JP4373944B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、設定変更により、複数の設定変更に渡って過去の設定変更のデータに関連する出玉の波を形成することが可能な遊技機に関するものである
従来、この種の遊技機、具体的には、スロットマシンにおいては、1から6までの6段階の設定変更により、抽選確率の異なるテーブルを使用するものが知られている(例えば、特許文献1。)。したがって、設定が6段階あるため、基本的に出玉の波も6種類となるものである。この設定(Mode)とは、当選確率により、遊技メダルの出玉率を左右できる機能であって、通常、設定1から設定6まであって、当選抽選手段の当選確率を変化させているものであり、通常、設定の数値が大きい程、出玉率が大きく、遊技者の利益が大きくなるように調整されている。
そして、この設定は、遊技ホールのホール管理者が、通常、1日から数日の間隔で、電源ユニットの正面に設けられた設定変更スイッチを有する設定選択手段を、外部から操作することにより、変更しているものである。そして、従来の遊技機では、上述した設定に関して、過去のデータを保存しては無かった。
特開2001−340538号公報(段落番号0099)
しかし、上記した従来の遊技機では、設定の異なる遊技間に渡って、発生するような長期間の大きな払い出しの波を数多く形成することはできないといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2) すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項2記載の発明は、前々回、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項) 請求項記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、予め定めた所定の当選役の役単位当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項) 請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項記載の発明は、前回及び今回の操作により選択した役単位当選判定テーブルデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項) 請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項記載の発明は、前々回、前回及び今回の操作により選択した役単位当選判定テーブルデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項1) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の配列された図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段(41)の停止操作が可能な停止操作手段(51)と、前記図柄表示手段(41)を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブル(115)を複数個、当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶し、かかる複数の前記当選判定テーブル(115)のうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各当選判定テーブル(115)毎に異なるように予め設定され、遊技媒体の遊技機(10)内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段(31)の操作により、遊技が開始され、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段(41)の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、入賞していない場合には、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機(10)において、前記当選判定テーブル(115)には、特定の当選役以外の当選役の当選確率が記憶され、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した複数の前記当選判定テーブル(115)のうち、遊技機(10)の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記当選判定テーブル(115)を選択し、前記外部から操作しない場合には前回操作により選択した前記当選判定テーブル(115)をそのまま使用する設定選択手段(120)と、前記設定選択手段(120)により今回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)と、前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶する設定データ記憶手段(130)と、今回及び前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段(140)と、前記設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段(150)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル(115)を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段(150)により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うように形成され、更に、前記当選抽選手段(110)は、第1の前記当選判定テーブル(115)から第nの前記当選判定テーブル(115)まで、前記当選判定テーブル(115)を、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、前記当選判定テーブル(115)の同一の当選役の抽選確率は、第1の前記当選判定テーブル(115)から第nの前記当選判定テーブル(115)まで、順に大きくなるように配置され、前記設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)が、第mの前記当選判定テーブル(115)(但し、mは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(m−1)の前記当選判定テーブル(115)と、第mの前記当選判定テーブル(115)と、第(m+1)の前記当選判定テーブル(115)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブル(115)として設定し(但し、(m−1)と、mと、(m+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、前記特別抽選確率記憶手段(140)は、今回及び前回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)の組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、前記特別抽選確率選択手段(150)は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする。
なお、ここで、図柄表示手段(41)は、周囲に配置した図柄(61)を回転した状態で表示する、いわゆる回転変動表示し、或いは、周囲に配置した図柄(61)を停止した状態で表示する、いわゆる回転停止表示することが可能なものである。具体的には、この図柄表示手段(41)は、リールユニット(60)の回転リール(40)が含まれる。なお、この図柄表示手段(41)は、必ずしも、円筒状の回転リール(40)に限定されるものではなく、液晶表示装置の画面上に、回転している状態の回転リール(40)が表示されるようなものも含まれるものである。
また、ここで、「図柄表示手段(41)」は、複数の配列された図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するためのものであって、具体的には、図柄表示手段(41)は、周囲に配列した図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するための回転リール(40)と、この回転リール(40)を回転駆動させるための駆動源(駆動モーター)とを意味する。
ここで、外部からの人的手段による設定変更のための操作とは、遊技機(10)を載置している遊技ホールのホール管理者による1から6までの6段階の設定変更による操作を意味する。従って、遊技ホールのホール管理者が、スロットマシン等の遊技機(10)の設定変更を行った場合には、かかる設定変更により、それ以後の遊技の設定、いわゆる当選抽選手段(110)に使用する当選判定テーブル(115)が選択されるものであり、また、遊技ホールの管理者が、設定変更を行わない場合には、1から6までの設定値のうちのそれまでに設定されていた設定値をそのまま使用する、すなわち、それまでに当選抽選手段(110)で使用していた当選判定テーブル(115)をそのまま使用することを意味する。
また、ここで、「特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル(115)を用いて特定の当選役以外の抽選を行う」のうちの「当選判定テーブル(115)」は、設定選択手段(120)により、外部からの操作により今回の遊技に使用するものとして選択された当選判定テーブル(115)、或いは、外部から操作しない場合に、前回操作により選択された当選判定テーブル(115)のいずれかを意味する。
(作用) 本発明は、特別抽選確率選択手段(150)が、設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する。そして、この特別抽選確率は、その今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル(115)の組み合わせデータに対応するものである。そして、この当選判定テーブル(115)の組み合わせデータに対応する特別抽選確率に基づいて、当選抽選手段(110)が、特定の当選役の抽選を行う。これにより、設定選択手段(120)により選択した当選判定テーブル(115)の組み合わせデータを、特定の当選役の抽選に関連させることができる。このため、今回及び前回以前に選択した当選判定テーブル(115)のデータと、特別抽選確率を使用する特定の当選役の抽選結果との間に、関連性を持たせることができる。したがって、当選判定テーブル(115)の異なるロングスパンの遊技間に渡って、抽選に関して関連性のある遊技を実行することができる。そして、当選判定テーブル(115)の異なる遊技間に渡って発生するような数多くの払い出しの波を形成することが可能となる。
本発明は、当選判定テーブル(115)は、第1から第nまで、順に大きくなるように形成されている。そして、設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した当選判定テーブル(115)が、第mの場合に、今回の当選判定テーブル(115)として、第m−1と、第mと、第m+1との3つのうちから今回の操作により選択可能な当選判定テーブル(115)として設定する。結果として、かかる3つの当選判定テーブル(115)から選択される。すなわち、当選役の抽選確率は、同一か、一段階上(高確率)の当選判定テーブル(115)か、一段階下(低確率)の当選判定テーブル(115)かのいずれかになる。これにより、前回操作により選択した当選判定テーブル(115)と、今回操作により選択する当選判定テーブル(115)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。すなわち、第1の当選判定テーブル(115)から、いきなり第6の当選判定テーブル(115)へ移行するような極端な抽選確率の変動を抑えることができる。したがって、前回操作により選択した当選判定テーブル(115)を使用する遊技と、今回操作により選択した当選判定テーブル(115)を使用する遊技との間に、抽選に関して所定の関連性の有る遊技にすることができる。
前回及び今回の当選判定テーブル(115)のデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブル(115)の異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の配列された図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段(41)の停止操作が可能な停止操作手段(51)と、前記図柄表示手段(41)を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブル(115)を複数個、当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶し、かかる複数の前記当選判定テーブル(115)のうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各当選判定テーブル(115)毎に異なるように予め設定され、遊技媒体の遊技機(10)内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段(31)の操作により、遊技が開始され、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段(41)の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、入賞していない場合には、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機(10)において、前記当選判定テーブル(115)には、特定の当選役以外の当選役の当選確率が記憶され、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した複数の前記当選判定テーブル(115)のうち、遊技機(10)の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記当選判定テーブル(115)を選択し、前記外部からの操作をしない場合には前回操作により選択した前記当選判定テーブル(115)をそのまま使用する設定選択手段(120)と、前記設定選択手段(120)により今回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)と、前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶する設定データ記憶手段(130)と、今回及び前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段(140)と、前記設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段(150)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル(115)を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段(150)により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うように形成され、更に、前記当選抽選手段(110)は、第1の前記当選判定テーブル(115)から第nの前記当選判定テーブル(115)まで、前記当選判定テーブル(115)を、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、前記当選判定テーブル(115)の同一の当選役の抽選確率は、第1の前記当選判定テーブル(115)から第nの前記当選判定テーブル(115)まで、順に大きくなるように配置され、前記設定選択手段(120)は、前々回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)が、第kの前記当選判定テーブル(115)(但し、kは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(k−1)の前記当選判定テーブル(115)と、第kの前記当選判定テーブル(115)と、第(k+1)の前記当選判定テーブル(115)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブル(115)として設定し(但し、(k−1)と、kと、(k+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、更に、前回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)が、第pの前記当選判定テーブル(115)(但し、pは、上述した(k−1)と、kと、(k+1)とのうちのいずれかの自然数)の場合、第(p−1)の前記当選判定テーブル(115)と、第pの前記当選判定テーブル(115)と、第(p+1)の前記当選判定テーブル(115)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブル(115)として設定し(但し、(p−1)と、pと、(p+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、前記特別抽選確率記憶手段(140)は、今回、前回及び前々回の操作により選択した前記当選判定テーブル(115)の組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、前記特別抽選確率選択手段(150)は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする。
なお、ここで、図柄表示手段(41)は、周囲に配置した図柄(61)を回転した状態で表示する、いわゆる回転変動表示し、或いは、周囲に配置した図柄(61)を停止した状態で表示する、いわゆる回転停止表示することが可能なものである。具体的には、この図柄表示手段(41)は、リールユニット(60)の回転リール(40)が含まれる。なお、この図柄表示手段(41)は、必ずしも、円筒状の回転リール(40)に限定されるものではなく、液晶表示装置の画面上に、回転している状態の回転リール(40)が表示されるようなものも含まれるものである。
また、ここで、「図柄表示手段(41)」は、複数の配列された図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するためのものであって、具体的には、図柄表示手段(41)は、周囲に配列した図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するための回転リール(40)と、この回転リール(40)を回転駆動させるための駆動源(駆動モーター)とを意味する。
ここで、外部からの人的手段による設定変更のための操作とは、遊技機(10)を載置している遊技ホールのホール管理者による1から6までの6段階の設定変更による操作を意味する。従って、遊技ホールのホール管理者が、スロットマシン等の遊技機(10)の設定変更を行った場合には、かかる設定変更により、それ以後の遊技の設定、いわゆる当選抽選手段(110)に使用する当選判定テーブル(115)が選択されるものであり、また、遊技ホールの管理者が、設定変更を行わない場合には、1から6までの設定値のうちのそれまでに設定されていた設定値をそのまま使用する、すなわち、それまでに当選抽選手段(110)で使用していた当選判定テーブル(115)をそのまま使用することを意味する。
また、ここで、「特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル(115)を用いて特定の当選役以外の抽選を行う」のうちの「当選判定テーブル(115)」は、設定選択手段(120)により、外部からの操作により今回の遊技に使用するものとして選択された当選判定テーブル(115)、或いは、外部から操作しない場合に、前回操作により選択された当選判定テーブル(115)のいずれかを意味する。
(作用) 本発明は、特別抽選確率選択手段(150)が、設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する。そして、この特別抽選確率は、その今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル(115)の組み合わせデータに対応するものである。そして、この当選判定テーブル(115)の組み合わせデータに対応する特別抽選確率に基づいて、当選抽選手段(110)が、特定の当選役の抽選を行う。これにより、設定選択手段(120)により選択した当選判定テーブル(115)の組み合わせデータを、特定の当選役の抽選に関連させることができる。このため、今回及び前回以前に選択した当選判定テーブル(115)のデータと、特別抽選確率を使用する特定の当選役の抽選結果との間に、関連性を持たせることができる。したがって、当選判定テーブル(115)の異なるロングスパンの遊技間に渡って、抽選に関して関連性のある遊技を実行することができる。そして、当選判定テーブル(115)の異なる遊技間に渡って発生するような数多くの払い出しの波を形成することが可能となる。
本発明は、当選判定テーブル(115)は、第1から第nまで、順に大きくなるように形成されている。そして、設定選択手段(120)は、前々回の操作により選択した当選判定テーブル(115)が、第kの場合に、前回の当選判定テーブル(115)として、第k−1と、第kと、第k+1との3つのうちから前回の操作により選択可能な当選判定テーブル(115)として設定する。結果として、前回操作における当選判定テーブル(115)は、かかる3つの当選判定テーブル(115)から選択される。すなわち、前回操作以後の当選役の抽選確率は、同一か、一段階上(高確率)の当選判定テーブル(115)か、一段階下(低確率)の当選判定テーブル(115)かのいずれかになる。これにより、前々回操作により選択した当選判定テーブル(115)と、前回操作により選択する当選判定テーブル(115)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
更に、設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した当選判定テーブル(115)が、第k−1と、第kと、第k+1との3つのうちのいずれかの第pの場合、今回の当選判定テーブル(115)として、第p−1と、第pと、第p+1との3つのうちから今回の操作により選択可能な当選判定テーブル(115)として設定する。結果として、今回操作における当選判定テーブル(115)は、かかる第p−1と、第pと、第p+1との3つの当選判定テーブル(115)から選択される。すなわち、今回操作の当選役の抽選確率は、前回操作の当選役の抽選確率に対して、同一か、一段階、高確率の当選判定テーブル(115)か、一段階、低確率の当選判定テーブル(115)かのいずれかになる。これにより、前回操作により選択した当選判定テーブル(115)と、今回操作により選択する当選判定テーブル(115)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
結果として、前々回の操作により選択した当選判定テーブル(115)と、前回の操作により選択した当選判定テーブル(115)と、今回操作により選択する当選判定テーブル(115)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
(請求項) 請求項記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の配列された図柄(61)を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段(41)の停止操作が可能な停止操作手段(51)と、前記図柄表示手段(41)を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブル(115)を複数個、当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶し、前記当選判定テーブル(115)は、予め定めた所定の当選役毎に当選役の抽選確率を予め記憶した役単位当選判定テーブル(116)を有し、かかる複数の前記役単位当選判定テーブル(116)のうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各役単位当選判定テーブル(116)毎に異なるように予め設定され、遊技媒体の遊技機(10)内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段(31)の操作により、遊技が開始され、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段(41)の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、入賞していない場合には、前記図柄表示手段(41)の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機(10)において、前記当選判定テーブル記憶手段(113)に記憶した複数の前記役単位当選判定テーブル(116)のうち、遊技機(10)の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記役単位当選判定テーブル(116)を当選役毎に選択し、前記外部から操作しない場合には前回操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)を当選役毎にそのまま使用する設定選択手段(120)と、前記設定選択手段(120)により今回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)と、前回以前の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を当選役毎に記憶する設定データ記憶手段(130)と、予め定めた所定の当選役における今回及び前回以前の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段(140)と、前記設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段(150)とを備え、前記当選抽選手段(110)は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した役単位当選判定テーブル(116)を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段(150)により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うことを特徴とする。
本発明は、予め定めた所定の当選役毎に当該当選役の抽選確率を予め記憶した役単位当選判定テーブル(116)の組み合わせデータから、特別抽選確率を決定しているものである。
(作用) 本発明は、特別抽選確率選択手段(150)が、特定の当選役毎に、設定データ記憶手段(130)に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択する。そして、この特別抽選確率は、今回及び前回以前の操作により選択した役単位当選判定テーブル(115)の組み合わせデータに対応するものである。そして、この役単位当選判定テーブル(115)の特定の当選役の組み合わせデータに対応する特別抽選確率に基づいて、当選抽選手段(110)が、特定の当選役の抽選を行う。これにより、設定選択手段(120)により選択した特定の当選役毎の役単位当選判定テーブル(115)の組み合わせデータを、特定の当選役の抽選に関連させることができる。このため、今回及び前回以前に選択した役単位当選判定テーブル(115)のデータと、特別抽選確率を使用する特定の当選役の抽選結果との間に、関連性を持たせることができる。したがって、役単位当選判定テーブル(115)の異なるロングスパンの遊技間に渡って、抽選に関して関連性のある遊技を実行することができる。そして、役単位当選判定テーブル(115)の異なる遊技間に渡って発生するような数多くの払い出しの波を形成することが可能となる。
(請求項) 請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記当選抽選手段(110)は、第1の前記役単位当選判定テーブル(116)から第nの前記役単位当選判定テーブル(116)まで、前記役単位当選判定テーブル(116)を、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、前記役単位当選判定テーブル(116)の同一の当選役の抽選確率は、第1の前記役単位当選判定テーブル(116)から第nの前記役単位当選判定テーブル(116)まで、順に大きくなるように配置され、前記設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)が、第mの前記役単位当選判定テーブル(116)(但し、mは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(m−1)の前記役単位当選判定テーブル(116)と、第mの前記役単位当選判定テーブル(116)と、第(m+1)の前記役単位当選判定テーブル(116)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブル(116)として設定し(但し、(m−1)と、mと、(m+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、前記特別抽選確率記憶手段(140)は、今回及び前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)の組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、前記特別抽選確率選択手段(150)は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする。
(作用) 本発明は、役単位当選判定テーブル(116)は、第1から第nまで、順に大きくなるように形成されている。そして、設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)が、第mの場合に、今回の役単位当選判定テーブル(116)として、第m−1と、第mと、第m+1との3つのうちから今回の操作により選択可能な役単位当選判定テーブル(116)として設定する。結果として、かかる3つの役単位当選判定テーブル(116)から選択される。すなわち、当選役の抽選確率は、同一か、一段階上(高確率)の役単位当選判定テーブル(116)か、一段階下(低確率)の役単位当選判定テーブル(116)かのいずれかになる。これにより、前回操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)と、今回操作により選択する役単位当選判定テーブル(116)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。すなわち、第1の役単位当選判定テーブル(116)から、いきなり第6の役単位当選判定テーブル(116)へ移行するような極端な抽選確率の変動を抑えることができる。したがって、前回操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)を使用する遊技と、今回操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)を使用する遊技との間に、抽選に関して所定の関連性の有る遊技にすることができる。
前回及び今回の役単位当選判定テーブル(116)データと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブル(116)の異なる遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができる。
(請求項) 請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記当選抽選手段(110)は、第1の前記役単位当選判定テーブル(116)から第nの前記役単位当選判定テーブル(116)まで、前記役単位当選判定テーブル(116)を、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、前記役単位当選判定テーブル(116)の同一の当選役の抽選確率は、第1の前記役単位当選判定テーブル(116)から第nの前記役単位当選判定テーブル(116)まで、順に大きくなるように配置され、前記設定選択手段(120)は、前々回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)が、第kの前記役単位当選判定テーブル(116)(但し、kは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(k−1)の前記役単位当選判定テーブル(116)と、第kの前記役単位当選判定テーブル(116)と、第(k+1)の前記役単位当選判定テーブル(116)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブル(116)として設定し(但し、(k−1)と、kと、(k+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、更に、前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)が、第pの前記役単位当選判定テーブル(116)(但し、pは、上述した(k−1)と、kと、(k+1)とのうちのいずれかの自然数)の場合、第(p−1)の前記役単位当選判定テーブル(116)と、第pの前記役単位当選判定テーブル(116)と、第(p+1)の前記役単位当選判定テーブル(116)とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブル(116)として設定し(但し、(p−1)と、pと、(p+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、前記特別抽選確率記憶手段(140)は、今回、前回及び前々回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブル(116)の組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、前記特別抽選確率選択手段(150)は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段(140)に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする
(作用) 本発明は、役単位当選判定テーブル(116)は、第1から第nまで、順に大きくなるように形成されている。そして、設定選択手段(120)は、前々回の操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)が、第kの場合に、前回の役単位当選判定テーブル(116)として、第k−1と、第kと、第k+1との3つのうちから前回の操作により選択可能な役単位当選判定テーブル(116)として設定する。結果として、前回操作における役単位当選判定テーブル(116)は、かかる3つの役単位当選判定テーブル(116)から選択される。すなわち、前回操作以後の当選役の抽選確率は、同一か、一段階上(高確率)の役単位当選判定テーブル(116)か、一段階下(低確率)の役単位当選判定テーブル(116)かのいずれかになる。これにより、前々回操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)と、前回操作により選択する役単位当選判定テーブル(116)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
更に、設定選択手段(120)は、前回の操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)が、第k−1と、第kと、第k+1との3つのうちのいずれかの第pの場合、今回の役単位当選判定テーブル(116)として、第p−1と、第pと、第p+1との3つのうちから今回の操作により選択可能な役単位当選判定テーブル(116)として設定する。結果として、今回操作における役単位当選判定テーブル(116)は、かかる第p−1と、第pと、第p+1との3つの役単位当選判定テーブル(116)から選択される。すなわち、今回操作の当選役の抽選確率は、前回操作の当選役の抽選確率に対して、同一か、一段階、高確率の役単位当選判定テーブル(116)か、一段階、低確率の役単位当選判定テーブル(116)かのいずれかになる。これにより、前回操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)と、今回操作により選択する役単位当選判定テーブル(116)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
結果として、前々回の操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)と、前回の操作により選択した役単位当選判定テーブル(116)と、今回操作により選択する役単位当選判定テーブル(116)との間に、抽選確率の変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項2記載の発明によれば、前々回、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項) 請求項記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項記載の発明によれば、予め定めた所定の当選役の役単位当選判定テーブルのデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項) 請求項記載の発明によれば、上記した請求項記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項記載の発明によれば、前回及び今回の操作により選択した役単位当選判定テーブルデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項) 請求項記載の発明によれば、上記した請求項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項記載の発明によれば、前々回、前回及び今回の操作により選択した役単位当選判定テーブルデータと、特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、役単位当選判定テーブルの異なる長期間の遊技間に渡って、数多くの関連性のある遊技を実行することができるようにした遊技機を提供することができる。
(図面の説明) 図1乃至図9は、第1の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5は設定の組み合わせデータに対応する特別抽選確率の内容の概略図、図6乃至図9は遊技機の通常遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、図4に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
上記回転リール40は、図4の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図4の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20) 上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の報知装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21) 上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
(3)設定選択手段120
(4)設定データ記憶手段130
(5)特別抽選確率記憶手段140
(6)特別抽選確率選択手段150
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
そして、この演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段) 上記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動開始操作手段31)
(5)ストップスイッチ50(停止操作手段51)
(6)設定変更操作スイッチ121
(7)設定変更開始スイッチ171
(8)設定変更決定終了スイッチ172
なお、入力手段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(出力手段) 上記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)払い出し装置65
(2)リールユニット60(図柄表示手段41)
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15) 上記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16) 上記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17) 上記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30) 上記スタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(設定変更操作スイッチ121) 前記設定変更操作スイッチ121は、設定選択手段120の一部であって、1から6までの当選確率の違いによって、6段階の設定を、遊技ホールの管理者等が、所定条件に従って、操作することができるものである。この設定変更操作スイッチ121を操作することにより、当選抽選手段110の当選判定テーブル記憶手段113に記憶した第1〜第6の当選判定テーブルのいずれを、当選判定テーブル115として使用するかを、選択することができるものである。この設定変更操作スイッチ121は、具体的には、電源ユニット160の正面側に押下可能な6個の押しボタン式のスイッチであって、所定スイッチを操作して設定変更モードに切り替えた後、設定1から設定6に対応する設定変更操作スイッチ121を押下することによって、対応する当該番号の設定(1〜6)に決定されるものである。そして、設定mに決定すると、当選判定テーブル記憶手段113は、当選判定テーブル115として、第mの当選判定テーブルを使用するものである。
なお、この6個の設定変更操作スイッチ121は、内部にLEDが埋め込まれてあり、前回操作による現状の設定mに相当する設定変更操作スイッチ121が、赤色に点灯し、前回操作による現状の設定mに対して、1段階上、すなわち設定m+1の設定変更操作スイッチ121と、前回操作による現状の設定mに対して、1段階下、すなわちm−1の設定変更操作スイッチ121とが、青色に点灯するように設定されている。具体的には、前回操作による現状の設定が3である場合には、設定3の設定変更操作スイッチ121が赤色に点灯し、その1段階上の設定4と、1段階下の設定2との設定変更操作スイッチ121が青色に点灯し、かかる設定2と、設定3と、設定4との以外の設定1、5、6の設定変更操作スイッチ121は、消灯した状態となっている。なお、現状の設定が6の場合は、設定6の設定変更操作スイッチ121が赤色に点灯し、設定5の設定変更操作スイッチ121が青色に点灯し、その他の設定変更操作スイッチ121は消灯した状態となる。また、現状の設定が1の場合は、設定1の設定変更操作スイッチ121が赤色に点灯し、設定2の設定変更操作スイッチ121が青色に点灯し、その他の設定変更操作スイッチ121は、消灯した状態となる。そして、この設定変更操作スイッチ121は、赤色又は青色に点灯している状態の設定変更操作スイッチ121だけが操作可能な状態となるものである。
(ストップスイッチ50) 上記ストップスイッチ50は、図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により3個の図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能なものであって、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押す又は触れる等の停止操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(設定変更開始スイッチ171) 前記設定変更開始スイッチ171は、電源ユニット160の前面側の設定変更操作スイッチ121の下に配置されている。この設定変更開始スイッチ171は、押下することにより、設定変更が不可能な遊技モードから、遊技を行うことができずに、設定変更が可能な設定変更モードに切り替わるものである。
(設定変更決定終了スイッチ172) 前記設定変更決定終了スイッチ172は、電源ユニット160の前面側の設定変更操作スイッチ121の下に配置されている。この設定変更決定終了スイッチ172は、押下することにより、設定変更モードにおける今回の操作による設定が決定されて、設定変更モードが終了して、遊技モードへ切り替わるものである。
(リールユニット60) 上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。かかる3個の回転リール40と、各回転リール40を回転駆動させるための3個のモータとを有するリールユニット60は、複数個の図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段41として機能するものである。すなわち、図柄表示手段41としての回転リール40は、周囲に配置した図柄61を回転した状態で表示(回転変動表示)し、或いは、周囲に配置した図柄61を停止した状態で表示する(回転停止表示)ものである。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
(払い出し装置65) 上記払い出し装置65は、いわゆるホッパーユニットであって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(報知装置66) 上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(遊技制御手段27) 前記遊技制御手段27は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行う通常遊技制御手段70と、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行う特別遊技制御手段80とを備えている。
(通常遊技制御手段70) 前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
ここで、「フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーであり、小役当選の場合には、小役当選フラグを成立させ、抽選結果が特別当選である場合には特別当選フラグを成立させるものである。そして、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(蹴飛ばし設定と、引き込み設定) 前記回転リールの回転及び停止を制御する停止制御として、入賞図柄の組み合わせを遊技者が前記ストップスイッチを操作して所定位置に停止させようとしても、前記回転リールが回転して、かかる入賞図柄が所定位置に揃わないように設定した蹴飛ばし設定と、前記ストップスイッチを操作した状態から所定の図柄数だけ前記回転リールの回転上流側に位置する引き込み可能図柄の中に、入賞フラグ成立中の入賞図柄が含まれているような場合に、当該入賞図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定とを備えている。
ここで、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
なお、遊技制御手段27は、停止制御として、上述したような判断停止制御を使用しているが、停止操作手段51であるストップスイッチ50の操作タイミングに対応した停止位置を予め記憶した停止テーブルを使用する、いわゆるテーブル停止制御を使用しても良いものである。このテーブル停止制御は、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄が順に青セブン、青セブン、青セブンと停止することにより、BBゲームに入賞するように設定されている。そして、かかるBBゲームの当選フラグが成立している場合に、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置から3コマ後に青セブンが位置して、そのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動して青セブンの当選図柄が停止することとなるものである。このように、テーブル停止制御における停止テーブルには、各停止操作位置でのすべりコマ数が予め設定されている。そして、BBゲームの当選の場合の停止テーブルのように、各当選役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
なお、ここで、「当選役」とは、各回転リール40で予め定めた入賞図柄の組み合わせを意味するものであって、入賞となる入賞態様の総称を意味するものである。具体的には、当選役とは、例えば、左、中、右の回転リール40の所定の入賞有効ライン上の停止図柄が、それぞれ青セブン、青セブン、青セブンとなることにより、入賞となるような入賞図柄の組み合わせ(入賞態様)を意味するものである。
(特別遊技制御手段80) 上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中で無い場合にも単独でも行われるように設定しても良いものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様のBB中小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中のBB中小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様なBB中小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中のBB中小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、BB中小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
(特定遊技制御手段101) 上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110) 上記当選抽選手段110は、所定の当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
前記当選抽選手段110は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル115を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、特別抽選確率選択手段150により選択した特別抽選確率を使用して、特定の当選役の抽選を行うものである。ここで、特定の当選役とは、当選役としてのBBゲームを意味する。すなわち、当選抽選手段110は、当選役としてのBBゲーム以外の当選確率を記憶した当選判定テーブル115を用いて当選役BBゲーム以外の当選役の抽選を行うとともに、特別抽選確率選択手段150により選択した特別抽選確率、すなわちBBゲームの抽選確率を使用して、BBゲームの抽選を行うものである。結果として、当選抽選手段110は、BBゲーム以外の当選役の抽選と、当選役BBゲームの抽選とを行うこととなって、全ての当選役の抽選を行うことができるものである。
本形態では、当選役BBゲーム以外の当選役の抽選と、当選役BBゲームの抽選とを1回の抽選で行っている。
上記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111) 上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112) 上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル記憶手段113) 前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選判定テーブル115を記憶しているものである。この当選判定テーブル115は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル115には、特定の当選役(具体的には、特別抽選確率)以外の当選役の当選確率が記憶されている。具体的には、特別抽選確率は、いわゆる当選役BBゲーム(ビッグボーナスゲーム)の抽選確率を意味するものであって、当選判定テーブル115は、この当選役BBゲームの抽選確率以外の当選役の当選確率が記憶されているものである。
この当選判定テーブル115は、異なる抽選確率を記憶した複数のものが形成されている。具体的には、当選判定テーブル記憶手段113は、第1の当選判定テーブル115から第nの当選判定テーブル115まで、当選判定テーブル115を、n個(但し、nは1以上の自然数)有している。そして、当選判定テーブル115の同一の当選役の抽選確率は、第1の当選判定テーブル115から第nの当選判定テーブル115まで、順に大きくなるように配置されている。
すなわち、当選判定テーブル115は、設定1の場合に使用する第1の当選判定テーブルと、設定2の場合に使用する第2の当選判定テーブルと、設定3の場合に使用する第3の当選判定テーブルと、設定4の場合に使用する第4の当選判定テーブルと、設定5の場合に使用する第5の当選判定テーブルと、設定6の場合に使用する第6の当選判定テーブルとを備えているものである。この第1〜6の当選判定テーブルは、それぞれ異なる抽選確率が記録されてあり、第1の当選判定テーブルから第6の当選判定テーブルまで、予め定めた所定の当選役(具体的には、当選役リプレイ以外の当選役)に関して、第1から第6の順に、抽選確率が高くなるように設定されている。具体的には、当選役のリプレイ(再遊技)に関しては、第1〜第6の当選判定テーブルにおいて、同一の抽選確率が設定されている。そして、リプレイ以外の当選役の抽選確率は、第1〜第6の当選判定テーブル115の順に、同一当選役の抽選確率が、順に大きくなるように設定されている。そして、この6個の当選判定テーブル115のうち、いずれを使用するかは、設定選択手段120により決定されるものである。
(当選判定手段114) 上記当選判定手段114は、当選判定テーブル115の当選確率から算出されるBBゲーム以外の当選率データと、特別抽選確率選択手段150が選択した特別抽選確率(当選役BBゲームの当選確率(例えば500分の1)から算出されるBBゲームの当選率データ(例えば131)とを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中(十進数で0乃至65535)の各当選項目(BBゲームを含む全ての当選項目)の当選領域からなる当選判定領域データ(例えば、BBゲームの場合に0〜130)を作成する。この当選判定領域データは、具体的には、乱数の全領域(0〜65535)のうち、0〜130の範囲が当選役BBゲームの当選領域であり、131〜400の範囲が当選役RBゲームの当選領域である等のように形成されるものである。
そして、前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、かかる全ての当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。なお、本形態では、設定データに応じて特別抽選確率が変動する、すなわちBBゲームの当選確率が変動するように形成されている。
上述したように本形態では、1回の乱数抽出により、当選判定テーブル115と、特別抽選確率選択手段150が選択した特別抽選確率(BBゲームの当選確率)とにより、1つの当選判定領域データを作成して1回の抽選で、いずれの当選役に当選しているか或いは外れかを決定している。しかし、抽選の方法は、これに限定されるものではなく、BBゲーム以外の当選役の抽選と、当選役BBゲームの抽選とを、別個に分けて2回の抽選を行うようにしても良いものである。具体的には、BBゲーム以外の当選確率を記憶している当選判定テーブル115により、BBゲーム以外の当選役の当選判定領域データを作成する。そして、特別抽選確率選択手段150が選択した特別抽選確率により、当選役BBゲームだけの当選判定領域データを作成する。かかるBBゲームだけの当選判定領域データには、BBゲームの当選と、外れとの2つの項目の領域が形成されているものである。そして、スタートスイッチ30の押下タイミングにより、当選乱数抽出手段112が抽出した1つの抽出乱数データにより、BBゲーム以外の当選役の抽選と、BBゲームの抽選とを別個に行うようにしても良い。その際には、BBゲーム以外の当選と、BBゲームの当選との両方の重複当選が発生する可能性がある。かかる重複当選の場合には、予め定めた特定の優先順位(例えば、遊技者への利益がより多くなる順番、すなわち、払い出しメダル枚数の多い順番等)に基づいて、優先順位の高い当選役の当選を実際の当選に設定し、優先順位の低い当選役の当選は、実際の当選には設定しないように設定することができる。すなわち、BBゲームの当選を優先するものである。もちろん、かかる重複当選の場合は、これに限定されるものではなく、優先順位の低い小役の当選役の当選を、次の遊技にまで持ち越すように設定しても良いものである。また、抽選が2回になるため、乱数抽出も、スタートスイッチ30のタイミングだけの1回に設定せずに、スタートスイッチ30の操作タイミングと、ストップスイッチ50の操作タイミングとにより、2回の乱数抽出を行うように設定して、BBゲーム以外の当選役の抽選と、BBゲームの抽選とのそれぞれの抽選に使用しても良い。
(設定選択手段120) 前記設定選択手段120は、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した複数の当選判定テーブル115(具体的には、第1〜6の当選判定テーブル)のうち、遊技機10の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する当選判定テーブル115を選択し、その外部から操作しない場合には前回操作により選択した当選判定テーブル115をそのまま使用するものである。
設定選択手段120は、設定変更操作スイッチ121を操作を介して、1から6までの当選確率の違いによって、6段階の設定を行うものである。設定選択手段120は、設定変更操作スイッチ121が操作されて、使用する設定が1から6までの6段階のうちから、例えば設定mに決定すると、当選判定テーブル115として、第mの当選判定テーブルを設定する。
そして、一度、かかる設定を決定すると、以後の遊技は、再度、設定変更操作スイッチ121により設定を操作しない限り、当該設定mが、継続して使用される。すなわち、当選判定テーブル115として、第mの当選判定テーブルが継続して使用されることになる。
前記設定選択手段120は、前回の操作により選択した当選判定テーブル115が、第mの当選判定テーブル115(但し、mは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(m−1)の当選判定テーブル115と、第mの当選判定テーブル115と、第(m+1)の当選判定テーブル115とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な当選判定テーブル115として設定するものである。但し、(m−1)と、mと、(m+1)とは、1以上且つn以下の自然数である。したがって、設定選択手段120により、遊技ホールの管理者は、前回設定がmの場合、今回の設定は、設定変更操作スイッチ121を操作することにより、(m−1)と、mと、(m+1)との3つのうちから、新たな設定を選択することができるように形成されている。これは、前回操作によって選択された当選判定テーブル115が、第mの当選判定テーブル115の場合、今回操作によって選択可能な当選判定テーブル115は、第m−1と、第mと、第m+1との3つの当選判定テーブル115のうちから、選択することができるように形成されているものとなる。なお、今回は、前回設定mの場合、今回m+1と、mと、m−1というように、前回設定mから+1、0、−1の範囲を選択可能に設定しているが、特にこの選択可能範囲は、これに限定するものではなく、他の数値に設定しても良いものである。具体的には、例えば、前回設定mの場合、m+2、m+1、m、m−1、m+2のように、+2、+1、0、−1、−2のような範囲を選択可能に設定しても良く、さらに、+3から−3までの範囲を選択可能に設定しても良いものである。更に、上下の範囲を同一に設定する必要もなく、+2から−1までや、+3から−2までや、+1から−3までのように、上下の範囲を異なるように設定しても良い。
なお、設定変更操作スイッチ121は、遊技機10を置いている遊技ホールのホール管理者が、通常、1日から数日程度の間隔で、営業時間外に操作するものである。
(設定データ記憶手段130) 前記設定データ記憶手段130は、設定選択手段120により今回の操作により選択した当選判定テーブル115と、前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶するものである。ここでの設定データ記憶手段130は、今回の操作と、前回の操作とにより選択した当選判定テーブル115の組み合わせからなる組み合わせデータを記憶している。もちろん、これに限定されるものではなく、今回の操作と、前回の操作と、前々回の操作とにより、選択した当選判定テーブル115の組み合わせからなる組み合わせデータを記憶してもよいものであり、更に、今回の操作と、前回以前や、前々回以前のように、更に過去の分までを組み合わせデータの範囲に設定しても良い。なお、この設定データ記憶手段130に記憶するデータは、遊技機10のメイン電源を落とした後も、当該データを保持することができるような内部電源付きのメモリーを使用している。
(特別抽選確率記憶手段140) 前記特別抽選確率記憶手段140は、今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶しているものである。具体的には、今回の操作により選択した当選判定テーブル115と、前回の操作により選択した当選判定テーブル115との組み合わせデータの種類毎に対応する特別抽選確率を記憶している。この特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率とは、特定導入遊技、いわゆるBBゲームの抽選確率を意味するものである。この特別抽選確率記憶手段140が記憶している内容は、具体的には、図5に示すような内容のものである。図5を説明すると、「前回」の欄は、前回の設定変更操作スイッチ121の操作によって選択した設定の番号を記載しているものである。「今回」の欄は、今回の設定変更操作スイッチ121の操作によって選択した設定の番号を記載しているものである。ここで、今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータとは、図5の左側2列を意味するものであって、例えば、前回操作により選択した設定6と、今回操作により選択した設定6とからなる最下段の左側2列を意味する。そして、「本設定」とは、かかる組み合わせデータによって、決定される数値であって、特別抽選確率の実際の設定の数値を意味する。したがって、特別抽選確率は、組み合わせデータによって、全部で16段階設定されてあり、本設定1から本設定16までが存在することを意味する。そして、かかる本設定毎に異なる特別抽選確率が290分の1から500分の1まで記憶されているものである。したがって、前回操作の設定が6で、今回操作の設定が6の場合、本設定は16となって、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率は、290分の1に予め設定されて記憶されているものである。
(特別抽選確率選択手段150) 前記特別抽選確率選択手段150は、設定データ記憶手段130に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段140に記憶した特別抽選確率を選択するためのものである。
具体的には、例えば、設定データ記憶手段130に前回設定が6で、今回設定が6の数値が組み合わせデータとして記憶されている場合、特別抽選確率選択手段150は、特別抽選確率記憶手段140に記憶した特別抽選確率の数値(図5)から、前回設定6で、今回設定6の欄を検索し、本設定16と、本設定16の特別抽選確率290分の1の数値を採取してくるものである。
(演出データ記憶手段25) 上記演出データ記憶手段25は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の報知装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段26) 上記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(作用) 特別抽選確率選択手段150が、設定データ記憶手段130に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段140に記憶した特別抽選確率を選択する。そして、この特別抽選確率は、その今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータに対応するものである。そして、この当選判定テーブル115の組み合わせデータに対応する特別抽選確率に基づいて、当選抽選手段110が、特定の当選役の抽選を行う。
これにより、設定選択手段120により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータを、特定の当選役の抽選に関連させることができる。このため、今回及び前回以前に選択した当選判定テーブル115のデータと、特別抽選確率を使用する特定の当選役の抽選結果との間に、関連性を持たせることができる。したがって、当選判定テーブル115の異なるロングスパンの遊技間に渡って、抽選に関して関連性のある遊技を実行することができる。そして、当選判定テーブル115の異なる遊技間に渡って、発生するような数多くの払い出しの波を形成することが可能となる。
更に、具体的には、当選判定テーブル115は、第1から第nまで(具体的には、n=6)、順に大きくなるように形成されている。そして、設定選択手段120は、前回の操作により選択した当選判定テーブル115が、第m(ここで、mは、1以上且つn以下の自然数)の場合に、今回の当選判定テーブル115として、第m−1と、第mと、第m+1との3つのうちから今回の操作により選択可能な当選判定テーブル115として設定する。なお、ここで、m−1、m、m+1は、1以上且つn以下の自然数とする。結果として、かかる3或いは2つの当選判定テーブル115から選択される。すなわち、当選役の抽選確率は、同一か、一段階上(高確率)の当選判定テーブル115か、一段階下(低確率)の当選判定テーブル115かのいずれかになる。これにより、前回操作により選択した当選判定テーブル115と、今回操作により選択する当選判定テーブル115との間に、抽選確率の極端な変動を抑えることができ、抽選確率の連続性を持たせることができる。すなわち、第1の当選判定テーブル115から、いきなり第6の当選判定テーブル115へ移行するような極端な抽選確率の変動を抑えることができる。したがって、前回操作により選択した当選判定テーブル115を使用する遊技と、今回操作により選択した当選判定テーブル115を使用する遊技との間に、抽選に関して所定の関連性の有る遊技にすることができる。すなわち、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブル115のデータと、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブル115の異なる複数の遊技間に渡って、関連性のある遊技を実行することができる。
これが、6段階の設定だけであるならば、基本的に6種類の出玉の波しか発生しないが、本形態では、6段階の設定と、前回操作の設定と、今回操作の設定との組み合わせにより、全部で、図5に示すように、本設定として16種類の出玉の波を形成することが可能となるものである。これにより、数多くの出玉の波を生み出すことができる。
また、本形態では、設定を前回設定に対して、+1、0、−1に設定していることにより、設定1から設定6へ飛ぶようなことはなく、遊技者にとっては、出玉の波のデータにより、期待を裏切らない遊技機としての特徴を持たせることができる。しかも、仮に低設定の場合でもデータを長時間観察することにより、そのデータの動向によっては期待感を高めることができる。すなわち、遊技者に期待感を持たせることが可能となる。
(遊技機10の動作) 次に、上記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図6乃至図9に示したフローを用いて説明する。
先ず、図6に示すステップ102において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、当選図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、ステップ109を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ103の当選抽選処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル115の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル115のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、抽選処理が終了する。
図8は、設定変更開始スイッチ171が押下されて、遊技モードから設定変更モードに切り替わった後の設定変更処理を示すフローである。
先ず、ステップ310において、遊技ホールの管理者等による今回の設定変更操作スイッチ121の操作により、設定1から設定6に対応する6個の設定変更操作スイッチ121のいずれかが押下されたか否かが判定される。そして、設定変更操作スイッチ121が今回押下されていると判定された場合、次のステップ311に進む。
ステップ311において、設定データ記憶手段130により、今回の設定変更操作スイッチ121の操作の前に設定されていた設定1から設定6のいずれかの設定の数値データを、前回の設定の数値データとして仮保存する。そして、次のステップ312に進む。
ステップ312において、今回の設定変更操作スイッチ121の操作により押下された設定の数値データを採取し、所定メモリー領域に仮保存する。そして、次のステップ313に進む。
ステップ313において、設定変更決定終了スイッチ172が押下されたか否かが判定される。そして、設定変更決定終了スイッチ172が押下されていると判定された場合、次のステップ314に進む。
ステップ314において、設定データ記憶手段130に、今回設定の数値データと、前回設定の数値データとが、所定のメモリー領域に記憶される。そして、ステップ315に進む。
ステップ315において、特別抽選確率選択手段150が、設定データ記憶手段130に記憶されている前回設定と、今回設定との組み合わせに一致する特別抽選確率記憶手段140の組み合わせデータを検索して、その組み合わせデータに対応する本設定及び特別抽選確率(BBゲームの抽選確率)を、採取する。これにより、特別抽選確率が決定され、BBゲームの抽選確率が、前回設定及び今回設定の組み合わせデータに関連する数値として設定される。そして、設定変更モードにおける設定変更処理が終了する。
前記ステップ310において、設定変更操作スイッチ121が今回押下されていないと判定された場合、ステップ313に進む。
前記ステップ313において、設定変更決定終了スイッチ172が押下されていないと判定された場合、ステップ310に戻る。
次に、ステップ106の回転リール40の回転停止処理について、図9を用いて説明する。
先ず、ステップ600において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ602に進む。
ステップ602において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ603に進む。
ステップ603において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
前記ステップ600において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ604に進む。
ステップ604において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ605に進む。
ステップ605において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ603に進む。
前記ステップ604において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ603に進む。
前記ステップ605において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ601に進む。
前記ステップ602において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ600に戻る。
なお、上述した形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ601乃至ステップ605で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
また、この遊技機10は、複数の配列された図柄61を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段41、図柄61の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段110、図柄表示手段41の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段31、図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により図柄表示手段41の停止操作が可能な停止操作手段51、図柄表示手段41を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段27として機能させ、当選抽選手段110は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブル115を複数個、当選判定テーブル記憶手段113に記憶し、かかる複数の当選判定テーブル115のうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各当選判定テーブル115毎に異なるように予め設定され、遊技媒体の遊技機10内部への投入を条件として、変動開始操作手段31の操作により、遊技が開始され、当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ図柄表示手段41の回転停止表示が当選役に応じて予め定められた図柄61表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、入賞していない場合には、図柄表示手段41の回転停止表示により遊技が終了するように機能させる遊技機用プログラムにおいて、当選判定テーブル115には、特定の当選役以外の当選役の当選確率が記憶され、遊技機10を、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した複数の当選判定テーブル115のうち、遊技機10の外部からの人的手段による設定変更ための操作により今回の遊技に使用する当選判定テーブル115を選択し、その外部から操作しない場合には前回操作により選択した当選判定テーブル115をそのまま使用する設定選択手段120、設定選択手段120により今回の操作により選択した当選判定テーブル115と、前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶する設定データ記憶手段130、今回及び前回以前の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段140、設定データ記憶手段130に記憶した組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段140に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段150として機能させ、当選抽選手段110は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブル115を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、特別抽選確率選択手段150により選択した特別抽選確率を使用して、特定の当選役の抽選を行うように機能させることを特徴とする遊技機用プログラムにより制御することができる。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、払い出し装置65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
(第2の形態)
図10から図12までは、第2の形態に係るものであって、図10及び図11は、設定の組み合わせデータ(設定データ)に対応する特別抽選確率のテーブル、図12は組み合わせデータの関係の概略図をそれぞれ示すものである。
第1の形態では、前回操作及び今回操作による2回の設定の組み合わせデータに対応する特別抽選確率を使用していたが、本形態では、前々回操作と、前回操作と、今回操作による3回の設定の組み合わせデータに対応する特別抽選確率を使用するものである。
以下に、第1の形態と異なる箇所を主として、具体的に説明する。
本形態では、当選抽選手段110は、第1の当選判定テーブル115から第nの当選判定テーブル115まで、当選判定テーブル115を、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、当選判定テーブル115の同一の当選役の抽選確率は、第1の当選判定テーブル115から第nの当選判定テーブル115まで、順に大きくなるように配置されている。但し、ここで、n=6に設定されている。
そして、設定選択手段120は、前々回の操作により選択した当選判定テーブル115が、第kの当選判定テーブル115(但し、kは1以上且つn以下の自然数)の場合、第(k−1)の当選判定テーブル115と、第kの当選判定テーブル115と、第(k+1)の当選判定テーブル115とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な当選判定テーブル115として設定している。但し、(k−1)と、kと、(k+1)とは、1以上且つn以下の自然数である。
そして、更に、設定選択手段120は、前回の操作により選択した当選判定テーブル115が、第pの当選判定テーブル115(但し、pは、上述した(k−1)と、kと、(k+1)とのうちのいずれかの自然数)の場合、第(p−1)の当選判定テーブル115と、第pの当選判定テーブル115と、第(p+1)の当選判定テーブル115とのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な当選判定テーブル115として設定する。但し、(p−1)と、pと、(p+1)とは、1以上且つn以下の自然数である。
そして、設定選択手段120は、前回操作により選択した設定に基づいて、設定の数値が、前回の設定の数値に対して、+1と、0と、−1との3つの設定のうちのいずれか選択可能にするものである。そして、かかる選択可能な3つの設定に対応する設定変更操作スイッチ121を点灯させて、設定不可能な設定変更操作スイッチ121は消灯して設定変更者に報知するものである。なお、前回設定に対応する設定変更操作スイッチ121を赤色に点灯して、それの設定数値の+1或いは−1に対応する設定変更操作スイッチ121を青色に点灯させる。
そして、設定データ記憶手段130は、前々回の操作により選択した設定の数値データと、前回の操作により選択した数値データと、今回の操作により選択した設定の数値データとを所定のメモリー領域に記憶するものである。
そして、特別抽選確率記憶手段140は、前々回、前回及び今回の設定変更操作スイッチ121の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶しているものである。具体的には、図10及び図11の数値データを記憶しているものである。すなわち、前々回、前回及び今回の設定変更操作スイッチ121の操作により選択した当選判定テーブル115の組み合わせデータの種類とは、図10及び図11に示すテーブルの左1列から3列までの前々回、前回、今回の設定の数値の組み合わせである全部で44種類を意味するものである。そして、特別抽選確率記憶手段140は、かかる44種類の組み合わせデータ毎に本設定と、特別抽選確率との数値データを記憶しているものである。
そして、特別抽選確率選択手段150は、実際に選択された前々回、前回及び今回の設定の組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段140に記憶した本設定及び特別抽選確率を選択するものである。
更に、図12を用いて具体的に説明すると、前々回の設定がK(但し、Kは1から6までの自然数)の場合、前回の設定は、設定選択手段120により、K−1と、Kと、K+1との3つのうちからいずれか1つの設定が選択可能になるものである。かかる場合に、仮に、前回の設定でK−1を選択した場合、今回の設定は、K−2と、K−1と、Kとの3つのうちからいずれか1つの設定が選択可能なものである。また、前回の設定でKを選択した場合、今回の設定は、K−1と、Kと、K+1との3つのうちからいずれか1つの設定が選択可能なものである。また、前回の設定でK+1を選択した場合、今回の設定は、Kと、K+1と、K+2との3つのうちからいずれか1つの設定が選択可能なものである。このように、前々回と、前回と、今回との3つの設定の組み合わせデータに特別抽選確率を関連づけることができて、第1の形態の場合よりも更に、特別抽選確率を細かく設定することができるものである。具体的には、図10及び図11に示すように、前々回と、前回と、今回の操作により選択した設定により、44種類の本設定に対応する特別抽選確率が設定されている。これにより、過去3回の設定の選択に関連づけた特別抽選確率を選択することができるものである。6段階の設定だけならば、6種類の出玉の波しか発生させることができないが、本形態は、前々回の設定と、前回の設定と、今回の設定との組み合わせデータにより、図10及び図11に示すような44種類の数多くの出玉の波を発生させることができるものである。すなわち、前々回、前回及び今回の操作により選択した当選判定テーブル115のデータと、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率との間に、関連性を持たせることができて、当選判定テーブル115の異なる長期間の複数の遊技間に渡って、関連性のある数多くの遊技を実行することができる。
(第3の形態)
本形態は、予め定めた所定の当選役に対して、かかる当選役毎に、抽選確率の変更が可能な設定を設けているものである。例えば、本形態では、例えば、当選役チェリーの設定を1から6までのいずれかに設定し、更に、他の当選役である当選役スイカの設定を1から6までのいずれかに設定できるようにしたものである。例えば、当選役Aの設定を設定1に選択し、当選役Bの設定を設定6に選択し、当選役Cの設定を設定3に選択するようなことができるものである。そして、予め定めた所定の当選役の前回及び今回操作による選択した設定の組み合わせデータ、すなわち当選判定テーブル115の組み合わせデータによって、BBゲームの当選確率である特別抽選確率を、特別抽選確率選択手段150が決定するものである。具体的には、当選役チェリーの前回及び今回の設定データによって、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率を決定するものである。もちろん、予め定めた所定の当選役の前々回、前回及び今回操作による選択した設定、すなわち当選判定テーブル115の組み合わせデータによって、特別抽選確率を決定するようにしても良い。また、チェリー以外の他の当選役の組み合わせデータによって、特別抽選確率を設定するように形成しても良い。
以下に、第1の形態と異なる箇所を主として、具体的に説明する。
本遊技機は、第1の形態と同様に、複数の配列された図柄61を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段41と、図柄61の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段110と、図柄表示手段41の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段31と、図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により図柄表示手段41の停止操作が可能な停止操作手段51と、図柄表示手段41を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段27とを備えている。
そして、当選抽選手段110は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブル115を複数個(具体的には、6個)、当選判定テーブル記憶手段113に記憶している。
そして、かかる6個の当選判定テーブル115は、予め定めた所定の当選役毎に当選役の抽選確率を予め記憶した役単位当選判定テーブル116を有している。具体的には、当選役BBゲームの特別抽選確率を除いた残りの当選役に対して、役単位当選判定テーブル116を有しているものである。すなわち、第1の当選判定テーブル115は、図13に示すように、当選役RBゲームの第1の役単位当選判定テーブル116と、当選役チェリーの第1の役単位当選判定テーブル116と、第1の当選役スイカの役単位当選判定テーブル116と、当選役プラムの第1の役単位当選判定テーブル116と、当選役リプレイの第1の役単位当選判定テーブル116とを備えている。
かかる複数の役単位当選判定テーブル116のうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各役単位当選判定テーブル116毎に異なるように予め設定されている。具体的には、上述した5個の役単位当選判定テーブル116のうち、予め定めた当選役RBゲームの役単位当選判定テーブル116と、当選役チェリーの役単位当選判定テーブル116と、当選役スイカの役単位当選判定テーブル116と、当選役プラムの役単位当選判定テーブル116とからなる4個の当選役の抽選確率は、各役単位当選判定テーブル116毎に異なるように予め設定されている。具体的には、第1から第6の順に抽選確率が高くなるように形成されている。そして、当選役リプレイの役単位当選判定テーブル116は、第1から第6の役単位当選判定テーブル116の抽選確率は同一の数値に設定されているものである。
そして、設定選択手段120は、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した複数の役単位当選判定テーブル116のうち、遊技機10の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する役単位当選判定テーブル116を当選役毎に選択し、その外部から操作しない場合には前回操作により選択した役単位当選判定テーブル116を当選役毎にそのまま使用するものである。具体的には、当選役毎に設定変更操作スイッチ121を操作して、各当選役毎の設定を決定することができる。なお、現在、いずれの当選役の役単位当選判定テーブル116を設定するのかは、設定変更モードにおいて、表示装置68に表示される。
そして、設定選択手段120は、第1の形態と同様に、各当選役毎に、前回操作により選択した設定mに対して、今回操作により選択可能な設定として、設定m+1と、設定mと、設定m−1との3つの設定を決定するものである。そして、当該設定に対応する設定変更操作スイッチ121を点灯させるものである。
そして、設定データ記憶手段130は、設定選択手段120により今回の操作により選択した役単位当選判定テーブル116と、前回以前の操作により選択した役単位当選判定テーブル116との組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を当選役毎に記憶するものである。もちろん、第2の形態のように、前々回、前回及び今回の役単位当選判定テーブル116のデータを記憶させても良い。
そして、特別抽選確率記憶手段140は、予め定めた所定の当選役における今回及び前回以前の操作により選択した役単位当選判定テーブル116の組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶するものである。具体的には、予め定めた所定の当選役とは、当選役チェリーを意味する。すなわち、特別抽選確率記憶手段140は、当選役チェリーの前回及び今回の2回の操作により選択した役単位当選判定テーブル116の組み合わせデータの種類毎に対応して、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率を記憶している。具体的には、特別抽選確率記憶手段140は、図14に示すテーブルの数値を記憶しているものである。図14の左側1列目の欄が、当選役チェリーの前回操作により選択した役単位当選判定テーブル116の設定の数値であり、左側2列めの欄が、当選役チェリーの今回操作により選択した役単位当選判定テーブル116の設定の数値である。そして、この今回の組み合わせデータにより、本設定と、右端の列の特別抽選確率とが設定されて記憶されているものである。
そして、特別抽選確率選択手段150は、設定データ記憶手段130に記憶した当選役チェリーの組み合わせデータから、特別抽選確率記憶手段140に記憶した特別抽選確率を選択するものである。
そして、当選抽選手段110は、特定の当選役以外の当選役の当選確率(具体的には、当選役BBゲームの抽選確率である特別抽選確率以外の当選役)を記憶した役単位当選判定テーブル116を用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、特別抽選確率選択手段150により選択した特別抽選確率を使用して、特定の当選役の抽選を行うことを特徴とするものである。
すなわち、当選抽選手段110は、BBゲームの抽選確率である特別抽選確率以外の当選役RBゲーム、スイカ、チェリー、プラム、リプレイを記憶した役単位当選判定テーブル116を用いて、当選役BBゲーム以外の抽選を行うものである。更に、当選抽選手段110は、当選役チェリーの前回及び今回の設定(役単位当選判定テーブル116)の組み合わせデータにより設定した特別抽選確率(BBゲームの抽選確率)を使用して、当選役BBゲームの抽選を行うものである。なお、かかる抽選は、第1の形態で説明したものと同様に、BBゲーム以外の当選役と、BBゲームの当選役との両方の抽選を1回の抽選で行うようにしても良いし、また、それぞれ別個独立に抽選を行うようにしても良いものである。
本発明の第1の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の形態であって、設定の組み合わせデータに対応する特別抽選確率の内容を示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機の通常遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、設定変更モードにおける設定変更処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第2の形態であって、設定の組み合わせデータ(設定データ)に対応する特別抽選確率を示すテーブルである。 本発明の第2の形態であって、設定の組み合わせデータ(設定データ)に対応する特別抽選確率を示すテーブルである。 本発明の第2の形態であって、前々回、前回及び今回の設定の関係を示す概略図である。 本発明の第3の形態であって、当選判定テーブル記憶手段を示すブロック図である。 本発明の第3の形態であって、当選役チェリーの役単位当選判定テーブルのデータ(設定データ)に対応する特別抽選確率を示すテーブルである。
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 25 演出データ記憶手段
26 演出制御手段 27 遊技制御手段
30 スタートスイッチ 31 変動開始操作手段
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
50 ストップスイッチ 51 停止操作手段
60 リールユニット 61 図柄
65 払い出し装置 66 報知装置
67 スピーカ 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 110 当選抽選手段
111 当選乱数発生手段 112 当選乱数抽出手段
113 当選判定テーブル記憶手段 114 当選判定手段
115 当選判定テーブル 116 役単位当選判定テーブル
120 設定選択手段 121 設定変更操作スイッチ
130 設定データ記憶手段 140 特別抽選確率記憶手段
150 特別抽選確率選択手段 160 電源ユニット
171 設定変更開始スイッチ 172 設定変更決定終了スイッチ

Claims (5)

  1. 複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段と、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記図柄表示手段の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段と、
    前記図柄表示手段の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段の停止操作が可能な停止操作手段と、
    前記図柄表示手段を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブルを複数個、当選判定テーブル記憶手段に記憶し、
    かかる複数の前記当選判定テーブルのうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各当選判定テーブル毎に異なるように予め設定され、
    遊技媒体の遊技機内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段の操作により、遊技が開始され、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、
    入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、
    入賞していない場合には、前記図柄表示手段の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機において、
    前記当選判定テーブルには、特定の当選役以外の当選役の当選確率が記憶され、
    前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した複数の前記当選判定テーブルのうち、遊技機の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記当選判定テーブルを選択し、前記外部から操作しない場合には前回操作により選択した前記当選判定テーブルをそのまま使用する設定選択手段と、
    前記設定選択手段により今回の操作により選択した前記当選判定テーブルと、前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブルとの組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶する設定データ記憶手段と、
    今回及び前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段と、
    前記設定データ記憶手段に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、
    特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブルを用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うように形成され、
    更に、前記当選抽選手段は、第1の前記当選判定テーブルから第nの前記当選判定テーブルまで、前記当選判定テーブルを、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、
    前記当選判定テーブルの同一の当選役の抽選確率は、第1の前記当選判定テーブルから第nの前記当選判定テーブルまで、順に大きくなるように配置され、
    前記設定選択手段は、
    前回の操作により選択した前記当選判定テーブルが、第mの前記当選判定テーブル(但し、mは1以上且つn以下の自然数)の場合、
    第(m−1)の前記当選判定テーブルと、第mの前記当選判定テーブルと、第(m+1)の前記当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブルとして設定し(但し、(m−1)と、mと、(m+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    前記特別抽選確率記憶手段は、今回及び前回の操作により選択した前記当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、
    前記特別抽選確率選択手段は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする遊技機。
  2. 複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段と、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記図柄表示手段の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段と、
    前記図柄表示手段の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段の停止操作が可能な停止操作手段と、
    前記図柄表示手段を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブルを複数個、当選判定テーブル記憶手段に記憶し、
    かかる複数の前記当選判定テーブルのうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各当選判定テーブル毎に異なるように予め設定され、
    遊技媒体の遊技機内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段の操作により、遊技が開始され、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、
    入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、
    入賞していない場合には、前記図柄表示手段の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機において、
    前記当選判定テーブルには、特定の当選役以外の当選役の当選確率が記憶され、
    前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した複数の前記当選判定テーブルのうち、遊技機の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記当選判定テーブルを選択し、前記外部からの操作をしない場合には前回操作により選択した前記当選判定テーブルをそのまま使用する設定選択手段と、
    前記設定選択手段により今回の操作により選択した前記当選判定テーブルと、前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブルとの組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を記憶する設定データ記憶手段と、
    今回及び前回以前の操作により選択した前記当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段と、
    前記設定データ記憶手段に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、
    特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した当選判定テーブルを用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うように形成され、
    更に、前記当選抽選手段は、第1の前記当選判定テーブルから第nの前記当選判定テーブルまで、前記当選判定テーブルを、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、
    前記当選判定テーブルの同一の当選役の抽選確率は、第1の前記当選判定テーブルから第nの前記当選判定テーブルまで、順に大きくなるように配置され、
    前記設定選択手段は、
    前々回の操作により選択した前記当選判定テーブルが、第kの前記当選判定テーブル(但し、kは1以上且つn以下の自然数)の場合、
    第(k−1)の前記当選判定テーブルと、第kの前記当選判定テーブルと、第(k+1)の前記当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブルとして設定し(但し、(k−1)と、kと、(k+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    更に、前回の操作により選択した前記当選判定テーブルが、第pの前記当選判定テーブル(但し、pは、上述した(k−1)と、kと、(k+1)とのうちのいずれかの自然数)の場合、
    第(p−1)の前記当選判定テーブルと、第pの前記当選判定テーブルと、第(p+1)の前記当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記当選判定テーブルとして設定し(但し、(p−1)と、pと、(p+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    前記特別抽選確率記憶手段は、今回、前回及び前々回の操作により選択した前記当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、
    前記特別抽選確率選択手段は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする遊技機。
  3. 複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための図柄表示手段と、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記図柄表示手段の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動開始操作手段と、
    前記図柄表示手段の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により前記図柄表示手段の停止操作が可能な停止操作手段と、
    前記図柄表示手段を回転変動表示から回転停止表示へ移行させる停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、当選役の抽選確率を予め記憶した当選判定テーブルを複数個、当選判定テーブル記憶手段に記憶し、
    前記当選判定テーブルは、予め定めた所定の当選役毎に当選役の抽選確率を予め記憶した役単位当選判定テーブルを有し、
    かかる複数の前記役単位当選判定テーブルのうち予め定めた所定の当選役の抽選確率は、各役単位当選判定テーブル毎に異なるように予め設定され、
    遊技媒体の遊技機内部への投入を条件として、前記変動開始操作手段の操作により、遊技が開始され、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ前記図柄表示手段の回転停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様を示す停止位置になることにより入賞となるように設定され、
    入賞した場合には、遊技媒体の払い出し終了により遊技が終了し、
    入賞していない場合には、前記図柄表示手段の回転停止表示により遊技が終了するように設定された遊技機において、
    前記当選判定テーブル記憶手段に記憶した複数の前記役単位当選判定テーブルのうち、遊技機の外部からの人的手段による設定変更のための操作により今回の遊技に使用する前記役単位当選判定テーブルを当選役毎に選択し、前記外部からの操作をしない場合には前回操作により選択した前記役単位当選判定テーブルを当選役毎にそのまま使用する設定選択手段と、
    前記設定選択手段により今回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルと、前回以前の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルとの組み合わせからなる予め定めた所定範囲のデータ(以下、「組み合わせデータ」とする)を当選役毎に記憶する設定データ記憶手段と、
    予め定めた所定の当選役における今回及び前回以前の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して特定の当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶した特別抽選確率記憶手段と、
    前記設定データ記憶手段に記憶した組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択する特別抽選確率選択手段とを備え、
    前記当選抽選手段は、特定の当選役以外の当選役の当選確率を記憶した役単位当選判定テーブルを用いて特定の当選役以外の抽選を行うとともに、前記特別抽選確率選択手段により選択した特別抽選確率を使用して、特定の前記当選役の抽選を行うことを特徴とする遊技機。
  4. 前記当選抽選手段は、第1の前記役単位当選判定テーブルから第nの前記役単位当選判定テーブルまで、前記役単位当選判定テーブルを、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、
    前記役単位当選判定テーブルの同一の当選役の抽選確率は、第1の前記役単位当選判定テーブルから第nの前記役単位当選判定テーブルまで、順に大きくなるように配置され、
    前記設定選択手段は、
    前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルが、第mの前記役単位当選判定テーブル(但し、mは1以上且つn以下の自然数)の場合、
    第(m−1)の前記役単位当選判定テーブルと、第mの前記役単位当選判定テーブルと、第(m+1)の前記役単位当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブルとして設定し(但し、(m−1)と、mと、(m+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    前記特別抽選確率記憶手段は、今回及び前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、
    前記特別抽選確率選択手段は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 前記当選抽選手段は、第1の前記役単位当選判定テーブルから第nの前記役単位当選判定テーブルまで、前記役単位当選判定テーブルを、n個(但し、nは1以上の自然数)有し、
    前記役単位当選判定テーブルの同一の当選役の抽選確率は、第1の前記役単位当選判定テーブルから第nの前記役単位当選判定テーブルまで、順に大きくなるように配置され、
    前記設定選択手段は、
    前々回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルが、第kの前記役単位当選判定テーブル(但し、kは1以上且つn以下の自然数)の場合、
    第(k−1)の前記役単位当選判定テーブルと、第kの前記役単位当選判定テーブルと、第(k+1)の前記役単位当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブルとして設定し(但し、(k−1)と、kと、(k+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    更に、前回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルが、第pの前記役単位当選判定テーブル(但し、pは、上述した(k−1)と、kと、(k+1)とのうちのいずれかの自然数)の場合、
    第(p−1)の前記役単位当選判定テーブルと、第pの前記役単位当選判定テーブルと、第(p+1)の前記役単位当選判定テーブルとのうちからのいずれか1つを今回の操作により選択可能な前記役単位当選判定テーブルとして設定し(但し、(p−1)と、pと、(p+1)とは、それぞれが1以上且つn以下の自然数を満足する)、
    前記特別抽選確率記憶手段は、今回、前回及び前々回の操作により選択した前記役単位当選判定テーブルの組み合わせデータの種類毎に対応して当選役の抽選を行うための特別抽選確率を予め記憶し、
    前記特別抽選確率選択手段は、かかる組み合わせデータから、前記特別抽選確率記憶手段に記憶した特別抽選確率を選択することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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