。
【0025】
図2は、検出器23を3次元的に表した図である。検出器23は、多チャンネルの検出素子を有し且つスライス方向に複数配列された2次元検出器からなる。各列については、従来のシングルスライスCT用検出器と同様に1,000チャンネル程度の検出素子がX線ビーム発生源21の焦点を中心として円弧状に配置される。
【0026】
図4は、検出器23の各チャンネルの素子列の構成図である。図4では、第1チャンネルの素子列23a1について示す。各チャンネルの素子列は、1mmスライス厚のセグメントを14セグメント(seg1a1〜seg1a14)を配列している。検出器23の各検出素子からのデータは、スイッチ群26を介してデータ収集素子(DAS−1a1〜DAS−7a1)を有するデータ収集部27に送られる。スイッチ群26は、複数のスイッチング素子からなる。
【0027】
seg1a1〜seg1a14までのそれぞれは、7つのスイッチ(例えばスイッチS11〜S17)を介してDAS−1a1〜DAS−7a1に接続される。各スイッチS11〜S147には、それぞれシステム制御部11から制御信号線が接続され、制御信号線を介してシステム制御部11から送られる制御信号に応じてスイッチS11〜S147は、個別にオン/オフし、各セグメントseg1a1〜seg1a14とDAS−1a1〜DAS−7a1との接続または非接続を個別に切り換え制御する。また、他のチャンネルも同様に動作する。
【0028】
図5は、第1の実施の形態のX線CT装置のスライス厚切り替え前の主要部の構成ブロック図である。このX線CT装置は、図5に示すように、さらに、スリット39、スリット制御部43を有する。
【0029】
スリット39は、X線ビーム発生源21と被検体35との間に設けられ、スライス方向に沿って移動可能な2枚のX線遮蔽板を有する。スリット制御部43は、システム制御部11からの制御信号に基づき、スライス厚の切り替えに応じてスリット39の2枚のX線遮蔽板相互間の幅を制御する。
【0030】
一方、回転架台25は、X線ビーム発生源21と検出器23とを保持する。回転架台25は、図示しない架台回転機構により、X線ビーム発生源21と検出器23との中間点を通る回転軸を中心にして回転される。なお、X線ビーム発生源21と検出器23とが被検体の周囲を1回転しながら、被検体の複数スライス(複数断面)の投影データを収集することを1回のスキャン動作と称する。
【0031】
データ収集部27は、システム制御部11により出力されたデータ収集制御信号に基づき被検体の複数スライスの投影データを同時に収集して出力する。収集データ記憶装置29は、データ収集部27によって収集された被検体の複数スライスの投影データを記憶する。
【0032】
画像再構成部31は、収集データ記憶装置29に記憶された複数スライスの投影データに基づき被検体の複数の断層画像を同時に再構成する。表示部33は、画像再構成部31で再構成された被検体の複数の断層画像を同時にモニタ上に表示する。
【0033】
次に、このように構成された第1の実施の形態のX線CT装置の動作を図5から図8までの図面、及び図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、図5に示すように、2mmスライス厚の7スライスとし、X線ビームFB1を被検体35内の病巣部37に曝射し、CT透視を行っているものとする。
【0034】
そして、このCT透視中に、さらに詳しく観察したいスライスを操作部12のマウスのカーソルでクリックして選択する(ステップS11)。あるいは、表示画面にタッチする等、何らかの選択手段で観察したいスライスを選択する。例えば、図5に示す例では、2mmスライス厚の7スライスのうちの、中心の4列目の2mmスライス厚を選択する。
【0035】
また、透視中、選択されたスライス厚より薄いスライスを選択する(ステップS13)。例えば、選択された2mmスライスよりも薄い1mmスライスを選択する。すると、システム制御部11は、観察したい選択されたスライスのスライス厚2mmを、選択された薄いスライス厚1mmとなるように、スイッチ群26を切替制御する(ステップS15)。
【0036】
次に、システム制御部11は、記憶部11aに記憶された各スライス厚毎のパラメータを参照し、選択された薄いスライス厚によってX線条件、再構成条件、補正データ等のパラメータを切り替える(ステップS17)。例えば、薄いスライス厚が選択された場合には、X線条件を切り替えて、図7に示すように、スリットの幅を狭くして、X線ビームFB1からX線ビームFB2に切り替える。
【0037】
そして、切り替えられたパラメータの下で、投影データを収集し(ステップS19)、収集された投影データに基づき画像を再構成し(ステップS21)、再構成された選択されたスライスの画像を表示する(ステップS23)。
【0038】
次に、2mmスライス厚から1mmスライス厚への切り替え動作を第1チャンネル検出素子列23a1によって詳細に説明する。まず、図5では、スライス厚が2mmである。この場合、システム制御部11は、入力されたスライス厚(2mm)に基づいてスイッチ群26のスイッチS11〜S147をオン/オフ制御する。そして、図6に示すように、スイッチ群26は、seg1a1〜seg1a2を束ねてDAS−1a1、seg1a3〜seg1a4を束ねてDAS−2a1、seg1a5〜seg1a6を束ねてDAS−3a1、seg1a7〜seg1a8を束ねてDAS−4a1、seg1a9〜seg1a10を束ねてDAS−5a1、seg1a11〜seg1a12を束ねてDAS−6a1、seg1a13〜seg1a14を束ねてDAS−7a1にそれぞれ接続する。従って、2mmスライス厚の7スライスのX線透過データが各DAS−1a1〜DAS−7a1に送られる。
【0039】
また、システム制御部11は、入力されたスライス厚(2mm)に応じたスリット制御信号をスリット制御部43に出力し、スリット制御部43は、システム制御部11からのスリット制御信号により、7スライス、すなわち、14mm幅に応じて2枚のX線遮蔽板相互間のスリット幅を制御する。このため、X線ビームは、図5に示すように、FB1となる。
【0040】
次に、図7では、スライス厚が1mmである。この場合、システム制御部11は、入力されたスライス厚(1mm)に基づいてスイッチ群26のスイッチS11〜S147をオン/オフ制御する。すなわち、図8に示すように、中央部であるseg1a5〜seg1a11とDAS−1a1〜DAS−7a1とが対応して接続され、それ以外はそれぞれオフされる。従って、1mmスライス厚の7スライスのX線透過データが各DAS−1a1〜DAS−7a1に送られる。
【0041】
また、システム制御部11は、入力されたスライス厚(1mm)に応じたスリット制御信号をスリット制御部43に出力し、スリット制御部43は、システム制御部11からのスリット制御信号により、7スライス(1mmスライス×7スライス)、すなわち、7mm幅に応じて2枚のX線遮蔽板相互間のスリット幅を制御する。
【0042】
このように、設定されたスライス厚に合わせて、例えば1mmスライス厚の7スライス分のデータを収集すれば、体軸方向に高い分解能を有する画像を生成することができる。
【0043】
また、マルチスライスCTでは、スライス厚を機械的に切り換える必要がないため、スキャン中でも容易にスライス厚を切り換えることができる。さらに、記憶部11aに各スライス厚毎にX線条件等のパラメータを予め設定しておくため、選択されたスライス厚に応じて自動的にX線条件やデータ収集装置の条件、補正データ等を切り換えることができる。
【0044】
従って、透視を中断することなく、様々な条件で容易に詳細な断層画像を観察することができ、透視検査、透視治療の時間を短縮できるとともに、透視作業の簡便化を図ることができる。
【0045】
さらに、1mmスライス厚や2mmスライス厚に応じて、スリット39の幅を調節するので、X線の入射を少なくすることができるため、被検体への被曝を低減することができる。
【0046】
なお、第1の実施の形態では、7列のシステムで2mmスライスの透視を行っているとき、そのうちの1枚が選択された場合には、選択されたスライスを中心にして1mmスライス7枚にしたが、例えば、4列のシステムで5mmスライスの透視を行っているとき、そのうちの1枚が選択された場合には、選択されたスライスを中心にして2mmスライス4枚にしてもよい。
【0047】
また、5mmスライス2枚が選択された場合には、3mmスライスを4枚表示したり、あるいは、2mmスライスを4枚を表示するなどと複数の条件が想定されるが、これらも選択可能となるように設定しても良い。
【0048】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態のX線CT装置を説明する。第2の実施の形態のX線CT装置は、スライス厚の自動的な切り替えとスライス位置を自動的に変更することを特徴とする。
【0049】
図10は、第2の実施の形態のX線CT装置において投影データ収集可能領域の端付近のスライスを選択した様子を示す図である。図11において、システム制御部11は、選択されたスライスのスライス方向の位置が、システムの投影データ収集可能領域の端付近にあるかどうかを判定する。
【0050】
寝台移動部15は、システム制御部11からの寝台制御信号に基づき、その位置が端付近にあるときには、その選択されたスライスの位置が自動的に投影データ収集可能領域の中心に来るように寝台15aを移動させる。
【0051】
なお、図10及び図12のその他の構成は、図5及び図7に示す構成と同一構成であり、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0052】
次に、このように構成された第2の実施の形態のX線CT装置の動作を図10から図12までの図面、及び図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、図10に示すように、2mmスライス厚の7スライスとし、X線ビームFB1を被検体35内の病巣部37に曝射し、CT透視を行っているものとする。
【0053】
そして、このCT透視中に、さらに詳しく観察したいスライスを操作部12のマウスのカーソルでクリックして選択する(ステップS51)。例えば、図10に示す例では、投影データ収集可能領域である2mmスライス厚の7スライスのうちの、右端部の注目スライスS5,S6,S7を選択する(図11(a)に示す。)。
【0054】
また、透視中、選択されたスライス厚より薄いスライスを選択する(ステップS53)。例えば、選択された2mmスライスよりも薄い1mmスライスを選択する。
【0055】
すると、システム制御部11は、選択された注目スライスが投影データ収集可能領域の端付近かどうかを判定する(ステップS55)。選択された注目スライスが投影データ収集可能領域の端付近でない場合には、直ちにステップS59の処理に進む。
【0056】
一方、選択された注目スライスが投影データ収集可能領域の端付近である場合には、システム制御部11は、寝台移動部15に寝台制御信号を送る。寝台移動部15は、選択されたスライスの位置が投影データ収集可能領域の中心に来るように寝台15aを移動させる(ステップS57)。
【0057】
図11(a)に示すように投影データ収集可能領域の中心は、スライスS4の位置であり、注目スライスの中心は、スライスS6の位置である。また、1つのスライスは、2mmであるため、選択されたスライスの位置(スライスS6)が投影データ収集可能領域の中心(スライスS4の位置)に来るようにするためには、寝台15aを4mmだけ移動させればよい。なお、寝台15aを移動させる代わりに、回転架台25を移動させるようにしても良い。
【0058】
さらに、システム制御部11は、選択された注目スライスのスライス厚を、選択された薄いスライス厚1mmとなるように、スイッチ群26を切替制御する(ステップS59)。
【0059】
次に、システム制御部11は、記憶部11aに記憶された各スライス厚毎のパラメータを参照し、選択された薄いスライス厚によってX線条件、再構成条件、補正データ等のパラメータを切り替える(ステップS61)。例えば、薄いスライス厚が選択された場合には、X線条件を切り替えて、図12に示すように、スリットの幅を狭くして、X線ビームFB1からX線ビームFB3に切り替える。
【0060】
そして、切り替えられたパラメータの下で、投影データを収集し(ステップS63)、収集された投影データに基づき画像を再構成し(ステップS65)、再構成されたスライスの画像を表示する(ステップS67)。
【0061】
このように、選択されたスライスの位置が自動的に投影データ収集可能領域の中心に来るので、投影データ収集可能領域の中心付近の画像のほうが端部のそれよりも再構成条件が良好であり、画像の劣化が少なくなる。
【0062】
また、従来では、選択されたスライスが投影データ収集可能領域の端部にある場合に、このスライス位置の両隣やスライス厚を厚くして、さらに広い範囲を観察したいときには、対象とするスライス位置が投影データ収集可能領域を越えてしまう。この場合、観察したい範囲の投影データを連続的に収集することができなくなる。このため、透視検査や透視下治療を一旦中断し、透視範囲の再設定や寝台、回転架台を移動しなければならず、作業が繁雑化しかなりの時間がかかる等の問題点がある。
【0063】
しかし、第2の実施の形態によれば、選択されたスライスの位置が自動的に投影データ収集可能領域の中心に来るので、前述した問題点を解決することができる。さらに、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
【0064】
なお、本発明は前述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態に限定されるものではない。例えば、透視撮影時に、スキャナ、あるいは、投影データ上で撮影領域を指定することにより、自動的に寝台15aまたは回転架台25の一方、または、両方が撮影領域をカバーできるように移動し、被検体をスキャンしてもよい。また、スリット39等のX線光学系も、寝台15aまたは回転架台25の移動に連動させれば、被検体への被曝を低減することができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、透視を中断することなく、様々な条件で容易に透視像を観察することができるため、透視作業の簡便化、時間の短縮を図ることができる。
【0066】
また、データ収集可能範囲の中心に注目スライスの中心が来るように被検体が載置される寝台と架台との少なくとも一方を移動させるため、再構成条件が良好となり、画像の劣化が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すシステム構成図である。
【図2】検出器を3次元的に表した図である。
【図3】記憶部に記憶されたスライス厚等のパラメータを示す図である。
【図4】検出器の各チャンネルの素子列の構成図である。
【図5】第1の実施の形態のX線CT装置のスライス厚切り替え前の主要部の構成ブロック図である。
【図6】スライス厚切り替え前のスイッチ群の動作を示す図である。
【図7】第1の実施の形態のX線CT装置のスライス厚切り替え時の主要部の構成ブロック図である。
【図8】スライス厚切り替え時のスイッチ群の動作を示す図である。
【図9】第1の実施の形態のX線CT装置の動作を説明するフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態のX線CT装置において投影データ収集可能領域の端付近のスライスを選択した様子を示す図である。
【図11】選択されたスライスを投影データ収集可能領域の中心に来るように寝台を移動させる移動量を説明する図である。
【図12】選択されたスライスが投影データ収集可能領域の中心に来た様子を示す図である。
【図13】第2の実施の形態のX線CT装置の動作を説明するフローチャートである。
【図14】シングルスライスCTを用いたCT透視を示す構成図である。
【符号の説明】
10…X線CT装置、11…システム制御部、11a…記憶部、12…操作部、13…架台・寝台制御部、15…寝台移動部、15a…寝台、17…X線制御装置、19…高電圧発生装置、21…X線ビーム発生源、23…検出器、25…回転架台、26…スイッチ群、27…データ収集部、29…収集データ記憶装置、31…画像再構成部、33…表示部、35…被検体、37…病巣部、39…スリット、43…スリット制御部。

Claims (1)

  1. 1回のスキャン動作で被検体のスライス方向に複数の検出素子列が配列される検出手段から被検体の複数スライスの投影データを同時に収集する収集手段と、この収集手段で収集された複数スライスの投影データに基づき複数スライスの画像を再構成する再構成手段と、この再構成手段で得られた複数スライスの画像を表示する表示手段とを備えたX線CT装置において、
    前記複数スライスの内のいずれかの注目スライスを選択する選択手段と、
    前記スライス方向のデータ収集可能範囲の端部に前記選択手段により選択された前記注目スライスがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記端部に前記注目スライスがあると判定された場合に前記データ収集可能範囲の中心に前記注目スライスの中心が来るように前記被検体が載置される寝台と架台との少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
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