JP4372926B2 - 走査光学系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査光学系に関し、特に、偏向ミラーと反射光学系とを組み合わせて情報読出、情報記録、計測等の種々の用途に適した小型の走査光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自由曲面等の対称面を1面のみ有する回転非対称面を反射面とした反射光学系とポリゴンミラー等の偏向ミラーとを組み合わせてなる走査光学系としては、本出願人が提案した特開平11−84291号のものがある。
【0003】
一方、偏向ミラーとして、半導体製造技術によってマイクロミラーデバイス状に構成された小型のものが、同様に本出願人により特開平10−123449号により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、走査光学系を小型、特に、薄型のものとするには、入射ビームと走査ビームの中心ビームとが略直線あるいは略平行になるような配置が望ましいが、従来のガルバノミラー、ポリゴンミラー等の偏向ミラーを用いた走査光学系においては、このような配置は提案されていない。
【0005】
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、偏向ミラーと反射光学系とを組み合わせて入射ビームと走査ビームの中心ビームとが略直線あるいは略平行になるように構成した小型の走査光学系を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の走査光学系は、光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、その偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とからなり、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定され、前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とするものである。
また、前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と内部全反射面兼射出屈折面とからなる偏心プリズムであることが望ましい。
また、前記射出側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることが望ましい。
また、前記射出側反射光学系は、入射屈折面兼内部全反射面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることが望ましい。
【0007】
この場合、偏向ミラーの回転範囲の何れかの位置において、光源から入射側反射光学系に入射する軸上主光線と、射出側反射光学系から射出する軸上主光線とが略平行になるように構成することが望ましい。
【0008】
また、射出側反射光学系から射出する偏向光ビームが被走査面上に集光するように構成することが望ましい。また、前記入射側反射光学系と前記射出側反射光学系は、対称面を1面又は2面持つ回転非対称面からなる偏心配置の反射面を少なくとも1面有することが望ましい。
【0009】
本発明においては、偏向ミラーの回転軸が光源から入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定されているので、走査光学系を小型に構成することができる。そして、光源から入射側反射光学系に入射する軸上主光線と、射出側反射光学系から射出する軸上主光線とが略平行になるように構成することにより、さらに走査光学系を小型に構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の走査光学系を実施例に基づいて説明する。なお、実施例1は、本発明の参考例である。
【0011】
図1は、本発明の実施例1の走査光学系の構成を示す断面図であり、偏向ミラー3が偏向角中心に位置するときの断面図である。この走査光学系は、光源1と、偏向ミラー3と、その偏向ミラー3の入射側の反射光学系10と、偏向ミラー3の射出側の反射光学系20とからなり、軸上主光線2を光源1から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラー3の中心を通る光線で定義するとき、偏向ミラー3の回転軸4は、光源1から偏向ミラー3の入射側の反射光学系10に入射する軸上主光線2と平行に設定されている。また、この実施例では、反射光学系10は偏心配置の1枚の曲面反射面11からなり、反射光学系20も偏心配置の1枚の曲面反射面21からなる。
【0012】
ここで、今後の説明の便のため、座標系を設定する。図1に示すように、軸上主光線2を光源1中心を出て絞りを構成する偏向ミラー3の中心を通る光線で定義する。反射光学系10の入射側に軸上主光線2に垂直な基準面を設定し、その基準面と軸上主光線2の交点を偏心光学面の原点として、軸上主光線2に沿う沿った方向をZ軸正方向とし、反射光学系10に入射する軸上主光線2とそこから出る軸上主光線2を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。図2以下については、これら基準面と座標系の図示は省く。
【0013】
図1のような構成において、光源1から出た光ビームは、反射光学系10の曲面反射面11で偏向ミラー3方向へ反射され、偏向ミラー3に軸上主光線2の入射角がθで入射し、偏向ミラー3で反射された光ビームは、反射光学系20の曲面反射面21でZ方向に反射されて、Z方向有限位置の被走査面上に達して集光する。このような配置で、偏向ミラー3をZ軸に平行は回転軸4の周りで揺動させると、曲面反射面21で反射された光ビームは、被走査面上をX方向に走査することになる。
【0014】
図2は、実施例2の走査光学系の構成を示す断面図であり、この実施例は、実施例1の入射側反射光学系10と射出側反射光学系20を、それぞれ曲面反射面11と曲面反射面21を備えた偏心プリズム光学系で構成した例であり、偏向ミラー3の回転軸4は、同様に光源1から偏向ミラー3の入射側の反射光学系10に入射する軸上主光線2と平行に設定されている。
【0015】
この実施例において、入射側反射光学系を構成する偏心プリズム光学系10は、入射屈折面12と反射面11と射出屈折面13からなるプリズムであり、射出側反射光学系20を構成する偏心プリズム光学系20も、入射屈折面22と反射面21と射出屈折面23からなるプリズムである。
【0016】
図2のような構成において、光源1から出た光ビームは、入射側反射光学系を構成する偏心プリズム光学系10の入射屈折面12からプリズム内に入射し、曲面反射面11で偏向ミラー3方向へ反射され、射出屈折面13からプリズム外に出て偏向ミラー3に軸上主光線2の入射角がθで入射し、偏向ミラー3で反射された光ビームは、射出側反射光学系20を構成する偏心プリズム光学系20の入射屈折面22からプリズム内に入射し、曲面反射面21でZ軸に沿う方向に反射されて、射出屈折面23からプリズム外に出てZ方向に進み、Z方向有限位置の被走査面上に達して集光する。このような配置で、偏向ミラー3をZ軸に平行は回転軸4の周りで揺動させると、射出側反射光学系20で反射屈折された光ビームは、被走査面上をX方向に走査することになる。
【0017】
図3は、実施例3の走査光学系の構成を示す断面図であり、この実施例は、入射側反射光学系10と射出側反射光学系20を、別のタイプの偏心プリズム光学系で構成した例であり、偏向ミラー3の回転軸4は、同様に光源1から偏向ミラー3の入射側の反射光学系10に入射する軸上主光線2と平行に設定されている。
【0018】
この実施例において、入射側反射光学系を構成する偏心プリズム光学系10は、入射屈折面12と反射面11と射出屈折面13からなるプリズムであり、射出側反射光学系20を構成する偏心プリズム光学系20も、入射屈折面22と反射面21と射出屈折面23からなるプリズムである。ただし、プリズム光学系10の射出屈折面13は内部全反射面も兼ねており、プリズム光学系20の入射屈折面22は内部全反射面も兼ねている。
【0019】
図3のような構成において、光源1から出た光ビームは、入射側反射光学系を構成する偏心プリズム光学系10の入射屈折面12からプリズム内に入射し、屈折兼反射面13で全反射され、さらに曲面反射面11で偏向ミラー3方向へ反射され、屈折兼反射面13からプリズム外に出て偏向ミラー3に軸上主光線2の入射角がθで入射し、偏向ミラー3で反射された光ビームは、射出側反射光学系20を構成する偏心プリズム光学系20の屈折兼反射面22からプリズム内に入射し、曲面反射面21で反射され、屈折兼反射面22で全反射され、射出屈折面23からプリズム外に出てZ方向に進み、Z方向有限位置の被走査面上に達して集光する。このような配置で、偏向ミラー3をZ軸に平行は回転軸4の周りで揺動させると、射出側反射光学系20で反射屈折された光ビームは、被走査面上をX方向に走査することになる。
【0020】
ここで、本発明の入射側反射光学系10、射出側反射光学系20を構成する光学面11〜13、21〜23の中、特に反射面は何れも軸上主光線2に対して偏心して配置され、パワーを持つ反射面であるので、偏心収差が発生する。そこで、それらの偏心収差を補正するために、特に、反射面11、13の少なくとも1面、反射面21、22の少なくとも1面は、回転対称軸を持たない回転非対称な面で構成することが望ましい。
【0021】
ここで、回転対称軸を持たない回転非対称な面として、例えば自由曲面を用いることができる。ここで自由曲面とは、以下の式で定義されるものである。この定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0022】
Figure 0004372926
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。
【0023】
球面項中、
c:頂点の曲率
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
【0024】
自由曲面項は、
Figure 0004372926
ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0025】
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、Xの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。
【0026】
また、上記回転対称軸を持たない回転非対称な面である自由曲面の他の定義式として、Zernike多項式により定義できる。この面の形状は以下の式(b)により定義する。その定義式(b)のZ軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
【0027】
Figure 0004372926
ただし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。なお、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D4 ,D5 ,D6 、D10,D11,D12,D13,D14,D20,D21,D22…を利用する。
【0028】
上記定義式は、回転対称軸を持たない回転非対称面の例示のために示したものであり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。なお、回転非対称な面は、その面内及び面外共に回転対称軸を有しない回転非対称面形状の面とすることが、自由度が増え収差補正上は好ましい。
【0029】
なお、図1〜図3のような配置においては、Y−Z平面に対して光学系全体を面対称に構成することができるので、回転非対称な曲面反射面11、21等は、Y−Z平面と平行な対称面を持つ自由曲面で構成することが望ましい。より望ましくは、Y−Z平面と平行な対称面のみを持つ回転非対称面な自由曲面で構成することが好ましい。
【0030】
また、軸上主光線2が偏向ミラー3に入射する入射角θについては、
0°<θ<60° ・・・(1)
の条件を満足することが望ましい。この条件式(1)の上限の60°を越えると、本発明の走査光学系により光ビームを有効に走査偏向できなくなる。
【0031】
さらに好ましくは、
5°<θ<45° ・・・(1−1)
満足することが望ましい。この条件式(1−1)の下限の5°を越えると、偏向ミラー3に入射する光ビームと偏向ミラー3から反射する光ビームを分離して射出側の反射光学系20に入射させるのが容易でなくなる。
【0032】
さらに好ましくは、
10°<θ<35° ・・・(1−2)
満足することが望ましい。
【0033】
ところで、本発明の走査光学系において、偏向ミラー3としては、ガルバノミラーを用いても、ポリゴンミラーを用いてもよい。ガルバノミラーを用いる場合は、走査光学系はf・arcsinθ特性を満足することが望ましく、ポリゴンミラーを用いる場合は、f・θ特性を満足することが望ましい。何れの場合も、入射側反射光学系10、射出側反射光学系20を構成する光学面11〜13、21〜23を前記の自由曲面で構成し、その係数を適当に選択することにより、これらf・arcsinθ特性、あるいは、f・θ特性を満足するように構成することができる。
【0034】
ところで、後記の数値実施例からも明らかなように、図2あるいは図3のように、入射側反射光学系10と射出側反射光学系20を内面反射回数を1回以上の偏心プリズムで構成する場合、射出側反射光学系20からZ方向に出て被走査面上をX方向に走査する走査光ビームはその直線性を良くすることが可能である。
【0035】
ここで、その場合の被走査面上の走査光ビームのX方向の走査範囲を2X0 とし、被走査面上の走査光ビームのY方向の最大ずれ量をΔYとすると、
ΔY<2X0 /100 ・・・(2)
の関係を満足することが望ましい。この条件式(2)を満足すると、極めて直線性の良い走査が可能で、本発明の走査光学系を正確な情報読出、あるいは、情報記録等のための走査光学系として用いることが可能である。
【0036】
さらに好ましくは、
ΔY<2X0 /300 ・・・(2−1)
満足することが望ましい。
【0037】
また、特に、図3の配置においては、後記の数値実施例からも明らかなように、被走査面(像面)上の走査範囲全体にわたって十分に収差を補正して光源1の像を結像させることができ、より正確な情報読み出し、あるいは、情報記録等を行うことができる。
【0038】
次に、図1〜図3の実施例の数値実施例を以下に示す。実施例1〜3の構成パラメータは下記に示すが、面番号は、光源1(物体)から偏向ミラー3(絞り)を通り、被走査面(像面)へ向う順光線追跡の面番号として示してある。座標の取り方に関しては、図1に示すように、軸上主光線2を光源1中心を出て絞りを構成する偏向ミラー3の中心を通る光線で定義する。反射光学系10の入射側に軸上主光線2に垂直な基準面(図1の場合は仮想面、図2、図3の場合は入射屈折面12)を設定し、その基準面と軸上主光線2の交点を偏心光学面の原点として、軸上主光線2に沿う沿った方向をZ軸正方向とし、反射光学系10に入射する軸上主光線2とそこから出る軸上主光線2を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。
【0039】
そして、後記する構成パラメータ中において、各面の偏心面については、基準面の中心について定められた座標系の原点から、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。
【0040】
ただし、被走査面である像面の位置は、射出側反射光学系20の最後の光学面(図1の場合は曲面反射面21、図2、図3の場合は射出屈折面23)と偏向ミラー3が中立位置での軸上主光線2との交点Aからの偏心量で表されている。
【0041】
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には、面間隔が与えられており、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
【0042】
また、本発明で用いられる自由曲面の面の形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0043】
なお、データの記載されていない自由曲面に関する項は0である。屈折率については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。
【0044】
また、自由曲面の他の定義式として、前記の(b)式で与えられるZernike多項式がある。
【0045】
その他の面の例として、次の定義式(d)があげられる。
【0046】
Z=ΣΣCnmXY
例として、k=7(7次項)を考えると、展開したとき、以下の式で表せる。
【0047】
Figure 0004372926
なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由曲面で面形状が表現されているが、上記(b)式、(d)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言うまでもない。
【0048】
なお、各実施例共、光源1側のNA(開口数)は0.1、偏向ミラー3の回転角は±15°である。
【0049】
Figure 0004372926
【0050】
Figure 0004372926
Figure 0004372926
【0051】
Figure 0004372926
Figure 0004372926
【0052】
これら実施例1〜3の偏向ミラー3の振れ角に対する被走査面上での走査光ビームのX方向の位置(a)とY方向の位置(a)の関係をそれぞれ図4〜図6に示す。
【0053】
また、代表的な例として図3の実施例3の場合の走査範囲の右端、中央、左端のX−Y平面に投影した光路図を図7〜図9に示す。ここで、実施例3の走査光学系を符号30で、被走査面を符号31で示す。また、図10(a)〜(c)には、それぞれ図7〜図9の場合の被走査面での横収差を示す。
【0054】
なお、実施例1〜3の偏向ミラー3に入射する入射角θの値は次の通りである。
【0055】
Figure 0004372926
【0056】
なお、本発明において、入射側反射光学系10、射出側反射光学系20として利用可能な偏心プリズム光学系は、図2、図3のタイプに限定されず公知の種々のタイプのものと利用可能である。
【0057】
以上の本発明の走査光学系は例えば次のように構成することができる。
【0058】
〔1〕 光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、その偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とからなり、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定されていることを特徴とする走査光学系。
【0059】
〔2〕 前記偏向ミラーの回転範囲の何れかの位置において、前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と、前記射出側反射光学系から射出する軸上主光線とが略平行になることを特徴とする上記1記載の走査光学系。
【0060】
〔3〕 前記偏向ミラーがガルバノミラーからなることを特徴とする上記1又は2記載の走査光学系。
【0061】
〔4〕 前記偏向ミラーがポリゴンミラーからなることを特徴とする上記1又は2記載の走査光学系。
【0062】
〔5〕 前記射出側反射光学系から射出する偏向光ビームが被走査面上に集光することを特徴とする上記1から4の何れか1項記載の走査光学系。
【0063】
〔6〕 前記入射側反射光学系と前記射出側反射光学系は、対称面を1面又は2面持つ回転非対称面からなる偏心配置の反射面からなることを特徴とする上記1から5の何れか1項記載の走査光学系。
【0064】
〔7〕 前記入射側反射光学系と前記射出側反射光学系は、対称面を1面又は2面持つ回転非対称面からなる偏心配置の反射面を少なくとも1面有することを特徴とする上記1から5の何れか1項記載の走査光学系。
【0065】
〔8〕 前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムからなることを特徴とする上記7記載の走査光学系。
【0066】
〔9〕 前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と内部全反射面兼射出屈折面とからなる偏心プリズムからなることを特徴とする上記7記載の走査光学系。
【0067】
〔10〕 前記射出側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムからなることを特徴とする上記7から9の何れか1項記載の走査光学系。
【0068】
〔11〕 前記射出側反射光学系は、入射屈折面兼内部全反射面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムからなることを特徴とする上記7から9の何れか1項記載の走査光学系。
【0069】
〔12〕 前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線の方向をZ軸方向、前記入射側反射光学系にに入射する軸上主光線とそこから出る軸上主光線を含む平面をY−Z平面とし、Y−Z平面に直交する方向をX軸方向とするとき、被走査面上の走査光ビームのX方向の走査範囲を2X0 とし、被走査面上の走査光ビームのY方向の最大ずれ量をΔYとすると、
ΔY<2X0 /100 ・・・(2)
を満足するすることを特徴とする上記8から11の何れか1項記載の走査光学系。
【0070】
〔13〕 前記軸上主光線が前記偏向ミラーに入射する入射角の最小値θが、
0°<θ<60° ・・・(1)
を満足するすることを特徴とする上記1から12の何れか1項記載の走査光学系。
【0071】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、偏向ミラーの回転軸が光源から入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定されているので、走査光学系を小型に構成することができる。そして、光源から入射側反射光学系に入射する軸上主光線と、射出側反射光学系から射出する軸上主光線とが略平行になるように構成することにより、さらに走査光学系を小型に構成することができる。したがって、本発明の走査光学系は、情報読出、情報記録、計測等の種々の用途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の走査光学系の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2の走査光学系の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例3の走査光学系の構成を示す断面図である。
【図4】実施例1の偏向ミラーの振れ角に対する被走査面上での走査光ビームのX方向の位置(a)とY方向の位置(a)の関係を示す図である。
【図5】実施例2の偏向ミラーの振れ角に対する被走査面上での走査光ビームのX方向の位置(a)とY方向の位置(a)の関係を示す図である。
【図6】実施例3の偏向ミラーの振れ角に対する被走査面上での走査光ビームのX方向の位置(a)とY方向の位置(a)の関係を示す図である。
【図7】実施例3の走査範囲の右端のX−Y平面に投影した光路図である。
【図8】実施例3の走査範囲の中央のX−Y平面に投影した光路図である。
【図9】実施例3の走査範囲の左端のX−Y平面に投影した光路図である。
【図10】実施例3の図7〜図9の場合の被走査面での横収差を示す図である。
【符号の説明】
1…光源
2…軸上主光線
4…偏向ミラーの回転軸
3…偏向ミラー
10…入射側反射光学系(偏心プリズム)
11…反射面
12…入射屈折面
13…射出屈折面(内部全反射面兼射出屈折面)
20…射出側反射光学系(偏心プリズム)
21…反射面
22…入射屈折面(入射屈折面兼内部全反射面)
23…射出屈折面
30…走査光学系
31…被走査面

Claims (9)

  1. 光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、回転軸の周りで揺動可能とされると共に、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、前記偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とを有し、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの前記回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定され、前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とする走査光学系。
  2. 光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、回転軸の周りで揺動可能とされると共に、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、前記偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とを有し、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの前記回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定され、前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と内部全反射面兼射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とする走査光学系。
  3. 光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、回転軸の周りで揺動可能とされると共に、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、前記偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とを有し、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの前記回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定され、前記射出側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とする走査光学系。
  4. 光源からの光ビームが入射する入射側反射光学系と、回転軸の周りで揺動可能とされると共に、入射側反射光学系から射出した光ビームを反射偏向する偏向ミラーと、前記偏向ミラーで反射された光ビームが入射する射出側反射光学系とを有し、軸上主光線を光源から出て光学系の絞りを構成する偏向ミラーの中心を通る光線で定義するとき、前記偏向ミラーの前記回転軸が前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と略平行に設定され、前記射出側反射光学系は、入射屈折面兼内部全反射面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズであることを特徴とする走査光学系。
  5. 前記偏向ミラーの前記揺動範囲の何れかの位置において、前記光源から前記入射側反射光学系に入射する軸上主光線と、前記射出側反射光学系から射出する軸上主光線とが略平行になることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の走査光学系。
  6. 前記射出側反射光学系から射出する偏向光ビームが被走査面上に集光することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の走査光学系。
  7. 前記入射側反射光学系と前記射出側反射光学系は、対称面を1面又は2面持つ回転非対称面からなる偏心配置の反射面を少なくとも1面有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の走査光学系。
  8. 前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とする請求項3又は4記載の走査光学系。
  9. 前記入射側反射光学系は、入射屈折面と内部反射面と内部全反射面兼射出屈折面とからなる偏心プリズムであることを特徴とする請求項3又は4記載の走査光学系。
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