JP4373851B2 - 板状物に形成された電極の加工方法 - Google Patents

板状物に形成された電極の加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体チップ等の板状物の表面に突出して形成された複数個の電極の高さを揃える加工方法に関する。
半導体チップが複数個形成された半導体ウエーハはダイシング装置等によって個々の半導体チップに分割され、この分割された半導体チップは携帯電話やパソコン等の電気機器に広く用いられている。
近年、電気機器の軽量化、小型化を可能にするために、半導体チップの電極に50〜100μmの突起状のバンプを形成し、このバンプを実装基板に形成された電極に直接接合するようにしたフリップチップと称する半導体チップが開発され実用に供されている。また、インターポーザーといわれる基板に複数の半導体チップを併設したり、積層したりして小型化を図る技術も開発され実用化されている。
しかるに、上述した各技術は半導体チップ等の基板の表面に複数個の突起状のバンプ(電極)を形成し、その突起状の電極を介して基板同士を接合するため、突起状のバンプ(電極)の高さを揃える必要がある。この突起状のバンプ(電極)の高さを揃えるためには、一般的に研削が用いられているが、作業性が悪く長時間を要する。
また、半導体チップ等の基板の表面に複数個の突起状のバンプ(電極)を形成する技術として、金等のワイヤーの先端を加熱溶融してボールを形成した後、半導体チップの電極にそのボールを超音波併用熱圧着し、ボールの頭を破断するスタッドバンプ形成法がある。このスタッドバンプ形成法によって形成されたバンプ(電極)は、熱圧着されたボールの頭を破断する際に針状の髭が発生することから研磨することが困難であり、加熱した板をバンプに押し当ててバンプの高さを揃えるようにしている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−53097号公報
しかるに、加熱した板をバンプに押し当ててバンプの高さを揃えると、バンプの頭が潰れる際に隣接するバンプと短絡するという問題がある。この問題を解消するために上記公報に記載された発明においては、バンプの先端部を除去する余分な工程を設けている。
上述した問題を解消するために本出願人は、板状物の表面に突出して形成された複数個の電極の先端部を切削によって除去する加工装置を特願2003−110536として提案した。
而して、バンプ(電極)を切削すると、バンプ(電極)が金等の粘りのある金属によって形成されている場合にはバリが発生し、このバリがバンプ(電極)間を短絡させたり、切削屑がバンプ(電極)間に溜りバンプ(電極)を短絡させるとともに、切削屑が実装基板に脱落して電気特性を悪化させるという新たな問題が生じた。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、バリを発生させることなく、また、切削屑が電極間に溜まることを防止できる板状物に形成された電極の加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、板状物の表面に突出して形成された複数個の電極の加工方法であって、
該板状物の表面に水溶性樹脂により樹脂層を被覆する樹脂層被覆工程と、
該樹脂層が被覆された該板状物の表面に突出して形成された複数個の電極を該樹脂層とともに切削して電極の高さを揃える切削工程と、
該切削工程終了後に該板状物の表面に被覆された該樹脂層をによって溶解除去する樹脂層除去工程と、を含む、
ことを特徴とする板状物に形成された電極の加工方法が提供される。
上記樹脂層被覆工程は、板状物の表面に液状の樹脂を塗布し経時的に硬化せしめて樹脂層を形成する。
本発明によれば、板状物の表面に突出して形成された複数個の電極を切削する切削工程においては、樹脂層被覆工程において板状物の表面に水溶性樹脂によって被覆された樹脂層とともに切削するのでバリが発生しないとともに、電極間には樹脂層が形成されているので電極間に切削屑が溜まることもない。また、板状物の表面に水溶性樹脂によって被覆された樹脂層は樹脂層除去工程においてによって溶解除去されるので、切削工程において切削屑が樹脂層の表面に付着しても樹脂層とともに除去することができる。
以下、本発明による板状物に形成された電極の加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によって加工される板状の被加工物としての半導体ウエーハ10が示されている。図1に示す半導体ウエーハ10は、表面に複数個の半導体チップ110がマトリックス状に形成されている。半導体ウエーハ10に形成された複数個の半導体チップ110の表面には、それぞれ複数個のスタッドバンプ(電極)120が形成されている。このスタッドバンプ(電極)120は、例えばスタッドバンプ形成法によって形成されている。即ち、図2の(a)に示すように、キャビラリ15に挿通された金ワイヤー121の先端を、電気トーチによる放電により加熱溶融してボール122を形成した後、このボール122を図2の(b)に示すように半導体チップ110に形成された例えばアルミニウム等からなる電極板111に超音波併用熱圧着し、ボール122の頭で破断する。このようにして形成された複数個のスタッドバンプ(電極)120は、図2の(c)に示すように針状の髭123が残った状態となるとともに、その高さにバラツキがある。
次に、被加工物の他の実施形態について、図3および図4を参照して説明する。
図3および図4に示す実施形態における被加工物は上述した半導体ウエーハ10が個々に分割された半導体チップ110であり、図3は環状のフレーム16に装着された保護テープ17に複数個の半導体チップ110が貼着され、図4は支持基板(サブストレート)18上に複数個の半導体チップ110が例えば両面接着テープによって貼着されている。なお、半導体チップ110の表面には上述した複数個のスタッドバンプ(電極)120が形成されている。
以下、上述した板状の被加工物の表面に突出して形成された複数個の電極の加工方法について説明する。なお、被加工物としては上記図1および図2に示す半導体ウエーハ10として説明する。
先ず、板状物として半導体ウエーハ10の表面に樹脂層を被覆する樹脂層被覆工程を実施する。樹脂層被覆工程は、図示の実施形態においては図5に示すようにスピンコーター1によって実施する。スピンコーター1は、吸引保持手段を備えたチャックテーブル1aと、該チャックテーブル1aの中心部上方に配置されたノズル1bを具備している。このスピンコーター1のチャックテーブル1a上に半導体ウエーハ10を載置し、図示しない吸引手段を作動してチャックテーブル1a上に半導体ウエーハ10を吸引保持する。このとき、半導体ウエーハ10は、表面を上にして裏面側を載置する。次に、チャックテーブル1aを回転しつつノズル1bから液状の樹脂を半導体ウエーハ10の表面の中央部に滴下することにより、液状の樹脂が遠心力によって外周部まで流動する。このようにして半導体ウエーハ10の表面上を外周部まで流動した樹脂は、経時的に硬化して図6に示すように半導体ウエーハ10の表面を被覆する樹脂層130を形成する。なお、半導体ウエーハの表面を被覆する樹脂としては、溶剤によって溶解除去することができる樹脂が用いられ、特に水によって除去することができるポリエチレングリコール等の水溶性の樹脂が望ましい。
上述したように樹脂層被覆工程を実施したならば、樹脂層が被覆された板状物の表面に突出して形成された複数個の電極を樹脂層とともに切削して電極の高さを揃える切削工程を実施する。この切削工程は、図7に示す加工装置によって実施する。図示の実施形態における加工装置は、全体を番号2で示す装置ハウジングを具備している。装置ハウジング2は、細長く延在する直方体形状の主部21と、該主部21の後端部(図7において右上端)に設けられ実質上鉛直に上方に延びる直立壁22とを有している。直立壁22の前面には、上下方向に延びる一対の案内レール221、221が設けられている。この一対の案内レール221、221に切削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されている。
切削ユニット3は、移動基台31と該移動基台31に装着されたスピンドルユニット32を具備している。移動基台31は、後面両側に上下方向に延びる一対の脚部311、311が設けられており、この一対の脚部311、311に上記一対の案内レール221、221と摺動可能に係合する被案内溝312、312が形成されている。このように直立壁22に設けられた一対の案内レール221、221に摺動可能に装着された移動基台31の前面には支持部材313が装着され、この支持部材313にスピンドルユニット32が取り付けられる。
スピンドルユニット32は、支持部材313に装着されたスピンドルハウジング321と、該スピンドルハウジング321に回転自在に配設された回転スピンドル322と、該回転スピンドル322を回転駆動するための駆動源としてのサーボモータ323とを具備している。回転スピンドル322の下端部はスピンドルハウジング321の下端を越えて下方に突出せしめられており、その下端には円板形状の工具装着部材324が設けられている。なお、工具装着部材324には、切削工具としての切削バイト33が着脱可能に装着される。
ここで、切削バイト33の工具装着部材324への着脱構造について、図8を参照して説明する。
工具装着部材324には、外周部の一部に上下方向に貫通する切削工具取り付け穴324aが設けられているとともに、この切削工具取り付け穴324aと対応する外周面から切削工具取り付け穴324aに達する雌ネジ穴324bが設けられている。このように構成された工具装着部材324の切削工具取り付け穴324aに切削バイト33を挿入し、雌ネジ穴324bに締め付けボルト330を螺合して締め付けることにより、切削バイト33は工具装着部材324に着脱可能に装着される。なお、切削バイト33は、図示の実施形態においては超鋼合金等の工具鋼によって棒状に形成されたバイト本体331の先端部にダイヤモンド等で形成された切削刃332を形成したものが用いられている。このように構成された工具装着部材324に装着されている切削バイト33は、上記回転スピンドル322が回転することにより、後述するチャックテーブルの被加工物を保持する保持面と平行な面内で回転せしめられる。
次に、上記切削バイト33を装着する工具装着部材の他の実施形態について、図9を参照して説明する。
図9に示す工具装着部材325は、切削ユニットを構成する移動基台31に直接取り付けられている。この工具装着部材325には、上下方向に貫通する切削工具取り付け穴325aが設けられているとともに、この切削工具取り付け穴325aと対応する前端面から切削工具取り付け穴325aに達する雌ネジ穴325bが設けられている。このように構成された工具装着部材325の切削工具取り付け穴325aに切削バイト33を挿入し、雌ネジ穴325bに締め付けボルト330を螺合して締め付けることにより、切削バイト33は工具装着部材325に着脱可能に装着される。
図7に戻って説明を続けると、図示の実施形態における加工装置は、上記切削ユニット3を上記一対の案内レール221、221に沿って上下方向(後述するチャックテーブルの保持面と垂直な方向)に移動せしめる切削ユニット送り機構4を備えている。この切削ユニット送り機構4は、直立壁22の前側に配設され実質上鉛直に延びる雄ねじロッド41を具備している。この雄ねじロッド41は、その上端部および下端部が直立壁22に取り付けられた軸受部材42および43によって回転自在に支持されている。上側の軸受部材42には雄ねじロッド41を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ44が配設されており、このパルスモータ44の出力軸が雄ねじロッド41に伝動連結されている。移動基台31の後面にはその幅方向中央部から後方に突出する連結部(図示していない)も形成されており、この連結部には鉛直方向に延びる貫通雌ねじ穴が形成されており、この雌ねじ穴に上記雄ねじロッド41が螺合せしめられている。従って、パルスモータ44が正転すると移動基台31即ち切削ユニット3が下降即ち前進せしめられ、パルスモータ44が逆転すると移動基台31即ち切削ユニット3が上昇即ち後退せしめられる。
図7および図10を参照して説明を続けると、ハウジング2の主部21の後半部上には略矩形状の加工作業部211が形成されており、この加工作業部211にはチャックテーブル機構5が配設されている。チャックテーブル機構5は、支持基台51とこの支持基台51に実質上鉛直に延びる回転中心軸線を中心として回転自在に配設された円板形状のチャックテーブル52とを含んでいる。支持基台51は、上記加工作業部211上に前後方向(直立壁22の前面に垂直な方向)である矢印23aおよび23bで示す方向に延在する一対の案内レール23、23上に摺動自在に載置されており、後述するチャックテーブル移動機構56によって図7に示す被加工物搬入・搬出域24(図10において実線で示す位置)と上記スピンドルユニット32を構成する切削工具33と対向する加工域25(図9において2点鎖線で示す位置)との間で移動せしめられる。
上記チャックテーブル52は、上面に被加工物を載置する載置面52aを有し、上記支持基台51に回転可能に支持されている。このチャックテーブル52は、その下面に装着された回転軸(図示せず)に連結されたサーボモータ53によって回転せしめられる。なお、チャックテーブル52は、多孔質セラミッックスの如き適宜の多孔性材料から構成されており、図示しない吸引手段に接続されている。従って、チャックテーブル52を図示しない吸引手段に選択的に連通することにより、載置面52a上に載置された被加工物を吸引保持する。なお、図示のチャックテーブル機構5は、チャックテーブル52を挿通する穴を有し上記支持基台51等を覆い支持基台51とともに移動可能に配設されたカバー部材54(図1参照)を備えている。
図10を参照して説明を続けると、図示の実施形態における加工装置は、上記チャックテーブル機構5を一対の案内レール23に沿って矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめるチャックテーブル移動機構56を具備している。チャックテーブル移動機構56は、一対の案内レール23、23間に配設され案内レール23、23と平行に延びる雄ねじロッド561と、該雄ねじロッド561を回転駆動するサーボモータ562を具備している。雄ねじロッド561は、上記支持基台51に設けられたネジ穴511と螺合して、その先端部が一対の案内レール23、23を連結して取り付けられた軸受部材563によって回転自在に支持されている。サーボモータ562は、その駆動軸が雄ねじロッド561の基端と伝動連結されている。従って、サーボモータ562が正転すると支持基台51即ちチャックテーブル機構5が矢印23aで示す方向に移動し、サーボモータ562が逆転すると支持基台51即ちチャックテーブル機構5が矢印23bで示す方向に移動せしめられる。矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめられるチャックテーブル機構5は、図4において実線で示す被加工物搬入・搬出域と2点鎖線で示す加工域に選択的に位置付けられる。また、チャックテーブル機構5は、加工域においては所定範囲に渡って矢印23aおよび23bで示す方向、即ち保持面52aと平行に往復動せしめられる。
図7に戻って説明を続けると、上記チャックテーブル機構5を構成する支持基台51の移動方向両側には、図7に示すように横断面形状が逆チャンネル形状であって、上記一対の案内レール23、23や雄ねじロッド561およびサーボモータ562等を覆っている蛇腹手段57および58が付設されている。蛇腹手段57および58はキャンパス布の如き適宜の材料から形成することができる。蛇腹手段57の前端は加工作業部211の前面壁に固定され、後端はチャックテーブル機構5のカバー部材54の前端面に固定されている。蛇腹手段58の前端はチャックテーブル機構5のカバー部材54の後端面に固定され、後端は装置ハウジング2の直立壁22の前面に固定されている。チャックテーブル機構5が矢印23aで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段57が伸張されて蛇腹手段58が収縮され、チャックテーブル機構5が矢印23bで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段57が収縮されて蛇腹手段58が伸張せしめられる。
上記装置ハウジング2の主部21における前半部上には、第1のカセット載置部6aと、第2のカセット載置部7aと、被加工物仮置き部8aと、洗浄部9aが設けられている。第1のカセット載置部6aには加工前の被加工物を収容する第1のカセット6が載置され、第2のカセット載置部7aには加工後の被加工物を収容する第2のカセット7が載置されるようになっている。上記被加工物仮置き部8aには、第1のカセット載置部6aに載置された第1のカセット6から搬出された加工前の被加工物を仮置きする被加工物仮載置き手段8が配設されている。また、洗浄部9aには、加工後の被加工物を洗浄する洗浄手段9が配設されている。
上記第1のカセット載置部6aと第2のカセット載置部7aとの間には被加工物搬送手段11が配設されており、この被加工物搬送手段11は第1のカセット載置部6aに載置された第1のカセット6内に収納された加工前の被加工物を被加工物仮置き手段8に搬出するとともに洗浄手段9で洗浄された加工後の被加工物を第2のカセット載置部7aに載置された第2のカセット7に搬送する。上記被加工物仮置き部8aと被加工物を被加工物搬入・搬出域24との間には被加工物搬入手段12が配設されており、この被加工物搬入手段12は被加工物仮置き手段8に載置された加工前の被加工物を被加工物搬入・搬出域24に位置付けられたチャックテーブル機構5のチャックテーブル52上に搬送する。上記被加工物を被加工物搬入・搬出域24と洗浄部9aとの間には被加工物搬出手段13が配設されており、この被加工物搬出手段13は被加工物搬入・搬出域24に位置付けられたチャックテーブル52上に載置されている加工後の被加工物を洗浄手段9に搬送する。
以上のように構成された図7に示す加工装置を用いて本発明における切削工程を実施するには、上述した樹脂層被覆工程を実施することによって表面に樹脂層130が被覆された半導体ウエーハ10を第1のカセット6に収納し、この第1のカセット6を装置ハウジング2の第1のカセット載置部6aに載置する。一方、装置ハウジング2の第2のカセット載置部7aには、空の第2のカセット7が載置される。
第1のカセット6に収容された被加工物としての半導体ウエーハ10は被加工物搬送手段11の上下動作および進退動作により搬送され、被加工物仮置き手段8に載置される。被加工物仮置き手段8に載置された半導体ウエーハ10は、ここで中心合わせが行われた後に被加工物搬入手段12の旋回動作によって被加工物搬入・搬出域24に位置せしめられているチャックテーブル機構5のチャックテーブル52上に載置される。チャックテーブル52上に載置された半導体ウエーハ10は、図示しない吸引手段によってチャックテーブル52上に吸引保持される。
チャックテーブル52上に半導体ウエーハ10を吸引保持したならば、チャックテーブル移動機構56(図10参照)を作動してチャックテーブル機構5を矢印23aで示す方向に移動し、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル52を加工域25に位置付ける。このようにして半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル52が加工領域25に位置付けられたならば、半導体ウエーハ10に設けられた半導体チップ110の表面に形成された複数個のスタッドバンプ(電極)120を、表面に被覆された樹脂層130とともに切削する切削工程を実施する。
先ず、上記図7および図8に示す実施形態の切削ユニット3による切削工程について、図11を参照して説明する。
図7および図8に示す実施形態の切削ユニット3の場合には、回転スピンドル322を回転駆動し、切削バイト33が取り付けられた工具装着部材324を図11において矢印で示す方向に例えば6000rpmの回転速度で回転する。そして、切削ユニット3を下降させ切削バイト33を所定の切り込み位置に位置付ける。次に、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル52を図11において実線で示す位置から右方に所定の送り速度で移動する。なお、送り速度は、例えば切削バイト33の切削刃332の切削幅が20数μmの場合には2mm/秒程度でよい。そして、図11において2点鎖線で示すようにチャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の中心が工具装着部材324の中心位置まで移動したら、切削ユニット3を上昇させる。この結果、回転スピンドル322の回転に伴って回転する切削工具33の切削刃332によって半導体ウエーハ10に設けられた半導体チップ110の表面に形成された複数個のスタッドバンプ(電極)120の上端部が樹脂層130とともに削り取られ、図13に示すようにその高さが揃えられる。このように、スタッドバンプ(電極)120は樹脂層130とともに切削されるのでバリが発生しないとともに、スタッドバンプ(電極)120間には樹脂層130が形成されているのでスタッドバンプ(電極)120間に切削屑が溜まることもない。なお、上述した切削工程は、切削時に切削液を供給せずに乾式切削で実施する。
次に、図9に示す実施形態の切削ユニット3による切削工程について、図12を参照して説明する。
図9に示す実施形態の切削ユニット3の場合には、先ず、切削ユニット3を構成する移動基台31を下降させ、移動基台31に取り付けられた工具装着部材325に装着されている切削バイト33を所定の切り込み位置に位置付ける。次に、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル52を図12において矢印で示す方向に例えば2000rpmの回転速度で回転しつつ、図12において実線で示す位置から右方に所定の送り速度で移動する。なお、送り速度は、例えば切削バイト33の切削刃332の切削幅が20数μmの場合には0.6mm/秒程度でよい。そして、図12において2点鎖線で示すようにチャックテーブル52の中心が切削バイト33に達する位置まで移動したら、切削ユニット3を上昇させる。この結果、切削工具33の切削刃332によって半導体ウエーハ10に設けられた半導体チップ110の表面に形成された複数個のスタッドバンプ(電極)120の上端部が樹脂層130とともに削り取られ、図13に示すようにその高さが揃えられる。この実施形態においても、スタッドバンプ(電極)120は樹脂層130とともに切削されるのでバリが発生しないとともに、スタッドバンプ(電極)120間には樹脂層130が形成されているのでスタッドバンプ(電極)120間に切削屑が溜まることもない。
上述したように半導体ウエーハ10に設けられた半導体チップ110の表面に形成された複数個のバンプ(電極)120および樹脂層130の切削工程が終了したら、切削ユニット3を上昇せしめ、チャックテーブル52の回転を停止する。次に、チャックテーブル52を図7において矢印23bで示す方向に移動して被加工物搬入・搬出域24に位置付け、チャックテーブル52上の切削加工された半導体ウエーハ10の吸引保持を解除する。吸引保持が解除された半導体ウエーハ10は被加工物搬出手段13により搬出されて洗浄手段9に搬送される。
図示の実施形態においては、洗浄手段9に搬送された半導体ウエーハ10の表面に被覆された樹脂層130を溶剤によって溶解除去する樹脂層除去工程を実施する。
即ち、洗浄手段9に搬送された半導体ウエーハ10に対して溶剤としての洗浄水を噴射する。図示の実施形態においては、半導体ウエーハ10の表面に被覆された樹脂層130は水溶性の樹脂によって形成されているので、洗浄水によって溶解せしめられ洗い流される。この結果、図14に示すように半導体ウエーハの10の表面に被覆された樹脂層130が除去され、バンプ(電極)120が露出した状態となる。このように、半導体ウエーハの10の表面に被覆された樹脂層130は上記切削工程を実施した後に除去されるので、上記切削工程において切削屑が樹脂層130に付着しても切削屑は樹脂層130とともに除去される。
上述したように樹脂層除去工程を実施したならば、樹脂層が除去された半導体ウエーハ10は、被加工物搬送手段11よって第2のカセット7の所定位置に収納される。
板状物からなる被加工物としての半導体ウエーハの平面図。 図1に示す半導体ウエーハに設けられた複数個の半導体チップにバンプ(電極)を形成するスタッドバンプ形成法の説明図。 板状物からなる被加工物としての半導体チップを環状のフレームに支持した状態を示す斜視図。 板状物からなる被加工物としての半導体チップを支持基板(サブストレート)に支持した状態を示す斜視図。 本発明による板状物に形成された電極の加工方法における樹脂層被覆工程の説明図。 図5に示す樹脂層被覆工程によって樹脂層が形成された板状の被加工物としての半導体ウエーハの要部拡大断面図。 本発明による板状物に形成された電極の加工方法における切削工程を実施する加工装置の一実施形態を示す斜視図。 図7に示す加工装置に装備される切削ユニットの一実施形態を示す斜視図。 図7に示す加工装置に装備される切削ユニットの他の実施形態を示す斜視図。 図7に示す加工装置に装備されるチャックテーブル機構およびチャックテーブル移動機構を示す斜視図。 図8に示す切削ユニットを用いて実施する切削工程の説明図。 図9に示す切削ユニットを用いて実施する切削工程の説明図。 本発明による板状物に形成された電極の加工方法における切削工程を実施した板状の被加工物としての半導体ウエーハの要部拡大断面図。 本発明による板状物に形成された電極の加工方法における樹脂層除去工程を実施した板状の被加工物としての半導体ウエーハの要部拡大断面図。
符号の説明
1:スピンコーター
2:装置ハウジング
3:研削ユニット
31:移動基台
32:スピンドルユニット
324、325:工具装着部材
33:研削バイト
4:研削ユニット送り機構
5:チャックテーブル機構
52:チャックテーブル
56:チャックテーブル移動機構
6:第1のカセット
7:第2のカセット
9:被加工物仮置き手段
9:洗浄手段
11:被加工物搬送手段
12:被加工物搬入手段
13:被加工物搬出手段
10:半導体ウエーハ
110:半導体チップ
111:電極板
120:バンプ(電極)
130:樹脂層

Claims (2)

  1. 板状物の表面に突出して形成された複数個の電極の加工方法であって、
    該板状物の表面に水溶性樹脂により樹脂層を被覆する樹脂層被覆工程と、
    該樹脂層が被覆された該板状物の表面に突出して形成された複数個の電極を該樹脂層とともに切削して電極の高さを揃える切削工程と、
    該切削工程終了後に該板状物の表面に被覆された該樹脂層をによって溶解除去する樹脂層除去工程と、を含む、
    ことを特徴とする板状物に形成された電極の加工方法。
  2. 該樹脂層被覆工程は、該板状物の表面に液状の樹脂を塗布し経時的に硬化せしめて樹脂層を形成する、請求項1記載の板状物に形成された電極の加工方法。
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