JP4377025B2 - 基板接続用コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板接続用コネクタに関し、特にプリント基板の一辺を保持し、このプリント基板を接続対象回路に接続するための基板接続用コネクタに属する。
【0002】
【従来の技術】
1つの辺に沿って複数の端子電極が形成されているプリント基板の1つの辺を保持し、このプリント基板を接続対象回路に接続するための基板接続用コネクタとして、従来使用されているものの中に、図6及び図7に示されているようなものがある。
この例の基板接続用コネクタは、複数のコンタクト200xと、これら複数のコンタクト200xを配列、保持固定するインシュレータ100xとを備えて構成され、これらの詳細は次のとおりとなっている。
【0003】
複数のコンタクト200xそれぞれは、一方の端に設けられてプリント基板600の複数の端子電極(図示省略)の対応する端子電極に接触接続するための接触部210xと、他方の端に設けられて接続対象回路の対応する電極に接続するための接続部220xと、これら接触部210x及び接続部220xの間をつなぎ、接触部210x側の部分がコの字状に折り曲げられ、接続部220x側の部分は接触部210xに対して逆方向にU字状に折り曲げられて延び、その中間の直線状部分がインシュレータ100xに保持固定される、保持固定部260と、を備え、弾性導電体で一体形成されている。
【0004】
インシュレータ100xは、複数のコンタクト200xそれぞれの保持固定部260が圧入されてこれらコンタクト200xを配列、保持固定する複数のコンタクト保持固定部140を備え、これら複数のコンタクト保持固定部140が形成されている部分の外表面と複数のコンタクト200xの接触部210xとの間を基板装着部110xとする。また、この基板装着部110xと背中合せに、複数のコンタクト200xの接続部220xが挿入収容される接続部収容室が設けられている(記号及び名称は図示省略)。
【0005】
図7(a)〜(d)には、この基板接続用コネクタの基板装着部110xに、プリント基板600の一辺(複数の端子電極が配列形成されている)が装着、保持固定される過程が示されている。
【0006】
この例を含む多くの基板接続用コネクタは、小型化、軽薄短小化を目指しているため、プリント基板600の挿入性を良好に保つためのガイド手段を設けるスペースがなく、作業者が、目視や手先の感覚で挿入、装着することになる。また、ローコスト化のため、プリント基板600の端面(辺の部分)は面取りされておらず、粗の状態のままであることが多く、かつ、コンタクト200xの接触部210xがプリント基板600の端子電極に規定の圧力で接触接続するように、基板装着部110xのインシュレータ表面とコンタクトの接触部210xとの間の間隔はプリント基板600の板厚寸法より狭くなっているので、プリント基板600を装着する際の基板挿入力が大きくなる。
【0007】
なお、この例の基板接続用コネクタは、複数のコンタクト200xの、接続部220x側のU字状に折り曲げられた部分に、複数の端子電極が形成されたフレキシブル基板を挿入して、これら複数の端子電極と複数のコンタクト200xとの間を対応接続することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の基板接続用コネクタは、インシュレータ100xの、複数のコンタクト200xを保持固定している部分の外表面と、複数のコンタクト200xそれぞれの、保持固定部260からコの字状につながったその先の部分の接触部210xとの間に、複数の端子電極が形成されている、プリント基板600の一辺を挿入、装着してその複数の端子電極に対応する接触部210xを加圧接触させる構成、構造となっており、プリント基板600挿入前のインシュレータ100x・コンタクト200x間はプリント基板600の板厚より狭く、軽薄短小化のためにプリント基板挿入用のガイドもなくて作業者が目視や手先の感覚で、細心の注意力を集中させてプリント基板600の挿入を行わなければならず、その上、プリント基板600もローコスト化のために各辺の面取り加工もなく粗のままであるので、プリント基板600を挿入装着する際、その挿入力は大きく、しかも作業者の感覚に頼ることになって、コンタクト200xが座屈したり変形してしまう、という問題点がある。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、コンタクトの座屈や変形を来すことなく、容易にプリント基板を装着することができる基板接続用コネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板接続用コネクタは、1つの辺に沿って複数の端子電極が形成されているプリント基板のこの1つの辺を保持してこのプリント基板を接続対象回路に接続するための基板接続用コネクタであって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)底面、側壁、上面とつながる段差状を成して前記側壁が前記プリント基板の板厚と同程度の高さ寸法に形成され、前記プリント基板が、その1つの辺を前記側壁に突き当て、かつその端子電極形成面の裏面側が前記底面に接するように装着される基板装着部と、それぞれがこの基板装着部と背中合せに形成された、複数のコンタクトスライド保持部と、を備えて成るインシュレータ
(ロ)それぞれが、その一方の端に設けられて前記プリント基板の複数の端子電極のうちの対応する端子電極に接触接続するための接触部と、その他方の端に設けられて前記接続対象回路の対応する電極に接続するための接続部と、前記接触部につながって延びた後、U字状に折り返されてこの接触部に向い合う位置を通り過ぎるまで直線状に延び、前記接続部へとつながる保持部と、を備えて弾性導電体で一体形成され、前記保持部の折り返された直線状の部分が、前記インシュレータの対応するコンタクトスライド保持部にスライド挿入されてコンタクト最終配備位置に到達するまでの間で、前記接触部が前記インシュレータの基板装着部の上面に加圧接触した状態で一旦停止させ、この状態で前記基板装着部に前記プリント基板が装着され、この後、前記コンタクト最終配備位置に到達するまでスライド挿入されて、前記接触部が前記プリント基板の対応する端子電極に加圧接触してこのプリント基板を保持する、複数のコンタクト
【0011】
また、前記基板接続用コネクタに加えて、複数のコンタクトを保持固定してこれら複数のコンタクトを同時に、その保持部の折り返された直線状の部分がインシュレータの対応するコンタクトスライド保持部に対しスライド挿入できるようにする、スライドインシュレータを設けて構成され、更に、前記インシュレータ及びスライドインシュレータいずれか一方或いは両者の予め定められた位置に、前記複数のコンタクトスライド保持部と前記複数のコンタクトとの相対的な挿入位置関係を示す、コンタクト挿入位置表示マークを設けて構成される。
【0012】
また、前記基板接続用コネクタに加えて、それぞれが、複数のコンタクトのうちの対応するコンタクトの接続部に、スライド可能なように加圧接触するコンタクトスライド接触部と、このコンタクトスライド接触部とつながり前記接続対象回路の対応する電極に接続するための接続端子部とを備えて導電体で一体形成され、インシュレータに保持固定された、複数のコンタクト接触接続端子を設けて構成され、更に、前記複数のコンタクト接触接続端子それぞれの接続端子部が、前記接続対象回路の対応する電極に表面実装接続される形状、構造を有する表面実装型であるように構成される。
【0013】
また、更に、前記複数のコンタクト、前記複数のコンタクト接触接続端子、及び前記インシュレータが、これら複数のコンタクトの接続部と複数のコンタクト接触接続端子のコンタクトスライド接触部との間に、一辺に沿ってその両面に複数の端子電極が配列形成された接続対象回路であるフレキシブル基板の一辺が挿入されて、前記複数のコンタクトと前記フレキシブル基板の一方の面の複数の端子電極との間、及び前記複数のコンタクト接触接続端子と前記フレキシブル基板の他方の面の複数の端子電極との間が接触接続される、FPC接続構造を成す構成を有している。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態は、インシュレータ及び複数のコンタクトを備えて成り、これらの詳細は次のとおりである。
まず、インシュレータは、底面、側壁、上面とつながる段差状を成して上記側壁がプリント基板の板厚と同程度の高さ寸法に形成され、上記プリント基板が、その1つの辺を上記側壁に突き当て、かつその端子電極形成面の裏面側が上記底面に接するように装着される基板装着部と、それぞれがこの基板装着部と背中合せに形成された、複数のコンタクトスライド保持部と、を備えた構造となっている。
また、複数のコンタクトは、それぞれが、その一方の端に設けられて上記プリント基板の複数の端子電極のうちの対応する端子電極に接触接続するための接触部と、その他方の端に設けられて接続対象回路の対応する電極に接続するための接続部と、上記接触部につながって延びた後、U字状に折り返されてこの接触部に向い合う位置を通り過ぎるまで直線状に延び、上記接続部へとつながる保持部と、を備えて弾性導電体で一体形成され、上記保持部の折り返された直線状の部分が、上記インシュレータの対応するコンタクトスライド保持部にスライド挿入されてコンタクト最終配備位置に到達するまでの間で、上記接触部が上記インシュレータの基板装着部の上面に加圧接触した状態で一旦停止させ、この状態で上記基板装着部に上記プリント基板が装着され、この後、上記コンタクト最終配備位置に到達するまでスライド挿入されて、上記接触部が上記プリント基板の対応する端子電極に加圧接触してこのプリント基板を保持する、構造となっている。
【0015】
このような構成、構造とすることにより、複数のコンタクトを気にすることなく、プリント基板を単に、インシュレータの基板装着部に装着し、この後、複数のコンタクトを、インシュレータに対するコンタクト最終配備位置まで押し込めばよく、しかも、コンタクトがスライド挿入されるときの形状を、一旦停止位置からプリント基板保持位置(コンタクト最終配備位置)までの間で不変とすることができて、滑らかに挿入することができるので、これら複数のコンタクトが、座屈や変形を起すことはなく、容易に、プリント基板を装着、保持固定することができる。
【0016】
本発明の第2の実施の形態は、前述の第1の実施の形態に加えて、複数のコンタクトを保持固定してこれら複数のコンタクトを同時に、その保持部の折り返された直線状の部分がインシュレータの対応するコンタクトスライド保持部に対しスライド挿入できるようにする、スライドインシュレータを設けて構成される。このような構成、構造とすることにより、複数のコンタクトのインシュレータへのスライド挿入が容易となり、プリント基板の装着、保持固定作業がより一層容易になる。
【0017】
本発明の第3の実施の形態は、前述の第1,第2の実施の形態に加えて、それぞれが、複数のコンタクトのうちの対応するコンタクトの接続部に、スライド可能なように加圧接触するコンタクトスライド接触部と、このコンタクトスライド接触部とつながり接続対象回路の対応する電極に接続するための接続端子部とを備えて導電体で一体形成され、インシュレータに保持固定された、複数のコンタクト接触接続端子を設けて構成される。
【0018】
このような構成、構造とすることにより、接続対象回路の基板に直接、接続、搭載することができ、プリント基板の装着、保持固定作業を、より一層容易に、かつ安定して行うことができる。また、相対向する2つの辺それぞれに複数の端子電極が形成されているようなプリント基板であっても、2つの基板接続用コネクタを、接続対象回路の基板に直接、接続搭載した状態で、このプリント基板を容易に装着することができる。ちなみに、従来技術の基板接続用コネクタの場合、2つの基板接続用コネクタを接続対象回路の基板に搭載した状態では、このようなプリント基板を装着することは極めて困難であり、コンタクトの座屈や変形も更に増加する。
【0019】
また、この第3の実施の形態では、複数のコンタクトの接続部と、複数のコンタクト接触接続端子のコンタクトスライド接触部との間に、一辺の両面それぞれに複数の端子電極が形成された接続対象回路であるフレキシブル基板を挿入してその上面側の複数の端子電極と複数のコンタクト、及びその下面側の複数の端子電極と複数のコンタクト接触接続端子とを接続し、この基板接続用コネクタと接続対象回路との間の信号を分岐したり、またこれらの間に他の回路を挿入したりすることもできるようになる。
【0020】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(a),(b)は本発明の第1の実施例を示す、各方向から見た側面図及び断面側面図、並びにプリント基板装着、保持固定状態の断面側面図、図2(a)〜(c)はそのプリント基板装着、保持固定手順を示す断面側面図である。
この第1の実施例は、インシュレータ100及び複数のコンタクト200を備えて構成され、これらの詳細は次のとおりである。
【0021】
インシュレータ100は、底面111、側壁112、上面113とつながる段差状を成して側壁がプリント基板600の板厚と同程度の高さ寸法に形成され、プリント基板600が、その複数の端子電極形成辺を側壁に突き当て、かつその複数の端子電極形成面の裏面側が底面111に接するように装着される、基板装着部110と、それぞれがこの基板装着部110と背中合せに形成された、複数のコンタクトスライド保持部120と、これら複数のコンタクトスライド保持部120それぞれとつながった、複数の接続部収容室(名称、記号とも図示省略)と、を備えた構造となっている。
【0022】
複数のコンタクト200それぞれは、その一方の端に設けられてプリント基板600の複数の端子電極(図示省略)のうちの対応する端子電極に接触接続するための接触部210と、その他方の端に設けられて接続対象回路(図示省略)の対応する電極に接続するための接続部220と、接触部210につながって延びた後、U字状(コの字状でもある)に折り返されて接触部210と向かい合う位置を通り過ぎるまで直線状に延び、更にU字状に折り返されて接続部220へとつながる保持部230と、を備えて弾性導電体(金属板等)で一体形成されており、保持部230の直線状の部分がインシュレータ100のコンタクトスライド保持部120に挿入され、かつ接続部220が接続部収容室に収容されて、コンタクト最終配備位置(接触部210側のU字状の底の部分がインシュレータ100に当接する位置)に到達するまでの間で、接触部210がインシュレータ100の基板装着部110の上面113に加圧接触した状態で一旦停止させ、この状態で基板装着部110にプリント基板600が装着され、この後、上記コンタクト最終配備位置に到達するまでスライド挿入されて、接触部210がプリント基板600の対応する端子電極に加圧接触して、このプリント基板600を保持する構造となっている。
【0023】
この第1の実施例において、まず、複数のコンタクト200それぞれを、その接触部210がインシュレータ100の基板装着部110の上面113に加圧接触して留まる位置で一旦停止させ、この状態でプリント基板600を基板装着部110に装着する。この装着作業は、基板装着部110のプリント基板600が装着される部分に、コンタクト200の接触部210が存在しないので、コンタクト200を気にすることなく、単に、プリント基板600を基板装着部110に、その一辺が側壁に当接し、その端子電極形成面の裏面が底面111に接するように装着すればよい(図2(a),(b)参照)。
【0024】
次に、プリント基板600を装着した状態で、複数のコンタクト200を、一つの面が平で変形しない物(例えば治具等)で、コンタクト最終配備位置まで(コンタクト200が停止するまで)押し込むと(スライド挿入)、各コンタクト200の接触部210がプリント基板600の対応する端子電極に加圧接触し、プリント基板600はこの基板接続用コネクタに保持固定される(図2(c)参照)。
【0025】
このように、プリント基板600の装着、保持固定が、複数のコンタクト200を気にすることなく、単に、プリント基板600を基板装着部110に装着して複数のコンタクト200を押し込む、という極めて単純、かつ容易な作業ででき、しかも、複数のコンタクト200は、その一旦停止位置からコンタクト最終配備位置までの間、その形状が変化しないように滑らかにスライド挿入することができて挿入力も一定であるので、これら複数のコンタクト200が座屈や変形を起すこともない。
【0026】
なお、複数のコンタクト200それぞれは、各図にも示されているように、その接触部210の、インシュレータ100(上面113)及びプリント基板600の表面と加圧接触する部分に丸みを持たせてその最先端部分を反らせた形状とすることにより、そのスライド移動が滑らかになることは言うまでもない。この場合、その最先端部分が上面113からはみ出したとしても、プリント基板600の装着に支障を来たすことはない。また、インシュレータ100の上面113の部分には、段差が設けられていてコンタクト200が抜け落ちないようになっている。更に、コンタクト200の、接続部220と、保持部230の直線状の部分との間には、フレキシブル基板を挿入して、接続対象回路に接続することができる。
【0027】
図3(a),(b)は本発明の第2の実施例を示す、2方向から見た側面図及びそのA−A矢視断面図である。
この第2の実施例は、前述の第1の実施例に対し、複数のコンタクト200aを保持固定して、これら複数のコンタクトを同時に、その保持部の直線状の部分がインシュレータ100aの対応するコンタクトスライド保持部120aに対しスライド挿入できるようにする、スライドインシュレータ300を付加した構成、構造となっており、また、インシュレータ100aには、複数のコンタクトとコンタクトスライド保持部120aとの相対的な挿入位置関係のうちの、コンタクト最終配備位置を示す、コンタクト挿入位置表示マーク130が設けられている。
【0028】
このスライドインシュレータ300は、複数のコンタクト200aを、主にその接触部210のU字状(コの字状)の、奥の部分(底の部分)で保持固定し、また、その保持部230aの直線状の部分に接して、この部分を補強する構造となっている。また、コンタクト200aの接続部220a側は、第1の実施例と同様にU字状に折り返されて、この部分にフレキシブル基板700が挿入されるが、スライドインシュレータ300の保持部230aの直線状部分に対する補強構造が、フレキシブル基板700の挿入時の、オーバーストレスを防止する構造となっている。
【0029】
この第2の実施例では、複数のコンタクト200aを同時に、スライドインシュレータ300によって、その接触部210の基板装着部110の上面への加圧接触停止や最終配備位置へのスライド挿入等が可能となるので、その作業性を向上させることができ、また、コンタクト挿入位置表示マーク130によって、複数のコンタクト200aを正確な位置に配備することができる。
【0030】
図4(a),(b)は本発明の第3の実施例を示す、2方向から見た側面図及びそのA−A矢視断面図である。
前述の第2の実施例では、その複数のコンタクト200aが、接続部220aのU字状の内側にフレキシブル基板700を挿入して接続対象回路と接続する構造となっているが、この第3の実施例では、コンタクト200bの接続部220b側の部分が変更され、この接続部220bが、新たに付加されたコンタクト接触接続端子400を介して接続対象回路と接続する構成、構造となっていて、詳細は次のとおりである。
【0031】
まず、複数のコンタクト200bそれぞれは、その接続部220b側が、U字状の外側で対応するコンタクト接触接続端子400にスライド接触接続する構造となっている。また、複数のコンタクト接触接続端子400それぞれは、対応するコンタクト200bの接続部220bに、スライド可能なように加圧接触するコンタクトスライド接触部410と、このコンタクトスライド接触部410とつながり接続対象回路の対応する電極に接続される接続端子部420と、を備えて導電体で一体形成され、インシュレータ100bに保持固定されている。
【0032】
このような構成とすることにより、この基板接続用コネクタを直接、接続対象回路の基板に接続、搭載することができ、プリント基板(600)の、基板装着部110への装着、複数のコンタクト200bによる接続、保持固定等の作業を、より一層容易、かつ安定して行うことができる。
【0033】
なお、複数のコンタクト接触接続端子400それぞれの接続端子部420を表面実装型構造(図4(b))とすることにより、この基板接続コネクタを、接続対象回路の基板に、他の表面実装用部品と同様に表面実装することができる。
【0034】
また、この第3の実施例では、複数のコンタクト200bの接続部220bと、複数のコンタクト接触接続端子400のコンタクトスライド接触部410との間に、一辺の両面それぞれに複数の端子電極710が配列形成されたフレキシブル基板700bを挿入して、その上面側の複数の端子電極710と複数のコンタクト200bとを対応接続し、その下面側の複数の端子電極710と複数のコンタクト接触接続端子400とを対応接続して、この基板接続用コネクタと接続対象回路との間の信号を分岐したり、これらの間に他の回路を挿入したりすることができる。
【0035】
また、この第3の実施例の基板接続用コネクタを用いることにより、相対向する2つの辺それぞれに複数の端子電極が配列形成されているようなプリント基板、例えば4辺それぞれに複数の端子電極が配列形成されている液晶基板(LCD)を接続対象回路の基板に実装する場合でも、4箇の基板接続用コネクタを接続対象回路の基板に直接、搭載した状態で、この液晶基板を、極めて容易、かつ安定して、コンタクト200bを座屈、変形させることなく実装することができる。
【0036】
図5(a)〜(c)は、前述の第3の実施例の基板接続用コネクタを4箇使用してこれを親基板に直接搭載し、4辺に複数の端子電極が配列形成されているプリント基板をこの親基板に実装する手順を示す、平面図及び部分拡大断面側面図である。
【0037】
4箇の基板接続用コネクタ(100b,200b,300,400を含む)は、親基板800のプリント基板600aの各辺の位置に、その基板装着部110を相対向させて配置されて親基板800に表面実装されている。また、これら4箇の基板接続用コネクタの間は、連結フレーム500によって互いに連結されている。そして、その複数のコンタクト200bは、その接触部(210)が、基板装着部110の上面(113)に加圧接触して留まるように、一旦停止した状態となっている(図5(a))。このとき、コンタクト200bの接触部210側の先端は、上面(113)からはみ出さないようにするのが望ましい。この状態で、プリント基板600aの4辺が対応する基板装着部110に装着される(図5(b))。
【0038】
そして、4辺のスライドインシュレータ300を押込み、4辺の複数のコンタクト200bをその最終配備位置までスライド挿入することにより、プリント基板600aは、これら基板接続用コネクタを介して、親基板800に保持固定され、かつ電気的に接続される。
【0039】
従来の基板接続用コネクタでは(図6,図7参照)、インシュレータ・コンタクト間にプリント基板を挿入する構造となっているので、図5のように、親基板に4箇の基板接続用コネクタを搭載した後、プリント基板を装着することはできない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、底面、側壁、上面とつながる段差状を成してその側壁がプリント基板の板厚と同程度の高さ寸法に形成された基板装着部を備えたインシュレータの、基板装着部の上面に、それぞれが、その一方の端に接触部を備えてU字状に折り返された複数のコンタクトそれぞれの接触部を加圧接触させてこれらコンタクトが一旦停止させ、この状態でプリント基板を基板装着部に装着させた後、これら複数のコンタクトを、その最終配備位置までスライド挿入して、プリント基板を保持固定し、かつ電気的に接続する構成、構造とすることにより、複数のコンタクトを気にすることなく、プリント基板を基板装着部に装着することができ、かつコンタクトの形状及び挿入力を一定に保ちつつこれら複数のコンタクトをスライド挿入することができるので、コンタクトに座屈や変形が生じることなく、プリント基板を極めて容易に装着、保持固定、接続することができる、という効果があり、複数のコンタクトを保持固定してこれら複数のコンタクトを同時にスライド挿入するスライドインシュレータを付加することにより、更に、プリント基板の保持固定、接続作業が容易、かつ安定してできるという効果があり、複数のコンタクトそれぞれの接続部にスライド可能なように加圧接触してインシュレータに保持固定され、接続対象回路の基板に直接接続される、複数のコンタクト接触接続端子を付加することにより、接続対象回路の基板に搭載した状態でプリント基板を装着、保持固定、接続することができて、その作業性を更に向上させることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す、各方向から見た側面図及び断面側面図、並びにプリント基板装着、保持固定状態の断面側面図である。
【図2】図1に示された実施例の、プリント基板の装着、保持固定手順を示す断面側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す、2方向から見た側面図、及びA−A矢視断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す、2方向から見た側面図、及びA−A矢視断面図である。
【図5】図4に示された実施例の基板接続用コネクタを4箇、親基板に実装した状態でプリント基板を装着、保持固定する手順を示す、平面図及び部分断面側面図である。
【図6】従来の基板接続用コネクタの一例を示す、各方向から見た側面図及び断面側面図である。
【図7】図6に示された基板接続用コネクタにプリント基板を装着、保持固定する手順を示す、断面側面図である。
【符号の説明】
100,100a,100b,100x インシュレータ
110,110x 基板装着部
120,120a,120b コンタクトスライド保持部
130 コンタクト挿入位置表示マーク
140 コンタクト保持固定部
200,200a,200b,200x コンタクト
210,210x 接触部
220,220a,220b,220x 接続部
230,230a,240 保持部
260 保持固定部
300 スライドインシュレータ
400 コンタクト接触接続端子
410 コンタクトスライド接触部
420 接続端子部
500 連結フレーム
600,600a プリント基板
700,700b フレキシブル基板
800 親基板

Claims (5)

  1. 1つの辺に沿って複数の端子電極が形成されているプリント基板のこの1つの辺を保持してこのプリント基板を接続対象回路に接続するための基板接続用コネクタであって、次の各構成を有することを特徴とする基板接続用コネクタ。
    (イ)底面、側壁、上面とつながる段差状を成して前記側壁が前記プリント基板の板厚と同程度の高さ寸法に形成され、前記プリント基板が、その1つの辺を前記側壁に突き当て、かつその端子電極形成面の裏面側が前記底面に接するように装着される基板装着部と、それぞれがこの基板装着部と背中合せに形成された、複数のコンタクトスライド保持部と、を備えて成るインシュレータ
    (ロ)それぞれが、その一方の端に設けられて前記プリント基板の複数の端子電極のうちの対応する端子電極に接触接続するための接触部と、その他方の端に設けられて前記接続対象回路の対応する電極に接続するための接続部と、前記接触部につながって延びた後、U字状に折り返されてこの接触部に向い合う位置を通り過ぎるまで直線状に延び、前記接続部へとつながる保持部と、を備えて弾性導電体で一体形成され、前記保持部の折り返された直線状の部分が、前記インシュレータの対応するコンタクトスライド保持部にスライド挿入されてコンタクト最終配備位置に到達するまでの間で、前記接触部が前記インシュレータの基板装着部の上面に加圧接触した状態で一旦停止させ、この状態で前記基板装着部に前記プリント基板が装着され、この後、前記コンタクト最終配備位置に到達するまでスライド挿入されて、前記接触部が前記プリント基板の対応する端子電極に加圧接触してこのプリント基板を保持する、複数のコンタクト
  2. 請求項1記載の基板接続用コネクタに加えて、複数のコンタクトを保持固定してこれら複数のコンタクトを同時に、その保持部の折り返された直線状の部分がインシュレータの対応するコンタクトスライド保持部に対しスライド挿入できるようにする、スライドインシュレータを設けて成る基板接続用コネクタ。
  3. 前記インシュレータ及びスライドインシュレータいずれか一方或いは両者の予め定められた位置に、前記複数のコンタクトスライド保持部と前記複数のコンタクトとの相対的な挿入位置関係を示す、コンタクト挿入位置表示マークを設けた請求項2記載の基板接続用コネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の基板接続用コネクタに加えて、それぞれが、複数のコンタクトのうちの対応するコンタクトの接続部に、スライド可能なように加圧接触するコンタクトスライド接触部と、このコンタクトスライド接触部とつながり前記接続対象回路の対応する電極に接続するための接続端子部とを備えて導電体で一体形成され、インシュレータに保持固定された、複数のコンタクト接触接続端子を設けて成る基板接続用コネクタ。
  5. 前記複数のコンタクト接触接続端子それぞれの接続端子部が、前記接続対象回路の対応する電極に表面実装接続される形状、構造を有する表面実装型である請求項4記載の基板接続用コネクタ。
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