JP4375989B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機などの弾球遊技機に関し、特に、遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機が知られている。例えば、特別図柄表示部において複数の特別図柄を変動及び停止させ(特別図柄抽選)、停止図柄が特定の組み合せになったとき、多くの賞品球を獲得可能な大当り状態となる弾球遊技機が広く普及している。
この種の弾球遊技機は、大当り時の図柄が特定の図柄であった場合に、次回の大当りまで大当り確率が高確率状態になる確率変動モードを有している。この確率変動モードを繰り返すと、より多くの賞品球を獲得することができるため、遊技者は、大当りのなかでも、確率変動図柄による大当りを願って遊技を行っている。
【0003】
一方、遊技場の運営者からは、集客や安定経営のために、出玉をできるだけ正確にコントロールしたいという要望がある。例えば、ある時間帯(開店直後など)は、来店を促すために出玉率を上げる一方、他の時間帯は、前記時間帯における出玉を回収するために出玉率を抑え、また、出玉率を抑えている時間帯でも、出玉の良い遊技機を現出させて遊技者の射幸心を維持したいなど、出玉コントロールに関する様々な要求がある。
しかしながら、弾球遊技機における出玉のコントロールは、ほとんどが遊技釘の調整に頼っているため、一日単位の出玉調整しか行うことができず、上記のような要求を満足できないという問題がある。
【0004】
そこで、近年では、大当り確率、確率変動図柄の割合、確率変動形態、リミッタ(連続大当り制限回数)、大当り時の最高ラウンド数、時間短縮継続回数などの各種パラメータ設定を遊技者が選択的に変更できるようにしたものや、確率変動モードにおける確率変動図柄の割合を時間や変動回数に応じて変化させるものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−57583号公報(第8頁、第6図)
【特許文献2】
特開2002−292020号公報(第7頁、第8図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示されるものでは、前述した各種パラメータ設定を変更できるものの、出玉率がほぼ同じになる各種パラメータ値の組み合せを複数用意し、そのいずれかを遊技者に選択させるため、遊技者にとっては有益であるものの、時間帯に応じて出玉率を変更したいなどの遊技場側の要望に応えられるものではなかった。
【0007】
また、特許文献2に示されるものでは、確率変動モードにおける確率変動図柄の割合を変更するに過ぎないため、遊技時間の多くを占める通常遊技モードの遊技性を高めることは困難であり、また、時間帯に応じて出玉率を変更したいなどの遊技場側の要望に応えられるものではなかった。
【0008】
本発明の目的は、図柄抽選の当り確率を、図柄抽選回数又は経過時間に応じて変更可能にするとともに、当り確率の変更パターンを複数記憶し、これらの変更パターンから、いずれかの変化パターンを選択できるようにすることにより、意識的に当り確率の波を作り出すことを可能にし、その結果、図柄変動回数や時間帯に応じて出玉率を変更したり、当りを集中的に発生させるなど、遊技場側の要求を満たすることができるだけでなく、当り確率の変更によって遊技性も高めることができる弾球遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために創作されたものであって、請求項1の発明は、遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機であって、前記図柄抽選の当り確率を、図柄抽選回数又は経過時間に応じて変更する当り確率変更手段と、前記当り確率の変更パターンを複数記憶する変更パターン記憶手段と、前記複数の変更パターンから、いずれかの変更パターンを選択する変更パターン選択手段とを備え、前記変更パターン記憶手段は、前記変更パターン毎に、複数の当り確率と、各当り確率の適用順位と、各当り確率の適用抽選回数又は適用時間を記憶し、前記変更パターン選択手段は、前記変更パターン記憶手段が記憶する複数の変更パターンのうち、いずれかの変更パターンを選択すると共に、選択した変更パターンにおける最初の適用当り確率をランダムに決定することを特徴とする弾球遊技機である。
弾球遊技機をこのように構成すれば、図柄抽選の当り確率に意識的に波を作り出すことができるため、遊技場の運営者は、図柄変動回数や時間帯に応じて出玉率を変更したり、遊技者に有利な状態を集中的に発生させるなど、自由度の高い出玉コントロールを行うことが可能になる。また、弾球遊技が単調になることを回避できるため、遊技性が向上するだけでなく、遊技者の射幸心を維持することができる。しかもこの場合には、図柄抽選における当り確率の波を作り出すだけでなく、この波におけるスタート確率をランダムに変更することにより、遊技者の期待感を高めることができる。
請求項2の発明は、遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機であって、前記図柄抽選の当り確率を、図柄抽選回数又は経過時間に応じて変更する当り確率変更手段と、前記当り確率の変更パターンを複数記憶する変更パターン記憶手段と、前記複数の変更パターンから、いずれかの変更パターンを選択する変更パターン選択手段とを備え、前記変更パターン記憶手段は、前記変更パターン毎に、複数の当り確率と、各当り確率の適用抽選回数又は適用時間を記憶し、前記変更パターン選択手段は、前記変更パターン記憶手段が記憶する複数の変更パターンのうち、いずれかの変更パターンを選択すると共に、選択した変更パターンにおける各当り確率の適用順位をランダムに並び換えることを特徴とする弾球遊技機である。
弾球遊技機をこのように構成すれば、図柄抽選の当り確率に意識的に波を作り出すことができるため、遊技場の運営者は、図柄変動回数や時間帯に応じて出玉率を変更したり、遊技者に有利な状態を集中的に発生させるなど、自由度の高い出玉コントロールを行うことが可能になる。また、弾球遊技が単調になることを回避できるため、遊技性が向上するだけでなく、遊技者の射幸心を維持することができる。しかもこの場合には、図柄抽選における当り確率の波を作り出すだけでなく、この波における確率をランダムに並び換えることにより、遊技者の期待感を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に沿って説明する。
[パチンコ遊技機の基本構成]
まず、本発明に係る弾球遊技機(パチンコ遊技機)の基本構成について説明する。図1及び図2において、1はパチンコ遊技機であって、該パチンコ遊技機1は、パチンコ島に固定される外枠2に対して、開閉自在に取り付けられる。パチンコ遊技機1の側方隣接位置には、台間玉貸し機3が並設され、この台間玉貸し機3に、現金(紙幣又は硬貨)又はプリペイドカードを投入することにより、台間玉貸し機3又はパチンコ遊技機1から遊技玉が貸し出され、パチンコ遊技が可能になる。
【0011】
パチンコ遊技機1の正面は、本発明の要部である遊技盤4と、その前方を覆う開閉自在なガラス枠5と、遊技球を溜める上皿6と、上皿6の余剰球を溜める下皿7と、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8と、遊技球の貸出操作を行う貸出操作部9と、効果音を発生するスピーカ10とを備えており、また、パチンコ遊技機1の背面は、払出用の遊技球を溜める遊技球タンク11と、遊技球タンク11内の遊技球を上皿6に払い出す賞球払出装置12と、遊技球を発射する発射モータ(発射装置)13と、後述する各種の制御基板とを備えている。
【0012】
図3に示すように、遊技盤4には、始動口14、入賞口15、大入賞口16、ゲート17、アウト口18及び遊技釘19が配置されており、遊技盤4に発射された遊技球は、遊技釘19によって各口14〜18に誘導される。遊技盤4の中央部には、液晶パネルからなる特別図柄表示部20が設けられ、その周りは、センター飾り21によって囲まれている。また、センター飾り21の内側下部には、遊技球を遊動させるステージ22が設けられている。
【0013】
[パチンコ遊技機の基本動作]
上皿6に遊技球が溜った状態で発射ハンドル8を回し操作すると、遊技盤4に向けて遊技球が発射される。発射された遊技球が始動口14又は入賞口15に入賞した場合は、所定個数の遊技球が賞品球として払い出される。
【0014】
また、遊技球がゲート17を通過したときは、普通図柄表示部(本実施形態では特別図柄表示部20が兼用される。)において普通図柄の変動表示が行われ、その停止図柄が所定の当たり図柄である場合は、始動口14に設けられる普通電動役物14aが所定時間にわたって開放動作される。
【0015】
また、遊技球が始動口14に入賞したときは、特別図柄表示部20において特別図柄の変動表示が行われ、これらの特別図柄が、予め決められた大当りの組み合せで停止すると、後述する大当りモード(特定遊技状態)となる。以下、大当りの開始、終了などを契機として切換えられるパチンコ遊技機1の各種遊技モードについて、図4を参照して説明する。
【0016】
[パチンコ遊技機の遊技モード]
1)通常遊技モード
このモードでは、大当り確率が低確率(平均)であり、普通図柄の抽選サイクルが長くなっている。
2)大当りモード
特別図柄が予め決められた大当り図柄で揃ったとき、このモードが実行される。大当りモードでは、大入賞口16に設けられる特別電動役物16aが開放動作される。この開放動作は、所定時間の経過(例えば30秒)もしくは所定個数の入賞(例えば10球)を条件として終了するが、開放動作中に入賞した遊技球が大入賞口16内の特定領域を通過した場合は、上記開放動作が所定のラウンド数(例えば15ラウンド)を限度として繰り返される。
【0017】
3)確率変動モード
このモードは、大当りモードが終了した後、所定の確率(例えば、1/2)で実行されるものであり、例えば、大当り時の停止図柄が確率変動図柄であったとき、その権利が与えられる。確率変動モードでは、大当り確率が高確率(例えば、1/50)であり、また、普通図柄の抽選サイクルが短く、しかも、普通電動役物14aの開放時間が長いため、持ち玉をほとんど減らすことなく、再び大当りを発生させることができる。
【0018】
4)時間短縮モード
このモードは、大当りモードが終了した後に実行される。時間短縮モードでは、通常遊技モードと同じ大当り確率が適用されるが、普通図柄の抽選サイクルが短く、しかも、普通電動役物14aの開放時間が長いため、持ち玉をほとんど減らすことなく、遊技を継続することができる。ただし、このモードは、大当り終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、100回)となった時点で終了し、通常遊技モードに切り換えられる。
【0019】
[第一実施形態]
次に、本発明の特徴である当り確率の変更及び変更パターンの選択について説明する。前述したように、パチンコ遊技機1における特別図柄抽選の大当り確率には、通常遊技モード(時間短縮モードを含む)で適用される大当り確率(低確率)と、確率変動モードで適用される大当り確率(高確率)があり、従来のパチンコ遊技機1では、通常、いずれの大当り確率も固定値として設定されていたが、本実施形態のパチンコ遊技機1は、通常遊技モードにおける大当り確率を、特別図柄抽選回数(又は経過時間)に応じて変更すると共に、大当り確率の変更パターンを複数記憶し、これらの変更パターンから、いずれかの変更パターンを選択的に実行することができるように構成されている。
【0020】
図5の(A)〜(C)は、通常遊技モードにおける大当り確率の各種変更パターンを示すグラフ、図6の(A)〜(C)は、各変更パターンの変更ルールを定義する確率選択テーブルの説明図である。これらの図に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機1は、通常遊技モードの大当り確率を9個(K1〜K9)持つと共に、大当り確率の変更パターンを3個(P1〜P3)持ち、これらの中から任意の変更パターンP1〜P3を選択して実行することができる。尚、確率K1〜K9は、それぞれ1/50、1/100、1/150、1/200、1/250、1/300、1/350、1/400、1/450として説明する。
【0021】
第一変更パターンP1は、全ての大当り確率K1〜K9を使用する変更パターンであり、100回の特別図柄抽選毎に確率K1〜K9を順次適用する。例えば、確率K5から始まって順次低確率側へ移行させ、確率K9まで到達したら逆に高確率側へ順次移行させるという変更パターンを繰り返す。これにより、交流波形状の変更パターンが実現する。この変更パターンP1で大当り確率を変更した場合には、高確率の波が比較的短い周期で均等に現出するため、適度に大当りの集中を促すことができる。
【0022】
第二変更パターンP2は、大当り確率K1、K5、K9を使用する変更パターンであり、300回の特別図柄抽選毎に確率K1、K5、K9を順次適用する。例えば、確率K1、確率K9、確率K5、確率K1、確率K9の順で移行し、その後、確率K1に戻るという変更パターンを繰り返す。この変更パターンP2で大当り確率を変更した場合には、初期の大当り確率K1が高確率であるため、開店直後の時間帯に大当りを集中的に現出させて遊技客の来店を促進でき、また、確率変更の周期が長いため、大当りを集中的に発生させて遊技客の射幸心を煽ることができる。
【0023】
第三変更パターンP3は、大当り確率K1、K6を使用する変更パターンであり、まず、確率K1を適用した後、特別図柄抽選回数が200回に達した段階で確率K5に移行し、その後の特別図柄抽選回数が1000回に達した段階で確率K1に戻るという変更パターンを繰り返す。この変更パターンP3で大当り確率を変更した場合には、初期の大当り確率K1が高確率であるため、開店直後の時間帯に大当りを集中的に現出させて遊技客の来店を促進できる。
尚、上記各変更パターンP1〜P3による大当り確率の変更は、経過時間(電源ONからの経過時間、開店からの経過時間などを含む。)に応じて変更するようにしてもよい。この場合には、各時間帯の出玉を正確にコントロールできるという利点がある。
【0024】
上記各変更パターンP1〜P3の平均大当り確率は、変更パターンP1、P3、P2の順で段階的に高くなっている。このように各変更パターンP1〜P3の平均大当り確率を段階的に相違させた場合には、意識的に大当り確率の波を作り出して、優れた集客効果を発揮できるだけでなく、トータルの出玉もコントロールすることができる。
尚、各変更パターンP1〜P3の平均大当り確率を略一致するように設定してもよい。この場合には、意識的に大当り確率の波を作り出しても、トータルの出玉を均一化できるという利点がある。
【0025】
本実施形態では、後述する確率選択スイッチSW6(変更パターン選択手段)の設定操作にもとづいて、変更パターンP1〜P3を選択するようになっている。この確率選択スイッチSW6を遊技場スタッフが操作することにより、図柄変動回数や時間帯に応じて出玉率を変更したり、大当りを集中的に発生させるなど、自由度の高い出玉コントロールを行うことが可能になる。また、遊技者による確率選択スイッチSW6の操作を許容してもよい。但し、この場合には、特別図柄抽選に適用する大当り確率が遊技者に知られてしまう可能性があるため、後述する第二実施形態や第三実施形態に示すように、変更パターン選択時のスタート確率をランダムに変更したり、変更パターンP1〜P3内の大当り確率をランダムに並び換えることが望ましい。
尚、変更パターンP1〜P3の選択手段としては、上記確率選択スイッチSW6の他に、ランダムな選択、抽選による選択などが可能である。変更パターンP1〜P3をランダムに選択する場合は、例えば、電源投入後の初めての特別図柄抽選時に乱数を取得し、この乱数に基づいて変更パターンP1〜P3を選択すればよい。また、変更パターンP1〜P3を抽選で選択する場合は、特別図柄表示部20に抽選画面を表示すると共に、遊技者のスイッチ操作に応じて乱数を取得し、この乱数に基づいて変更パターンP1〜P3を選択すればよい。
【0026】
[パチンコ遊技機の基板構成]
次に、本発明が特徴とする大当り確率の変更及び変更パターンの選択を行うための構成を具体的に説明する。図7に示すように、パチンコ遊技機1は、メイン基板として主制御基板23を備えると共に、サブ基板として図柄表示制御基板24、音制御基板25、ランプ制御基板26、払出制御基板27及び発射モータ制御基板28を備える。払出制御基板27には、玉切れスイッチ29、払出センサ30、払出モータ31などが接続されており、主制御基板23からの払出指定コマンドに応じて遊技球の払い出しを行うほか、台間玉貸し機3からの貸出指定コマンドに応じて遊技球の払い出しを行う。また、発射モータ制御基板28には、発射スイッチ(ハンドル角センサ)32、タッチセンサ33、発射モータ13などが接続されており、発射スイッチ32及びタッチセンサ33がONのとき、発射モータ13を駆動させる。
【0027】
主制御基板23には、入賞口15への入賞を検出する入賞口スイッチSW1、始動口14への入賞を検出する始動口スイッチSW2、ゲート17の通過を検出するゲートスイッチSW3、大入賞口16への入賞を検出する大入賞口スイッチSW4、大入賞口16のVゾーン(特定領域)通過を検出するVスイッチSW5、前述した変更パターンP1〜P3を選択する確率選択スイッチSW6などのスイッチ類と、特別電動役物16aを開閉動作させる特別電動役物ソレノイドSOL1、普通電動役物14aを開閉動作させる普通電動役物ソレノイドSOL2などのアクチュエータ類と、上記制御基板23〜27とが接続されている。そして、主制御基板23は、上記各スイッチSW1〜SW5の検出信号に応じて、特別図柄抽選、普通図柄抽選、各サブ基板に対するコマンド送信、電動役物動作制御などの処理を行うが、詳細な制御内容は後述する。
【0028】
図柄表示制御基板24は、主制御基板23からのコマンドに応じて、特別図柄表示部20の表示制御を行うサブ基板、音制御基板25は、主制御基板23からのコマンドに応じて、所定の効果音をスピーカ10から発生させるサブ基板、また、ランプ制御基板26は、主制御基板23からのコマンドに応じて、所定のパターンで発光表示ランプLを点灯制御するサブ基板である。
【0029】
[主制御プログラム]
次に、主制御基板23の制御内容をフローチャートに沿って説明する。図8に示すように、主制御プログラムのメイン処理は、電源投入時に、CPU初期設定処理、内蔵デバイス初期設定処理、RAM初期設定処理、確率選択スイッチ読込処理、電源投入時コマンド送信処理などの初期処理を行った後、割込みを許可し、演出用乱数更新処理を繰返し実行する。
この演出用乱数更新処理は、図9に示すように、演出用乱数に1を加算すると共に、これが128になったとき0に戻すことにより、演出用乱数を0〜127の範囲で更新するものである。
確率選択スイッチ読込処理は、図10に示すように、確率選択スイッチSW6の入力ポートを調べ、この入力を確率選択値とすると共に、確率選択値を元に、対応する変更パターンP1〜P3の確率選択テーブル(変更パターン記憶手段)を選択し、その後、確率選択テーブルの先頭データを取得して、確率継続回数値及び大当り乱数領域値とする。
【0030】
図11は、所定時間毎(例えば2ms毎)に実行されるタイマ割込処理を示している。この図に示すように、タイマ割込処理は、割込禁止処理、レジスタ退避処理及びウオッチドッグタイマクリア処理を行った後、出力処理、タイマ更新処理、入力処理、乱数作成処理(当り確率変更手段)、特別図柄処理、大入賞口処理、普通図柄処理、普通電動役物処理などのサブルーチンを実行し、その後、レジスタ復帰処理及び割込許可処理を行ってメイン処理に復帰させる。以下、上記サブルーチンのうち、本発明に関連する入力処理、乱数作成処理、特別図柄処理及び大入賞口処理を順次説明する。
【0031】
図12に示すように、入力処理は、各ポートの入力をチェックした後、始動口14の入賞を判断し、この判断結果がYESのときは、特別図柄の保留個数を確認する。そして、この保留個数が4未満である場合は、後述する大当り乱数を取得して大当り乱数記憶領域に格納すると共に、前述した確率継続回数値から1を減算する。その後、確率継続回数値が0であるか否かを判断し、該判断結果がYESの場合は、確率選択テーブルから次のデータを取得し、これを確率継続回数値及び大当り乱数領域値にセットする。また、前回のデータが確率選択テーブルの最終データであった場合は、確率選択テーブルの先頭に戻り、ここから確率継続回数値及び大当り乱数領域値を取得するための処理を行う。
【0032】
乱数作成処理は、図13に示すように、まず、大当り乱数更新テーブルの先頭アドレスをセットした後、大当り乱数領域の先頭アドレスをセットすると共に、ループ回数に9をセットして、9回の乱数更新処理を実行する。つまり、乱数作成処理は、前記大当り確率K1〜K9に対応する大当り乱数1〜9を大当り乱数領域(RAM領域)に保持し、これらを一回の処理毎に全て更新する。各大当り乱数1〜9を更新するループ処理では、まず、大当り乱数領域の内容を1加算すると共に、大当り乱数更新テーブルの内容と大当り乱数領域の内容を比較し、これが一致するとき、大当り乱数1〜9が上限値に達したと判断して、大当り乱数1〜9を0に戻す。この乱数更新処理を各大当り乱数1〜9毎に実行し、上位ルーチンへ戻る。
【0033】
特別図柄処理は、図14に示すように、大当り中の判断をし、これがNOである場合は、特別図柄変動中であるか否かを判断する。この判断結果がNOのときは、特別図柄の保留記憶があるか否かを判断し、これがYESの場合は、後述する大当り判定処理及び変動パターン選択処理を行った後、特別図柄の保留記憶を1つ減算し、更に、後述する特別図柄記憶シフト処理を行った後、特別図柄変動開始時の初期化処理を行う。一方、特別図柄が変動中である場合は、特別図柄変動時間の経過に応じて、特別図柄変動停止処理を行うと共に、大当りフラグの有無を判断する。そして、大当りフラグがあるときは、大当り時処理化処理(ラウンド数に15、開放時間に30秒をセット)を行う。
【0034】
大当り判定処理は、図15に示すように、大当り乱数記憶領域の1から乱数値を取得すると共に、取得した乱数値が、例えば7であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、大当りフラグをセットし、その他のときは、大当りフラグをクリアする。また、変動パターン選択処理は、図16に示すように、大当りフラグがあるか否かを判断し、この判断結果がYESのときは、大当り時変動パターンテーブルから、演出用乱数を元に変動パターン及び変動時間を取得する。また、大当りフラグが無いときは、はずれ時変動パターンテーブルから、演出用乱数を元に変動パターン及び変動時間を取得する。尚、特別図柄記憶シフト処理は、図17に示すように、大当り乱数記憶及び小当り乱数記憶を上位の領域に順次シフトする処理、大入賞口処理は、図18に示すように、大当りに応じて大入賞口を開閉させる処理である。
【0035】
叙述の如く構成された本実施形態のパチンコ遊技機1は、通常遊技モードにおける大当り確率を、特別図柄抽選回数に応じて変更可能にするとともに、大当り確率の変更パターンP1〜P3を複数記憶し、これらの変更パターンP1〜P3から、いずれかの変更パターンP1〜P3を選択できるため、意識的に大当り確率の波を作り出すことが可能になる。これにより、図柄変動回数や時間帯に応じて出玉率を変更したり、大当りを集中的に発生させるなど、遊技場側の要求を満たすることができるだけでなく、大当り確率の変更によって通常遊技モードにおける遊技性も高めることができる。
【0036】
また、本実施形態では、確率選択スイッチSW6の操作に応じて変更パターンP1〜P3を選択するため、遊技場スタッフが変更パターンP1〜P3を選択することにより、時間帯に応じて出玉率を変更したり、大当りを集中的に発生させるなど、自由度の高い出玉コントロールを行うことが可能になる。また、遊技者による変更パターンP1〜P3の選択を許容するようにした場合には、遊技者の好みに応じた当り確率の波を適用して遊技者の満足度を高めることができる。
【0037】
また、変更パターンP1〜P3をランダム又は抽選によって選択するようにした場合は、遊技者の期待感を高めることができるため、遊技時間の多くを占める通常遊技モードの遊技性を向上させることができる。
【0038】
また、各変更パターンP1〜P3は、平均大当り確率が段階的に相違するように設定されるため、意識的に大当り確率の波を作り出して、優れた集客効果を発揮できるだけでなく、トータルの出玉を正確にコントロールして、遊技場の安定経営に貢献することができる。また、各変更パターンP1〜P3の平均大当り確率を略一致するように設定した場合には、意識的に大当り確率の波を作り出しても、トータルの出玉を均一化できるという利点がある。
【0039】
[第二実施形態]
図19の(A)〜(C)は、第二実施形態における当り確率の各種変更パターンを示すグラフである。第二実施形態のパチンコ遊技機1は、変更パターン毎に、複数の当り確率、各当り確率の適用順位、各当り確率の適用抽選回数(又は適用時間)などの変更条件を記憶し、選択した変更パターンの変更条件を適用するという点は前記第一実施形態と同様であるが、選択した変更パターンにおける最初の適用当り確率をランダムに決定する点が第一実施形態と相違している。これにより、図柄抽選における当り確率の波を作り出すだけでなく、この波におけるスタート確率をランダムに変更することができ、その結果、遊技者の期待感を高めて遊技性を向上させることが可能になる。
【0040】
[第三実施形態]
図20の(A)〜(C)は、第三実施形態における当り確率の各種変更パターンを示すグラフである。第三実施形態のパチンコ遊技機1は、変更パターン毎に、複数の当り確率、各当り確率の適用抽選回数(又は適用時間)などの変更条件を記憶し、選択した変更パターンの変更条件を適用するという点は前記第一実施形態と同様であるが、選択した変更パターンにおける各当り確率の適用順位をランダムに並び換える点が第一実施形態と相違している。これにより、図柄抽選における当り確率の波を作り出すだけでなく、この波における確率をランダムに並び換えることができ、その結果、遊技者の期待感を高めて遊技性を向上させることが可能になる。
【0041】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば、前記実施形態では、特別図柄抽選の当り確率を対象としているが、特別図柄抽選以外の当り確率(例えば、普通図柄抽選の当り確率)を対象としてもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】同上背面図である。
【図3】遊技盤の正面図である。
【図4】遊技モードの切換りを示すフローチャートである。
【図5】(A)〜(C)は、通常遊技モードにおける大当り確率の各種変更パターンを示すグラフである。
【図6】(A)〜(C)は、各変更パターンの変更ルールを定義する確率選択テーブルの説明図である。
【図7】パチンコ遊技機の制御系全体を示すブロック図である。
【図8】主制御プログラムのメイン処理を示すフローチャートである。
【図9】主制御プログラムの演出用乱数更新処理を示すフローチャートである。
【図10】主制御プログラムの確率選択スイッチ読込処理を示すフローチャートである。
【図11】主制御プログラムのタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図12】主制御プログラムの入力処理を示すフローチャートである。
【図13】主制御プログラムの乱数作成処理を示すフローチャートである。
【図14】主制御プログラムの特別図柄処理を示すフローチャートである。
【図15】主制御プログラムの大当り判定処理を示すフローチャートである。
【図16】主制御プログラムの変動パターン選択処理を示すフローチャートである。
【図17】主制御プログラムの特別図柄記憶シフト処理を示すフローチャートである。
【図18】主制御プログラムの大入賞口処理を示すフローチャートである。
【図19】(A)〜(C)は、第二実施形態における当り確率の各種変更パターンを示すグラフである。
【図20】(A)〜(C)は、第三実施形態における当り確率の各種変更パターンを示すグラフである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
4 遊技盤
14 始動口
14a 電動役物
16 大入賞口
16a 特別電動役物
17 ゲート
19 遊技釘
20 特別図柄表示部
23 主制御基板
SW6 確率選択スイッチ
Claims (2)
- 遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機であって、
前記図柄抽選の当り確率を、図柄抽選回数又は経過時間に応じて変更する当り確率変更手段と、
前記当り確率の変更パターンを複数記憶する変更パターン記憶手段と、
前記複数の変更パターンから、いずれかの変更パターンを選択する変更パターン選択手段とを備え、
前記変更パターン記憶手段は、前記変更パターン毎に、複数の当り確率と、各当り確率の適用順位と、各当り確率の適用抽選回数又は適用時間を記憶し、
前記変更パターン選択手段は、前記変更パターン記憶手段が記憶する複数の変更パターンのうち、いずれかの変更パターンを選択すると共に、選択した変更パターンにおける最初の適用当り確率をランダムに決定する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技球の始動口入賞又はゲート通過に応じて図柄抽選を行い、該図柄抽選に当たると、遊技者に有利な状態を現出させる弾球遊技機であって、
前記図柄抽選の当り確率を、図柄抽選回数又は経過時間に応じて変更する当り確率変更手段と、
前記当り確率の変更パターンを複数記憶する変更パターン記憶手段と、
前記複数の変更パターンから、いずれかの変更パターンを選択する変更パターン選択手段とを備え、
前記変更パターン記憶手段は、前記変更パターン毎に、複数の当り確率と、各当り確率の適用抽選回数又は適用時間を記憶し、
前記変更パターン選択手段は、前記変更パターン記憶手段が記憶する複数の変更パターンのうち、いずれかの変更パターンを選択すると共に、選択した変更パターンにおける各当り確率の適用順位をランダムに並び換える
ことを特徴とする弾球遊技機。
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