JP4374324B2 - 作物収穫機 - Google Patents
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Description
この収穫機においては、搬送装置で搬送されてきた根菜本体を回収するコンテナを設置するためのコンテナ台が機体後端に設けられて、機体後方から歩行追従してくる補助作業者が満杯となったコンテナを、操縦部と収穫部との間のコンテナ置き場に前後に並べ置くとともに、収穫部が配備されている側の機体横外側に張出し配備したデッキに空のコンテナを載置保管し、逐次空のコンテナを回収用のコンテナ設置部に移し替えるようにしていた(特許文献1参照)。
このような問題を解決するために、例えば、コンテナ台上にデッキ側へ向けてコンテナを移動させ易いように、コンテナの移動方向と直交する方向の横軸芯周りで回転するローラを設け、デッキ上では、前記コンテナ台上のローラ横軸芯とは直交する方向の横軸芯周りで回転するローラを設けて、前記コンテナ台側からの送り込み方向に交差するデッキ長手方向に沿った一方向へコンテナを搬送し易く構成することが考えられる。
しかしながら、そのようにデッキ上にローラを配置すると、コンテナ台上からデッキ上へコンテナを移動させるとき、コンテナ台側からデッキ上へコンテナを乗り移らせる際に、デッキ上のローラの上側にコンテナを載せ付けるように持ち上げぎみに操作しなければ、コンテナ台がわからデッキ側へ送り込まれるコンテナの底部前端側、あるいは底部後端側がローラの端部に引っかかりスムーズに移動し難い場合がある。
しかも、デッキ上におけるローラの回転方向は、この乗り移り時のコンテナの移動方向では回転しないので、乗り移り方向での移動抵抗がきわめて大きくて扱い難いという問題がある。
逆に、前記デッキ上におけるローラの回転軸芯の方向をコンテナ台上におけるローラの回転軸芯方向と同方向に設定すれば、コンテナ台側からデッキへの乗り移りは、ローラを同方向に回転させてスムーズに搬送することができるものであるが、デッキ上において他の部位へ移動させる際にローラの回転方向がコンテナを移動させたい方向とは異なることになるで、やはりコンテナの移動をスムーズに行い難いという問題がある。
尚、デッキ上のローラを、例えば球体で構成して、二次元方向の何れの方向にもコンテナを自在に移動させられるようにすることも考えられなくはないが、このようにすると各ローラの支持構造としてきわめて高価な球軸支構造を採用する必要があって実用的ではない。
〔解決手段1〕
上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段は、運転座席を備えた搭乗型運転部の横一側部に、圃場の作物を収穫する収穫部を備え、前記収穫部から送り込まれた作物をコンテナに収容して走行機体の横他側部側に搬送するコンテナ移載装置を前記収穫部の後部側に配設し、前記コンテナ移載装置から送り出されたコンテナを載置収容するコンテナ収容台を、前記走行機体の横他側部に備えてある作物収穫機において、
前記コンテナ収容台は、前記コンテナ移載装置のコンテナ送り出し箇所に対応する上手側収容台部分と、その上手側収容台部分からの送り出し方向に延設された下手側収容台部分とで構成されているとともに、
前記上手側収容台部分は、前記コンテナ移載装置からのコンテナ供給搬送方向に対して、下手側収容台部分側への送り出し方向が交差するように位置設定してあり、
この上手側収容台部分におけるコンテナ搭載面が、コンテナの移動経路となる一平面に沿って並設されかつ横軸芯周りで回転自在に支持された多数のガイド体によって構成され、さらに、その各ガイド体の頂部におけるガイド面は、上方へ凸曲する二次曲面で形成されており、
前記上手側収容台部分には、前記コンテナ移載装置の送り出し終端に対向する部位のコンテナを下手側へ送り出すように、下手側収容台部分側へ向けてコンテナを強制移送する駆動手段が、前記多数のガイド体とは別に装備され、
前記下手側収容台部分には、コンテナ搬送方向に沿ってコンテナを搭載して案内するローラ搬送部が装備されていることである。
上記構成によると、コンテナ収容台におけるコンテナ搭載面が、コンテナの移動経路となる平面上に沿って並設されかつ横軸芯周りで回転自在に支持された多数のガイド体によって構成され、さらに、その各ガイド体の頂部におけるガイド面が、上方へ凸曲した二次曲面で形成されているので、コンテナの送り出し方向、及び引き込み方向の何れにおいても、コンテナは凸曲した二次曲面と接触することになる。
したがって、作物が詰め込まれたコンテナの、コンテナ収容台側への送り込みをガイド体上でスムーズに行えるものでありながら、その送り込み方向に対しては交差する方向である送り出し方向でも、コンテナをガイド体に引っ掛かり無く素早く送り出すことができる。
さらに前記上手側収容台部分には、コンテナ移載装置の送り出し終端に対向する部位のコンテナを下手側へ送り出すように、下手側収容台部分側へ向けてコンテナを強制移送する駆動手段を装備しているので、前記ガイド体としてガイドローラを用いた場合などのように、コンテナ収容台への送り込み方向における搬送抵抗を、下手側収容台部分へ向けた送り出し方向での搬送抵抗よりも小さくなるように構成した場合にも、スムーズにコンテナ搬送を行うことができる。
つまり、コンテナ収容台への送り込み方向における搬送抵抗を、下手側収容台部分へ向けた送り出し方向での搬送抵抗よりも小さくなるように構成した場合には、前記送り込み方向におけるコンテナの動きは比較的抵抗少なく行われ易いが、送り出し方向でのコンテナの搬送抵抗を十分に軽減できない虞があるが、本発明では、この下手側収容台部分へ向く送り出し方向で駆動手段による搬送作用を付与できるものであるから、前記の両方向の何れでもコンテナをスムーズに移動させることが可能となる。
また、前記駆動手段をコンテナ収容台の全体に設けるのではなく、前記下手側収容台部分には、コンテナ搬送方向に沿ってコンテナを搭載して案内するローラ搬送部を装備してあるので、駆動手段をコンテナ収容台の全体に配設する場合のような装置の大型化を招くことなく、多くのコンテナを広範囲に及ぶ所定箇所へスムーズに移動させることができる。
これによって、作物が詰め込まれたコンテナを、コンテナ収容台への受け入れを楽に行い易く、かつ、コンテナ収容台の上手側収容台部分から下手側収容台部分側への送り出しも楽に、スムーズに行い易くした作物収穫機を得ることができる利点がある。
上記目的を達成するために講じた本発明の第2の技術手段は、上記第1の技術手段を備えたものにおいて、上手側収容台部分は、1個のコンテナを載置可能な載置面積に構成され、下手側収容台部分は、複数のコンテナを載置可能な載置面積に構成されており、コンテナを強制搬送する駆動手段は、前記上手側収容台部分にコンテナが存在しているか否かを検出する第1存否検出センサと、その搬送下手側の前記下手側収容台部分におけるコンテナ収容スペースの有無を前記複数のコンテナ毎に検出する複数の第2存否検出センサとを備え、前記第1存否検出センサがコンテナの存在を検出し、かつ前記複数の第2存否検出センサのうちの少なくともいずれか一つがコンテナ収容スペースの有りを検出したと判断されるときにのみ強制駆動され、それ以外の作動を制限するように構成されていることである。
上記構成によると、第1存否検出センサがコンテナの存在を検出していなかったり、検出はしていても、複数の第2存否検出センサのうちの少なくともいずれか一つがコンテナ収容スペースの有りを検出していないと判断されるときには、駆動手段の作動を制限するので、駆動手段の無用な動きによる動力ロスが発生することや、作物を充填されたコンテナが無理矢理移送されてコンテナ収容台から脱落するような不具合を事前に回避することができる。
上記目的を達成するために講じた本発明の第3の技術手段は、上記第1または第2の技術手段を備えたものにおいて、下手側収容台部分のローラ搬送部は、コンテナを搭載して案内するためのコンテナ搭載面を、コンテナの搬送方向に沿って回転するように配設した多数のローラ群と、このローラ群に形成された周溝に上側から入り込む状態でコンテナの搬送方向に沿って延設された棒状の固定ガイド体との組み合わせで構成されていることである。
上記構成によると、下手側収容台部分のローラ搬送部は、コンテナを搭載して案内するためのコンテナ搭載面を、コンテナの搬送方向に沿って回転するように配設した多数のローラ群と、このローラ群に形成された周溝に上側から入り込む状態でコンテナの搬送方向に沿って延設された固定ガイド体との組み合わせで構成してあるので、各ローラの配設間隔を、搭載予定のコンテナの底面の大きさに関係なく比較的広く設定して、ローラ搬送部の部品点数の軽減と全体重量の軽減化とを図ることができる。
つまり、ローラ搬送部を横軸芯周りで回動するガイドローラのみによって構成する場合には、各ガイドローラの配設間隔は、コンテナの底面に現実に接触しているガイドローラの配設間隔内に常時コンテナの重心を存在させて姿勢安定良く搬送できるように、ガイドローラの配設間隔を相当細かく設定する必要がある。
ところが、そのようにガイドローラの配設間隔を細かく設定すると、当然にガイドローラの使用個数が著しく増大し、全体重量も大きなものとなるが、本発明では、前述のように、ガイドローラのみならず、コンテナの搬送方向に沿って延設された固定ガイド体との組み合わせでローラ搬送部を構成しているので、ガイドローラ同士の搬送方向間隔をかなり大きく設定しても、そのガイドローラ同士の間隔幅内にコンテナ底部の角部が落ち込んで搬送姿勢が乱されるようなことを、固定ガイド体の存在で抑止した状態で搬送することができる。
〔作物収穫機の全体構成〕
図1乃至図4は、根菜類を収穫する作物収穫機の一例として人参収穫機を例示したものである。
この作物収穫機は、機体フレーム3の下方に左右一対のクローラ式の走行装置1を備えて走行機体を構成し、この走行機体の左側に収穫部10を備え、右側に搭乗型運転部2を備えるとともに、前記収穫部10の後部から搭乗型運転部2が配設された機体右側後部に向けて、前記収穫部10で収穫された作物を回収するための作物回収部Aを設けて構成されている。
この作物収穫機は、機体走行に伴い、人参aを圃場から抜き上げ、ひげ根と葉を取り除いた状態にして収穫するものであり、詳しくは、次の如く構成してある。
前記搭乗型運転部2は、機体フレーム3に搭載したエンジンEを備える原動部の上側を覆う状態に運転座席2aを設置し、運転座席2aの前方下方に搭乗ステップ2bを備え、さらに前方位置に操向操作用の操作具等を備えた操縦塔2cを設けている。
前記収穫部10は、作物の茎葉を引き起こしながら分草する左右一対の分草装置11と、引き起こされた作物の茎葉の付け根部を左右両側から把持して後方上方へ搬送する搬送装置14と、土中に埋入して作物(人参本体a)の周部の土中に振動を与える土ほぐし刃15と、前記搬送装置14の始端側の下方に位置して作物のひげ根を切断する周知のひげ根切断装置(図示省略)と、前記搬送装置14から受け渡された作物の茎葉を切断除去する葉部除去装置20とを備えて構成され、これらが左右一対のメインフレーム13aによって支持されている。
そして、この収穫部10は、前記左右一対のメインフレーム13aの基端部が、走行機体の機体フレーム3の後部に、機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結されているとともに、メインフレーム13aの基端側にピストンが連結しているリフトシリダ13bによって、メインフレーム13aを機体フレーム3に対して上下に揺動操作して、収穫部10全体を昇降操作できるように構成してある。
尚、図中の符号12は左右一対のメインフレーム13aの先端部に設けられた接地輪であり、分草装置11及び搬送装置14の対地姿勢を所定の対地高さに維持するために有効に作用する。
これにより、葉部除去装置20は、ひげ根が除去された後の人参の葉部を人参本体の頭部の近くで回転刃23によって切断し、ひげ根も葉も無くなった人参本体を切断搬送無端ベルト27から前記ベルトコンベア40に落下させ、切断した葉を放出シュート25によって機体後方で圃場に落下させる。
前記作物回収部Aは、収穫部10で収穫された作物としての人参本体aを、向き変更してコンテナ移載装置に供給するための作物搬送装置4と、その作物搬送装置4からの人参本体aをコンテナCに回収して送り出すためのコンテナ移載装置5と、作物が充填されたコンテナCを機体上に収容するためのコンテナ収容台6と、前記コンテナ移載装置5において空のコンテナCを供給したり、作物で満杯になったコンテナCを取り出すなどの所定の作業を行うための補助作業者が、座席に搭座した状態で作業を行うことができるように設けられた補助座席7とから構成されている。
前記コンテナ移載装置5は、図2及び図4に示すように、前記ローラコンベア48からの人参本体aをコンテナCに回収するようにコンテナCを搭載するためのコンテナ台50と、このコンテナ台50に対して供給される空のコンテナCを貯留しておくコンテナ供給部55と、前記コンテナ台50で作物が充填された満杯のコンテナCを取り出して載置するためのコンテナ取り出し部56(コンテナ収容台6の一部が兼ねている)とから構成されている。
このコンテナ台50に対して、空のコンテナCを供給するための上手側経路C1は、機体前方側から後方側へ向かう経路であり、コンテナ台50から満杯になったコンテナCを取り出すための下手側径路C2は、コンテナ台50の位置から機体右横方向に向かう径路である。つまり、この上手側径路C1と下手側経路C2とは図8に示すように互いに交差する方向に設けられていて、コンテナ台50がその交差箇所に位置している。
このように個々のガイドローラ51aが球状に形成され、前記下手側経路C2に対して直交する方向の横軸芯X1まわりで回動自在に枢支されていると、ガイドローラ51a上のコンテナCを下手側経路C2に沿って機体右横向きに引き出す際に、前記横軸芯X1まわりでのガイドローラ51aの回転によって、作物が満杯となって重量が増加したコンテナCをも軽快に引き出すことができる。
そして、コンテナ台50の機体前方側のコンテナ供給部55から前記上手側経路C1に沿って空のコンテナCをコンテナ台50上に引き出す際には、その引き出し方向が前記横軸芯X1に沿う方向であるため、個々のガイドローラ51aは、前記横軸芯X1まわりで回転する訳ではない。しかしながら、個々のガイドローラ51aの形状が球状であることによって、各ガイドローラ51aの上端部のガイド面51fは、上方へ凸曲した二次曲面となっている。
このため、前記コンテナCの底面側は、その上方へ凸曲した二次曲面に案内されてガイドローラ51a上へスムーズに乗り上げ、滑りながら移動する。
同様に、後述するコンテナ収容部6の各ガイドローラ61aにおいても、コンテナ搬送方向での上手側箇所に相当するコンテナ台50に近い側のガイドローラ61aは、それよりも下手側箇所に位置するガイドローラ61aよりも、機体が水平姿勢であるときに高位置になるように、僅かではあるが高さの差6h1,6h2を設けてある。また、コンテナ台50側とコンテナ収容台6側との関係においても、前者の方が後者よりも高く位置設定されている。
この昇降支持台52は、図11に示すように、コンテナ台50よりも上方位置で、前記ローラコンベヤ48の終端側の支持台部分に枢支された前後向きの揺動支軸53を一体に備えていて、その揺動支軸53の軸芯まわりで揺動自在に配設され、空のコンテナCを斜めに装填して、作物搬送装置4からの人参本体aを落下衝撃少なく受け止め回収できるように構成されている。
すなわち、この昇降支持台52の底部には操作棒52cが連設されており、この操作棒52cを手動で持ち上げ方向に操作して、図示の斜め姿勢に姿勢変更し、この状態を、内装されているバネの力で伸び方向へ付勢する周知のダンパ装置54を用いて、上昇側へ常時付勢している。
つまり、前記連結ピンの軸芯P2は、前記揺動支軸53の軸芯とダンパ装置54の連結ピン54aの軸芯とを結ぶ線分Yをデッドポイント線として、デッドポイントを越えての位置移動が可能であるように構成され、図11(イ)に示すようにコンテナCが空である状態では、ダンパ装置54の持ち上げ付勢力によって昇降支持台52が上限まで持ち上げられている。
この状態で、コンテナC内への作物の回収が進むと、充填作物の重量が重くなるに連れてダンパ装置54の付勢力に抗して昇降支持台52がゆっくりと下降されるように、ダンパ54のバネによる抵抗が作用するように構成されている。そして、さらにコンテナC内の作物充填が進むと、昇降支持台52はコンテナ台50のコンテナ載置面50F上に載置される状態となり、このときには前記軸芯P2はデッドポイント線Yを越えて図11(ロ)の状態に位置されている。
この状態では、前記軸芯P2はデッドポイント線Yを越えて図11(ロ)の状態に維持されているので、昇降支持台52からコンテナCを取り除いても、この状態が維持されることになる。
再び昇降支持台52を図11(イ)に示す斜め姿勢とするには、昇降支持台52の板状体52aの下面側に連設された操作棒52cを握って、前記連結ピンの軸芯P2がデッドポイント線Yを逆方向に越えるように操作して、昇降支持台52を揺動支軸53周りに回動させることによって行う。
また、前記コンテナ供給部55の左横で、前記ローラコンベア48の前側には、走行用のミッションケース9や収穫部10への動力伝達構造を覆う箱形の伝動部カバー49がローラコンベア48より高く配備されており、この伝動部カバー49の上が予備の空コンテナ置き場Dとなっている。
前記ガイド溝59には、そのガイド溝59に案内されるように引き寄せ操作具70が設けてあり、この引き寄せ操作具70は、その取っ手部分71を引き操作することにより、最奥部で取っ手部分71と一体に連設されている押圧片72が、前記周壁部58で囲繞される空間内の空コンテナCを背後から押して、コンテナ台50に近い側に引き寄せ操作できるように構成されている。
また、空コンテナ置き場Dを構成するにあたって、伝動部カバー49のうちの機体後端側の部分は、図3、図8、及び図12に示すように、作物搬送用のローラコンベア48の搬送作用面の上側にまで延びるようにオーバーハング状態で設けてあり、空コンテナ置き場の面積を前後方向で拡張できるように工夫してある。
さらに、空コンテナ置き場Dの周壁部58のうち、コンテナ台50に近い側の箇所では、周壁部58が除去された状態となっており、前述のように空コンテナCの長手方向を左右方向に向けて載置するに便利であるとともに、この空コンテナ置き場Dから空コンテナCを取り出してコンテナ供給部55に待機位置させる際の作業にも便利であるように構成されている。
前記コンテナ移載装置5の搬送下手側に相当する走行機体の右側端には、コンテナ移載装置5から搭乗型運転部2の横側に亘る長さのコンテナ収容台6が、図4に示す前後軸芯P1周りで、コンテナ移載装置5に連なる水平張出し作用姿勢と、上方に折り込み起立した格納姿勢とに切換え回動可能に配備されている。
前記コンテナ収容台6は、コンテナCを機体前方側へ向けて移送する強制駆動手段60を備えた上手側収容台部分61と、強制駆動手段60を備えていない下手側収容台部分62とから構成されている。
この上手側収容台部分61では、図8及び図9に示すように、前記球状のガイドローラ61aのうちの、最外側のガイドローラ61aと最内側のガイドローラ61aとの間の各位置に、機体後方側から前方側へ向けてコンテナCを強制移動させるための左右一対の駆動チェーン60aが配設され、その左右の駆動チェーン60aにわたって押圧体60bが架設され、前記駆動チェーン60aを巻回して駆動する駆動スプロケット60cを備えている。
そして、これら駆動チェーン60a、押圧体60b、駆動スプロケット60c、及び、駆動スプロケット60cに動力を伝える電動モータMによって前記強制駆動手段60を構成している。
そして、この上手側収容台部分61は、上記のコンテナ取り出し部56としての機能の他に、後続(搬送方向での下手側)の下手側収容台部分62側へ向けてコンテナCを搬送するための搬送機能を備えており、この搬送機能が前記ガイドローラ61aと前記強制駆動手段60との組み合わせによって達成されているので、コンテナ台50から送り出されたコンテナCを、別途搬送装置に積み替える必要なく、そのまま前記送り出し方向とは異なる方向へ強制搬送して収容することができる。
すなわち、前記第1センサS1がコンテナCの存在を検出し、第2センサS2のうちの何れか一つがコンテナCの存在を検出していないと、もしくは総ての第2センサS2がコンテナCの存在を検出していないと、前記駆動チェーン60aをその半周分だけ強制駆動して、駆動チェーン60aの周部に付設された二つの押圧体60bのうちの一方による押し操作で、上手側収容台部分61に存在していたコンテナCを下手側収容台部分62に向けて送り込むように構成され、前記各センサS1,S2がそれ以外の検出状態であると、前記駆動チェーン60aは駆動されないように構成されている。
すなわち、前記デッキ枠63は、前記上手側収容台部分61の枠体と共通の枠体として構成されたものであり、上手側収容台部分61におけるコンテナ駆動方向の下手側に配設され、コンテナ移動方向に沿う左右2列のガイド輪64を、コンテナ移動方向に交差する横軸X3周りで遊転自在に枢支している。
このように棒状の固定ガイド65とガイド輪64とを併用するのは、ガイド輪64のみで構成する場合に比べてガイド輪64の使用個数を大幅に削減できる利点と、固定ガイド65のみで構成する場合に比べて、滑り摩擦のみによる案内だけではなく、ガイド輪64の転がり摩擦を併用してより軽快に搬送し得る利点とを併せ持つようにするためである。
尚、棒状の固定ガイド65の径は、前記ガイド輪64の周溝64aの深さとの関係のみならず、ガイド輪64の配設間隔や素材強度との関係も考慮して設定されるべきであり、要は、ガイド輪の使用個数を少なく、送り抵抗があまり増大せず、ガイド輪64の周溝64aの深さと棒材径との差がコンテナのガタツキを生じるほどに大きくないように設定されるものであればよい。
[1] 前記実施の形態では、前記ガイドローラ51a,61aとして球状のローラを例示したが、これに限らず、回転軸芯方向の幅と回転軸芯周りの径との関係で、回転軸芯方向の長さが径方向の長さよりも大きい形状とか、逆に、回転軸芯方向の長さよりも径方向の長さが大きい形状など、適宜に変更可能であり、要は、搭載するコンテナCを、前記回転軸芯に沿う方向でも交差する方向でも案内できるように、凸曲した二次曲面で構成されていればよい。
[2] また、ガイド体51としては、上述のように球状のガイドローラ51a,61aであるものに限らず、例えば、二次曲面の曲率が、軸芯方向に沿う方向の曲率と、これに交差する方向の曲率とが等しいものに限らず、縦横の曲率比が異なる形状のものでも良い。
[3] 前記実施の形態では、コンテナ台50及び上手側収容台部分61の各ガイドローラ51a,61aで構成される載置面50F,61Fを構成するにあたり、同一径のガイドローラ51a,61aの横軸芯X1,X2の軸芯の高さを変化させる構造を示したが、これに限らず、例えばコンテナ搬送方向の上手側におけるガイドローラ51a,61aの径を下手側におけるガイドローラ51a,61aの径よりも大きくして載置面50F,61Fの高さを変化させるようにしてもよい。
2a 運転座席
5 コンテナ移載装置
6 コンテナ収容台
10 収穫部
60 駆動手段
61 上手側収容台部分
61F コンテナ搭載面
61a ガイドローラ(ガイド体)
62 下手側収容台部分
64 ガイド輪(ローラ)
64a 周溝
65 固定ガイド体
C コンテナ
X2 横軸芯
S1 第1センサ(第1存否検出センサ)
S2 第2センサ(第2存否検出センサ)
Claims (3)
- 運転座席を備えた搭乗型運転部の横一側部に、圃場の作物を収穫する収穫部を備え、前記収穫部から送り込まれた作物をコンテナに収容して走行機体の横他側部側に搬送するコンテナ移載装置を前記収穫部の後部側に配設し、前記コンテナ移載装置から送り出されたコンテナを載置収容するコンテナ収容台を、前記走行機体の横他側部に備えてある作物収穫機であって、
前記コンテナ収容台は、前記コンテナ移載装置のコンテナ送り出し箇所に対応する上手側収容台部分と、その上手側収容台部分からの送り出し方向に延設された下手側収容台部分とで構成されているとともに、
前記上手側収容台部分は、前記コンテナ移載装置からのコンテナ供給搬送方向に対して、下手側収容台部分側への送り出し方向が交差するように位置設定してあり、
この上手側収容台部分におけるコンテナ搭載面が、コンテナの移動経路となる一平面に沿って並設されかつ横軸芯周りで回転自在に支持された多数のガイド体によって構成され、さらに、その各ガイド体の頂部におけるガイド面は、上方へ凸曲する二次曲面で形成されており、
前記上手側収容台部分には、前記コンテナ移載装置の送り出し終端に対向する部位のコンテナを下手側へ送り出すように、下手側収容台部分側へ向けてコンテナを強制移送する駆動手段が、前記多数のガイド体とは別に装備され、
前記下手側収容台部分には、コンテナ搬送方向に沿ってコンテナを搭載して案内するローラ搬送部が装備されていることを特徴とする作物収穫機。 - 上手側収容台部分は、1個のコンテナを載置可能な載置面積に構成され、下手側収容台部分は、複数のコンテナを載置可能な載置面積に構成されており、
コンテナを強制搬送する駆動手段は、前記上手側収容台部分にコンテナが存在しているか否かを検出する第1存否検出センサと、その搬送下手側の前記下手側収容台部分におけるコンテナ収容スペースの有無を前記複数のコンテナ毎に検出する複数の第2存否検出センサとを備え、前記第1存否検出センサがコンテナの存在を検出し、かつ前記複数の第2存否検出センサのうちの少なくともいずれか一つがコンテナ収容スペースの有りを検出したと判断されるときにのみ強制駆動され、それ以外の作動を制限するように構成されている請求項1記載の作物収穫機。 - 下手側収容台部分のローラ搬送部は、コンテナを搭載して案内するためのコンテナ搭載面を、コンテナの搬送方向に沿って回転するように配設した多数のローラ群と、このローラ群に形成された周溝に上側から入り込む状態でコンテナの搬送方向に沿って延設された棒状の固定ガイド体との組み合わせで構成されている請求項1又は2記載の作物収穫機。
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